編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、最新作『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち リイマジンド』の発売を控え、オリジナル版で未解決のままとなっていた数々の伏線や謎がどう扱われるのか、非常に気になっていることと思います。 長年シリーズを愛してきたファンにとって、ドラクエ7は「シリーズ最大級のボリューム」と「最も後味の悪い(考えさせられる)エピソード」を併せ持つ特別な作品です。
この記事を読み終える頃には、長年ファンの間で議論されてきたドラクエ7の核心的な謎と、本作『リイマジンド』での展開予想が完全に整理されているはずです。
- エスタード島が無人島から王国へと発展した隠された歴史
- 魔王オルゴデミーラの正体と堕落に至った真の動機
- 王子キーファの離脱後に遺された石碑と血統の行方
- リイマジンド版で導入される「ストーリー分岐」が謎解きに与える影響
それでは解説していきます。
ドラクエ7リイマジンドと「失われた世界の謎」
『ドラゴンクエストVII』は、石板を揃えることで「過去の失われた大陸」を一つずつ取り戻していくという独創的なシステムを持っています。 しかし、物語の完結後もなお、プレイヤーの心には多くの「なぜ」が残されていました。 今回の「リイマジンド」という表現は、単なるグラフィックの作り直しではなく、これらの謎に一石を投じる内容になると期待されています。
特に注目すべきは、体験版でも示唆された「ストーリーの分岐」です。 ドラクエ7という作品は、本来「変えられない過去」と「その結果としての現代」を受け入れる物語でしたが、本作ではプレイヤーの選択肢が歴史を塗り替える可能性を秘めています。
オリジナル版とリイマジンド版のシステム比較
| 比較項目 | オリジナル版(PS版) | リイマジンド版(本作) |
|---|---|---|
| 物語の構造 | 単線的(決定された運命) | 多層的(選択による歴史分岐) |
| 主要キャラクター | キーファの離脱は固定イベント | 条件により同行継続や再合流の可能性 |
| グラフィック | 2Dドットと3Dの融合 | 最新エンジンによる超高精細3D |
| 探索要素 | 隠れた石板を自力で探す | 探索サポート+深層的な歴史調査 |
ドラクエ7リメイクにおけるエスタード島の起源の謎
物語の出発点であり、世界で唯一封印を逃れたとされる「エスタード島」。 なぜこの島だけが残ったのか、そしてなぜここに人が住んでいるのかという問題は、物語の最大の前提でありながら、最も説明が不足していた部分です。
なぜ無人島に人が住みつき王国が築かれたのか
グランエスタード城下町の石碑には、「我々がこの美しき無人島を発見した」という言葉が刻まれています。 数百年単位の昔、この島は完全に無人だったのです。 しかし、現代では立派な城があり、王家が存在し、人々が平和に暮らしています。
これまでの考察では、魔王による世界封印が始まる際、神が「最後の希望」として人々を避難させた場所こそがエスタード島だったのではないかと言われています。 しかし、島民にはその記憶が全くありません。 リイマジンド版では、この「避難民の記憶がなぜ消されたのか」、そして「誰が彼らを導いたのか」について、新エピソードが追加される可能性が高いでしょう。
エスタード島住民の不自然な孤立感
ウッドパルナなどの近隣諸島がエスタード島を「認識」しながらも「行ったことがない」としているのは、物理的な距離以上の「心理的・魔法的な結界」があったことを示唆しています。 ドラクエ7の世界観において、海は魔物に満ちており、本来は船旅など不可能です。 それでもマール・デ・ドラゴンのような海賊が存在したのは、彼らが「精霊の加護」を受けていたからに他なりません。 エスタード島全体が、神の強力な加護によって「隠されていた」というのが、有力な説となっています。
ドラクエ7リメイクで明かされるグランエスタード王家の秘密
主人公の親友キーファ、その父バーンズ王が治める王家には、平和な島国には不釣り合いな「武」の影が潜んでいます。
王家の宝物庫に眠る「王者の剣」と「顧問所」
城の地下深く、厳重に守られた宝物庫には「王者の剣」が眠っていました。 これはシリーズを通して勇者が手にする最強クラスの武器です。 平和な一島国がなぜこのような伝説の武具を所有していたのか。 また、キーファが見つけた「顧問所」には、謎の遺跡の起動方法が詳しく書かれていました。
これらの事実は、グランエスタード王家の祖先が、かつて神と共に戦った「選ばれし者」たちであったことを示しています。 しかし、彼らはその栄光を隠し、ただの「平和な島の王」として振る舞うことを選びました。 なぜ彼らは戦うことをやめ、真実を隠蔽したのか。 リイマジンド版では、バーンズ王がひた隠しにしてきた「王家の重荷」にスポットが当てられるはずです。
謎の神殿と石板システムの設計者は誰か
エスタード島の東にある謎の神殿。 過去へと繋がる石板の台座が安置されているこの施設は、明らかに「未来の誰かが世界を救うために用意したもの」です。 神自身が作ったという説が一般的ですが、あそこまでシステマチックな構造は、古代の高度な魔法文明、あるいはメルビンたちの時代の賢者たちが総力を挙げて建造したようにも見えます。
「リイマジンド」では、この神殿を管理する「石板案内人」のバックボーンがより深く描かれるでしょう。 彼がただのNPCではなく、神と魔王の戦いを見守り続けてきた「不老の証言者」であるならば、彼から語られる真実は物語の前提を根底から覆すものになるかもしれません。
ドラクエ7リメイクの最大関心事:キーファ離脱とユバールの宿命
ドラクエ7を語る上で避けて通れないのが、王子キーファ・グランの離脱です。 「種族を守る守り手として過去に残る」という彼の選択は、多くのプレイヤーに喪失感を与えました。
キーファが過去に残った「本当の理由」とは
キーファは物語序盤から、王族としての窮屈さや、自分自身のアイデンティティへの不安を漏らしていました。 ユバールの踊り子ライラへの愛が直接のきっかけでしたが、本質的には「自分が必要とされる場所」を求めていたと言えます。
しかし、オリジナル版では彼のその後については、現代で見つかる石碑程度しか描写がありません。 リイマジンド版では、以下の点が期待されています。
- ライラとの生活: 過去の世界で彼がいかにしてユバールの民を支えたか。
- 血脈の継承: 後に登場する「アイラ」との血縁関係の確定。
- 分岐による残留: 特定の条件(例えば特定のアイテム所持や選択肢)を満たすことで、キーファが現代まで同行する、あるいは後に再合流するIFルートの存在。
キーファの石碑に隠されたメッセージの真実
ユバールのキャンプ地近くにある石碑。 そこには「私は元気だ。心配しないでくれ」といった旨が刻まれています。 しかし、攻略ライターとしての深読みを許してもらえるなら、あの石碑の文字には「魔王の再来を予見した警告」が含まれていたのではないかという説があります。 ユバールの民は「神を復活させるための民」です。 キーファがその守り手になったということは、彼もまた「神の復活」という大いなる計画の一部に組み込まれたことを意味します。
ドラクエ7リメイク:魔王オルゴデミーラの正体と目的の再定義
ドラクエ史上、最も「成功に近づいた魔王」と呼ばれるオルゴデミーラ。 彼は単に世界を壊すのではなく、「パズルをバラバラにするように封印する」という極めて特異な手法を取りました。
オルゴデミーラは何者だったのか:堕天・神の半身説
オルゴデミーラは「万物の王」を自称し、神と同じような創造・支配の力を持ち合わせています。 なぜ彼ほど強力な存在が、これほど執拗に人間を苦しめ、世界を細切れにしたのか。
一つの有力な考察は、**「オルゴデミーラは神が捨てた『負の側面』から生まれた存在」**という説です。 神が世界を創造する過程で切り捨てた「破壊」「疑念」「醜悪」といった概念が意志を持ち、魔王となった。 だからこそ、彼は自分が否定されたことへの復讐として、神が作った美しい世界を一つずつ消去し、自らの醜い世界に書き換えようとしたのではないでしょうか。
リイマジンド版で囁かれる「第5の形態」と真の目的
『ドラゴンクエストXII』との関連も噂される「闇の石」の力が、オルゴデミーラの変身に関わっているという新解釈も期待されています。 オリジナル版では美しい青年姿から醜い魔物へと変化しましたが、もしリイマジンド版で「更なる真の姿」や「堕落前の神聖な姿」が描かれることがあれば、彼の悲劇性はより際立つことになるでしょう。
ドラクエ7リメイクにおける「種族を超えた変生」の謎
本作のサブエピソードには、「人間が魔物に」「魔物が人間に」というテーマが繰り返し登場します。 これはドラクエ7の物語が持つ「魂の不変性」を問う重要な伏線です。
マチルダという悲劇とリイマジンドでの救済
ウッドパルナのマチルダは、兄を裏切った村への絶望から魔物へと成り果てました。 しかし、彼女の魂は最後まで人間としての慈愛を失っていませんでした。 オリジナル版では彼女を倒す(あるいは自決させる)しか道はありませんでしたが、リイマジンド版の分岐システムは、彼女を「救える」可能性をプレイヤーに提示しています。
もしマチルダを生存させた状態でウッドパルナを解放できれば、その後の世界の様相は一変するでしょう。 「死をもって償う」以外の解決策を見出すことこそが、本作が目指す「再構築」の一つなのかもしれません。
デスアミーゴが人間になった理由と「魂の昇華」
魔力を失い、数百年という時間の中で人間へと変化したデスアミーゴ。 これは、魔物であっても長年人間の善性に触れ続ける、あるいは魔の力を完全に削ぎ落とされることで「人間へと回帰できる」という可能性を示しています。 また、狼から人間になったガボの存在も、このテーマを補強しています。
「リイマジンド」では、ガボが「もし狼に戻ることを選んだら」という分岐も噂されています。 彼が人間の言葉を覚え、人間として生きる道を選んだ背景には、どのような心の葛藤があったのか。 ボイスが実装されることで、彼の野生と人間性の間の揺らぎは、よりエモーショナルに描かれることでしょう。
ドラクエ7リメイク:魔法「マジャスティス」と古代文明の謎
マーディラスのエピソードで登場する最強の封印解除呪文「マジャスティス」。 そしてその対となる破滅の呪文「マナスティス」。 これらの呪文の成立背景には、魔王すら関与できなかった古代の魔法大戦の影が見え隠れします。
破滅の魔法「マナスティス」を封印した賢者の正体
「大陸をも吹き飛ばす」と言われるマナスティスは、本来人間が手にしていい力ではありません。 これを封印した「古の賢者」が誰なのかは、作中で明確にされていませんが、マーディラス一世のジェシカではないかという考察が有名です。 彼女は「美」と「力」を追求した女王でしたが、その果てに何を見たのか。
リイマジンド版では、ジェシカがマジャスティスを開発するに至った経緯を、過去の世界での追加エピソードとして体験できるかもしれません。 「究極の力は、それ自体が滅びを招く」という教訓を、プレイヤーは彼女の目を通じて学ぶことになるのです。
ドラクエ7リメイク:海賊シャークアイと水の精霊の加護
物語の鍵を握る海賊王シャークアイと、その妻アニエス。 彼らの血筋こそが、物語を完結させるためのパズルの最後の1ピースでした。
アニエスが王女だった「国」はどこにあるのか
アニエスがどこかの国の王女であったことは示唆されていますが、彼女の母国が物語に登場することはありませんでした。 これは、彼女の母国が魔王の手によって「石板すら残されずに完全に消去された」からではないかと言われています。 リイマジンド版では、この「完全に消えたはずの第5の大陸」が、隠しダンジョンや追加エピソードとして登場する可能性があります。
主人公の腕にある「アザ」の真の意味
主人公の腕にあるアザが、シャークアイと同じ「水の精霊の加護」を示すものであることが判明した瞬間、物語の点と線が繋がりました。 主人公はなぜ現代のエスタード島に生まれたのか。 そして、シャークアイの息子が「魚」として現代に転生していたという衝撃の事実。
リイマジンド版では、この「転生」のプロセスに、神がどのように介入したのかがより克明に描写されるはずです。 父と息子の再会、そして時を超えた一族の絆が、より壮大なスケールで描かれることに期待が高まります。
ドラクエ7リメイク:リイマジンド版の評価と期待される新要素まとめ
これまでの情報を踏まえ、リイマジンド版がどのような作品になるのか、その全体像をまとめました。
謎解きと伏線回収の期待度チャート
| 項目 | オリジナル版の深さ | リイマジンドでの期待 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| 歴史の分岐 | なし(固定) | あり(マルチ) | 選択によるNPCの生存 |
| キーファの謎 | ヒントのみ | 直接的な描写入 | 子孫との対面エピソード |
| 魔王の起源 | 謎が多い | 詳細な語り | 堕天に至る理由の解明 |
| 世界成立の謎 | 断片的 | 全容解明 | 神と魔王の契約内容 |
| 精霊の役割 | 道具的 | 意志を持つ存在 | 精霊との直接対話 |
ストーリー分岐がプレイヤーに与える影響
本作が「リイマジンド」を冠する最大の理由は、プレイヤーに「もしも」を体験させることにあります。 「レブレサックの村人を許すか」「キーファの手を取るか」「魔王の誘いに乗るか」。 これらの選択が、単なるテキストの変化に留まらず、実際に冒険する「大陸の姿」や「エンディング」を変えていくことになります。
攻略ライターの視点から言えば、これは「何周もプレイすることを前提とした重厚な設計」です。 一つの選択が別の地域にどのような影響を及ぼすのか。 かつて「石板を埋める」という作業感に悩まされた人も、今作では「歴史を自分で編み上げる」という強い能動性を感じることができるでしょう。
まとめ
今回のレビューでは、『ドラゴンクエストVII リイマジンド』で解決が期待される数々の謎と、その考察について深く掘り下げてきました。 エスタード島の起源、キーファの真意、オルゴデミーラの正体、そして古代魔法のルーツ。 これら全ての謎が、新時代の技術と「分岐」という新しい刃によって切り開かれようとしています。
リイマジンド版は、単なる過去作の再現ではありません。 私たちの記憶にある「ドラクエ7」を一度解体し、新しい物語として再構築する挑戦的な作品です。 オリジナル版を遊び尽くした方も、本作で初めて触れる方も、この深淵な物語の中に身を投じ、自分だけの歴史を刻んでほしいと思います。
この記事が、あなたの冒険の前の「羅針盤」となれば幸いです。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。 慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。 主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とし、徹底的なデータ分析と世界観考察に基づいた記事執筆をモットーとする。 最近の悩みは、リイマジンド版のボリュームが凄すぎて、他のゲームをプレイする時間が完全に消滅しそうなことである。
最後までお読みいただきありがとうございました。 あなたの期待する「リメイクでの解決」は何ですか? ぜひ、冒険の中でその答えを見つけ出してください。





















