編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、新弾「ムニキスゼロ」で登場したメガジガルデexの強さや、実際の対戦環境でどれくらい通用するのかが気になっていると思います。特に「環境破壊」と噂されるその圧倒的な火力が、実戦でどう響くのかは知っておきたいポイントですよね。
この記事を読み終える頃には、メガジガルデexの強みと弱み、そして現環境トップであるドラパルトex対面での立ち回りの疑問が解決しているはずです。
- 最大火力350の「ジオバスター」は現環境のポケモンをほぼ一撃で粉砕する威力がある
- ソルロックとルナトーンのコンボによるエネ加速が必須だが盤面構築の難易度は高め
- ドラパルトexのような高速展開デッキ相手にはサイドレースで遅れを取るリスクがある
- メガジガルデexはロマン砲だが環境破壊にはあと一歩の安定感と工夫が必要になる
それでは解説していきます。
メガジガルデexと新弾「ムニキスゼロ」の衝撃
みなさん、ポケカライフ楽しんでいますか?新弾「ムニキスゼロ」の発売、本当に盛り上がっていますよね。
中でも一番の注目株といえば、やはり「メガジガルデex」ではないでしょうか。SNSやYouTubeでも「環境破壊だ」「強すぎる」といった声が挙がっていますが、実際のところはどうなのか、私も実際に回してみて、その感触を確かめてみました。
まず、結論から言ってしまうと、メガジガルデexは「決まれば最強、でも決めるまでが茨の道」という、非常に使い手を選ぶ玄人好みの性能をしていると感じました。
カタログスペックだけを見れば、確かに環境を破壊するポテンシャルを秘めています。特に注目すべきは、その圧倒的な攻撃性能です。今のポケモンカードゲームの環境において、HP330〜340の2進化exポケモンが中心に居座っていますが、メガジガルデexが持つ技「ジオバスター」は、なんと350ダメージを叩き出します。
これは、リザードンexやドラパルトexといった環境トップのポケモンたちを、特別な強化アイテムなしで「ワンパン」できることを意味しています。この「一撃必殺」のプレッシャーこそが、メガジガルデexの最大の魅力であり、多くのプレイヤーを惹きつける理由なんですね。
しかし、実際にデッキを組んで回してみると、その巨大なパワーを扱うための「コスト」も見えてきました。エネルギーの重さ、進化の手間、そしてベンチスペースの管理。これらをすべてクリアして初めて、最強の一撃が放てるのです。
圧倒的な火力「350ダメージ」のロマン
なんといっても、350ダメージという数字のインパクトは凄まじいものがあります。
これまでの環境では、300ダメージを超えるには、特定の条件(相手のサイド枚数や、自分の場のエネルギー数など)を満たす必要があったり、デメリットが大きかったりすることがほとんどでした。しかし、メガジガルデexはこの火力をメインウェポンとして持っています。
対戦相手からすると、常に「次のターンに自分のエースが消し飛ぶかもしれない」という恐怖と戦うことになります。特に、耐久力に自信を持って戦う受けループ系のデッキや、高HPで耐えながら戦うデッキにとっては、まさに天敵と言える存在でしょう。
ただ、この技を連発できるかというと、そこには課題があります。エネルギーのリソース管理が非常にシビアなんですよね。
エネルギー加速の鍵を握る「ソルロック&ルナトーン」
今回の検証で使用したデッキでは、エネルギー供給の要として「ソルロック」と「ルナトーン」のギミックを採用しました。
これは、トラッシュにあるエネルギーをソルロックの特性で場のポケモンにつけ、ルナトーンで手札を循環させていくという、往年の強力なシステムです。メガジガルデexのような、攻撃に多くの闘エネルギーや無色エネルギーを必要とするポケモンにとって、トラッシュからの加速手段は生命線となります。
実際に回してみると、このギミックが上手くハマった時の爆発力は目を見張るものがありました。
1ターンに2枚、3枚とエネルギーが盤面に増えていき、あっという間にメガジガルデexが起動する。このスピード感が出せれば、相手が準備を整える前にゲームを終わらせることも不可能ではありません。
しかし、このシステムには弱点もあります。それは「ベンチ枠の圧迫」と「手札干渉への弱さ」です。ソルロックとルナトーンを並べることで、どうしてもベンチが埋まってしまい、他のシステムポケモン(例えばドローソースとなるビーダルやピジョットexなど)を置くスペースが限られてしまいます。
実際の対戦から見えた「ドラパルトex」との相性差
さて、ここからは実際に環境トップである「ドラパルトex」デッキと対戦してみた感想を、かなり深掘りしてお伝えしていきますね。
やはり、机上の空論だけでは見えてこない「現場のリアル」というものがあります。対戦相手はドラメシヤからドラパルトexへとスムーズに進化し、ファントムダイブで攻めてくる構成。対するこちらは、メガジガルデexを主軸に、メガルカリオをサブアタッカーに据えた構築で挑みました。
結果から言うと、スピード勝負においてドラパルトex側に分がある展開が多く見られました。
序盤の展開力:スピードの壁
対戦の序盤、やはりドラパルトex側の展開スピードの速さに圧倒される場面が目立ちました。
ドラパルトexデッキは、ネイティオやピジョットexといった優秀なサポート役を自然に組み込めるため、安定して2ターン目には攻撃を開始できます。一方で、こちらのメガジガルデexデッキは、ソルロックとルナトーンを並べ、さらにトラッシュにエネルギーを送るという「下準備」が必要です。
この「準備期間」の1ターン、2ターンの遅れが、現環境では致命的になることが多いのです。
実際に、こちらがエネルギーを溜めている間に、相手のドラパルトexから「ファントムダイブ」が飛んできて、ベンチのソルロックやルナトーンといったシステムポケモンにダメージを蓄積されてしまいました。HPの低いシステムポケモンを狙撃されると、エネルギー加速の手段を失い、そのまま押し切られてしまう。そんな展開が何度かありました。
特に「なかよしポフィン」や「ハイパーボール」で展開していく中で、手札のリソースが枯渇しやすく、そこに相手のナンジャモやジャッジマンといった手札干渉が刺さると、動きが完全に止まってしまうことも。
「ジャッジマン」という環境の壁
今回の対戦で痛感したのは、手札干渉カード、特に「ジャッジマン」の強さです。
メガジガルデex側は、ソルロックやルナトーン、そして進化ラインを揃えるために多くの手札リソースを抱え込みたいデッキです。コンボパーツが多いデッキの宿命とも言えますね。
そこで相手から「ジャッジマン」を使われ、手札を4枚に制限されると、復帰するのが非常に困難でした。必要なエネルギー、進化ライン、入れ替え札。これらを4枚の中で引き直すのは至難の業です。
一方、ドラパルトex側はドローソースが豊富なため、手札干渉を受けてもすぐに立て直してきます。この「復帰力」の差が、勝敗を分ける大きな要因になったと感じました。
メガルカリオの役割と限界
今回の構築では、サブアタッカーとして「メガルカリオ」も採用していました。
メガルカリオは、メガジガルデexよりも少ないエネルギーで動けたり、異なる弱点を突けたりと、本来であれば優秀なパートナーになるはずです。実際に、メガジガルデexが準備できない間の繋ぎとして、あるいは相手のサイドプランをずらすためのアタッカーとして機能する場面もありました。
しかし、やはり現環境のHPラインの上昇には苦戦を強いられました。
「はどうだん」や中打点の技では、相手の2進化exをワンパンすることは難しく、どうしても2回攻撃する必要があります。そうなると、サイドレース(サイドを取り合う速度)で負けてしまうのです。
メガジガルデexの「350ダメージ」があれば一撃なのに、メガルカリオでは届かない。このジレンマが、対戦中常に付きまといました。やはり、このデッキにおいては「いかに早くメガジガルデexを完成させるか」に特化した方が、勝率は上がるのかもしれません。
環境破壊と言われる所以と現実のギャップ
「メガジガルデexは環境破壊カードなのか?」
この問いに対する私の答えは、「火力においては環境破壊級だが、総合力ではまだ発展途上」です。
確かに、技が決まった時の爽快感と制圧力は唯一無二です。350ダメージを出せるポケモンは他になく、相手がどんなに耐久を上げても、問答無用で気絶させるパワーは魅力的すぎます。
しかし、ポケカは「攻撃力」だけで勝てるゲームではありません。「安定感」「スピード」「対応力」といった要素が複雑に絡み合います。
ドラパルトexとの比較:数値で見る実力差
ここで、現状のトップティアであるドラパルトexと、今回のメガジガルデexをいくつかの項目で比較してみました。分かりやすく表にまとめてみますね。
| 比較項目 | メガジガルデex | ドラパルトex |
|---|---|---|
| 最大火力 | 350 (超高火力) | 200 + ベンチばら撒き |
| 攻撃開始速度 | 2〜3ターン (やや遅い) | 2ターン (安定して早い) |
| 必要エネ数 | 多い (加速必須) | 少ない (手張りでも可) |
| 耐久力 | 高い | 高い |
| ベンチ干渉 | なし (対面特化) | あり (ファントムダイブ) |
| 安定感 | △ (コンボ依存) | ◎ (単体性能が高い) |
こうして見ると、やはりメガジガルデexは「火力特化」のピーキーな性能であることが分かります。
ドラパルトexの強さは、200ダメージを与えながらベンチにもダメカンを乗せられる「器用さ」にあります。相手のシステムポケモンを崩壊させつつ、メインアタッカーも削る。この動きが、現在の環境に非常にマッチしているのです。
対してメガジガルデexは、目の前の敵を倒すことには長けていますが、相手の盤面をコントロールする能力には乏しいです。ボスの指令でベンチから引きずり出されたり、逆にこちらのシステムポケモンを狙われたりすると、後手に回らざるを得ません。
「ボスの指令」への脆弱性
対戦中、最も苦しかったのが「ボスの指令」で準備中のメガジガルデexや、エネルギーのついていないシステムポケモンを呼ばれ、縛られる展開でした。
逃げるためのエネルギーも決して軽くはないため、一度バトル場に縛られると、攻撃できないままターンを浪費してしまいます。入れ替え札(ポケモンいれかえやジェットエネルギーなど)を多めに採用したいところですが、デッキスペースの関係でそこまで枠を割けないのが辛いところ。
ドラパルトex側は、ピジョットexの特性「マッハサーチ」で好きなタイミングでボスの指令を持ってこれるため、こちらの「一番嫌なタイミング」で確実に急所を突いてきます。この「確定サーチ」の有無も、安定感の差に繋がっていると感じました。
今後の可能性とデッキ構築のヒント
ここまで厳しい意見も書いてきましたが、決してメガジガルデexが弱いと言いたいわけではありません!むしろ、研究が進めば環境トップに躍り出る可能性は十分に秘めています。
新弾「ムニキスゼロ」のカードプールはまだ研究され尽くしていません。もしかすると、私たちが見落としている相性の良いトレーナーズやポケモンが眠っているかもしれません。
相性の良いカードの模索
例えば、エネルギー加速手段をソルロック&ルナトーン以外にするアプローチも考えられます。
「アカマツ」のようなサポートによる加速や、他のグッズによる補助。あるいは、エネルギーの重さを逆手にとって、「重力」系の妨害カードと組み合わせるなど、構築の幅は広いはずです。
また、今回は採用しませんでしたが、耐久力をさらに底上げする「勇気のおまもり」や「ヒーローマント」といったどうぐを持たせることで、実質HPを400近くまで引き上げ、相手の攻撃を一度耐えてから350ダメージをお返しする、という「受け」の戦術も有効かもしれません。
プレイングでカバーすべき点
メガジガルデexを使う上で重要なのは、「我慢」と「タイミング」です。
無理に2ターン目から攻撃しようとせず、あえて最初の1、2ターンは盤面作りに徹する。相手にサイドを先行されても、ナンジャモやツツジといったカウンターカードと合わせて、後半に捲っていく。そんな「どっしり構えた」プレイングが求められます。
「ムニキスゼロ」という環境は、おそらく高速化が進む一方で、こうした「一撃の重み」を持つデッキがメタゲームの一角に食い込んでくる面白い環境になるでしょう。
メガジガルデexを使うべきプレイヤーとは?
では、最終的にどんな人にこのデッキをおすすめしたいか、私なりにまとめてみます。
まず、「細かい計算よりも、ド派手な一撃で勝ちたい!」という方には文句なしにおすすめです。350という数字を宣言する時の気持ち良さは、他のデッキでは味わえません。
また、「環境トップのメタデッキを自分で考えたい」というビルダー気質の方にも向いています。まだ正解の構築が出ていない分、自分だけの最強メガジガルデexを作り上げる楽しさがあります。
逆に、「安定して勝ち続けたい」「事故負けはしたくない」という方は、ドラパルトexやリザードンexのような、対応力の高いデッキを選んだ方がストレスは少ないかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、新弾「ムニキスゼロ」の目玉、メガジガルデexの使用感を本音でレビューさせていただきました。
「環境破壊」という言葉には、まだ少し安定感が足りない印象でしたが、その火力は間違いなく本物です。350ダメージの「ジオバスター」が決まった瞬間の爽快感は、ポケカの醍醐味そのもの。
現時点ではドラパルトexのような完成度の高いデッキにスピード負けしてしまうことも多いですが、今後の研究次第では化ける可能性大です。
- メガジガルデexの最大火力350は、全てのポケモンを一撃で倒せる最強の矛である
- ソルロック&ルナトーンによる加速は強力だが、手札干渉やベンチ狙撃に脆い
- ドラパルトexと比較すると、スピードと盤面干渉力で劣るため工夫が必要
- ボスの指令や縛りプレイへの対策を厚くすることで、勝率はさらに上がるはず
私自身、このデッキのポテンシャルを信じて、もう少し調整を続けてみたいと思います。もし「こんな構築が強かったよ!」「このカードと組み合わせると面白かった!」という発見があれば、ぜひ教えてくださいね。
新しいカードが登場するたびに、環境が変わり、新しい発見がある。これだからポケモンカードはやめられません。
この記事が、みなさんのデッキ構築や、メガジガルデexへの理解の一助になれば嬉しいです。それでは、また次回の記事でお会いしましょう!良きポケカライフを!





















