編集デスク、ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。 今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、新弾「ムニキスゼロ」の発売に伴い、どのデッキを組めばシティリーグで勝てるのか、あるいはジムバトルで優勝できるのか気になっていると思います。 新しいカードが登場すると環境が一変し、これまでの常識が通用しなくなることも珍しくありません。 だからこそ、最新のトレンドを正しく理解し、デッキ選択に活かすことが勝利への近道となります。
この記事を読み終える頃には、あなたが握るべき「魂のデッキ」が見つかり、明日からの対戦における立ち回りの疑問が解決しているはずです。
- シティリーグ優勝実績のある最新ドラパルトexの構築理論
- 新エーススペック「パーフェクトミキサー」を活用したソウブレイズex
- 手札干渉と高火力を両立させたメガルカリオexとメガメガニウムex
- 新環境で勝ち抜くための具体的な立ち回りと対面ごとの意識
それでは解説していきます。
【ドラパルトex】盤石の安定感と対応力|新環境の覇者
新弾「ムニキスゼロ」環境において、まず最初に押さえておかなければならないのが、このドラパルトexデッキです。 以前の環境でもトップティアに君臨していましたが、今回の構築は全く新しいアプローチが採用されています。 従来のようなピジョットexに頼り切りな構築ではなく、スピンロトムやヨルノズクといったシステムポケモンを駆使し、より攻撃的かつ柔軟に立ち回れるよう進化を遂げました。 ここでは、シティリーグ優勝を果たしたこのデッキの強さを深掘りしていきます。
ヨルノズク採用型がもたらす「宝石探し」の革命
このデッキの最大の核となるのが、特性「宝石探し」を持つヨルノズクの採用です。 従来のドラパルトデッキでは、2進化ラインを複数立てる必要があり、2ターン目に安定してドラパルトexを立てることが課題でした。 しかし、このヨルノズク軸の構築では、テラスタルポケモンがいる状態であれば、トレーナーズを確定サーチできるため、必要な場面で確実に「ナンジャモ」や「ボスの指令」、あるいは「不思議なアメ」を持ってくることができます。 これにより、盤面の再現性が飛躍的に向上しました。
特に重要なのが、スピンロトムとのシナジーです。 序盤にスピンロトムを展開し、そこからヨルノズクへと繋げる動きは、現代ポケカにおける黄金パターンと言えるでしょう。 スピンロトムの特性で必要なカードを集めつつ、次のターンにはヨルノズクに進化して「宝石探し」で「不思議なアメ」と「ドラパルトex」を揃える。この一連の流れが非常に美しく、高い確率で決まります。 ピジョットex型と異なり、ヨルノズク自体は非ルールポケモン(サイドを1枚しか取られないポケモン)であるため、負け筋になりにくい点も評価できます。 負け筋となるポケモンを盤面に残さず、かつシステムとしての役割を全うできるのは、現環境において非常に重要な要素です。
オーガポンみどりのめんEXとの補完性について
序盤の安定感を支えるもう一つの柱が、オーガポンみどりのめんEXです。 ドラパルトexは2進化ポケモンのため、どうしても進化するまでのタイムラグが発生します。 その隙を埋めるのが、たねポケモンでありながらテラスタルを持つオーガポンの役割です。
特性「みどりのまい」によるエネルギー加速とドロー効果は、手札事故を防ぐだけでなく、デッキの圧縮にも貢献します。 手札が悪い時でも、オーガポンさえ場にいれば「みどりのまい」で山札を引きに行けるため、事故回避能力が格段に上がっています。 また、この構築では「テラスタルオーブ」が3枚採用されている点も見逃せません。 ドラパルトexとオーガポン、どちらにもアクセスできるこのグッズのおかげで、初動の展開力が格段に安定しています。 「ドラパルトが立たない」という最大の弱点を、構築段階でケアしている点は、さすが優勝デッキといったところでしょう。 さらに、オーガポン自体がアタッカーとしても運用できるため、草弱点の相手(例えば悪テラスタルのリザードンexなど)に対しても強く出られるサブプランとしての役割も担っています。
ルミナスエネルギー不採用でも回る「アカマツ」の魔力
新環境における大きな変化として、ルミナスエネルギーのスタン落ち(レギュレーション変更による使用不可)が挙げられます。 これにより、ドラパルトexのワザ「ファントムダイブ」に必要な炎と超エネルギーを揃えるハードルが上がりました。 これまではルミナスエネルギー1枚で解決していた部分を、基本エネルギーで賄わなければならなくなったのです。 しかし、このデッキではサポート「アカマツ」を4枚採用することで、その問題を鮮やかに解決しています。
アカマツは山札から基本エネルギーをサーチし、さらに手張り権とは別にエネルギーをつけられる強力なサポートです。 このカードのおかげで、1ターンに2枚分のエネルギー加速が可能となり、ドラパルトexを即座に起動させることができます。 オーガポンとも相性が良く、基本エネルギーを中心とした構築にすることで、特殊エネルギーメタ(シンオウ神殿など)の影響を受けにくくなっています。 また、オーガポンいどのめんEXの「げきりゅうポンプ」へのアクセスも容易になっており、相手のベンチ狙撃プランも取りやすくなっているのが特徴です。 エネルギー管理がシビアになった分、構築の美しさが際立っています。
ドラパルトexデッキの立ち回りガイド
序盤(1〜2ターン目)
まずはドロンチやスピンロトムを展開し、盤面を整えます。 テラスタルオーブやネストボールを駆使して、オーガポンみどりのめんEXをベンチに置きましょう。 手札にエネルギーがない場合は、オーガポンの特性「みどりのまい」でドローを進めつつ、エネルギーを確保します。 2ターン目にはヨルノズクに進化させ、「宝石探し」で「不思議なアメ」を持ってきてドラパルトexへと進化させるのが理想のムーブです。
中盤(3〜4ターン目)
ドラパルトexのワザ「ファントムダイブ」で攻撃を開始します。 200ダメージを与えつつ、ダメカン6個を相手のベンチポケモンに自由にばら撒けるため、相手のシステムポケモン(ビーダルやセグレイブなど)を狙い撃ちにして盤面を崩壊させましょう。 相手がベンチを絞ってくる場合は、前のポケモンを倒してサイドを進めます。 この段階で「アカマツ」を使用し、後続のドラパルトexやオーガポンいどのめんEXを育てておくことも重要です。
終盤(5ターン目以降)
相手のサイドが残り少なくなってきたら、「ナンジャモ」や「ツツジ」を使って手札干渉を行います。 同時に「ボスの指令」で手負いのポケモンや逃げエネの重いポケモンを呼び出し、ファントムダイブでフィニッシュを狙います。 ダメカンの調整次第で、複数のポケモンを同時に気絶させて一気にサイドを取るプランも検討しましょう。
ドラパルトexデッキの基本ステータス表
| 項目 | 評価 | 備考 |
|---|---|---|
| 攻撃力 | ★★★★★ | ファントムダイブのばら撒きが凶悪 |
| 耐久力 | ★★★★☆ | テラスタル特有のベンチバリアは無いがHPが高い |
| 安定感 | ★★★★★ | ヨルノズクとアカマツで事故率低減 |
| 速度 | ★★★★☆ | 2ターン目からの攻撃が可能 |
【ソウブレイズex】青天井の火力で全てを焼き尽くす
続いて紹介するのは、シティリーグ準優勝の実績を持つソウブレイズexデッキです。 このデッキの魅力は、なんといってもその爆発的な火力にあります。 トラッシュにあるエネルギーの枚数に応じてダメージが上昇するワザ「しんえんほむら」は、VSTARや2進化exを一撃で葬り去るポテンシャルを秘めています。 HP330を超える2進化exポケモンが環境に増えている今、それらを一撃で倒せる火力は唯一無二の武器となります。 新弾で追加されたカードによって、そのエネルギーをトラッシュへ送るスピードが加速しました。
モグリューの特性「ほりまくり」による圧縮加速
この構築で特に目を引くのが、モグリューの採用です。 特性「ほりまくり」は、手札からベンチに出した時に、山札から基本エネルギーを3枚までトラッシュできるという、まさにソウブレイズのためにあつらえたような能力を持っています。 これまでは「博士の研究」や「ハイパーボール」で手札から捨てる必要がありましたが、モグリューのおかげで山札から直接リソースを墓地へ送ることが可能になりました。
モグリュー1枚でエネルギーを3枚落とせれば、それだけでソウブレイズexの火力は60ダメージも上昇します。 例えば、トラッシュにエネルギーが15枚あれば300ダメージが出ますが、モグリューを出すだけで360ダメージに跳ね上がり、ほぼ全てのポケモンをワンパン圏内に捉えることができます。 さらに、新弾環境では「ポケパット」や「ホワいと」といった回収系カードも充実しているため、モグリューを使い回して一気に打点を上げるプランも現実的です。 「山札を掘る」という行為が、そのまま「勝利へのカウントダウン」に直結する快感は、このデッキでしか味わえません。
新ACE SPEC「パーフェクトミキサー」の脅威
そして、このデッキを環境上位に押し上げた最大の要因が、ACE SPEC「パーフェクトミキサー」の存在です。 山札から好きなカードを5枚までトラッシュできるこのグッズは、ソウブレイズexにとって「火力増強剤」そのものです。 エネルギーを5枚落とせば、一瞬で100ダメージの上昇。 序盤に使えば、いきなり200〜300ダメージを叩き出し、相手の主力ポケモンが出鼻をくじかれることになります。 後攻1ターン目から相手のVポケモンやexポケモンを倒してしまうことも夢ではありません。
また、パーフェクトミキサーの役割は火力アップだけではありません。 「夜のタンカ」と組み合わせることで、実質的なサーチカードとしても機能します。 トラッシュに落としたポケモンやエネルギーを即座に回収することで、盤面の形成や後続の準備がスムーズに行えるのです。 例えば、トラッシュに落とした「ソウブレイズex」をタンカで回収して進化させる、といった動きも可能です。 この「落として拾う」という動きは、上級者ほど巧みに使いこなすテクニックであり、デッキの柔軟性を高めています。
ドローサポート「ゼイユ」のみの潔さ
構築を見て驚かされるのが、ドローサポートに「ゼイユ」のみを採用している点です。 従来のデッキでは必須級だった「博士の研究」が見当たりません。 これは、博士の研究を失ったことによる弱体化を、モグリューやパーフェクトミキサーによる直接的な山札圧縮でカバーしていることの現れです。 「博士の研究」は強力ですが、手札を全て捨ててしまうリスクがありました。 「ゼイユ」であれば、手札をキープしつつ5枚ドローができるため、必要なコンボパーツ(例えば「ふしぎなアメ」や進化ポケモン)を誤って捨ててしまう事故を防げます。
また、「ゼイユ」は先攻1ターン目から使えるサポートであるため、初動の安定感を高める意味でも採用されています。 ルナトーンの「ルナサイクル」も採用されており、手札の不要牌を処理しながらドローを進めるシステムが確立されています。 「捨てたいカードだけを捨てる」という意志を感じる、非常に洗練されたリストです。 エネルギーをトラッシュに送る手段が豊富にあるため、サポート権をドローやボスの指令に回せるのが強みです。
ソウブレイズexデッキの立ち回りガイド
序盤(1ターン目)
まずはカルボウを2〜3体並べます。 イキリンコexを採用している場合は、「イキリテイク」を使って手札をリフレッシュしつつ、エネルギーをトラッシュに送り込みましょう。 もし「パーフェクトミキサー」が手札にあれば、迷わず使用して炎エネルギーを5枚トラッシュへ。 これだけで次のターンの火力が保証されます。 後攻であれば、サポート「ゼイユ」を使ってさらに山札を掘り進めるのも有効です。
中盤(2〜3ターン目)
ソウブレイズexに進化し、攻撃を開始します。 相手のバトルポケモンのHPを確認し、必要な火力を計算しましょう。 (例:HP220のポケモンなら、トラッシュにエネルギー11枚で倒せます) 火力が足りない場合は、モグリューをベンチに出して特性「ほりまくり」を使用。 エネルギーを3枚追加でトラッシュし、打点を60上げます。 280〜330ダメージを目指して「しんえんほむら」を宣言し、相手のエースを倒していきます。
終盤(4ターン目以降)
相手もナンジャモやツツジなどの手札干渉を使ってくるタイミングです。 盤面にエネルギーがついたアタッカーを2体用意しておき、手札が流されても攻撃が止まらないように備えましょう。 最後は「ボスの指令」や「プライムキャッチャー」で裏のシステムポケモンや、手負いのexポケモンを呼び出し、高火力でゲームセットを狙います。 トラッシュのエネルギー枚数を常に確認し、「あと何枚で倒せるか」を意識し続けることが重要です。
【お祭り音頭】妨害と連撃のハーモニー
新環境で注目を集めているのが、「お祭り音頭」デッキです。 カミッチュ(お祭り音頭)を中心とした非ルールデッキでありながら、環境トップのデッキとも渡り合えるポテンシャルを秘めています。 特に、草弱点をつける現環境において、リザードンexや悪テラスタルリザードンなどの炎タイプに対しても強く出られる点が評価されています。 シティリーグベスト8という結果は、このデッキの地力の高さを証明しています。 非ルールデッキ特有のサイドレースの有利さと、特定のデッキに対する圧倒的なメタ性能が魅力です。
ゴチルゼルの特性「ねじれたみらい」による制圧力
この構築の最大の特徴にして、相手にとって最も厄介なのが、ゴチルゼルの採用です。 特性「ねじれたみらい」は、相手の手札を全て山札に戻させ、その後3枚しか引かせないという、まさに「凶悪」なハンデス(ハンドデストラクション)効果を持っています。 ジャッジマンよりも厳しい手札枚数制限を、特性として毎ターン狙える可能性があるのは脅威です。 相手の手札を3枚にすることで、相手は「ボスの指令」や「ふしぎなアメ」などの解決札を引く確率が激減し、動きが止まってしまいます。
ただし、この特性はバトル場にいる時しか使えません。 そのため、このデッキには「ふうせん」や「とりつかい」といった入れ替え手段が豊富に採用されています。 攻撃が終わった後、あるいは攻撃前にゴチルゼルをバトル場に出し、相手の動きを止めてから、再びアタッカーであるカミッチュやバチンキーで攻めるといったコントロールプランが可能です。 特に終盤、相手のサイドが残り1枚という状況でこのロックが決まれば、逆転勝利も十分にあり得ます。
バチンキーの「ドンドンだいこ」が作る安定感
お祭り音頭デッキのエンジンとなるのが、バチンキーの特性「ドンドンだいこ」です。 場に「お祭り音頭」の会場(スタジアム)が出ていれば、山札から好きなカードを1枚サーチできるという、2進化デッキにおける「ピジョットex」のような能力を1進化で持っています。 これにより、ゴチルゼルの進化ラインや、必要なエネルギー、入れ替え札などを的確に持ってくることができます。 毎ターン好きなカードを持ってこれるため、状況に応じた最適なプランを選択できるのが強みです。
「ふしぎなアメ」をサーチしてゴチルゼルを立てるもよし、次のアタッカーを用意するもよし。 また、相手のスタジアムを割るための「ロストスイーパー」や、自分のスタジアムを守るカードを持ってくることも可能です。 このバチンキーの存在があるからこそ、ゴチルゼルという異物を組み込んでもデッキが機能不全に陥らないのです。 盤面さえ整ってしまえば、毎ターン確定サーチを行いながら相手の手札を3枚にするという、ロック性能の高いゲーム展開に持ち込むことができます。
お祭り音頭デッキの強みと弱点
強み
- サイドレースの有利さ: 非ルールポケモンが主体のため、サイドを1枚ずつしか取られません。exポケモン主体のデッキに対しては、2-2-2と取られる間に1-1-1-1-1-1と取らせることを強要でき、攻撃回数の差で有利に立てます。
- 手札干渉: ゴチルゼルが決まれば、相手は何もしできずにターンを返すことになります。特に手札消費の激しいデッキや、コンボデッキに対しては致命傷となります。
- 連撃性能: カミッチュのワザはエネルギー効率が良く、連続して攻撃を仕掛けられます。カミッチュ自身もHPが高めで耐久力があるため、非ルール同士の殴り合いにも強いです。
弱点
- 盤面形成の難易度: 複数の進化ラインを管理する必要があるため、序盤の展開に失敗すると巻き返しが困難です。カミッチュ、バチンキー、ゴチルゼルと育てるポケモンが多く、ベンチ枠の管理もシビアです。
- システムポケモンの狙撃: バチンキーやゴチルゼルをボスの指令で狙われると、動きが止まりがちです。特にバチンキーを倒されるとサーチ手段を失うため、複数体立てておくなどのケアが必要です。
- 火力不足: HP300を超える大型ポケモンを一撃で倒す火力は出しにくいため、2回攻撃で倒すプランが必要です。回復手段を持つデッキに対しては、ダメージレースで負けてしまう可能性があります。
【メガルカリオex】鉄壁の守りとコントロール性能
ジムバトル優勝報告が上がっている「メガルカリオex」デッキは、新環境のダークホース的存在です。 「メガルカリオ」という名称は、従来のルカリオとは一線を画す、圧倒的な耐久力と制圧力を誇る新しいexポケモンを指します。 多くのカードがスタン落ちで姿を消す中、このデッキタイプはパワーダウンの影響をほとんど受けていません。 むしろ、天敵であった超タイプのサーナイトexなどが数を減らしたことで、環境的な立ち位置は向上しています。 堅実なプレイを好むプレイヤーや、相手の嫌がる動きを徹底したいプレイヤーにおすすめのデッキです。
「ハイトゴング」と「ロケットの監視」によるロック
このデッキの強さは、相手の動きを制限しながら、自分は安全圏から攻撃するという点にあります。 「ハイトゴング」というカード(または特性)により、ベンチ展開を安定させつつ、相手のシステムへの干渉を行います。 構築には「ジャッジマン」が4枚、「ロケットの監視」が3枚と、手札干渉カードが厚く採用されています。 これは、ヨルノズクやニャース(ガラルのすがた)といった、手札から効果を発揮するシステムポケモンへの強烈なメタとなっています。
「ロケットの監視」は相手の手札を見て、その中から特定のカードを山札に戻させるなどのハンデス効果を持つと考えられます。 これにより、相手が温存していた「ボスの指令」や「ふしぎなアメ」をピンポイントで落とし、プランを崩壊させることができます。 自分は「ルナトーン」などで手札補充ができるため、ジャッジマンを連打しても事故りにくい構成になっています。 「自分だけ手札があり、相手は手札が事故っている」という状況を作り出すのがこのデッキの勝ち筋です。
「はどうづき」とハリテヤマの連携
メインウェポンとなる「はどうづき」は、高いダメージを与えつつ、後続へのエネルギー加速も可能な優秀なワザです。 これにより、一度アタッカーが倒されても、すぐに次のメガルカリオexが戦闘態勢に入れます。 この「途切れない攻撃」が、相手にプレッシャーを与え続けます。 エネ加速手段が技の効果に含まれているため、特別なシステムポケモンに頼らずともアタッカーを運用できるのが強みです。
さらに特筆すべきは、ハリテヤマの採用です。 特性によって「ボスの指令」に似た効果を発揮できるため、サポート権をジャッジマンやナンジャモに使いながら、相手のベンチポケモンを呼び出すことができます。 通常、ボスの指令を使うターンは手札干渉ができませんが、ハリテヤマがいれば「手札干渉+呼び出し」という最強の動きが可能になります。 終盤のトップ解決勝負(山札の上から引いたカードだけで戦う状況)になっても、特性で勝ち筋を手繰り寄せることができるのは、このデッキならではの強みでしょう。
メガルカリオexデッキの相性表
| 相手デッキ | 相性 | 解説 |
|---|---|---|
| ドラパルトex | 五分 | 手札干渉が刺されば有利。ファントムダイブのダメカンには注意が必要。回復カードの採用も検討。 |
| ソウブレイズex | 不利 | 青天井火力でワンパンされる恐れあり。先に手札を枯らせて、エネルギーをトラッシュに送らせないことが重要。 |
| ライコポンex | 微有利 | 耐久力が高いため、一撃を耐えて返しで倒すプランが通る。エネルギーリソースを枯渇させる戦術が有効。 |
| ロストバレット | 有利 | ジャッジマン連打でロストゾーンを貯める動きを阻害できる。HPラインも高いため、簡単には倒されない。 |
【メガメガニウムex】草タイプの復権と倍化するエネルギー
最後に紹介するのは、ジムバトル優勝の「メガメガニウムex」デッキです。 これまで不遇と言われることもあった草タイプですが、このカードの登場により一気に環境入りを果たしました。 最大の特徴は、特性「おいしげる」によるエネルギーの倍化効果です。 基本草エネルギーが全て2個分としてカウントされるこの能力は、エネルギー加速の概念を根底から覆すほどのインパクトを持っています。 過去の「ジュカイン」などを彷彿とさせる強力な特性で、重量級のワザを驚くほど軽いコストで連発できます。
ジャイアントブーケの超火力
メガメガニウムexのワザ「ジャイアントブーケ」は、70ダメージに加え、自身についている草エネルギーの数×50ダメージを追加するという青天井火力です。 通常ならエネルギーを大量につけるのは大変ですが、「おいしげる」の効果により、手張り1回でエネルギー2個分、つまり100ダメージ分の火力が上乗せされます。 例えば、手張り3回で草エネルギーが3枚ついていれば、計算上は6エネルギー分となり、基本ダメージ70+追加300=370ダメージを叩き出します。
これは、2進化exはおろか、耐久自慢のポケモンすら一撃で粉砕する威力です。 しかも、草タイプであるため、環境に多いリザードンex(悪テラスタルだが元は炎、あるいは弱点関係の変化に注意)や、ガブリアスex、トドロクツキexなどの弱点を突くことも容易です。 エネルギーを貼れば貼るほど強くなるため、後半になればなるほど手が付けられないモンスターへと成長します。 HPも300以上あると予想され、一度立つと倒すのが非常に困難な要塞となります。
オーガポンいどのめんEXとの凶悪なシナジー
このデッキのサブアタッカーとして優秀なのが、オーガポンいどのめんEXです。 本来、水エネルギーなどを要求する「げきりゅうポンプ」ですが、メガメガニウムの特性下では、草エネルギー1枚(2個分扱い)と、なんらかのエネルギー1枚で条件を満たせる場合があります。 (※カードテキストの詳細な解釈によりますが、エネルギーの個数条件を満たすために活用されます)。
ソースによると、サポート「アカマツ」1枚でエネルギーを供給し、即座に「げきりゅうポンプ」を撃てる動きが強力とされています。 また、新弾のサポート「Lの筋書き」を使用することで、ベンチのエネルギーをバトル場に付け替えることが可能です。 草エネルギーを付け替えれば、実質2エネ分の加速となり、奇襲性能が非常に高くなっています。 水タイプのアタッカーを採用することで、草タイプの弱点である炎タイプに対しても対抗策を持てるのが、このデッキの完成度を高めています。
後攻1ターン目からの制圧プラン
このデッキの恐ろしいところは、進化デッキでありながら速攻も可能な点です。 オーガポンみどりのめんEXを展開し、エネルギーを加速。 「Lの筋書き」や「エネルギーつけかえ」を駆使して、後攻1ターン目から「げきりゅうポンプ」や、オーガポン自身の高火力ワザを放つことができます。 進化前のたねポケモンを狩り尽くし、相手が盤面を作る前にゲームを終わらせる「イージーウィン」も狙える、パワーとスピードを兼ね備えた構築です。 進化に時間がかかるという2進化デッキの欠点を、サブアタッカーの速攻性能でカバーしている理想的な構築と言えるでしょう。
メガメガニウムexデッキを使う上での注意点
- 特性依存: メガメガニウムexが倒されると、一気にエネルギー効率が落ちます。常に2体目のメガメガニウムを育てる意識が必要です。ベンチでチコリータを育て続けることが勝利への鍵です。
- 炎タイプへの警戒: 弱点を突かれると脆いため、オーガポンいどのめんEX(水タイプ)を上手く壁にしながら戦う必要があります。相手のデッキタイプを見て、メインアタッカーを切り替えましょう。
- 手札消費の激しさ: コンボパーツが多いため、ビーダルやヨルノズクなどのドローソース、サーチ手段を厚く採用しましょう。「ふしぎなアメ」と進化先を手札に揃えるための工夫が必要です。
まとめ
今回は新弾「ムニキスゼロ」環境で活躍が期待される5つのデッキを紹介しました。 それぞれのデッキに明確な強みがあり、プレイスタイルに合わせて選ぶことができます。
- 安定して勝ちたいなら: ドラパルトex(ヨルノズク型)。どんな対面でも五分以上に戦える対応力が魅力です。
- 爽快感を求めるなら: ソウブレイズex(パーフェクトミキサー型)。圧倒的な火力で相手をねじ伏せる楽しさは格別です。
- テクニカルに戦いたいなら: お祭り音頭(コントロール型)。相手の嫌がることを徹底し、詰将棋のような勝利を目指せます。
- 相手を妨害したいなら: メガルカリオex(ハンデス型)。相手の手札を枯らし、何もさせずに勝つコントロールデッキです。
- パワーで圧倒したいなら: メガメガニウムex(エネ倍化型)。エネルギーの暴力で盤面を制圧する、2進化デッキのロマンが詰まっています。
どのデッキもシティリーグやジムバトルで結果を残している強力な構築ばかりです。 まずは気になったデッキをプロキシ(代用カード)でも良いので組んでみて、実際に回してみることをお勧めします。 「ムニキスゼロ」環境はまだ始まったばかり。 研究が進めば、さらに新しいデッキタイプが生まれる可能性もありますが、まずはこの5選をベースに、自分なりの調整を加えてみてください。
あなたのポケカライフが、勝利と楽しさで満たされることを心から応援しています。 それでは、また次回の記事でお会いしましょう!





















