編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、昨今の異常なまでの盛り上がりを見せるポケモンカード市場において、「手元にあるカードを1円でも高く売りたい」「転売ビジネスに興味があるが、具体的なノウハウやリスク管理の方法がわからず踏み出せない」といった悩みを抱えているのではないでしょうか。
ニュースでも連日取り上げられるポケカの資産価値。しかし、安易に参入して利益を出せるほど甘い世界ではありません。市場の歪みやプレイヤーの心理を深く理解し、適切な戦略を立てる必要があります。
この記事を読み終える頃には、メルカリ出品における利益最大化のテクニックから、業界の裏側に潜むリスクへの対処法、そしてプロ顔負けの運用スキルについての疑問が解決しているはずです。
- メルカリのアルゴリズムを攻略するタイトル選定と購入率を高める写真撮影の極意
- 転売市場の闇である「サーチ行為」の実態と、クリーンな出品者として信頼を勝ち取る差別化戦略
- 利益を最大化するための仕入れルート開拓、相場変動の読み方、価格設定の黄金ルール
- アカウント停止やトラブルを回避し、高評価を積み重ねるための鉄壁の梱包・発送マニュアル
それでは解説していきます。
ポケモンカード転売の現状と市場規模の拡大
近年、社会現象とも言える過熱ぶりを見せているポケモンカードゲーム(ポケカ)。その市場規模は国内のみならず世界中で拡大の一途をたどっており、単なる子供の玩具という枠組みを完全に超えています。ここではまず、なぜこれほどまでにポケカが「資産」として扱われるようになったのか、その背景と現状を深掘りします。
1枚数千万円?加熱するカード市場のリアルと投資価値
私がこの業界に長く身を置く中で、最も驚かされるのはその「金額」の規模感と上昇スピードです。 かつては数百円で取引されていたカードが、数年後には数十万円、場合によっては数百万円に化けることが日常茶飯事となっています。
億単位で動くトップレアの世界
情報筋の話や海外オークションの結果によれば、世界に数枚しか存在しないような希少性の高いプロモーションカード(例:「ポケモンイラストレーター」など)は、1枚で数千万円、時には億を超える価格で取引されることさえあります。これはもはや、高級時計やクラシックカー、あるいは美術品と同じ「実物資産」としての地位を確立していると言えるでしょう。 一般的なパックから排出されるカードであっても、トップレアと呼ばれるカード(例:人気女性キャラクターのサポートカードや、特別な加工が施されたスペシャルアートなど)は、発売直後の初動価格で10万円、20万円といった値がつくことも珍しくありません。たった180円(税込)のパックから、数十万円の価値が生まれる。この圧倒的なリターン率こそが、多くの転売プレイヤーや投資家を熱狂させている最大の要因です。
投資対象としての安全性と流動性
株や仮想通貨と異なり、ポケモンカードには「現物が手元にある」という安心感があります。また、世界的なIPである「ポケモン」の人気が暴落する可能性は極めて低く、長期的に見れば価値が右肩上がりであるという信頼感も市場を支えています。さらに、メルカリやeBayなどのプラットフォームを通じて、世界中の誰とでも売買ができる「流動性の高さ」も、転売ビジネスとしての魅力を高めています。
過去の転売事情と現在の環境変化
少し前までは、コンビニエンスストアや家電量販店に行けば、誰でも気軽にボックス(箱)を購入することができました。しかし、現在は状況が大きく様変わりしています。
伝説となった「コンビニ仕入れ」の時代
ある元転売プレイヤーの話によると、かつては「1ヶ月本気で働いて最高5,600万円の利益を出した」という伝説のような話もあるほどです。当時は、発売日の深夜や早朝にコンビニを巡回し、大量のパックやボックスを確保し、それをそのままメルカリや海外バイヤーに流すだけで、莫大な利益が得られた時代でした。 友人たちと車を出して地域中のコンビニを回る「ローラー作戦」や、店員とのコネクションを作って取り置きをしてもらうといった手法が横行していましたが、これらは現在では通用しなくなっています。
厳格化する購入制限と対策
現在では、店舗側も転売対策を強化しています。
- 購入制限の厳格化: 「お一人様1パックまで」「中学生以下限定販売」など、大量購入を防ぐルールが徹底されています。
- シュリンク(外装フィルム)の剥離: 転売防止のため、購入時にレジで目の前でシュリンクを剥がされることが一般的になりました。これにより「未開封ボックス」としての価値が担保しにくくなっています。
- 抽選販売(予約制)の導入: ポケモンセンターオンラインや大手家電量販店、TSUTAYAなどでは、事前の抽選に当選しないと購入権すら得られない状況です。
このように「仕入れ」の難易度が飛躍的に上がっている現在だからこそ、単に商品を右から左へ流すだけでなく、**「手に入れた貴重なカードを、いかにしてメルカリで最大値で売るか」**という出品テクニックとブランディングが、利益を左右する最重要項目となっているのです。
利益を最大化するメルカリ出品の基本テクニック
メルカリでポケモンカードを高く売るためには、ただ漫然と出品するだけでは不十分です。数多くのライバル出品者の中から、自分の商品を選んでもらうための「演出」と「SEO対策」が不可欠です。
検索される「商品タイトル」の付け方(SEO対策)
メルカリの検索アルゴリズムを意識したタイトル付けは、基本中の基本にして奥義です。ユーザーは欲しいカードを探す際、特定のキーワードで検索をかけます。そのキーワードがタイトルに含まれていなければ、あなたの商品は誰の目にも触れません。
必須キーワードの網羅性
タイトルには以下の要素を必ず盛り込みます。これらはユーザーが検索窓に入力する可能性が高いワードです。
- ポケモン名: 正式名称で記載します。(例:リーリエ、ピカチュウ、リザードン、ナンジャモ)
- レアリティ: アルファベットで正確に明記します。(例:SR, SAR, UR, HR, AR)
- 収録パック名: どのパックに入っていたか。(例:シャイニートレジャーex、ポケモンカード151、イーブイヒーローズ、VSTARユニバース)
- 状態: 美品、プレイ用、PSA10など。
- 付加価値・検索用ワード: 「即購入OK」「匿名配送」「ローダー付き」「ワンオーナー」「引退品」など。
クリック率を上げるタイトルの具体例
【悪い例】 「ポケモンカード キラキラ リザードン 強い」 → これでは、具体的なカードを探しているコレクター層の検索にヒットしませんし、素人感が出てしまい高値では売れません。
【良い例】 「【極美品】リザードンex SAR 黒炎の支配者 ポケモンカード ポケカ 匿名配送 ローダー付 おまけ有」 → このように、検索されそうなワードを網羅的に、かつ自然な並びで配置することが重要です。特に「ポケカ」という略称と「ポケモンカード」という正式名称の両方を入れるのは鉄則です。また、タイトルの先頭に【極美品】や【PSA10】といったパワーワードを持ってくることで、タイムライン上での視認性を高めます。
購入意欲をそそる「商品説明文」の構成テンプレート
説明文は、購入を迷っているユーザーの背中を押すための重要なスペースです。ここでは「安心感」と「誠実さ」を与えることが何よりも大切です。以下のテンプレートをベースに、自分の言葉でカスタマイズしてください。
【商品説明テンプレート(高額カード用)】
★ご覧いただきありがとうございます★
ポケモンカードゲーム「(パック名)」収録の (カード名) (レアリティ) 1枚 の出品です。コレクション整理のため出品いたします。
■状態について【重要】 自引き後、直ちにスリーブおよびUVカット付きのマグネットローダーに入れて防湿庫(湿度40%設定)にて保管しておりました。ワンオーナー品です。 素人目ではございますが、白かけや横線、ホロ抜け、凹みなどは見当たらず、センタリングも良好で非常に綺麗な状態かと思います。 ※高額商品ですので、詳細な状態は画像にて必ずご確認ください。追加の画像希望があればお気軽にコメントください。
■保管環境について ・喫煙者なし ・ペット飼育なし
■梱包・発送について 折れ・濡れ対策を徹底します。 スリーブ+硬質ローダー+チャック付きポリ袋(防水)+厚紙補強+プチプチを行い、 らくらくメルカリ便(匿名配送・追跡あり)にて24時間以内に発送いたします。
■その他 ・即購入大歓迎です。 ・すり替え防止のため、返品対応は致しかねますのでご了承ください。 ・相場変動により価格を変更する場合がございます。
説明文のポイント解説
- 「防湿庫保管」「湿度管理」: これを書くだけで、カードの管理に気を使っている「プロ」あるいは「目の肥えたコレクター」であると認識され、信頼度が爆上がりします。
- 「センタリング」への言及: 最近のコレクターはPSA鑑定(グレーディング)を視野に入れているため、カードの印刷位置(センタリング)を気にします。これに触れることで、玄人好みの説明文になります。
- 「喫煙・ペットなし」: 匂いやアレルギーを気にする購入者への配慮です。
写真撮影で差をつける「照明」と「背景」の演出
メルカリのタイムラインで最初に目に入るのは「1枚目の写真」です。これが魅力的でなければ、どんなに素晴らしい商品説明を書いても読んでもらえません。
1. 背景は「黒」一択
ポケモンカードの枠は黄色や銀色が多いため、背景を「黒」にすることでカードの輪郭が際立ち、高級感が出ます。100円ショップで売っている黒い画用紙、書道用の下敷き、あるいはゲーミングマウスパッドなどを使うだけで十分です。生活感のある畳や布団の上での撮影は絶対にNGです。
2. 四隅のアップを必ず載せる(信頼の証)
コレクターが最も気にする欠陥は「白かけ(カードの裏面の端が白く欠けている状態)」です。 表面の全体像だけでなく、裏面の四隅(左上、右上、左下、右下)の拡大写真を必ず4枚掲載してください。これにより「隠し事をしていない誠実な出品者」という印象を与えることができ、トラブル防止にもつながります。
3. 光の反射(白飛び)と映り込みを防ぐ
スリーブに入れたまま撮影すると、光が反射してカードの表面が見えにくくなったり、撮影している自分の顔やスマホが映り込んだりします。 撮影の瞬間だけはスリーブから出し、カードを傷つけないよう慎重に撮影しましょう。自然光が入る明るい部屋で、直射日光を避けて撮影するのがベストです。夜間に撮影する場合は、デスクライトを壁に反射させるなどして、柔らかい光を作ると綺麗に撮れます。
市場にはびこる「サーチ行為」と対策
ここで少し、業界の裏側、いわゆる「闇」の部分について詳しくお話しなければなりません。これを知ることは、悪質な出品者から身を守るためだけでなく、自分が販売する際の「信頼性」をどう担保するかを考える上で非常に重要です。
パックの中身がわかる?「サーチ」の手口
信じられないかもしれませんが、未開封のパックの外から、中にレアカードが入っているかどうかを見極める「サーチ」という技術が存在します。 かつて業界にいた人物や、情報ソースでの証言によると、熟練のサーチャーは以下のような方法を使うと言われています。
スライド法(指先の感覚)
パックの上からカードをずらし、指先の感覚だけでレアカード特有の「加工(レリーフなどの凹凸)」を感じ取る方法です。 ポケモンカードの場合、レアカードは特定の配置(例えば後ろから2番目など)に入っていることが多いため、そこを狙ってカードを動かし、判別するそうです。熟練者は1パック数秒で判別し、レアが入っていないパックだけを棚に戻す、あるいはメルカリで売るといった行為を行います。
計量サーチ(重さでの判別)
0.01g単位で測れる精密なデジタルスケールを使い、パックの重さを測ります。レアカード(SR以上)にはキラキラしたホイル加工やテクスチャー加工が施されているため、インクや素材の分だけ、ノーマルカードのパックよりもわずかに重くなる傾向があります。これにより、高確率でレア抜きが可能になります。
LEDライトサーチ
暗闇で強力なLEDライトをパックに当て、透け具合で中身を判別する方法です。レアリティの高いカードや特定の種類のカードは光の透過率が異なるため、これで見分けることが可能です。中には、カードの名前の文字まで読み取る猛者もいると言われています。
「サーチ済み」パックが出回るリスク
これらの技術を悪用し、レアカードが入っているパックだけを抜き取り、残りの「ハズレパック(ノーマルのみ)」をメルカリなどで大量に出品する悪質な業者が存在します。 「未開封パック 30パック入り(箱なし)」として売られていても、実は中身が全てサーチ済みの残りカスである可能性が高いのです。 これを読んでいるあなたが購入者側になる場合は、「バラ売りのパック」や「箱なしのパック詰め合わせ」には手を出さないのが賢明です。
信頼を勝ち取るための「未サーチ証明」と差別化
逆に、あなたが出品者側になる場合、バラパックを売ることは「サーチ済みではないか?」と疑われるリスクが常につきまとうことを理解してください。ここで信頼を得るための差別化戦略が必要です。
1. シュリンク付きボックスでの販売
最も信頼性が高いのは、メーカー出荷時のビニール包装(シュリンク)がついた状態の未開封ボックスです。これがあれば、中身が操作されていないことの強い証明になります。
2. 購入レシートと店舗印の掲載
コンビニや量販店で購入した際のレシートを写真に載せることで、「正規ルートで仕入れた直後の商品である」ことをアピールできます。また、最近は店舗側が転売対策としてボックスに店舗印を押すことがありますが、これも逆に言えば「シュリンクを開封していない証明」として機能する場合があります。
3. 封入率についての責任ある説明
送料節約のためにボックスを開封してバラで売る場合(「箱から出して発送します」というパターン)は、「製造番号が一致していること」や「1ボックスの規定通りの封入率(SR1枚確定など)であること」を明記し、実際に排出された結果に責任を持つ姿勢を示すことが大切です。「中身での評価はご遠慮ください」と書くのは簡単ですが、あえて「SR以上が出なかった場合は返金対応します(要開封動画)」と書くことで、圧倒的な信頼を得て高値で売ることができます。
高額転売が狙えるカードの特徴と傾向
利益を最大化するためには、「どのカードが値上がりするか」を見極める目利き力が必要です。私の経験と市場データに基づき、高騰しやすいカードの特徴を詳細に解説します。
「女の子サポート」の圧倒的な需要
ポケカ市場において、最も安定して高騰するのが「可愛い女性キャラクターのサポートカード(SR以上)」です。通称「女の子SR」と呼ばれます。 「リーリエ」「マリィ」「アセロラ」「ナンジャモ」といった人気キャラクターは、イラストの可愛らしさから、プレイヤーだけでなくコレクターからの需要が絶大です。
イラストレーター重要視の傾向
特に「さいとうなおき」先生などの人気イラストレーターが担当したカードは、初動価格から数倍〜数十倍に跳ね上がることがあります。 「がんばリーリエ」と呼ばれる伝説のカードは、一時期数百万円まで高騰しました。私自身も「リーリエの旦那」を自称するほど彼女のカードには目がありませんが、もしパックから女性キャラクターのSRが出たら、すぐに売らずに相場の推移を見守るのも一つの手です。寝かせている間に価値が倍になることも珍しくありません。
スペシャルアート(SA・SAR)の芸術性
近年登場した「スペシャルアート(SA)」や「スペシャルアートレア(SAR)」は、カード全体が1枚の絵画のようになっており、ポケモンの日常やトレーナーとの絆が描かれています。 これらは美術品としての側面が強く、ポケモンの性能(強さ)に関わらず高値で取引されます。
- ブイズ(イーブイの進化系): ブラッキー、ニンフィアなどは特に人気。
- 看板ポケモン: リザードン、ピカチュウ、レックウザなど。 これらのSARは、長期的な資産価値を持つ傾向にあり、コレクション需要が尽きることはありません。
プロモーションカードと限定品
大会の優勝賞品や、イベント限定で配布されるプロモーションカードは、流通枚数が限られているため、時間の経過とともに価値が上がりやすいです。 例えば、「ムンク展」とのコラボカード(叫びピカチュウなど)や、「マリオピカチュウ」などは、配布終了後から価格が暴騰し続けています。 こうした情報はSNSや公式サイトで常にチェックし、入手できるチャンスがあれば逃さないようにしましょう。最近では「ポケモンカード151」のファイルセットに付属する御三家のプロモカードなども高騰の兆しを見せています。
メルカリでの価格設定と値下げ交渉への対応
適切な価格設定は、利益確保の要です。高すぎれば売れ残り、安すぎれば利益を逸失します。
相場のリサーチ方法(リアルタイム分析)
価格を決める際は、以下の手順で「現在の相場」を確認してください。
- メルカリ検索: 売りたいカード名を検索する。
- 絞り込み: 検索条件を「売り切れ」のみに絞る。
- 時系列確認: 直近(数日〜1週間以内)で売れている価格帯を確認する。
現在出品されている商品の価格(売れ残り価格)ではなく、**「実際に購入された価格」**を基準にするのがポイントです。 また、大手カードショップ(カードラッシュや晴れる屋など)の買取表も参考になります。ショップの買取価格は「即金で確実に売れる下限価格」です。メルカリで売る場合は、この買取価格に「メルカリ手数料10%」+「送料」+「利益」を上乗せした金額が目安になります。
「値下げ可能ですか?」への心理的対処法
メルカリでは必ずと言っていいほど値下げ交渉が入ります。これにどう対応するかで、最終的な利益が変わります。
パターンA:強気でいく場合(人気カード)
「コメントありがとうございます。出品したばかりですので、現時点ではこの価格で様子を見させていただきます。相場を見ながら徐々に調整しますので、ご納得いただけるタイミングでご購入ください。」 → 人気カードや相場上昇中のカードなら、無理に値下げする必要はありません。「いいね」がついているなら、そのうち誰かが現在の価格で買います。
パターンB:少しなら応じる場合(早く売りたい)
「コメントありがとうございます。お気持ち程度ですが、〇〇円まででしたらお値下げ可能です。専用にはしませんので、早い者勝ちでお願いします。」 → 端数を切る程度(例:12,800円→12,500円)の提案で、即決を促します。「専用にしない」と宣言することで、他の検討者の購入意欲を煽る効果もあります。
やってはいけない対応
相手の言い値に即座に応じてしまうことです。「〇〇円で即決します」と言われても、それが相場より大幅に安い場合は断固として断りましょう。転売においては、1円でも高く売る粘り強さが大切です。
再シュリンク詐欺と検品のリスク管理
仕入れを行う際、あるいはフリマアプリで購入する際に最も警戒すべきなのが「再シュリンク(リシュリンク)」詐欺です。
再シュリンクとは何か
一度開封して中身のレアカードを抜き取り(またはサーチ済みパックと入れ替え)、再び箱を閉じて、専用の機械やドライヤーを使って新しいシュリンク(ビニール)をかけ直す行為です。 一見すると未開封の新品ボックスに見えますが、中身は価値のない紙切れ同然になっています。最近の詐欺技術は向上しており、空気穴やつなぎ目まで精巧に模倣するケースも増えています。
再シュリンクの見分け方
素人が完全に見抜くのは困難ですが、以下の点に注目することでリスクを減らせます。
- シュリンクの質感: 正規品のシュリンクは適度な硬さと張りがあります。再シュリンク品はビニールが薄かったり、逆に厚すぎてブヨブヨしていたりすることがあります。
- 空気穴: ポケモンカードの正規シュリンクには、破裂防止のための微細な空気穴が開いていることがあります(時期によりますが)。
- つなぎ目(シーム): 側面のビニールのつなぎ目が、正規品は一直線で綺麗ですが、再シュリンク品は波打っていたり、汚かったりする場合があります。
自身が疑われないために
あなたがボックスを出品する際、「再シュリンクではないか?」と疑われることがあります。これを防ぐためには、「商品到着後、開封動画を撮影してください。中身に不備があった場合のみ、動画を証拠として対応を検討します」といった一文を入れ、自信があることを示すのが効果的です。
利益を出すための仕入れルート開拓
コンビニや家電量販店だけが仕入れ先ではありません。独自のルートを開拓しましょう。
リサイクルショップと古本屋(ストレージ掘り)
意外な穴場となるのが、地方のリサイクルショップや古本屋のトレカコーナーです。 ネット相場の更新が追いついておらず、高騰したカードが数ヶ月前の安い価格のままショーケースに並んでいることがあります。これを見つけることを「ストレージ掘り」や「店舗せどり」と呼びます。 特に、ショーケースではなく、大量のノーマルカードが詰め込まれた「ストレージボックス(1枚30円などの箱)」の中に、汎用性の高いトレーナーズカードや、実は価値のある古いカードが紛れ込んでいることもあります。これを見つけるには、膨大なカード知識が必要ですが、宝探しのような楽しさと高い利益率が見込めます。
オンラインオリパ(オリジナルパック)
最近流行しているオンラインガチャ(オリパ)も、運要素は強いですが仕入れの一種になり得ます。 ただし、還元率が低い悪質なサイトも多いため、大手(Cloveや日本トレカセンターなど)や評判の良い店舗が運営しているものに限るべきです。当たったカードが現物として送られてくるため、それをメルカリで売却します。不要なカードをポイントに還元できるシステムがあるサイトを選ぶのがコツです。
発送時の梱包は「評価」に直結する
最後に、地味ですが非常に重要な「梱包」について詳しく解説します。 メルカリの評価コメントで「梱包が丁寧でした」と書かれることは、次の購入者への最強のアピールになります。逆に「カードが曲がっていた」「雨で濡れていた」という評価が一つでもつけば、高額カードは二度と売れなくなります。
高額カード(5,000円以上)の推奨梱包手順
以下の手順を徹底すれば、クレームはほぼゼロになります。
- インナースリーブ: カードにぴったりサイズのソフトスリーブ(カドまるスリーブなど)に入れます。
- 公式スリーブ等のキャラスリ: 見栄えを良くするため、少し大きめのスリーブに入れます(二重スリーブ)。
- 硬質ローダー: プラスチック製の硬いケースに入れます。これが折れ対策の要です。100円ショップでも購入可能です。
- クリスタルパック(OPP袋): ローダーごと透明な袋に入れ、テープで密閉します。これが防水対策です。
- 厚紙サンド: ダンボールの切れ端などで両面を挟み、テープで固定します。
- クッション封筒: 内側にプチプチがついた封筒に入れて発送します。
ここまでやって初めて「完璧な梱包」と言えます。「過剰梱包」と言われるくらいで丁度いいのです。数万円のカードを封筒に直入れで送るようなことは、絶対に避けてください。
まとめ:健全な転売ライフを送るために
ここまで、メルカリ転売で利益を最大化するためのテクニックを解説してきました。
ポケモンカード転売は、正しい知識と誠実な対応があれば、確実に利益を出せるビジネスモデルの一つです。しかし、その背景には「サーチ行為」や「再シュリンク」といったグレー、あるいはブラックな手法が存在することも事実です。 私たちは、そうした悪質な行為には手を染めず、あくまで「カードの価値を正しく理解し、欲しい人に適切な状態で届ける」という仲介者としてのプライドを持つべきです。
目先の数千円のために信頼を失うような行為(サーチ済みパックの販売など)は、長期的には必ず損をします。アカウントが停止されれば、そこで試合終了です。
- SEOを意識したタイトルと誠実な説明文で検索流入を狙う。
- 写真撮影にこだわり、商品の魅力を最大限に引き出す。
- 市場の相場を常に監視し、売り時と買い時を見極める。
- 鉄壁の梱包でリピーターと高評価を獲得する。
これらを徹底することで、あなたのメルカリ転売は単なるお小遣い稼ぎを超え、立派な副業として成立するはずです。 最後に、ポケモンカードは本来楽しむためのものです。利益を追うあまり、カードそのものへの愛着や、純粋に開封を楽しむ子供たちの存在を忘れないでください。適度な距離感で、楽しく健全にポケカライフと転売ライフを両立させていきましょう。
| 項目 | 初心者 | 上級者(プロ) |
|---|---|---|
| 写真 | スリーブに入れたまま撮影 | 黒背景・スリーブ外し・四隅アップ |
| タイトル | シンプル(ポケカ リザードン) | 検索ワード網羅(SAR 151 匿名配送) |
| 梱包 | スリーブのみ・封筒直入れ | 二重スリーブ・ローダー・防水・厚紙 |
| 価格設定 | 他の出品者の言い値 | 過去の売り切れ相場・手数料計算済み |
| 発送 | 普通郵便(追跡なし) | らくらくメルカリ便(追跡・補償あり) |
| アカウント | プロフィール未記入 | 即日発送・ペット喫煙有無の記載あり |
この表を参考に、まずは「上級者」の出品スタイルを真似ることから始めてみてください。あなたの手元にあるカードが、想像以上の価値に変わる瞬間を応援しています。
筆者情報
橋本ユア フリーランスのトレカ攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いトレカに携わるが、主にポケカ、遊戯王、ワンピ、デュエマを得意とする。特にポケカが好きで、総課金額は1,000万円以上。自称リーリエの旦那。最近は「推し」のカードをネックレスにして身につけたいという願望があるが、カードを傷つけるのが怖くて実行には移せていない。






















