編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、待望のDLC「M次元ラッシュ」で解禁されたケルディオを、ランクマッチでどのように活躍させれば良いのか、最適な育成方法や技構成が気になっていると思います。
特にケルディオは、その特殊な専用技や高いステータスから「役割破壊」のスペシャリストとして名高いですが、環境に合わせた調整を施さなければ、その真価を発揮することはできません。
この記事を読み終える頃には、現環境のトップメタに刺さるケルディオの具体的な運用方法と、あなただけの最強の構築の疑問が解決しているはずです。
- 特殊アタッカーでありながら物理受けを崩せる「しんぴのつるぎ」の仕様解説
- こだわりメガネ型とスカーフ型の決定的な違いと運用シーンの使い分け
- テラスタイプや相性補完を考慮した、ランクマ上位帯での具体的な立ち回り
- DLC「M次元ラッシュ」での厳選環境とオシャボへのこだわり方
それでは解説していきます。
ケルディオの基礎能力と現環境における立ち位置
『ポケモンレジェンズZ-A(ポケモンZA)』のDLC「M次元ラッシュ」にて登場した幻のポケモン、ケルディオ。
第5世代で初登場して以来、その独特な性能から対戦環境では常に一定の採用率を誇ってきましたが、今作の環境においてもその強さは健在、いや、むしろ増していると言っても過言ではありません。
まずは、なぜ今ケルディオが注目されているのか、その基礎スペックと環境適応能力について、深く掘り下げて解説していきます。
種族値から見るポテンシャルの高さと役割
ケルディオの強さを語る上で欠かせないのが、その無駄のない美しい種族値配分です。
| ステータス | 数値 | 順位(全499体中) | 評価 |
|---|---|---|---|
| HP | 91 | 72位 | 平均以上。不一致弱点なら耐える耐久力 |
| 攻撃 | 72 | 297位 | 特殊型なので不要。A0厳選推奨 |
| 防御 | 90 | 141位 | 物理耐久も水準以上確保 |
| 特攻 | 129 | 73位 | トップクラスの火力。崩しの要 |
| 特防 | 90 | 143位 | 特殊打ち合いも可能 |
| 素早さ | 108 | 65位 | 激戦区の100族を抜ける絶妙なライン |
| 合計 | 580 | 106位 | 準伝説・幻クラスの高水準 |
特筆すべきは、**「特攻129」という圧倒的な火力と、「素早さ108」**という絶妙な速さです。
この「108」という数値は、ガブリアス(102)やウツロイド(103)、そして数多いる「素早さ種族値100」のポケモンたちを上から叩けることを意味します。
ランクマッチにおいて、先手を取れるかどうかは勝敗に直結する死活問題です。 ケルディオは、環境に多い激戦区の少し上に位置しているため、スカーフを持たせずとも多くの相手に対して有利な展開を作れるのが最大の魅力です。
また、耐久面も「91-90-90」と腐っても幻のポケモン。 紙耐久のアタッカーとは異なり、等倍の攻撃であれば一発は耐えて行動できる保証があるため、対面性能が非常に高いのも特徴です。
「みず・かくとう」という固有タイプの優秀さ
ケルディオのタイプは「みず・かくとう」。 この複合タイプを持っているのは、伝説のポケモンであるウーラオス(れんげきのかた)やニョロボンなどがいますが、特殊アタッカーとしてこの複合タイプを使いこなせるのはケルディオ唯一の特権です。
攻撃面において、水技と格闘技の範囲は非常に優秀です。 鋼タイプ、岩タイプ、地面タイプ、炎タイプ、悪タイプ、ノーマルタイプなど、環境に多いメジャーなタイプに対して抜群を突くことができます。
特に、受けループやサイクル構築に入りやすい「はがねタイプ」に対して、水技と格闘技の両方で圧力をかけられる点は、崩し役として最適です。
専用技「しんぴのつるぎ」がもたらす役割破壊
ケルディオをケルディオたらしめている最大の要因、それが専用技**「しんぴのつるぎ」**です。
- 分類: 特殊技
- 威力: 85
- 命中: 100
- 効果: 特殊技だが、ダメージ計算は相手の「防御(B)」を参照する
この仕様が、対戦環境において革命的な強さを発揮します。
通常、特殊アタッカーを止めるために相手は「ハピナス」や「ラッキー」、「チョッキ持ちのバンギラス」といった特殊受け(Dが高いポケモン)を選出します。 しかし、ケルディオの「しんぴのつるぎ」は、こちらの特攻(C)で計算しつつ、相手の防御(B)にダメージを与えます。
つまり、**「特殊アタッカーでありながら、物理耐久の低い特殊受けを突破できる」**という、唯一無二のサイコブレイカー的な役割を持てるのです。
これにより、相手のパーティにハピナスが見えても強気に選出していける、受け回し構築に対して1体で解答を出せる、というのがケルディオを使う最大のメリットと言えるでしょう。
ランクマ無双!ケルディオのおすすめ型と育成論
ここからは、実際にランクマッチで結果を残すための具体的な育成論を紹介します。 ケルディオは持ち物一つで役割がガラリと変わるポケモンです。 自分のパーティに何が足りないのかを見極め、最適な型を選択してください。
① サイクル破壊の鬼「こだわりメガネ型」
現環境で最も個体数が多く、最も火力が期待できるのがこの型です。 有利対面を作って高火力の技を押し付け、受け出しに来たポケモンごと粉砕します。
- 性格: おくびょう(素早さ↑ 攻撃↓)
- 特性: せいぎのこころ
- 持ち物: こだわりメガネ
- テラスタイプ: みず or かくとう
- 努力値: CS252 / B4 or D4
【技構成】
- ハイドロポンプ(最大火力。当てれば最強)
- しんぴのつるぎ(メインウェポン。安定した格闘打点)
- れいとうビーム(対ドラゴン、草への補完)
- クイックターン or しんくうは or ねっとう
【解説】 「こだわりメガネ」を持つことで、特攻が1.5倍になります。 この状態から放たれるハイドロポンプは、半減でも受け切れないほどの火力を叩き出します。
基本的には先発や死に出しから有利対面を作り、相手の交代先に負担をかけていきます。 「おくびょう」最速にすることで、最速100族抜き抜き調整のポケモンたちの上を取れるため、性格は「ひかえめ」よりも「おくびょう」を推奨します。
サブウェポンの「れいとうビーム」は、ケルディオを受けに来るカイリューやボーマンダ、ドラパルトへの強烈な打点となります。 これがないとドラゴンタイプに完全に止められてしまうため、必須級の技です。
② 高速ストッパー「こだわりスカーフ型」
素早さを1.5倍にすることで、ドラパルトやフェローチェ、さらには積んできた相手のエースポケモンを上から叩く型です。
- 性格: おくびょう(素早さ↑ 攻撃↓)
- 持ち物: こだわりスカーフ
- 努力値: CS252 / B4
【技構成】
- しんぴのつるぎ
- なみのり or ねっとう(命中安定重視)
- れいとうビーム
- クイックターン(対面操作に最適)
【解説】 環境に高速アタッカーが多い場合や、相手の「りゅうのまい」後のエースを止めたい場合に採用します。 スカーフを持つことで、実数値は最速ドラパルトをも余裕で抜き去ります。
この型の強みは、相手の「ケルディオはS108族だから、ドラパルトで上から叩ける」という思考を逆手に取れる点です。 奇襲性能が高く、初手で出し負けても「クイックターン」で有利な味方に引きつつダメージを与えられるため、サイクルの潤滑油としても機能します。
火力はメガネ型に比べて落ちるため、「ハイドロポンプ」のような高威力技よりも、試行回数を稼げる「なみのり」や追加効果が優秀な「ねっとう」を採用し、確実性を高める構築が好まれます。
③ 受け崩しの要「めいそうアタッカー型」
相手の有利対面で「みがわり」や「めいそう」を積み、全抜きを狙うエース型です。 特に低速の受けサイクルに対して無類の強さを誇ります。
- 性格: おくびょう
- 持ち物: たべのこし or いのちのたま
- 努力値: H204 / C52 / S252 (HP16n+1調整など)
【技構成】
- ねっとう(火傷による物理耐久補佐)
- しんぴのつるぎ
- めいそう
- みがわり or ちょうはつ
【解説】 有利対面で相手が引く隙に「みがわり」を残し、そのまま「めいそう」を積んでいくスタイルです。 「ねっとう」を採用することで、3割の火傷を引き当てれば、物理アタッカーに対しても強引に居座ることが可能になります。
特に「ドヒドイデ」などの耐久ポケモンに対して、「みがわり」を残すことで状態異常技を透かしつつ、起点にすることができます。 「ちょうはつ」を採用すれば、相手の「じこさいせい」等の回復技も封じられるため、受けループを一人で壊滅させるポテンシャルを秘めています。
技構成の徹底考察:採用理由と強み
ここでは、ケルディオが覚える技の中から、特に採用価値の高いものをピックアップし、その採用理由と具体的な仮想敵について解説します。
確定枠・準確定枠
しんぴのつるぎ(特殊・威力85)
【採用度:SSS】 ケルディオのアイデンティティ。 ハピナス、ラッキー、カビゴン、バンギラス(砂嵐下)への回答。 「きあいだま」のような命中不安に怯える必要がなく、命中100で撃てる一致打点として非常に優秀です。 外す理由が見当たらないレベルのメインウェポンです。
ハイドロポンプ(特殊・威力110)
【採用度:S】(メガネ型なら必須) 最大火力。 H振りカバルドンや、等倍の耐久ポケモンを強引に突破するために必要です。 命中80という不安要素はありますが、それを補って余りある破壊力があります。 「ここで当てなきゃ負ける」という場面で撃つ勇気が試されます。
ねっとう(特殊・威力80)
【採用度:S】 30%の確率で相手を「やけど」状態にする壊れ技。 ケルディオのような中耐久のポケモンにとって、相手の物理火力を削ぐ追加効果は非常に大きいです。 特に物理アタッカーへの交代読みで撃つのが強力で、火傷が入れば有利不利が逆転することも多々あります。 スカーフ型や耐久調整型、めいそう型での採用優先度が高いです。
れいとうビーム(特殊・威力90)
【採用度:S】 水・格闘を半減する「ドラゴン」「くさ」「ひこう」への補完技。 カイリュー、ガブリアス、ボーマンダ、ドラパルト、ゴリランダーなどに刺さります。 特にカイリューに対しては、マルチスケイルを潰した後に上から処理できる重要な手段となります。
選択枠・環境メタ枠
クイックターン(物理・威力60)
【採用度:A】 対面操作技。 こだわりアイテムとの相性が抜群です。 不利対面でもダメージを与えつつ、有利なポケモン(クッション役)に交代できます。 ケルディオの攻撃種族値は低いためダメージソースとしては期待できませんが、タスキ潰しやマルチスケイル潰しとしては機能します。
しんくうは(特殊・威力40)
【採用度:B】 先制技。 ミリ残しの相手を処理するのに重宝します。 特に「タスキ持ち」や「こらえる」を使用した相手、または素早さを上げられた相手へのストッパーとして機能します。 技スペースが厳しいですが、あると便利な場面は多いです。
ちょうはつ(変化)
【採用度:B】 受けポケモン機能停止用。 カバルドンの展開阻止や、ラッキーの回復阻止に使います。 素早さが高いケルディオが撃つ「ちょうはつ」は非常に強力です。
エアスラッシュ(特殊・威力75)
【採用度:C】 対「フシギバナ」や「ウーラオス(いちげき)」へのピンポイント気味な対策。 または、30%の怯みを狙う無限の勝ち筋生成用。 ダイジェット(※ZAでダイマックスがあれば)の媒体としても優秀でしたが、基本的には範囲が狭いため優先度は低めです。
努力値調整と性格の最適解
ケルディオの努力値振りは、役割によってある程度固定化されますが、微調整が生死を分けることもあります。
基本のCSぶっぱ(252/0/4/252/0/0)
最もスタンダードな調整です。 特攻と素早さを最大まで伸ばし、余りを防御か特防に振ります。 (HPが奇数になるよう、端数はBかDに振るのがセオリーです)
- メリット: 火力と速さを最大限確保できる。思考停止で強い。
- デメリット: 乱数耐えなどの細かい耐久調整ができない。
耐久調整めいそう型(204/0/4/52/12/236)
HPを16n+1(たべのこし回復効率最大かつみがわり4回使用可能)に調整し、最速ガブリアス抜きまでSを落とし、残りをCとDに振るような玄人向けの調整です。
- メリット: サイクル戦での場持ちが良くなる。特定の攻撃を確定耐えできる。
- デメリット: 火力が落ちるため、積みきれないと押し負ける。
【性格について】 基本は**「おくびょう」**一択です。 「ひかえめ」にするとS実数値が下がってしまい、最速100族(リザードン、ボーマンダ、ウルガモス等)と同速勝負すらできなくなります。 また、102族のガブリアスに抜かれるのが致命的です。 特別な意図(トリックルーム下での運用や、特定の受け崩し特化)がない限り、素早さ補正をかけましょう。
相性の良い味方と構築例
ケルディオ単体では全てのポケモンを見ることはできません。 相性補完に優れたパートナーを見つけることが、勝利への近道です。
① バンギラス(さらさら岩 or チョッキ)
ケルディオが苦手なゴースト、エスパー、飛行タイプに強く出られます。 また、バンギラスが苦手な地面、鋼、格闘タイプをケルディオが処理できます。 攻めの相性補完が非常に優れています。
② ハッサム・ナットレイ(鋼枠)
ケルディオの弱点である「フェアリー」「エスパー」「ひこう」「くさ」を半減以下で受けられます。 特にハッサムは「とんぼがえり」で対面操作ができ、ケルディオの「クイックターン」と合わせてサイクルを回しやすいです。 ナットレイは「ステルスロック」や「やどりぎのタネ」でケルディオの確定圏内に入れる削り役として優秀です。
③ サンダー・ボルトロス(電気・飛行枠)
ケルディオが止められやすい「水タイプ(ドヒドイデ、カプ・レヒレ等)」への打点を持ちます。 また、地面技を透かせるため、ケルディオとの縦の相性が良いです。 「ボルトチェンジ」からのケルディオ展開は強力な黄金パターンです。
ケルディオ対策とメタゲーム
逆に相手にケルディオを使われた場合、どのように対策すれば良いのでしょうか。 弱点を知ることは、ケルディオを使いこなす上でも重要です。
1. 素早さで上回る
ドラパルト、カプ・コケコ、フェローチェなど、ケルディオより素早いポケモンで上から叩くのが最もシンプルです。 ただし、スカーフ型の可能性も考慮し、安易な突っ張りは禁物です。
2. タイプ受けで完封する
「ドヒドイデ」や「モロバレル」などの毒・草タイプ、または「カプ・レヒレ」などの水・フェアリータイプは、ケルディオのメインウェポンを半減以下に抑え込めます。 特にドヒドイデは「さいせいりょく」で回復しつつ「どくどく」を入れるだけでケルディオを機能停止に追い込めます。 (ただし、めいそう・みがわり型には注意が必要です)
3. 先制技で縛る
ゴリランダーの「グラススライダー」は天敵中の天敵です。 一撃で粉砕されるため、ゴリランダーが見えたらケルディオの選出は控えるか、引き先を用意する必要があります。 カイリューの「しんそく」も、削れたケルディオへの致命傷になります。
【番外編】ケルディオの厳選とオシャボ事情
最後に、ポケモンZAでのケルディオの入手とこだわりの要素について解説します。 対戦での強さだけでなく、愛着を持って育てることもトレーナーとして大切です。
厳選について
本作DLC「M次元ラッシュ」の仕様上、ケルディオを入手した直後にオートセーブが入るため、個体値厳選(V箇所など)のリセットマラソンは不可能となっています。 しかし、「王冠」や「ミント」を使えば実数値は理想個体にできるため、個体値自体に神経質になる必要はありません。
重要なのは**「A0(攻撃個体値0)」**です。 イカサマのダメージや混乱自傷ダメージを最小限に抑えるため、ガチ勢はA0を粘りたいところですが、オートセーブ仕様の壁があります。 もしA0を狙うのであれば、サブロムを使って周回するか、交換で粘るしかありません。 現実的には、そこまでこだわらなくても勝率に大きな影響はないでしょう。
おすすめのオシャボ(ボール厳選)
ケルディオは捕獲時にボールを選択できます。 ここで何に入れるかが、トレーナーのセンスの見せ所です。
- ルアーボール(圧倒的人気No.1)
- 水タイプのエフェクトと、ボールの青・赤の配色がケルディオのカラーリングに完全にマッチします。
- ネット上のアンケートでも過半数がルアーボールを選択しています。
- ドリームボール
- 幻のポケモンらしい幻想的なエフェクトと、ピンクの煙が「いつもの姿」の可愛らしさに合います。
- ムーンボール
- 三日月のエフェクトが美しく、夜の海を駆ける聖剣士のイメージに合致します。
- ダイブボール
- 安価ながら、水しぶきのエフェクトはケルディオにぴったりです。統一パなどで青色を基調としている場合におすすめです。
まとめ
ケルディオは、その高い特攻と素早さ、そして専用技「しんぴのつるぎ」による独自の崩し性能を持つ、ランクマッチにおいて非常に強力なポケモンです。
現環境においては、「こだわりメガネ」による高火力押し付けか、「こだわりスカーフ」によるスイーパー役が主流ですが、パーティの構成次第では「めいそう」型や「チョッキ」型も十分に輝きます。
今回の記事のポイント:
- 「しんぴのつるぎ」は特殊技だが相手の防御(B)計算。ハピナス等の特殊受けを突破可能。
- 性格は「おくびょう」推奨。激戦区のS100族を抜くために素早さ補正は必須。
- 技構成は「ハイドロポンプ」「しんぴのつるぎ」「れいとうビーム」が基本の3柱。
- オシャボ厳選は一発勝負。後悔のないよう事前に「ルアーボール」等を確保しておくこと。
ケルディオを使いこなせれば、今まで苦戦していた受けループや、重かった鋼タイプへの勝率が劇的に向上するはずです。 ぜひ、あなたのパーティのエースとして育成し、ランクマッチの頂点を目指してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。特にポケモンシリーズは初代から全てのランクマッチシーズンに参加している。




















