編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、M次元ラッシュのランクマッチで、解禁された幻のポケモン「マギアナ」をどう育てれば最強になれるのか、その具体的な数値調整が気になっていると思います。 高い特攻と優秀な耐性を持ちながら、素早さが半端なマギアナは、育て方次第で「環境トップメタ」にも「器用貧乏」にもなり得る難しいポケモンです。
この記事を読み終える頃には、あなたのパーティに最適なマギアナの育成論が見つかり、ランクマッチでの勝率を劇的に上げるための疑問が解決しているはずです。
- 現環境でマギアナが最強格とされる理由とスペック解説
- ランクマで無双するための努力値調整(HC・CS・耐久)
- メガマギアナへの進化と運用方法の最適解
- 習得技から考える技構成と立ち回りの完全ガイド
それでは解説していきます。
マギアナの基本スペックと現環境での立ち位置
まず、努力値を振る前にマギアナというポケモンの「素材」を完璧に理解する必要があります。 種族値、タイプ、特性を知ることで、なぜその努力値振りが必要なのかが見えてきます。
種族値・ステータス分析
マギアナの種族値は以下の通りです。
| ステータス | 数値 | 順位 | 評価 |
|---|---|---|---|
| HP | 80 | 129位 | 平均的だが、耐性が優秀なため数値以上に硬い |
| 攻撃 | 95 | 168位 | 特殊型が基本のため、本来は不要なステータス |
| 防御 | 115 | 56位 | かなり高水準。物理受けも可能なレベル |
| 特攻 | 130 | 61位 | 超高水準。ここを伸ばすのが基本戦略 |
| 特防 | 115 | 42位 | 防御同様に硬い。特殊との撃ち合いに強い |
| 素早さ | 65 | 273位 | 激戦区。ここをどう調整するかが最大の鍵 |
| 合計 | 600 | 59位 | 準伝説・幻クラスの堂々たる数値 |
この数値から読み取れるのは、「物理・特殊ともに高耐久でありながら、火力もトップクラス」という要塞のような性能です。 一方で、素早さ65族は激戦区であり、抜ける相手と抜けない相手がはっきりしています。 この「素早さ」を捨てるのか、活かすのかが努力値振りの分かれ道となります。
優秀すぎるタイプ耐性
マギアナのタイプは「はがね・フェアリー」。 これはポケモン史上、最も優秀と言われる組み合わせの一つです。
| 相性 | 倍率 |
|---|---|
| 4倍弱点 | なし |
| 2倍弱点 | ほのお、じめん |
| 0.5倍耐性 | ノーマル、くさ、こおり、ひこう、エスパー、いわ、あく、フェアリー |
| 0.25倍耐性 | むし |
| 無効 | どく、ドラゴン |
弱点がわずか2つに対し、耐性は驚異の11タイプ。 半減以下にできるタイプがこれほど多いと、多少耐久に努力値を割かなくても、後出しが容易に成立します。 特に現環境で猛威を振るうドラゴン技を無効化できる点は、ランクマッチにおいて圧倒的なアドバンテージとなります。
【型別】マギアナのおすすめ努力値調整・育成論
ここからが本題です。 M次元ラッシュのランクマッチ環境を想定した、実戦的な努力値振り(調整)を3つのパターンで解説します。 自分のパーティに足りない要素を補う型を選んでください。
1. トリックルームエース型(HC特化)
最もマギアナの「種族値」を素直に活かした型です。 素早さの低さを逆手に取り、トリックルーム下で先制して超火力を押し付けます。
努力値配分
| ステータス | 努力値 | 実数値(Lv50) |
|---|---|---|
| HP | 252 | 187 |
| 攻撃 | 0 | – |
| 防御 | 0 | 135 |
| 特攻 | 252 | 200 |
| 特防 | 4 | 136 |
| 素早さ | 0 | 85 |
- 性格:ひかえめ(特攻↑ 攻撃↓) または れいせい(特攻↑ 素早さ↓)
- 持ち物:マギアナイト(メガシンカ用) または いのちのたま
調整の意図
HPぶっぱ(252振り) HPに振り切ることで、総合的な耐久指数を最大化します。 実数値187は奇数調整にもなっており、ステルスロックなどの定数ダメージを抑える基本の調整です。 これだけの耐久があれば、不一致の「じしん」や「かえんほうしゃ」程度なら余裕で耐え、返しの攻撃で倒すことができます。
特攻ぶっぱ(252振り) マギアナの役割は「相手を倒して特性『ソウルハート』を発動させること」に尽きます。 そのため、火力は妥協できません。 特攻実数値200(補正あり)から放たれる「フルールカノン」は、等倍であればほとんどのポケモンを消し飛ばします。 相手を1体倒せば特攻が1段階上がり、手がつけられない状態になります。
運用方法 味方のサポートでトリックルームを展開してから降臨、もしくは自身で受けてから殴り勝つスタイルです。 メガシンカができるなら「マギアナイト」を持たせ、さらに種族値を底上げして暴れ回ります。
2. 高速移動・積みエース型(CSベース)
マギアナ=遅いという相手の先入観を破壊する型です。 「こうそくいどう(わざマシン47)」や「メガシンカ」によるステータス上昇を活かします。
努力値配分
| ステータス | 努力値 | 実数値(Lv50) |
|---|---|---|
| HP | 4 | 156 |
| 攻撃 | 0 | – |
| 防御 | 0 | 135 |
| 特攻 | 252 | 200 |
| 特防 | 0 | 135 |
| 素早さ | 252 | 117 |
- 性格:おくびょう(素早さ↑ 攻撃↓) または ひかえめ(特攻↑ 攻撃↓)
- 持ち物:弱点保険、ふうせん、マギアナイト
調整の意図
素早さぶっぱ(252振り) 65族の素早さに全振りし、さらに性格補正をかけることで、実数値は「128」まで伸びます(おくびょうの場合)。 これだけでは速いとは言えませんが、「こうそくいどう」を1回積むことで素早さは2倍になり、実質「256」相当になります。 これは、環境に存在する最速ドラパルトやスカーフ持ちの多くのポケモンを抜き去る速度です。
特攻ぶっぱ(252振り) 上を取って一撃で落とす必要があるため、火力は最大化します。 「ひかえめ」にして火力を取るか、「おくびょう」にしてスカーフ持ちへの抜き性能を高めるかは、環境の素早さラインと相談になりますが、現環境では「ひかえめ」で十分なケースが多いです。
運用方法 有利対面(ドラゴンやフェアリーなど)で場に出し、相手が交代する隙に「こうそくいどう」や「めいそう」を積みます。 一度積んでしまえば、特性でさらに特攻が上がり続けるため、全抜き(3タテ)が最も狙いやすい型です。 「ふうせん」を持たせれば、弱点の地面技を透かしながら積むターンを稼げます。
3. 要塞耐久型(HB/HDベース)
「てっぺき」「めいそう」を積み、相手の攻撃を受け流しながら詰ませる型です。 回復技「ドレインキッス」との相性が抜群です。
努力値配分(物理受けベース)
| ステータス | 努力値 | 実数値(Lv50) |
|---|---|---|
| HP | 252 | 187 |
| 攻撃 | 0 | – |
| 防御 | 252 | 183 |
| 特攻 | 4 | 151 |
| 特防 | 0 | 135 |
| 素早さ | 0 | 85 |
- 性格:ずぶとい(防御↑ 攻撃↓)
- 持ち物:たべのこし、ゴツゴツメット
調整の意図
HP・防御特化 物理環境の現ランクマにおいて、物理アタッカーを完全に止めるための配分です。 「てっぺき」を1回積めば、タイプ一致の「じしん」すら半分も入らなくなります。 特殊方面はもともと高い種族値と優秀な耐性でカバーし、必要であれば「めいそう」で補強します。
運用方法 物理アタッカーに対して後出しし、「てっぺき」を積みます。 攻撃技は「ドレインキッス」と「アシストパワー(もし覚えれば)」や「ラスターカノン」。 「ドレインキッス」は威力こそ低いですが、回復ソースとして非常に優秀で、相手を削りながら要塞化できます。 状態異常に弱いため、「みがわり」を採用するのも一つの手です。
メガマギアナの可能性と調整への影響
ポケモンZAのDLCで解禁された「メガマギアナ」。 サイドミッション195「マギアナ再起動」をクリアすることで入手できるマギアナイトを使うことで進化可能です。
メガシンカによるステータス変化の予測と対策
メガシンカすると、一般的に種族値合計が+100されます。 マギアナの場合、元々高い「特攻」と「耐久」がさらに強化される傾向にあります。 もし素早さが上昇する場合、上記の「CSベース」の価値がさらに高まります。 逆に素早さが変わらず耐久が伸びるなら、「HCベース」での撃ち合い性能が神話級に強化されます。
ランクマでは、メガ枠をマギアナに割く価値は十分にあります。 理由は以下の通りです。
- 火力の底上げ:アイテムを持てないデメリットを補って余りある種族値上昇。
- 耐久の向上:本来耐えられない2倍弱点を耐える可能性が出てくる。
- 特性の維持:メガシンカ後も特性が変わらない(あるいは強化される)場合、ソウルハートによる全抜き性能が維持される。
メガ運用をする場合でも、基本は**「HCベース」または「CSベース」**の調整が腐りません。 まずはこの2つのどちらかで育成し、使用感に合わせて微調整することをおすすめします。
マギアナが覚える技と採用理由
努力値調整と同じくらい重要なのが技構成です。 マギアナは技範囲が広く、カスタマイズ性が高いのが特徴です。
確定級のメインウェポン
フルールカノン(特:130) マギアナの代名詞。威力130の超火力ですが、特攻が2段階下がります。 しかし、「ソウルハート」で敵を倒せば特攻が1段階上がるため、実質マイナス1で済みます。 ここぞという時のフィニッシャーとして必須級です。 撃ち逃げするサイクル戦にも適しています。
ラスターカノン(特:80) 安定した鋼打点。 フェアリー対策として、またフルールカノンを撃ちたくない場面での削り技として採用されます。 命中100の安心感はランクマでは何より重要です。
優秀なサブウェポン
10まんボルト / かみなり 鋼・フェアリーを半減する「鋼タイプ」や「水タイプ」への打点。 特にテッカグヤやドヒドイデといった受けポケモンへの対策になります。
はどうだん / 気合玉 鋼タイプ同士のミラーマッチや、悪タイプへの打点として。 「はどうだん」は必中なのが偉いですが、威力が80と控えめ。「気合玉」は威力120ですが命中不安。 安定を求めるなら「はどうだん」です。
ボルトチェンジ サイクル戦を行うなら必須。 後攻で撃つことで、無償で後続のエースを着地させるクッションの役割も果たせます。 HC型との相性が抜群です。
れいとうビーム 4倍弱点を突けるドラゴン(ガブリアス、カイリュー、ジガルデなど)への対策。 環境に多い地面・飛行タイプに刺さります。
戦術の幅を広げる補助技
トリックルーム 自身で始動してそのままエースになれるのが強み。 読まれにくいため、初手で展開してイージーウィンを狙えます。
めいそう / てっぺき 耐久型や積みエース型で採用。 特に「めいそう」は特殊との撃ち合いを制するために重要です。
こうそくいどう(ロックカット) CS型での採用候補。 1ターン隙を見つけて積めば、ゲームエンドまで持っていけるポテンシャルがあります。
ハートスワップ 専用技ではありませんが、マギアナのユニークな技。 フルールカノンで下がった能力ダウンを相手に押し付けたり、相手の積み技を奪ったりできます。 テクニカルですが、決まれば爽快です。
ランクマでの具体的な立ち回り
対面構築での運用
初手ではなく、死に出しやクッションからの展開が基本です。 相手のドラゴン技やフェアリー技読みで後出しし、流し際に「ボルトチェンジ」や「積み技」を選択します。 有利対面を作ったら、相手の裏を読んで技を通していきます。
トリックルームパーティでの運用
トリル始動役(クレセリアやポリゴン2など)から繋ぎます。 残りターン数3ターンあれば、マギアナの火力なら2〜3体持っていくことは容易です。 自身がトリルを張る場合は、「きあいのタスキ」を持たせるか、耐久に厚く振って行動保証を持たせましょう。
苦手な相手と対策
ヒードラン、ドリュウズなどの地面・炎タイプ これらはマギアナの天敵です。 サブウェポンで弱点を突かれるとひとたまりもありません。 対策として、裏に「ランドロス」や「カイリュー」、「水ロトム」などの浮いているポケモンや、水タイプのポケモンを控えさせておく相性補完が必須です。
厳選と育成のポイント(おさらい)
最後に、育成に入る前の厳選ポイントを復習しておきます。
- 個体値:王冠を使えば良いので、最低限「攻撃」の個体値だけは低い方が良いです(混乱自傷ダメやイカサマ対策)。「A0(攻撃ダメかも)」を粘るのが理想ですが、必須ではありません。トリル型なら「S0(素早さダメかも)」は必須級です。
- 性格:ミントで補正を変えられますが、できれば最初から合わせておきたいところ。
- HC型・CS型 → ひかえめ
- CS最速型 → おくびょう
- トリル型 → れいせい
- 厳選タイミング:サイドミッション195で、ジェットにメガカケラを渡す前にレポートを書くこと。これだけは忘れないでください。渡した後はオートセーブこそされませんが、会話イベントが長くリセットが面倒になります。
まとめ
M次元ラッシュ環境のマギアナは、適切な努力値調整を施すことで、最強のポケモンの一角になります。
- 基本はHCぶっぱ:高火力・高耐久を押し付ける重戦車スタイル。
- CSこうそくいどう:意表を突いて全抜きを狙うスピードスタイル。
- 技構成は環境に合わせて:フルールカノンは確定として、サブウェポンで誰を倒したいかを明確にする。
- 相性補完:炎・地面に強い味方と組ませることで、マギアナの生存率を高める。
まずは自分の使いやすい「HC型」から育成を始め、ランクマの流行りに合わせて素早さ調整を施していくのが、勝利への近道です。 あなたのマギアナがランクマッチで大活躍することを願っています。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。 幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。 最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。 ランクマッチでは奇抜なギミックパーティを好んで使うが、結局スタンダードな構築にボコボコにされるのが日常。




















