編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年末に公式から発信された意味深なメッセージや、まことしやかに囁かれる「第10世代」の噂、そして『Pokémon LEGENDS Z-A』のさらに先にある未来が気になっていると思います。特に、30周年という記念すべき節目に何が起きるのか、ファンの期待と不安が入り混じったカオスな状況を整理したいと考えているのではないでしょうか。
私自身、初代から全ての作品をやり込み、現在は膨大な積みゲーと格闘しながらもポケモンの最新動向には常にアンテナを張っています。今回は、ネット上で話題となっている「Wind & Wave」というリーク情報、そして根強い「ガラル地方ベース説」や「ダイマックス復活説」について、現役ライターの視点で深掘りしていきます。
この記事を読み終える頃には、第10世代にまつわる情報の点と点が線で繋がり、来るべき30周年の発表をより解像度高く待つことができるようになっているはずです。
- 第10世代の有力リーク「Wind & Wave」の詳細と信憑性を解説
- なぜ今「ガラル地方」や「ダイマックス」待望論が出ているのかを考察
- 「無限の進化」や「自動生成マップ」など新システムの可能性を分析
- ポケモン30周年を飾るラインナップとSwitch2への展開予想
それでは解説していきます。
30周年目前!第10世代「ポケモン Wind&Wave」の噂とは
プロジェクト「Gaia」と流出したコードネームの衝撃
2026年のポケモン30周年に向けて、水面下で動いているとされる第10世代(Gen10)。その開発コードネームとして噂されているのが「Project Gaia(プロジェクト・ガイア)」であり、タイトル候補として挙がっているのが『ポケットモンスター Wind(ウインド)』および『ポケットモンスター Wave(ウェーブ)』です。
この情報は、ある海外の内部資料らしきものがソース元とされており、ファンの間で激震が走りました。「風」と「波」。この二つの単語が示唆するものは、明らかに大陸ではなく「海」や「島」をテーマにした冒険です。
従来のポケモンシリーズは、カントー(日本)、イッシュ(アメリカ)、カロス(フランス)、ガラル(イギリス)、パルデア(スペイン)と、実在の国や地域をモデルにしてきました。しかし、今回のタイトルが真実であれば、特定の「国」という枠組みを超え、より広域な「自然環境」そのものがテーマになる可能性があります。
舞台は東南アジアの群島?「Wind & Wave」が示す世界観
「Wind & Wave」というタイトルから最も有力視されている舞台のモデルは、東南アジア、特にインドネシアやマレーシアを含む群島地域です。
これまでのポケモンは、基本的に「ひとつの大きな大陸や島」を巡る冒険でした。しかし、群島が舞台となれば、島から島へと海を渡る冒険がメインとなります。これは『ポケットモンスター サン・ムーン』のアローラ地方とも似ていますが、リーク情報によると、今回は「船」や「海流」がより重要なギミックになると推測されています。
また、初期ドラフトの噂では、スタート地点のモデル都市として「クアラルンプール(マレーシアの首都)」の名前が挙がっているという情報もあります。熱帯雨林、近代的な都市、そして広大な海。これらが融合した世界観は、Switch次世代機の描画能力をフルに活かすには絶好のロケーションと言えるでしょう。
「30周年の集大成」として期待されるスケール感
2026年2月27日。この日は初代『ポケットモンスター 赤・緑』の発売からちょうど30年目にあたります。公式が2025年末に発した「意味深な発表」は、この記念日に向けたカウントダウンの狼煙であることは間違いありません。
10世代目という節目、そして30周年。ゲームフリークや株式会社ポケモンにかかるプレッシャーは並大抵のものではないはずです。単なる「新作」ではなく、これまでの30年を総括しつつ、次の30年を提示するような「パラダイムシフト」が求められています。
そのため、舞台設定も過去最大級の広さ、あるいは「全世界との繋がり」を感じさせるものになると予想されます。東南アジア説が濃厚な一方で、過去の全地方とのリンクや、カントー地方への回帰(あるいは接続)を期待する声が絶えないのも、この「集大成」への期待ゆえでしょう。
リーク情報に見る「自然回帰」と「原点」のテーマ性
「Wind & Wave」というタイトルは、非常に根源的です。「ソード・シールド」や「スカーレット・バイオレット」のような人工的なモチーフや色ではなく、自然現象そのものを冠しています。
これは、テクノロジーや人工物が溢れる現代社会に対し、改めて「自然とポケモンの共生」を問い直すテーマ設定である可能性があります。後述するストーリー考察でも触れますが、敵対組織が「自然を支配しようとする資本家」であるという噂とも合致します。
原点回帰しつつも、新しい「自然の脅威と美しさ」を描く。それが第10世代のコアコンセプトなのかもしれません。
ガラル地方ベース説の真相と「ダイマックス」復活の可能性
なぜ今「ガラル地方」待望論が浮上しているのか
一方で、根強く囁かれているのが「第10世代はガラル地方(あるいはその近隣)がベースになるのではないか?」という説です。一見すると「Wind & Wave」の東南アジア説と矛盾するように思えますが、これには明確な理由と、ファンの切実な願望が隠されています。
最大の理由は、「『Pokémon LEGENDS Z-A』でメガシンカが復活することで、過去のギミックのサイクルが一巡する」という認識です。XYのリメイク・派生的な位置づけである『Z-A』でメガシンカがフィーチャーされるなら、その次は『ソード・シールド』の象徴である「ダイマックス」にスポットが当たるべきだ、というロジックです。
また、ガラル地方はイギリスがモデルです。歴史的にイギリスは海洋国家であり、かつて東南アジアの一部を植民地としていた歴史もあります。「Wind & Wave」の舞台が東南アジアだとしても、ストーリーや文化的な背景に「ガラル地方」が深く関わってくる可能性は、世界史的な観点からも十分にあり得る話なのです。
『Pokémon LEGENDS Z-A』におけるメガシンカの「消費」
2025年発売予定の『Pokémon LEGENDS Z-A』。この作品の目玉は間違いなく「メガシンカ」の再来です。カロス地方(ミアレシティ)を舞台に都市再開発を描くこの作品で、メガシンカの掘り下げは徹底的に行われるでしょう。
しかし、これは裏を返せば「第10世代のメインギミックとしてメガシンカを使うカードは切ってしまった」とも言えます。30周年を飾る完全新作で、直前の作品と同じギミックをメインに据えるとは考えにくい。
となると、残る選択肢は「Zワザ」「ダイマックス」「テラスタル」、あるいは「完全新規」のいずれかです。Zワザはアローラ(ハワイ)の文化に根付きすぎており、テラスタルは現行のSVで使用中です。消去法的に、そしてビジュアルのインパクト的にも「ダイマックス」あるいはそれを発展させた巨大化ギミックへの期待が高まるのは自然な流れと言えます。
10世代目は「ダイマックス・テラスタル軸」への進化か
ここで、歴代のバトルギミックの特徴を整理し、第10世代で求められる要素を比較してみましょう。
| ギミック | 初出 | 特徴 | 第10世代での採用可能性 | 理由・課題 |
|---|---|---|---|---|
| メガシンカ | 第6世代 (XY) | 特定のポケモンが戦闘中のみ進化。種族値大幅上昇。 | 低 | 『Z-A』でメイン採用のため、連続採用は考えにくい。 |
| Zワザ | 第7世代 (SM) | 技が一度だけ超威力になる。全ポケモン使用可能。 | 中 | 汎用性は高いが、演出が長くテンポが悪くなる懸念がある。 |
| ダイマックス | 第8世代 (剣盾) | 3ターン巨大化・HP倍増。ダイマックス技。 | 高 | ビジュアルインパクト大。「怪獣バトル」感は30周年に相応しい。 |
| テラスタル | 第9世代 (SV) | タイプ変更。戦略性が非常に高い。 | 低 | SVの固有ギミックであり、次回作での続投はマンネリを招く。 |
| 新ギミック | 第10世代 | 未知の力(噂では「シード」や「気象」) | 特大 | 常に新しい驚きを提供するのがゲーフリの流儀。 |
表を見て分かる通り、既存ギミックの中ではダイマックスの「お祭り感」が30周年にマッチします。しかし、ゲームフリークは常に「新しい遊び」を提案してきました。
個人的な推測ですが、第10世代では「ダイマックスのような巨大なスケール感」と「テラスタルのようなタイプ・戦略の変化」を統合した、新しいシステムが導入されるのではないかと見ています。それが後述する「無限の進化」に繋がるのです。
オープンワールドと相性の良い「ガラルベース」の世界観
『スカーレット・バイオレット』で完全オープンワールドを実現しましたが、処理落ちやバグの問題も散見されました。一方、『ソード・シールド』のワイルドエリアは、エリア制とはいえ非常に安定しており、視認性も良かったという評価があります。
「ガラル地方ベース」という推測には、「ガラルのような洗練されたアートワークで、完全なオープンワールドを冒険したい」というファンの願いも込められています。特に、ガラルのジム戦のような「スタジアムでのエンターテイメント性」は、30周年の祝祭感と非常に相性が良い。
もし舞台が群島(Wind & Wave)だとしても、ポケモンリーグのシステムにはガラルのような「スポーツライクな興奮」が取り入れられる可能性は高いでしょう。
新システムの噂:「無限の進化」と「自動生成マップ」
新ギミック「ポケモンシード」とは何か
リーク情報の中で最も衝撃的だったのが、「Pokemon Seed(ポケモンシード)」と呼ばれる新概念です。これは従来のタマゴシステムとは異なり、「育成過程や環境によって、姿や能力が無限に分岐する」というものです。
例えば、同じ種類のポケモンでも、海辺で育てれば水かきがついたり、山で育てれば足腰が強くなったりする。さらには、プレイヤーの接し方(可愛がる、厳しく鍛えるなど)によってもフォルムが変わる。
これは『Spore』という進化シミュレーションゲームに近い発想です。もしこれが実現すれば、「自分だけの相棒」という意味合いが極限まで強まります。対戦環境のバランス調整は地獄のような難易度になるでしょうが、没入感は過去最高になるはずです。
手続き型生成(プロシージャル)による「変化する島々」
もう一つの衝撃的な噂が、「マップの自動生成」です。ローグライクゲームのように、島の一部の地形や出現ポケモン、入手アイテムが、プレイヤーごと、あるいは訪れるたびに変化するというものです。
「Wind & Wave」の名の通り、風や波によって島の形状が変わる、あるいは潮の満ち引きでルートが変わる、といった動的なマップ変化は、固定されたマップを巡るだけの従来のRPGとは一線を画します。
これが実現すれば、「攻略サイトを見て最短ルートを行く」というプレイができなくなり、プレイヤー同士で「俺の島にはこんなダンジョンがあった」「私の島にはこのポケモンがいた」という情報交換が活発化します。これこそ、初代『赤・緑』が目指した「交換と共有」の現代的な解釈と言えるでしょう。
ハイブリッド戦闘システムは実装されるのか?
アクション要素の強い『LEGENDS アルセウス』や『Z-A』と、コマンドバトルの本編。この二つを融合させる「ハイブリッド戦闘」の噂もありました。
しかし、最新の情報では「本編はあくまでターン制コマンドバトルを維持する」という見方が強まっています。アクションが苦手な層(特に子供やライト層)にとって、完全なアクション化は敷居が高すぎるからです。
ただし、シームレスに戦闘に移行するシステムはSVで実装済みです。第10世代では、フィールド上のアクション(回避や奇襲)が、戦闘開始時のバフ・デバフに直結するような、「アクション要素を取り入れたコマンドバトル」へと進化する可能性は十分にあります。
オンラインサーバーを介した「共有される世界」
第10世代では、オンライン要素がさらに強化されると予想されます。SVの「ユニオンサークル」は同じフィールドを共有するだけでしたが、次は「自分の作った島(あるいは変化させた環境)に他人を招待する」という、『どうぶつの森』的な要素が入ってくるかもしれません。
「Wind & Wave」の噂にある「シード(種)」が、ポケモンの進化だけでなく、島の環境そのものを変化させる「種」だとしたら? プレイヤーが植えた種によって島がジャングルになったり、砂漠になったりする。そんな「テラフォーミング」要素があれば、長く遊び続けられる作品になることは間違いありません。
ストーリー考察:テーマは「継承」と「断絶」
伝説のポケモンが「祖父母」である意味
初期ドラフトの噂で最も異色だったのが、パッケージを飾る伝説のポケモンの役割が「祖父母」であるという点です。これまでの伝説ポケモンは「時間」「空間」「真実」「理想」といった抽象的な概念や神格化された存在でした。
なぜ「祖父母」なのか。これは「世代の継承」が裏テーマだからではないかと推測されます。 30周年を迎えるポケモンは、親世代から子世代へと受け継がれるコンテンツになりました。ゲーム内でも、「過去(祖父母)から現在(親)、そして未来(子)」へと命や文化を繋いでいくことの尊さが描かれる可能性があります。
敵対組織「チーム・アントロポス(仮)」と資本家の影
噂される敵対組織は、自然を管理・支配しようとする資本家や企業的な集団とされています。「アントロポス」とは「人間」を意味する言葉であり、地質時代「アントロポセン(人新世)」を想起させます。
彼らの目的は、不確定な「自然」や「進化」を恐れ、人工的な管理下に置くこと。これは、前述した「無限の進化」や「自然によるマップ変化」というゲームシステムと対立する思想です。
「制御不能な大自然(Wind & Wave)」対「完全管理された人工都市」。この対立構造は、環境問題に関心の高い現代社会において非常に鋭いテーマとなり得ます。そして、この「人工的な管理」の象徴として、ガラル地方的な(産業革命の発祥地としての)要素が敵側のモチーフとして使われる可能性も考えられます。
マルチエンディング導入の可能性
第10世代では、シリーズ初となる本格的な「マルチエンディング」が構想されているという噂もあります。プレイヤーの選択、あるいは「ポケモンの育て方」によって、自然と共生する未来か、管理された未来か、結末が変わるというものです。
もしこれが実装されれば、周回プレイの価値が生まれ、コミュニティでの議論も白熱するでしょう。SVの「ザ・ホームウェイ」で見せたストーリーテリングの質の高さを考えれば、ゲーフリには十分に描ける実力があるはずです。
ポケモン30周年とSwitch2への展開予想
Switch後継機(Switch2)のローンチタイトルになるか?
2026年はSwitchの後継機がすでに普及し始めている時期でしょう。第10世代がSwitch2専用タイトルになるのか、現行Switchとの縦マルチになるのかは議論が分かれるところです。
しかし、「プロシージャル生成」や「シームレスな広大マップ」、「大量のポケモン(1000体以上)の3Dモデル」を動かすには、現行Switchのスペックでは限界が見えています。SVでの処理落ち問題を教訓にするならば、第10世代はSwitch2のスペックを前提とした「専用タイトル」、あるいはSwitch2でこそ真価を発揮する仕様になると見るのが妥当です。
30周年記念作品のラインナップ予想
2026年の30周年イヤーは、第10世代『Wind & Wave』だけでは終わらないでしょう。
- 2月:『Pokémon LEGENDS Z-A』の大型DLC、または第10世代の正式発表
- 夏:ポケモンカードやアニメの新シリーズ展開
- 冬:第10世代『Wind & Wave』発売
これに加え、過去作のリメイク(イッシュ地方の『ブラック・ホワイト』リメイクなど)や、過去作の現行機移植(VC的なもの)も期待されます。特に『BW』リメイクは、ファンの間で待望論が強く、第10世代と並行して開発が進んでいる可能性が高いプロジェクトです。
「ポケモン」というIPの未来
30周年はゴールではなく、通過点です。第10世代で提示される新しいシステム(無限の進化やマップ生成)は、これからの10年、ポケモンがどうあるべきかを示す羅針盤になります。
「対戦ツール」としての側面と、「冒険・収集ゲーム」としての側面。このバランスをどう取るのか。競技性を重視して画一化するのか(eスポーツ化)、それとも多様性を重視してカオスを受け入れるのか(RPGへの回帰)。『Wind & Wave』はその分水嶺となる作品になるでしょう。
まとめ
第10世代に関する噂と考察をまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか。 現時点での情報を俯瞰すると、以下の4点が浮かび上がってきます。
- タイトルは「Wind & Wave」が有力。舞台は東南アジアの群島モデルか。
- ガラル地方ベース説は、ダイマックス復活への期待と、敵対組織のモチーフ(産業・人工)に関連する可能性あり。
- 新ギミックは「無限の進化」と「マップ自動生成」。個々の体験の差別化が鍵。
- 30周年の節目として、Switch2の性能を活かした「継承」と「自然」の物語が描かれる。
公式発表がいつ来るのか、気が気ではありませんが、この考察を頭の片隅に置いておくことで、特報映像が出た時の興奮は倍増するはずです。まずは『LEGENDS Z-A』を楽しみつつ、風と波の音が聞こえてくるのを待ちましょう。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。特に年末年始のセールで買い込んだインディーゲームの山を前に途方に暮れている。




















