編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、噂されている「スイッチ2(次世代機)」であつ森をプレイした際に、具体的に何が変わるのか、今のスイッチ1版と比べてどれくらい快適になるのかが気になっていると思います。
特に、島の作り込みが進めば進むほど重くなる動作や、毎日のルーティンで発生する細かいロード時間にストレスを感じている方は多いのではないでしょうか。
この記事を読み終える頃には、スイッチ2版で劇的に改善されるポイントや、それによって変わる「島暮らし」の質についての疑問が解決しているはずです。
- たぬきショッピングやスマホアプリの画像読み込みが一瞬で完了
- アイテム収納のスクロール時に発生する読み込み待ちが完全に解消
- 案内所や博物館などの施設出入りや島移動のロード時間が劇的に短縮
- セーブからタイトル画面への復帰速度向上で周回プレイが爆速化
それでは解説していきます。
スイッチ2版あつ森の基本性能と進化点
あつまれどうぶつの森(あつ森)は、発売から時間が経過した今でも多くのユーザーに愛され続けているタイトルですが、島の開拓が進むにつれて家具やマイデザインのデータ量が増加し、ハードウェアの処理能力の限界を感じる場面が多々ありました。
今回検証されたデータや情報を分析すると、次世代機(以下、スイッチ2)において最も顕著な進化は「圧倒的な処理速度の向上」にあります。これは単なるロード時間の短縮にとどまらず、ゲーム体験そのものの質を底上げする重要な要素です。
ロード時間の劇的な短縮による没入感の向上
従来のスイッチ(スイッチ1)では、建物の出入りや島の移動、あるいはゲームの起動時に少なからず「待ち時間」が発生していました。これはプレイヤーの集中力を途切れさせ、没入感を削ぐ要因となっていました。
スイッチ2版では、内蔵ストレージの高速化やCPU/GPUの性能向上により、これらのロード時間が大幅に削減されています。これまで「ちょっと長いな」と感じていた待ち時間が、「一瞬暗転してすぐ再開」というレベルまで短縮されることで、ゲームプレイのテンポが劇的に良くなります。
描画処理の向上とフレームレートの安定
家具を大量に配置した島や、マイデザインを地面に敷き詰めたエリアでは、スイッチ1だと処理落ち(フレームレートの低下)が発生し、カクカクとした動きになることがありました。特に天候が雨や雪の場合、その負荷はさらに増大します。
スイッチ2の性能向上は、こうした高負荷な状況下でも滑らかな描画を維持することを可能にします。検証結果からも、大量のアイテムデータを読み込む際の処理落ちが見られなくなっており、作り込んだ島を友人に案内したり、夢番地を公開したりする際にも、本来の美しい景観をスムーズな動きで楽しんでもらえるようになります。
全体的なレスポンスの改善とUIの快適化
メニュー画面の開閉、アイテムの選択、会話の送りなど、ゲーム内のあらゆるレスポンスが向上しています。あつ森は「選択」と「決定」を繰り返すゲームであるため、コンマ数秒のレスポンス改善が積み重なることで、長時間プレイした際の疲労感が全く異なります。
特に、UI(ユーザーインターフェース)周りの挙動がキビキビと動くようになることは、日々のルーティンワークをこなす上で非常に大きな恩恵となります。次項からは、具体的なアプリや機能ごとの変化を詳しく見ていきましょう。
スマホアプリの挙動比較:驚異のサクサク感
あつ森のゲームプレイにおいて、スマホ(ゲーム内端末)の操作は非常に頻繁に行われます。このスマホアプリの挙動が、スイッチ2版では驚くほど快適になっていることが確認されています。
たぬきショッピングの画像表示速度
「たぬきショッピング」は、日替わり商品やカタログ注文を行うための重要なアプリです。しかし、スイッチ1版では、商品一覧をスクロールした際に画像読み込みが追いつかず、商品画像が表示されるまで「読み込み中(グレーのアイコン)」の状態が続くことが頻繁にありました。
スイッチ1の課題
- 下ボタンを押し続けて高速スクロールすると画像が表示されない
- 目的のアイテムを探すために手を止めて読み込みを待つ必要がある
- カタログコンプリートを目指す際などの大量注文時にストレスが溜まる
スイッチ2の進化
- 高速スクロールでも画像が即座に表示される
- 読み込み待ちの時間がゼロ
スイッチ2では、どんなに速くスクロールしても、商品画像が一つ一つ遅れることなく表示されます。これにより、カタログの中から欲しい家具を探す作業が非常にスムーズになり、ハウジングの構想を練る際のストレスが完全に解消されます。
マイデザイン・ショーケースの起動
自分の島を彩るために欠かせない「マイデザイン」。このアプリ、特にオンラインでデザインを共有・検索する「マイデザイン・ショーケース」や「マイデザイン・ケース」の起動速度も大きく改善されています。
これまではアプリを起動してから操作可能になるまで数秒のラグがありましたが、スイッチ2ではアイコンをタップした直後に画面が展開します。マイデザインを頻繁に書き換えたり、地面に貼り付けたりする作業を行うプレイヤーにとって、この「待ち時間の消失」は革命的と言えるでしょう。
ハッピーホームパラダイス関連アプリ
追加コンテンツ(DLC)である「ハッピーホームパラダイス」に関連するアプリも、同様に高速化の恩恵を受けています。
- タクミライフのアプリ
- ルームスケッチアプリ
これらのアプリは、通常のアプリよりも読み込むデータ量が多いためか、起動に一瞬の間がありました。しかし、スイッチ2版ではこれらもサクサクと起動します。別荘づくりに没頭したい時、アプリの起動待ちで思考が中断されることがなくなるのは、クリエイター気質のプレイヤーにとって非常に嬉しいポイントです。
収納・アイテム管理のストレスフリー化
あつ森を長くプレイすればするほど増えていくのが「アイテム」です。最大収納数が拡張されたとはいえ、数千種類のアイテムの中から目的のものを見つけ出す作業は、スイッチ1の処理能力では限界に達していました。
収納スクロールの爆速化
家の中で十字キーの右を押すと開く収納画面。ここには服、家具、素材など膨大なデータが格納されています。
スイッチ1の挙動
- 右スティックで一気に下までスクロールすると、途中で読み込みマークが表示される
- リストの表示が追いつかず、スクロールを一度止めないとアイテム画像が出ない
- どこまでスクロールしたかが直感的に分かりにくい
スイッチ2の挙動
- 最下部まで一気にスクロールしても読み込みが一切発生しない
- アイテム画像が常時表示されたまま滑らかにスクロールする
- 現在位置の把握が容易になり、アイテム探しの効率が格段にアップ
「あの家具どこだっけ?」と探す際、これまでは読み込み待ちのせいで目が滑り、見落としてしまうことがありました。しかし、スイッチ2の処理能力があれば、目視でアイテムを確認しながら高速スクロールが可能になります。これは、模様替えの時間を大幅に短縮することに繋がります。
カテゴリ切り替えのラグ解消
収納画面の上部にあるタブ(家具、ファッション、壁紙など)を切り替える際の挙動も改善されています。
スイッチ1では、カテゴリをLRボタンで連打して切り替えると、一瞬アイコンの表示が遅れたり、カクついたりする現象が見られました。スイッチ2では、どれだけ連打して切り替えても瞬時に中身が表示されます。
素材から家具へ、家具から服へと、思考のスピードに合わせて画面が切り替わるため、コーディネートやDIYの準備が非常にスムーズになります。
模様替えモードでの恩恵
収納画面だけでなく、十字キー下を押して入る「模様替えモード」での倉庫呼び出しも同様に高速化しています。
部屋のレイアウトを考える際、家具を次々と出し入れして試行錯誤を行いますが、この出し入れのレスポンスが良くなることで、トライアンドエラーの回数を増やすことができます。結果として、より納得のいく部屋作りが可能になるでしょう。
島内施設への出入りとエリア移動
島での生活において、建物の出入りは避けて通れません。一日に何度も出入りする場所だからこそ、数秒の短縮が積み重なって大きな時間の節約になります。
案内所・商店・仕立て屋のロード比較
毎日のルーティンである「案内所のタヌポートへアクセス」「タヌキ商店でカブ価チェック」「エイブルシスターズで服の購入」。これらの施設に入る際のロード時間が劇的に短縮されています。
具体的な変化
- 案内所: ドアを開けてからしずえさんやたぬきちが表示されるまでの暗転時間が大幅減。
- タヌキ商店: 入店時のロードがほぼ一瞬に。買い忘れに気づいて再入店する際の億劫さがなくなります。
- エイブルシスターズ: 試着室への移行や退室もスムーズに。
これまで「ロードが長いから、用事があるけど後でいいか」と後回しにしていた行動が、スイッチ2では「すぐ終わるから今行こう」という思考に変わります。
博物館・飛行場の入場速度
特にデータ量が多く、ロードが長くなりがちだったのが「博物館」です。魚、虫、化石、美術品と展示エリアが広く、オブジェクト数も多いため、スイッチ1では入場に長めのロードが必要でした。
スイッチ2版では、この博物館への入場も爆速になっています。寄贈のためにフータの元へ行くのが苦になりません。また、通信プレイの玄関口である「飛行場」への入場もスムーズで、フレンドを招く際の準備や、おでかけの手続きが快適に行えます。
パニーの島・別荘への移動時間短縮
飛行場からドードー・エアラインズ(DAL)を利用して移動する「パニーの島」や、DLCの舞台である「タクミライフ(別荘地)」への移動時間も検証の結果、短縮されていることが判明しました。
移動時間の変化
- パニーの島: 微妙に早くなっている。広場の露店での買い物や、カイゾーへのリメイク依頼がより手軽に。
- タクミライフ: かなり早くなっている。本島と別荘地の行き来が頻繁になるDLCにおいて、このロード短縮は非常に大きなメリットです。
移動のロード時間は「何もしない時間」そのものであるため、ここが短縮されることはプレイ時間の密度を高めることに直結します。
セーブ時間と起動フローの効率化
ゲームを始める時、そして終わる時。この両端の時間が短縮されることは、忙しい現代人のゲーマーにとって非常に重要です。
オートセーブと手動セーブの短縮
あつ森では定期的にオートセーブが入りますが、この時の「右上のグルグルマーク」の表示時間が短くなっています。また、-ボタンを押して「セーブして終わる」を選択した際の処理時間が、スイッチ1と比べて明らかに高速化しています。
スイッチ1
- 「保存しています」の表示が長く続き、電源を切れるようになるまで待たされる感覚がある。
スイッチ2
- 書き込み速度の向上により、あっという間にセーブが完了する。
「もう寝なきゃ」と思った時にすぐゲームを終了できるのは、地味ながらも非常に助かるポイントです。
タイトル画面への復帰速度
セーブ完了後、タイトル画面に戻るまでの速度も比較検証されています。
スイッチ2では、セーブ完了表示からタイトル画面のロゴが出るまでの時間が大幅に短縮されています。これは、複数の住民(プレイヤー)を使い分けている人や、特定の家具やレシピを集めるために周回プレイをしている人にとっては革命的です。
周回プレイにおけるメリット
あつ森には、フーコからのレシピ取得や、つねきちの美術品購入、ジョニーの周回など、日付変更やリセットを繰り返すプレイスタイル(いわゆる時間操作や周回)が存在します。
こうしたプレイを行う場合、1セットあたり数分の短縮であっても、数十回、数百回と繰り返せば数時間の差となります。
- 起動→ロード→プレイ→セーブ→終了
このサイクルの回転率が上がることは、レアアイテム収集の効率を最大化することを意味します。ハードをスイッチ2にするだけで、同じ作業時間でもより多くの成果を得られるようになるのです。
その他の細かな改善点とプレイへの影響
主要な改善点以外にも、スイッチ2の性能向上によって恩恵を受ける細かいポイントがいくつも存在します。
ラジオ体操の開始速度
広場のラジカセで行う「ラジオ体操」。これも開始までの読み込みが存在しますが、スイッチ2では早くなっています。毎日の健康習慣(ゲーム内マイル獲得)としてラジオ体操を行っているプレイヤーにとって、サッと始めてサッと終わることができるのは嬉しい改善です。
カメラ機能の起動とフィルター切り替え
島での思い出を残す「カメラアプリ」。フィルターの切り替えや画角の変更時、オブジェクトが多い場所ではカクつくことがありましたが、これもスムーズになります。最高の一瞬を逃さずに撮影できるようになるため、SNSへの投稿がより捗るでしょう。
住民の表示遅延の解消
島をダッシュで移動していると、住民の表示が追いつかず、目の前に突然住民がポップアップすることがありました。スイッチ2の処理能力であれば、遠くの住民も描画範囲に入った瞬間に正しく表示されるため、自然な島のアニメーションを楽しむことができます。
スイッチ1版とスイッチ2版の比較まとめ
ここで、これまで解説した要素をわかりやすく比較表にまとめました。
| 項目 | スイッチ1版(現行機) | スイッチ2版(次世代機) | プレイへの影響 |
|---|---|---|---|
| たぬきショッピング | 高速スクロールで画像読み込み待ち発生 | 読み込み待ちゼロで即表示 | カタログ注文の効率化 |
| アイテム収納 | スクロール中に「読込中」で止まる | 一切止まらず爆速スクロール | 模様替え・着替えが快適に |
| スマホアプリ起動 | 起動アニメーション後に一瞬の間 | アイコンタップで即起動 | クリエイト作業の没入感UP |
| 施設への入店 | ロード画面(暗転)が数秒ある | ほぼ一瞬で切り替わる | ルーティン消化の時短 |
| 島間の移動 | DALのフライト演出+長めのロード | ロード時間が大幅短縮 | パニー島・別荘利用の促進 |
| セーブ速度 | 書き込み完了まで待たされる | 高速で完了 | 終了時のストレス軽減 |
| 描画処理 | 家具が多い場所で処理落ち(カクつき) | 高負荷でもヌルヌル動く | 凝った島の景観維持 |
この表を見れば一目瞭然ですが、あつ森における「待ち時間」という最大の敵が、スイッチ2によってほぼ駆逐されると言っても過言ではありません。
スイッチ2版で期待される「あつ森」の未来
今回の検証内容は、あくまで既存の「あつまれどうぶつの森」を、より高性能なハードウェアで動作させた場合のパフォーマンス向上に基づくものです。しかし、スイッチ2のポテンシャルはこれだけにとどまらないでしょう。
さらなるアップデートや新作への布石
ハードウェアの制約で実装が見送られていた機能や、より複雑なAIによる住民の挙動、広大なマップなどが、今後のアップデートや完全新作で実現する可能性が高まります。
現行のあつ森がこれだけ快適になるということは、ベースとなるシステム部分の負荷が下がることを意味します。その余力を新しい遊びや表現に回すことができるため、あつ森というコンテンツ自体の寿命がさらに延びることも期待できます。
既存プレイヤーこそ乗り換える価値がある
「あつ森はもう遊び尽くした」と思っているプレイヤーこそ、スイッチ2でのプレイを体験すべきです。かつてロード時間の長さや処理落ちで妥協していた島作りを、ストレスフリーな環境でもう一度やり直すことができるからです。
「あの時作りたかったけど重くて諦めたエリア」を完成させるチャンスが、スイッチ2にはあります。
まとめ
今回は、スイッチ2(次世代機)版のあつ森における追加要素・進化した内容について、ロード時間や処理速度の観点から徹底解説しました。
記事のポイントを振り返ります。
- たぬきショッピングなどのアプリ画像が一瞬で表示され、カタログ閲覧が快適になる
- 収納スクロール時の読み込み待ちがなくなり、アイテム探しや模様替えが爆速化する
- 施設への出入りや島移動のロード時間が短縮され、毎日のルーティンが苦にならない
- セーブやタイトル復帰が早くなり、周回プレイや短時間プレイの効率が上がる
結論として、スイッチ2であつ森をプレイすることは、単なるハードの移行ではなく、「時間」と「快適さ」を買うことと同義です。
特に、アイテムを大量に集めているガチ勢の方や、島クリエイトにこだわりを持っている方にとっては、ハードを買い替えるだけでプレイ環境が劇的に改善されるため、最も恩恵を受ける層だと言えます。
もちろん、まったり派のプレイヤーにとっても、日々のストレスがなくなることは、長くあつ森ライフを楽しむための重要な要素です。
もしあなたが、今のあつ森の「重さ」に少しでも不満を感じているなら、スイッチ2への移行は間違いなくその不満を解消し、再びあつ森の世界に没頭させてくれる最高の選択肢となるでしょう。
次世代機での新しい島暮らしが、今から楽しみで仕方ありません。
編集デスク ゲーム攻略ライター 桐谷シンジ





















