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ポケモンカードゲーム

【ポケカ】重量サーチでゴッドパックを特定することは可能?実測検証結果を解説|ポケモンカード

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編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、重量サーチで本当にゴッドパックやSRが特定できるのか、具体的なやり方や実測データが気になっていると思います。

この記事を読み終える頃には、重量サーチの有効性と限界、そしてゴッドパックにまつわる確率の疑問が解決しているはずです。

この記事の要約
  1. 重量サーチの仕組みと0.01g単位の攻防を徹底解説
  2. 「ホワイトフレア」「ブラックボルト」の実測データで判明したSRの重さ
  3. 最も重いパックが必ずしも当たりではないという意外な検証結果
  4. サーチ行為のリスクと、安全にポケカを楽しむための注意点

 

それでは解説していきます。

【ポケモンカード】自衛のためのサーチ方法まとめ|重量測定・光透過・手の触感などそれぞれ解説この記事を読んでいる方は、バラパックからレアカードが全く出ず、「もしかしてサーチされているのでは?」という不安や疑念が気になっていると思います。 この記事を読み終える頃には、サーチ品を見抜く眼力が養われ、安心してポケカを楽しめるようになるための疑問が解決しているはずです。...

重量サーチの基礎知識とゴッドパックの正体

キラカードが重くなる物理的な理由

まず、なぜ「重さを測るだけ」で中身がわかると言われているのか、その仕組みについてお話ししますね。ポケモンカードゲームを含むトレーディングカードにおいて、レアリティの高いカード(SR、SAR、URなど)には、特有の「加工」が施されています。

通常のノーマルカードは紙とインクのみで構成されていますが、レアカードにはその上に「ホログラムフィルム」や「レリーフ加工(凹凸をつける加工)」、さらに特殊な光沢インクが重ねられています。これらは微量ですが確実に質量を持っています。

一般的なデジタルスケールでは測れないような差ですが、0.01g単位まで計測できる精密なスケールを使用すると、この「加工分の重さ」が数値として現れます。具体的には、ノーマルパックとレア入りパックでは、0.05g〜0.15g程度の差が出ることが多いです。このわずかな差を見極めるのが、重量サーチの基本的なメソッドとなります。

ゴッドパック(幻のパック)とは何か

「ゴッドパック」という言葉、ポケカファンなら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。これは、1パックに入っているカードがすべて高レアリティ(ARやS、SRなど)で構成されている、まさに夢のようなパックのことです。

「シャイニートレジャーex」などのハイクラスパックで稀に封入されており、開封した瞬間の輝きは圧巻です。通常のパックでは考えられないほどのアドバンテージが得られるため、多くの人がこのパックを追い求めています。

理論上、ゴッドパックは全てのカードにホログラム加工がされているため、通常のパック(ノーマルカードが大半を占めるもの)に比べて「明らかに重い」はずです。今回の検証では、このゴッドパックが重量サーチによって特定できるのか、という点も大きな焦点となります。

【実測検証】ホワイトフレアの重量と中身の関係

軽いパックと重いパックの境界線

それでは、実際に「ホワイトフレア」というパックを使用して行った検証データを見ていきましょう。手元にあるパックを全て計測し、軽い順に開封していきました。結果として、最軽量は11.76g、最重量は11.88gでした。

以下の表に、重量ごとの主な排出カードをまとめました。

重量 (g) 排出カード(一部抜粋) レアリティ・備考
11.76 テラキオン R(レア)
11.77 ビリジオン R(レア)
11.78 ブルンゲルEX RR(ダブルレア)
11.79 レシラムEX RR(ダブルレア)
11.81 サザンドラEX RR(ダブルレア)
11.82 ミネズミ AR(アートレア)
11.82 ギギギアル マスターボールミラー
11.83 エルフーンEX RR(ダブルレア)
11.84 トウコ SR(スーパーレア)
11.86 コバルオン 通常
11.88 トルネロス 通常(AR等の可能性あり)

11.7g台は「ハズレ」の可能性が高い

データを見ていただくとわかる通り、11.76g〜11.79gのゾーンからは、通常のRやRRといったカードしか排出されませんでした。RRはキラカードですが、SRなどの上位レアリティに比べると加工が薄いため、そこまで重量に貢献しないようです。

この結果から、11.7g台(今回のロットにおける軽量帯)は、高レアリティを狙う上では期待値が低いと言わざるを得ません。

11.82gから流れが変わる

変化が見られたのは11.82gからです。ここで「AR(ミネズミ)」や「マスターボールミラー(ギギギアル)」といった、コレクター需要のあるカードが出現しました。特にマスターボールミラーは特殊な加工がされているため、通常のミラーカードよりも重く反応した可能性があります。

SR「トウコ」が出たのは最重量ではなかった

今回の検証で最も重要なポイントがここです。目玉カードであるサポートSR「トウコ」が排出されたのは、11.84gのパックでした。 しかし、このパック群の中には、さらに重い11.88gのパックが存在していました。

「一番重いパック=SR」と思い込んでいると、この結果は意外に思えるかもしれません。実際には、11.88gのパックからはSRは出ず、おそらくARや通常のカード構成でした。 これは、パックの製造時に使われる「糊(接着剤)」の量や、紙の湿気による重さの変動、裁断の微妙な誤差などが影響しています。SRは確かに重いカードですが、パック自体の個体差がそれを上回ってしまうことがあるのです。

つまり、「重い上位グループに入っていることは間違いないが、1位が当たりとは限らない」ということが実証されました。

【実測検証】ブラックボルトの重量と中身の関係

全体的に軽めの個体が多い傾向

続いて、「ブラックボルト」の検証結果です。こちらはホワイトフレアに比べて全体的に少し軽い数値が出ましたが、相対的な重さの差(レンジ)は同様でした。

重量 (g) 排出カード(一部抜粋) レアリティ・備考
11.70 ローブシン 通常
11.71 アバゴーラ 通常
11.72 ビクティニ 通常
11.74 メロエッタEX RR(ダブルレア)
11.75 エモンガ マスターボールミラー
11.79 キュレムEX RR(ダブルレア)
11.81 ウルガモス 通常
11.82 ジャローダ SR(スーパーレア)
11.82 ランクルス AR(アートレア)

エモンガのマスターボールミラーは中重量帯

ブラックボルトでは、11.75gという、全体の中では中くらいの重さから「エモンガ」のマスターボールミラーが排出されました。エモンガはその愛らしさから非常に人気の高いポケモンですので、このカード狙いであれば、極端に重いパック以外もチェックする必要があるかもしれません。

SR「ジャローダ」は最重量帯から排出

一方、SR枠である「ジャローダ」は11.82gから排出されました。ブラックボルトのパック群の中では、これがトップクラスに重い数値でした。 ホワイトフレアでは「最重量=ハズレ」でしたが、ブラックボルトでは「最重量=当たり」という結果になりました。

この結果の違いこそが、重量サーチの難しさであり、面白さでもあります。 「ジャローダ」のようなSRカードは、表面のレリーフ加工が豪華で、確かに重厚感があります。しかし、同じ11.82gで「ランクルス(AR)」が出ることもあり、外見の重さだけでSRかARかを完全に見分けることは不可能です。

ゴッドパックは引けたのか?検証結果の考察

今回の検証ではゴッドパックは確認できず

残念ながら、今回のホワイトフレア、ブラックボルトの開封検証では、AR6枚セットなどのいわゆる「ゴッドパック(幻のパック)」を引き当てることはできませんでした。

ゴッドパックの重さは「異常値」になるはず

もし仮にゴッドパックが含まれていたとしたら、どのような数値が出ていたでしょうか。 通常、SRが1枚入っているだけで0.05g〜0.10gほど重くなる傾向があります。ゴッドパックのように、封入されているカードの多くがホロ加工されている場合、その重量増加はさらに顕著になるはずです。

今回の検証データの範囲(〜11.88g)ではなく、例えば12.00gに迫るような、他のパックとは一線を画す「異常値」を示す可能性が高いと推測できます。 逆に言えば、0.01gを争うような微妙な重量差の中には、ゴッドパックは潜んでいないのかもしれません。

重量サーチのリスクとプレイヤーとしての向き合い方

店舗でのサーチ行為は厳禁

ここまでは検証データとしてお話ししてきましたが、実際に店舗でこれを行うことについては、強く注意喚起させてください。 家電量販店やコンビニの店頭で、はかりを取り出してパックを測る行為は、営業妨害とみなされることが多く、絶対にしてはいけません。

カードは非常にデリケートです。何度も持ち上げたり、雑に扱ったりすることで、中身のカードが折れたり(カド欠け)、パック自体に傷がついたりします。これでは、後から購入する人が気持ちよく買えませんよね。 「ポケカが好き」と公言するならば、マナーを守って購入することが大前提です。

フリマアプリの「高重量パック」には要注意

最近よく見かける「SR確定!?高重量パック」といったフリマアプリの商品にも注意が必要です。 今回の検証でわかった通り、「一番重いパックが必ずしもSRではない」のです。

悪質な出品者の場合、自分で1ボックス分を計測し、明らかに異常に重い(当たりの確信がある)パックだけを自分で開封し、 「重いけれど、SRが出るか微妙なライン(誤差で重くなっているだけのハズレパック)」を「高重量パック」として販売している可能性があります。 これを購入して「当たらなかった」と嘆いても、確率のせいにされて終わりです。 こうした「サーチ残り」のリスクがあることを十分に理解し、基本的には未開封のボックスや、信頼できるショップで購入することを強くおすすめします。

「再シュリンク」という闇

さらに恐ろしいのが「再シュリンク」詐欺です。 一度開封して中身をサーチ・入れ替えした後に、専用の機械で透明なフィルム(シュリンク)をかけ直す手口です。 こうなると、外見からは全くわかりません。 重量サーチの知識がある人が悪用すると、軽いパック(ハズレ)だけを集めたボックスを作ることさえ可能です。 こうした被害に遭わないためにも、安すぎる出品や評価の怪しい出品者からは買わないという自衛が必要です。

まとめ

今回の検証を通じて、重量サーチのリアルな実態が見えてきました。

  1. 重さとレアリティには相関がある 軽いパック(11.70g台前半)からはレアカードは出にくい。重いパック(11.80g以上)にはSRやARが含まれている可能性が高い。
  2. 「最重量=当たり」の法則は絶対ではない パックの個体差(糊や紙の誤差)により、一番重いパックがハズレ(またはAR)で、2番目や3番目にSRが潜んでいるケースがある(トウコSRの事例)。
  3. ゴッドパックは検証範囲外の重さの可能性 通常のSRパックの重量帯では確認できなかったため、もし存在すればさらに重い数値を示すと推測される。
  4. サーチ行為やサーチ済み商品にはリスクがある 店舗での迷惑行為は禁止。フリマ等の「高重量パック」は、当たりの可能性が低い「残り物」をつかまされるリスクが高い。

重量サーチは、物理的な根拠に基づいた手法ではありますが、100%の結果を保証する魔法ではありません。 私、橋本ユアとしては、やはり信頼できるお店でボックスを購入し、何が出るかわからないドキドキ感と共に、自分の手でパックを開ける瞬間こそが、ポケカの醍醐味だと感じています。

この記事が、皆さんのポケカライフの参考になれば幸いです。 トウコやジャローダのような素敵なカードが、皆さんの元にも訪れますように。

筆者情報

橋本ユア フリーランスのトレカ攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いトレカに携わるが、主にポケカ、遊戯王、ワンピ、デュエマを得意とする。特にポケカが好きで、総課金額は1,000万円以上。自称リーリエの旦那。

フォローよろしくお願いします。

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サブカルチャー情報を総合的に発信しています。主にポケモンGOの攻略情報、おすすめゲームソフトの紹介、雑誌・漫画のサブスクリプションの情報を取り扱います。

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