編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、M次元ラッシュ(ポケモンZA)のやり込み要素である「図鑑コンプリート」や、それに伴う称号の獲得条件が気になっていると思います。
DLCで追加された広大なエリア、増え続けるポケモンたち。 「一体どこまで集めればいいのか?」「隠し要素が見つからない」と頭を抱えているプレイヤーも多いことでしょう。 特に今作は、マップに表示されない隠しミッションや、特定の条件を満たさないと出現しない幻のポケモンが存在するため、通常のプレイだけでは到達できない領域があります。
この記事を読み終える頃には、最難関称号「異次元のポケモン博士」獲得までのロードマップが明確になり、隠された数々の謎が解決しているはずです。
- 図鑑完成にはNo.132までの登録と特定のメガシンカZのデータが必要
- 幻のポケモン「ゼラオラ」や「準伝説」は特殊なサイドミッション経由で入手する
- 「怪しいパッチ」や「サーフゴー」など進化アイテム・イベントの取り逃がしに注意
- レベル5の異次元ミアレと「スペシャルサーチ」の活用が図鑑埋めの鍵となる
それでは解説していきます。
称号「異次元のポケモン博士」とは?入手条件と定義
多くのプレイヤーが目指す到達点、それが「異次元のポケモン博士」という称号です。 まずはこの称号を獲得するための正確な条件と、その定義について解説します。 ゲーム内での説明が少ないため、ここで明確にしておきましょう。
異次元図鑑No.132までの完全登録
「異次元のポケモン博士」の称号を得るための絶対条件は、DLCエリアである「異次元図鑑」の完成です。 具体的には、図鑑番号 No.001からNo.132まで のすべてのポケモンを捕獲し、データを登録する必要があります。
これには、通常の野生出現だけでなく、特定のサイドミッションでしか手に入らないポケモンや、進化条件が特殊なポケモンも含まれます。 単に見かけただけ(発見済み)ではカウントされず、あくまで「捕獲済み」にする必要がある点に注意してください。
特殊なメガシンカデータの収集
単に132匹を集めるだけでは、この称号は手に入りません。 盲点となりやすいのが、特定の「メガシンカ」形態の図鑑登録です。
以下の2体の特殊なメガシンカデータを埋めることが必須条件となっています。
- メガアブソルZ
- メガルカリオZ
これらは通常のメガシンカとは異なり、ストーリーや高難易度ミッションに深く関わってくる形態です。 通常のプレイでは見落としがちな要素ですが、図鑑の完成度を100%にするためには避けて通れません。
称号獲得による報酬とメリット
苦労して「異次元のポケモン博士」を獲得した先に何があるのか。 結論から言うと、強力なアイテムや特別なポケモンが配布されるわけではありません。
得られるのは「称号」そのものです。 しかし、これこそがこのゲームにおける「やり込みの極地」を証明するステータスとなります。 マルチプレイ時のプロフィールや、SNSでの共有において、他プレイヤーとの圧倒的な差別化要因となります。 実利よりも名誉を重んじる、真のゲーマーに向けた報酬設計と言えるでしょう。
異次元図鑑コンプリートへの壁|ワイルド異次元の出現法則
図鑑を埋める上で主戦場となるのが「ワイルド異次元(異次元ミアレ)」です。 マップ上の表示と実際の出現状況には乖離があり、この仕様を理解していないと特定のポケモンに出会えず、時間を浪費することになります。
マップアイコンの罠と実際の出現枠
マップ画面で異次元ミアレの各エリアを確認すると、そのエリアに出現するポケモンのアイコンが表示されます。 通常、ここに表示されるのは 3種類 です。 また、その下には出現するポケモンの「タイプ傾向」が表示されています。
多くのプレイヤーは「この3種類しか出ない」と思い込みがちですが、ここに大きな落とし穴があります。アイコンに表示されていない4種類目、5種類目のポケモンが出現する可能性がある のです。
大規模エリアと小規模エリアの違い
この「隠れ出現」の法則は、エリアの規模と「異次元レベル」に依存します。 以下の表に、エリア規模ごとの出現傾向をまとめました。
| エリア規模 | マップの広さ | 出現ポケモンの種類数 | 隠れポケモンの出現率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 小規模エリア | 狭い | ほぼアイコンの3種のみ | 極めて低い | 特定の狙い撃ちには向いているがレアは出にくい |
| 中規模エリア | 普通 | 4〜5種類 | 中程度 | 探索範囲を広げると遭遇しやすい |
| 大規模エリア | 非常に広い | 6種類以上 | 高い | 図鑑埋めの主戦場。調査タスク難易度も高い |
大規模エリアや異次元レベルが高いエリアでは、マップが広大になるため、スポーンするポケモンの種類も増加します。 「調査タスク」で「6種類のポケモンを捕まえろ」という指示が出ることがありますが、これはそのエリアに最低でも6種類が生息していることの証明です。
未発見ポケモンを狙う立ち回り
図鑑を埋める際は、マップのアイコンに欲しいポケモンがいなくても、エリアの規模が大きくタイプ傾向が合致していれば、とりあえず侵入してみる価値があります。 ただし、ドーナツ(特定タイプの出現率アップアイテム)を使用している場合は注意が必要です。 狙ったポケモンが出なかった場合、貴重なドーナツを無駄にするリスクがあります。 ドーナツの在庫に余裕がある時に、未確認のポケモンを探して大規模エリアを探索するのが効率的な図鑑埋めの手法です。
進化アイテム「怪しいパッチ」の確定入手ルート
図鑑No.を埋める中で壁となるのが、通信進化アイテムが必要な「ポリゴンZ」です。 ポリゴン2をポリゴンZに進化させるために必要な「怪しいパッチ」は、入手方法が非常に限られています。
異次元ミアレでのランダム入手(低確率)
基本的な入手方法は、異次元ミアレ内の探索です。 条件は以下の通りです。
- レベル1以上の異次元ミアレ に侵入する
- 「道具パワー」 の効果がついたドーナツを使用する
- 空中に浮かぶボール(オブジェクト)を破壊する
この手順で確率ドロップしますが、確率は高くありません。 運が悪いと何時間探索しても手に入らない可能性があります。
サイドミッション167での確定入手
運に頼らず確実に「怪しいパッチ」を入手する方法が存在します。 それが サイドミッション167「ポリゴンのポリゴン数」 のクリアです。 このミッションは、図鑑埋めにおいて非常に重要な導線となっています。
手順とフロー
- ポリゴンを捕獲する: レベル3やレベル5の異次元ミアレに出現します。
- NPCと交換する: ミッションを受注し、捕まえたポリゴンをNPCのポリゴンと交換します。
- ポリゴン2への進化: NPCから送られてくるポリゴンは、なんと「アップグレード」を所持しています。交換進化により、即座にポリゴン2が入手できます。
この時点で図鑑のポリゴン2が埋まります。 さらに、このミッションには続きがあります。
隠しミッション「アンノ音ンの詳細データ検知不能」
サイドミッション167をクリア後、マップ上に「アンノ音ンの詳細データ検知不能」という特殊なミッション表示が出現することがあります。 これは確率出現ですが、ベンチで「朝・夜」の時間経過を繰り返すことでポップさせることが可能です。
このミッションに入ると、先ほど交換を行ったNPCが再登場します。 彼に話しかけることで、報酬として 「怪しいパッチ」を確定で受け取る ことができます。 これでポリゴン2をポリゴンZへ進化させる準備が整います。 ランダムドロップを狙うよりも、この一連のイベントをこなす方が精神衛生上も効率的です。
サーフゴー(コレクレイ)イベントの究極の選択
図鑑完成のもう一つの難所が、進化に大量のコインを必要とする「サーフゴー」です。 M次元ラッシュにおいても、その進化難易度は健在です。 ここには取り返しのつかない「選択」が存在します。
サイドミッション120の罠
サイドミッション120「コレクレイ育ててくれ」では、NPCから以下のアイテムを託されます。
- コレクレイ(ポケモン本体)
- コレクレイのコイン 413枚
ミッションの目的は、残りのコインを集めて999枚にし、コレクレイをサーフゴーに進化させてNPCに見せることです。 異次元ミアレを探索していれば、コイン自体は自然と集まります。
「返す」か「返さない」か
問題は進化した後です。 NPCにサーフゴーを見せると、「そのサーフゴーを譲ってくれないか(返してくれないか)」と打診されます。
ここで 「返す」を選択してしまうと、手元のサーフゴーは消滅します。 もちろんミッションはクリア扱いになりますが、手元には何も残りません。 「元々NPCのポケモンだから」という良心で返却してしまうプレイヤーが後を絶ちませんが、これは攻略上、大きな損失です。
サーフゴー再入手の困難さ
もし返却してしまった場合、2体目のサーフゴーを作るのは至難の業です。
- コレクレイの再捕獲: レベル5の異次元ミアレという高難易度エリアで稀に出現するレア枠です。
- コイン999枚の再収集: 一度使ってしまったコインを再びゼロから集め直す必要があります。
この労力は計り知れません。 実はこのイベント、「返さない」という選択をしてもミッションはクリア扱いになります。 NPCの心情を考えると心苦しいですが、効率的な図鑑コンプのためには、心を鬼にしてサーフゴーを手元に残す選択を強く推奨します。
幻のポケモン「ゼラオラ」の捜索手順
「異次元のポケモン博士」を目指す上で最大の障壁となるのが、幻のポケモン「ゼラオラ」です。 このポケモンに関連するミッションは、マップ上にアイコンが表示されない「完全な隠しクエスト」となっています。 攻略情報なしでの発見はほぼ不可能です。
出現させるための前提条件
まず、以下の高難易度ミッションをすべてクリアしている必要があります。 これらをクリアしていないと、イベントのフラグ自体が立ちません。
- メインストーリー「最高の贈り物」クリア
- EXサイドミッション1 クリア
- EXサイドミッション2 クリア
レックウザ、ディアンシー、ミュウツーといった伝説・幻クラスの関連ミッションを終えていることが前提となります。
ゼラオラ遭遇への隠しルートチャート
条件を満たした後、以下の手順を順番に踏むことでゼラオラとの遭遇が可能になります。 ノーヒントで進行するため、この手順をメモしておくことをお勧めします。
- 「カナーリパン」を入手: 「らしいぬコ務店」で購入します。タラゴンが販売しています。
- ベール3番地の少年へ渡す: ベール3番地の建物の屋上にいる男の子のNPCに話しかけ、カナーリパンを渡します。
- 「パチパチキャンディ」を入手: 少年からのお礼として受け取ります。
- ホテルZの「アン」へ渡す: ホテルZにいるアンにパチパチキャンディを渡します。
- 特製ドーナツの完成: アンがキャンディを使って特別なドーナツを作ってくれます。
- EXサイドミッション3「迸る迅雷」発生: ここでようやくミッションが発生します。
暴走ゼラオラとの死闘
ミッションが発生したら、マチエールと共にミアレシティにある「異次元宮ミアレの歪み」に侵入します。 そこで待ち受けているのは、暴走状態のゼラオラです。
- 敵レベル: 200
- 味方NPC: マチエール、コルニ
レベル200という圧倒的なステータスを持ち、生半可なパーティでは一撃で壊滅させられます。 ドーナツによるバフや、耐久力の高いポケモンでのサポートが必須です。 このバトルに勝利することで、ようやくゼラオラの捕獲(入手)が可能となり、図鑑の最重要ピースが埋まります。
準伝説ポケモンの色違い厳選とスペシャルサーチ
図鑑を埋めるだけでなく、さらに上の「こだわり」を見せるなら、準伝説ポケモンの色違い入手も狙いたいところです。 今作ではシステムを理解すれば、歴代でも類を見ないほど容易に準伝説の色違いを確保できます。
対象となる準伝説ポケモン
以下の5体は、異次元ミアレでの出現および色違い厳選が確認されています。
- ラティオス
- ラティアス
- ビリジオン
- テラキオン
- コバルオン
「スペシャルサーチ」の解禁
これらが出現するのは 「レベル5」の異次元ミアレ です。 しかし、レベル5のエリアをランダムで探すのは非効率です。 そこで活用するのが サイドミッション188「スペシャルサーチ完成」 クリア後に解放される機能「スペシャルサーチ」です。
- 必要コスト: 調査ポイント 25,000pt
- 効果: レベル5の異次元ミアレを確定で出現させる
調査ポイントを貯める手間はありますが、確実に最高ランクのエリアへアクセスできます。 ただし、レベル5エリアには「ロトム出現エリア」「コレクレイ出現エリア」「バトル特化エリア」など複数のパターンがあり、準伝説エリアが一発で引けるとは限りません。 ここだけは運と根気が必要です。
ドーナツによる確定色違いメソッド
目的のエリアを引き当てたら、ここからが今作の真骨頂です。 「輝きパワー」の効果を持つドーナツを使用します。
特に 「輝きパワーLv.3」 のドーナツを使用すると、エリア内にいるポケモンが必ず1体は色違いになる という破格の効果が発動します。 準伝説ポケモンが出現するエリアでこれを使用すれば、確定、あるいは超高確率で色違いの準伝説ポケモンと遭遇できるのです。
さらに、捕獲用ボール(オシャボ)のこだわりも可能です。 通常の図鑑埋めが終わった後は、ぜひこの方法で5体の色違いコンプリートを目指してください。
メインキャラクターのコスチューム入手と活用
図鑑埋めのモチベーション維持として、メインキャラクターたちの衣装を入手できるサイドミッションの消化をお勧めします。 これらは高難易度のダブルバトルとなりますが、クリアすることでプレイヤーの見た目を変更できる貴重な報酬が得られます。
衣装獲得ミッション一覧
すべてのミッションは「異次元見聞録(異次元ミアレ調査ファイル)#4」まで進行させることで挑戦可能になります。
| ミッションID | ミッション名 | 対戦相手 | 入手コスチューム | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| SM 151 | 異次元の戦い DG4 | カナリー & タラゴン | カナリーコーデ | 髪型も変更可能 |
| SM 152 | 異次元の戦い ジャスティスの会 | シロウ | シロウコーデ | 髪型も変更可能 |
| SM 153 | 異次元の戦い 錆組 | カラスバ & ジプソ | カラスバコーデ | 髪型も変更可能 |
| SM 154 | 異次元の戦い MSBC | ユカリ & ハル | ユカリコーデ | ワンピースセット |
| SM 155 | 異次元の戦い フレアダヌーボ | グリ & グリーズ | グリコーデ | コックコート |
アナザーカラーの入手
さらにストーリーを進めると、これらの衣装の「アナザーカラー(色違い)」を入手できる高難易度ミッションも発生します。 相手の手持ちレベルは 200 に達するため、図鑑埋めと並行して手持ちポケモンの育成(レベル上げ、努力値振り)を完璧に行っておく必要があります。
隠し要素:ガイ・タウニーとの決戦と真のエンディング
図鑑埋めと並行して進めるサイドミッションの終着点についても触れておきます。 MZ団のリーダーである「ガイ」および「タウニー」(主人公の性別で変化)に関するイベントです。
サイドミッション200「このミアレシティで」
このミッションの発生条件は過酷です。 No.1からNo.199までのすべてのサイドミッションをクリアする ことが条件です。 これには前述のコスチュームミッションや、100万円を要求されるミッション、特定のポケモン納品などもすべて含まれます。
最強のトレーナーとのバトル
条件達成後にホテルZへ向かうとイベントが発生。 ガイ・タウニーとのバトルになりますが、彼らの手持ちは 全員レベル100 です。 さらに、手持ち6体のうち4体がメガシンカする という、従来のルールを無視した反則級の強さを誇ります。
このバトルに勝利し、その後の屋上での会話イベントを見届けることこそが、本作の裏のエンディングとも言われています。 「異次元のポケモン博士」の称号を得る過程で、必然的にこのミッションへの挑戦権も近づいてくるはずです。
まとめ
M次元ラッシュにおける称号「異次元のポケモン博士」の獲得は、単なる収集作業ではなく、ゲーム内に隠された数々のギミックを解き明かす冒険そのものです。
最後に、効率的に進めるためのポイントを整理します。
- メガアブソルZ・メガルカリオZ を忘れない。
- 怪しいパッチ・ゼラオラ は隠しイベントのフローチャート通りに進める。
- 異次元ミアレ はアイコンを過信せず、大規模エリアをくまなく探索する。
- ドーナツとスペシャルサーチ を惜しみなく使い、効率を最大化する。
道のりは長いですが、一つ一つのミッションをクリアし、図鑑が埋まっていく快感は代えがたいものがあります。 ぜひこの記事を参考に、ミアレシティ最高の「ポケモン博士」を目指してください。
あなたの冒険が、素晴らしいものになることを願っています。






