編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年12月19日発売の『MEGA スタートデッキ100 バトルコレクション』や『スタートデッキ100』がどこも売り切れで肩を落としていませんか?
今回の『バトルコレクション』はメガシンカ復活などで争奪戦が激化し、ネットではプレ値ばかり。でも諦めないでください。ポケカの入荷には「ある法則」があり、それを知るだけで遭遇率は劇的に上がります。
この記事を読み終える頃には、「いつ」「どこの」「どの売り場」に行けば出会えるのか、その具体的な戦略が明確になり、入手への道が開けるはずです。
- コンビニ・量販店ごとの詳細な入荷時間と販売ルール
- スタートデッキ100に出会える確率が最も高い「曜日」と「時間帯」
- 「棚にない」だけで諦めない!店頭購入を成功させる裏ワザ
- なぜこれほど人気なのか?「MEGA」の魅力と当たりカード解説
それでは解説していきます。
「スタートデッキ100 バトルコレクション」とは?なぜ買えないの?
まず最初に、今回ターゲットとする商品について、その特殊性と現状を整理しておきましょう。なぜこれほどまでに見つからないのか、敵を知ることから攻略は始まります。
終わらない需要と「メガシンカ」の衝撃
2021年に発売され社会現象となった初代「スタートデッキ100」。その遺伝子を受け継ぎ、2025年12月19日に満を持して発売されたのが「MEGA スタートデッキ100 バトルコレクション」です。
単なる再販ではなく、往年のファンを熱狂させる「メガシンカ」ギミックの復活や、環境トップを狙える強力な新規カードが多数収録されたことで、発売直後から店頭在庫が蒸発する事態となっています。
買えない最大の理由は、「プレイヤー需要」と「コレクター需要」のダブルパンチです。 「メガメガニウムex」や「メガオーダイルex」など、対戦環境を一変させる性能を持つカードを求めてプレイヤーが奔走する一方、極低確率で封入される新規SRやSAR(スペシャルアートレア)を狙うコレクターたちが、カートン単位で探し回っているのが現状です。
入荷数は多いが「即蒸発」する現象
通常の拡張パックと異なり、構築済みデッキは箱が大きく、店舗側も大量に在庫を置くスペースがありません。そのため、入荷してもすぐに店頭に出し切ってしまい、数時間、あるいは数十分で「完売」の札が貼られることになります。 しかし、これは逆に言えば**「品出しの瞬間に立ち会えれば買える」**ということでもあります。それでは、その瞬間を狙うための具体的な店舗攻略に移りましょう。
定価で購入するために狙うべき「販売店」徹底攻略
ここからは、私、橋本ユアが足で稼いだ情報と、長年のポケカハンターとしての経験に基づいた、各店舗ごとの詳細な攻略法を伝授します。
コンビニエンスストア:24時間の攻防戦
コンビニは最も身近な戦場ですが、チェーンごとに明確な「販売解禁時間」のルールが存在します。ここを間違えると、入荷していても売ってもらえないことがあります。
セブンイレブン
セブンイレブンは店舗数が圧倒的ですが、オーナーの方針によって入荷・販売時間が大きく異なります。
- 入荷傾向: 深夜便(ルート配送)で納品されることが多いです。
- 販売開始:
- パターンA(深夜組): 商品が到着次第、深夜23時〜翌2時頃に即品出しする店舗。夜更かしできる方には狙い目です。
- パターンB(早朝組): 深夜に届いても、オーナーや店長の指示で朝7時や朝9時までバックヤードに保管する店舗。
- 攻略ポイント:
- レジカウンターの奥や、タバコの棚の下に段ボールが置かれていないかチェックしてください。
- 「お菓子売り場」の棚にフックで吊り下げられている場合と、「レジ横」に直置きされている場合があります。
ローソン
ローソンは、ポケカ販売において最も規律が厳しいチェーンと言えます。
- 入荷傾向: 発売日や再販日の前夜には店舗に到着していますが、販売は解禁されません。
- 販売開始: **「朝7時解禁」**が鉄の掟です。これは本部からの通達によるもので、ほぼ全店で統一されています。
- 攻略ポイント:
- 6時50分頃には、目当ての客がレジ付近や雑誌コーナーで待機し始めます。
- 7時ジャストに店員さんがバックヤードからカゴを持って出てきます。
- 「Start Deck 100」だけでなく、「バトルコレクション」のような大型商品は、雑誌棚の下段や、からあげクンのショーケース横にスペースを作って陳列されることが多いです。
ファミリーマート
ファミマも独自の販売時間を設けており、ローソンとは時間がずれているため、ハシゴする際の重要な拠点になります。
- 入荷傾向: 配送ルートによりますが、午前中の早い時間帯に届くことが多いです。
- 販売開始: **「午前10時解禁」**が多くの店舗でのルールとなっています。
- 攻略ポイント:
- 10時はちょうど仕事や学校が始まっている時間帯なので、少しライバルが減る傾向にあります。主婦の方や、夜勤明けの方が並んでいることが多いです。
- また、ファミマは**「午後2時〜3時」**の便で再入荷するケースも報告されています。朝買えなくても、昼下がりに覗くとひょっこり置いてあることがあります。
ミニストップ・デイリーヤマザキ
ここは「穴場中の穴場」です。
- 特徴: 大手3社に比べてマークしている人が少ないため、発売日の夕方に行っても残っているという奇跡が起こりやすいのがこの2社です。
- 攻略ポイント:
- 特にデイリーヤマザキは、パンやお弁当の棚の上に無造作にポケカの箱が置かれていることがあります。
- ミニストップは、レジ内のカウンターに並べられていることが多いので、勇気を出して店員さんに聞いてみましょう。
家電量販店:ポイントカードと情報戦
家電量販店は在庫量が桁違いですが、購入条件や販売方法が店舗ごとに複雑化しています。
ヨドバシカメラ
ポケカ販売の聖地ですが、転売対策も「最強」レベルです。
- 購入条件: ほぼ全ての店舗で**「ゴールドポイントカード・プラス(黒色のクレジットカード機能付き)」**の提示が必須です。通常のポイントカードやアプリでは購入できません。
- 販売傾向:
- ゲリラ販売: チラシや告知なしで、突然レジで販売が始まります。
- 週末: 金曜日の夕方や、土日の開店時に在庫を放出する傾向があります。
- 攻略ポイント:
- おもちゃ売り場のレジだけでなく、マルチメディア館の「ゲームコーナー」や「特設ワゴン」もチェック。
- 店員さんが「黒いカードをお持ちの方〜」と声をかけ始めたら、販売開始の合図です。
ビックカメラ・ソフマップ・コジマ
- 購入条件: ビックカメラ提携のクレジットカードや、アプリ会員証の提示を求められることがあります。
- 販売傾向:
- 以前は抽選メインでしたが、最近は「レジでのひっそり販売」が増えています。
- 「完売しました」のPOPが出ていても、実はその裏に在庫がある…ということはありませんが、POPを剥がすのを忘れているだけの時もあるので、念の為聞いてみるのもアリです。
Joshin(ジョーシン)
- 購入条件: **「ジョーシンカード」**の提示が必要。さらに会員ランクや購入履歴(プラモデルやおもちゃの購入実績)を見られる場合もあります。
- 特徴: 「キッズランド」併設店が狙い目。中学生以下限定販売を行うなど、子供を優先する素晴らしい取り組みをしている店舗も多いです。
ヤマダデンキ
- 特徴: おもちゃ売り場がある店舗で扱っています。
- 攻略ポイント: 「お一人様1点限り」で、レジで引換券形式になっていることが多いです。売り場にダミーの空箱が置いてあればチャンス。
スーパー・ショッピングモール:買い物ついでにチェック
イオン(AEON)
- 特徴: イオンのおもちゃ売り場(キッズリパブリック)は在庫が豊富です。
- 販売方法:
- 人気商品は「イオンキッズリパブリックアプリ」での抽選販売が基本ですが、キャンセル分や追加入荷分が開店時に店頭に並ぶことがあります。
- 朝7時〜8時に食品売り場が開く店舗でも、おもちゃ売り場は9時開店の場合が多いので、開店ダッシュの列に並ぶ必要があります。
イトーヨーカドー・アピタ
- 特徴: 比較的競争率が緩やかです。
- 攻略ポイント: サービスカウンターや、家電コーナーのレジで管理されていることが多いです。
書店・レンタルショップ:夕方の学生需要を狙え
TSUTAYA(ツタヤ)
- 特徴: トレカ取扱店としての地位を確立しています。
- 入荷傾向: 木曜日や金曜日に入荷することが多いです。
- 攻略ポイント:
- 各店舗の公式X(旧Twitter)アカウントが入荷情報を発信してくれます。「TSUTAYA 〇〇店 ポケカ」でリストを作って監視しましょう。
- 学校終わりの学生向けに、夕方16時〜17時頃に品出しをする店舗があります。
GEO(ゲオ)
- 特徴: レンタルビデオエリアのレジ横や、ゲーム販売カウンターで扱っています。
- 入荷傾向: 木曜日の午後に入荷情報が多く飛び交います。
スタートデッキ100に出会える「曜日」と「時間帯」の法則
「いつ行ってもない!」と嘆く前に、行くべきタイミングを見直しましょう。ポケカの物流には明確なリズムがあります。
狙うべき「曜日」ベスト3
- 金曜日(THE 入荷日):
- 新商品の発売日である金曜日は、問屋から荷物が届く「物流のピーク」です。新作だけでなく、既存商品(スタートデッキ100含む)の再販分も一緒にトラックに乗ってくる可能性が最も高い曜日です。
- 木曜日(フラゲ・前日準備):
- 金曜日の発売に向けて、前日の木曜日には店舗に荷物が届いています。GEOや一部の量販店では、木曜日の夕方から販売準備を始めたり、こっそり陳列を開始したりすることがあります。
- 火曜日(週明け補充):
- 土日で在庫が空っぽになった後、週明けの月曜日に発注・物流が動き、火曜日に店頭に並ぶというサイクルがあります。
狙うべき「時間帯」の戦略
| 店舗タイプ | 狙い目の時間帯 | 理由・戦略 |
|---|---|---|
| コンビニ | 深夜1:00〜2:00 | 夜勤スタッフが品出しをするゴールデンタイム。 |
| コンビニ | 朝 7:00 / 10:00 | ローソン・ファミマの規定解禁時間。 |
| 家電量販店 | 開店直後 | 開店と同時に並べるパターン。整理券配布もあり。 |
| 家電量販店 | 14:30〜16:00 | 昼の混雑が去り、夕方のラッシュ前の「エアポケット」。ゲリラ販売が起きやすい魔の時間帯。 |
| スーパー | 開店直後 | 朝イチの買い物客に合わせて補充される。 |
| TSUTAYA/GEO | 16:00〜18:00 | 下校中の中高生や、仕事帰りのサラリーマンを狙って在庫を出す。 |
店頭購入を成功させるための「立ち回り」と「裏ワザ」
お店に行くだけでは足りません。購入確率を数パーセントでも上げるためのテクニックを紹介します。
1. 「ダミーカード」と「ポップ」を見落とすな
スタートデッキ100は、防犯上の理由から、商品そのものではなく**「引換券(ダミー)」**が売り場に置かれていることが多いです。
- チェック場所:
- ポケカコーナーのフック
- レジ横のガムや電池売り場の側面
- ゲームソフトの予約コーナーの隙間
- 天井から吊り下げられている広告の裏
「商品がないから帰ろう」ではなく、店内の壁や柱まで目を光らせてください。
2. 店員さんへの「魔法の質問」
「ポケカありますか?」と聞くのはNGです。なぜなら、拡張パック(バラ売り)のことを聞かれていると勘違いされ、「(パックは)ないです」と即答されてしまうからです。
正解の聞き方:
「スタートデッキ100(またはバトルコレクション)という箱に入った商品は、在庫ございませんか?」
商品名と形状(箱であること)を伝えることで、店員さんがバックヤードを確認してくれる確率が上がります。もちろん、忙しい時間帯は避け、笑顔で丁寧に聞きましょう。
3. Twitter(X)の「リアルタイム検索」をマスターする
現代のトレカ探しにおいて、SNSは最強のレーダーです。
- 検索ワード例:
- 「スタートデッキ100 入荷」
- 「スタートデッキ100 買えた」
- 「〇〇(地名) ポケカ」
- 「〇〇(店舗名) ゲリラ」
検索タブを「話題」ではなく**「最新」**にして、1分以内に投稿された情報を拾ってください。「今、秋葉原のヨドバシで整理券配ってる!」という情報を見たら、即座に移動するフットワークが重要です。
なぜそこまで人気?「スタートデッキ100」の魅力と当たり
苦労して探すだけの価値が、このデッキには詰まっています。
1. 手軽さと実用性(コスパ最強)
定価1,000円以下で、構築済みのデッキが手に入り、すぐに遊べる。この手軽さは唯一無二です。「ハイパーボール」や「博士の研究」といった、どんなデッキにも入る必須カードが多数収録されており、パーツ取りとしても優秀すぎます。
2. 「No.101」と「No.96」のロマン
「スタートデッキ100」には、デッキナンバー001〜100までのパターンがありますが、実はNo.101というシークレットデッキが存在します。
- No.101: マリィのプライド(SR)、**ガラル三鳥(UR)**が入った伝説のデッキ。
- No.96: こちらも**マリィのプライド(SR)**が確定で入っている大当たりデッキ。
特に「マリィのプライド SR」は、シングルカードとしての価値が非常に高く、ボックス定価の何十倍もの値段で取引されています。たった数百円の投資が、数万円の価値に化けるかもしれない。この宝くじのようなワクワク感が、多くの人を惹きつけて止まないのです。
3. 「MEGA」版の新規カード(2025年版)
最新の「MEGA スタートデッキ100 バトルコレクション」では、以下のカードが注目されています。
- メガメガニウムex(SAR)
- メガオーダイルex
- メガエンブオーex
これらはこのセットでしか手に入らない(または先行収録の)可能性が高く、対戦環境(メタゲーム)を変える力を持っています。プレイヤーなら絶対に4枚揃えたいカードたちです。
注意!転売品・プレ値購入のリスク
どうしても見つからず、フリマアプリやリサイクルショップでの購入を考えることもあるでしょう。しかし、そこには大きな落とし穴があります。
「サーチ済み」の危険性
スタートデッキ100は、箱の構造上、外から中身のナンバーを覗き見たり(サーチ)、重さを量ってレアカードの有無を判別しようとする悪質な行為が横行しています。 フリマアプリで「未開封」と書かれていても、実は一度開けられて、ハズレのデッキだけ詰め直されている可能性があります。
「再シュリンク」の闇
箱を包んでいる透明なフィルム(シュリンク)を、専用の機械で付け直す「再シュリンク」という詐欺手口も存在します。 「シュリンク付きだから安心」とは限りません。
対策:
- 可能な限り、**正規の販売店(新品)**で購入する。
- 二次流通で買う場合は、信頼できる**大手カードショップ(実店舗)**を利用する。
- フリマアプリは最終手段とし、出品者の評価や過去の取引履歴を徹底的にチェックする。
まとめ
スタートデッキ100を手に入れるための旅は、決して楽なものではありません。しかし、正しい知識と戦略を持てば、必ずチャンスは巡ってきます。
- コンビニの時間割を把握せよ: ローソン7時、ファミマ10時、セブンは深夜。
- 曜日を意識せよ: 金曜日の入荷ラッシュ、木曜夕方のゲリラを狙え。
- 店員さんとのコミュニケーション: 具体的な商品名で、丁寧に在庫確認を。
- 諦めない心: 「ない」と思っても、ダミーカードやレジ裏をチェック。
私も、雨の日も風の日も自転車を走らせ、何十店舗も回ってやっと手に入れた時の感動は忘れられません。レジで「あ、ひとつだけありますよ」と言われた時のあの高揚感を、ぜひあなたにも味わってほしいのです。
この記事が、あなたの「スタートデッキ100」ゲットの一助となれば幸いです。 良きポケカライフを!
筆者情報
橋本ユア フリーランスのトレカ攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いトレカに携わるが、主にポケカ、遊戯王、ワンピ、デュエマを得意とする。特にポケカが好きで、総課金額は1,000万円以上。自称リーリエの旦那。









