編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、話題沸騰中の新弾「バトルパートナーズ」がどこにも売っていなくて、焦りや不安を感じていることと思います。人気すぎて、コンビニを何軒回っても空振り……なんてことも珍しくないですよね。
定価でパックを剥くあの瞬間こそがポケカの醍醐味。転売価格には手を出したくないというその気持ち、痛いほどわかります。
この記事を読み終える頃には、あなたの近所の店舗で「バトルパートナーズ」を入手するための具体的な行動ルートと、狙い目の時間帯の疑問が解決しているはずです。
- コンビニ各社の入荷時間と販売ルールの徹底把握
- 家電量販店のゲリラ販売を狙うための曜日法則
- 穴場となる販売店と購入確率を上げる立ち回り
- 転売屋に負けないためのリアルタイム情報収集術
それでは解説していきます。
バトルパートナーズが店頭から消えた理由と現状
なぜこれほどまでに品薄が続くのか
「バトルパートナーズ」の人気は、正直なところ異常と言えるレベルに達していますね。もちろん、過去のセットも人気でしたが、今回は特に「トレーナーとポケモンの絆」にフォーカスが当たっている点が大きいです。
特に、パッケージを飾る人気トレーナーのSAR(スペシャルアートレア)のイラスト評価が発売前から非常に高く、コレクター需要とプレイヤー需要の両方が爆発しました。これに加えて、昨今のポケカブームによる新規参入者の増加、そして残念ながら転売目的の購入層が動いていることが、店頭からの即完売を招いています。
メーカー側も増産体制を整えてはいますが、需要の供給が追いつくにはまだ時間がかかるのが現状です。そのため、私たちユーザーは「いつ、どこに行けば買えるのか」という情報を武器に戦う必要があります。
定価購入にこだわるべき理由
フリマアプリを見れば、定価の倍以上の価格で取引されている光景を目にします。しかし、私は声を大にして言いたいのですが、絶対に定価で購入することにこだわってください。
理由はシンプルで、プレ値(プレミア価格)で購入することは、転売行為を助長し、さらなる品薄を招く負の連鎖に繋がるからです。また、定価で買えた時の喜びや、自分の足で探して手に入れたカードへの愛着は、何物にも代えがたいものがあります。
1パック180円(税込)前後の重みを感じながら開封することこそ、ポケカライフの真髄だと私は思っています。諦めずに、正規ルートでの入手を目指しましょう。
再販の波は必ず来る
「もう初回分は売り切れたから無理だ」と諦めるのはまだ早いです。
ポケモンカードは、発売日以降も定期的にメーカーから出荷されています。いわゆる「再販」です。この再販のタイミングは完全にランダムなわけではなく、ある程度の「法則」や「傾向」が存在します。
大手量販店やコンビニの流通システムを理解していれば、再販の波に乗れる確率はグッと上がります。次章からは、具体的な店舗ごとの攻略法を深掘りしていきます。
コンビニエンスストアでの購入攻略法
セブンイレブン:深夜入荷の真実
セブンイレブンは店舗数が多く、ポケカが入荷する可能性も高い「王道」のスポットです。しかし、店舗によってオーナーの方針が全く異なるため、事前のリサーチが欠かせません。
基本的には、商品の納品トラックが来る「深夜」が勝負と言われてきましたが、最近では「深夜販売禁止」「朝7時以降販売」などの独自ルールを設ける店舗が増えています。これは、深夜の徘徊やトラブルを防ぐためです。
狙い目は、配送ルートの関係で火曜日、木曜日の深夜から早朝にかけてです。ただし、店頭に並べずにレジ奥に保管しているケースも多いため、「ポケモンカードの取り扱いはありますか?」と店員さんに丁寧に尋ねる勇気も必要です。
ローソン:朝7時の激戦を制する
ローソンは、本部の方針で「発売日の朝7時から販売開始」というルールが比較的徹底されているチェーンです。これは全店共通の傾向が強いため、発売日当日は朝6時50分頃から待機列ができることも珍しくありません。
では、発売日以降の再販はどうでしょうか。再販分に関しては、7時ルールが適用されない場合もありますが、納品自体は早朝に行われることが多いです。
おすすめは、通勤・通学ラッシュが落ち着いたあとの午前9時〜10時頃、あるいは夕方の品出しのタイミングです。Loppi(ロッピー)での予約分とは別に、店頭販売分が入荷することもあるので、こまめなチェックが重要です。
ファミリーマート:10時販売ルールの活用
ファミリーマートもまた、公式に「朝10時からの販売」をアナウンスすることが多いチェーンです。この10時という時間は、社会人にとっては厳しい時間帯ですが、逆に言えば主婦層や学生、休みが取れた人にとっては絶好のチャンスです。
再販時にもこの「10時出し」を守る店舗と、入荷次第並べる店舗に分かれます。私の経験上、駅前の店舗よりも、住宅街やロードサイドの店舗の方が、競争率が低く、昼過ぎまで在庫が残っていることがあります。
また、ファミマは独自のアプリやキャンペーンを行っていることもあるので、そこからの情報も見逃せません。
ミニストップ・デイリーヤマザキ:隠れた穴場
大手3社に注目が集まりがちですが、実は狙い目なのがミニストップやデイリーヤマザキです。これらの店舗は入荷数こそ少ないものの、ライバルも少ないため、意外と残っていることがあります。
特にデイリーヤマザキは、店舗独自の発注権限が強いのか、他のチェーンが入荷していないタイミングでポロッと「バトルパートナーズ」が置いてあったりします。
お弁当を買うついでに、レジ横のスペースやお菓子コーナーの吊り下げ棚を必ずチェックする癖をつけましょう。
コンビニ巡回の効率的なルート作成
闇雲に走り回っても時間と体力を浪費するだけです。自宅や職場の周辺で、効率よく回れる「マイ・ルート」を作成しましょう。
例えば、「A店(セブン)→B店(ファミマ)→C店(ローソン)」というルートを決め、それぞれの店舗の「品出しの時間帯」を把握していくのです。「あそこのセブンは夕方5時に雑誌が入荷するから、そのタイミングでカードも出るかも」といったデータを自分の中に蓄積していくことが、勝利への近道です。
家電量販店での購入攻略法
ヨドバシカメラ:最強の会員カードを作ろう
ポケカユーザーにとって、ヨドバシカメラは聖地の一つです。在庫量が圧倒的だからです。しかし、人気商品を購入するためには「黒いカード」こと「ゴールドポイントカード・プラス(クレジット機能付き)」の提示を求められることが一般的になっています。
これは転売対策の一環で、非常に有効に機能しています。まだ持っていない方は、この機会に絶対に作っておくべきです。
ヨドバシの再販は、平日の午後や土曜日の開店時などに行われることが多いです。特に「金曜日の夕方」や「土曜日の朝」は、週末商戦に向けて在庫を放出する傾向があります。Twitter(現X)で「ヨドバシ ポケカ」と検索し、他店舗での目撃情報が出たら、自分の近くの店舗もチェックしに行きましょう。
ビックカメラ:トレーディングカードカウンターを狙え
ビックカメラも有力な購入先です。おもちゃ売り場とは別に、独立したトレーディングカードカウンターを設けている店舗が増えています。
ここでは、購入制限(お一人様10パックまで、など)が厳格に設けられているため、多くの人が購入できるチャンスがあります。レジに直接カードを持っていくスタイルではなく、カウンターで注文カードを渡す形式が多いので、売り場をぐるっと回るだけでは気づかないことも。必ずカウンターの店員さんに在庫状況を確認してください。
コジマ×ビックカメラのような郊外型店舗も、都心に比べてライバルが少なく狙い目です。
ジョーシン:キッズランドの会員条件
関西地方を中心に展開するジョーシン(Joshin)は、おもちゃ売り場「キッズランド」が充実しています。ここでも、転売対策として「ジョーシンカード」の提示や、アプリ会員限定での販売を行うケースが増えています。
ジョーシンは発売日の販売分は事前抽選になることが多いですが、再販分に関してはゲリラ的に店頭に並ぶことがあります。特に土日の開店直後は要チェックです。
小学生以下限定販売の時間を設けるなど、子供を優先する素晴らしい取り組みも行っているので、お子様と一緒に買いに行くのも良いでしょう。
ヤマダデンキ:おもちゃ売り場の奥深く
ヤマダデンキも全国に店舗があり、ポケカの取り扱いが多い家電量販店です。以前は予約なしで購入できることも多かったですが、最近は抽選販売が主流です。
しかし、キャンセル分や追加入荷分が、ひっそりとレジ裏やガラスケース内に並べられていることがあります。ヤマダデンキの特徴として、地方の店舗でも入荷がある程度見込める点が挙げられます。都心部で全滅でも、少し足を伸ばしたロードサイドのヤマダデンキなら、「バトルパートナーズ」が30パック限で売っていた、という報告もよく耳にします。
エディオン:日用品のついでにチェック
エディオンもネバーランド(おもちゃ売り場)がある店舗で取り扱いがあります。ここは他の量販店に比べて、ポイントカードの条件などが緩い場合があり(店舗によります)、ふらっと立ち寄って買える可能性があります。
特に、リフォームや家電がメインの客層である店舗では、ポケカ目当ての客が少なく、穴場化していることがあります。
スーパー・ショッピングモールでの購入攻略法
イオン:キッズリパブリックアプリの活用
イオンなどの大型スーパーは、家族連れの味方です。しかし、イオンでのポケカ購入には「キッズリパブリックアプリ」がほぼ必須となっています。
新弾の発売は基本的にアプリでの抽選販売ですが、キャンセル分や再販分が店頭に並ぶことがあります。イオンのおもちゃ売り場は広く、レジも複数あるため、どこに並ぶかが重要です。トレーディングカード専用のレジや、サービスカウンターでの取り扱いになることもあります。
火曜市のタイミングや、お客様感謝デー(20日、30日)に合わせて在庫を出す店舗もあるとかないとか……。買い物ついでに必ずチェックです。
イトーヨーカドー:独自の入荷タイミング
イトーヨーカドーもポケカを取り扱っていますが、店舗によって販売方法が大きく異なります。整理券を配布する場合もあれば、ゲリラ販売する場合もあります。
個人的な感覚ですが、イトーヨーカドーは他の量販店とは少しズレたタイミングで再販を行うことがあります。世間で「再販ラッシュ終了」と言われた数日後に、ひょっこり在庫が復活していることも。
トイザらス:守護神的存在
おもちゃの専門店、トイザらス。ここは在庫管理がしっかりしており、入荷数も多いです。ただし、ライバルも強力です。
トイザらスは、入荷情報を店内に掲示してくれる優しい店舗もあります。「次回の入荷は未定です」という張り紙があっても、それが剥がされた瞬間が入荷の合図かもしれません。サービスカウンター付近のワゴンや、レジ横の棚を注視しましょう。
しまむら・アベイル・西松屋:意外すぎる穴場
ここが今回、私が最も推したい「穴場」です。ファッションセンターしまむら系列や、西松屋などの子供用品店です。
「えっ、服屋にカード?」と思うかもしれませんが、レジ横のおもちゃコーナーを見てください。数パック単位でパックが吊るされていることがあります。
ここはガチのポケカプレイヤーや転売屋があまり巡回ルートに入れない場所です。主婦の方や、子供服を買いに来たついでに見つけるパターンが多いです。「バトルパートナーズ」のような人気商品でも、発売から数日経って残っている奇跡が起こりうるのが、この界隈です。
書店・レンタルショップでの購入攻略法
TSUTAYA:トレカ強化の波
TSUTAYAは近年、トレーディングカードの取り扱いを大幅に強化しています。デュエルスペースを完備した店舗も増えました。
TSUTAYAは基本的にアプリでの抽選販売がメインですが、再販分は店頭に並びます。ただし、購入制限は厳しめで、1人1〜3パックなどの制限がかかることが多いです。それでも「0」よりはマシです。
入荷情報は店舗の公式Twitterで告知されることが多いので、近隣のTSUTAYAのアカウントは全てフォローし、通知をオンにしておきましょう。
ゲオ(GEO):再販の木曜日
ゲオもまた、ポケカの聖地となりつつあります。ゲオの特徴として、「木曜日の午後」に入荷・品出しが行われる傾向が高いという噂があります(あくまで傾向です)。
夕方、学校や仕事帰りの時間帯にふらっと寄ると、レジ前に「ポケモンカード販売中」の札が出ていることがあります。Pontaカードの提示を求められることもあるので、準備しておきましょう。
古本市場(フルイチ):トレカパーク
古本市場(ふるいち)もトレカに力を入れています。「トレカパーク」という名称で展開しており、新品パックだけでなくシングルの取り扱いも豊富です。
ここは中古の買取も行っているため、パックが売り切れていても、誰かが開封して売ったばかりの「バトルパートナーズ」のシングルカードに出会える可能性があります。
曜日と時間帯の「傾向と対策」
狙い目の曜日は「木曜日」と「金曜日」
これまでの経験則と流通の仕組みから考えると、狙い目の曜日は以下のようになります。
- 月曜日: 週末に売れ残った在庫がある可能性があるが、新入荷は少なめ。
- 火曜日: 一部のコンビニや量販店で入荷の可能性あり。
- 水曜日: 比較的静か。
- 木曜日: 【大本命】 週末商戦に向けた入荷が始まるタイミング。ゲオや一部量販店で再販報告が増える。
- 金曜日: 【激熱】 多くの店舗で品出しが行われる。夕方以降が狙い目。
- 土日: 客数も多いが、在庫放出も多い。開店凸(開店直後の入店)が有効。
もちろん、これは絶対ではありませんが、闇雲に動くよりは確率が高いです。特に週の後半にかけてアンテナを高くしておきましょう。
時間帯は「開店直後」か「14時〜16時」
時間帯に関しては、以下の2つの山があります。
- 開店直後: 朝一番に品出しをする店舗や、前日の夜に入荷した分を朝に出す店舗を狙う戦略。これはライバルも多いですが、最も確実性が高いです。
- 14時〜16時: これは「物流トラックの到着」や「店員さんのシフト交代・休憩明け」のタイミングです。お店が落ち着いたこの時間帯に、バックヤードから商品が出てくることがあります。主婦の方や、シフト制のお仕事の方はこの時間が狙い目です。
定価購入を成功させるためのマインドセットとテクニック
店員さんへの「聞き方」で全てが変わる
在庫確認のために店員さんに声をかけるとき、あなたはどんな風に聞いていますか? 「ポケカありますか?」だけでは不十分かもしれません。
店員さんも人間です。忙しい時に乱暴に聞かれたり、転売屋のような雰囲気で聞かれると、本当は在庫があっても「ないです」と答えたくなる心理が働くかもしれません(もちろん仕事なのでそんなことはないと信じたいですが)。
私がおすすめする聞き方はこうです。 「お忙しいところすみません。ポケモンカードの『バトルパートナーズ』を探しているのですが、こちらの店舗では入荷の予定などはあったりしますでしょうか?」
このように、商品名を明確にし、かつ低姿勢で具体的に聞くことで、店員さんも「ああ、この人は本当にこのカードが欲しいファンなんだな」と感じてくれ、親切に教えてくれることがあります。「今は無いですが、明日の午後に入るかもしれませんよ」といった神情報を引き出せることも。
電話での問い合わせはNG?
基本的に、電話での在庫確認は推奨しません。店舗の業務を妨害することになりますし、多くの店舗で「電話での在庫回答は行っていません」とアナウンスされています。
自分の足で稼ぐ。これがポケカ収集の基本であり、マナーです。
SNS情報の見極め方
Twitter(X)での検索は強力な武器ですが、情報の鮮度と位置情報に注意が必要です。 「#ポケカ再販」「#バトルパートナーズ」などのハッシュタグで検索し、**「最新」**タブを見ます。
数分前の投稿で「○○店で売ってた!」という情報があれば、近くの同系列店にも入荷している可能性が高いです。ただし、それが地方の情報なのか、都心の情報なのかを見極めないと、無駄足になります。
また、ガセ情報にも注意が必要です。画像の背景や、レシートの日付などがアップされている情報は信頼度が高いです。
まとめ:「バトルパートナーズ」を手にするために
ここまで、「バトルパートナーズ」を店頭で購入するための戦略をお話ししてきました。
最後に、これまでのポイントをまとめます。
- 諦めない心: 発売日に買えなくても、再販のチャンスは必ず巡ってきます。
- 店舗ごとの癖を把握: コンビニの納品時間、量販店の販売曜日など、自分の足で集めたデータは裏切りません。
- マナーを守る: 店員さんへの丁寧な対応、ルールの遵守。これが巡り巡って自分の運を引き寄せます。
- 穴場を攻める: しまむら、西松屋、デイリーヤマザキなど、ライバルの少ない場所をチェックリストに入れる。
「バトルパートナーズ」は、その名の通り、あなたのパートナーとなるカードが入っている素晴らしいパックです。 苦労して手に入れた1パックから、キラキラと輝く推しのカードが出てきた時の感動は、何度味わっても最高です。
あなたが無事に定価でパックをゲットし、素敵なカードと出会えることを、心から願っています。 転売屋なんかに負けずに、一緒にポケカライフを楽しみましょう!
筆者情報
橋本ユア フリーランスのトレカ攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いトレカに携わるが、主にポケカ、遊戯王、ワンピ、デュエマを得意とする。特にポケカが好きで、総課金額は1,000万円以上。自称リーリエの旦那。柔らかい語り口ながら、攻略情報はガチ勢目線の鋭い分析に定評がある。








