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【ポケポケ】「紅蓮ブレイズ」環境のデッキ構築ポイントまとめ|大会イベント優勝のコツ

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編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も読者の皆様から多く寄せられている質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、待望の新弾「紅蓮ブレイズ」がリリースされ、環境が激変したことで、どのデッキを握れば大会で勝てるのか、あるいはランクマッチで勝ち越せるのかが気になっていると思います。 特に、HPと火力が桁違いである「メガシンカポケモン」の登場や、戦況を一変させる強力なトレーナーカードの追加により、これまでのセオリーが通用しなくなっていることに焦りや戸惑いを感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事を読み終える頃には、現環境のTier上位デッキの回し方から、メタゲーム(流行)を読み解いた構築のコツ、そして各デッキの細かな採用理由まで、勝利に必要な知識の疑問がすべて解決しているはずです。

この記事の要約
  1. メガシンカ主体の高火力デッキと妨害コントロールデッキの二極化が進んでいる
  2. 「シトロン」や「モノマネむすめ」などのドロー・展開補助カードが勝敗を分ける
  3. 運要素を戦略に組み込むか安定性を取るかでデッキ選択の基準が変わる
  4. 既存の強デッキも新カードとの組み合わせで環境トップに居座り続けている

 

それでは解説していきます。

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Contents
  1. 「紅蓮ブレイズ」環境の全体像とトレンド分析
    1. 大会シーンで見られる「メタゲーム」の変化
    2. メガシンカがもたらした「リスクとリターン」の変革
  2. 1. 運命を左右するロマン砲「メガミミロップデッキ」
    1. なぜ強いのか:2エネ180ダメージの衝撃
    2. 採用カード解説と脇を固めるポケモンたち
    3. プレイングガイド
  3. 2. 展開力と制圧力の融合「メガアブソル&ジバコイルデッキ」
    1. 「シトロン」による圧倒的なドロー加速革命
    2. ダークライとメガアブソルによる「詰ませ」性能
    3. プレイングガイド
  4. 3. 逃げる相手を許さない「エルフーン&アリアドスデッキ」
    1. 「逃げエネ×30」という火力計算の恐怖
    2. カミツルギとの組み合わせによる序盤の制圧
    3. プレイングガイド
  5. 4. 速攻こそ正義「メガリザードンYデッキ」
    1. エンテイによる加速と圧縮
    2. メガリザードンYの圧倒的火力
    3. 弱点と対策
  6. 5. メガシンカキラー「ジュナイパーデッキ」
    1. 狙撃によるベンチ攻撃の重要性
    2. メガシンカへのダメージライン計算
    3. プレイングガイド
  7. 6. グッズロックの恐怖「新ジバコイル&オドリドリデッキ」
    1. リンによるグッズロック戦術
    2. モノマネむすめとオドリドリのコンボ
    3. プレイングガイド
  8. 7. 鉄壁の守り「メガチルタリス&トリミアンデッキ」
    1. ゴツゴツメット×トリミアンのいやらしさ
    2. メガチルタリスの制圧力と回復
    3. プレイングガイド
  9. 8. 安定と火力の両立「サザンドラデッキ」
    1. 特性によるエネ加速と即時攻撃
    2. ギラティナ・ダークライ環境からの変化
  10. 9. 不動のTier1「スイクン&ゲッコウガデッキ」
    1. サイクル戦の完成形
    2. イエッサン採用型の流行
    3. プレイングガイド
  11. まとめ:「紅蓮ブレイズ」環境で勝つための思考法

「紅蓮ブレイズ」環境の全体像とトレンド分析

「紅蓮ブレイズ」の実装により、ポケポケの対戦環境は「メガシンカ」という新たな火力を手に入れ、劇的な変化を遂げました。 これまでの環境(「最強の遺伝子」環境など)は、どちらかといえば「いかに早く2進化を立てるか」あるいは「たねポケモンの速攻で押し切るか」というスピード勝負の側面が強かったですが、現在は**「超高火力でのワンパン合戦」と、それを阻止する「盤面ロック・妨害」**という、より高度な駆け引きが求められるフェーズへと移行しています。

大会シーンで見られる「メタゲーム」の変化

特に注目すべきは、大会シーンでの優勝デッキの多様性です。絶対的な「一強」が存在しにくいバランスとなっており、プレイヤーのプレイングスキルと、環境読み(メタゲーム)の精度がそのまま勝率に直結します。

  • 初期:メガリザードンYなどの単純な高火力デッキが流行。
  • 中期:高火力を受けるための耐久デッキ(メガチルタリス等)や、準備中に叩く速攻デッキが台頭。
  • 現在:それらすべてをコントロールする「妨害系」(ジバコイル、エルフーン)が評価を上げている。

メガシンカがもたらした「リスクとリターン」の変革

メガシンカポケモンは、きぜつした際に相手に3ポイント(あるいはそれ以上)のアドバンテージを与える大きなリスクを持っていますが、その分、HPと火力が並外れています。 これにより、非ルールポケモン(通常のポケモン)を中心としたデッキは、単純な殴り合いでは到底勝てなくなりました。

しかし、逆に言えば「メガシンカポケモンをどう処理するか」という明確な回答を持っていれば、一気に勝負を決めることができます。3ポイントを一気に取れるため、サイドレース(ポイントレース)が加速し、逆転劇が起こりやすくなっています。 今回の記事で紹介するデッキたちは、この「メガシンカを使う側」と「メガシンカを倒す側」のどちらの視点においても、最適解の一つとなり得るものです。

1. 運命を左右するロマン砲「メガミミロップデッキ」

まず最初にレビューするのは、格闘タイプとして初のメガシンカ枠である「メガミミロップ」を主軸としたデッキです。このデッキの特徴を一言で表すなら**「制御不能の破壊神」**です。

なぜ強いのか:2エネ180ダメージの衝撃

メガミミロップの最大の魅力は、わずか2エネルギーで最大180ダメージを叩き出すポテンシャルにあります。 通常、150〜180ダメージを出すには3〜4エネルギーが必要な環境下において、この軽さは脅威です。しかし、そこには「コイン判定」という大きな壁が存在します。

項目 メガミミロップの特徴
必要エネ 2エネルギー(格闘1、無色1など)
最大火力 180ダメージ(コイン表なら大ダメージ)
付加効果 混乱(相手の技失敗率50%)
条件 コイン判定次第

この「混乱」効果が非常に厄介で、相手にとっては「攻撃したいが、失敗すればターン終了」という強烈なプレッシャーになります。 運が良ければ、相手を完封しつつ、こちらは毎ターン180ダメージを連打するという、理不尽極まりない展開を押し付けることが可能です。実際に使われた側は「何もできずに負けた」という印象を強く持ちます。

採用カード解説と脇を固めるポケモンたち

このデッキの強さはミミロップだけではありません。序盤の盤面維持と削り役として、以下のカードが重要です。

  • カポエラー:スタートポケモンとして最適。1エネルギーで攻撃でき、逃げエネも軽いため、スムーズな交代が可能。序盤の削り役として優秀です。
  • ルカリオ:中盤のアタッカー兼、ミミロップが育つまでの時間稼ぎ。格闘弱点の相手にはルカリオだけで勝てる場合もあります。
  • メガシンカ関連グッズ:メガミミロップを早期に着地させるための「精神のリンク」や回復カードが採用されます。

プレイングガイド

【序盤】 カポエラーでスタートし、ベンチにルカリオとミミロップを並べます。カポエラーで相手のたねポケモンを削りつつ、手札を整えます。

【中盤】 相手が進化ポケモンを出してきたら、ルカリオで応戦するか、準備が整ったメガミミロップを投入します。ここで重要なのは「祈る」ことです。コインが表なら一気に有利になります。

【終盤】 メガミミロップで相手のEXやメガシンカをワンパンし、勝利をもぎ取ります。

このデッキは1000人規模の大会予選や、260人規模の大会での優勝実績があり、決して「ネタデッキ」ではありません。しかし、コイン裏が出続ければ何もできずに負ける可能性もあるため、使用するには強靭なメンタルが必要です。

2. 展開力と制圧力の融合「メガアブソル&ジバコイルデッキ」

次に紹介するのは、悪タイプと鋼タイプのハイブリッド構築、「メガアブソル・ジバコイルデッキ」です。このデッキは、新サポートカード「シトロン」の恩恵を最大限に受けた、現環境屈指のテクニカルな構築と言えます。

「シトロン」による圧倒的なドロー加速革命

新カード「シトロン」は、雷タイプのポケモン(特にレアコイル系統)とのシナジーが強力です。 レアコイルを確定で2枚ドローできるような動きが可能になれば、2進化ポケモンであるジバコイルを立てるハードルが劇的に下がります。

  • ドローソースの安定化:手札事故を減らし、盤面を整える速度が格段に上がりました。
  • ジバコイルの複数展開:以前は1体立てるのがやっとでしたが、現在は2体並ぶことも珍しくありません。これにより、ジバコイルの特性(手札から雷エネルギーをつけるたびにダメージ等)の発動回数が増えます。

ダークライとメガアブソルによる「詰ませ」性能

このデッキの勝ち筋は、ジバコイルによる盤面制圧だけではありません。

  • リーシャン:序盤の時間稼ぎ要員。スタートに出して相手の攻撃を遅らせます。HPは低いですが、相手のリズムを崩すのに最適です。
  • ダークライ:サブアタッカーとして優秀。相手を眠らせるなどの妨害を絡めつつダメージを稼ぎます。
  • メガアブソル:フィニッシャー。相手のサポートカードをトラッシュするなどのハンデス(手札破壊)効果や、相手の盤面を崩す技を持っており、相手の逆転の芽を摘みます。

プレイングガイド

【序盤】 リーシャンでスタートし、相手の展開を遅らせている間に、ベンチでコイル→レアコイル→ジバコイルの進化ラインを整えます。その過程で「シトロン」を使い、手札を補充しつつデッキを圧縮します。

【中盤】 ジバコイルが完成したら、特性を使って相手のベンチポケモンにダメージをばら撒きます。同時にメガアブソルやダークライを育てます。

【終盤】 蓄積したダメージを利用し、メガアブソルでフィニッシュ。相手の手札を枯渇させ、何もできない状態にして勝つのが理想です。

ジバコイルは新カードの方が採用率が高いですが、旧ジバコイルでも十分に代用可能です。ルチアを採用しているため、モンスターボールの採用枚数を減らすなどの構築の工夫も見られます。

3. 逃げる相手を許さない「エルフーン&アリアドスデッキ」

環境に多い「逃げエネの重いポケモン」をカモにするのが、このエルフーンデッキです。1100人規模の大会で準優勝という輝かしい実績が、その実力を証明しています。

「逃げエネ×30」という火力計算の恐怖

エルフーンの技は、相手の逃げるためのエネルギーの数に依存して火力が上がります。 このメカニズムは、重量級のポケモンが多い現環境に非常に刺さります。

相手の逃げエネ 基本ダメージ アリアドス1体(+1) アリアドス2体(+2)
1個 40 70 100
2個 70 100 130
3個 100 130 160
4個 130 160 190

これに加え、アリアドスの特性「相手の逃げエネを1増やす」が非常に凶悪です。 アリアドスがベンチにいるだけで、相手は逃げるのが困難になる(逃げエネが増えて逃げられない)だけでなく、エルフーンから受けるダメージが自動的に増加します。実質的な火力アップ特性と言えます。

カミツルギとの組み合わせによる序盤の制圧

このデッキのもう一つの強みは、カミツルギ(紙剣)の採用です。

  • カミツルギ:スタートポケモンとして優秀。攻撃力が高く、HPの低いベイビィポケモンならワンパン可能です。
  • 草弱点への圧力:水タイプや闘タイプの一部など、草弱点の相手なら、序盤からサイドレースで優位に立てます。

プレイングガイド

【序盤】 カミツルギスタートで相手の準備が整う前にサイドを取りに行きます。その間にベンチでアリアドスとエルフーンを育成します。 「そうじゅくハーブ」などの回復・進化補助カードを採用することで、エルフーンの耐久力を補い、進化前の事故を防ぐ構築が一般的です。

【中盤〜終盤】 相手が逃げエネの重い大型ポケモン(メガシンカやEX)を出してきたら、エルフーンに交代して大ダメージを狙います。 アリアドスが2体並べば、逃げエネ2のポケモンに対しても130ダメージを出せるため、非EXなら一撃、EXでも瀕死に追い込めます。相手が逃げられずに立ち往生している間に、高火力で押し切る爽快感は格別です。

4. 速攻こそ正義「メガリザードンYデッキ」

炎タイプの王道、リザードンも「メガリザードンY」として環境に君臨しています。100人規模の大会での優勝実績があり、その爆発力は健在です。

エンテイによる加速と圧縮

このデッキのエンジンとなるのはエンテイです。

  • エンテイ:特性や技でエネルギー加速や山札圧縮を行い、リザードンへの進化をサポートします。山札から炎エネルギーを加速することで、手貼りの権利を残したままリザードンを育てられます。
  • リザード:特性によるエネ加速からの速攻が可能。中間進化でありながら優秀なサポート能力を持ちます。

メガリザードンYの圧倒的火力

メガリザードンYの火力は、環境のほぼ全てのポケモンを一撃で葬り去るレベルです。 技のデメリットとして「次のターン攻撃できない」や「エネルギーをトラッシュする」などがある場合が多いですが、それを補って余りある破壊力があります。

「3-3交換の法則」 メガリザードンYは倒されると3ポイント取られますが、相手のメガシンカを倒せば3ポイント取れます。 つまり、「相手を1匹倒し、次に出てきたEXやメガシンカも倒して勝利」という、圧倒的なパワープレイが可能です。

弱点と対策

弱点は、エンテイスタートができなかった時の展開の遅さです。初手がヒトカゲのみで、エネルギーも引けないような事故が起きると、そのまま押し切られる脆さも持ち合わせています。 また、水タイプ(スイクン・ゲッコウガ)には弱点をつかれるため、立ち回りに細心の注意が必要です。

5. メガシンカキラー「ジュナイパーデッキ」

環境に増えたメガシンカポケモンを狩るために生まれたといっても過言ではないのが、このジュナイパーデッキです。130人規模の大会で準優勝しています。

狙撃によるベンチ攻撃の重要性

ジュナイパーの強みは、バトル場だけでなく、ベンチポケモンへの狙撃能力にあります。

  • モクロー:進化前の段階から、チクチクとダメージを与えておくことが重要です。10ダメージでも乗せておけば、後の確定数が変わります。
  • ジュナイパー:高火力の狙撃技で、逃げた手負いのポケモンや、育成中のベンチポケモンを狩り取ります。「あなぬけのヒモ」などでバトル場から下がった相手を追撃できるのが強みです。

メガシンカへのダメージライン計算

このデッキを使う上で覚えておきたい計算式は以下の通りです。

  1. モクローで10ダメージ与えておく。
  2. ジュナイパーEXの技で100ダメージ。
  3. もう一発ジュナイパーEXで100ダメージ。

合計210ダメージとなり、多くのメガシンカポケモンのHPライン(210〜230)に届きます。 メガシンカポケモンはHPが高いですが、進化前のたねポケモンのHPはそこまで高くありません。進化する前に倒す、あるいは進化直後に倒すプランを常に意識します。

プレイングガイド

リーシャンなどで相手を妨害しつつ時間を稼ぎ、その間に「モノマネむすめ」などを駆使してジュナイパーを立てます。 相手がメガシンカする前にダメージを蓄積させ、進化した瞬間に倒して3ポイントを奪取するのが勝利の方程式です。 デッキバレすると「マント」などでHPを上げられて対策されやすいですが、環境に刺さっていることは間違いありません。

6. グッズロックの恐怖「新ジバコイル&オドリドリデッキ」

EXデッキの中でも最強クラスの呼び声高い、コントロール(妨害)重視のデッキです。

リンによるグッズロック戦術

このデッキの核となるのが「リン(またはその効果を持つカード)」です。 攻撃時に「相手は次のターン、グッズカードを使えない」という効果を付与します。 これにより、「ふしぎなアメ」に依存した2進化デッキや、ボール系で展開するデッキ、回復グッズを多用する耐久デッキの動きを完全に止めることができます。

モノマネむすめとオドリドリのコンボ

  • オドリドリ:バトル場で相手の攻撃を受け流したり、独自の動きで相手を翻弄します。HPは高くないですが、技の効果がいやらしいです。
  • ジバコイル(新):ベンチで特性を発揮し、相手にダメージを与えたり、エネルギーを操作したりします。
  • モノマネむすめ:相手の手札枚数と同じになるようにドローする強力なサポート。相手がグッズを使えずに手札が溜まっている状況(手札8枚など)で使うと、こちらも大量ドローが可能になります。

プレイングガイド

オドリドリをバトル場に出し、ベンチでジバコイルを育てます。相手の手札が溜まってきたタイミングで「モノマネむすめ」を使用し、こちらのリソースを一気に回復。 「大きなマント」をジバコイルにつけることで、バシャーモやゲッコウガなどのベンチ狙撃技を耐える耐久力を確保します。 レントラーやサザンドラなど、グッズに頼らない高火力デッキは苦手ですが、それ以外のデッキには滅法強い構築です。

7. 鉄壁の守り「メガチルタリス&トリミアンデッキ」

現環境最強の一角とされる、耐久とカウンターを兼ね備えたデッキです。優勝報告が最も多いデッキの一つと言えます。

ゴツゴツメット×トリミアンのいやらしさ

  • トリミアン:特性「ファーコート」などで受けるダメージを軽減できる耐久ポケモン。実質的なHPは数値以上です。
  • ゴツゴツメット:攻撃してきた相手にダメージを与えるどうぐ。

この組み合わせにより、相手は攻撃するたびに自傷ダメージを受けます。攻撃すればするほど自分の首を絞めることになり、結果として相手のHPを削り、メガチルタリスの圏内に入れることができます。

メガチルタリスの制圧力と回復

メガチルタリスは高いHPと回復能力、あるいは強力な制圧技を持っています。 序盤をトリミアンやリーシャンで耐え凌ぎ、相手のリソースが尽きたところを完成したメガチルタリスで一気に逆転します。

プレイングガイド

基本はリーシャンかトリミアンスタート。相手の攻撃を受け流しながらベンチを育成します。 ルチアでドローを進め、必要なパーツ(チルタリスの進化ライン、回復薬など)を集めます。 先行で進化前のチルットスタートになってしまった場合は、割り切ってチルットを壁にし、ベンチで本命のメガチルタリスを育てる判断も重要です。 時間切れ(Time Over)を狙う耐久勝ちも視野に入るため、大会では残り時間の管理も重要になります。

8. 安定と火力の両立「サザンドラデッキ」

2進化ポケモンでありながら、圧倒的なスピードと火力を誇るのがサザンドラデッキです。

特性によるエネ加速と即時攻撃

サザンドラは進化したターンにエネルギーを加速できる特性(または手張り込みで攻撃可能になるコスト設定)を持っており、進化した瞬間から130ダメージという高火力を叩き出せます。 これは、相手の計算を大きく狂わせる奇襲性能を持っています。「次のターンまだ進化しないだろう」という油断を突いて攻撃できます。

ギラティナ・ダークライ環境からの変化

以前流行していた「ギラティナ・ダークライ」デッキが減少し、サザンドラが台頭した背景には、「モノマネむすめ」の存在があります。 進化デッキの課題であった「手札事故」がモノマネむすめによって解消され、2進化を立てる安定性が飛躍的に向上しました。これにより、純粋なカードパワーが高いサザンドラが評価されるようになったのです。

立ち回りのポイント サザンドラまたはリーシャンスタート。序盤を凌ぎつつ、サザンドラへの進化を目指します。フィニッシャーとしてメガアブソルを採用し、サザンドラで荒らした後にメガアブソルで詰める動きも強力です。

9. 不動のTier1「スイクン&ゲッコウガデッキ」

4シーズン連続で環境トップに君臨しそうな勢いの、水タイプ最強デッキです。

サイクル戦の完成形

このデッキの真骨頂は「ポケモンをくるくると入れ替えながら戦う」サイクル戦術にあります。

  • スイクン:高い耐久と特性で、壁役兼アタッカーとして機能。水エネルギーを集めやすい特性を持ちます。
  • ゲッコウガ(水手裏剣):特性により、毎ターン相手にダメージを与えることが可能。ベンチにいながら仕事ができるのが強みです。
  • カスミ(または回復カード):ダメージを受けたスイクンを回復させたり、入れ替えたりして、相手にサイドを取らせません。

イエッサン採用型の流行

最近のトレンドは「イエッサン」を1枚採用した型です。 イエッサンのサポート能力(回復やドロー補助など)が、このデッキの耐久力をさらに底上げしています。

プレイングガイド

スイクンを壁にしてドローを進め、ベンチでゲッコウガを育てます。 「アカギ」などのサポートカードを使い、相手のベンチポケモンを手札に戻させるなどの妨害も組み合わせることで、相手の盤面を崩壊させます。 ミラーマッチ(同型対決)では、いかに早くゲッコウガを立てるかと、相手のスイクンを突破する火力を確保するかが鍵になります。 新カードが少なめで組めるため、既存プレイヤーにとっても扱いやすく、完成された強さを持っています。

まとめ:「紅蓮ブレイズ」環境で勝つための思考法

ここまで、現環境を代表する9つのデッキを紹介してきました。 最後に、これらを踏まえた上で、大会で優勝するための「思考のコツ」をまとめます。

1. 自分のプレイスタイルに合ったデッキを選ぶ

運要素を楽しめるなら「メガミミロップ」、緻密な計算が好きなら「エルフーン」や「ジバコイル」、安定して勝ちたいなら「スイクン&ゲッコウガ」を選びましょう。無理して慣れない環境デッキを使うより、熟練度を高めたデッキの方が勝率は上がります。

2. 「モノマネむすめ」と「シトロン」の使い方を極める

今の環境はドローサポートの使い方が勝敗を分けます。相手の手札枚数を常に確認し、最大の効果を発揮できるタイミングを見極める練習が必要です。「今は使わずに温存する」という勇気も必要です。

3. メガシンカ対策を怠らない

どのデッキを使うにしても、「相手のメガシンカポケモンをどう処理するか」のプランを持ってください。

  • 進化前に叩く(ジュナイパー、アブソル)
  • 高火力でワンパンする(リザードン、ミミロップ)
  • グッズロックで進化させない(ジバコイル)
  • カウンターで倒す(チルタリス)

これらの対策が、デッキ構築の段階で組み込まれているか再確認しましょう。

この記事が、あなたのデッキ構築とプレイングの一助となれば幸いです。 環境は日々変化しますが、基本となる「カードパワーの理解」と「メタゲームの把握」があれば、必ず結果はついてきます。 それでは、大会での健闘を祈っています。

筆者情報

桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。TCGにおいては、確率計算に基づいた論理的なデッキ構築を好むが、大会本番では結局「運」に頼ることも多い。

フォローよろしくお願いします。

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サブカルチャー情報を総合的に発信しています。主にポケモンGOの攻略情報、おすすめゲームソフトの紹介、雑誌・漫画のサブスクリプションの情報を取り扱います。
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