編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、新しく発売された「スタートデッキ100 バトルコレクション」の封入率や、狙いのカードを引くためにどれくらい購入すれば良いのかが気になっていると思います。 特に、シークレット枠や高レアリティカードの実質的な確率は、公式からは公表されないため、購入の大きな判断材料になりますよね。
この記事を読み終える頃には、1000個という膨大な開封データに基づいた確率を知り、自分が何箱買えば目的のカードに出会えるのか、その疑問が解決しているはずです。
- 1000個開封データに基づく詳細な封入率
- 幻のNo.101と金色のリザードンの出現確率
- フルホイルパックやSR・ARの実質的な枚数
- 狙いのカードを引くための購入個数目安
それでは解説していきます。
スタートデッキ100 バトルコレクションとは?魅力と特徴
みなさん、久しぶりの「スタートデッキ100」シリーズ、もう手に入れましたか? 以前発売されて大ブームを巻き起こしたシリーズの第2弾として、今回は「メガシンカ」をテーマにした「メガスタートデッキ100 バトルコレクション」が登場しました。
この商品の最大の特徴は、なんといっても「開けるまで中身がわからない」というワクワク感にあります。 全100種類(+シークレット)の中から、ランダムで1つのデッキが手に入る仕様は、まさにデッキそのものがパックになったような感覚ですよね。
価格は1つ891円と、構築済みデッキとしては非常にリーズナブル。 それなのに、すべてのデッキに「ポケモンEX」が2枚以上確定で封入されているという豪華仕様です。 これからポケカを始める初心者の方にはもちろん、デッキパーツを集めたい上級者にとっても見逃せない商品となっています。
「メガシンカ」の帰還と懐かしさ
今回のパッケージを飾っているのは「メガリザードンY」。 往年のプレイヤーなら、この名を聞いただけで胸が熱くなるのではないでしょうか。 XYシリーズで猛威を振るったメガシンカポケモンたちが、現代のレギュレーションでどのように活躍するのか、期待が高まりますよね。
収録されているカードも、当時の懐かしさを感じさせるラインナップが多く、コレクションアイテムとしての側面も非常に強いのが今回の特徴です。 特に、SR(スーパーレア)仕様やAR(アートレア)などの高レアリティカードもランダムで封入されているため、単なるデッキ購入以上の宝探し的な楽しみ方ができます。
1カートンの構成と基本仕様
まず、基本的な購入単位についておさらいしておきましょう。 この商品は、1つのボックスに6個のデッキが入っています。 そして、そのボックスが10個入って「1カートン」となります。 つまり、1カートンを購入すると、合計で60個のデッキが手に入ることになります。
前回のスタートデッキ100では、1カートンに特定のレアリティパターンが存在しましたが、今回はどのような法則があるのでしょうか。 実は、今回の「バトルコレクション」でも、外箱からは中身が判別できない仕様は健在です。 しかし、開封を進めていくと、特定の傾向や「当たり箱」の存在が見えてきます。
ここからは、実際に1000個(約17カートン分)という桁違いの数を開封して見えてきた、衝撃の事実と確率について詳しく解説していきますね。
1000個開封で判明!レアリティ別の封入率検証
さて、ここからが本題です。 今回は検証のために、なんと1020個(17カートン分)のデッキを開封し、そのデータを集計しました。 これだけの母数があれば、かなり信頼性の高い確率が見えてきます。
まず結論から申し上げますと、今回の封入率は「かなり厳しい戦い」になることが予想されます。 しかし、その分当たった時の喜びもひとしおです。 それぞれのレアリティごとに、具体的な数字を見ていきましょう。
フルホイルパックの出現確率
この商品には「フルホイルパック」と呼ばれる、収録カードすべてがキラキラ光る特別なデッキが存在します。 開封した瞬間、一番上のカード(通常はハイパーボールなど)が輝いていると、その時点でテンションが上がりますよね。
1020個を開封した結果、フルホイルパックの出現数は「129個」でした。 これを確率に直すと、約12.6%となります。
【フルホイルパックの確率】
| 単位 | 平均出現数 |
|---|---|
| 1ボックス(6個) | 約0.7〜0.8個 |
| 1カートン(60個) | 約7〜8個 |
| 確率 | 約8個に1個 |
つまり、1ボックス(6個入り)を買っても、フルホイルパックが出ない可能性があるということです。 逆に、運が良ければ1ボックスから2個出ることもありますが、基本的には「1ボックス買えば1個くらいは出るかな?」という期待値で挑むのが良さそうです。
AR(アートレア)の出現率
イラストの美しさで人気のAR(アートレア)。 今回のデッキにも、特定のナンバーのデッキにAR仕様のカードが含まれていることがあります。
1カートン(60個)を開封した際のデータを見ると、ARは合計で「9枚」出現しました。
【ARの出現確率】
| 単位 | 平均出現数 |
|---|---|
| 1ボックス(6個) | 約0.9個 |
| 1カートン(60個) | 約9個 |
| 確率 | 約15%(6〜7個に1個) |
ARに関しては、比較的マイルドな封入率と言えそうです。 1ボックス買えば、ほぼ高確率で1枚はAR入りのデッキに出会える計算になります。 ただし、あくまで「平均」ですので、1枚も出ないボックスが存在する可能性もゼロではありません。
特に注目なのは、特定のナンバーに固定されているわけではなく、ランダム要素が絡んでいる点です。 例えば「No.034」のデッキだからといって必ずARが入っているわけではなく、同じナンバーでも通常版とAR版が存在する可能性があります。 これがコレクションの難易度を上げている要因の一つですね。
SR(スーパーレア)・SARの出現率
続いて、コレクターが最も気にするSR以上の封入率です。 ここからはグッと確率が下がります。
1カートン(60個)を開封した結果、SR以上のカードは「2枚」でした。 たったの2枚です。
【SR・SARの出現確率】
| 単位 | 平均出現数 |
|---|---|
| 1ボックス(6個) | 約0.2個 |
| 1カートン(60個) | 約2個 |
| 確率 | 約3.3%(30個に1個) |
これはかなり厳しい数字ですね。 1ボックス(6個入り)を買ってSRが出る確率は、5箱に1箱程度しかありません。 「SRが欲しい!」と思って1箱だけ買っても、外れる確率の方が圧倒的に高いのです。
確実にSR以上を手に入れたいのであれば、計算上は30個(5ボックス)程度の購入が必要になります。 もちろん運の要素が強いので、1個買って当たることもあれば、50個買っても当たらないという沼にはまることも十分にあり得ます。
狙いのNo.101「シークレットデッキ」の確率
スタートデッキ100の醍醐味といえば、商品名にある「100」を超えた「No.101」の存在です。 今回のバトルコレクションにも、幻の101番目のデッキが存在することが確認されました。
1020個を開封した結果、このNo.101が出現したのは、なんとわずか「4回」のみ。 これは衝撃的な低確率です。
【No.101の出現確率】
| 単位 | 平均出現数 |
|---|---|
| 1000個開封 | 4個 |
| 確率 | 約0.4%(250個に1個) |
| 必要カートン数目安 | 約4〜5カートン |
4カートン(240個)開けて、ようやく1個出るか出ないかというレベルです。 金額に換算すると、約20万円分購入して1個手に入る計算になります。 これは自力で当てようとすると、相当な覚悟が必要な数字ですね。
No.101の中身については後ほど詳しく解説しますが、この確率を知っておくだけでも、購入計画が大きく変わるのではないでしょうか。
幻の「金のリザードン」URの確率
そして、今回の目玉中の目玉。 No.001のデッキから稀に出現すると噂されている、UR仕様の「金のリザードン」。 これに関しては、1000個開封した今回の検証でも、残念ながら「0枚」という結果になりました。
「えっ、1000個開けても出ないの?」と驚かれるかもしれません。 しかし、周囲の開封結果や情報を総合すると、その確率はさらに天文学的であることがわかってきました。
【金のリザードン(UR)の推定確率】
| 単位 | 推定出現数 |
|---|---|
| 確率目安 | 約1/800 〜 1/1000 |
| 必要カートン数目安 | 約13〜17カートン |
おおよそ80万円〜90万円分の開封をして、ようやく1枚出るかどうかという確率です。 これは、ワンピースカードゲームなどの「スーパーパラレル」級のレアリティ設定に近いものがあります。
もし、数箱買っただけでこのカードが出たとしたら、それはもう奇跡に近い豪運です。 一生分の運を使ったと言っても過言ではないかもしれません。 狙って出すのは現実的ではないため、「出たらラッキー」程度に考えておくのが精神衛生上良いでしょう。
注目カードと当たりデッキの内容解説
確率の厳しさがわかったところで、次は実際にどのようなカードが当たりとして収録されているのか、詳しく見ていきましょう。 苦労して手に入れる価値があるのか、その魅力に迫ります。
No.001 メガリザードンY
パッケージを飾る「No.001」のデッキ。 ここには、今回の主役である「メガリザードンY EX」が収録されています。 通常版でも十分にカッコいいのですが、このデッキには低確率で「金色のUR仕様」が含まれている可能性があります。
通常のNo.001自体も、1000個開封して数個しか出ないというわけではありませんが、その中からさらにUR仕様を引き当てるのは至難の業。 しかし、リザードンファンにとっては喉から手が出るほど欲しい一枚ですよね。 デッキとしての完成度も高く、炎タイプを中心とした攻撃的な構築になっています。
No.101 シークレットデッキの全貌
先ほど確率0.4%とお伝えした「No.101」。 このデッキには、ジョウト地方の御三家である「メガニウム」「バクフーン」「オーダイル」に関連するカードが収録されています。
特筆すべきは、このデッキに入っているカードが「S(シークレット)」というレアリティ表記になっている点です。 SR仕様のイラスト違いカードが3枚セットで入っているという、非常に豪華な構成。 ・メガメガニウムEX ・メガバクフーンEX(※検証ではエンブオー枠などの兼ね合いもあり要確認) ・メガオーダイルEX
これらがフルイラストで収録されているため、コレクターアイテムとしての価値は非常に高いです。 3色のタイプが混合されたデッキとなっており、プレイングの難易度は高そうですが、持っているだけで自慢できるデッキであることは間違いありません。
隠れた当たり枠「リーリエのピッピ」
今回の開封結果で意外な発見だったのが、「リーリエのピッピ」の存在です。 フルホイルパックの中に含まれていることがあるこのカード。 なんと、イラストがあの有名な「さいとうなおき」先生によるものなのです。
1000個開封の中でも、フルホイルパックからは比較的高い頻度で出現しました(14枚程度)。 確率は低くはないものの、そのイラストの人気ゆえに、シングルカードとしての需要は高くなることが予想されます。 「全力」で可愛らしいイラストは、ファイルに収めたくなる魅力にあふれています。
意外な激レア? No.057「テツノイワオ&ザングース」
確率の面白さというか、不思議な現象も確認されました。 それが「No.057」のデッキです。 このデッキには「テツノイワオEX」と「ザングース」が収録されているのですが、1020個開封して出現したのは、わずか「4個」。
なんと、あの幻のNo.101と同じ出現数だったのです。 これは単なる確率の偏り(下振れ)の可能性もありますが、特定のナンバーが出にくいという仕様が隠されている可能性も否定できません。 もしお手元のデッキが「No.057」だったら、それはシークレット級の激レアデッキを引き当てたということかもしれませんよ。
シークレットを出すには何箱必要?購入ガイド
これまでの検証結果を踏まえて、目的別に「どれくらい買えばいいのか」の目安をまとめました。 お財布と相談しながら、計画的な購入の参考にしてください。
① とりあえず「フルホイル」や「AR」を楽しみたい方
推奨購入数:1ボックス(6個)〜2ボックス(12個)
まずは運試しとして楽しみたい方は、1ボックスからの購入がおすすめです。 確率的には、1ボックス買えば「AR」はほぼ1枚、「フルホイルパック」も高確率で1つは期待できます。 SRが出なくても、キラキラしたパックを開ける楽しさは十分に味わえます。 予算的にも5,000円〜10,000円程度で済むため、友人との開封会などにも最適ですね。
② 「SR」や「SAR」を自引きしたい方
推奨購入数:1カートン(60個)
本気でSR以上を狙いに行くなら、やはりカートン買いが視野に入ります。 確率は約3.3%ですので、1カートン(60個)買えば、計算上は約2枚のSRに出会えます。 もちろん偏りはありますが、60個開けてSRが0枚という確率はかなり低くなります。 「何かいいカードを引きたい!」という強い思いがあるなら、思い切ってカートン購入を検討しても良いでしょう。
③ 「No.101」を狙う猛者の方
推奨購入数:4カートン(240個)以上
ここからは修羅の道です。 No.101の確率は約0.4%。 4カートン開けてようやく期待値が1個に届くレベルです。 金額にして約20万円。 自引きにこだわるのでなければ、シングルカードショップでの購入を検討した方が、経済的には賢明かもしれません。 それでも「自分でパックを剥いて出したい!」というロマンを追い求める方は、相応の覚悟を持って挑んでください。
④ 「金のリザードン」を夢見る方
推奨購入数:測定不能(10カートン以上〜)
1000個(17カートン)開けても出ない可能性がある領域です。 これを狙って買うというのは、もはや投資に近いレベルになってきます。 「出たら奇跡」という認識で、あくまでついでに狙うくらいのスタンスが一番です。 もしお店で1つだけ買ってこれが出たら、その日は宝くじを買うのも忘れないでくださいね。
開封を楽しむためのポイント
スタートデッキ100は、単にレアカードを狙うだけでなく、開封そのものを楽しむ工夫が凝らされています。 より楽しむための小さなポイントをご紹介します。
重さやサーチは可能?
よく「重さでレアがわかるのでは?」という質問をいただきます。 フルホイルパックに関しては、全カードがホイル加工されているため、通常のパックよりわずかに重くなる傾向があります。 しかし、箱の個体差や梱包材の重さも関係してくるため、確実に判別するのは難しいでしょう。
また、今回は外箱の隙間から中身の色を見るようなサーチも対策されているようで、簡単には中身がわからないようになっています。 純粋にランダム性を楽しむのが、この商品の正しい遊び方と言えそうです。
ナンバーを確認する瞬間のドキドキ
開封の際、一番盛り上がるのは「ナンバー」を確認する瞬間です。 箱を開けて、デッキを取り出し、貼られているシールやカードの番号を見る。 「001」ならリザードンの可能性、「101」ならシークレット確定。 この一瞬の緊張感は、他のパック開封にはない独特の体験です。
友人や家族と一緒に、「せーの」で番号を見せ合うのも盛り上がりますよ。 番号ごとのデッキリストを見ながら、「あ、これは強いデッキだ!」「これはちょっと使い方が難しそう」と会話するのも楽しい時間です。
デッキとしてそのまま遊べる手軽さ
忘れてはいけないのが、これは「構築済みデッキ」であるということです。 当たったその場で、そのまま対戦に使うことができます。 レアカードが出なかったとしても、デッキとしての価値は残ります。
特に今回は「ポケモンEX」が必ず2枚入っているため、どのデッキも一定以上のパワーを持っています。 開封したデッキ同士ですぐに対戦する「開封デスマッチ」のような遊び方も、スタートデッキならではの楽しみ方ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。 今回は「スタートデッキ100 バトルコレクション」の1000個開封データをもとに、シークレットや各レアリティの封入率について解説しました。
最後に、今回の記事のポイントをまとめます。
・フルホイルパックの確率は約12.6%で1箱に1個出るかどうかのライン ・SR以上の確率は約3.3%と厳しく狙うならカートン買いが推奨される ・幻のNo.101は確率約0.4%で250個に1個という超低確率である ・金のリザードンは1000個開けても出ないレベルの激レア枠である
数字で見ると厳しい現実に思えるかもしれませんが、それこそがトレーディングカードゲームの醍醐味でもあります。 たった1つの購入で、0.1%以下の奇跡を引き当てる可能性は誰にでも平等にあります。
この記事が、あなたのポケカライフの参考になれば幸いです。 無理のない範囲で、ワクワクする開封体験を楽しんでくださいね。 もし「金のリザードン」を引き当てた方がいらっしゃったら、ぜひこっそり教えてください!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。








