編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、オクトラ0の裏ボス攻略に向けて、どのキャラクターを育成すべきか、最終的に誰がパーティに残るのかが気になっていると思います。
特に今作は仲間になるキャラクターが35人と多く、それぞれの性能差やシナジーが見えにくいのが現状です。 この記事を読み終える頃には、あなたのプレイスタイルに合った最強パーティの構築案が固まり、裏ボス討伐への道筋が明確になり、誰を優先して育成すべきかの疑問が解決しているはずです。
- 裏ボス攻略を見据えた独自のティアランクを公開
- 最終盤で輝くSランクからCランクまでの16名を厳選解説
- 各キャラの「強み」と「弱点」を徹底深掘り
- パーティ編成に役立つ役割別ステータス比較表
それでは解説していきます。
オクトラ0における最強キャラ評価基準とランキングの前提
オクトラ0(オクトパストラベラー0)は、戦略性の高さが魅力のRPGです。 特に裏ボスを含むエンドコンテンツにおいては、単なるステータスの高さだけでなく、「ブレイク性能」「バフ・デバフの倍率」「行動順序の操作」といった要素が勝敗を分けます。
今回は、私が実際にプレイし、裏ボスまで到達した経験と検証データを基に、以下の基準でランク付けを行いました。 主人公は除外していますが、彼(彼女)も含めたパーティ構成のヒントも後述します。
今回のランキングは「最終的なポテンシャル」を重視しています。 序盤に強かったキャラでも、ダメージ限界突破の仕様や、装備(歴戦シリーズなど)との相性で評価が変動することを念頭に置いてください。
Sランク:環境を支配する絶対的エース
まずは、文句なしの最強枠。 このキャラクターがいるかいないかで、裏ボス戦の難易度が劇的に変わると言っても過言ではない、唯一無二の性能を持ったキャラクターを紹介します。
レイメ:理不尽なまでの高火力アタッカー
Sランクとして紹介するのは、レイメただ一人です。 彼女は今作において、火力面で完全に頭一つ抜けた存在です。
圧倒的な優遇措置と攻撃性能
レイメの強さは、開発陣に愛されているのではないかと疑うほど、アビリティ構成に隙がありません。 特筆すべきは以下のサポートアビリティの噛み合い方です。
- 確率でBP消費なし:強力な技を連発できる可能性を生みます。
- ブレイク時威力アップ:ここぞというタイミングでのダメージが跳ね上がります。
- 弱点攻撃時必殺ゲージ増加:最強の必殺技を高回転で回せます。
これらがすべて一人に集約されている時点で、他の追随を許しません。
必殺技「乱月の太刀」の威力
彼女の代名詞とも言えるのが、必殺技の威力です。 この技はヒット数が変動する(2〜3ヒット)というランダム要素を持っていますが、その不安定さを補って余りある火力を叩き出します。 オクトラ0のダメージ計算において、手数は正義です。 3ヒットした時の爆発力は、裏ボスのHPを一気に削り取るポテンシャルを秘めています。
唯一の弱点
あえて弱点を挙げるとすれば、そのヒット数のランダム性でしょう。 「ここで3ヒットしてくれれば勝てる!」という場面で2ヒットだった時の徒労感は凄まじいものがあります。 しかし、それを差し引いてもSランクの座は揺らぎません。 彼女を中心にパーティを組むことが、裏ボス討伐への最短ルートと言えるでしょう。
Aランク:パーティの核となる準最強枠
Sランクのレイメには一歩及ばないものの、パーティに必須級の性能を持つ3名です。 彼らはそれぞれ特定の分野で頂点に立つ能力を持っており、裏ボス攻略の安定感を飛躍的に高めます。
バルジェロ:戦局を支配する「時」の支配者
Aランクの筆頭はバルジェロです。 彼は火力キャラではありませんが、「行動順操作」というRPGにおいて最も強力なメカニクスの一つを持っています。
チート級スキル「先駆け」
バルジェロの真価は、おなじみの「先駆け」にあります。 これは単に「最初に行動する」だけではありません。 **「実質的な0ターン目を作り出す」**という効果と同義です。
- ターンエンド時の処理を最初に発生させる。
- 実質的に味方全員にBPを配っているのと同じ恩恵がある。
- 「ラストアクト(再行動)」系のスキルとも重複して発動する。
この仕様により、バルジェロがいるだけで味方全員の手数が圧倒的に増えます。 裏ボスのような強敵相手に、一方的にセットアップを完了できるアドバンテージは計り知れません。
デバフとサポート性能
短剣使いである彼は、素早さが高く、敵の防御力を下げる「ディフェンスダウン」を持っています。 最速で動き、敵を弱体化させ、味方の高火力キャラにつなぐ。 この黄金パターンを一人で完結できる点が、彼をAランクに押し上げた理由です。 武器種による弱点の突きにくさはありますが、それを補って余りあるサポート性能です。
アイラ:全てを粉砕する「ゴリ押し」の魔法使い
続いてはアイラ。 彼女を一言で表すなら「理外の暴力」です。
必殺技「アルテナ」の破壊力
アイラの必殺技「アルテナ」は、無属性魔法攻撃です。 「弱点を突けない」というデメリットがあるように見えますが、それをステータスの暴力で解決します。 属性相性を無視して、カンストダメージ(99,999)を容易に叩き出すことが可能です。 これは、弱点が変わるギミックを持つボスや、耐性が複雑な裏ボス戦において、思考停止でダメージを通せるという極めて大きなメリットになります。
属性攻撃のカバーも可能
基本は無属性ですが、極意化によって各属性の4回攻撃魔法をセット可能です。 元々持っている「本」による物理攻撃も全体3回攻撃が可能で、シールド削り役としても優秀です。 「回復限界突破」を利用した、通称「ジャム戦法」でアルテナを連発する戦術は、もはやゲームバランスを崩壊させるレベルの強さです。
サイラス:安定と信頼の大魔法使い
Aランク最後は、前作ファンにはおなじみのサイラス先生です。 一見地味に見えますが、最終的な火力と安定感は凄まじいものがあります。
「再行動」と「大魔法」
サイラスの特徴は、20%の確率で魔法が連続発動するパッシブスキルです。 確率は低いですが、発動した時のダメージ効率は倍になります。 また、火・氷・雷の3属性で3回攻撃が可能なため、広範囲の弱点に対応できます。
歴戦の本とのシナジー
今作の「歴戦の本」は、属性攻撃力を1000アップさせるというとんでもない性能をしています。 これをサイラスに装備させることで、必殺技の「3連大魔法」の威力が跳ね上がります。 限界突破なしでも6万ダメージ近くを叩き出すその姿は、まさに魔法使いの頂点。 弱点を突きやすい汎用性と、ここぞという時の火力を兼ね備えた、非常に使いやすいキャラクターです。
Bランク:特定の役割で輝くエキスパート
Bランクの4名は、汎用性ではAランクに劣るものの、特定の組み合わせや状況下で真価を発揮するキャラクターたちです。 裏ボス攻略のピースとして、非常に重要な役割を担います。
シアーシャ:置くだけで強い最強のサポーター
シアーシャは、直接戦闘に参加しなくても仕事をする特殊なキャラクターです。
「バックダンサー」の効果
彼女の最大の強みは、サポートアビリティ「バックダンサー」です。 後列にいるだけで、前列の味方の必殺ゲージを増加させます。 必殺技が強力なレイメやアイラの後ろに配置することで、最強技の回転率を上げることができます。 これは、長期戦になりがちな裏ボス戦において、総ダメージ量を底上げする重要な要素です。
弱点無視のシールド削り
必殺技も優秀で、弱点に関係なくシールドを削れる5〜8回攻撃を持っています。 緊急時のブレイク要員としても機能するため、サポート特化型として非常に優秀です。
リシャール:物理パーティの要
リシャールは、剣パーティや物理構成を組むなら外せないバッファーです。
前列・後列への強力なバフ
彼は、列に対して「物理攻撃」と「属性攻撃」の両方をアップさせるバフを持っています。 片方しか上げられないキャラが多い中、両面を強化できるのは破格の性能です。 さらに、バフをかけた対象の必殺ゲージを上げる効果も持っており、攻撃の起点として機能します。
必殺技による防御強化
必殺技では、攻撃バフだけでなく防御バフも付与します。 裏ボスの強力な攻撃に耐えるためには、この「被ダメージ減少」効果が非常に重要になります。 剣パーティを組む際は、彼がいるかどうかで火力が段違いになります。
サザントス:器用万能な剣士
サザントスは、アタッカーとして非常に完成度の高い能力を持っています。
圧倒的な手数と対応力
- 剣での最大5回攻撃
- 光属性の4回攻撃
- 物理攻撃で弱点を突けるようにするバフ
これらを併せ持ち、どんな状況でも腐ることがありません。 ブレイク時のクリティカル確定やBP還元など、自身で完結している能力が多く、使い勝手は抜群です。 「歴戦の剣」を2本入手できれば、Aランクに匹敵する火力を出すことも可能です。
ハンヒット:ブレイク性能の鬼
ハンヒットは、弓と斧を使いこなす、ブレイクのエキスパートです。
行動順操作「粘着糸」
オクトラシリーズ伝統の強スキル「粘着糸」により、敵の行動を強制的に最後にできます。 これにより、ブレイクのタイミングを調整しやすくなり、安全に戦うことができます。
弓と斧の多段攻撃
「さみだれ矢」などの多段ヒット技に加え、斧技も4回攻撃が可能です。 ラストアクト(再行動)も持っているため、手数が非常に多く、シールド削り役として右に出るものはいません。 必殺技の火力も高く、攻守にわたって活躍します。
Cランク:序盤・中盤の功労者とピンポイント採用枠
Cランクのキャラは、最終的なステータスや汎用性では上位に譲りますが、育成過程や特定のギミック対策で輝くキャラクターたちです。
デリティア
- 特徴: 弓・火属性。睡眠付与が強力。
- 評価: 序盤・中盤のMVP。必殺技で物攻・物防バフを撒けるため、バッファー兼サブアタッカーとして優秀。
オルベリク
- 特徴: 槍主体。アビリティ枠を使わずに「ダメージ限界突破」を持つ。
- 評価: 枠の自由度が高く、防御性能も高い。槍弱点の敵に対しては無類の強さを誇るタンク兼アタッカー。
ソロン
- 特徴: 弱点看破とダメージアップ。
- 評価: 必殺技で「敵の弱点を全て発見し、弱点ダメージをアップさせる」という独自デバフを付与。レイメなどの超火力キャラのダメージをさらに伸ばすための「ロマン砲」パーツ。
ピウス
- 特徴: 攻めの神官。杖・炎属性。
- 評価: 速度が速く、必殺技「正義の天秤」でバフ・デバフを一気にかけられる。ブレイク前の準備役として優秀。
アレクシア
- 特徴: 学者。「ついでに調べる」が便利。
- 評価: 攻撃しながら弱点を開示できるため、初見攻略や雑魚戦でのストレスがない。序盤から終盤手前までずっと使える優等生。
ビアトル
- 特徴: 回避カウンター剣士。
- 評価: 「受け流し」と高火力カウンターで、物理攻撃主体のボスを完封できる。特定の強敵(歴戦の剣所持者など)を倒すのに必須級の活躍をする。
ハイドネ
- 特徴: 盗賊。デバフとアイテム奪取。
- 評価: テリオンと比較されるが、こちらは「ラストアクト」を持ち、デバフの種類が豊富。必殺技で確実にアイテムを盗めるため、周回にも便利。
オフィーリア
- 特徴: 純ヒーラー。全体蘇生。
- 評価: 全体蘇生と回復限界突破による耐久力が魅力。しかし、今作はリジェネ(自動回復)が強力なため、純粋な回復役の出番が減り気味。
キャラクター性能比較・役割まとめ
ここで、主要キャラクターの役割と特徴を表にまとめました。 パーティ編成の参考にしてください。
| ランク | キャラ名 | 主な役割 | 得意武器/属性 | 推奨運用 |
|---|---|---|---|---|
| S | レイメ | メイン火力 | 剣/闇 | ブレイクに合わせて最大火力を叩き込む |
| A | バルジェロ | 行動操作 | 短剣/風 | 「先駆け」でターン管理&デバフ |
| A | アイラ | 魔法火力 | 本/無 | 属性無視で高耐久の敵を粉砕する |
| A | サイラス | 全体魔法 | 本/火氷雷 | 複数属性の弱点を突きつつ大ダメージ |
| B | シアーシャ | 支援 | 扇/闇 | 後列に配置し、エースの必殺ゲージ加速 |
| B | リシャール | バフ | 剣/槍 | 物理パーティの火力を底上げ |
| B | サザントス | 万能 | 剣/光 | サブアタッカー兼シールド削り |
| B | ハンヒット | ブレイク | 弓/斧/雷 | 「粘着糸」と多段攻撃で盤面制御 |
主人公の立ち位置は?
皆様が気になっているであろう主人公の評価ですが、個人的には**「Aランク、あるいはSランク」**に相当すると考えています。 攻撃性能単体で見れば他の特化キャラに劣る部分もありますが、必殺技の汎用性が異常に高いです。 全体回復、蘇生、状態異常回復を一度に行える性能は、パーティの立て直しにおいて最強の保険となります。 裏ボス戦のようなギリギリの戦いでは、主人公のこの「粘り強さ」が勝利の鍵になることが多いです。
裏ボス攻略に向けたパーティ編成のコツ
これらのおすすめキャラを踏まえた上で、裏ボスに挑むための編成のコツを伝授します。
1. 行動順のコントロール
裏ボスは強力な全体攻撃や即死級の技を放ってきます。 これに対抗するには、バルジェロの「先駆け」やハンヒットの「粘着糸」を駆使して、敵にターンを渡さない、あるいは敵が動く前にブレイクすることが必須です。 Sランク、Aランクのキャラが評価されている理由は、単に火力が高いからではなく、この「ターン管理」に貢献できる(あるいはその隙に最大火力を出せる)からです。
2. バフ・デバフの重複
オクトラのダメージ計算式において、バフとデバフは非常に重要です。 リシャールで味方の攻撃力を上げ、バルジェロやハイドネで敵の防御力を下げる。 この下準備をした上で、レイメやアイラの必殺技を叩き込むのが基本戦術となります。 特にソロンの「弱点ダメージアップ」のような別枠の計算になるバフは、ダメージを飛躍的に伸ばすために重要です。
3. 装備とのシナジー
記事内でも触れましたが、「歴戦シリーズ」の武器は戦況を大きく変えます。 特にサイラスと歴戦の本、サザントスと歴戦の剣の組み合わせは強力です。 キャラ単体の性能だけでなく、現在入手可能な最強装備を誰に持たせるかで、ランク以上の働きをすることがあります。
4. 前列・後列の役割分担
シアーシャのように「後列にいるだけで効果がある」キャラの存在を忘れてはいけません。 8人パーティ全員が毎ターン攻撃する必要はないのです。 メインアタッカーを輝かせるために、後ろで支援するキャラ、ブレイク時のみ前に出てくるキャラなど、役割を明確に分担しましょう。
まとめ
今回はオクトラ0の裏ボス攻略に向けた、おすすめキャラクターランキングを紹介しました。
- Sランク: 火力の頂点「レイメ」
- Aランク: 行動支配の「バルジェロ」、魔法暴力「アイラ」、安定の大魔法「サイラス」
- Bランク: 支援と特化の「シアーシャ」「リシャール」「サザントス」「ハンヒット」
まずはこれらのキャラクターを中心に育成を進めてみてください。 もちろん、Cランクのキャラたちも特定の場面では輝きますし、何よりオクトラシリーズは「好きなキャラで工夫して勝つ」ことが最大の楽しみでもあります。
このランキングを参考にしつつ、あなただけの最強パーティで裏ボスを撃破し、感動のエンディング(あるいは隠された真実)にたどり着くことを願っています。 積みゲーが100本を超えても、このゲームだけはやり込む価値がありますよ。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。







