編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、モンスターハンターワイルズのイベントクエスト「祝謡の儀」における効率的な周回方法や、お食事券の枯渇問題、そして何より「もっと楽に周回できる装備はないか」という点が気になっていると思います。
この記事を読み終える頃には、グラビモスを30秒台で捕獲する具体的な手順と、理論上の最高効率を叩き出す装備構成の全ての疑問が解決しているはずです。
- グラビモス周回は高級お食事券とタルコロ券の最高効率クエストである
- イベント防具4部位採用で報酬枠を最大化しつつ30秒台周回が可能
- 武器は龍属性アーティアライト一択で黒龍スキルとのシナジーを活用
- 捕獲と討伐の2パターンを使い分けることで素材とアイテムを管理
それでは解説していきます。
「祝謡の儀」グラビモス周回が選ばれる理由とメリット
モンスターハンターワイルズ(MHWs)において、ハンター生活を豊かにするために欠かせないのが消耗品アイテムと、食事スキルを確定させるための「お食事券」の存在です。特に高難易度クエストやタイムアタックにおいて、食事スキル「ネコの砲撃術」や「ネコの特殊攻撃術」などを確実に発動させる「高級お食事券」はいくらあっても困ることはありません。
現在配信されているイベントクエストの中で、なぜ「祝謡の儀」のグラビモス周回がこれほどまでに注目され、多くのベテランハンターたちがこぞって回しているのか。その理由は明確です。単なる素材集めではなく、ハンターとしての「基礎体力」とも言えるアイテム資産を爆発的に増やすことができるからです。
高級お食事券の入手効率が異常に高い
他のイベントクエスト、例えば「歴戦王ヌエグドラ」などのクエストでも、イベント装備を着用することで「彩り高級お食事券」を入手することは可能です。しかし、これらのクエストには大きな落とし穴があります。それは、お食事券が「追加報酬枠」からしか抽選されないという点です。
一方で、今回紹介するグラビモスのクエスト「祝謡の儀」は仕様が異なります。
- 追加報酬枠:イベント防具の効果で抽選
- 基本クエスト報酬枠:デフォルトで高級お食事券が含まれている
つまり、二重の抽選を受けることができるため、一度のクエストクリアで入手できる枚数の期待値が段違いに高いのです。私の実測値でも、他のクエストと比較して約1.5倍から2倍近い効率でお食事券が集まっていきます。これが「グラビ一択」と言われる最大の理由です。
周回速度と手軽さのバランス
効率を語る上で外せないのが「周回速度(タイム)」です。いくら報酬がおいしくても、1周に5分も10分もかかっていては時間効率が悪すぎます。
今回のグラビモス周回は、適切な装備と手順を踏めば**「捕獲で33秒」「討伐でも41秒」**という驚異的なタイムで周回が可能です。ロード時間やキャンプでの待機時間を含めても、1分〜1分半で1サイクルが完了します。これはカップラーメンが出来上がるよりも早く、動画を一本見ている間に数周終わってしまうレベルです。
副産物の旨味:鎧玉と錬金素材
この周回のメリットはチケットだけではありません。クエストクリア報酬として「鎧玉」が手に入るほか、大量に入手できるグラビモスの素材(甲殻や頭殻など)をマカ錬金に投入することで、さらにアイテムを増やすことができます。
- 鎧玉の補充:防具強化に必須。枯渇しがちな真鎧玉なども集まる。
- 素材錬金:グラビモス素材はポイントが高く、「なぞの珠」や「古びた珠」への変換、あるいは消耗品への変換効率が良い。
- 七色金への変換:余った素材をレア素材へ変換する際の元手としても優秀。
このように、グラビモス周回は「チケット」「鎧玉」「錬金ポイント」という、ハンター活動における3つの重要リソースを同時に、かつ高速で回収できる「神クエスト」なのです。
周回用ライトボウガン装備の概要とコンセプト
ここからは、30秒台周回を実現するための具体的な装備構成について解説していきます。今回のコンセプトは「イベント防具ボーナスを最大化しつつ、火力も妥協しない」という点にあります。
イベント防具:2部位か4部位か
イベント期間中は、特定のイベント防具を装備することでクエストクリア時の「追加報酬枠」が増加します。ここで多くのハンターが悩むのが、「火力を優先して2部位にするか」「報酬を優先して4部位にするか」という問題です。
| 構成 | 追加報酬枠 | 特徴 |
|---|---|---|
| 2部位装備 | 1〜3枠 (平均2枠) | 枠は空くため強力な火力スキルを積みやすい。 |
| 4部位装備 | 2〜4枠 (平均3枠) | 報酬枠が確実に増える。スキル構築の難易度は上がる。 |
過去の検証データに基づくと、4部位装備にすることで報酬期待値は1周あたり12.5%向上します。さらに、「タルコロ券」に関しては追加枠からしか排出されないため、4部位にすることで入手効率が1.5倍になります。
今回の結論として、「4部位装備」が正解です。 理由は単純で、4部位装備でも火力過多なほどダメージが出るためです。2部位にして火力を盛ったところで、短縮できるタイムは数秒程度。それならば、ロード時間等の固定時間を考慮しても、報酬枠が多い4部位で回した方が時間あたりのアイテム入手効率は圧倒的に高くなります。
使用武器:龍属性特化アーティアライト
今回使用する武器は、龍属性のライトボウガン一択です。前回のイベント時は水冷弾を使用する構成もありましたが、今回のグラビモスに関しては龍属性の通りが非常に良く、かつ「滅龍弾」の仕様がグラビモスの巨大な体躯と相性抜群です。
採用武器:アーティアライト(龍属性)
- 覚醒タイプ:攻撃激化
- 必須付与スキル:黒色龍の力(1部位分)
この武器選びの肝は、覚醒能力で「黒色龍の力」を付与することです。これにより、防具側のスキル制限を緩和しつつ、龍属性火力を極限まで高めることが可能になります。
武器のカスタマイズと覚醒ボーナス
武器の性能を最大限に引き出すためのカスタマイズ詳細です。妥協すると30秒台が出せなくなるため、ここは厳密に設定しましょう。
復元ボーナス(覚醒能力)
ここでの目標は**「装填数を2つ増やすこと」**です。滅龍弾は装填数が少ない弾種ですが、リロード回数を減らすことがタイム短縮に直結します。
- 装填数【EX】 × 1個
- または、装填数強化 × 2個
上記のどちらかの組み合わせで、合計で装填数が+2になるように調整します。それ以外の枠は「攻撃力強化」や「会心率強化」で埋めますが、基本的には装填数確保が最優先です。攻撃や会心は、後述するスキルで補える範囲内であれば妥協しても構いません。まずはガチャを回して装填数を確保してください。
ボウガンカスタマイズ
- 属性弾強化
- 火薬装填
- 速射専用強化(2段階目)
- 特殊弾:起爆竜弾(改造)
特に重要なのが「速射専用強化」です。今回の主力ダメージソースである滅龍弾の速射ダメージを底上げします。また、特殊弾は使いませんが、セットしておくとステータス画面で見栄えが良いので「圧着榴弾」などをつけておいても良いでしょう(実戦では撃ちません)。
【詳細】装備構成とスキルセット
それでは、実際に私が使用し、33秒を叩き出した装備構成を公開します。護石の難易度が少し高いかもしれませんが、妥協案も併記します。
防具構成
- 武器:アーティアライト(龍属性)
- 頭:イベント防具α
- 胴:イベント防具α
- 腕:ゴアβ
- 腰:イベント防具α
- 脚:イベント防具α
- 護石:攻撃の護石(または渾身の護石)
- 装衣:職工の装衣(または不動・転身)
イベント防具を4部位(頭・胴・腰・脚)採用し、腕に「ゴアβ」を採用しています。ゴア装備は龍属性攻撃強化や関連スキルが優秀で、アーティアライトとの相性が抜群です。
発動スキル
この構成で発動させるべき必須スキルは以下の通りです。
- 龍属性攻撃強化 Lv6:必須。ダメージの根源。
- 属性会心:必須。会心時の属性ダメージ倍率を上げる。
- 速射強化:必須。速射弾のダメージ補正。
- 装填拡張:必須。リロード回数を減らす。
- 黒色龍の力(シリーズスキル):武器に付与した分と合わせて発動。属性値を底上げ。
- 災禍転福:発動すれば強いが、今回は短期決戦なので優先度は低め(お守りについていればラッキー程度)。
- 渾身:スタミナMAX時に会心率アップ。ライトボウガンはスタミナ維持が容易なので相性良し。
- 攻撃:積めるだけ積む。
- 耳栓 Lv3:重要。グラビモスの咆哮を無効化し、リロードや射撃を中断させないために必須。
護石の選び方と妥協ライン
理想は「攻撃Lv3 + 武器スロ1」などで実現する**「攻撃Lv4」**以上の構成です。期待値計算上、攻撃Lv4が最も火力が出ます。
しかし、攻撃の護石がない場合は以下の優先順位で選んでください。
- 渾身の護石(Lv2〜3):会心率を盛ることで属性会心の発動率を高めます。
- 挑戦者の護石:怒り時限定ですが、火力アップが見込めます。
装飾品の空き枠(3スロなど)には、もしバフアイテムの効果時間を延ばしたいなら「アイテム使用強化」を入れるのも賢い選択です。周回において怪力の種などを飲み直す手間が減ります。
防具の強化について
基本的に今回の周回では**「被弾しない」ことが前提**です。グラビモスに攻撃させる隙を与えずに沈めるため、防御力は初期値でも問題ありません。 ただし、イベント防具は「限界突破」が可能です。素材は「歴戦の竜骨」や「鮮やかな流骨」など、比較的余りやすい素材で強化できます。万が一の事故(予期せぬ突進や熱線)に備えて、素材に余裕があるなら最大まで強化しておくことをおすすめします。精神衛生上も、防御力が高い方がリラックスして周回できます。
実践ガイド:捕獲パターン(33秒)
ここからは実際の動きを解説します。まずは最も効率が良い「捕獲」のパターンです。一連の動きを身体に染み込ませれば、動画を見ながらでも周回できるようになります。
手順詳細
- キャンプ:クエスト開始前に「職工の装衣」(または火力を底上げする装衣)を着ておく。
- 遭遇:グラビモスの正面に立つ。
- 射撃開始:武器を構え、即座に**滅龍弾(速射)**を撃ち込む。
- 狙い目:頭から尻尾、または翼から翼へ通すように。グラビモスは体が大きいので、適当に撃っても多段ヒットします。
- 4発発射:装填されている4発を撃ち切る。
- 調合&リロード:ショートカットで滅龍弾を調合し、リロード。
- 追撃:再び撃ち込む。このあたりでグラビモスが咆哮を行いますが、耳栓Lv3があれば無視して撃ち続けられます。
- 3回目のリロード:再度調合し、リロード。
- 瀕死確認:合計で8〜10発程度(速射含む)当てると、グラビモスの即射ゲージ(体力)がなくなり、目に見えて弱ります(ドクロマーク点灯、または足を引きずる動作)。
- 捕獲:足元にシビレ罠を設置し、捕獲用麻酔玉を2つ投げて終了。
ポイント:滅龍弾はヒット数が非常に多いため、3回リロード(3セット射撃)するだけで瀕死ラインまで持っていけます。エイムに自信がなくても、とにかく「体に当てる」ことさえ意識すればOKです。
実践ガイド:討伐パターン(41秒)
次に、罠や捕獲用麻酔玉を節約したい方向けの「討伐」パターンです。こちらはアイテム消費が弾薬だけなので、経済的です。
手順詳細
- キャンプ:装衣はまだ着ない。ここが捕獲パターンとの違いです。速射ゲージの管理上、後半に火力を集中させたいためです。
- 遭遇&射撃:捕獲パターン同様、滅龍弾を撃ち込んでいきます。
- リロード&射撃:1セット目リロード。
- 装衣着用:2回目のリロード付近、あるいはグラビモスが最初の怯みを見せたタイミングで「職工の装衣」を着用します。
- これにより、後半のダメージを一気に加速させます。
- ダウン奪取:ダメージが蓄積するとグラビモスがダウンします。
- とどめ:ダウン中のグラビモスに対して、残りの滅龍弾を全弾叩き込みます。
- 討伐完了:おおよそ3回〜4回のリロードサイクル、時間にして40秒前後で討伐完了です。
メリット:
- 捕獲用アイテム(トラップツール、雷光虫など)を消費しない。
- 剥ぎ取りができるため、素材がわずかに多く手に入る。
デメリット:
- 捕獲より10秒ほど時間がかかる。
- 弾の調合回数が1回増える可能性がある。
周回を快適にするための小テクニック
何百周と回すことになるクエストなので、細かなストレスを排除することが重要です。
ショートカット登録の最適化
滅龍弾の調合は「全弾調合」で登録しておきましょう。1発ずつ調合していては間に合いません。 また、ショートカットパレットの配置も重要です。「リロードボタン」を押しながらスムーズに指が届く位置(例えば右スティックの下や右など)に調合を配置することで、リロード動作中に調合を完了させる「リロード調合」が可能になります。
アイテムセットの登録
以下のアイテムだけを持った専用のアイテムセット「グラビ周回用」を登録してください。余計なアイテムを持っていると、アイテム選択のカーソル移動でロスが発生します。
- 必須:
- 滅龍弾
- 龍殺しの実(調合分)
- Lv3 火薬粉(必要に応じて)
- 力の護符・爪
- 捕獲用:
- シビレ罠
- 落とし穴(予備)
- 捕獲用麻酔玉
- バフ:
- 怪力の種
- 鬼人の粉塵
これ以外は全てボックスに預けます。回復薬すら不要です(被弾したらリセットか、秘薬1個あれば十分)。アイテムポーチがスッキリしていると、罠や麻酔玉へのアクセスが爆速になります。
植生研究所の活用
周回を始めると「龍殺しの実」が湯水のように消えていきます。必ず植生研究所(農場)の依頼枠全てを「龍殺しの実」に設定し、肥料を使って収穫量を最大にしておきましょう。これさえやっておけば、素材切れで周回が止まることはありません。
まとめ
今回の「祝謡の儀」グラビモス周回についてまとめます。
- 目的:高級お食事券とタルコロ券の大量確保、鎧玉・錬金素材の収集。
- 装備:イベント防具4部位 + アーティアライト(龍属性)。
- 必須スキル:龍属性強化、速射強化、耳栓Lv3。
- 戦術:滅龍弾速射を3セット叩き込み、30秒台で捕獲する。
今の環境において、これ以上に効率の良いチケット収集クエストは存在しません。4部位装備による報酬ボーナス12.5%アップは、回数を重ねるごとに大きな差となって現れます。
「たかがお食事券」と思うなかれ。ここでの備蓄が、将来の高難易度クエストや、友人とのマルチプレイでの「おごり」において、あなたを救うことになります。ぜひ、この装備を作成して、快適なグラビモス乱獲ライフを送ってください。
今回の記事が、皆さんのハンターライフの役に立てば幸いです。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドブロック系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。MHWsではライト







