編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、M次元ラッシュの攻略において非常に重要となる「ドーナツ」の複雑な仕様や、効率的な「レインボードーナツ」の作り方、そしてどうしても手に入れたい色違いポケモンやレアアイテムのための最適解が気になっていると思います。
この記事を読み終える頃には、木のみの無駄遣いをなくし、狙った効果を確実に発動させるためのドーナツ作りの疑問が解決しているはずです。
- レインボードーナツの生成条件とメリットを完全網羅
- 色違い・親分・アイテム収集に特化した最強レシピ
- フレーバー数値「760」と「360」の法則
- 効率的なリセマラ手順と木のみ収集ルート
それでは解説していきます。
M次元ラッシュにおけるドーナツシステムの基礎知識
M次元ラッシュをプレイする上で、決して避けては通れないのが「ドーナツ」の存在です。多くのプレイヤーが、単なる回復アイテムや一時的なバフアイテムだと認識しているこのドーナツですが、実はゲーム内でもトップクラスに複雑、かつ攻略難易度を劇的に変える重要な要素を含んでいます。
まずは、レインボードーナツという応用編に入る前に、ドーナツが持つ基本的な3つの効果と、その背後にある仕様について深く理解しておきましょう。ここを理解していないと、いくら高レアリティの「木のみ」を使っても、その効果をドブに捨てることになりかねません。
ドーナツを構成する3つの基本パラメーター
ドーナツを食べた際に発生する効果は、大きく分けて以下の3つに分類されます。これらは使用する木のみの種類と数によって変動し、プレイヤーの探索効率に直結します。
プラスレベル(一時的なレベルブースト)
その名の通り、異次元エリア(ダンジョン)内限定で、自分の手持ちポケモンのレベルを底上げする効果です。 M次元ラッシュの異次元エリアは、深層に進むほど敵のレベルが跳ね上がります。自身の育成が追いついていない場合でも、このプラスレベルが高いドーナツを食べることで、強敵とも渡り合えるようになります。ドーナツ作成画面で比較的わかりやすく表示される数値ですが、高難易度コンテンツに挑む際は決して無視できません。
腹持ちエネルギー(異次元での活動時間)
これは探索における「スタミナ」あるいは「燃料」とも言える数値です。 異次元内での活動限界時間を決定づける要素であり、この数値が高ければ高いほど、長時間ダンジョンに潜り続けることができます。序盤は特にこの腹持ちが足りず、探索を中断せざるを得ない場面が多いでしょう。しかし、後半になりレアな木のみを使えるようになると、自然と高い数値を確保できるようになるため、熟練プレイヤーほど意識しなくなる傾向にありますが、長時間の厳選作業(色違い粘りなど)には必須のステータスです。
追加効果(パワー)とフレーバーの関係
最も重要かつ複雑なのがこの「追加効果」です。 「色違い確率アップ」「攻撃力アップ」「アイテム入手率アップ」など、プレイヤーが喉から手が出るほど欲しい特殊効果はすべてここに集約されています。
この追加効果はランダムに決まるわけではありません。「フレーバー(味)」という隠しパラメーターによって厳密に管理されています。木のみにはそれぞれ以下の5つのフレーバーが設定されており、どの味を強くするかによって発動する効果の傾向が決まります。
| フレーバー | 主な対応効果 | プレイヤーへの恩恵 |
|---|---|---|
| スパイシー (Spicy) | 攻撃力アップ・メガパワー | レイドバトル・ボス戦での火力増強 |
| サワー (Sour) | 木のみ入手・ボール入手 | アイテム収集・素材集めの効率化 |
| フレッシュ (Fresh) | 捕獲率・遭遇率アップ | 図鑑埋め・特定の敵を探す際 |
| ビター (Bitter) | 防御力アップ | 高難易度での生存率向上 |
| スイート (Sweet) | 色違い確率・親分遭遇・サイズ | レア個体厳選・コレクター向け |
このように、自分が「何をしたいか」に合わせて木のみを選定する必要があります。例えば、色違いポケモンが欲しいのに「スパイシー(攻撃)」の数値が高いドーナツを作っても意味がありません。「スイート(甘味)」を高める必要があるのです。
レインボードーナツとは?その驚異的なメリット
通常のドーナツ作成でも効果は得られますが、さらに効率を追求した先にあるのが「レインボードーナツ」です。 ゲーム内の説明不足により、多くのプレイヤーが「たまたま出来た」程度で済ませてしまっていますが、意図的にレインボードーナツを作れるようになると、攻略効率は段違いに跳ね上がります。
レインボードーナツの定義と作成条件
レインボードーナツとは、使用する木のみのフレーバー配合が特定の条件を満たした際に完成する特殊なドーナツです。 具体的な条件としては、「2つ以上の味のスコア(数値)を完全に一致させる」あるいは「特定の組み合わせ比率を満たす」ことで生成されます。 通常のドーナツとは異なり、見た目が虹色に輝くようなエフェクトがかかることが多く(あるいは名称が変わる)、視覚的にも特別感があります。
通常ドーナツとの決定的な違い
なぜ、わざわざ計算してまでレインボードーナツを作る必要があるのでしょうか。その理由は明確です。
- レベル3パワーの発現率が大幅アップ 通常の配合ではなかなか出現しない「レベル3」という最高ランクの追加効果が、レインボードーナツでは容易につくようになります。
- 貴重な木のみの節約 通常、レベル3の効果を出そうとすると、最高レアリティの木のみを大量(8個など)に投入する必要があります。しかし、レインボードーナツの仕様を利用すれば、より少ない数や、少しレアリティの低い木のみを混ぜ合わせることで同等の効果を引き出せる可能性があります。
つまり、「低コストで最高の結果を出す」ためのテクニック、それがレインボードーナツなのです。
フレーバー数値の「境界線」を理解する
ドーナツ作りを極める上で避けて通れないのが、「数値」の理解です。 海外の検証勢や廃人プレイヤーたちの研究により、効果が切り替わる具体的な「閾値(しきいち)」が判明してきています。これを知っているだけで、無駄なリセット回数を減らすことができます。
レベル3効果発動の最低ライン:360〜420
まず目指すべきは、狙ったフレーバーの数値を「360〜420」の範囲に乗せることです。 検証によると、フレーバー数値が360を超えたあたりから、その味に対応した「レベル3効果」が付与される抽選テーブルに入ります。 逆に言えば、どんなにレアな木のみを使っても、この数値に届いていなければレベル3の効果は期待できません。まずは360以上、確実性を求めるなら420付近を目指すのがセオリーです。
夢の「両立」ライン:700の壁
さらに高みを目指す場合、「700」という数値が重要になります。 1つのフレーバー数値が700を超えると、そのカテゴリー内の「レベル3効果」が2つ同時に付与される可能性が生まれます。 例えば、スイート(甘味)が700を超えた場合、「色違い確率アップLv.3」と「親分遭遇率アップLv.3」という、神のような組み合わせが実現する可能性があるのです。
最適解の数値:760
そして、現時点での結論として導き出されている「最も確率が高い数値」が「760」です。 フレーバー値が760に達した時、レベル3効果の2個付き(通称:両立)が発生する確率が最大化すると言われています。 最強のドーナツを作りたい場合、この「760」という数値をいかにして叩き出すかが、レシピ構築のゴールとなります。
【目的別】最強ドーナツレシピ集
ここからは、具体的なレシピを紹介していきます。 所有している木のみの在庫状況や、目的に合わせて最適なものを選んでください。なお、ドーナツの結果はランダム要素を含むため、後述するリセマラとの併用を強く推奨します。
色違い・親分個体を狙う(スイート特化)
多くのプレイヤーにとっての最終コンテンツである「色違いポケモン」や「親分個体(オヤブン)」の捕獲。これらを効率化するには「スイート(甘味)」の数値を極限まで高める必要があります。
1. 理論値最強レシピ:タンガのみ × 8
- 必要素材: タンガのみ(星5)× 8個
- 特徴: スイート値が「760」に到達する唯一無二の組み合わせ。
- 期待できる効果: 「かがやきパワーLv.3(色違い)」&「二つ名パワーLv.3(親分)」の両立確率が最大。
- 解説: 現在判明している中で、最も贅沢かつ最強のレシピです。タンガのみは非常に入手難易度が高いですが、それに見合うだけの効果があります。本気で厳選を行う日は、惜しまずにこのレシピを使いましょう。760という数値は伊達ではありません。
2. 節約バランス型:タンガのみ × 4 + ハバンのみ × 4
- 必要素材: タンガのみ × 4個、ハバンのみ × 4個
- 特徴: 貴重なタンガのみを節約しつつ、高数値を狙うレインボーレシピ。
- 解説: タンガのみが8個もない場合や、少し温存したい場合はこちら。これでもスイート値は700を超えるため、レベル3効果の両立(色違い&親分)は十分に狙えます。リセマラの手間は少し増えるかもしれませんが、コストパフォーマンスは抜群です。
3. 輝きパワー特化レインボーレシピ(タンガ不使用)
- 必要素材: (例)モコシのみ・ウイのみ等の特定の組み合わせ(※具体的な配合は手持ちの星4-5スイート系で調整)
- 特徴: タンガを使わずに「輝きパワーLv.3」単体を狙う。
- 解説: 「親分はいらない、とにかく色違いだけ欲しい」という場合は、無理に700超えを狙わず、レインボー化させてLv.3を一つ引く戦略も有効です。レインボー化させることでLv.3が付きやすくなるため、タンガが枯渇している時の代替案として機能します。
アイテム・きのみ・ボールを大量収集(サワー特化)
ゲームを有利に進めるための「アイテム収集」。特に異次元内での木のみ集めや、捕獲用ボールの補充には「サワー(酸味)」が重要です。
1. 収集最強レシピ:カシブのみ × 8
- 必要素材: カシブのみ(星5)× 8個
- 特徴: サワー値を極限まで高める構成。
- 期待できる効果: 「道具パワー・きのみLv.3」&「ドッ・サリパワーLv.3」の両立。
- 解説: 探索効率を最大化するレシピです。「きのみ」の入手数が増えるパワーと、ドロップ量そのものが増えるパワーが組み合わされば、1回の探索でバッグが溢れるほどの収穫が見込めます。次に紹介する「カシブ節約レシピ」を作るためのカシブを集めるために、まずはカシブを使うという循環になります。
2. コスパ最強レインボー:カシブ節約配合
- 必要素材: カシブのみ × 3、ナモのみ × 2、リリバのみ × 2(計7個構成など)
- 特徴: カシブの消費を抑えつつ、サワー系のレインボー判定を狙う。
- 解説: サワー系の効果(道具、きのみ、ボールなど)は種類が多く、闇雲に作ると狙った効果が出にくい傾向にあります。そのため、レインボー化させて「Lv.3」を確定させつつ、リセマラで「きのみ+ドッ・サリ」の組み合わせを引くのが賢い立ち回りです。特に「カシブのみ」は消費が激しいため、混ぜてレインボーにする恩恵が非常に大きいです。
戦闘・レイド・経験値稼ぎ(スパイシー・ビター特化)
強力なボス「暴走メガシンカ」ポケモンとの戦闘や、ハピナス道場のような経験値稼ぎには、ステータス補正が必須です。
1. 暴走メガシンカ対策:バコのみ & ヨロギのみ混合
- 必要素材: バコのみ × 4、ヨロギのみ × 4
- 特徴: スイートやサワーを使わずに、戦闘用パラメーターを盛る。
- 期待できる効果: 「攻撃パワーLv.3」「防御パワーLv.3」など。
- 解説: 異次元探索ではあまり使わない(余りがちな)スパイシー・ビター系の木のみを有効活用できます。攻撃・特攻が最大1.5倍になるバフは非常に強力で、ダメージ効率が劇的に向上します。特に時間制限のあるレイドバトルでは、このドーナツの有無が勝敗を分けると言っても過言ではありません。
2. 金策・経験値用レシピ
- 必要素材: バコのみ × 4、オレンのみ × 2、ヨロギのみ × 1、ホズのみ × 1
- 解説: お金稼ぎや経験値稼ぎに特化したパワーを狙う際の配合例です。これらは戦闘補助に近いカテゴリーに含まれるため、スパイシー系をベースに調整することで発現しやすくなります。
効率的な木のみの集め方(異次元活用法)
どんなに素晴らしいレシピを知っていても、素材となる「木のみ」がなければ絵に描いた餅です。特に星5ランクの「タンガのみ」「カシブのみ」は入手方法が限られています。ここでは最高効率の集め方を解説します。
異次元ゲートのボーナスミッションを狙え
木のみを集める場所は「異次元ゲート(ダンジョン)」一択です。 フィールドに落ちているものを拾うだけでは日が暮れます。ダンジョン内には浮遊しているモンスターボール(アイテムカプセル)が存在しますが、最も重要なのは「ボーナスボール」です。
- ミッション確認: 異次元に入ったら、画面に表示される3つの「ボーナスミッション」を確認します。(例:〇〇タイプのポケモンを捕まえろ、背後からボールを当てろ等)
- コンプリート: この3つのミッションをすべて達成します。
- ボーナス出現: 全達成すると、通常よりも豪華な「ボーナスボール」が出現します。ここから高レアリティの木のみが大量にドロップします。
「道具パワー」を発動させてから潜る
これが鉄則です。 木のみを集めに行くために、まずは手持ちの木のみで「道具パワー・きのみLv.3」がついたドーナツ(またはそれに準ずるもの)を作成し、それを食べてから異次元ゲートに入ります。 「木のみを集めるために木のみを使う」というパラドックスに感じるかもしれませんが、リターンの方が遥かに大きいです。
異次元の難易度(星の数)とドロップの質
異次元ゲートには星1〜星5までの難易度があります。
- 星1〜3: 基本的な木のみ(オレン、クラボなど)
- 星4〜5: レア木のみ(タンガ、カシブ、ハバンなど)
タンガのみやカシブのみといった最上位素材は、基本的に星4以上の異次元でしか入手できません。序盤は星の少ないゲートで数を集め、徐々に高難易度のゲートで質を高めていくステップアップが必要です。
ドーナツ厳選(リセマラ)の正しいやり方
M次元ラッシュのドーナツ作りにおいて、最も重要なテクニックが「リセットマラソン(リセマラ)」です。 木のみは消耗品です。貴重なタンガのみを8個使って、狙っていない「経験値パワー」が出てしまった時の絶望感は筆舌に尽くしがたいものがあります。それを防ぐための防衛術を伝授します。
手順1:バックアップの作成
まず、ドーナツを作る直前の状態でセーブを行います。 最も確実なのは、ポケモンセンターなどの安全な場所に「空を飛ぶ」で移動し、オートセーブが入ったことを確認するか、手動でレポートを書くことです。M次元ラッシュの仕様上、エリア移動直後にバックアップデータが更新されることが多いため、これを活用します。
手順2:ドーナツ作成と確認
目的のレシピ(例:タンガ×8)でドーナツを作ります。 完成したドーナツの効果を確認し、狙っていた「色違いLv.3 & 親分Lv.3」が出れば成功。そのまま冒険に出かけましょう。
手順3:失敗時のリセット手順
もし狙った効果が出なかった場合、そのままゲームを終了(ホーム画面に戻ってソフトを終了)します。 その後、タイトル画面で以下の隠しコマンドを入力してバックアップデータを読み込みます。
- コマンド: Xボタン + 上キー + Bボタン を同時押し
これで「バックアップデータから始める」というメニューが表示され、ドーナツを作る直前の状態(木のみを消費していない状態)に戻ることができます。この手順を繰り返すことで、理論上は木のみを減らすことなく、理想のドーナツができるまで粘り続けることが可能です。
プレイヤーたちの実態と失敗談(Discord・SNSより)
私の運営するDiscordサーバーやSNS上では、日々多くのプレイヤーからドーナツ作りに関する報告が寄せられています。成功例だけでなく、失敗例からも学べることがあります。
「710でも出ない」の嘆き
「タンガ8個で数値760にしたのに、両立しなかった!」という報告は意外と多いです。 確率が最大化するとはいえ、100%ではありません。中には1時間半粘っても理想の個体が出ず、妥協してダンジョンに潜ったという悲痛な声もあります。 しかし、ここでの教訓は「完璧を求めすぎない」ことかもしれません。色違いLv.3が出ていれば、親分Lv.3が付いていなくても、とりあえず潜って試行回数を稼ぐ方が、結果的に色違いに出会える確率は高まる可能性があります。リセマラに時間を使いすぎて、肝心のゲームプレイ時間が削られては本末転倒です。
「逆張りレシピ」の発見
「あえてセオリーを無視した配合で神引きした」という報告もあります。 例えば、端数で余っていた「ちびちびパワー」系の木のみを適当に混ぜたら、なぜかレベル3がついた、といったケースです。 これはレインボー判定がうまく機能した結果だと推測されます。攻略サイトのテンプレだけでなく、自分の手持ち在庫と相談しながら、プレビュー画面で「レインボーになるか?」を確認しつつ試行錯誤するのも、このゲームの醍醐味と言えるでしょう。
サーバー別・用途別の使い分け
上級者はドーナツを用途別に完全に使い分けています。
- 平日: 仕事終わりの短時間プレイには「カシブ節約レインボー」で素材集め。
- 休日: 時間が取れる日は「タンガ×8」でガッツリ色違い厳選。 このように、自分のライフスタイルとゲーム内のリソース管理をリンクさせることが、長く楽しむコツです。
まとめ
M次元ラッシュにおけるドーナツ作りは、単なる料理ミニゲームではなく、攻略の根幹を担うシステムです。最後に、今回の重要ポイントを再確認しましょう。
- 数値の魔法: レベル3を狙うならフレーバー値360以上、2つの効果を両立させたいなら700以上(理想は760)を目指しましょう。
- レインボーの恩恵: 貴重な木のみを節約しつつ高効果を得るために、レインボードーナツの配合を積極的に狙いましょう。
- 最強レシピの活用: 色違いなら「タンガ」、アイテムなら「カシブ」。この2つは基本にして頂点です。
- リセマラの徹底: 貴重な素材を守るため、バックアップ機能を活用したリセットマラソンを恐れずに行いましょう。
最初は複雑に感じるかもしれませんが、一度「自分だけの最強ドーナツ」を作って異次元に潜れば、その快適さとドロップの多さに驚くはずです。 木のみ集めは大変ですが、その先には色違いポケモンとの運命の出会いが待っています。この記事を参考に、ぜひ最高のM次元ライフを送ってください。
それでは、また次回の攻略記事でお会いしましょう。






