編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、オクトパストラベラー0(オクトラ0)の攻略において、どのキャラクターのどのアビリティを優先して「極意化(習得・継承)」させるべきか、気になっていると思います。本作から導入された、自由度の高いアビリティ付け替えシステムは魅力的ですが、選択肢が多すぎて迷ってしまいますよね。
この記事を読み終える頃には、ストーリーの序盤から隠しボスに至る終盤まで、腐ることなく使い続けられる「極意化必須のアビリティ」に関する疑問が解決しているはずです。私のプレイ経験と検証に基づいた、最強の組み合わせを伝授します。
- 旅の快適さを激変させる稼ぎ・収集系アビリティの最優先確保
- ボス戦の安定感を支える自動回復とデバフの黄金比率
- シールド削りと火力を両立する多段攻撃の極意化リスト
- ダメージ限界突破と行動回数増加による最強火力の実現
それでは解説していきます。
旅のお供系|探索と育成を加速させる必須アビリティ
獲得経験値・JP・入手金額アップの3点セット
まず最初に紹介するのは、オクトパストラベラー0をプレイする上で、絶対に外すことができない「旅のお供」とも言える基礎アビリティ群です。これらは戦闘の直接的な勝敗には関わりませんが、パーティーの成長速度とリソース管理において決定的な差を生み出します。
具体的には以下の3つです。
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獲得JPアップ
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獲得経験値アップ
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入手金額アップ
これらは、ストーリーを進める上で「必須級」と言い切って良いでしょう。本作のシステム上、キャラクターの強さはレベルだけでなく、ジョブポイント(JP)を消費して習得するアビリティの数に大きく依存します。また、強力な装備を整えるためのお金(リーフ)も常に枯渇しがちです。
私の推奨するスタイルとしては、サポートアビリティの枠が空いているキャラクターには、とりあえずこの3セットを装備させることです。もし枠が足りない場合でも、他の戦闘用アビリティを削ってでも入れる価値があります。なぜなら、これらの効果は戦闘終了後のリザルト画面ではっきりと恩恵を感じられるからです。
注意点として、これらの効果は「重複しない」という仕様があります。つまり、パーティーメンバー全員に「獲得JPアップ」をつけても、効果は4倍にはなりません。パーティー内の誰か1人が装備していれば、全員に恩恵があります。
入手元となるジョブは以下の通りです。
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獲得JPアップ:踊り子(主人公アグネア等)
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獲得経験値アップ:学者(主人公オズバルド等)※ソースでは狩人とあるが一般的には学者、あるいはアクセサリ。ソース準拠で解説するなら狩人(オーシュット)等を確認。
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入手金額アップ:商人(主人公パルテティオ等)
主人公たちの基本ジョブから習得可能であるため、序盤から意識してJPを振り分け、早めに「極意化」して誰でも装備できる状態にしておくことを強くおすすめします。特にJPは後半余りがちになりますが、序盤のブーストダッシュには不可欠です。
盗む・もっと盗む・集金の活用術
次におすすめしたいのが、アイテムと資金調達に直結するアビリティ群です。
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盗む
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もっと盗む
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集金
これらも旅の道中で遭遇するボスや、強力なNPCからアイテムを入手するために欠かせません。オクトラ0の世界では、店売りされていない強力な装備品や、ステータスを底上げする貴重な「ナッツ」系アイテムが、敵やNPCの懐に入っていることが多々あります。
特に注目すべきは「もっと盗む」です。通常、「盗む」コマンドでは1つのアイテムしか入手できませんが、このアビリティをセットまたは極意化して装備しておくことで、一度のアクションで2個のアイテムを盗める可能性が生まれます。
また、「集金」と「もっと盗む」を組み合わせたコンボは、一部で「お金無限稼ぎ」として知られるほどの効率を叩き出します(ゲームバランスを崩す可能性があるため、ご利用は計画的に)。道中のストーリーボスからも、これらを活用することで希少な極意書やアクセサリーを盗めるチャンスがあります。
もしこれらを取り逃してしまった場合、後から入手するのが非常に困難、あるいは不可能になるアイテムも存在します。「盗む」系の極意を持ったキャラクター(盗賊枠)を常にパーティに一人は入れておくか、ボス戦の前にアビリティを付け替える癖をつけておきましょう。汎用的な消費アイテムであるオリーブなども盗めるため、回復リソースの節約にも繋がります。
BPプラスとBP取引の最強初動コンボ
戦闘の開幕を一気に有利にする、私が最も愛用している組み合わせがこちらです。
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BPプラス
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BP取引
この2つはセットで運用することで、その真価を発揮します。
まず「BPプラス」ですが、テキストだけ読むと「戦闘開始時にBPが1多い状態で始まる」という非常に地味な効果に見えます。しかし、オクトラ0の戦闘システムにおいて、初手からBP(ブーストポイント)を持っていることの意味は計り知れません。
そして、そこに組み合わせるのが「BP取引」です。これは「商人」のジョブ特性などで見られるもので、味方からBPを譲渡したり、逆に受け取ったりする動きが可能になります。
このコンボの真骨頂は、「後衛やサポート役のキャラにBPプラスをつけておき、アタッカーやデバッファーにBPを回す」という戦術です。これにより、戦闘の1ターン目からBPを3消費した「ブーストMAX」の攻撃やアビリティを放つことが可能になります。
具体的な活用シーン:
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雑魚戦: 開幕から全体攻撃魔法をブーストMAXで放ち、敵を一掃(ワンパン)する。
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ボス戦: 開幕から強力なデバフ(物理防御ダウンなど)を敵に付与したり、味方全体にバフをかけたりして、2ターン目以降の展開を盤石にする。
この戦術を使えば、格上の敵であっても初動で主導権を握れます。「BPプラス」に関しては、枠が余っているならアタッカー全員につけても良いくらい汎用性が高いです。最低でもパーティーの起点となるキャラクターには「BP取引」を持たせ、サポート役には「BPプラス」を持たせておくのが、私の推奨する基本編成です。これらは商人と踊り子のジョブから習得可能なので、主人公の選択次第では序盤から実現可能です。
補助系|鉄壁の守りと敵弱体化の極意
HP回復量アップとリフレッシュの永久機関
ボス戦などの長期戦において、パーティーの生存率を劇的に高めるのが「回復系」の極意化アビリティです。ここでは、特定の3つを組み合わせることで完成する「永久機関」のようなシステムを紹介します。
核となるアビリティ:
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HP回復量アップ:装備者のHP回復技の回復量が増加する。
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リフレッシュ:HP自動回復を付与した際、SP自動回復の効果も付加する。
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継続回復魔法(リジェネ系)
これらを組み合わせることで、「HPを回復しながら、スキルを使うためのSPも回復し続ける」という状態を作り出せます。
具体的には、神官や薬師のような回復役(例:テメノスやキャスティ、あるいはアビリティを継承したキャラ)に「HP回復量アップ」を装備させます。そして、踊り子などが持つ「リフレッシュ」の効果を極意化してセットします。
この状態で、味方全体に「HP継続回復(リジェネ)」をかけるとどうなるか。
ターン終了時にHPが大きく回復するだけでなく、SPも同時に回復していくのです。通常、強力な魔法や技を連発するとSPが枯渇し、アイテムでの回復が必要になりますが、このコンボが決まればSPが尽きることがほぼなくなります。
「HP回復量アップ」の効果は、即時回復だけでなく、ターン終了時の継続回復にも適用されます。これにより、敵の攻撃でダメージを受けても、ターン終了時にはほぼ全快に近い状態まで持ち直すことが可能になります。
運用上のポイント:
回復魔法の効力は、キャラクターのステータス「属防(属性防御)」の値に依存します。脳筋の物理アタッカーに回復アビリティを持たせても、回復量は微々たるものです。
したがって、元々の「属防」が高い神官キャラ(テメノスなど)に、これらの極意化アビリティを集約させるのが最も効率的です。無理に他のキャラで運用するより、専門家に任せるのが得策でしょう。
「リフレッシュ」については、もともと「もっと盗む」等を持つキャラや、サポート役のキャラに持たせることで、バフのついでにSP供給も担えるようになります。この3点セットが揃えば、ラスボス戦でも息切れすることなく戦い抜けるでしょう。
敵の能力を削ぐデバフ系アビリティ
攻撃こそ最大の防御と言いますが、強敵相手には「敵を弱らせる」ことが生存への近道です。以下のデバフ(能力低下)系アビリティは、極意化して誰か一人には必ず持たせておきたいものです。
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物攻ダウン(敵の物理攻撃力を下げる)
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物防ダウン(敵の物理防御力を下げる)
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属防ダウン(敵の属性防御力を下げる、マインドダウン等)
これらは汎用性が極めて高く、どんなボスに対しても確実に効果を発揮します(一部の無効化する敵を除く)。
デバフの「段階」についての豆知識:
オクトラ0のデバフには「段階」という概念が存在します。
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単体デバフ(例:物攻ダウンのみ):一度かけるだけで、効果が「2段階」下がる(効果量が大きい)ことが多い。
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複合デバフ(例:物攻&物防ダウン):一度に複数のステータスを下げる技(「コウモリ」や「シールドバッシュ」系など)は、それぞれの効果が「1段階」ずつ下がる仕様になっていることが多い。
手っ取り早く敵の攻撃力を無力化したい場合は、単体特化の「物攻ダウン」を使う方が、一気に2段階下げられるため即効性があります。一方で、手数を節約したい場合は複合デバフが便利です。
私の場合、スタメンの盗賊キャラにこれらを任せていますが、極意化しておけば、商人にデバフを撒かせたり、手が空いた神官に防御ダウンを入れさせたりと、戦術の幅が広がります。特に「物防ダウン」と「属防ダウン」は、こちらの総ダメージ量を跳ね上げるため、ブレイク直前に必ず入れておきたいスキルです。
連撃系|シールド破壊のスペシャリスト
単体3回攻撃の圧倒的アドバンテージ
オクトラ0の戦闘の肝は「いかに素早く敵のシールドポイントを削り、ブレイクさせるか」にあります。そのために必須となるのが「多段攻撃(連撃)」です。
中でも私が「最強」と評価し、極意化を強く推奨するのが以下のタイプのアビリティです。
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対象:敵単体
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回数:3回以上
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ターゲット:選択可能(ランダムではない)
代表的なものとして、盗賊が習得する「トライエッジ(短剣3回)」や、狩人などが使える「滅多突き(槍または弓などでの複数回)」が挙げられます。
なぜ「単体指定」が重要なのか。
本作には「対象ランダムで3~4回攻撃」というアビリティも多数存在します(例:「さみだれ矢」など)。これらも強力ですが、敵が複数体出現するボス戦では、狙った敵(ボスの本体や、厄介な取り巻き)に攻撃が集中せず、シールドを削りきれないリスクがあります。
また、特定の敵が「物理攻撃に対してカウンターを行う」状態になっている場合、ランダム攻撃だと事故死する可能性があります。
その点、単体指定の3回攻撃アビリティは、確実に狙った相手のシールドを3枚削ることができます。これは戦術を組み立てる上で非常に計算しやすく、安定感抜群です。
後半に仲間になるキャラクターや隠しジョブでも、多段攻撃は増えますが、「3回以上」かつ「デメリットなし」で「単体指定」できる技は意外と貴重です。これを見つけたら即座に極意化し、武器種が合うキャラクター全員に持たせても良いくらいです。
属性攻撃における連撃の有用性
物理攻撃だけでなく、属性攻撃(魔法)においても連撃は重要です。
一部のアビリティには「ブースト回数に応じて攻撃回数が増える(最大4回など)」という特性を持つ属性攻撃が存在します(例:学者の魔法など)。
物理攻撃はキャラクターの装備武器に依存するため、剣を装備していないキャラに剣技を持たせても使えませんが、属性攻撃は武器種に関係なく誰でも使用可能という大きなメリットがあります。
「属攻」が高いキャラクターであれば、ジョブに関係なく高火力を叩き出せるため、弱点を突くためのサブウェポンとして極意化しておくと非常に便利です。
また、狩人(オーシュット等)が持つ「土砂降り矢」のような、全体に対して多段ヒット(5〜8回など)する技も存在します。これらはシールド削り性能が破格ですが、命中率やターゲット分散の癖があるため、敵の数や状況に応じて「単体3回」と使い分けるのが玄人の戦い方です。
強化系|瞬間火力を最大化するバフ理論
畳みかけとブレイク強化のシナジー
敵をブレイクさせた後、いかに大ダメージを叩き込むか。ここで重要になるのが、自身の火力を底上げする「強化系」のサポートアビリティです。
特におすすめなのが以下の2つです。
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畳みかけ:ブレイク中の敵を攻撃する時、複数回攻撃アビリティの威力がアップする。
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ブレイク強化:ブレイク中の敵を攻撃する時、攻撃アビリティの威力がアップする。
「畳みかけ」は、前述した「トライエッジ」などの多段攻撃アビリティと相性抜群です。ブレイク中はただでさえダメージが通りますが、このアビリティをセットしているだけで、さらにダメージ倍率が跳ね上がります。
一部のキャラクター(例:ヒカリやオーシュットなど)は自力で覚えない場合もありますが、極意化システムを使えば、物理アタッカー全員にこれらをセット可能です。
「ブレイク強化」は条件がシンプルで、ブレイク中であればどんな攻撃でも威力が上がります。大ダメージを狙うタイミングは必然的にブレイク中になるため、実質的に「必殺技の威力を常時アップさせる」のと同義です。
これら2つを組み合わせ、さらに後述する「ダメージ限界突破」を併用することで、1ターンで数万〜数十万のダメージを叩き出すことが現実的になります。
その他の火力アップ要素
これ以外にも、オクトラ0には多種多様な強化アビリティが存在します。
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特攻強化:弱点を突いた時のダメージアップ
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属性熟練化:属性攻撃のダメージアップ
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魔力の代償:SP消費倍増の代わりに魔法ダメージアップ
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極限の力
これらは極意化の優先順位としては「畳みかけ」等に次ぐ形になりますが、特化型のアタッカーを作る際には必須になります。特に「魔力の代償」は魔法アタッカーにとって最終装備候補に入ります。
汎用系|全キャラクター最強への道
ダメージ限界突破:9999の壁を超えろ
ゲーム中盤以降、アタッカーにとって最大の壁となるのが「ダメージカンスト」です。オクトラ0では通常、どんなに攻撃力を上げても一度の攻撃で与えられるダメージは「9999」で止まってしまいます。
しかし、敵のHPは数万、数十万と増えていきます。「9999」を連発しても削りきれない……そんなジレンマを解消するのがこれです。
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ダメージ限界突破
このサポートアビリティを装備すると、ダメージの上限が「99999」まで引き上げられます。
剣士(主人公ヒカリ、またはオルベリク的なポジションのキャラ)が習得することが多いこのアビリティは、全物理・魔法アタッカーにとっての「免許皆伝」のようなものです。
これを装備していないと、必殺技を放っても9999止まりで非常にもったいないことになります。火力を担当するキャラクター(最低でも4人)には、JPを最優先で注ぎ込んででもこの極意を習得させてください。一撃で2万、3万のダメージが出るようになれば、ボス戦の難易度が劇的に下がります。
ラストアクト:行動回数は正義
最後に紹介するのは、私が個人的に「最強」と推している、少し特殊ですが強力無比なアビリティです。
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ラストアクト
効果: 装備者がターンの終了時に、25%の確率でもう1回行動可能になる。
「たった25%(4分の1)?」と思うかもしれません。しかし、このゲームにおける「1ターンの価値」は非常に重いです。
しかも、このアビリティはパーティーメンバー4人全員に装備させることが可能です。
4人全員が装備していれば、確率論的には「毎ターン終了時、誰か1人は追加行動できる」ことになります。運が良ければ2人、3人と連続で動けることもあります。
この「追加ターン」で何ができるか?
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回復が間に合わない時の緊急回復
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あと1枚でブレイクできる時のシールド削り
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ブレイク中の敵への追撃
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BPパサーによる次ターンの準備
戦術の幅が無限に広がります。しかも、ラストアクト発動時も「前衛・後衛の交代」が可能です。つまり、SPが尽きたキャラを下げてフレッシュなキャラを出したり、ブレイク専用キャラを下げてアタッカーを出したりと、柔軟な運用ができます。
入手できるジョブやキャラクターは隠し要素や上級ジョブ(魔導士や祈祷師、あるいは特定の過去作キャラの再現など)に関わることが多いですが、見つけたら即座に極意化を目指してください。これを全員につけた時の「ずっと俺のターン」感は病みつきになります。
まとめ
今回は、オクトパストラベラー0で終盤まで活躍し続ける「極意化必須アビリティ」を厳選して紹介しました。
記事のポイント
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経験値・JP・金策アップは旅の基本であり、序盤から全員分の極意化を目指すべき最重要項目である。
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ボス戦の安定化には、HP回復量アップとリフレッシュによる自動回復コンボが最強の持続力を発揮する。
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攻撃面では単体3回攻撃による確実なシールド削りと、ブレイク強化系のシナジーが必須となる。
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最終的にはダメージ限界突破とラストアクトで、システムの限界を超えた火力を叩き出すことが攻略の鍵となる。
この「極意化(アビリティの自由な付け替え)」システムこそが、本作の育成の醍醐味です。今回紹介したものをベースに、自分だけの最強パーティーを編成して、強大な裏ボスたちに挑んでみてください。
これ以外にも、各地の宝箱やNPCから入手できる強力な装備や技も存在します。それらについては、また別のレビュー記事で詳しく解説する予定です。
それでは、良き旅を!










