編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、第4弾大型アップデートで追加された「ゴグマジオス」の攻略や、それに伴う新スキル環境、特に双剣における最適解装備が気になっていると思います。
「属性環境が変わった」「怒り時の火力が異常」といった噂は聞くものの、実際にどの防具を組み合わせ、どのようなスキル構成にすればその真価を発揮できるのか、情報が錯綜していて悩んでいるハンターさんも多いのではないでしょうか。
この記事を読み終える頃には、『宣戦呼応』を軸とした双剣装備の組み方から、対ゴグマジオス戦での具体的な立ち回り、そしてなぜこの装備が「最強」と呼ばれるのかという疑問が解決しているはずです。
- 新スキル『宣戦呼応』により怒り時の属性値が1.2倍+20へ跳ね上がる
- 挑戦者や連撃といった既存火力スキルとのシナジーでDPSが劇的向上
- ゴグマジオス防具を混ぜた複合装備でシリーズスキルも同時発動可能
- ギミック活用と立ち回り次第でエンドコンテンツも10分台で周回可能
それでは解説していきます。
新スキル『宣戦呼応』がもたらす双剣革命|属性環境の激変
今回のアップデートで最も注目すべき点は、間違いなく新スキル『宣戦呼応』の実装です。 これまでモンハンワイルズ(MHWs)の双剣環境は、物理と属性のバランス調整が常に議論の的となってきましたが、このスキルの登場により「属性特化」が新たなステージへと突入しました。
『宣戦呼応』のスペックと発動条件
まず、このスキルの基本仕様について整理しておきましょう。 私が実際に検証用装備で確認した数値と、今回の構成における挙動は以下の通りです。
- 発動条件:戦闘中の大型モンスターが「怒り状態」になること。
- 効果内容:属性攻撃値が大幅に上昇する。
具体的にどれほど上昇するのか、これは多くのハンターが気になるところでしょう。 今回のビルドでの実測値を見ると、スキル未発動時の属性値が「384」であるのに対し、モンスターが怒り状態になり『宣戦呼応』が発動すると、その数値は「469」まで跳ね上がります。
計算式から見る「1.2倍+20」の衝撃
この数値変動を分析すると、単なる固定値上昇ではないことが分かります。 計算式としては**「元の属性値 × 1.2 + 20」**という係数が掛かっていることが濃厚です。
- 384 × 1.2 = 460.8
- 460.8 + 20 ≒ 480(実測値との誤差は防具ボーナス等の補正によるものと推測)
従来の属性強化スキルは、属性値を1.1倍にしたり、固定値を加算したりするものが主でした。しかし、この「1.2倍」という倍率は、手数武器である双剣にとって破格の性能です。 特に双剣は、鬼人化中の乱舞や、新モーションによる多段ヒットでダメージを稼ぐ武器種です。一撃ごとの属性ダメージがこれほど底上げされれば、トータルのDPS(秒間ダメージ)は計り知れません。
なぜ「挑戦者」と相性が良いのか
『宣戦呼応』のトリガーが「モンスターの怒り」である点も見逃せません。 これは、既存の強スキルである「挑戦者(怒り時に攻撃力と会心率アップ)」と発動条件が完全に一致することを意味します。
- モンスターが怒る。
- 『宣戦呼応』で属性値が爆上がりする。
- 同時に『挑戦者』で物理攻撃力と会心率も上昇する。
この二重のバフが掛かる瞬間こそ、双剣が最も輝く「確変タイム」となります。 今作のモンスター、特にゴグマジオスのような古龍級は怒り状態が長く続く傾向にあるため、実質的な常時火力スキルとして運用できる点も評価が高い理由です。
属性値「469」の世界
属性値が400後半に達するということは、肉質が硬い部位であっても属性ダメージだけでゴリ押しが可能になるレベルです。 ゴグマジオスのように、物理肉質が変化したり、特定の部位(翼や背中)を狙う必要があるモンスターに対して、この属性値の高さは最大の武器になります。
これまでの装備では到達できなかった領域の属性ダメージを叩き出せるため、過去の装備セットをすべて過去のものにするポテンシャルを秘めています。
最強双剣ビルドの全貌|装備構成とスキル詳細
それでは、今回の核となる装備構成を紹介します。 ゴグマジオス素材を使用する新防具と、既存の優秀な防具を組み合わせたキメラ装備(混合装備)になります。
装備構成リスト
部位ごとの採用防具は以下の通りです。
| 部位 | 防具名(通称) | 特徴 |
|---|---|---|
| 頭 | エグゾヘルム | 基礎ステータスが高く、スロット優秀 |
| 胴 | レダーメイル | 必須スキル枠、スタミナ管理系 |
| 腕 | レダーアーム | 連撃系スキルとの親和性が高い |
| 腰 | ゴグコイル | 新スキル関連、シリーズスキル発動の要 |
| 脚 | ゴググリーヴ | 『宣戦呼応』搭載のキーパーツ |
| 護石 | 業物・匠の護石 | 切れ味管理とスロット確保 |
※名称は一部通称を含みますが、第4弾アップデートで追加されたゴグマジオス派生および高難度クエスト報酬で作成可能なラインナップです。
この構成の意図は明確で、「新スキルを取り入れつつ、双剣に必要な快適性を損なわない」ことです。 ゴグマジオスの防具(腰・脚)を採用することで、固有のシリーズスキルを発動させつつ、頭〜腕で基礎的な戦闘力を担保しています。
発動スキル一覧と解説
この装備で発動するスキルセットは、攻撃的かつ実戦向きな構成になっています。
1. 宣戦呼応(New!)
前述の通り、本ビルドの核。怒り時に属性火力を底上げします。
2. ラ々共鳴(シリーズスキル)
「力の解放」のスキル発動時間を延長する効果があります。 双剣はスタミナ消費が激しいため、力の解放による「スタミナ消費軽減+会心率アップ」は非常に恩恵が大きいです。この発動時間が伸びることで、鬼人化の維持が容易になり、結果として手数が増えます。
3. 主の魂(シリーズスキル)
根性効果(致死ダメージを耐える)を発動させます。 ゴグマジオスのような一撃が重いモンスター相手では、即死回避は実質的な火力スキル(乙ってキャンプ送りになる時間をゼロにする)と言えます。
4. 攻撃系スキル群
- 力の解放:会心率とスタミナ管理。
- 連撃:ヒット数を稼ぐと攻撃力が上がる。双剣の必須級スキル。
- フルチャージ:体力最大時に攻撃力アップ。
- 弱点特効:弱点部位への会心率アップ。
- 挑戦者:怒り時の物理・会心強化。『宣戦呼応』とのベストパートナー。
- 連撃強化(シリーズスキル):連撃の効果をさらに高めるゴグマジオス防具固有の効果。
5. 快適系スキル群
- 火耐性:ゴグマジオスの熱線や爆発対策。
- スタミナ急速回復:鬼人化解除時のリカバリー速度向上。
- ランナー:鬼人化中のスタミナ減少速度を抑制。
- 回避距離UP:機動力を強化し、被弾を減らす。
- 水場・深雪適応:特定フィールドでの機動力確保。
装飾品のカスタマイズ性
今回のビルドでは、スロットに余裕があるため、個人のプレイスタイルに合わせて調整が可能です。 紹介している構成では「業物」や「剛刃研磨」などの切れ味ケアを入れていますが、もし立ち回りに自信があるなら、さらに属性強化珠を詰め込んで、属性値を500オーバーにすることも夢ではありません。
特に「ゴグマジオス防具」には、シリーズスキルとして「先行」や「連撃強化」、「無傷の重層(フルチャージの上位互換的な効果)」などが複数付与されています。 腰装備だけで連撃強化が発動するなど、パーツ単位での性能が非常に高いため、双剣使いならずとも確保しておきたい逸品です。
ゴグマジオス完全攻略|装備作成のための実戦ガイド
最強装備を作るためには、その素材元である「ゴグマジオス」を倒さなければなりません。 しかし、ゴグマジオスは超大型モンスターであり、タフネスも火力も桁違いです。 ここでは、今回紹介した装備(あるいは作成途中の装備)を使って、ソロでも10分台で周回するための立ち回りを徹底解説します。
基本的な立ち位置と狙うべき部位
ゴグマジオスは体が巨大ですが、双剣で狙うべきは主に「脚」と「尻尾」、そしてダウン時の「頭」「背中」です。
- 通常時:後ろ脚に張り付き、鬼人突進連斬や回転斬りでダメージを蓄積させる。
- ダウン時:頭部へ移動し、乱舞や新モーションの定点攻撃を叩き込む。
- 飛行時:翼や垂れ下がった尻尾を狙う。
特に重要なのが、この装備の特性である「属性値」を活かすことです。ゴグマジオスは属性の通りが良い部位があるため、物理肉質が硬い場所でも属性ダメージで削り切ることが可能です。
第1フェーズ:ギミックを使い倒せ
ゴグマジオス戦の第1フェーズ(戦闘開始〜一定ダメージまで)は、フィールドギミックをいかに活用するかがタイム短縮の鍵を握ります。
1. マグマ噴出ギミック
フィールドの壁際にある、蒸気が噴出しているような亀裂に注目してください。 ここにスリンガー(種火石など)を撃ち込むと、マグマが噴出し、近くにいるモンスターに大ダメージを与えます。
- ダメージ量:約2050ダメージ × 3ヒット(計6000以上)
- 狙い方:ゴグマジオスは突進攻撃を多用してくるため、壁際に誘導し、突進を誘発させてからスリンガーを当てるのが定石です。
- 配置数:フィールドに3箇所ほど存在します。これをすべて当てれば、それだけで18,000近いダメージソースになります。
2. 落石トラップ
天井に鍾乳石のような岩があるポイントがあります。 ここもスリンガー等で落下させることで、大ダメージとともにダウンを奪えます。 マグマギミックで怯ませた後や、定位置に誘導できた際に確実に当てていきましょう。
このフェーズでは、「自分で殴る」こと以上に「環境を利用して削る」意識を持つことで、被弾リスクを抑えつつ最速でフェーズ移行させることができます。
第2フェーズ:本気モードへの対処
一定ダメージを与えると、ゴグマジオスが空を飛び、フィールド移動を行います。ここからが本番です。 第2フェーズ移行時、モンスターが移動モーションに入りますが、この移動中に特定のスイッチ(撃龍槍などの起動スイッチ付近)を起動することで、移動中のゴグマジオスに追加ダメージ(約8200ダメージ)を入れることが可能です。これはタイミングがシビアですが、決まれば大きな短縮になります。
飛行モードと「翼」への攻撃
第2フェーズ開幕は、大暴れしながら広範囲攻撃を繰り出してきます。 この時、安全地帯(アンチ)となるのは意外にも「ゴグマジオスの真下」です。 勇気を持って懐に飛び込み、回避距離UPを活かして足元へ潜り込みましょう。
ゴグマジオスが飛行したり、翼を地面につけて体勢を低くした時はチャンスです。 翼にダメージが蓄積するとダウンを奪えるため、双剣の機動力を活かして翼を集中攻撃します。
撃龍槍のタイミング
戦闘が進むと、拠点防衛用の兵器「撃龍槍」が使用可能になります。 これは一撃で数万ダメージを与える決戦兵器です。 必ず当てるために、ゴグマジオスがダウンしている時や、大きな隙を見せた時に起動しましょう。 今回の実戦データでは、撃龍槍で約67,000ダメージを確認しています。これは総HPの相当な割合を占めるため、外すとクリアタイムが数分遅れる原因になります。
「重油」状態異常への対策
ゴグマジオスの最大の特徴として、体から滴る「重油(タール)」があります。 これに触れるとハンターが拘束され、移動速度が極端に低下したり、爆発攻撃で即死級のダメージを受けたりします。
- 対策1:スキル「粘着無効」をつける(余裕があれば)。
- 対策2:今回採用している「力の解放」や「ランナー」でスタミナを確保し、拘束される前に回避連打で脱出する。
- 対策3:絶対回避や絶対回避【臨戦】などの狩技(またはそれに準ずる新アクション)で強引にフレーム回避する。
今回の装備には「主の魂(根性)」がついているため、万が一重油爆発を受けても一度だけなら耐えられます。この保険があるだけで、強気な攻めが可能になります。
集中弱点攻撃の活用
ワイルズの新要素である「集中モード」と「集中弱点攻撃」。 ゴグマジオス戦でもこれは極めて有効です。 特に背中や翼など、通常攻撃では届きにくい、あるいは硬い部位に傷がついた際、集中モードで傷口を狙い撃ちすることで大ダメージを与えられます。
動画の立ち回りでも、ダウン中や特定の隙に「集中弱点攻撃(傷口への追撃)」を積極的に行い、1000〜2000単位のダメージを連発しています。 双剣のリヴァイ斬り(空中回転乱舞)のような派手な技だけでなく、地味ながら確実なこのシステム攻撃を使いこなすことが、DPS向上の秘訣です。
さらなる高みへ|装備の拡張性とアレンジ案
今回紹介した装備は、汎用性と火力のバランスが取れた「完成形の一つ」ですが、手持ちの護石やプレイスタイルによっては、さらなる強化が可能です。
連撃強化特化型
ゴグマジオスの腰装備には「連撃強化」がついていますが、頭装備などを別の「連撃強化」持ち防具(例:今回のアップデートで追加された別個体防具など)に変更することで、シリーズスキルを重ねがけできる可能性があります。
- 案:頭をゴグヘルム、または連撃強化を持つ新防具に変更。
- 効果:連撃発動時の攻撃力・属性値上昇倍率がさらにアップ。
- デメリット:スロット数や快適スキル(ランナー等)が減る可能性がある。
双剣において「連撃」は最強のシナジーを持つため、快適性を犠牲にしてでも火力を求めるタイムアタック勢には、こちらの特化型が好まれるでしょう。
5部位シリーズスキルのロマン
ゴグマジオス防具を3部位以上(例:胴・腕・腰)装備することで、「黒蝕竜の秘密」やその他の複合スキルを発動させる構成も考えられます。 今回の装備では「エグゾ」や「レダー」を混ぜていますが、これをゴグ系に寄せることで、より攻撃的な(防御を捨てた)ビルドも構築可能です。 ただし、火耐性が極端に下がったり、スタミナ管理が厳しくなるため、強走薬の常飲が前提となる玄人向けの調整となります。
初心者向けアレンジ
「まだ被弾が多い」「スタミナ管理が苦手」という方は、以下の調整をおすすめします。
- 回避性能Lv3〜5へ増強:回避距離だけでなく、無敵時間を伸ばすことで、ゴグマジオスの広範囲爆発を避けやすくする。
- 火耐性Lv3の徹底:火属性やられを防ぐだけでなく、爆発ダメージそのものを軽減。
- 精霊の加護:確率でダメージを軽減。根性と合わせて生存率を大幅アップ。
まとめ
今回の記事では、モンハンワイルズの第4弾アップデートで登場したゴグマジオスに対抗するための、新スキル『宣戦呼応』搭載型双剣装備について解説しました。
『宣戦呼応』による属性値1.2倍+20という驚異的なバフは、手数武器である双剣にとってまさに革命です。 怒り時という限定条件ではありますが、挑戦者と組み合わせることで、モンスターが強くなるほどハンターも強くなるという、非常に理にかなった攻撃的ビルドが完成します。
また、ゴグマジオス戦においては、装備の強さだけでなく、マグマや落石といった環境ギミックを使いこなす知識が重要であることもお伝えしました。 17分台、あるいはもっと早いタイムでの周回を目指すなら、ただ武器を振り回すだけでなく、フィールド全体を武器にする意識が必要です。
この装備を作成し、使いこなすことができれば、今後の追加コンテンツやさらに高難度なクエストにおいても、第一線で活躍できることは間違いありません。 まずはゴグマジオスに挑み、その圧倒的な素材の力(とタールの粘着質)を体感してみてください。
筆者情報
桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。







