編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ランクマS4で勝てる最強のポケモンや、最新のTier表が気になっていると思います。
ついに開幕したシーズン4。DLC「M次元ラッシュ」の解禁に伴い、新たなメガシンカやポケモンが参戦し、環境は激変しました。特に一般ポケモン主体のルールだからこそ、個々のポテンシャルとプレイヤースキルが試されるシーズンとなっています。私が実際に数百戦プレイして導き出した結論を共有します。
この記事を読み終える頃には、S4環境で勝つための構築と、使うべきポケモンの疑問が解決しているはずです。
- Tier1からTier3まで全35体の詳細な性能と評価
- メガセグレイブやメガメタグロスなど新メガシンカの運用論
- リアルタイムバトルにおけるオヤブンサイズの戦略的価値
- 勝率を安定させるためのパーティ構築と立ち回りの極意
それでは解説していきます。
ポケモンZA ランクマS4の環境考察とTier表の定義
シーズン4がついに幕を開けました。今シーズンは、私たちプレイヤーにとって待ちに待った「DLC・M次元ラッシュ」解禁後の初のランクマッチとなります。これまでの環境とは一線を画す、非常にエキサイティングかつシビアな環境が形成されつつあります。まずは、Tier表を紹介する前に、このS4というシーズンがどのようなルールで、どのようなメタゲームが展開されているのか、その背景を深く考察していきましょう。
伝説・準伝説禁止がもたらす「一般ポケモン」の群雄割拠
今シーズンの最大の特徴は、伝説・準伝説ポケモンの使用禁止というルールです。これにより、これまで数値の暴力で環境を制圧していた一部の伝説ポケモンが姿を消し、純粋な種族値とタイプ相性、そして今回追加された「新たなメガシンカ」の性能が勝敗に直結する環境となりました。
DLCで追加された一般ポケモンたちが主役となり、特に600族と呼ばれる高ステータスポケモンたちのメガシンカ形態が、実質的な「伝説枠」としての役割を担っています。これにより、以前よりもパーティ構築の自由度が増した一方で、メタゲーム(流行の対策)の回転速度が非常に速くなっています。昨日まで通じていた戦術が今日は通じない、そんなヒリヒリするような対戦環境が構築されています。
アクション要素の深化と「サイズ」の戦略性
『ポケモンZA』独自の要素であるリアルタイムバトルシステムにおいて、今シーズンほど「ポケモンのサイズ」と「技の硬直」が重要視される環境はありません。特に「オヤブンサイズ」のポケモンは、攻撃範囲が広いというメリットと、被弾判定が大きいというデメリットを併せ持っています。
これまでは「とりあえずオヤブン個体」という風潮がありましたが、S4では遠距離アタッカーの台頭により、あえて「通常サイズ」を採用して回避性能を高める戦略も有効になっています。このあたりのミクロな操作技術と知識が、Tier評価にも大きく影響しています。
Tier表の定義について
本記事におけるTier(ティア)の定義は以下の通り設定しています。
- Tier 1 (SSランク):環境の中心。単体性能が極めて高く、対策必須。パーティに1体は組み込みたい「勝ち馬」。
- Tier 2 (Sランク):Tier1に対抗しうるポテンシャルを持つ。あるいは特定の強力な役割遂行能力を持つ環境上位ポケモン。
- Tier 3 (Aランク):環境に刺さる強みを持つが、弱点も明確。プレイヤースキルや構築次第でTier1を食えるジョーカー枠。
それでは、これらを踏まえた上で、各ポケモンの詳細な解説に移っていきましょう。
【Tier1】環境を支配する破壊神たち(SSランク)
Tier1に選出したのは、現環境において「理不尽」とも言えるほどのパワーを持つ6体です。彼らは種族値、技範囲、特性のすべてが高水準でまとまっており、S4のランクマッチを勝ち抜くためには、これらを自分で使うか、あるいは完璧に対策するかの二択を迫られることになります。
メガセグレイブ:氷竜の絶対王者
オヤブンサイズ推奨
今シーズンの「顔」とも言える存在が、このメガセグレイブです。DLCで解禁された彼のメガシンカ形態は、まさに破壊神と呼ぶにふさわしいスペックを持っています。
圧倒的な攻撃種族値175の暴力
通常個体の時点で600族として高いスペックを持っていましたが、メガシンカによって攻撃種族値は驚異の175に達しました。これは全ポケモン中でもトップクラスの数値であり、半端な物理受けポケモンでは受け出しすら許しません。特性による火力補正こそありませんが、素のステータスだけで環境を粉砕するパワーがあります。
専用技「きょけんとつげき」の運用論
彼の代名詞である専用技「きょけんとつげき」は、凄まじい威力を誇るドラゴン技ですが、使用後に「次のターンまで相手の攻撃が必中になり、受けるダメージが2倍になる」という強烈なデメリット(硬直)があります。しかし、ZAのリアルタイムバトルにおいては、このデメリットを「トドメの一撃」として使うことで帳消しにできます。相手を倒してしまえば反撃は来ないからです。
また、サブウェポンの「つららばり」は連続技であり、「きあいのタスキ」や「マルチスケイル」を持つカイリューなどを貫通してダメージを与えられます。「ドラゴンダイブ」も採用候補で、こちらは範囲と威力のバランスが良いです。
オヤブンサイズの優位性
メガセグレイブに関しては、迷わず「オヤブンサイズ」を推奨します。近接アタッカーである彼にとって、攻撃判定の広さは正義です。「つるぎのまい」を積んでからの広範囲攻撃は、乱戦地帯を一掃する力があります。被弾面積が増えるリスクはありますが、それを補って余りある制圧力を持っています。
対策と弱点
対策としては、彼が技を放った直後の硬直を狙うこと。または、遠距離からの特殊攻撃で削ることです。特防は物理耐久に比べてやや低めなので、サーフゴーやシャンデラなどの高火力特殊アタッカーで距離を取りながら戦うのが有効です。
メガメタグロス:鋼の要塞にして重戦車
オヤブンサイズ推奨
第3世代からの古豪が、ZA環境で再び覇権を握りました。メガメタグロスは、高い攻撃力と防御力を兼ね備えた、まさに「動く要塞」です。
攻防一体の完璧なステータス配分
メガシンカ後の種族値は、攻撃145、防御150という物理面での鉄壁さを誇ります。さらに素早さも110まで上昇しており、見た目に反して高速で動けるのが最大の特徴です。この「硬くて、速くて、強い」という矛盾した性能が、ランクマでの安定感を支えています。
「ヘビーボンバー」と追尾性能
特筆すべきは「ヘビーボンバー」の性能です。ZAのバトルシステムにおいて、この技はロックオンした相手を追尾して飛びつく性質を持っています。これにより、逃げ回る相手を確実に捕まえ、高火力の鋼技を叩き込むことが可能です。体重依存の威力計算も、メガメタグロスの重量級ボディと相性が抜群で、フェアリータイプを粉砕します。
環境メタとしての立ち位置
現在のTier1であるメガセグレイブやガブリアスに対して、タイプ相性で優位を取れるわけではありませんが、数値の高さで五角以上に殴り合えます。また、Tier2以下の多くの有象無象に対しては、その防御力で完封可能です。「かみなりパンチ」「れいとうパンチ」を採用することで、範囲補完も完璧です。
序盤の安定感
多くのメガシンカポケモンが、メガエネルギーが溜まるまで本領を発揮できない中、メタグロスは通常状態でも600族のスペックがあるため、序盤のレーン戦や小競り合いでも押し負けません。隙が少ない、完成されたポケモンと言えるでしょう。
サーフゴー:富と黄金のトリックスター
通常サイズ推奨
パルデア地方からの刺客、サーフゴーはその特異な性能でZA環境でもトップメタに君臨しています。彼は物理偏重の環境における、最強の特殊アタッカー枠です。
「てっていこうせん」の超火力とリスク管理
鋼タイプ最強クラスの特殊技「てっていこうせん」を習得します。この技は使用時に自身のHPを削りますが、その威力は絶大。メガセグレイブなどの物理耐久が高い相手でも、特殊耐久の隙を突いて致命傷を与えられます。また、彼は移動速度が速く、ヒットアンドアウェイ戦法を得意とします。
回避性能を高める通常サイズ
サーフゴーに関しては「通常サイズ」を推奨します。理由は明確で、耐久力がそこまで高くないため、被弾を避けることが生存に直結するからです。通常サイズであれば当たり判定が小さく、ラグラージの「じしん」やガブリアスの攻撃を、ステップや移動だけで回避しやすくなります。
「わるだくみ」からの全抜き性能
隙を見て「わるだくみ」を積むことができれば、手がつけられなくなります。「シャドーボール」や「10まんボルト」の威力が倍増し、遠距離から一方的に相手を撃墜する固定砲台と化します。特にフェアリータイプへの圧力は凄まじく、環境に多いハバタクカミ(今期はいないが)的な立ち位置のポケモンを抑制しています。
特性「おうごんのからだ」について
ZAでは特性の仕様が一部変更されていますが、状態異常への耐性は健在です。デンリュウの麻痺撒きや、あくびループなどの搦め手が効かないため、純粋な殴り合いに持ち込めるのも強みです。
ラグラージ:対面最強のスタンダード
オヤブンサイズ推奨
ホウエン御三家のラグラージが、メガシンカと共にTier1入りを果たしました。彼に隙はありません。水・地面という極めて優秀な複合タイプが、電気技の一貫を切りつつ、多くの相手と対等に渡り合える土台を作っています。
唯一無二のタイプ相性と耐久力
弱点は草タイプのみ。その草タイプも「4倍弱点」ではありますが、環境に強力な草技使いが少ない(メガメガニウム等はいますが、Tier3)ため、実質的に弱点が無いような状態で立ち回れます。特に、環境に多い「10まんボルト」や「ボルトチェンジ」を無効化できる地面枠としての価値は計り知れません。
「のろい」と物理制圧
「のろい」を積むことで攻撃と防御を同時に上げ、物理アタッカーとの殴り合いを制します。素早さが下がるデメリットも、元々鈍足なラグラージや、受け身で戦うスタイルにおいてはそこまで気になりません。「たきのぼり」「じしん」「れいとうパンチ」という技構成は、シンプルながらも範囲が広く、どんな相手にも等倍以上でダメージを通せます。
フリーズドライへの対抗策
唯一の懸念点である「フリーズドライ(水タイプにも抜群になる氷技)」に対しては、プレイヤーのハンドスキルで対抗します。ラグラージ(特にメガラグラージ)は見た目以上に移動の初速が速く、またフリーズドライ自体が近接寄りの技であるため、距離を取り続けることで回避が可能です。この「操作で相性差を覆せる」点が、ラグラージをTier1に押し上げている要因です。
デンリュウ:雷撃のロマン砲
通常サイズ推奨
デンリュウは、メガシンカによってドラゴンタイプを獲得し、特攻種族値165という化け物クラスの火力を手に入れました。さらにDLCで習得した「メテオビーム」が、彼を最強の座へと押し上げました。
「メテオビーム」による革命
これまでデンリュウの課題は、鈍足さと技の範囲でした。しかし、岩タイプの高火力技「メテオビーム」の習得により、特攻を1段階上げながら攻撃するという凶悪なムーブが可能になりました。これにより、本来苦手な炎タイプや飛行タイプ、そして環境トップのメガセグレイブ(氷タイプ)に対しても抜群を突いて対抗できるようになりました。
「じゅうでん」コンボの瞬間火力
電気タイプの補助技「じゅうでん」は、次の電気技の威力を2倍にし、かつ特防を上げる効果があります。これを使った後の「10まんボルト」は、半減相手ですら消し飛ばすほどの火力を叩き出します。受け出しに来た地面タイプ以外は、基本的に受かりません。
「コットンガード」で物理も要塞化
さらに恐ろしいのが「コットンガード」です。防御をぐぐーんと(3段階)上げるこの技を使えば、物理耐久も要塞化します。ガブリアスの地震ですら耐えるようになり、要塞化したデンリュウを突破するのは至難の業となります。
立ち回りの注意点
足は遅いため、囲まれると弱いです。味方のサポートを受けつつ、後方から超火力をぶっ放す砲台としての運用が基本です。通常サイズを推奨するのは、少しでも被弾を減らし、場持ちを良くするためです。
ガブリアス:主人公の帰還
オヤブンサイズ推奨
「主人公」と呼ばれた男、ガブリアス。彼もまた、メガシンカ(種族値700)という新たな力を得て、環境の最前線に帰ってきました。
美しき種族値配分と「すながくれ」
HP108、攻撃170、素早さ92(メガ時)というステータスは、無駄が一切ありません。通常個体でも十分戦えますが、メガシンカすることで火力が爆発的に向上します。また、天候が砂嵐の時の回避率アップも地味ながら厄介で、ギリギリの勝負で攻撃を避けて逆転するシーンも散見されます。
技範囲の広さと「つるぎのまい」
「じしん」「ドラゴンクロー(またはダイブ)」に加え、サブウェポンも豊富です。そして何より「つるぎのまい」からの全抜き性能が非常に高い。メガシンカ後の圧倒的な攻撃力から放たれる一致技は、等倍であればほぼワンパン圏内に入れます。
メガシンカのタイミング
ガブリアスの面白い点は、メガシンカすると素早さが下がる(102→92)点です。そのため、高速アタッカーと対面した時はあえてメガシンカせずに戦い、耐久が必要な場面や火力が欲しい場面でメガシンカするなど、状況に応じた使い分けが求められます。これが使えるようになると、ガブリアスの勝率はグッと上がります。
きあいのタスキとの相性
持ち物は「きあいのタスキ」が安定です。氷技が4倍弱点であるため、不意の「れいとうビーム」や「こおりのつぶて」で即死するのを防ぎます。タスキで耐えて、返しの「ドラゴンダイブ」で倒す。この動きがシンプルにして最強です。
【Tier2】上位ランカーが愛用する実力派12選(Sランク)
Tier2のポケモンたちは、Tier1に匹敵する爆発力を持っているか、あるいはTier1のメタ(対策)として機能するポケモンたちです。環境次第ではTier1に食い込む可能性も十分にあります。
メガエアームド:物理受けの最高峰
オヤブンサイズ推奨 防御種族値が非常に高く、タイプ相性も優秀な「鋼・飛行」。地面技を無効にしつつ、物理攻撃を受け止めます。 特筆すべきは、メガシンカにより攻撃力が大幅に上昇した点です。単なる受けポケモンではなく、「つるぎのまい」からの「ブレイブバード」でアタッカー運用が可能になりました。 ただし、メガシンカで防御種族値が30下がるという特殊な調整がされているため、メガ前の硬さを過信してメガシンカすると、思わぬダメージを受けることがあります。使い所を見極める玄人向けのポケモンです。
メガリザードンY:日照りからの超火力
オヤブンサイズ推奨 特性「ひでり」により、炎技の威力が1.5倍になります。特攻種族値159から放たれる「ブラストバーン」や「ねっぷう」は、半減だろうがお構いなしに焼き尽くす火力があります。 また、日照り下では水技の威力が半減するため、実質的に水タイプとも撃ち合えます。ソーラービームが溜めなしで撃てるのも大きく、水・地面・岩タイプへの強力な打点となります。S4環境は天候操作が少ないため、天候を維持しやすいのも追い風です。
ヘイラッシャ:合体戦術の脅威
オヤブンサイズ推奨 相方のシャリタツを口の中に隠す「合体」ギミックを持つ天然ナマズ。合体中は全能力が2段階上昇するという破格のバフがかかります。 この状態のヘイラッシャは、まさにレイドボス並みの強さ。「じわれ」による一撃必殺のプレッシャーもあり、相手にする場合は非常に厄介です。 弱点は、合体中は交代ができなくなること。特殊アタッカーの電気技や草技で集中砲火を浴びると、逃げることもできずに沈むことがあります。
シャリタツ:司令塔兼アタッカー
通常サイズ推奨 ヘイラッシャの相方としての役割が主ですが、単体でも高い特攻と「りゅうのはどう」「ハイドロポンプ」を持つ優秀なアタッカーです。 特に「通常サイズ」の小ささを活かし、戦場をちょこまかと動き回りながら高火力を押し付ける戦法がウザ強いです。ヘイラッシャが倒れた後、または合体前の削り役として、きあいのタスキを持って行動保証を確保するのが一般的です。
グレンアルマ:広範囲砲台
通常サイズ推奨 S4から解禁されたDLCポケモン。エスパー・炎という攻撃的な複合タイプを持ちます。「メテオビーム」の習得により、特攻を上げつつ攻撃できる手段を得ました。 専用技「アーマーキャノン」は耐久が下がりますが威力は抜群。遠距離から「サイコキネシス」や「ねっぷう」をばら撒き、近づかれる前に倒すスタイルが基本です。物理耐久もそこそこあるため、多少の被弾は許容できるのも強みです。
シャンデラ:ガード不能のゴースト火力
通常サイズ推奨 特攻お化け。「すりぬけ」ではなく「もらいび」での採用も多いですが、特筆すべきはその火力。メガメタグロスやメガエアームドといった鋼タイプを「ねっぷう」や「オーバーヒート」で消し炭にします。 サブウェポンの「エナジーボール」や「ソーラービーム(ワザプラスで溜め短縮)」により、水タイプへの打点も確保。物理耐久の低さを「シュカのみ(地面半減)」などで補えば、対面性能はかなり高くなります。
コノヨザル:怒りの拳で殴り勝つ
オヤブンサイズ推奨 「ふんどのこぶし」の仕様がZAでどうなっているか注目されていましたが、被弾回数に応じて威力が上がるメカニズムは健在です。 耐久振りでビルドアップを積み、相手の攻撃を受けながら火力を上げていくスタイルが強力。ゴースト・格闘の範囲は等倍を取りやすく、殴り合いにおいて無類の強さを発揮します。リアルタイムバトルでは、相手の攻撃をあえて受けてカウンター気味に殴る技術が求められます。
ドリュウズ:砂パのエース
オヤブンサイズ推奨 攻撃135からの「じしん」「アイアンヘッド」は強力無比。特に「ドリルライナー」の急所率の高さと突進速度は、乱戦で輝きます。 バンギラスやカバルドンがいないパーティでも、自力でダイロック(相当の技)や味方のサポートで砂嵐を展開し、「すなかき」で倍速になって暴れる動きが強いです。耐久は紙なので「きあいのタスキ」は必須級。
ガラガラ(アローラのすがた含む):ふといホネのロマン
オヤブンサイズ推奨 専用アイテム「ふといホネ」により、攻撃力が2倍になります。種族値の見た目以上に火力が馬鹿げでおり、Tier1のポケモンたちすら確定2発以内に収めるパワーがあります。 素早さが遅いため、トリックルーム下や、相手の隙を突く立ち回りが必須ですが、ハマった時の破壊力はTier1クラス。「ホネブーメラン」はタスキ貫通の連続技かつ遠距離攻撃なので、使い勝手が非常に良いです。
キラフロル:毒の設置とビーム
オヤブンサイズ推奨 特性「どくげしょう」により、物理技を受けると相手のフィールドに毒びしを撒きます。これが交代を多用するランクマでじわじわ効いてきます。 自身も高い特攻を持ち、「メテオビーム」「ヘドロウェーブ」「パワージェム」と技範囲も優秀。先発に出して場を荒らし、後続のエースにつなぐ役割として最高峰の性能を持っています。
シャワーズ:耐久水枠の決定版
オヤブンサイズ推奨 高いHPと「とける(防御2段階上昇)」「めいそう(特攻・特防上昇)」による耐久積みが強力。物理・特殊の両方を受けられるポテンシャルがあります。 「ねがいごと」による回復や、「あくび」による流しも可能。アタッカー気質の高いS4環境において、詰ませ性能を持つ数少ないポケモンです。「しんぴのしずく」を持たせて火力にも振った型が流行しており、侮ると痛い目を見ます。
ポリゴン2:しんかのきせきの要塞
通常サイズ推奨 「しんかのきせき」による耐久力は、メガシンカポケモンすら凌駕します。数値受けが可能で、どんな攻撃も一発は耐えて「トリックルーム」や「でんじは」で切り返せます。 特攻もそこそこ高く、「れいとうビーム」「10まんボルト」で弱点を突きやすいです。専用技化した「テクスチャー」でタイプを変え、相手の攻撃を半減で受けつつタイプ一致反撃を行うテクニカルな動きも可能です。
【Tier3】特定の役割で輝くジョーカー枠と可能性(Aランク)
Tier3は、汎用性では劣るものの、刺さる相手にはとことん強い「尖った」ポケモンたちです。メタゲームの一角を担う存在として無視できません。
Zメガシンカ勢(メガアブソルZ、メガルカリオZ)
今作の目玉である「Zメガシンカ」のポケモンたち。
- メガアブソルZ: 圧倒的な素早さと技の発生速度を持ちます。紙耐久ですが、攻撃を全て避けて一方的に殴るプレイスキルがあればTier1級の活躍が可能。「マジックミラー」で変化技を跳ね返すのも優秀。
- メガルカリオZ: 特攻と素早さに特化。「てきおうりょく」による高火力波動弾は脅威ですが、やはり耐久不足が課題。一瞬の隙が命取りになります。
その他の注目ポケモン
- メガギャラドス: 「かたやぶり」でロトムの浮遊などを無視して地震を当てられます。悪タイプ複合になるため、サーフゴーのゴースト技を受けられるのが強み。
- メガマフォクシー: S4で「ブラストバーン」を習得。魔法使いのような遠距離戦が得意で、近づかせずに焼く戦法が強力。
- メガメガニウム: 草・フェアリーという優秀な複合タイプになり、ドラゴン狩りとして機能します。耐久も高く、ラグラージキラーとして採用価値あり。
- ミミッキュ: 特性「ばけのかわ」はやはり偉大。どんな高火力技も一回無効化できるため、ストッパー性能は全ポケモン中随一。
- ヒスイヌメルゴン: 鋼・ドラゴンによる耐性と、立てこもるによる防御上昇が強力。特殊受けとして非常に硬い。
ランクマS4を勝ち抜くパーティ構築論
最強のポケモンを知るだけでは勝てません。それらをどう組み合わせるかが重要です。ここではS4で勝率を上げるための構築理論を解説します。
1. 「メガ枠」を軸に据える
まず、パーティの核となる「メガシンカポケモン」を1体決めましょう。S4ではメガシンカのパワーが突出しているため、メガ枠なしの構築はパワー負けします。
- 攻め切りたいなら:メガセグレイブ、メガメタグロス
- サイクル戦・安定志向なら:メガラグラージ、メガエアームド
- 特殊火力が欲しいなら:メガリザードンY、デンリュウ
2. 「ワザプラス」と相性の良い技を選ぶ
ZA独自のシステム「ワザプラス」は、ゲージを消費して技を強化するシステムです。
- 溜め技の短縮(ソーラービーム、メテオビーム)
- 範囲拡大(じしん、ねっぷう)
- 威力増加 特に「メテオビーム」や「ソーラービーム」を溜めなしで連発できるギミックは強力です。これらの技を持つポケモン(キラフロル、グレンアルマなど)をサブアタッカーに据えると、メガ枠が倒れた後の火力不足を補えます。
3. 「オヤブン」と「通常」のサイズ戦略
前述の通り、サイズ選びは戦略です。
- 近接アタッカー(セグレイブ、ガブリアス):攻撃範囲重視で「オヤブン」一択。
- 遠距離・回避重視(サーフゴー、シャリタツ):被弾面積を減らす「通常」サイズ推奨。
- 耐久ポケモン(ラグラージ、ポリゴン2):壁として機能させたいならオヤブン、生存重視なら通常。ここはお好みで。
4. 補完枠の考え方
3体選出の基本は「メガ枠」「物理受け/特殊受け」「スイーパー(高速アタッカー)」です。 例えば、メガセグレイブ(物理AT)を軸にする場合、彼の苦手な格闘や鋼を受けるためにヘイラッシャ(物理受け)やサーフゴー(特殊AT・格闘無効)を入れるといった具合です。 特にS4は「地面の一貫性」と「電気の一貫性」を切ることが重要です。ガブリアスとデンリュウが強すぎるため、地面無効枠(飛行、浮遊)と電気無効枠(地面、蓄電)は必ずパーティに入れておきたいところです。
アクション要素が鍵!実戦での立ち回りテクニック
ZAのランクマはコマンドバトルではなく、アクション要素を含むリアルタイムバトルです。知識があっても操作が下手なら負けます。
「硬直」を狩る意識
大技(破壊光線、ギガインパクト、きょけんとつげき等)には必ず「硬直」があります。相手がこれらの技を撃った直後は、回避も反撃もできない無防備な状態です。
- 相手の大技をステップで避ける(あるいは受けるポケモンで受ける)。
- その直後の硬直に、こちらの最大火力を叩き込む。 この「後の先(ごのせん)」を取る動きが基本にして極意です。むやみに技を連打せず、相手の動きをよく見ましょう。
壁技と視界確保
「リフレクター」「ひかりのかべ」は被ダメージを減らすだけでなく、エフェクトにより相手の視界を少し妨害する効果もあります(視認性が悪くなる)。 また、オヤブンポケモンを使っていると、自分の体が大きすぎて相手の予備動作が見えなくなることがあります。カメラワークを調整し、常に相手を画面中央に捉える練習が必要です。
メガシンカのタイミング
メガシンカにはエネルギーが必要です。開幕からメガシンカできるわけではありません。
- 序盤:非メガ状態でエネルギー回収(小技を当てる、アイテムを拾う)。
- 中盤:相手のエースに合わせてメガシンカし、カウンターを狙う。 焦ってゲージが溜まりきっていないのに突っ込むのはNGです。まずは盤面を整えましょう。
まとめ:S4は「適応力」が試される
長くなりましたが、ポケモンZAランクマS4の最強ランキングと攻略論をお届けしました。
- Tier1はメガセグレイブ、メガメタグロスを筆頭に、パワーと汎用性を兼ね備えた6体。
- 環境は「伝説禁止」による一般ポケモンの総力戦。
- 勝負の鍵は、メガシンカの運用、サイズ選び、そしてアクション操作の精度。
このTier表はあくまで現時点での評価です。あなたのプレイスタイルや研究次第で、Tier3のポケモンがTier1を倒すことも十分にあり得ます。それがポケモンバトルの面白さです。
この記事が、あなたのランクマッチ挑戦の一助になれば幸いです。M次元ラッシュの荒波を、相棒のポケモンと共に乗り越えていきましょう!
それでは、良きポケモンライフを!編集デスクの桐谷シンジでした。






