編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ランクマッチの報酬やストーリー攻略で手に入れた「メガセグレイブ」を、どのように育成すれば環境で最強の座を掴めるのか気になっていると思います。
圧倒的な種族値合計700を誇るこの怪獣は、使い方を間違えなければランクマッチで無双できるポテンシャルを秘めています。しかし、その強大なパワーを活かすには、適切な技構成と努力値調整が不可欠です。
この記事を読み終える頃には、メガセグレイブの強みを120%引き出す育成方法と、実戦での勝ちパターンが完全に理解できているはずです。
- 攻撃種族値175という驚異的な火力を活かした物理アタッカー育成論
- 素早さ種族値87を補うための「スケイルショット」や性格選びの重要性
- ランクマッチ環境で刺さる「こおりのつぶて」「じしん」などの技構成
- メガシンカのタイミングと、苦手なタイプへの立ち回り徹底解説
それでは解説していきます。
メガセグレイブの基本スペックと環境評価
『ポケモンレジェンズZ-A』のDLCコンテンツ「M次元ラッシュ」において、環境の頂点に君臨しつつあるメガセグレイブ。まずはその圧倒的なスペックを、数字の面から冷静に分析していきます。600族がさらに進化したその姿は、まさに暴力的なまでの強さを体現しています。
種族値700族の暴力的なステータス配分
メガセグレイブの最大の魅力は、なんといっても合計種族値700という伝説のポケモン並みの数値です。特に注目すべきは攻撃力と耐久力のバランスです。
| ステータス | 数値 | 順位(全ポケ中) | 評価 |
|---|---|---|---|
| HP | 115 | 13位 | 非常に高い。無振りでも相当な耐久指数を持つ。 |
| 攻撃 | 175 | 5位 | 環境トップクラス。半減でもゴリ押し可能なレベル。 |
| 防御 | 117 | 55位 | 物理耐久も盤石。不一致弱点なら余裕で耐える。 |
| 特攻 | 105 | 118位 | 両刀も視野に入るが、基本は死にステータス。 |
| 特防 | 101 | 90位 | 平均以上。特殊技でのワンパンは難しい。 |
| 素早さ | 87 | 157位 | 唯一の懸念点。ここをどう補うかが育成の鍵。 |
攻撃種族値175は、メガレックウザやカミツルギといった過去作の破壊神たちに匹敵する数値です。性格補正をかけ、努力値を最大まで振った場合の実数値は恐ろしいことになります。
一方で、素早さ87という数値は、激戦区である90族〜100族の下に位置しています。この「中速」をどうカバーするかが、ランクマッチで勝ち抜くための最大の課題となります。
ドラゴン・こおりの複合タイプが持つ攻撃性能
セグレイブおよびメガセグレイブの「ドラゴン・こおり」という複合タイプは、攻撃面において最強クラスの範囲を誇ります。
- ドラゴン技:ドラゴンタイプ以外に等倍以上。
- こおり技:ドラゴンの天敵であるじめん、ひこう、くさ、そしてドラゴン自身に抜群。
この2つのタイプを両方半減以下に抑えられるポケモンは、鋼タイプや一部の複合タイプに限られます。つまり、一致技を撃ち分けているだけで、相手のパーティに甚大な負荷をかけることが可能です。
防御面では、弱点が「かくとう・いわ・はがね・ドラゴン・フェアリー」とメジャーなタイプが多いものの、HP115・防御117・特防101という圧倒的な耐久種族値がそれをカバーしています。4倍弱点がないため、不一致の「インファイト」や「ラスターカノン」程度であれば、HP振りでなくとも耐えて反撃できるケースが多いのが特徴です。
ランクマ無双:エース運用型メガセグレイブの育成論
ここからは、実際にランクマッチで結果を残すための具体的な育成論を解説します。メガセグレイブの強みを活かすなら、基本は「物理アタッカー」一択です。
性格は「いじっぱり」か「ようき」か
結論から言うと、現在のM次元ラッシュ環境では**「ようき(素早さ↑ 特攻↓)」**を強く推奨します。
「ようき」を推奨する理由
メガセグレイブの素早さ種族値87は、最速(性格補正あり+努力値252振り)にすることで実数値「152」となります。これは、準速(性格補正なし)の100族(実数値152)と同速です。
環境には90族〜100族のポケモンが多く存在しており、ここを抜けるかどうかで勝敗が決まります。また、後述する「スケイルショット」や「りゅうのまい(※習得する場合)」、あるいは味方の「おいかぜ」サポートを受けた際に、相手のスカーフ持ちを抜ける範囲が大きく変わります。
「いじっぱり」を採用するケース
一方で、攻撃補正の「いじっぱり」にすると、火力が約1.1倍になります。種族値175からの1.1倍は凄まじく、耐久に厚い受けポケモン(ポリゴン2やキョジオーンのような役割)を無理やり突破する乱数が変動します。
「トリックルーム」軸のパーティや、素早さ操作を完全に味方に任せる構築、あるいは「こおりのつぶて」による縛り性能を重視する場合は「いじっぱり」も選択肢に入ります。
努力値調整の黄金比
基本的にはアタッカーとしての役割を全うするため、以下の配分がベースとなります。
- 攻撃 (A):252(ぶっぱ)
- 素早さ (S):252(ぶっぱ)
- HP/防御 (H/B):4(余り)
耐久調整案(上級者向け)
HP種族値が高いため、HPに努力値を割くよりも防御や特防に振ったほうが硬くなる場合がありますが、メガセグレイブの場合は攻撃性能を削ってまで耐久調整をする必要性は薄いです。
ただし、特定のメタ対象(例:環境トップのハバタクカミのムーンフォース耐えなど)がいる場合は、素早さを「最速〇〇抜き」まで落とし、残りを耐久に回す調整も有効です。しかし、素早さ87族周辺は激戦区であるため、下手にSを削ると同族対決や85族近辺(ゴリランダー等)に先手を取られるリスクが高まります。
技構成の徹底考察と確定欄
メガセグレイブは技範囲が広く、カスタマイズ性が高いポケモンです。ここでは、ランクマッチで勝つために必要な技を優先度順に解説します。
必須級:スケイルショット(わざマシン143)
この技の有無でメガセグレイブの性能は別物になると言っても過言ではありません。
- 効果:2〜5回連続攻撃。攻撃後、自分の防御が1段階下がり、素早さが1段階上がる。
- 解説:最大の弱点である「素早さ」を、攻撃しながら補える最強の積み技です。メガストーンを持っているため「イカサマダイス」を持てず、ヒット数が安定しない(2発で終わる可能性がある)というデメリットはありますが、それを補って余りあるメリットがあります。
- 立ち回り:相手のきあいのタスキや「みがわり」を貫通しながらSを上げ、全抜き体制に入ります。
優先枠:つららばり(わざマシン149)
- 効果:2〜5回連続攻撃。
- 解説:メインウェポンとなる氷技。命中100で安定しており、かつ連続技なので「きあいのタスキ」や「マルチスケイル」に強いのが魅力です。「つららおとし」は威力85で怯みも狙えますが、命中90という不安要素と、タスキ貫通性能を天秤にかけると、現環境では「つららばり」に軍配が上がります。メガシンカの圧倒的火力があれば、3ヒット程度でも十分なダメージソースになります。
優先枠:じしん(わざマシン69)
- 効果:威力100、命中100の地面技。
- 解説:ドラゴン・こおり技を両方半減してくる「はがね」タイプへの打点として必須です。特に、環境に多いであろうヒードランやサーフゴー、ジバコイルといった鋼タイプに対して、これがないと止まってしまいます。攻撃種族値175からの不一致地震は、等倍相手でも致命傷を与える威力があります。
選択枠:こおりのつぶて(Lv.1)
- 効果:威力40の先制技。
- 解説:素早さが上昇していない状態での対面性能を飛躍的に高めます。特に、HPがわずかに残った高速アタッカー(ドラパルトやハバタクカミなど)を縛れるのが強力。メガセグレイブの火力なら、無振りでも相当なダメージが入ります。S上昇ギミックを組み込まない型なら、優先度は「必須級」に跳ね上がります。
選択枠:きょけんとつげき(Lv.1)
- 効果:威力120、命中100。次のターン、相手の攻撃が必中かつダメージ2倍になる。
- 解説:セグレイブの専用技。リスクは特大ですが、瞬間火力は最強です。相手のサイクルを崩壊させたい場合や、最後の一体同士の対面で撃ち逃げする場合に採用されます。ただし、メガセグレイブは居座って戦うことが多いため、デメリットが痛手になりやすく、採用には熟練が必要です。
選択枠:つるぎのまい(わざマシン30)
- 効果:自分の攻撃を2段階上げる。
- 解説:受けループ破壊用。有利対面で一度積めば、攻撃実数値が2倍になり、もはや誰にも止められなくなります。「スケイルショット」と合わせれば、A2段階上昇・S1段階上昇という、実質「りゅうのまい」以上のバフがかかった怪物が誕生します。
実戦における立ち回りと選出パターン
どれほど強いポケモンでも、出しどころを間違えれば活躍できません。メガセグレイブを活躍させるための具体的な戦術を紹介します。
先発荒らし型(対面構築)
- 役割:初手に繰り出し、目の前の相手を倒すか、大きな削りを入れる。
- 技構成:スケイルショット / つららばり / じしん / こおりのつぶて
- 動き方: 対面性能の高さを活かし、有利なら攻撃、不利でも一発耐えて「スケイルショット」でSを上げつつ退場、または「こおりのつぶて」で削りを入れる動きが強力です。耐久が高いため、出落ちしにくいのが最大のメリットです。
全抜きエース型(積み構築)
- 役割:味方のサポートを受けた後、死に出しから全抜きを狙う。
- 技構成:スケイルショット / つららばり / じしん / つるぎのまい
- 動き方: 味方の「オーロンゲ」などで壁を貼ったり、「カバルドン」であくびループに入れたりして、安全にメガセグレイブが着地できる場を作ります。 有利対面や、相手が交代するタイミングで「つるぎのまい」を選択。その後「スケイルショット」でSを上げれば、ゲームセット級の制圧力を発揮します。
サイクルブレイカー型
- 役割:相手の受けポケモンを崩す。
- 技構成:きょけんとつげき / つららおとし / じしん / 瓦割りorかわらわり
- 動き方: 高威力の「きょけんとつげき」を主軸に、相手の裏に強烈な負担をかけます。壁構築対策の「かわらわり」や、フェアリーへの打点となる「アイアンヘッド(わざマシン58)」などを採用し、特定の並びを崩すことに特化させます。
メガセグレイブが苦手な相手と対策
無敵に見えるメガセグレイブにも、明確な弱点や苦手な相手が存在します。これらを理解しておくことで、勝率はさらに安定します。
1. 物理受けの鋼タイプ(エアームド、アーマーガア等)
「じしん」を透かしてくる浮遊・飛行持ちの鋼タイプは天敵です。特にアーマーガアは「てっぺき」で防御を上げてくるため、物理技主体のメガセグレイブでは突破が困難になります。
対策:
- 特殊電気タイプ(サンダー、ボルトロスなど)を控えに入れておく。
- 「絶対零度」を採用する(運ゲになりますが、受けループへの回答にはなります)。
- 味方でステルスロックを撒いてサイクル戦を有利にする。
2. 高速フェアリータイプ(ハバタクカミ、テツノブジン等)
スケイルショットを無効化してくるフェアリータイプは厄介です。特にハバタクカミは素早さが高く、S上昇前のメガセグレイブを一撃で葬る火力を持っています。
対策:
- 「こおりのつぶて」で縛る。
- テラスタル(※M次元ラッシュでテラスタルが使用可能なルールの場合)でタイプを変える。
- 「アイアンヘッド」を採用して予測撃ちをする。
3. 格闘タイプの先制技持ち(マッハパンチ)
キノガッサやローブシンなどのテクニシャン補正や鉄の拳補正が乗った「マッハパンチ」は、防御が高いメガセグレイブといえど抜群で入ると手痛いダメージを受けます。
対策:
- ゴーストタイプをパーティに入れて、格闘技の一貫を切る。
- HP管理を徹底し、マッハパンチ圏内に入らないように立ち回る。
メガセグレイブと相性の良い味方(パートナー)
ソロで戦うわけではないランクマッチにおいて、相性補完は勝利の鍵です。
ジバコイル・サーフゴー(鋼枠)
メガセグレイブの弱点である「フェアリー」「ドラゴン」「はがね」「いわ」などを半減以下で受けられる鋼タイプは最高のパートナーです。逆に鋼タイプの弱点である「じめん」を、メガセグレイブは氷技で、「ほのお」をドラゴンとしての耐性でカバーできるため(※炎は等倍ですが、高いHPで受けやすい)、相性補完が優れています。
クレセリア・オーロンゲ(サポート枠)
「みかづきのまい」でHPと状態異常を全回復させたり、「リフレクター・ひかりのかべ」で耐久を底上げしたりすることで、メガセグレイブが「つるぎのまい」を積む隙を作り出せます。特にメガセグレイブは耐久数値が高いため、壁下では不沈艦と化します。
ファイアロー・エルフーン(追い風枠)
「おいかぜ」で素早さを2倍にすれば、S87族という中速の悩みは完全に解消されます。鉢巻を持ったメガセグレイブが上から殴ってくる状況は、相手にとって悪夢でしかありません。
育成におけるQ&A
ここでは、育成時によくある疑問に一問一答形式で答えていきます。
Q. 「りゅうのまい」は覚えないのですか?
A. 現在判明している技リストや遺伝技の仕様を確認する限り、セグレイブ系統は「りゅうのまい」を習得レベルでも技マシンでも覚えません。そのため、自身の素早さを上げる手段は「スケイルショット」か「こうそくいどう(※覚える場合)」、あるいは味方のサポートに限られます。これこそが、メガセグレイブが壊れ性能になりすぎないための最後の良心とも言えます。
Q. 特殊型はありですか?
A. 特攻種族値105あり、「フリーズドライ」「りゅうせいぐん」「ふぶき」などの優秀な特殊技を覚えますが、推奨はしません。攻撃種族値175との差があまりにも大きく、特殊型にするなら通常のセグレイブや他のポケモン(キュウコンやテツノツツミなど)で良い場面が多いからです。ただし、意表を突く「役割破壊」として、物理受けを誘って「フリーズドライ」や「りゅうせいぐん」を撃つ両刀型は、環境初期には刺さる可能性があります。
Q. メガシンカするタイミングは?
A. 基本的には「場に出したターン」に即メガシンカでOKです。通常セグレイブの特性「ねつこうかん」は炎技を受けると攻撃が上がる優秀な特性ですが、メガシンカ後の圧倒的な数値を活かしたほうが戦況を有利に進めやすいです。ただし、相手が「おにび」を撃ってきそうな場合のみ、あえてメガシンカせずに「ねつこうかん」を発動させてから、次のターンにメガシンカするという高等テクニックも存在します。
M次元ラッシュにおけるメガセグレイブの将来性
DLC環境が進むにつれて、対策が進むことは間違いありません。しかし、種族値は裏切りません。 単純な数値の暴力は、どんなにメタが回っても一定の強さを維持し続けます。特にシーズン序盤は、火力で強引に突破する構築が強いため、メガセグレイブの通りは非常に良いでしょう。
今後、もし「カプ・レヒレ」のような強力なフェアリータイプや、物理受けに特化した新ポケモンが増えたとしても、技構成を「アイアンヘッド」や「絶対零度」にシフトすることで対応可能です。環境に合わせてカスタマイズできる器用さも、このポケモンの魅力の一つです。
まとめ:最強の怪獣を使いこなせ
メガセグレイブは、その見た目の通りのパワフルな戦い方ができる最高のポケモンです。最後に、今回の育成論のポイントを整理します。
- 性格はようき最速:激戦区を抜くためにS補正は必須。
- スケイルショットの採用:素早さを上げながら殴れる唯一無二の技。
- 先制技の重要性:撃ち漏らしを狩る「こおりのつぶて」は勝利への保険。
- 鋼タイプとの連携:相性補完の良い味方でサイクルを回し、エースとして降臨させる。
ランクマッチシーズン4の報酬で「セグレイブナイト」を入手したら、ぜひこの記事を参考にして、あなただけの最強メガセグレイブを育て上げてください。その圧倒的なパワーで相手のパーティを半壊させる快感は、一度味わうと病みつきになります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。戦場でお会いしましょう!
筆者情報
筆者:桐谷シンジ フリーランスのゲーム攻略ライター。慶應大学卒業後、大手出版社を経て、現在に至る。幅広いゲームに携わるが、主にRPG/FPS/サンドボックス系のゲームを得意とする。最近の悩みは趣味の時間が取れず、積みゲーが100作品を超えたこと。






