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【ポケモンZA】XYでは語られなかったAZの過去|アンジュの秘密と最終兵器|M次元ラッシュ

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編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、フラダリラボの探索を終え、これまで語られなかったAZの真実や、プリズムタワーに隠された「アンジュ」という謎の装置について、その全貌が気になっていると思います。

『ポケモンXY』では「最終兵器を作った男」として描かれたAZですが、本作『M次元ラッシュ(レジェンズZ-A)』では、その後の1000年後に行われた「贖罪」とも呼べる行動が明らかになりました。なぜプリズムタワーが暴走しているのか、そしてアンジュとは何なのか。

この記事を読み終える頃には、AZの過去とアンジュの秘密、そして最終兵器との関係性についての疑問が解決しているはずです。

この記事の要約
  1. AZは最終兵器の1000年後に贖罪の装置アンジュを開発していた
  2. プリズムタワーの正体は永遠の命を分け与えるシステムである
  3. フラダリはジガルデに救われミアレの守護者として動いている
  4. タワーの暴走を止める鍵は最強のメガシンカ使いとAZのフラエッテ

 

それでは解説していきます。

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フラダリラボで判明した「4つの機密ファイル」と最終兵器の真実

物語は佳境に入り、私たちは再びあの因縁の地、フラダリラボへと足を踏み入れました。そこはかつて『ポケットモンスター X・Y』でフレア団が暗躍した場所であり、多くのプレイヤーにとって記憶に残るダンジョンです。

しかし、今回の探索では、当時語られなかった、あるいはプレイヤーが知り得なかった「裏側の真実」が、ラボに残されたデータによって明らかになりました。まずは、地下深部で発見された4つの機密ファイルについて、その内容と考察を詳細に解説していきます。

ファイル1「装置」:3000年前の悲劇の始まり

一つ目のファイルには、すべての元凶とも言える「装置」についての記録が残されていました。

  • 製造時期:3000年前
  • 開発者:AZ
  • 本来の目的:戦争で命を落とした愛するフラエッテを蘇らせるため

この記述自体は、XYをプレイした方なら既知の事実かもしれません。しかし、重要なのは「セキタイタウンの地中に埋められていた最終兵器を発見し、わずかな整備で起動可能だった」という点です。

3000年という悠久の時を経てもなお、その機能を維持していたAZの技術力。そして、それを「兵器」として利用しようとしたフレア団の狂気が、このファイルから読み取れます。AZが確保された理由は、彼自身が「起動キー」の所有者であると推測されたためでした。

ファイル2「射出」:命の等価交換という残酷なシステム

二つ目のファイル「射出」では、この装置がどのようにして死んだポケモンを蘇らせたのか、そのメカニズムが科学的に分析されています。

装置の基本構造は、エネルギーを高純度化し、対象へ「放射(射出・照射・伝達)」することにあります。つまり、**「失われた命を取り戻すためには、別の命をエネルギーとして消費し、伝達させなければならない」**という等価交換の原則です。

AZが愛するフラエッテを蘇らせた際、そのエネルギー源として多くのポケモンの命が犠牲になったことは知られていますが、このファイルはさらに恐ろしい仮説を提示しています。

「伝説のポケモンのエネルギーを射出すればどうなるか」

これが、XYにおけるゼルネアス・イベルタルを利用した計画の根幹でした。単なる蘇生装置ではなく、広範囲に影響を及ぼす兵器へと転用できる可能性を、フレア団はこの時点で確信していたのです。

ファイル3「伝説」:生命と破壊の二極性

カロス地方に伝わる二体の伝説のポケモンについても、詳細な分析がなされていました。

ポケモン名 司る権能 フレア団の分析
ゼルネアス 生命と再生 命を与えるパワーを持つ
イベルタル 破壊と死 命を奪うパワーを持つ

科学では解明できないこの「不思議な能力」を最終兵器に取り込み、増幅して打ち出す。それがXYのクライマックスで起きた事件の全貌です。

今回の探索で発見された資料には、イベルタルが「繭(まゆ)」の状態、ゼルネアスが「木」の状態になっているスケッチも残されていました。彼らがエネルギーを失い、休眠状態にある姿が詳細に描かれており、当時のフレア団がいかに執拗に伝説のポケモンを研究していたかが伺えます。

ファイル4「同志」:フレア団が掲げた歪んだ正義

最後のファイルには、フレア団のボス・フラダリの思想、ひいては組織の行動原理が記されていました。

「世界は豊かであるがゆえに、ポケモンも人も増えていく。だが、これは新たな不幸の始まりである。1つしかないものは分け合えない。分け合えないものは奪い合う。奪い合えば足りなくなる」

この思想こそが、彼らが「命の数を減らす」という極端な結論に至った理由です。

「争わず、奪い合わずに美しく生きていくには、数を減らすしかない」

この狂気的なまでの論理的帰結が、最終兵器の起動へとつながりました。今回の探索で改めてこの思想に触れることで、プレイヤーはかつて戦った敵の「正義」の危うさを再認識することになります。

プリズムタワーの正体「アンジュ」とAZの1000年後の贖罪

ここからが、今回の『M次元ラッシュ(レジェンズZ-A)』で初めて明かされる衝撃の事実です。XYではミアレジムとして、そしてカロス地方のシンボルとして親しまれていた「プリズムタワー」。その内部には、AZが作ったもう一つの装置が隠されていました。

最終兵器から1000年後、AZが目指した新たなシステム

フラダリラボの深部で出会ったのは、なんと生存していたフラダリ本人でした。ジガルデ(10%フォルム)と共に行動する彼から、驚くべき歴史が語られます。

AZは3000年前に最終兵器(元・蘇生装置)を作り、戦争を終わらせ、破壊の神となりました。しかし、物語はそこで終わっていなかったのです。

最終兵器の製造からさらに1000年後(今から2000年前)、AZはプリズムタワーの内部に「アンジュ」と呼ばれる装置を作り上げました。

「アンジュ」の名前の由来と機能

「アンジュ(Ange)」とは、フランス語で「天使」を意味する言葉です。破壊の限りを尽くしたAZが、なぜそのような名前の装置を作ったのでしょうか。

AZ本人との対話で、その真意が明かされます。

「私は考えた。奪うものであってはならない。永遠の命を持ったフラエッテの力を、皆に分け与えるものが良いと」

かつての蘇生装置(最終兵器)は、他者の命を奪って対象に与えるものでした。しかし「アンジュ」は逆です。永遠の命を得てしまったフラエッテの無限のエネルギーを、世界中のポケモンや人々に分け与え、平和利用するためのシステムなのです。

これは、多くの命を奪ってしまったことへの、AZなりの「贖罪」であり、永遠の命に苦しむフラエッテへの「生きる意味」の提示でもありました。

アンジュと最終兵器の対比

項目 最終兵器 (Ultimate Weapon) アンジュ (Ange)
製造時期 3000年前 2000年前
設置場所 セキタイタウン ミアレシティ(プリズムタワー)
エネルギー源 多くのポケモンの命(犠牲) フラエッテの永遠の命(循環)
機能 蘇生、または大量破壊 エネルギーの分配・共有
目的 戦争の終結、愛する者の蘇生 贖罪、平和維持

このように整理すると、プリズムタワー(アンジュ)が、最終兵器の「対」となる存在であることが明確になります。破壊のための塔ではなく、生かすための塔。それがプリズムタワーの真の姿だったのです。

なぜ今、プリズムタワーは暴走しているのか

平和利用のために作られたはずのアンジュですが、現在作中では深刻な「暴走」を起こしています。ミアレの街を脅かすこの現象の原因は、皮肉にも5年前のあの事件にありました。

5年前の最終兵器起動による連鎖反応

フラダリによると、XYの時代に彼が最終兵器を強制的に起動させた際、その影響が地脈などを通じてプリズムタワー内のアンジュにも及んでしまったとのことです。

  1. 5年前、フラダリが最終兵器を起動(不完全な状態で自爆)。
  2. その衝撃とエネルギー干渉により、休眠状態だったアンジュが活性化。
  3. しかし、制御キーである「AZのフラエッテ」が不在のため、制御不能に。
  4. アンジュ内部で生成されたメガエネルギーが過剰に漏れ出し、暴走を開始。

これが現在のミアレで起きている異変の真相です。漏れ出したメガエネルギーは、周囲のポケモンを強制的に、かつ不安定にメガシンカさせ、凶暴化させる「暴走メガシンカ」を引き起こしています。

制御の鍵となる「最強のメガシンカ使い」と「AZのフラエッテ」

暴走するアンジュを鎮めるには、正規の管理者であるAZのフラエッテを中枢(操縦席)に座らせ、エネルギーの循環を正常に戻す必要があります。

しかし、ただフラエッテを連れて行けばいいわけではありません。暴走した強大なエネルギー流の中でフラエッテを導き、システムを掌握するためには、**「最強のメガシンカ使い」**であるトレーナーのサポートが不可欠なのです。

ここに、主人公とライバルであるグリ(元フレア団)が、どちらがその資格を持つかを競う理由が生まれます。

フラダリの生存とジガルデの目的

本作で最も衝撃的だったシーンの一つが、フラダリの再登場でしょう。XYのラストで瓦礫の下に消えたはずの彼が、なぜ生きているのか。そして、なぜかつての敵である主人公たちに助言をするのか。

ジガルデによる救済と監視

フラダリは「ジガルデに助けられた」と語っています。しかし、それは慈悲による救済ではなく、**「使命を全うさせるための延命」**に近いものでした。

ジガルデはカロス地方の生態系を監視する秩序の守り神です。5年前、最終兵器の光からポケモンたちを守るために力を使い果たしたジガルデは、次に訪れる危機――すなわち「アンジュの暴走」を予見していました。

その危機に対処できる駒として、あるいは事態を引き起こした責任を取らせるために、ジガルデはフラダリを生かしたのです。現在のフラダリは記憶の一部を失っていますが、アンジュに関する記憶だけは鮮明に蘇っています。

フレア団(MZ団)の新たな目的

フラダリの生存は、元フレア団員たち(現在はMZ団として活動)にも大きな影響を与えています。

ライバルのグリや、その仲間たちは、「フレア団の子供」として迫害された過去を持ちながらも、ミアレの街を愛し、名誉回復を願っています。彼らがプリズムタワーの暴走を止めようとするのは、単なる人助けではなく、**「自分たちの過ち(組織の過去)を清算し、胸を張ってこの街で生きるため」**という悲痛なまでの決意があるからです。

AZが3000年の罪を償おうとしているように、彼らもまた、5年前の罪と向き合っているのです。

サブクエストから見える「トレーナーとポケモンの絆」

本筋の重厚なストーリーの合間に発生したサブクエストにも、本作のテーマが色濃く反映されています。特に印象的だったのが、「切れ味の悪くなったヒトツキ」に関するエピソードです。

ヒトツキとサナギラスの奇妙な関係

ミアレの少年からの依頼で、「元気のないヒトツキを治すためにサナギラスが必要」という話がありました。

  • 依頼内容:ヒトツキの切れ味を戻したい
  • 解決法:硬いサナギラスのボディを何度も切りつけることで研ぐ
  • 結果:ヒトツキは切れ味を取り戻し、サナギラスも防御力を確認できて安心して進化できる(ウィンウィンの関係)

一見すると乱暴な治療法に見えますが、これはポケモン図鑑の生態に基づいた、ポケモン同士の共生関係を示唆しています。

このクエストをクリアするために、プレイヤーはわざわざワイルドエリアへ赴き、高レベルのサナギラスを捕獲する必要がありました(動画内ではLv42のサナギラスを捕獲し、不思議なアメでLv55付近まで育成してバンギラスへの進化直前まで持っていきました)。

兵器としてではなく、パートナーとして

最終兵器やアンジュが、ポケモンを「エネルギー源」や「システムの一部」として扱っているのに対し、このサブクエストでは、トレーナーがポケモンの特性を理解し、互いに高め合う姿が描かれています。

少年が「俺のヒトツキを元気にしてくれてありがとう」と感謝し、ポケモンもそれに応える。この小さな交流こそが、AZやフラダリが見失っていた「ポケモンと人のあるべき姿」なのかもしれません。

今後の展開:決戦、プリズムタワーへ

AZから全ての真実を聞かされた主人公たちMZ団。次は、アンジュを止める資格を持つ「最強のメガシンカ使い」を決めるため、ライバル・グリとのランクアップ戦が待ち受けています。

プレイヤーが準備すべきこと

ここまでの情報を整理すると、今後の展開は非常に激しいバトルが予想されます。以下の準備を整えておくことを推奨します。

  1. 対メガシンカ対策:グリはおそらく強力なメガシンカポケモンを使用してきます。タイプ相性の補完はもちろん、こちらもメガシンカで対抗できるエースを育成しておきましょう。
  2. 回復アイテムの補充:連戦になる可能性があります。「満タンの薬」や「げんきのかたまり」は上限まで購入しておきましょう。
  3. 伝説のポケモンの活用:もし既にジガルデ(10%や50%)を捕獲、あるいは一時的に使用可能なら、パーティーに組み込むことでストーリー的な没入感も高まります。
  4. AZのフラエッテの動向:ストーリーの鍵を握る「永遠の花フラエッテ」が、どのタイミングで合流するのか、あるいは敵として立ちはだかるのかにも注目です。

まとめ:XYの「裏側」を知ることで深まる世界観

今回のフラダリラボ探索とAZとの対話は、『ポケモンXY』の世界観を根底から覆すほど重要なイベントでした。

  • AZの真実:彼は破壊者であると同時に、1000年後には救済者(アンジュの開発者)になろうとしていた。
  • プリズムタワーの真実:単なるジムや発電所ではなく、命を循環させる巨大装置「アンジュ」であった。
  • 物語の核心:過去の遺産(最終兵器・アンジュ)の暴走を、現代のトレーナーとポケモンが絆で乗り越える物語である。

3000年の時を超えたAZの贖罪は、果たして成就するのか。そして、フラダリとフレア団の残党たちは、ミアレの守護者として名誉を取り戻せるのか。

『M次元ラッシュ』の物語は、いよいよクライマックスへと向かっています。XYをプレイしたことがある人も、そうでない人も、この重厚な「Z」の物語を最後まで見届ける義務があると言えるでしょう。

次回は、いよいよグリとの決着、そしてプリズムタワー攻略戦になるはずです。万全の準備をして挑みましょう。

筆者プロフィール:桐谷シンジ ゲーム攻略ライター兼編集デスク。あらゆるジャンルのゲームを年間100本以上プレイする。特にRPGの考察や世界観の深掘りを得意とし、プレイヤーの「なぜ?」を解決する記事を執筆している。現在は『M次元ラッシュ』のランクマッチとストーリー考察に没頭中。

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