編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ポケモンレジェンズZAのDLC「M次元ラッシュ」にて、伝説のポケモンであるレックウザの色違いが出現せずに困っている、あるいはそもそも出現するのかどうかが気になっていると思います。何百回とリセットを繰り返しても黒いレックウザが現れないと、仕様を疑いたくなるのは当然のことです。
この記事を読み終える頃には、本作におけるレックウザの仕様への理解が深まり、色違い厳選に対する正しいアプローチと、具体的な対処法についての疑問が解決しているはずです。
- レックウザの色違い実装状況と厳選の可能性
- 効率的な周回手順とドーナツ作成の最適解
- 暴走メガレックウザ戦の完全攻略ガイド
- 覚える全技の性能評価と育成論
それでは解説していきます。
レックウザの色違いは出る?出ない?現状の仕様解説
多くのプレイヤーが直面している「レックウザの色違いが出ない」という問題について、まずはゲーム内の仕様と現状の解析情報を整理して解説します。結論から申し上げますと、データ上に色違いのレックウザは存在しますが、遭遇までのハードルは過去作と比較しても極めて特殊な仕様となっています。
データ上の存在と出現報告について
まず、提供された情報ソースおよびゲーム内データの解析に基づくと、レックウザの色違いデータ自体は確実に実装されています。通常色の緑色の体が、色違いでは重厚感のある黒色に変化していることが確認されています。この「黒いレックウザ」は、ポケモンシリーズを通しても非常に人気が高く、多くのプレイヤーが渇望する存在です。
しかし、SNSやYouTubeなどのコミュニティを見渡しても、遭遇報告は極めて稀です。これは「出ない(ブロックルーチンがかかっている)」のではなく、「厳選のプロセスが従来とは異なる」または「確率の試行回数を稼ぐのが著しく困難である」という背景があります。特に本作ではオートセーブの仕様が厳選の大きな壁となっており、これが「出ない」と感じさせる最大の要因です。
オートセーブによる「個体厳選不可」の壁
本作のシステムにおける最大の特徴であり、厳選勢にとっての最大の障壁が「捕獲成功時のオートセーブ」です。従来のポケモンシリーズであれば、捕獲後にステータスを確認し、満足できなければリセットという手順が可能でした。しかし、M次元ラッシュにおいては、レックウザを捕獲した瞬間にレポートが書き込まれてしまいます。
これはつまり、「捕まえてから色違いかどうかを確認する」という手法が通用しないことを意味します。もっとも、レックウザのようなシンボルエンカウント、あるいはイベントバトルの場合、戦闘画面に入った時点(あるいはフィールドに姿を現した時点)で色違いかどうかの判定が行われるのが通例です。したがって、捕獲まで進める必要はなく、戦闘開始直後のモデルを確認し、通常色であれば即リセットという手順を踏む必要があります。
「出ない」と感じる確率の罠
色違いの出現確率は、基本的に1/4096(ひかるおまもり無しの場合)とされています。これは4000回やれば必ず出るという確率ではなく、確率分母の数だけ試行しても約3割以上の人が遭遇できない計算になります。
特にレックウザ戦は、ドーナツの作成からコルニとの会話、そして異次元ミアレへの移動というフローを挟むため、1回あたりのリセットにかかる時間が長くなりがちです。1時間に回せる回数が少なければ、それだけ遭遇までの実時間は膨大になります。「出ない」と感じるのは、この周回効率の悪さが心理的な負担となっている可能性が高いです。
オートセーブ仕様を逆手に取ったオシャボ厳選
色違い厳選と並行して行いたいのが、ボール(オシャボ)の厳選です。前述の通り、捕獲後のリセットはできませんが、戦闘前の手動セーブは可能です。
レックウザ戦は「倒すと捕獲イベントに移行する」という特殊な形式を取っています。戦闘でHPをゼロにすると、その後確定捕獲のフェーズに入ります。ここではどのボールを投げても必ず捕まる仕様となっているため、色違いが出現した際のために、事前に希少なボール(ウルトラボールやコンペボールなど)を確保しておく必要があります。色違いが出た瞬間にボールがない、という事態だけは避けなければなりません。
結論:厳選は「戦闘開始時の目視」一択
以上のことから、レックウザの色違い厳選を行う場合のアプローチは一つしかありません。「戦闘前の直前でセーブ」し、「戦闘を開始してモデルを確認」、「緑色ならリセット」を繰り返すことです。捕獲まで進めてしまうと取り返しがつかないため、反射的に倒してしまわないよう、精神的な集中力が求められます。
厳選効率を最大化する事前準備とドーナツ作成
レックウザに出会うためには、特定のアイテム「レックウザに出会うためのドーナツ(オールドファッションデルタ)」を作成する必要があります。このドーナツ作成こそが、厳選のスタートラインであり、ここを効率化できるかどうかが精神衛生を保つ鍵となります。
必須アイテム「オールドファッションデルタ」のレシピ
レックウザを呼び出すためのドーナツには、非常に細かい味の数値調整が求められます。適当にきのみを放り込んでも成功しません。求められる数値は以下の通りです。
- スイート:120
- スパイシー:40
- サワー:340
- ビター:40
- フレッシュ:390
この数値を満たすための最適解として推奨されるのが、以下の「いじげんきのみ」の組み合わせです。
- いじげんリンドのみ ×1
- いじげんイトケのみ ×1
- いじげんタンガのみ ×1
- いじげんナモのみ ×5
合計8個のきのみを使用します。これらのきのみは、M次元ラッシュのフィールド内や、特定のレイドバトル報酬などで入手可能です。厳選を始める前に、これらのきのみを大量にストックしておくことを強く推奨します。リセットするたびにきのみが消費されるわけではありませんが(セーブポイントによりますが)、誤って消費してしまった場合の保険や、個体値厳選を諦めて複数体を確保したい(周回プレイ)の場合に備えておきましょう。
異次元きのみの効率的な集め方
「いじげんきのみ」シリーズは、通常のきのみとは異なり入手経路が限られています。
- 異次元レイドの周回 もっとも効率が良いのは異次元レイドバトルです。★5以上のレイドでは、報酬としてまとまった数のきのみがドロップします。特に「いじげんナモのみ」は消費量が多いため、草タイプや虫タイプのテラスタルポケモンが出現するレイドを重点的に狙うと良いでしょう。
- フィールドのキラキラポイント 異次元ミアレのフィールド上には、時間経過で復活するキラキラポイントがあります。ここからも低確率できのみが入手できます。周回ルートを構築し、ロードの合間などに回収する癖をつけておくと、在庫切れのリスクを減らせます。
- NPCとの交換 一部のNPCは、通常のきのみと異次元きのみを交換してくれる場合があります。レートは高めですが、どうしても特定の種類が足りない場合は利用を検討してください。
コルニとの会話イベント短縮テクニック
ドーナツを作成した後、ホテルの屋上でコルニに話しかけることでイベントが進行します。この会話イベントはスキップできない部分もありますが、設定で「会話の速さ」を「速い」にしておくことは基本中の基本です。
また、コルニの前でセーブをするか、ドーナツを渡す直前でセーブをするかは、ロード時間との兼ね合いになります。一般的には、会話イベントも含めてリセットのサイクルに組み込む方が、乱数調整の観点(乱数消費)からは推奨される場合がありますが、本作の仕様上、戦闘突入時の乱数が重要になるため、可能な限り戦闘開始直前でのセーブポイント作成を目指しましょう。
準備すべき手持ちポケモン
レックウザ、特に後半のメガレックウザは非常に強力です。色違いが出たとしても、倒せなければ捕獲フェーズに移行できません。「色違いが出たのに負けてやり直し」という最悪の事態を防ぐため、以下の対策ポケモンを用意しましょう。
- フェアリータイプの耐久枠 レックウザのドラゴン技を無効化できるフェアリータイプは必須です。ニンフィアやトゲキッスなどが候補に挙がります。
- こおり技を使えるアタッカー レックウザはドラゴン・ひこうタイプのため、こおり技が4倍弱点です。「れいとうビーム」や「ふぶき」を覚えたポケモン(パルシェン、マニューラなど)がいれば、第一形態を迅速に処理でき、周回効率が上がります。
- 「カナリィぬい」の確保 攻略情報にもある通り、「カナリィぬい」を集めて耐久力を強化しておくことは、安定した周回のために非常に有効です。
暴走メガレックウザ攻略|色違い確認後の討伐手順
運良く黒いレックウザに遭遇できた場合、次なる試練はそのレックウザを「倒す」ことです。本作のレックウザ戦は二連戦となっており、特に後半のメガレックウザは「暴走」状態にあるため、通常のバトルとは異なる立ち回りが要求されます。
第一形態:通常レックウザ戦の立ち回り
第一形態のレックウザは、Lv200という高レベルではありますが、行動パターンは比較的単調です。
- 弱点を突く速攻戦術 ここでは時間をかける意味はありません。4倍弱点であるこおりタイプの技を連打しましょう。特攻の高いポケモンで「れいとうビーム」を撃てば、数ターンで沈めることが可能です。
- 色違い確認のタイミング 戦闘が始まった瞬間、レックウザの体の色を確認してください。黒ければ色違い、緑なら通常色です。通常色の場合は、この時点でリセット(ホームボタン→ソフト終了→再起動)を行います。第一形態を倒した後に色が変化することはありません。
第二形態:メガレックウザ戦の脅威
第一形態を突破すると、レックウザはメガシンカし、ステータスが大幅に強化されます。さらに「暴走」状態となり、攻撃頻度と火力が増大します。
- 直線的な攻撃への対処 メガレックウザは主人公(プレイヤー側のポケモン)を狙って直線的に突っ込んでくる攻撃を多用します。これに対しては、横方向への回避アクションが有効です。常に相手の正面に立たず、軸をずらす動きを意識しましょう。
- ガリョウテンセイの回避 専用技「ガリョウテンセイ」は威力120の超高火力技です。予備動作として上空へ舞い上がる動きがあるため、これを見たら防御に徹するか、交代受けを利用して被害を最小限に抑える必要があります。
- 負けた場合のリスク このメガレックウザ戦で敗北すると、第一形態の戦闘からやり直しになります。色違いが出現していた場合、その個体データが保持されたまま再戦できるのか、あるいはリセットされてしまうのかは、オートセーブのタイミング次第で非常に危険です。基本的には「絶対に負けない」装備とレベルで挑むべきです。万が一負けても、レポートが書かれていなければリセットして直前からやり直せば同じ個体(色違い)が出る可能性は残りますが、リスクは冒さないのが賢明です。
捕獲フェーズ:ボール選びの美学
メガレックウザのHPを削りきると、いよいよ捕獲タイムです。ここでは相手は抵抗せず、投げたボールで100%捕獲できます。
- 色違いに似合うボール 黒いレックウザには「ゴージャスボール」が定番の人気です。黒と金の配色が非常にマッチします。また、重厚感のある「ヘビーボール」や、夜空を連想させる「ムーンボール」も相性が良いでしょう。M次元ラッシュの世界観に合わせて「ウルトラボール」を使うのも一興です。事前にこだわりのボールを用意しておきましょう。
レックウザの全技性能評価と育成論
無事にレックウザを入手した後、あるいは入手前の予習として、レックウザが覚える技の性能を深く理解しておくことは重要です。レックウザは物理・特殊の両刀が可能であり、技範囲も広いため、カスタマイズ性が非常に高いポケモンです。
物理技の性能と採用価値
攻撃種族値150(メガ時は180)を活かす物理技は、レックウザのメインウェポンとなります。
- ガリョウテンセイ(飛行/威力120/命中100) 【必須級】 メガシンカの条件でもある最強の飛行技。デメリットとして防御・特防が下がりますが、それを補って余りある火力です。これを採用しない手はありません。
- しんそく(ノーマル/威力80/優先度+2) 【推奨】 レックウザのアイデンティティの一つ。優先度+2の先制技で、削り残しの処理に最適です。カイリューよりも攻撃力が高いため、縛れる範囲が広いです。
- じしん(地面/威力100/命中100) 【推奨】 範囲攻撃として優秀で、飛行技を半減する電気や岩、鋼タイプへの打点となります。ガリョウテンセイとの補完に優れています。
- げきりん(ドラゴン/威力120/命中100) 強力ですが、行動固定と混乱のリスクがあります。M次元ラッシュのバトルシステムにおいて、行動不能のリスクは大きいため、採用は慎重に。
- ドラゴンクロー(ドラゴン/威力80/命中100) 威力は控えめですが、リスクなく撃てるドラゴン技として安定感があります。
- かみくだく(悪/威力80/命中100) ゴーストやエスパーへの打点。防御ダウンの追加効果も優秀ですが、技スペースが足りないことが多いです。
- アイアンヘッド(鋼/威力80/命中100) 対フェアリー用。ミミッキュやハバタクカミなどを意識するなら採用の余地あり。
- 滝登り(水/威力80/命中100) 地面や岩への打点ですが、地震の方が優先度が高いです。怯み効果を狙うなら候補に入ります。
特殊技の性能と採用価値
特攻種族値も150(メガ時は180)あり、威嚇の影響を受けない特殊型も強力です。
- りゅうせいぐん(ドラゴン/威力130/命中90) 【推奨】 ドラゴンタイプの最大火力技。撃ち逃げ前提の運用になりますが、崩し性能は抜群です。
- ぼうふう(飛行/威力110/命中70) 雨パでの運用なら必中となり強力ですが、通常時は命中不安が残ります。ダイジェット(本作にはないですが素早さ操作の観点)的な運用ができない場合、ガリョウテンセイに軍配が上がります。
- だいもんじ/かえんほうしゃ(炎) 【推奨】 鋼タイプ(特にエアームドやテッカグヤなど)への対抗策として必須級のサブウェポンです。物理型でも、役割破壊として採用する価値があります。
- だいちのちから(地面/威力90/命中100) 特殊版じしん。物理耐久の高い相手に刺さります。
- エナジーボール(草/威力90/命中100) 水・地面タイプ(トリトドンやヌオー)へのピンポイント対策。
- れいとうビーム(氷/威力90/命中100) 対ドラゴンのサブウェポン。同族狩りに役立ちます。
- 10まんボルト/かみなり(電気) 飛行タイプへの打点。水タイプへの牽制にもなります。
変化技の性能と採用価値
- りゅうのまい(ドラゴン/変化) 【最強の積み技】 攻撃と素早さを1段階上げる、全抜きエース型の要。これ積んでガリョウテンセイを撃つだけで試合が終わることもあります。
- つるぎのまい(ノーマル/変化) 攻撃を2段階上昇。突破力を瞬時に高めたい場合に採用されますが、素早さが上がらないため、しんそくとの併用が前提になります。
- 電磁波(電気/変化) 素早さ操作と行動不能狙い。サポート寄りの運用なら。
- 身代わり(ノーマル/変化) 状態異常対策や、相手の交代読みで置くことで有利対面を維持します。
おすすめの性格と努力値配分
レックウザの育成方針は主に「物理アタッカー」「特殊アタッカー」「両刀」の3つに分かれます。
- 物理アタッカー型(ようき/いじっぱり)
- 性格: ようき(素早さ↑ 特攻↓)が基本。激戦区の素早さラインを抜くためです。火力重視ならいじっぱり。
- 技構成: ガリョウテンセイ/じしん/しんそく/りゅうのまい
- 解説: 最もオーソドックスかつ強力な型。りゅうのまいを積めば止まりません。
- 両刀型(むじゃき/せっかち/やんちゃ/さみしがり)
- 性格: むじゃき(素早さ↑ 特防↓)または、せっかち(素早さ↑ 防御↓)。耐久を削ってでも、物理と特殊の両方を活かします。
- 技構成: ガリョウテンセイ/りゅうせいぐん/だいもんじ/しんそく
- 解説: 受けループ崩しに最適。物理受けが出てくればりゅうせいぐん、特殊受けにはガリョウテンセイを叩き込みます。
- 特殊アタッカー型(おくびょう/ひかえめ)
- 性格: おくびょう(素早さ↑ 攻撃↓)。
- 技構成: りゅうせいぐん/ぼうふう/だいもんじ/だいちのちから
- 解説: 意表を突く型。威嚇や鬼火に強いのがメリットですが、ガリョウテンセイを採用しないためメガシンカできない点に注意が必要です(※メガシンカ条件はガリョウテンセイ習得のため、技構成に組み込む必要があり、純粋な特殊型でもガリョウテンセイを入れるケースが多いです)。
まとめ
M次元ラッシュにおけるレックウザの色違い厳選は、オートセーブの仕様上、非常に根気のいる作業となります。しかし、その苦労の先にある「黒いレックウザ」の輝きは、何物にも代えがたい達成感を与えてくれるはずです。
- レックウザの色違いデータは存在するが、個体厳選はオートセーブにより不可。
- 厳選方法は「戦闘開始直後のモデル確認&リセット」のみ。捕獲してはいけない。
- ドーナツ(オールドファッションデルタ)作成のための「いじげんきのみ」を大量に確保せよ。
- 色違い遭遇時は、ゴージャスボールなどのオシャボで確実に捕獲し、最強の相棒に育て上げよう。
この記事が、あなたの色違い厳選の助けとなり、無事に黒いレックウザと出会えることを心から願っています。諦めずに挑み続けましょう。幸運を祈ります。







