編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、DLCで追加された「M次元ラッシュ」における異次元きのみの枯渇問題や、効率的な集め方がわからず、貴重なカシブのみを無駄に消費してしまっていることに悩んでいると思います。特に、進化アイテムやオシャボ(お洒落ボール)の回収には膨大な数のきのみが必要となり、従来の収集方法では限界を感じているのではないでしょうか。
この記事を読み終える頃には、ノーマルきのみからスタートする最高効率の循環システムを理解し、カシブのみを節約しながら無限に異次元きのみを増殖させる「プロの周回ルート」の疑問が解決しているはずです。
- カシブのみゼロから始める「わらしべ長者」的初期収集ルートの確立
- 「どっさりパワー」と「道具パワー」を両立させるドーナツ厳選の科学
- 大規模ワイルドエリアにおける「しんそく」カイリューを活用した高速周回
- 金ボールの中身すら操る「バックアップ機能」を駆使した究極のリセット術
それでは解説していきます。
異次元きのみ収集の全体像と現状の課題
「M次元ラッシュ」において、異次元きのみは単なる回復アイテムではありません。それは、このゲームのエンドコンテンツを遊び尽くすための「通貨」であり「鍵」です。しかし、多くのプレイヤーが直面しているのが、「異次元きのみを集めるために、貴重な異次元きのみ(特にカシブのみ)を消費しなければならない」というジレンマです。
本レビューでは、この矛盾を解消し、手持ちがゼロの状態からでも資産を築き上げるためのメソッドを徹底解説します。
なぜ「カシブのみ」が枯渇するのか
カシブのみは、ドーナツ作りにおいて「サワー(酸味)」の数値を劇的に高める効果を持っています。高ランクのドーナツを作成し、ワイルドエリアでのドロップ率を上げるためには必須級の素材です。
しかし、そのカシブのみ自体が入手困難であるため、多くのプレイヤーが「カシブを使うのが怖い」→「効率の悪い周回をする」→「集まらない」という負のループに陥っています。
今回紹介するメソッドは、この負のループを断ち切るものです。
フェーズ1:カシブ不足でもOK!初期投資ゼロからのスタートアップ
まず大前提として、「異次元きのみを集めるために異次元きのみを使う」という思考を捨ててください。最初は、どこにでも売っている「ノーマルきのみ」を使って、元手となる異次元きのみを稼ぐところから始めます。
3番ワイルドゾーンの「隠れショップ」を活用する
まずは準備段階です。3番ワイルドゾーンから少し左に進んだエリアに向かってください。ここには、きのみやミントが大量に販売されているショップエリアが存在します。
マップの下側に移動すると、カ部の実(カブのみ)を販売しているお姉さんがいます。 ここで重要なのは、迷わずAボタンを連打してカブのみを大量購入することです。
カブのみは安価で入手容易ですが、これを素材にすることで、初期段階における最低限のステータスを持ったドーナツを作成することが可能です。
「節約ドーナツ」レシピの作成
購入したカブのみを使用して、ドーナツを作成します。
- 使用素材: カブのみ × 8個
- 目標ランク: フレーバーランク2(星2)
このレシピでは、最高ランクのパワーは発動しません。しかし、それで構いません。このフェーズの目的は「最高効率」ではなく、「元手の確保」だからです。ランク2のドーナツでも、何もない状態よりは遥かにマシなドロップ補正がかかります。
星4「小規模」ワイルド次元への突入
ドーナツを食べたら、ワイルド次元へ向かいます。 狙うは**「星4」かつ「小規模」**のエリアです。
なぜ「小規模」なのか?
- 時間効率: 小規模エリアはマップが狭く、ボールの配置が密集しています。
- 破壊の容易さ: 短時間ですべてのボールを破壊し尽くすことが可能です。
- 回転率: 初期段階では、長時間探索するよりも、短時間で回数をこなす方が精神的にも楽です。
もちろん、中規模や大規模でも構いませんが、手っ取り早く元手を稼ぐなら小規模がベストです。
1分29秒の破壊劇
ワイルド次元に入ったら、制限時間は1分29秒(環境により多少前後しますが、非常に短いです)。 ここでの立ち回りはシンプルです。
「ひたすらボールを壊すこと」
ミッション(特定のポケモンを倒せ、など)が表示されますが、このフェーズでは無視してください。ミッションにかまけている時間はありません。星4のエリアであれば、通常のボールからも「異次元きのみ」がドロップします。
この作業を数回繰り返すことで、元手となる「異次元きのみ」がある程度確保できるはずです。これが、次のステップへ進むための切符となります。
フェーズ2:最強ドーナツの作成と「厳選」の儀式
元手となる異次元きのみが集まったら、ここからが本番です。 「異次元きのみを使って、さらに多くの異次元きのみを回収する」ための、最強ドーナツを作成します。
厳選前の準備:バックアップの重要性
ドーナツ作りに入る前に、必ずポケモンセンターでお姉さんに話しかけて回復してください。 これにより、オートセーブやバックアップの基準点がここに設定されます。
M次元ラッシュの仕様上、ドーナツを作成した瞬間にレポート(セーブ)が書かれてしまうことがあります。失敗したドーナツで貴重な素材を失わないために、以下の手順を徹底してください。
- ポケモンセンターで回復する。
- ドーナツを作る。
- 結果が気に入らなければ、タイトルに戻る。
- **「十字キー上 + B + X」**同時押しでバックアップデータを呼び出す。
これにより、ドーナツを作る前の「回復した直後」の状態からやり直すことができます。これを「リセマラ(リセットマラソン)」と呼びます。
理想のドーナツレシピと妥協点
目指すべきパワーは以下の2つです。
- どっさりパワー Lv.3:ドロップするアイテムの数が増える
- 道具パワー:きのみ Lv.3:きのみのドロップ率が上がる
これを実現するためのレシピを紹介します。
【理想レシピ】カシブ全投入
- 素材: 異次元カシブのみ × 8個
- 特徴: サワー(酸味)値が95も上昇するため、高確率でLv.3が発動します。
- デメリット: 貴重なカシブのみを8個も消費します。
【節約レシピ】カシブ節約型
- 素材: 異次元カシブのみ × 4個 + その他(リリバのみ、ロゼルのみ等)
- 特徴: カシブの消費を抑えつつ、Lv.3を狙います。
- コツ: サワー値が高い他のきのみを混ぜることで、カシブ8個に近い効果を出せます。
妥協ラインの見極め
リセマラを繰り返しても、両方Lv.3が出ないことがあります。 例えば「どっさりLv.3 & きのみLv.2」や、その逆のパターンです。
私の経験上、どちらかがLv.2でも妥協してOKです。 完璧なドーナツを作るために1時間もリセマラをするくらいなら、Lv.2のドーナツで2回周回した方が、結果的に多くのきのみが集まるからです。
フェーズ3:星4大規模ワイルド次元での実践周回
最強(または準最強)のドーナツを食べたら、いよいよ収穫の時間です。 ターゲットは**「星4・大規模」**のワイルド次元一択です。
ワイルド次元の厳選
もしマップ上に「星4・大規模」がない場合、ベンチに座って時間を経過させてください。昼夜を切り替えることで、ワイルド次元の配置と内容がリセットされます。 「星4・大規模」が出現したら、その前で**必ずレポート(またはバックアップ用の行動)**をとってください。
推奨ポケモンと立ち回り
広大な大規模エリアを7分間(基本時間)で回り切るには、機動力が命です。
- 推奨ポケモン: カイリュー
- 推奨技: しんそく
- 理由: 「しんそく」は発動が早く、オブジェクト破壊の効率が段違いです。ライドポケモンでの移動と、バトルモードでの破壊をスムーズに切り替えられる操作スキルが求められます。
周回のフローチャート
ここからは、実際の周回における動きを細かく解説します。
1. エリア侵入直後の動き
エリアに入ったら、まずは周囲を見渡してください。大規模エリアには、通常のボールに加えて「デカボール(巨大なボール)」が存在します。 ドーナツの効果が乗っていれば、デカボールを1つ壊すだけで、画面を埋め尽くすほどのきのみがドロップします。
2. ボール位置の把握(スカウティング)
より完璧を期すなら、一度エリア全体を走り回って「どこに何があるか」を確認し、リセットしてやり直すという手もあります。 しかし、ドーナツの効果時間とミッションの残り時間を考えると、目についた端から壊していくスタイルでも十分にお釣りが出ます。
3. ミッションの消化
大規模エリアでは時間は7分あります。ミッションを達成すると残り時間が延長されたり、ボーナスが発生したりしますが、ドーナツの効果で十分にきのみが出る状態なら、無理に難しいミッション(例:特定の技で〇回倒せ等)を狙う必要はありません。 「2000カロリー」程度の余裕を持ってクリアできれば十分です。
4. 取りこぼし厳禁
小さいボールからも、ドーナツの効果で「カシブのみ」や「タンガのみ」といったレアアイテムがドロップします。 「チリも積もれば山となる」です。視界に入る全てのオブジェクトを破壊してください。
フェーズ4:金色のボーナスボールと「中身リセット」術
全てのボールを破壊すると、エリアのどこかに「金色のボーナスボール」が出現します。これが今回の周回のメインディッシュです。
ボーナスボール出現時の注意点
ボールを全て壊した旨のメッセージが出たら、すぐにレポートを書いてください。 広大なマップの中で、金色のボールがどこに出現したか分からなくなる事故が多発しています。見つからずに時間切れになるのが最悪のパターンです。 レポートを書いておけば、見つからなかった場合にリセットして、再開地点から探すことができます。
究極の秘技:中身の厳選
金色のボールを見つけたら、壊す直前にもう一度レポートを書きます。 ここが最大のポイントです。
実は、金色のボールの中身は、壊した瞬間に決定されるわけではなく、ある程度ランダム要素がありますが、リセットすることで結果が変わる可能性があります。
狙うべき中身
- カシブのみ: 次回の周回用、および高ランクレシピ用。
- タンガのみ: 色違い厳選などで使用する貴重なきのみ。
厳選の手順
- 金ボールの前でレポート。
- 破壊して中身を確認。
- 結果画面:
- 「バコ、カバ、タンガ×2、ウタン、ヨギ、カシブ×2」
- → カシブとタンガが両方出た! 合格(終了)
- 「マトマ、オッカ、カブ…」
- → カシブなし。 リセット(タイトルに戻る)
このように、狙いのきのみが出るまでリセットを繰り返すことができます。 特に「カシブのみ」が枯渇している場合は、ここで最低でも2個以上、できればそれ以上を確保することで、次回のドーナツ作成が楽になります。
この方法を使えば、1回の周回で消費したカシブのみ以上のカシブのみを回収することが理論上可能となり、**「無限きのみ増殖機関」**が完成します。
カシブ節約のための応用テクニック
最後に、どうしてもカシブのみが集まらない、あるいはもっと節約したいという方のための応用テクニックをまとめます。
代替きのみの活用
ドーナツ作りにおいて、カシブのみは最強ですが、それ以外にも有用なきのみは存在します。
| きのみ名 | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| カシブのみ | サワー値95。最強。 | 本気周回用。 |
| リリバのみ | サワー値が高い。 | カシブの代替・かさ増し。 |
| ロゼルのみ | サワー値そこそこ。 | 調整用。 |
| その他(サワー系) | まとめて投入。 | 低コスト周回用。 |
カシブを4個に減らし、残りの4枠をリリバやロゼルで埋めても、合計のサワー値が一定ラインを超えれば「きのみパワーLv.3」は発動します。 手持ちの在庫と相談しながら、以下の優先順位でレシピを調整してください。
- 最優先: 道具パワー:きのみ Lv.3(質より量を確保するため)
- 次点: どっさりパワー Lv.3(全体のドロップ数を増やすため)
- 妥協: どちらかがLv.2
10個破壊ラインの判断
ワイルド次元内にある壊せるボールは最大で10個(+ボーナス1個)です。 もし、9個壊した時点で残り時間がわずかになり、最後の1個が見つからない場合どうすべきか?
私の推奨は**「諦めて脱出する」**です。 最後の1個を探してリセットを繰り返し、数十分かけるくらいなら、今のドロップを持って帰り、次の周回を始めた方が時間効率が良いケースがほとんどです。 完璧主義になりすぎないことが、長期間の周回を続けるコツです。
まとめ
今回の記事では、M次元ラッシュにおける異次元きのみの最高効率収集メソッドについて解説しました。
- 初期段階: 3番ワイルドゾーンでカブのみを買い、質より量で元手を稼ぐ。
- 準備段階: バックアップ機能を使い、カシブのみを節約しつつLv.3パワーを発動させる。
- 実行段階: 星4大規模エリアで「しんそく」を使い、全てのオブジェクトを破壊する。
- 回収段階: 金のボーナスボールの前でセーブし、中身を厳選してカシブを回収する。
このサイクルを確立すれば、特別なおしゃれボールの交換や、進化アイテムの収集に困ることはなくなります。最初は手順が複雑に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば呼吸をするように周回できるようになります。
まずは騙されたと思って、3番ワイルドゾーンのお姉さんからカブのみを買うところから始めてみてください。あなたのM次元ライフが劇的に豊かになることを約束します。
もし、他にも「こんな節約レシピがあるよ」「このルートの方が早いよ」といった情報があれば、ぜひSNSなどで教えてください。我々攻略班でも検証し、記事をアップデートしていきます。
それでは、良きM次元ライフを! 次回の攻略記事でお会いしましょう。






