編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、待望のDLCで追加されたミュウツーの厳選について、失敗したくない、最強の状態で迎え入れたいと強く願っていることと思います。伝説のポケモン、それも「最強」の代名詞であるミュウツーとなれば、そのステータスにこだわりたいのはトレーナーとしての性でしょう。特に本作『Pokémon LEGENDS Z-A（ゼットエー）』では、捕獲のチャンスが一度きりという仕様もあり、取り返しのつかない要素に不安を感じている方も多いはずです。
この記事を読み終える頃には、厳選の手順から妥協ライン、そしてランクマッチで勝ち抜くための育成論まで、ミュウツーに関する全ての疑問が解決しているはずです。
- 一度きりのチャンスを逃さないバックアップ活用の厳選フロー
- メガシンカXとYそれぞれの強みを活かす最適性格と個体値
- 捕獲率の低いミュウツーを確実に仕留めるアイテムと準備
- ランクマッチ環境を見据えた技構成と努力値振りの最適解
それでは解説していきます。
ミュウツー厳選の基本知識と本作の仕様
『Pokémon LEGENDS Z-A』におけるミュウツーの実装は、多くのファンが待ち望んでいた瞬間でした。しかし、過去作とは異なる仕様や、本作特有のシステムが絡み合い、単純なリセットマラソンでは効率が悪い、あるいは取り返しがつかなくなるケースが存在します。まずは厳選を始める前に、絶対に押さえておくべき基本知識と、本作ならではの仕様について深く掘り下げて解説していきます。
なぜ今作でミュウツーの厳選が重要なのか
今作においてミュウツーの厳選が極めて重要視される理由は、主に二つあります。一つ目は「個体値および性格の修正コスト」、二つ目は「オシャボ（オシャレボール）での捕獲難易度」です。
近年のポケモンシリーズでは「王冠」や「ミント」といったアイテムが登場し、捕獲後にステータスを修正することが容易になりました。しかし、本作の舞台設定やアイテムの入手難易度を考慮すると、初期段階で理想に近い個体を入手しておくことは、即戦力としてランクマッチや高難度レイドに投入するために非常に大きなアドバンテージとなります。特に「攻撃」の個体値に関しては、特殊アタッカーとして運用する場合、混乱自傷ダメージや「イカサマ」の被ダメージを抑えるために「さいてい（A0）」を狙う文化が根強く、これはアイテムでは調整できない（下げるアイテムは希少または存在しない）ため、厳選の最大の焦点となります。
また、本作は「都市開発」と「共存」がテーマであり、伝説のポケモンの扱いもストーリーに深く関わっています。1つのセーブデータにつき1体しか入手できないという制約は、その個体への愛着を深めると同時に、失敗できないというプレッシャーをプレイヤーに与えます。後から「やっぱりあのボールに入れておけばよかった」「攻撃個体値を粘ればよかった」と後悔しないためにも、最初の捕獲時点で妥協しない姿勢が必要なのです。
プロジェクトコード：Mと出現条件の整理
ミュウツーに出会うためには、単にストーリーを進めるだけでは不十分です。ここでは出現までの正確なプロセスを整理します。
まず必須となるのが、メインストーリーのエンディング到達です。カロス地方の再開発という壮大な物語を見届けた後、ふしぎなおくりもの機能を通じて「プロジェクトコード：M」というキーアイテムを受け取る必要があります。これはDLCコンテンツの一部あるいは無料アップデートとして配信されるEXサイドミッションのトリガーとなります。
「プロジェクトコード：M」を受け取ると、ミアレ市内のフラダリカフェにて新たなイベントが発生します。フラダリラボの地下深部、かつて最終兵器の研究が行われていた忌まわしき場所のさらに奥、地下3階が今回の舞台です。ラボの雰囲気は本作の明るい都市開発とは対照的に、遺伝子操作や兵器開発の暗部を感じさせる演出となっており、プレイヤーの緊張感を高めます。
最深部でのイベント中、選択肢でセキュリティを「解除する」を選択することで、ついにミュウツーが姿を現します。この瞬間から戦闘が可能になりますが、ここでの事前準備が厳選効率を劇的に左右します。
色違いが出現しない「ブロックルーチン」の仕様
多くのコレクターが最も気にするポイント、それが「色違い」の有無です。結論から申し上げますと、本作の定点遭遇におけるミュウツーには、いわゆる「色違いブロックルーチン」が掛かっていることが濃厚です。
私が検証した範囲、および多くのプレイヤーからの報告を総合すると、何千回リセットしても色違いが出現したという報告は皆無です。公式の配布イベントなどで色違いが解禁される可能性は将来的にゼロではありませんが、現状のゲームプレイ内で粘ることは時間の浪費になる可能性が高いです。したがって、今回の厳選におけるゴールは「色違い」ではなく、「理想的な個体値」「性格」「捕獲するボール」の3点に絞られます。色違い狙いで無限にリセットを繰り返してしまう前に、この仕様を理解し、現実的な目標設定をすることが重要です。
捕獲用ポケモン「ヤミラミ」の優位性
伝説のポケモン、特にミュウツーのような超高種族値を持つポケモンを捕獲する際、こちらのパーティが壊滅させられては元も子もありません。そこで推奨されるのが「ヤミラミ」を捕獲要員として連れて行くことです。
ミュウツーが使用してくる技構成は、エスパー技や格闘技（はどうだん）などが中心となる傾向があります。ヤミラミは「あく・ゴースト」タイプであり、エスパー技を無効化し、さらに格闘技も無効化するという、対ミュウツーにおいて鉄壁の耐性を誇ります。
ヤミラミの優位性リスト
| 特徴 | ミュウツー戦でのメリット |
|---|---|
| タイプ耐性 | エスパー無効、格闘無効、ノーマル無効により完封が可能 |
| 補助技 | 「ナイトヘッド」で定数ダメージを与え、HP調整が容易 |
| 状態異常 | 「でんじは」や「おにび」等で捕獲率を底上げ可能 |
捕獲の際は、相手の攻撃を無効化しつつ、こちらのターン数を稼ぐことができます。これは後述する「タイマーボール」の捕獲率上昇にも直結するため、非常に理にかなった選出と言えます。レベル差がありすぎると被弾する技（サブウェポン等）で落ちる可能性もあるため、最低でもレベル60〜70程度まで育成したヤミラミを用意しておくのが評論家としての推奨です。
実践！効率的な厳選フローチャート
それでは具体的な厳選の手順に移ります。ポケモンZAには独自のオートセーブ機能やバックアップ機能が存在するため、これらを正しく理解していないと、意図しないタイミングでセーブされ、厳選が失敗に終わるリスクがあります。ここでは安全かつ最速のフローを解説します。
バックアップ機能を活用したリセット術
本作の厳選において最も重要なテクニックが「バックアップ機能」の活用です。通常のレポートとは別に、特定のポイントから再開できるこの機能を利用することで、ロード時間を短縮し、かつ事故を防ぐことができます。
- 事前準備: フラダリラボの最深部、ミュウツーのシンボルが見える直前、あるいはイベント発生のトリガーとなる地点の手前で、必ずメニューを開きレポートを書きます。
- バックアップの作成: さらに念を入れて、ポケモンセンターで一度回復し、そこでバックアップデータが作成される仕様を利用する場合もありますが、基本は直前セーブで問題ありません。ただし、本作の仕様上、タイトル画面で「十字キー上 + Bボタン + Xボタン」を同時押しすることでバックアップデータからの再開メニューを呼び出せます。
- 戦闘開始: ミュウツーに話しかけ、戦闘を開始します。
- 捕獲: マスターボール以外のボールで捕獲を目指す場合、ここでHPを削り、状態異常を入れ、ボールを投げ続けます。
- ステータス確認: 捕獲に成功したら、即座に強さを見ます。この時、絶対にエリア移動（ファストトラベル等）をしてはいけません。エリア移動を挟むとオートセーブが走る可能性があり、個体が確定してしまう恐れがあります。
- リセット: 目当ての個体でなければ、ホームボタンを押してソフトを終了し、再起動します。
このループを繰り返すことになります。Switchの読み込み速度にもよりますが、1周あたり約3分〜5分程度が目安となります。
捕獲率を底上げするアイテムの準備
ミュウツーの捕獲率（被捕獲度）は伝説のポケモンらしく非常に低く設定されています。HPを1にして眠らせても、モンスターボールやオシャボ（ガンテツボール等）ではなかなか揺れもしないことが多々あります。そこで活用したいのが、本作から導入されている捕獲支援アイテムです。
特に注目すべきは「カナリィぬい」というアイテムです。これは所持しているだけでポケモンの捕獲率が上昇するという画期的なアイテムで、複数個所持することで効果が重複します。
- あおのカナリィぬい1個: 捕獲率10%増加
- あおのカナリィぬい2個: 捕獲率20%増加
- あおのカナリィぬい3個: 捕獲率35%増加
3個所持している状態であれば、通常の捕獲率に加えて大幅な補正がかかるため、オシャボ厳選の難易度が劇的に下がります。厳選を始める前に、サイドミッション等をクリアしてこれらのアイテムを回収しておくことを強く推奨します。これが「急がば回れ」の精神です。
時間経過を利用したタイマーボール戦術
ヤミラミで完封できることは前述しましたが、これを最大限活かすのが「タイマーボール」です。タイマーボールはターン経過数に応じて捕獲率が上昇し、10ターン経過後からは最高倍率（約4倍）となります。
オシャボにこだわらない、あるいはメカニカルなエフェクトがミュウツーに似合うと考える方にとって、タイマーボールは最適解の一つです。ヤミラミで相手の攻撃を無効化しながら、プラスパワーやディフェンダーなどの戦闘用アイテムを無駄に使ってターンを浪費し、10ターン以上経過してからボールを投げる。この戦術であれば、かなり高い確率で捕獲に成功します。厳選の回転率を上げる意味でも有効な手段です。
理想個体を狙うための数値と性格
厳選において何を目指すべきか。ここでは具体的な数値目標を提示します。ミュウツーはメガシンカXとYという二つの形態を持ちますが、それぞれの運用によって求められるステータスが異なります。
メガミュウツーY運用：ひかえめ・おくびょう
多くのトレーナーが採用するのが、特攻種族値194という驚異的な数値を誇る「メガミュウツーY」です。この圧倒的な火力を活かすため、性格は特攻が上昇する「ひかえめ」か、素早さが上昇する「おくびょう」が推奨されます。
- ひかえめ（特攻↑ 攻撃↓）: 火力を極限まで高めたい場合に選択します。本作の環境には耐久力の高いポケモンも多いため、受かると思っている相手を強引に突破する崩し性能が魅力です。特に、等倍相手への「サイコブレイク」のダメージ量が乱数1発から確定1発に変わるラインが存在するため、数値受けを許さないプレイングが可能になります。
- おくびょう（素早さ↑ 攻撃↓）: 同族対決や、スカーフ持ち、あるいは高速アタッカー（ドラパルトやカプ・コケコ等のライン）を意識する場合に選択します。ミュウツーは激戦区の素早さ種族値130族（メガ後は140）に位置するため、先手を取れるかどうかは死活問題です。汎用性を重視するなら「おくびょう」が安定の選択肢と言えるでしょう。
メガミュウツーX運用：ようき・いじっぱり
一方で、攻撃種族値190を誇る格闘タイプの「メガミュウツーX」として運用する場合、物理方面の補正が必要になります。
- ようき（素早さ↑ 特攻↓）: 物理アタッカーとしての基本の性格です。激戦区のSラインを確保しつつ、けたぐりやドレインパンチで殴り合うスタイル。
- いじっぱり（攻撃↑ 特攻↓）: サイクル戦での負担を重視する場合に採用されますが、ミュウツーの強みである速さを殺してしまうため、採用率は「ようき」に劣ります。
攻撃個体値「0（ダメかも）」を粘る意義
特殊型のメガミュウツーYを運用する場合、攻撃の個体値（A）は低ければ低いほど良いとされます。これには明確な理由があります。
- イカサマ対策: 悪技「イカサマ」は相手の攻撃力を参照してダメージ計算を行います。A0（さいてい）とA31（さいこう）では、被ダメージに確定数に関わるほどの差が出ます。
- 混乱自傷ダメージ: 混乱時の自分への攻撃も攻撃ステータスを参照します。
妥協ラインとしては「まあまあ（A15以下）」程度でも実運用上は大きな問題になりませんが、完璧を求める「評論家」としての立場からは、やはりA0、あるいはA1（逆V）を粘ることを推奨します。画面に「さいてい」の文字が出た時の達成感は、その後の愛着に大きく寄与します。
3V固定とその影響
伝説のポケモンは基本的に「3箇所が最高（V）確定」という仕様があります。これは厳選においてメリットでもありデメリットでもあります。
- メリット: 素早さ（S）や特攻（C）などの必須箇所がVになる確率が高い。
- デメリット: 攻撃（A）がVになってしまう確率も高まる。
A0を狙う場合、残りのステータスからランダムに選ばれる3Vの箇所が「HP・防御・特攻・特防・素早さ」に割り振られ、かつ攻撃が「0」である確率を引く必要があります。これは単純計算でもかなりの低確率となります。そのため、性格は「ミント」で補正し、V箇所は「王冠」で補正することを前提に、**「攻撃の実数値が低いこと」**一点のみに絞ってリセットを繰り返すのが、現代における最も賢い厳選方法と言えます。
メガシンカXとYの徹底比較と運用論
入手したミュウツーをどちらのメガシンカで運用するか。これは永遠の課題ですが、現環境（ランクマッチ）のメタゲームを分析した上で、それぞれの強みを解説します。
特攻種族値194の暴力：メガミュウツーY
私がランクマッチで主に使用し、その破壊力に酔いしれたのがこちらの形態です。特攻194というのは、ポケモンZAに登場する全ポケモンの中で2位（1位はメガジガルデの216等、条件付きを除く常時発動としてはトップクラス）の数値です。
この数値から放たれる「サイコキネシス」や専用技「サイコブレイク」は、半減タイプであっても受け出しを許さないほどの圧力を持ちます。また、特性が「ふみん」になるため、キノガッサやモロバレルなどの催眠対策としても機能します。
対環境考察: 現環境ではイベルタルやメガギャラドスなどの悪タイプ、あるいは鋼タイプのメタグロスなどが一定数存在します。メガミュウツーYは耐久こそ物理方面が脆い（B種族値70）ですが、特殊耐久は高く、特殊アタッカーとの撃ち合いには滅法強いです。
物理格闘の意表を突く：メガミュウツーX
対してメガミュウツーXは、タイプが「エスパー・かくとう」に変化し、攻撃種族値が190まで跳ね上がります。特性は「ふくつのこころ」となり、怯みに対して強くなりますが、Yの「ふみん」に比べると汎用性はやや劣ります。
しかし、Xの真価は「意表を突く」点にあります。相手はまずYを警戒して特殊受けを選出します（ハピナスやバンギラスなど）。そこに物理格闘技を叩き込むことで、サイクルを一撃で崩壊させることが可能です。特にバンギラス対面では、Yであれば追い打ちで狩られるリスクがありますが、Xであれば上から格闘技で粉砕できます。
比較まとめ:
| 項目 | メガミュウツーY | メガミュウツーX |
|---|---|---|
| 種族値傾向 | 特攻特化 (C194, S140) | 攻撃特化 (A190, S130) |
| タイプ | エスパー単 | エスパー / かくとう |
| 耐久 | Dが高いがBが低い | 全体的に高水準 (B100, D100) |
| 役割 | 特殊エース、壁崩し | 物理エース、役割破壊 |
| おすすめ度 | ★★★★★ (初心者〜上級者) | ★★★☆☆ (玄人向け) |
結論として、初めてミュウツーを扱う方や、純粋なパワーを楽しみたい方にはメガミュウツーYを強く推奨します。
ランクマッチを想定した最強技構成
厳選が終われば育成です。ここでは私が実際にランクマッチで使用し、高い勝率を記録した技構成を紹介します。
メガミュウツーYのテンプレート構成
- サイコブレイク (専用技)
- 10まんボルト or れいとうビーム
- あくのはどう or きあいだま
- わるだくみ or めいそう
解説: メインウェポンは「サイコキネシス」ではなく「サイコブレイク」を推したいところですが、環境に物理受けが多い場合はサイコキネシスの方が安定する場合もあります。しかし、サイコブレイクは「特攻を参照して相手の防御にダメージを与える」ため、ハピナスやチョッキ持ちの特殊受けを突破する鍵となります。
サブウェポンには、Yveltal（イベルタル）やギャラドスへの打点となる「10まんボルト」、あるいはガブリアスやジガルデへの「れいとうビーム」が候補。さらに同族やメタグロスへの打点として「あくのはどう」は非常に通りが良いです。「きあいだま」は悪タイプへの最高打点ですが、命中不安という永遠のリスクがつきまといます。私は動画内でも語った通り、必中である10まんボルトや安定したあくのはどうを好んで採用しています。
メガミュウツーXの対面操作構成
- ドレインパンチ or けたぐり
- しねんのずつき
- れいとうパンチ
- ビルドアップ or ちょうはつ
解説: 高い攻撃力と耐久を活かし、ドレインパンチで回復しながら殴り合う構成が強力です。「けたぐり」は重い伝説ポケモンに対して威力が出ますが、安定感ならドレインパンチ。サブのれいとうパンチはランドロスやジガルデ対策として必須級です。
変化技の重要性
ミュウツーの強さは攻撃技だけではありません。「めいそう」や「わるだくみ」といった積み技を使うタイミングが勝敗を分けます。有利対面（相手が引くことが予想される場面）で一度積むことができれば、C194からの1.5倍〜2倍の攻撃を受けられるポケモンはほぼ存在しません。また、「ちょうはつ」や「みがわり」を採用することで、搦め手を使ってくる相手を完封する動きも強力です。
捕獲ボールにこだわる「オシャボ」厳選
性能だけでなく、見た目にもこだわりたいのが一流のトレーナー。ミュウツーに似合うボール、いわゆる「オシャボ」についての考察をまとめます。
不動の人気No.1「マスターボール」
最も多くのプレイヤーが選ぶのがマスターボールです。性能が「100%捕獲」であるため厳選効率が最高であることはもちろんですが、ボールのデザインにある「M」の文字がMewtwoの頭文字と一致すること、紫色のカラーリングがミュウツーの体色とマッチすることから、公式といっても過言ではない組み合わせです。モミジリサーチの報酬などで入手可能ですが、貴重品であるため使用は慎重に。
エフェクト重視の「ドリームボール」
個人的に強く推したいのがドリームボールです。ピンクと紫の煙が出る登場エフェクトは、エスパータイプの神秘的なイメージに完璧に合致します。また、夢の中で生まれたポケモンという設定（初代の屋敷の日記等を深読みすれば）とも親和性があります。入手難易度は高いですが、交換掲示板などを駆使してでも手に入れる価値があります。
クールな月夜「ムーンボール」
青と黒のカラーリングに三日月のマーク。ムーンボールもミュウツー、特に色違い（今回は出ませんが）の緑色との対比や、夜の帝王的な雰囲気にマッチします。メガミュウツーXのシャープなデザインにはこちらの方が似合うかもしれません。
捕獲の際は投げるタイミングを計る
オシャボ厳選をする場合、捕獲率は極めて低くなります。ヤミラミでHPを1にし、眠らせても、20個、30個と平気で消費します。捕獲クリティカルが発生するのを待つ根気が必要です。ボールが尽きたらリセット。この繰り返しになるため、オシャボ厳選をする際は時間に余裕を持って挑んでください。
厳選における注意点と取り返しのつかない要素
最後に、厳選を終えてから「しまった！」とならないための注意点をまとめます。
捕獲後のオートセーブに注意
前述の通り、捕獲後にエリア移動をするとオートセーブが入る可能性があります。必ずその場でステータス画面を開いて確認すること。不安な場合は、設定で「おまかせレポート（オートセーブ）」をOFFにしておくことを推奨します。手動セーブのみにしておけば、誤って移動してもリセットが効きます。
配布限定メガストーンの管理
「プロジェクトコード：M」で入手できるミュウツナイトX・Yは、基本的にこのイベントでしか入手できない貴重品です。誤って売却したり、ポケモンに持たせたまま逃がしたりしないよう、アイテム管理は徹底してください。
親名とIDへのこだわり
厳選というとステータスばかりに目が行きがちですが、トレーナーカードに記載される「親名」と「ID」も、このミュウツーには一生刻まれます。もしID調整などをしている場合は、このミュウツー捕獲前に済ませておく必要があります。また、ニックネームをつけるかどうかも事前に決めておくと、捕獲画面で迷わずに済みます。
まとめ
ミュウツーの厳選は、単なる作業ではありません。それは最強のパートナーを迎え入れるための儀式であり、トレーナーとしての愛の証明でもあります。
- 準備: ストーリークリア、「プロジェクトコード：M」の入手、ヤミラミと捕獲アイテムの準備。
- 厳選: 直前セーブ＆バックアップを活用し、攻撃個体値（A）の低い個体を粘る。
- 育成: メガミュウツーYなら「ひかえめ」、Xなら「ようき」。ミントと王冠で最終調整。
- 運用: 194という圧倒的な種族値を活かし、環境メタに合わせた技構成でランクマッチを制圧する。
この記事で解説した手順を踏めば、後悔のない最高のミュウツーを手に入れることができるはずです。妥協なき厳選の果てに、画面の向こうで輝く最強のポケモンの姿を見る瞬間。その喜びをぜひ味わってください。
皆さんの厳選が成功し、ランクマッチで素晴らしいバトルができることを心から願っています。それでは、カロス地方のどこか、あるいはランクマッチの戦場でお会いしましょう。
補足データ：種族値比較表
| ポケモン | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ミュウツー | 106 | 110 | 90 | 154 | 90 | 130 | 680 |
| メガミュウツーX | 106 | 190 | 100 | 154 | 100 | 130 | 780 |
| メガミュウツーY | 106 | 150 | 70 | 194 | 120 | 140 | 780 |
この表を見ても分かる通り、メガシンカ後の合計種族値780は、禁止伝説級の中でも頭一つ抜けた性能です。この数値をフルに活かすためにも、努力値振り（基本はCSぶっぱ、またはASぶっぱ）は余りの4まで無駄にしないよう心がけましょう。特にHPは奇数調整、あるいは定数ダメージ最小調整など、細かい調整が活きる場面も多いです。
