編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、先日配信された『ポケモンレジェンズZ-A』の有料DLCコンテンツ「M次元ラッシュ」における、効率的な色違い厳選方法が気になっていると思います。特に、広大な「異次元ミアレ」で時間を無駄にせずに、かつ楽にレアな個体をゲットしたいと考えているのではないでしょうか。
この記事を読み終える頃には、ホロベーターを活用した完全放置かつ高効率な色違い厳選の仕組みと、具体的な穴場スポットの疑問が解決しているはずです。
- ホロベーター乗車中は制限時間の減少速度が通常の約30倍遅くなる仕様を利用する
- 連射コントローラーを活用することで完全放置でのエンカウントリセットが可能になる
- 異次元ミアレのマップはランダム生成だが「バックアップレポート」で厳選が可能
- ターゲットの性別や個体値にこだわった「リセット厳選」もこの手法なら容易になる
それでは解説していきます。
M次元ラッシュと異次元ミアレの基本仕様
まず、今回の検証の舞台となる「M次元ラッシュ」と、そのメインフィールドである「異次元ミアレ」の基本仕様について、しっかりと整理しておきましょう。ここを理解していないと、せっかくの厳選も効率が落ちてしまいます。
フーパとドーナッツの関係性
「M次元ラッシュ」は12月10日に追加された有料コンテンツで、目玉はなんといっても新エリア「異次元ミアレ」です。このエリアに入るためには、幻のポケモン「フーパ」の力を借りる必要があります。
具体的には、木の実を使って「ドーナッツ」を調理し、それをフーパに食べさせることでゲートが開きます。このドーナッツのレシピが非常に重要です。
- ドーナッツの効果: レシピ(使用する木の実)によって、出現するポケモンのタイプ傾向や、色違い確率に補正がかかる場合があります。
- カロリーと滞在時間: ドーナッツには「カロリー」というステータスが存在します。高カロリーなドーナッツほど、異次元ミアレ内での「滞在制限時間」が長くなります。
色違い厳選を行う場合、長時間フィールドに留まる必要があるため、可能な限り高カロリーなドーナッツを作成して挑むのがセオリーとなります。ストーリー序盤では高カロリーなレシピが少ないため、ある程度本編を進めて木の実の種類を増やしてから挑むことを強く推奨します。
レベル100超えの野生ポケモン
異次元ミアレに出現するポケモンは、基本的にレベルが非常に高いです。野生でレベル100以上の個体が出現することも珍しくありません。
厳選中に誤って戦闘になってしまった場合や、捕獲の際にこちらのパーティが半壊しては元も子もありません。「みねうち」要員や、状態異常を撒ける捕獲用ポケモンも、相応にレベルを上げて育成しておく必要があります。
ホロベーター放置厳選のメカニズム
今回発見された画期的な厳選方法は、フィールドギミックである「ホロベーター(ホログラムエレベーター)」を利用したものです。なぜこれが色違い厳選において革命的なのか、そのメカニズムを深掘りします。
時間経過スピードの劇的な変化
異次元ミアレには「制限時間」があり、画面左上に秒数がカウントダウンされています。通常、このカウントはリアルタイムの1秒につき1カウント減っていきます。
しかし、ホロベーターに乗って移動している最中は、この時間の流れが劇的に遅くなることが判明しました。
【通常時とホロベーター搭乗時の時間経過比較】
| 状態 | ゲーム内カウント1減少にかかる実時間 | 備考 |
|---|---|---|
| 通常移動時 | 約 1秒 | 探索しているだけで時間はどんどん減る |
| ホロベーター搭乗時 | 約 30秒 | 圧倒的な時間遅延効果が発生 |
つまり、ホロベーターに乗っている間は、実質的に制限時間が30倍に伸びていることになります。これにより、限られた滞在時間の中で、長時間粘り続けることが可能になります。
上下移動による湧きリセット
ホロベーターは、乗っている間、キャラクターを上下に移動させます。ポケモンの湧き(スポーン)システムは、プレイヤーとの距離によって管理されています。
ホロベーターで大きく上下に移動することで、地上のポケモンとの距離が「描画範囲外」と「描画範囲内」を行き来することになります。これにより、ホロベーターが動くたびに、地上(または特定のポイント)にいるポケモンの個体がリセット(再抽選)されるのです。
これを繰り返すことで、「移動せずに、視界に入ってくるポケモンの個体を次々と入れ替える」ことが可能になります。
連射コントローラーでの完全自動化
ホロベーターの操作はシンプルで、Aボタンなどを入力することで動作します(または自動往復の設定)。ここに「連射コントローラー」を組み合わせることで、プレイヤーが操作しなくても、勝手にホロベーターが動き続け、勝手にポケモンの湧きリセットを繰り返す状況を作り出せます。
これが「完全放置自動色違い厳選」の正体です。
実践!色違い厳選の準備と手順
それでは、実際にこの裏技を使って色違いポケモンをゲットするための具体的な手順を解説します。準備段階から実際の厳選まで、失敗しないためのフローチャートです。
必要なものを揃える
まずは以下のアイテムと環境を整えてください。
- 連射機能付きコントローラー: 必須級アイテムです。Aボタン連打をホールドできるものが望ましいです。
- 高カロリーなドーナッツの素材: 滞在時間を最大化するため、レアな木の実を大量に用意しましょう。
- 捕獲用ポケモン: Lv.100の相手でも耐えられる耐久と、催眠術やみねうちなどの捕獲技を持つポケモン。
- 「そらをとぶ」手段: 万が一マップが悪かった場合の脱出や移動用。
異次元ミアレへの侵入とマップ厳選
異次元ミアレの最大の特徴であり、最大のデメリットでもあるのが「ランダム性」です。
- 出現するマップの地形
- 出現するポケモンの種類
- ギミック(ホロベーター)の配置
これら全てがランダムです。したがって、まずは「当たりマップ」を引くところからスタートします。
【バックアップレポートの活用】 異次元ミアレに入る際、自動的にレポート(セーブ)が書かれてしまいます。そのため、入ってから「ハズレマップだ」と気づいてリセットしても、木の実を消費した状態で再開されてしまいます。
これを防ぐテクニックとして、Switch本体の機能やゲーム内の「バックアップデータ(B+X+上ボタンなどで呼び出す隠しコマンド等)」を活用する方法があります。もし木の実の消費が惜しい場合は、この仕様をうまく利用して、当たりマップが出るまで粘るのも一つの手です。
狙い目の地形とポケモンの配置
「当たりマップ」の条件は以下の通りです。
- ホロベーターが存在すること: これがないと始まりません。
- ホロベーターから視認できる位置にポケモンが湧くこと: ホロベーターに乗った状態で、画面内にポケモンが見え、かつその距離がリセット判定ラインを跨ぐ必要があります。
- 自分が欲しいポケモンであること: 当然ですが、狙ったポケモンがいなければ意味がありません。
放置開始から捕獲までの流れ
条件の揃ったマップに入れたら、以下の手順で放置を開始します。
- ホロベーターに乗る。
- カメラアングルを調整し、湧きポイントが見えやすい位置に固定する。
- 連射コントローラーのスイッチをONにし、ホロベーターを稼働させ続ける。
- タイマーセット: ゲーム内時間は減りにくいですが、ゼロになると強制退出です。余裕を持って「20分」程度で一度画面を確認するよう、スマホなどでタイマーをかけましょう。
- 画面を確認し、色違いが出現していたらホロベーターを降りて捕獲へ。
- 出ていなければ、再度放置を継続(残り時間に注意)。
具体的な穴場スポットの紹介
私が実際に検証を行い、色違いの出現を確認できた有力なスポットを2つ紹介します。マップはランダムですが、似た地形が出た際の参考にしてください。
ゴクリン(マルノーム)湧きポイント
一つ目は、毒タイプの「ゴクリン」などが大量発生するエリアです。
- 地形の特徴: 高低差のあるビル街のようなマップ。
- ホロベーターの位置: 建物の側面に設置されており、地上を見下ろす形になります。
- 厳選のポイント: ホロベーターでの上下移動により、地上のゴクリンたちの表示が消えたり現れたりします。この距離感が絶妙で、乗っているだけで個体が入れ替わります。 私はここで20分間の放置を行い、なんと2匹の色違いゴクリンに遭遇しました。過去作から欲しかった色違いなので、この効率の良さには感動しました。
ミズゴロウ出現ポイント(屋上と地上の罠)
二つ目は、御三家ポケモンである「ミズゴロウ」が出現するエリアです。ここは少し特殊な構造をしていました。
- 地形の特徴: 複数の階層がある複雑な建物。
- 初期位置の罠: 最初に見つけたホロベーターでは、近くにミズゴロウがいるものの、距離が近すぎるのか遠すぎるのか、個体がリセットされませんでした。「ポケモンの位置」と「ホロベーターの位置」の関係性がシビアであることを痛感しました。
- 屋上の発見: 諦めて建物の屋上に上がったところ、そこにもミズゴロウがいました。しかし、屋上のホロベーターからは、屋上のミズゴロウは湧きリセットの対象になりませんでした。
- 正解ルート: 屋上のホロベーターに乗りながら、実は眼下(地上)にいるミズゴロウが湧きリセットの対象になっていることを発見しました。 ここでは「親分個体(オヤブン)」が通常の個体に変化する様子も目視できたため、確実にリセットがかかっていることが確認できました。
このポイントの凄いところは、ミズゴロウだけでなく、反対側にいる別のポケモンも同時に視界に入り、2種類同時に色違い抽選を受けられる可能性がある点です。
この厳選方法のメリット・デメリット
素晴らしい厳選方法ですが、万能ではありません。メリットとデメリットを冷静に比較してみましょう。
【メリットとデメリットの比較】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | ・時間の節約: 制限時間の減少を30分の1に抑えられる
・完全放置: 連射コンがあれば他の作業をしながら厳選可能
・性別厳選: 色違いが出た瞬間にレポートを書けば、性別や特性の厳選(リセット)が可能
・操作が楽: 複雑なアクション操作が不要 |
| デメリット | ・ランダム性が高い: マップ、ホロベーター、出現ポケモンが全て運任せ
・準備に時間がかかる: 当たりマップを引くまでが長い
・事故のリスク: 放置しすぎると時間切れで強制退出させられる
・配置運: ホロベーターがあっても、ポケモンの湧き位置が悪いと成立しない |
特に「ランダム性」は大きな壁です。「今日はミズゴロウを狙うぞ!」と意気込んでも、ミズゴロウが出るマップを引き、かつ良い位置にホロベーターがあるマップを引く確率は高くありません。「出たポケモンを厳選する」くらいの柔軟なスタンスで挑むのが精神衛生上良いでしょう。
厳選時の注意点とテクニック
最後に、この厳選を成功させるための細かいテクニックや注意点を共有します。
レポートの仕様を逆手に取る
異次元ミアレでは、入場時にレポートが書かれますが、「色違いが出た瞬間」にはレポートは書かれません。また、ホロベーターに乗っている間もオートセーブは入りません。
これを利用し、色違いが出現したのを目視したら、すぐにホロベーターを降りて、ポケモンの前で手動レポートを書きましょう。 こうすることで、もし捕獲に失敗しても、あるいは捕まえた個体が希望の性別(例えばメスのミズゴロウなど)でなくても、リセットしてやり直すことができます。
「色違い確定の状況」を保存できるのは、精神的に非常に大きいです。
時間管理は余裕を持って
ホロベーターで時間が遅くなるとはいえ、捕獲作業には通常通りの時間がかかります。 残り時間がギリギリまで粘るのではなく、例えば「残り200秒(ゲーム内表示)」くらいになったら、色違いが出ていなくても切り上げて、マップ内の木の実を回収したり、他のレアアイテムを探したりする時間に充てるのが賢明です。
欲張りすぎて時間切れになり、せっかくのドーナッツの効果(と使用した木の実)を無駄にするのが一番の損失です。
複数湧きポイントを見逃さない
ミズゴロウの例で紹介したように、ホロベーターから見える範囲には、予想外の場所にポケモンがいることがあります。 「目の前のポケモン」だけに集中せず、カメラを回して「画面の端」や「遥か下」にポケモンが湧いていないか確認してください。一度に複数種類のポケモンを厳選できれば、効率は倍増します。
まとめ
今回のM次元ラッシュにおけるホロベーター厳選は、準備と運が必要ですが、ハマれば最高率かつ最も楽な色違い入手手段となります。
- 高カロリーなドーナッツで滞在時間を確保する。
- ホロベーターのあるマップを引き当てる。
- 連射コントローラーで時間を遅延させつつ、湧きリセットを繰り返す。
- 色違いが出たら手動レポートで確定させる。
この4ステップを徹底すれば、あなたも憧れの色違いポケモンたち(ゴクリンやミズゴロウなど)を大量にゲットできるはずです。
異次元ミアレはランダム要素が強く、最初は戸惑うかもしれませんが、今回紹介した「ホロベーターの法則」を知っているだけで、探索の質が劇的に変わります。もしハズレマップを引いても、「空を飛ぶ」ですぐに脱出したり、木の実回収に切り替えたりと、臨機応変に対応してください。
ぜひこの方法を試して、自分だけの特別な色違いポケモンと出会ってください。あなたのポケモンライフがより輝くものになることを願っています。






