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【ポケモンZA】ランクマ用メガリザードンXの努力値の振り方|おすすめの調整方法を徹底解説

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編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、待望の新作『ポケモンレジェンズ Z-A』で復活を遂げた「メガリザードンX」をランクマッチで活躍させたい、しかし「努力値(きそポイント)の最適な振り方がわからない」「技構成で迷っている」といった点が気になっていると思います。

メガシンカポケモンの中でもトップクラスの人気と実力を誇るメガリザードンXですが、環境に合わせた微調整を行わなければ、その真価を発揮することはできません。私自身、本作で数百戦以上メガリザードンXを運用し、試行錯誤を繰り返してきました。

この記事を読み終える頃には、あなたのプレイスタイルに合った最強のメガリザードンXの育成論が明確になり、ランクマッチでの勝率を上げるための努力値調整や技構成の疑問が解決しているはずです。

この記事の要約
  1. 攻撃と素早さを最大化する「ASぶっぱ」型の詳細な運用方法
  2. 環境メタを意識した「耐久調整型」の実数値配分とメリット
  3. 本作特有の「努力値稼ぎ・リセット」の最高効率ルート
  4. ランクマで勝つための技構成と立ち回りの極意

 

それでは解説していきます。

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Contents
  1. メガリザードンXの基礎知識と現環境での評価
    1. ステータス比較:メガシンカによる劇的な変化
    2. 炎・ドラゴンの唯一無二の複合タイプによる耐性変化
    3. 特性「かたいツメ」による圧倒的な物理火力
    4. 物理受けを粉砕する「積みエース」としての役割
  2. 【徹底考察】アタッカー型メガリザードンXの努力値調整案
    1. ① テンプレート型:ASぶっぱ(攻撃・素早さ特化)
    2. ② 耐久調整型:HASベース(りゅうのまい起点作り重視)
    3. ③ 役割破壊型:HD・HB耐久型(鬼羽リザ)
  3. 勝利を掴むための「技構成」論理
    1. 必須級のメインウェポン(確定技)
    2. 抜き性能を高める補助技
    3. サブウェポンの選び方(環境メタ)
    4. 変化技の採用価値
  4. メガリザードンXを軸にしたパーティ構築論
    1. ① カバリザ(カバルドン+リザードン)
    2. ② リザレヒレ(リザードン+カプ・レヒレ)
    3. ③ リザナット(リザードン+ナットレイ)
    4. 対策必須のアンチポケモン(天敵)
  5. ポケモンレジェンズZ-Aにおける努力値の効率的な稼ぎ方
    1. ステップ1:準備編(必要なもの)
    2. ステップ2:金策が済んでいるなら「ドーピングアイテム」が最高効率
    3. ステップ3:節約派には「パワー系アイテム」での野生狩り
    4. ステップ4:微調整に便利な「ハネ」システム
    5. 失敗した時の救済措置:努力値リセット方法
  6. よくある質問(FAQ)
  7. まとめ

メガリザードンXの基礎知識と現環境での評価

『ポケモンレジェンズ Z-A』において、メガシンカの復活はバトルの在り方を根底から覆しました。その中でも、XY時代から不動のエースとして君臨し続ける「メガリザードンX」は、今作の環境でもトップメタの一角を担っています。

まずは具体的な努力値調整の話に入る前に、なぜこのポケモンが強いのか、そして今作の環境でどのような役割を期待されているのかを深く掘り下げていきます。ここを理解することで、努力値を振る際の方針がより明確になります。

ステータス比較:メガシンカによる劇的な変化

まず、リザードンがメガシンカすることによって、種族値がどのように変化するのかを数値で確認しましょう。この数値の変化こそが、努力値振りの根拠となります。

形態 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早さ 合計 特性 タイプ
リザードン 78 84 78 109 85 100 534 もうか 炎 / 飛行
メガリザードンX 78 130 111 130 85 100 634 かたいツメ 炎 / ドラゴン
メガリザードンY 78 104 78 159 115 100 634 ひでり 炎 / 飛行

注目すべきポイント

  1. 攻撃種族値の跳ね上がり: 84から130へと大幅に上昇します。これは無補正でも物理アタッカーとして第一線で戦える数値ですが、ここに特性「かたいツメ」の1.3倍補正が乗るため、実質的な攻撃種族値は180相当という驚異的な数値になります。
  2. 防御種族値の大幅強化: 防御が78から111へと上昇しています。これにより、物理耐久に関してはガブリアス並みの硬さを手に入れます。AS(攻撃・素早さ)特化であっても、並の物理技なら一発は耐えることができるため、「りゅうのまい」を積むチャンスを作りやすいのです。
  3. 特攻も上昇している点: 実は特攻も130まで上がっています。これにより、「オーバーヒート」や「だいもんじ」を採用した「両刀型」も可能にするポテンシャルを秘めていますが、基本的には無駄になりがちなステータスでもあります。

炎・ドラゴンの唯一無二の複合タイプによる耐性変化

メガリザードンXの最大の特徴は、メガシンカすることによってタイプが「炎・飛行」から「炎・ドラゴン」へと変化する点にあります。これがランクマッチにおいて極めて重要な意味を持ちます。

通常の「炎・飛行」タイプでは、ステルスロックでHPが半分(1/2)削れてしまったり、電気技が抜群で通ってしまったりという致命的な弱点がありました。しかし、メガシンカによってドラゴンタイプが付与されることで、以下のような耐性変化が起こります。

  • 電気タイプ: 2倍弱点 → 等倍
  • 水タイプ: 2倍弱点 → 等倍
  • 岩タイプ: 4倍弱点 → 2倍弱点(※ステルスロックのダメージも1/4に軽減されるわけではありませんが、メガシンカ後の被弾ダメージは軽減されます)
  • 炎タイプ: 半減 → 1/4(激減)
  • 草タイプ: 1/4 → 1/4(激減)

Z-Aの環境では、強力な電気タイプ(カプ・コケコやテツノカイナ等に相当するポケモン)や水タイプのポケモンが数多く存在しますが、それらに対して強気に「りゅうのまい」を積んでいける耐性は、他のメガシンカポケモンにはない独自の強みと言えます。特に、水タイプ相手に等倍で受けられる炎タイプというのは、構築上非常に貴重な存在です。

特性「かたいツメ」による圧倒的な物理火力

メガリザードンXを物理アタッカーの頂点に押し上げているのが、特性「かたいツメ」の存在です。この特性は、直接攻撃技の威力を1.3倍にするというシンプルながら破壊的な効果を持っています。

  • フレアドライブ: 威力120 × 1.3 = 威力156
  • ドラゴンクロー: 威力80 × 1.3 = 威力104
  • げきりん: 威力120 × 1.3 = 威力156
  • かみなりパンチ: 威力75 × 1.3 = 威力97.5

これらの主力技はすべて直接攻撃に分類されるため、実質的に「全ての技が命の珠(ちからのハチマキ以上の補正)を持っている」ような状態で戦えるのです。しかも、アイテム枠は「リザードナイトX」で固定されているため、反動ダメージのある「いのちのたま」を持つ必要がなく、耐久を削らずに火力を出せる点が非常に優れています。

この火力の高さがあるからこそ、多少耐久に努力値を回しても相手を確定1発で倒せるケースが多く、努力値調整の幅が広いのも玄人好みなポイントです。

物理受けを粉砕する「積みエース」としての役割

Z-Aのランクマッチ環境において、メガリザードンXに求められている最大の役割は「全抜きエース」です。

技「りゅうのまい」を1回積むことで、攻撃と素早さが1.5倍(1段階上昇)になります。元々の攻撃種族値130に「かたいツメ」補正、さらにランク補正が加わることで、半端な物理受けポケモンであれば一撃で粉砕することが可能です。

また、相手視点では「メガリザードンY(特殊アタッカー)」の可能性も捨てきれないため、物理受けを選出するか特殊受けを選出するかという強烈な択を迫ることができます。これを「X・Yの選出ジャンケン」と呼び、選出段階から相手にプレッシャーを与え、試合展開を有利に進められる点も、このポケモンを採用する大きなメリットと言えるでしょう。

【徹底考察】アタッカー型メガリザードンXの努力値調整案

お待たせしました。ここからは具体的に、ランクマッチで勝つための努力値配分と、その調整意図を解説していきます。 「とりあえず252振り」から一歩進んで、なぜその数値なのかを理解することで、対戦中のダメージ感覚が研ぎ澄まされます。今回は、初心者から上級者まで使いやすい3つの型を厳選しました。

① テンプレート型:ASぶっぱ(攻撃・素早さ特化)

最も基本的かつ、最も扱いやすい型です。複雑なことを考えず、とにかく上から殴って相手を倒すことに特化しています。まずはこの型を作成し、使用感を確かめてから調整型へ移行することをおすすめします。

【性格・努力値配分】

項目 詳細
性格 ようき(素早さ↑ 特攻↓)
持ち物 リザードナイトX
特性 もうか → かたいツメ
努力値 攻撃:252 / 素早さ:252 / 防御:4
実数値(Lv50) H:153 / A:182 / B:132 / C:- / D:105 / S:167

【調整の意図と解説】

この配分は「ASぶっぱ(極振り)」と呼ばれ、攻撃と素早さに限界まで努力値を振るスタイルです。余りの4は、H(HP)に振ると実数値が偶数(154)になり、ステルスロックなどの定数ダメージ効率が悪くなる場合があるため、B(防御)またはD(特防)に振るのが定石です。今回は物理との打ち合いを想定してBに振っています。

  • 性格「ようき」の必須性:
    • 激戦区である素早さ100族(ボーマンダ、ウルガモス、サンダーなど)との同速対決において、50%の確率で先制できるチャンスが生まれます。いじっぱりにしてしまうと、これらのポケモンに確実に先制されてしまい、何もできずに倒されるリスクが高まります。
    • また、1舞(りゅうのまい1回)後の実数値は250となり、こだわりスカーフを持った最速100族(実数値250)と同速、最速ガブリアス(スカーフ込み実数値253)には及びませんが、多くのスカーフ持ちを抜けるようになります。

【ダメージ計算(攻撃面)】

  • フレアドライブ
    • H252 ギルガルド(シールド):確定1発
    • H4 メガメタグロス:確定1発
    • HB特化 ナットレイ:確定1発
  • ドラゴンクロー
    • H4 ガブリアス:確定1発
    • H4 メガボーマンダ:威嚇込みで確定2発(約60%〜70%)
    • H4 カイリュー(マルスケ込み):確定2発
  • かみなりパンチ
    • H252 マリルリ:乱数2発(約65%〜77%)
    • H252 ギャラドス(威嚇込み):確定2発

【ダメージ計算(防御面)】

  • 物理耐久
    • A252 ガブリアスのじしん:確定2発(約80%〜95%)→ 耐える!
    • A252 メガボーマンダのすてみタックル:確定2発(約75%〜88%)
  • 特殊耐久
    • C252 カプ・コケコのマジカルシャイン:確定2発(約60%〜70%)

この型は、後述する「ドーピングアイテム」を最大個数使うだけで完成するため、育成コストが比較的低いのも魅力です。

② 耐久調整型:HASベース(りゅうのまい起点作り重視)

ASぶっぱでは耐久が心もとなく、積む隙がないと感じるトレーナーに向けた調整です。HPに努力値を回すことで、本来なら耐えられない攻撃を耐え、無理やり「りゅうのまい」を積んで逆転するシナリオを描きます。

【性格・努力値配分】

項目 詳細
性格 いじっぱり(攻撃↑ 特攻↓)
持ち物 リザードナイトX
努力値 HP:124 / 攻撃:156 / 防御:4 / 特防:4 / 素早さ:220
実数値(Lv50) H:169 / A:187 / B:132 / C:- / D:106 / S:148

【調整の意図と解説】

この調整は、非常に緻密な計算の元に成り立っています。玄人向けの調整ですが、使いこなせれば最強の型となり得ます。

  1. 素早さ調整(S220振り / 実数値148):
    • 最速ギャラドス(実数値146)抜き。
    • 準速ミミッキュ(実数値148)と同速。
    • 1舞後に最速ドラパルト(実数値213)を抜けるライン(148×1.5=222)。
    • このラインを確保することで、環境に多い高速アタッカーを積んだ後に上から叩けるようにしています。
  2. 耐久調整(H124振り / 実数値169):
    • 10n-1調整: HP実数値を169にすることで、命の珠ダメージ(持たないが基準として)、やけどダメージ、ステルスロックなどの定数ダメージを最小限に抑える美しい数字です。
    • 物理耐久: A特化ミミッキュの「じゃれつく」+「かげうち」を高乱数で耐える調整。
    • 特殊耐久: C特化カプ・テテフのフィールド込み「サイコキネシス」を確定耐え。
  3. 火力調整(A156振り / 実数値187):
    • 性格補正「いじっぱり」をかけることで、努力値を削っても「ようきAS(実数値182)」を上回る火力を確保しています。
    • +1(1舞後)ドラゴンクローで、無振りガブリアスを確定1発。

【運用方法】 この型の真骨頂は「有利対面で舞う」だけでなく、「本来不利な対面でも一発耐えて舞う」ことができる点です。例えば、対面したミミッキュに対して、皮を剥がされつつ「じゃれつく」を耐え、返しの攻撃で突破するという動きが可能になります。

③ 役割破壊型:HD・HB耐久型(鬼羽リザ)

意表を突く型として、耐久に厚く振り、「おにび」と「はねやすめ」を駆使して物理アタッカーを完封する型です。エース運用ではなく、サイクルパーツとしての運用になります。

【性格・努力値配分】

項目 詳細
性格 しんちょう(特防↑ 特攻↓)または わんぱく(防御↑ 特攻↓)
持ち物 リザードナイトX
努力値 HP:252 / 防御:4 / 素早さ:60 / 特防:140 / 攻撃:52
実数値(Lv50) H:185 / A:157 / B:132 / C:- / D:135 / S:128 (しんちょうベース例)

【調整の意図と解説】

これは「鬼羽(おにはね)リザ」と呼ばれる型のアレンジです。

  • 素早さ: 実数値128。最速バンギラス・テッカグヤ抜き抜き調整。中速の耐久ポケモンや、Sに振っていないアタッカーの上を取れるようにします。
  • 耐久: H252振りでぶっぱ。残りをD(特防)に厚く振ることで、特殊アタッカーとの打ち合いも可能にします。物理に対しては「おにび」を入れることで攻撃力を半減させ、実質的な物理耐久を2倍にします。
  • 戦術:
    1. 物理アタッカーに対し、上から「おにび」を入れる。
    2. 相手の火力が下がったところで「はねやすめ」で回復。
    3. スリップダメージと「ニトロチャージ」等で削りつつ、自身の素早さを上げていく。
    4. 隙を見て攻撃技を通す。

【この型のメリット】 相手のエース(例えばメガガルーラやメガクチートなど)を機能停止にさせる詰め筋として優秀です。また、リザードンX対策として出てくる物理受け(ランドロスやカバルドン)に対しても、おにびを入れることで役割を遂行させなくする動きが強力です。ただし、本来の役割である「全抜き」性能は落ちるため、構築単位での連携が必要です。

勝利を掴むための「技構成」論理

努力値が決まれば、次は技構成です。メガリザードンXは技範囲が広く、パーティの苦手な相手に合わせてカスタマイズできるのが魅力です。ここでは、各技の採用理由を論理的に解説します。

必須級のメインウェポン(確定技)

この2つの技は、メガリザードンXを採用する以上、ほぼ確定で入ってくると考えて良いでしょう。

フレアドライブ

  • タイプ: 炎 / 分類: 物理
  • 威力: 120 (特性込みで約156相当) / 命中: 100
  • 解説: 最強のメインウェポンです。反動ダメージはあるものの、その威力は絶大。等倍であれば耐久ポケモンでも受け出しを許しません。
    • 対鋼: ギルガルド、ナットレイ、ハッサムを一撃で焼却します。
    • 対フェアリー: メガクチート、ニンフィアなどへの打点。
  • リスク: 反動ダメージが痛いため、HP管理がシビアになります。「はねやすめ」とセットで採用するか、あるいは「反動覚悟で1体持っていく」という割り切りが必要です。

ドラゴンクロー / げきりん

  • タイプ: ドラゴン / 分類: 物理
  • 解説: もう一つのタイプ一致技です。炎技が通らないドラゴンタイプや水タイプへの打点となります。
    • ドラゴンクロー (威力80→104): デメリット無しで打てる安定技。「かたいツメ」のおかげで威力100超えの安定技となるため、基本はこちら推奨。
    • げきりん (威力120→156): 威力は最強ですが、2-3ターン行動固定+終了後混乱のリスクがあります。また、フェアリータイプに無償降臨(無効化)されると、起点にされて負けに直結します。Z-A環境にフェアリーが多い場合は非推奨です。

抜き性能を高める補助技

りゅうのまい

  • 効果: 攻撃ランク+1、素早さランク+1
  • 解説: メガリザードンXのアイデンティティです。これを積めるかどうかが勝敗を分けます。
  • 積むタイミング:
    1. 有利対面で相手が交代する際。
    2. 相手の「まもる」や「キングシールド」を読んだ際。
    3. 壁(リフレクター・ひかりのかべ)のサポートがある時。
    4. 耐久調整型で攻撃を一発耐える前提の時。

つるぎのまい

  • 効果: 攻撃ランク+2
  • 解説: 崩し性能を極限まで高めたい場合に採用します。受けループ構築(ラッキー、エアームド、ドヒドイデ等の並び)を無理やり突破する際に重宝します。
  • 組み合わせ: 素早さを上げる「ニトロチャージ」と併用する変則的な型(剣舞ニトチャ型)で採用されることがあります。

サブウェポンの選び方(環境メタ)

パーティで重い相手を対策するために、残りの枠にはサブウェポンを採用します。ここがトレーナーの腕の見せ所です。

かみなりパンチ

  • 威力: 75 (特性込み97.5)
  • ターゲット: マリルリ、カプ・レヒレ、ギャラドス、ドヒドイデ
  • 解説: 水タイプへの打点です。特にマリルリなどの「水・フェアリー」複合タイプには、炎もドラゴンも通らないため、この技がないと完封されてしまいます。環境に水タイプが多いなら優先度Sです。

じしん

  • 威力: 100 (特性補正なし)
  • ターゲット: ヒードラン、バンギラス、ウツロイド、同族(リザードンX)
  • 解説: 炎技を無効化する「もらいび」ヒードランへの唯一の有効打です。ただし、「かたいツメ」の補正が乗らない(非接触技)である点には注意が必要です。

アイアンテール

  • 威力: 100 (特性込み130)
  • ターゲット: カプ・テテフ、ミミッキュ、サーナイト
  • 解説: フェアリータイプへの最高打点。命中75という不安要素がつきまといますが、当たれば破壊力は抜群です。ダイマックスがない環境では、外した時のリスクが大きいためギャンブル性が高いです。

かわらわり

  • 威力: 75 (特性込み97.5)
  • ターゲット: バンギラス、ヒードラン(風船割)、壁構築
  • 解説: 「壁破壊」の効果があります。オーロンゲなどの壁張り展開に対して強くなりますが、火力不足感は否めません。

変化技の採用価値

おにび

  • 解説: 物理アタッカーを機能停止にします。ふいうち(メガクチート、キリキザン)透かしとしても使えます。耐久型なら必須。

はねやすめ

  • 解説: フレアドライブの反動や、ステルスロックのダメージを回復します。場持ちが格段に良くなり、サイクル戦に参加しやすくなります。攻撃範囲を狭めてでも採用する価値は十分にあります。

メガリザードンXを軸にしたパーティ構築論

単体で強いポケモンですが、相性の良い味方と組ませることで、その勝率は飛躍的に向上します。メガリザードンXを活かすための構築(並び)の例を紹介します。

① カバリザ(カバルドン+リザードン)

【コンセプト:ステロ展開+積みエース】 古典的かつ最強の並びの一つです。

  • カバルドン:
    • 特性「すなおこし」と「ステルスロック」で相手を削り、リザードンXの確定圏内に入れます。
    • 「あくび」で相手を眠らせたり、交代を強制させることで、リザードンが安全に「りゅうのまい」を積む隙を作ります。
  • リザードンX:
    • カバルドンが作った隙に降臨し、舞って全抜きします。
    • カバルドンが苦手な草や氷タイプをリザードンが起点にします。

② リザレヒレ(リザードン+カプ・レヒレ)

【コンセプト:相性補完+状態異常対策】 攻めのリザードン、守りのレヒレという完璧な補完です。

  • カプ・レヒレ:
    • リザードンが苦手なドラゴン技を無効化し、岩や地面にも水技で圧力をかけられます。
    • 特性「ミストメイカー」でフィールドを展開することで、リザードンを「まひ」や「どく」から守ります。
    • リザードンXは「ミストフィールド」下でも浮いていないため恩恵を受けられますが、ドラゴン技の威力が半減してしまう点には注意が必要です(※ミストフィールドは接地しているポケモンの受けるドラゴン技を半減する)。

③ リザナット(リザードン+ナットレイ)

【コンセプト:サイクル戦】 タイプ相性の補完に優れた並びです。

  • ナットレイ:
    • リザードンが苦手な水タイプや岩タイプを受けきることができます。
    • ナットレイが苦手な炎技はリザードンが受けられる(4倍弱点を1/4で受ける)ため、相性補完が完璧です。
    • 「やどりぎのタネ」や「でんじは」で相手を疲弊させ、リザードンの一貫を作ります。

対策必須のアンチポケモン(天敵)

逆に、相手の構築に以下のポケモンがいる場合は選出を控えるか、徹底的な対策が必要です。

  • ドヒドイデ: リザードンXのメインウェポンを両方半減以下で受け切り、「トーチカ」で毒にし、「じこさいせい」で粘ります。「かみなりパンチ」や「じしん」がないと突破は不可能です。
  • カプ・レヒレ: こちらのメイン技が通らず、水技で返り討ちにされます。「かみなりパンチ」がないと厳しい相手です。
  • ランドロス(霊獣): 特性「いかく」で攻撃力を下げられ、タイプ一致「じしん」で弱点を突いてきます。素早さ関係をしっかり把握していないと(スカーフ持ちも多い)、何もできずに倒されてしまいます。

ポケモンレジェンズZ-Aにおける努力値の効率的な稼ぎ方

さて、理想の型が決まったところで、実際にゲーム内でどのように育成すれば良いかを解説します。今作『ポケモンレジェンズ Z-A』では、過去作と比べても努力値振りの環境が整備されていますが、いくつかの注意点があります。

ここでは、私が実際に検証したデータを基に、最も効率的かつ経済的な育成ルートを紹介します。

ステップ1:準備編(必要なもの)

育成を始める前に、以下のものを準備しましょう。

  1. リザードナイトX: これがないと始まりません。ストーリークリア後や特定のサブクエストで入手可能です。
  2. 育成対象のリザードン: 性格を厳選したヒトカゲ、あるいは「ミント」で性格補正を変更した個体。
  3. 大量の資金(約50万〜): ドーピングアイテムを購入するため。
  4. メガカケラ: パワー系アイテム購入用。

ステップ2:金策が済んでいるなら「ドーピングアイテム」が最高効率

まず結論から言うと、ゲーム内通貨に余裕がある場合は、ドーピングアイテム(タウリン、インドメタシン等)を使用するのが最高効率です。時間は有限ですので、基本的にはこの方法を推奨します。

  • HP: マックスアップ (+10)
  • 攻撃: タウリン (+10)
  • 防御: ブロムヘキシン (+10)
  • 特攻: リゾチウム (+10)
  • 特防: キトサン (+10)
  • 素早さ: インドメタシン (+10)

これらは、クリア後に各都市(ミアレシティのデパートなど)のポケモンセンターやショップで購入可能になります。1個5,000円〜10,000円という価格設定は決して安くはありませんが、一瞬で252振り(26個使用)が完了する手軽さは代えがたいものがあります。

【ASぶっぱ型の作成レシピ】

  1. タウリン × 26個(攻撃252 ※上限で止まる)
  2. インドメタシン × 26個(素早さ252 ※上限で止まる)
  3. ブロムヘキシン × 1個(防御4 ※余り) 合計金額:約52万円(※価格はシリーズにより変動あり)

所要時間はわずか1分です。しっかりとお金稼ぎ(学校最強大会の周回や、落とし物拾い、レイドバトル報酬売却など)を行ったうえで取り組むのが、トータルの時間効率では最適解となります。

ステップ3:節約派には「パワー系アイテム」での野生狩り

まだストーリークリア直後でお金がない、あるいは複数体を同時に育成したいという方には、伝統的な「パワー系アイテム」を持たせて野生ポケモンを倒す方法がおすすめです。

今作では、ポケモンを倒すことでも努力値が入りますが、パワー系道具を装備させることで、対応するステータスの努力値が追加で「+8」されます。

アイテム名 効果
パワーウエイト HP+8
パワーリスト 攻撃+8
パワーベルト 防御+8
パワーレンズ 特攻+8
パワーバンド 特防+8
パワーアンクル 素早さ+8

【重要】パワー系道具の入手場所 これらのアイテムは、ストーリークリア後に**「クエーサー社」で購入可能になります。ただし、購入にはお金ではなく「メガカケラ」が180個**必要です。メガカケラはレイドバトルやフィールド探索で集める必要がありますので、事前に必要数を確保しておきましょう。

【効率的な手順:AS振りの場合】

  1. リザードンに「パワーリスト(攻撃用)」を持たせる。
  2. 攻撃努力値をくれるポケモン(ヤングース、コラッタ等のA+1族)を倒す。
    • 計算式:基本値1 + パワー系8 = 合計9ポイント獲得
    • 目標:252 ÷ 9 = 28匹倒せば完了。
  3. 持ち物を「パワーアンクル(素早さ用)」に持ち替える。
  4. 素早さ努力値をくれるポケモン(ハネッコ、コイキング等のS+1族)を倒す。
    • 同様に28匹倒す。
  5. 最後に防御努力値をくれるポケモン(イシツブテ等)を、パワー系なしで4匹(またはパワーベルトありで1匹)倒して調整完了。

今作のシンボルエンカウントシステムを利用すれば、特定のポケモンを狙って連戦するのは容易です。お金がかからないのが最大のメリットですが、対象ポケモンを間違えると意図しない努力値が入ってしまうため、事前のリサーチが必須です。

ステップ4:微調整に便利な「ハネ」システム

耐久調整型(HASベースなど)を作る際、端数の「4」や細かい数字を調整するのには「〇〇のハネ」が最適です。ドーピングアイテムは+10単位でしか振れませんが、ハネは+1単位で調整可能です。

  • たいりょくのハネ: HP+1
  • きんりょくのハネ: 攻撃+1
  • ていこうのハネ: 防御+1
  • ちりょくのハネ: 特攻+1
  • せいしんのハネ: 特防+1
  • しゅんぱつのハネ: 素早さ+1

【調整例:攻撃156振りの場合】

  1. タウリンを15個使う(150ポイント)。
  2. きんりょくのハネを6枚使う(6ポイント)。 これで合計156になります。

これらのハネは、マップ上の光っているポイント(キラキラ)から入手できるほか、特定のレイド報酬でも手に入ります。ミアレシティの外周や、水辺を走ってひたすらハネを集める「ハネ周回」も、日課として取り入れると良いでしょう。最後の微調整に使うのがおすすめなので、常に一定数はストックしておくことを推奨します。

失敗した時の救済措置:努力値リセット方法

育成中に「あ、間違えて防御のポケモンを倒してしまった!」というミスは誰にでもあります。あるいは、AS型から耐久型へ変更したくなることもあるでしょう。そんな時のために、リセット方法も覚えておきましょう。

【全リセット:まっさらアネゴ】 今作には努力値を一括でゼロにする便利なNPCが存在します。

  • 場所: サビ組事務所(ミアレシティ路地裏)
  • NPC: 「まっさらアネゴ」
  • 条件: トレーナーランクC昇格後
  • コスト: メガカケラ5個

サビ組事務所にいる「まっさらアネゴ」に話しかけることで、すべての努力値をリセットできます。0から完全に作り直したい時に非常に重宝します。メガカケラ5個というコストも比較的安いため、気軽に利用できます。

【微調整:努力値下げきのみ】 特定のステータスだけを下げたい場合は、以下のきのみを使用します。

  • ザロクのみ: HP-10
  • ネコブのみ: 攻撃-10
  • タポルのみ: 防御-10
  • ロメのみ: 特攻-10
  • ウブのみ: 特防-10
  • マトマのみ: 素早さ-10

これらは**「ローズ6番地」のきのみ屋**で購入可能です。ローズ6番地には複数のきのみ屋があり、店によって品揃えが異なるため注意が必要です。売っているきのみをよく確認して間違えないようにしましょう。すでに振ってある努力値を残しつつ、不要なステータスだけを削りたい場合に活用してください。

よくある質問(FAQ)

最後に、読者の皆様からよく寄せられる質問にお答えしておきます。

Q. メガリザードンYとの使い分けはどうすればいいですか? A. パーティ全体で物理・特殊のバランスを見て決めます。味方に物理アタッカー(ガブリアスなど)が多いなら特殊型のY、特殊アタッカー(カプ・テテフなど)が多いなら物理型のXを採用するとバランスが良くなります。また、天候「ひでり」を利用したい場合(古代パラドックスポケモンとの併用など)はYが推奨されます。

Q. 技「フレアドライブ」の反動が痛すぎます。対策は? A. 「はねやすめ」を採用するか、HP管理を徹底しましょう。また、無闇にフレドラを打つのではなく、相手のHPが残り少ない時は「ドラゴンクロー」で倒すなど、技の選択を意識するだけで生存率は変わります。反動で相打ちになることを「勝利」と捉える割り切りも時には必要です。

Q. 性格「いじっぱり」と「ようき」、結局どっちがおすすめ? A. 初心者は**「ようき」一択**です。素早さが足りずに負けるケースの方が、火力が足りずに負けるケースよりも圧倒的に多いからです。まずは「ようき」で運用し、「あと少し火力が足りない!」と痛感する場面が増えてきたら、上級者向けの「いじっぱりAS」や「耐久調整」に手を出してみましょう。

まとめ

今回は、『ポケモンレジェンズ Z-A』におけるメガリザードンXの努力値調整と育成論について徹底解説しました。

記事のポイントを整理します。

  1. メガリザードンXは特性「かたいツメ」と優秀な耐性を活かした物理の積みエースである
  2. 努力値は初心者なら「ようきASぶっぱ」、慣れてきたら「HAS調整」がランクマで勝ちやすい
  3. 技構成はフレドラ・ドラクロ・竜舞を軸に、環境メタのサブウェポン(雷パンチ等)を選択する
  4. 育成は金策後の「ドーピング」が最速だが、節約するなら「クエーサー社」でパワー系を入手し野生狩りを行う
  5. 相性補完としてカバルドンやカプ・レヒレと組ませると真価を発揮する

メガリザードンXは、トレーナーの調整次第で無限の可能性を秘めたポケモンです。今回紹介した調整をベースに、実際のランクマッチで対戦を重ね、あなただけの最強のリザードンXを作り上げてください。

「のうりょく確認画面」で努力値のグラフが濃い黄色(最大まで振り切った証)に輝いた時、あなたの相棒は真の力を発揮する準備が整っています。さあ、カロス地方の対戦環境を、その青き炎で席巻しましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。今後も皆様のランクマッチライフに役立つ情報を発信していきますので、ぜひチェックしてください。

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