編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ラスボスを倒した後、他にどんな遊び方があるのか、あるいは自分がまだ知らない隠し要素があるのではないかと気になっていると思います。
この記事を読み終える頃には、これからの100時間を費やすべき明確な目標が見つかり、ポケモンZAの真の楽しみ方についての疑問が解決しているはずです。
- 報酬が豪華なZロワイヤルと暴走進化への挑戦
- 伝説ポケモン捕獲と図鑑コンプリートへの道
- 自動化も可能な色違い厳選とランクマッチ
- ミアレシティ探索とサイドミッションの全貌
それでは解説していきます。
バトルコンテンツの極地へ挑む
エンディング画面を見届けた後、多くのプレイヤーが最初に直面するのは「育てたポケモンをどこで活躍させるか」という問題です。本作『Pokémon LEGENDS Z-A(ゼットエー)』は、クリア後こそが本番と言っても過言ではありません。まずは、バトルの腕前と育成の成果が試されるエンドコンテンツについて解説していきましょう。
Zロワイヤル・インフィニティでの無限周回
クリア後に解放される「Zロワイヤル・インフィニティ」は、本作におけるバトル施設の頂点に位置するコンテンツです。ここでは、シナリオ中に登場した個性あふれるキャラクターたちや、これまで以上に強力なトレーナーたちと再戦することが可能になります。
特筆すべきは、その豪華すぎる報酬です。5万ポイントを稼ぐごとに挑戦できる「リワード戦」では、カナリーやカラスバといった強敵の強化版が登場します。彼らに勝利すると、王冠や各ステータスの努力値を強化するアイテムに加え、なんと「オシャボ(おしゃれボール)」まで入手可能です。
私のプレイ経験では、初戦でいきなり「ムーンボール」を獲得できました。体感ですが、約20%の確率で何らかのオシャボが手に入ります。さらに、確率は低いものの「マスターボール」までドロップする可能性があるため、周回意欲が尽きることはありません。
周回効率を上げるための私のおすすめは、カイリューとヘラクロスの採用です。
| ポケモン | 推奨構成 | 役割 |
|---|---|---|
| カイリュー | 技:しんそく
持ち物:シルクのスカーフ |
優先度の高い先制技で、戦闘時間を大幅に短縮します。攻撃モーションの速さも周回向きです。 |
| ヘラクロス | 技:つっぱり、ミサイルばり等 | 3種類の連続技を覚えさせることで「指定タイプの技を当てる」というボーナスカードを一気に消化できます。 |
また、20人撃破で2.5倍、30人撃破で3倍と、連勝数に応じて獲得賞金が跳ね上がる仕様も見逃せません。金策としても最高効率を誇るため、育成資金に困ったらまずはここに篭るのが正解です。
隠し要素:AZフラエッテとゆかりトーナメント
Zロワイヤルを勝ち抜くメリットはアイテムだけではありません。段階的に用意されたサプライズイベントが存在します。
リワード戦の15戦目に登場するガイ、もしくはタウニーに勝利することで、あのAZが愛した「永遠の花を持つフラエッテ」が入手可能になります。しかも、メガシンカに必要な「フラエッテナイト」までセットで付いてくるという大盤振る舞いです。
さらに20勝達成後には、ホテル・シールリッシュ前で「スーパーゆかりトーナメントD」という隠しサイドミッションが発生します。これは主人公とユカリだけで戦う特別なバトルで、優勝賞金は30万円、さらにゴージャスボール30個という破格の報酬が用意されています。
その先に待つ「ゆかりトーナメント・インフィニティ」は、報酬が一切ない代わりに、素敵なBGMの中で永遠にバトルを楽しめるという、ある意味で究極のファン向けコンテンツとなっています。
暴走進化シミュレーターでのタイムアタック
純粋なプレイヤースキルを試したいなら、メインミッション「奪うもの」進行中にクエーサー社内で利用可能になる「暴走進化シミュレーター」がおすすめです。
ここでは、ストーリー中に苦しめられた全ての暴走メガシンカポケモンと再戦が可能です。味方のサポートなし、アイテム使用不可というストイックな条件下で、クリアタイムが計測されます。
特に「暴走ゼルネアス・イベルタル」戦などは、初見で辛勝したプレイヤーも多いはずです。低レベルのポケモンで挑んで腕試しをしたり、友人とクリアタイムを競ったりと、eスポーツ的な楽しみ方ができるのが特徴です。報酬として「けいけんアメM」が貰えますが、ここは報酬目当てというよりは、自身の成長を確認するための場所と言えるでしょう。
世界と戦うZバトルクラブ
本作のオンライン対戦は、従来のターン制コマンドバトルとは一線を画す「4人同時対戦のバトルロワイヤル形式」が採用されています。
制限時間3分以内に相手を倒した数で順位を競うポイント争奪戦は、非常にスピーディーで戦略的です。特筆すべき変更点は、各技に「クールタイム」が設定されていることでしょう。
- 従来の常識が通用しない:素早さは「技のクールタイム短縮」に影響するため、これまで素早さが低くて評価が低かったポケモンが復権しています。
- 技の仕様変更:「あなをほる」や「とびはねる」が、遠方から身を潜めて追尾する強力な技に変化しています。
他プレイヤー同士が争っているところを横取りする「漁夫の利」戦法が有効だったりと、アクション要素が強いため、これまでの知識量だけで勝負が決まらないのが面白い点です。
通信対戦100回1位で「最強トレーナー」の称号が得られるほか、ランクアップ報酬として新たなメガストーンやコンペボールなど、ここでしか手に入らないレアアイテムも存在します。
ポケモン図鑑完成と伝説の収集
バトルの次は、トレーナーとしての原点「収集」に焦点を当てましょう。本作の図鑑完成への道のりは、過去作と比較しても非常にやりごたえがあります。
全297種のポケモン図鑑コンプリート
本作の図鑑完成には、ワイルドゾーンに生息する通常のポケモン231種に加え、カロス御三家や伝説・幻を含んだ「メガシンカ図鑑」全66種、合計297種の入手が必要です。
特に注意が必要なのは、特定の天候や場所でしか出現しないポケモンたちです。
- ヌメラ:雨の日限定で出現します。
- ミミッキュ:街中に潜むレア枠として登場します。
- 通信進化組:本作には「つながりのヒモ」のようなソロ進化アイテムが存在しません。
通信進化が必要なポケモンは10匹いますが、図鑑番号からなる8桁の「通信進化コード」を活用するのが定石です。例えば、ハッサムならストライクに「メタルコート」を持たせて交換する必要があります。これらの進化アイテムは、クリア後にラシーヌ店内の男性から購入できるほか、サイドミッションの報酬でも入手可能です。
もし通信環境がない場合でも、野生の「オヤブン」として捕獲する方法が救済措置として用意されています。
- カイリキー・ゲンガー:第20ワイルドゾーン中央
- パンプジン:第15ワイルドゾーン
- オーロット:夜の第13ワイルドゾーン
第20ワイルドゾーン中央は、イーブイの進化系や600族も出現するため、図鑑埋めの聖地と言えるでしょう。ファストトラベルでエリアに入り直すことで再抽選(リポップ)される仕様を活用し、効率よく集めていきましょう。
伝説ポケモン:ジガルデ・ゼルネアス・イベルタルの捕獲
クリア後のメインコンテンツとして、カロス地方の伝説ポケモンたちの捕獲イベントがあります。
ゼルネアスとイベルタルは、Zロワイヤルを1勝した後に発生するミッションで捕獲可能です。もし倒してしまっても、再度その場に現れる親切設計になっています。
少し特殊なのが「ジガルデ」です。ジガルデはシナリオ中では導線がないため、見逃しているプレイヤーも多いかもしれません。
- ゼルネアス・イベルタルを捕獲する。
- ホテルZに戻り、イベントを発生させる。
- エトとのバトルに勝利する。
- 第20ワイルドゾーン中央へ向かう。
ここでジガルデとの3連戦(10%フォルム→50%フォルム→パーフェクトフォルム)が始まります。特にパーフェクトフォルムの「サウザンウェーブ」は回避困難かつ、被弾すると交代不可になる強力な技です。戦闘中にアイテムが使用可能なので、十分な回復アイテムを準備して挑みましょう。勝利すれば、どんなボールでも確定で捕獲できます。
幻のポケモン:ディアンシーの入手
驚くべきことに、追加DLCではなく本編クリア後の無料アップデート(または隠し要素)として、幻のポケモン「ディアンシー」の配布ミッションが用意されています。
ハンサムハウスで受注できるミッションを進めると、マチエールとのサブストーリーが展開され、最終的にディアンシーを捕獲できるようになります。さらにメガシンカに必要な「ディアンシーナイト」も同時に入手可能です。公式からの嬉しいサプライズと言えるでしょう。
究極の収集要素:ネジ集めと色違い厳選
図鑑が埋まっても、収集の旅は終わりません。ここからは、時間と根気が試されるハードコアなやり込み要素を紹介します。
狂気の「ネジ」100個収集
ミアレシティ各地に散らばる、全100個の「カラフルなネジ」集め。これが本作屈指の難易度を誇る収集要素です。
集めたネジの数に応じて「カナーリぬい」と交換でき、その効果が絶大です。
- 捕獲率上昇
- 獲得賞金アップ
- 経験値増加
これらはゲーム進行を有利にするため、並行して集めざるを得ないのですが、ネジは屋上やロトムグライドを使わないと行けない場所など、非常にいやらしい場所に配置されています。
77個集めれば全ての「カナーリぬい」を入手できますが、100個コンプリートした猛者には、ホテルZの自室に飾られる「ビッグカナーリぬい」が贈呈されます。カナーリコさんの熱狂的ファンであるマニィも驚くほどの圧倒的な存在感は、苦労に見合う達成感を与えてくれるはずです。
最難関:モミジリサーチと「ひかるおまもり」
色違いポケモンの出現率を約4倍(1/4096 → 約1/1000)に引き上げる「ひかるおまもり」。この入手条件が、本作最大の壁として立ちはだかります。
条件は「モミジリサーチレベル50の達成」。 単に図鑑を埋めるだけでなく、以下のタスクをこなす必要があります。
- 全18タイプのポケモンを各50匹ずつ捕獲
- メガ結晶を破壊
- トレーナーに1000回勝利
特に「トレーナーに1000回勝利」というタスクが2000ポイントの大枠を占めており、これを避けてはレベル50に到達できません。
ここで推奨されるのが、SNSでも話題になった「レストラン自動周回」です。
【レストラン自動周回の手順】
- 場所:レストラン・ド・フツウの受付
- ポケモン:高レベルのガブリアス(持ち物:ゴツゴツメット)
- 技構成:Aボタンで出る位置に「すなじごく」をセット
- 設定:連射コントローラーを用意し、ZLボタンを固定、Aボタンを連射設定にする。
これにより、スリップダメージとゴツメダメージで相手を削り、自動で戦闘と会話を送ることができます。この方法で寝ている間に回数を稼ぐのが、精神衛生上最も健全な攻略法と言えるでしょう。
終わりなき色違い厳選:ベンチ放置メソッド
「ひかるおまもり」を手に入れたら、そこからが本当の沼の始まりです。本作では色違い仕様が大幅に緩和され、厳選が非常に楽しくなっています。
- 仕様変更:一度出現した色違いは、倒したり逃げたりしない限り、昼夜が変わってもマップ上に保持されます(最大10匹まで)。
- 捕獲率:色違いポケモンは捕獲率が通常の3倍に設定されています。
- セーブ機能:色違い遭遇前にレポートを書けば、失敗してもリセットしてやり直しが可能です。
これを利用したのが「ベンチでの自動厳選」です。 例えば、クエーサー社近くの屋上にあるベンチ。ここに座り、視点を固定して放置することで、画面内にイーブイなどのポケモンが湧き続けます。数時間おきに画面を確認し、色違いが出ていれば捕獲、出ていなければ再抽選。メガシンカした姿の色違いも拝めるため、全ポケモンの色違いコンプリートを目指すのも夢ではありません。
ミアレシティ:120の物語と探索
最後に、舞台となるミアレシティそのものの魅力を掘り下げるやり込み要素について解説します。
120個のサイドミッションと過去作へのオマージュ
ミアレシティには全120個ものサイドミッションが存在します。これらは単なるお使いクエストではありません。
- ピカチュウバトル:サトシに似た風貌のトレーナーとピカチュウ同士でバトル(報酬:でんきだま)。
- 初代オマージュ:カントー地方の有名なセリフを模倣したトレーナーとの対戦。
- ポケセンのお姉さん:まさかのバトルイベントがあり、報酬で貴重な「しあわせタマゴ」が入手可能。
また、アローラ・ガラル・ヒスイといった他地方のリージョンフォームが入手できるイベントや、特別な模様のビビヨンに進化するコフキムシが入手できるなど、報酬面でも見逃せません。中には確定色違いのイベントまで用意されており、全てを消化することでミアレの住人たちの群像劇が完結します。
究極のファッションとキャラクタークリエイト
本作のキャラメイクは歴代最高クラスです。髪色はグラデーションやメッシュに対応し、性別の垣根を超えて全ての服を着用可能です。
特筆すべきは、サイドミッションを通じてカスタマイズ要素が解放されていく点です。
- コンタクトレンズ:ポケモン研究所北のNPCに、対応するメガシンカポケモンで勝利すると「メロメロ模様」「キラキラ模様」「モンスターボール柄」などが追加。
- ヘアカラー:サロン前の女性に5色のフラベベを見せると8色追加。さらに後日バトルに勝つと9色追加。
ミアレには41店舗ものブティックがあり、1000円のカジュアル服から8万円の高級ブランド「メゾンドポルテ」まで揃っています。さらに、トリミアンのカットもサイドミッションで解放され、愛犬とのペアコーデを楽しむことも可能です。
隠されたロア(設定)と美術館
街のNPCのセリフにも耳を傾けてみてください。「XYの5年後の世界」であることを示唆するセリフや、他地方のその後について語る住人がいます。
特に「ミアレ美術館」は必見です。ここには『レジェンズアルセウス』のヒスイ地方をテーマにした企画展があり、過去に私たちが体験した冒険が「歴史」として扱われていることに感動を覚えるでしょう。また、「真珠の耳飾りの少女」を模したディアンシーの絵画など、芸術史をオマージュした作品も展示されています。
フォトモードを活用し、細部まで作り込まれたこの街を記録に残すことも、立派なエンドコンテンツの一つです。
まとめ
クリア後のポケモンZAは、単なる「おまけ」の域を超えた膨大なコンテンツ量を持っています。
- バトルの極み:Zロワイヤルでのオシャボ収集と、オンライン対戦でのランク上げ。
- 収集の極み:全297種の図鑑完成、そして狂気のネジ100個収集。
- 厳選の極み:モミジリサーチLv50を達成し、ひかるおまもりを持っての色違い放置厳選。
- 世界観の極み:120個のサイドミッションを通じた、ミアレシティの深層探索。
「ルージュ・エ・トワール」の校庭にいるNPCに話しかければ、もう一度スタッフロールを見ることもできます。あの感動を思い出しながら、まだ見ぬ色違いや、作り込まれたミアレの路地裏を探検してみてはいかがでしょうか。
これだけ遊んでも、まだ追加DLCの可能性が残されている本作。遊び尽くしたと思っていても、まだまだ発見は尽きません。さあ、今日も新たな世界を見つけに、ミアレの街へ繰り出しましょう。






