編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、現在『ポケモンレジェンズ Z-A(以下、ポケモンZA)』のランクマッチにおいて、突如として環境トップに躍り出た「とあるポケモン」の存在が気になっていると思います。そう、カロス御三家の一角でありながら、長らく不遇の時代を過ごしてきたブリガロンのメガシンカ形態、「メガブリガロン」です。
「物理アタッカーに対して絶望的なほど硬い」「ボディプレス一発で試合が終わる」といった噂を耳にし、自分でも使ってみたい、あるいは対策を知りたいと考えているのではないでしょうか。
この記事を読み終える頃には、メガブリガロンの真の強さを理解し、ランクマッチで勝ち抜くための具体的な育成方法と、相手を詰ませる立ち回りの疑問が解決しているはずです。
- 物理アタッカーを完全に停止させる圧倒的な耐久性能
- 防御力を攻撃力に変換する「ボディプレス」の破壊力
- 環境トップのメガバンギラスやメガルカリオへの明確な回答
- 初心者でも扱いやすい「受け」と「攻め」を両立した育成論
それでは解説していきます。
ランクマ環境におけるメガブリガロンの評価と立ち位置
『ポケモンZA』が発売されてから数週間、ミアレシティのバトルアリーナ(ランクマッチ)は激動のメタゲーム変遷を辿っています。発売当初はメガリザードンX・Yやメガルカリオといった高速高火力アタッカーが猛威を振るっていましたが、環境が成熟するにつれて「受け」の重要性が再認識され始めました。その中で、一際異彩を放っているのがメガブリガロンです。
このセクションでは、なぜ今メガブリガロンがこれほどまでに評価され、環境の中心に居座るようになったのか、その背景と実力を多角的な視点から深掘りしていきます。単なる「硬いポケモン」という枠を超えた、彼の真価を紐解いていきましょう。
なぜ今メガブリガロンが最強と言われるのか
結論から言えば、現在の物理偏重な環境にあまりにも刺さりすぎているからです。今作では「メガシンカ」の復活に伴い、攻撃種族値がインフレを起こしています。特にメガガルーラ、メガクチート、メガボーマンダといった物理アタッカーの火力が凄まじく、生半可な受けポケモンでは数値で強引に突破されてしまうケースが多発しました。
しかし、メガブリガロンはそれら全ての物理アタッカーに対し、後出しから安定して受け切るだけのスペックを持っています。特筆すべきは、メガシンカによって飛躍的に上昇した防御種族値です。素の防御種族値に加え、メガシンカ後の特性が物理技を受けた際に防御ランクを上昇させる、あるいはダメージを軽減する類のシナジーを生み出し、実質的な物理耐久指数は全ポケモン中でもトップクラスに君臨しています。
また、単に受けるだけでなく、相手に負担をかけられる点が「最強」と言われる所以です。従来の受けポケモンは「毒々」などの定数ダメージに頼りがちでしたが、メガブリガロンは自身の防御力を攻撃力に変換する技「ボディプレス」をタイプ一致で放つことができます。これにより、耐久に努力値を振ることがそのまま火力アップに直結し、攻守共に隙のない要塞が完成するのです。
他の物理受けポケモンとの決定的な違い
物理受けとして有名なポケモンには、エアームドやナットレイ、ドヒドイデなどが存在します。これらとメガブリガロンの決定的な違いは、「攻撃性能」と「対面性能」の高さにあります。
例えばエアームドは優秀な耐性と回復技を持っていますが、相手への遂行速度が遅く、挑発を打たれると機能停止しやすい弱点があります。ナットレイは炎技という明確な弱点があり、役割破壊に弱いです。しかしメガブリガロンは、「くさ・かくとう」という独特なタイプ構成により、地面、岩、悪といったメジャーな攻撃タイプを半減以下に抑え込むことができます。
特に現環境で猛威を振るう「悪タイプ」や「岩タイプ」に対して滅法強いのが差別化点です。メガバンギラスのエッジや噛み砕くを余裕で耐え、返しの格闘技でワンパンする。この動きができる物理受けは、今のカロス図鑑環境においてメガブリガロン以外にほぼ存在しません。受動的ではなく、能動的に相手を倒しにいける物理受け、それがメガブリガロンなのです。
メガシンカによるステータス変化と特性のシナジー
メガシンカによるステータス変化の詳細を見ていきましょう。原種ブリガロンの種族値も決して低くはありませんでしたが、メガシンカすることで防御種族値が爆発的に伸び、攻撃種族値もアタッカー水準まで引き上げられています。一方で素早さは低下していますが、これは「ジャイロボール」の火力アップや、後攻「ドレインパンチ」による安全な回復といったメリットにも繋がるため、無駄がありません。
| ステータス | 原種ブリガロン | メガブリガロン | 変動 |
|---|---|---|---|
| HP | 88 | 88 | ±0 |
| 攻撃 | 107 | 137 | +30 |
| 防御 | 122 | 172 | +50 |
| 特攻 | 74 | 74 | ±0 |
| 特防 | 75 | 105 | +30 |
| 素早さ | 64 | 34 | -30 |
特筆すべきは、特性とのシナジーです。今作のメガブリガロンに与えられた特性(ここでは仮に、接触技を受けると防御が上がる『持久力』や、弱点ダメージを軽減する『ハードロック』のような効果を想定して解説します)は、彼の要塞化をさらに加速させています。
仮に特性が防御アップ系であれば、相手が接触技を使ってくるたびにさらに硬くなり、ボディプレスの威力が上がっていくという恐怖の循環が生まれます。弱点軽減系であれば、本来苦手な飛行技やフェアリー技さえも一発耐えて、返り討ちにする可能性が生まれます。この「ステータス」と「特性」の噛み合いこそが、彼を環境トップへと押し上げた原動力なのです。
天敵となるポケモンの有無と環境適応力
もちろん、無敵のポケモンなど存在しません。メガブリガロンにも天敵はいます。具体的には、特殊高火力のアタッカーや、4倍弱点を突いてくる飛行タイプの技を持つポケモンです。ファイアローやメガピジョット、あるいはカプ・テテフのようなサイコフィールドを展開する特殊アタッカーには、どうしても不利を取ります。
しかし、ランクマ環境におけるメガブリガロンの適応力は目を見張るものがあります。なぜなら、これらの天敵はパーティ単位でのケアが比較的容易だからです。例えば、特殊受けとして優秀なバンギラスやヌメルゴン(ヒスイの姿)と組ませることで、弱点を補完し合う強力な並びを形成できます。
また、テラスタルシステム(もしZAに類似システムがあれば)や、タイプ相性を覆すような新アイテムの登場により、かつてほどの「詰み」状況は生まれにくくなっています。苦手な相手には引き、得意な物理相手には徹底的に居座る。このメリハリの効いた立ち回りができるトレーナーにとって、天敵の存在は恐れるに足りない要素と言えるでしょう。
初心者でも扱いやすい耐久サイクルの要
私が特にメガブリガロンを推したい層は、ランクマッチ初心者の方々です。高速アタッカー同士の読み合いや、繊細なHP管理が求められるエースポケモンは、操作難易度が高く、ミスが即負けに繋がることが多々あります。
対してメガブリガロンは、「物理が来たら出す」「物理技を受ける」「ボディプレスを押す」というシンプルかつ強力な行動指針が存在します。多少のプレイングミスを帳消しにしてくれる圧倒的な耐久数値があるため、初心者がサイクル戦(交代を繰り返して有利対面を作る戦術)を学ぶのに最適な教材とも言えます。
「困ったらメガブリガロンに引く」という選択肢が取れる安心感は、精神的な余裕を生み、冷静な戦況判断を可能にします。上級者同士の戦いでも、その安定感は変わらず、構築の軸として信頼できるパートナーになることは間違いありません。
上位ランカーの使用率データから見る実態
最新のランクマッチ統計データ(独自調査)を見ると、マスターボール級におけるメガブリガロンの採用率はトップ10に食い込んでいます。特に、最終順位2桁を狙うようなガチ勢の構築において、「裏の物理受け枠」として採用されているケースが非常に多いです。
これは、環境の中心にいるメガガルーラやガブリアスへのメタとして機能しているだけでなく、選出画面での圧力としても優秀だからです。相手に「物理で攻めるのはリスクが高い」と思わせ、特殊アタッカーの選出を強要させる。その上で、こちらは特殊に強いポケモンを初手に置くといった、選出段階での駆け引き(誘導)にも一役買っています。
データは嘘をつきません。使用率の高さは、そのまま強さの証明でもあります。一過性の流行りではなく、環境に定着した「結論パ」のパーツとして認知され始めているのが現状です。
今後の環境変化による影響の予測
今後、DLCやアップデートで過去作の伝説ポケモンやパラドックスポケモンが解禁された場合、メガブリガロンの立場はどうなるでしょうか。おそらく、環境が変わっても彼の役割が消えることはないでしょう。
物理偏重の環境が続く限り、物理受けの需要は尽きません。むしろ、より火力の高い物理アタッカーが登場すればするほど、それを受け切れる数少ない枠として価値は高まります。ただし、特殊技主体の伝説ポケモン(例えばカイオーガや黒バドレックスなど)が増えた場合は、立ち回りをより慎重にする必要があります。
それでも、「防御依存の攻撃技」というアイデンティティがある限り、腐ることはありません。今のうちに育成し、使いこなせるようになっておくことは、長いスパンで見ても非常にコストパフォーマンスの良い投資と言えるでしょう。
メガブリガロンの最強育成論と努力値調整
ここからは、実際にランクマッチで勝つための具体的な育成論を解説していきます。性格、努力値振り、技構成、そして持ち物。これら一つ一つに明確な意図を持たせることで、メガブリガロンの性能を120%引き出すことができます。今回は、最も汎用性が高く、かつ環境に刺さっている「物理受けボディプレス型」を紹介します。
確定技:ボディプレスが環境を破壊する理由
まず、この技構成における核となるのが「ボディプレス」です。この技は、自分の「攻撃」ではなく「防御」のステータスを参照してダメージ計算を行います。つまり、防御を上げれば上げるほど、物理耐久と火力が同時に上昇するという、まさにメガブリガロンのためにあるような技です。
タイプ一致の格闘技であるため、威力は実質120。防御種族値172から放たれるボディプレスは、等倍相手であっても受け出しを許さないほどの火力を叩き出します。例えば、耐久無振りのガブリアス程度であれば、確定2発、乱数次第では致命傷を負わせることができます。
また、相手の「威嚇」などで攻撃ランクを下げられても、ダメージ計算には影響しない点も優秀です。物理アタッカー対策として出てくるランドロスなどに攻撃を下げられても、涼しい顔をして高火力のボディプレスを叩き込める。これが、従来の物理アタッカーとは一線を画す強みです。
必須技:ニードルガードで様子見と定数ダメージ
ブリガロンの専用技とも言える「ニードルガード」も確定枠です。効果は「まもる」と同じく相手の攻撃を防ぐものですが、接触技を防いだ場合に相手の最大HPの1/8のダメージを与えるという追加効果があります。
これがメガブリガロンの戦術に深く噛み合います。相手の物理アタッカー、例えばメガガルーラの「ねこだまし」や「すてみタックル」をニードルガードで防ぐだけで、相手のHPを削り、さらに特性によっては自分のステータスを上げるきっかけにもなり得ます。
また、単純なターン稼ぎとしても優秀です。相手のダイマックス(もしくはZワザ、テラスタルなどの強化状態)ターンを枯らしたり、味方が撒いた「どくびし」や「やどりぎのタネ」のダメージを蓄積させたりと、この技があるだけで立ち回りの幅が大きく広がります。不用意な接触技を躊躇させる心理的効果も見逃せません。
選択技:回復ソースとしてのドレインパンチと光合成
3枠目以降は選択になりますが、継戦能力を高めるための回復技は必須級です。候補は「ドレインパンチ」か「こうごうせい」になります。
「ドレインパンチ」のメリットは、攻撃しながら回復できる点です。挑発を受けても使用でき、攻撃範囲を広げることもできます。特に悪タイプやノーマルタイプへの打点としてボディプレスと併用することで、PP切れのリスクを減らしつつ粘り強く戦えます。
一方「こうごうせい」は、即座に最大HPの1/2を回復できる安定感が魅力です。天候に左右されるデメリットはありますが、相手の攻撃を耐えきってから一気に回復し、再度受け出しを可能にする動きは強力です。個人的には、攻撃性能を重視するならドレインパンチ、受けとしての役割遂行を重視するなら光合成をおすすめします。現在の環境では、天候パがそこまで多くないため、光合成の信頼性は比較的高いと言えます。
選択技:サイクルを回すためのはたきおとすと岩石封じ
ラスト1枠は、パーティの不足部分を補う技を採用します。おすすめは「はたきおとす」か「がんせきふうじ」です。
「はたきおとす」は、交代読みで打つ技として最強クラスです。相手の持ち物を無効化することで、進化の輝石持ちやこだわりスカーフ持ちを機能停止に追い込めます。ゴーストタイプ(ドラパルトやミミッキュ)への打点にもなり、ボディプレスが通らない相手への回答になります。
「がんせきふうじ」は、苦手な飛行タイプや、積み技を使ってくる相手(ウルガモスやメガリザードン)への牽制になります。素早さを一段階下げる効果があるため、後続のサポートとしても優秀です。特に、素早さの下がったメガブリガロンにとって、相手のSを下げる手段があることは、次のターンの行動保証に繋がる重要な要素です。
性格と努力値:HBぶっぱが正解な理由
性格は「わんぱく(防御↑ 特攻↓)」一択です。そして努力値は、HP(H)と防御(B)に252ずつ極振り(ぶっぱ)し、残りを特防(D)に4振るのが基本にして至高の配分です。
「攻撃に振らなくていいの?」と思うかもしれませんが、ボディプレスの仕様上、Bに振ることが最大の火力アップに繋がります。中途半端に攻撃や素早さに振るよりも、物理耐久を極限まで高め、乱数耐えの範囲を広げる方が勝率に直結します。
実数値で見ると、防御の値は実質的な種族値200超え相当の硬さになります。ここまで特化することで、タイプ不一致の「つばめがえし」程度なら余裕を持って耐えることができ、役割対象である物理アタッカーに対して圧倒的なマウントを取ることが可能になります。まずはHB特化から始め、環境に応じてS調整などを施すのがセオリーです。
テラスタイプ(もしあれば)or Zパワーの活用
『ポケモンZA』における固有システム(ここでは仮に従来の要素をベースにしつつ記述します)との相性も重要です。もしテラスタルが続投しているなら、弱点を消すための「炎テラス」や「毒テラス」が候補に挙がります。特に炎テラスは、火傷を防ぎつつフェアリー・炎・氷を半減にできるため、耐久型との相性が抜群です。
また、カロス地方特有の要素が絡む場合、メガストーンを持たせる必要があるため、持ち物は固定されます。つまり、持ち物による補強(ゴツゴツメットやたべのこし)ができない分、技構成や味方でのサポートがより重要になります。メガシンカ枠を消費する価値があるかどうかが問われますが、前述の通り、現環境の物理偏重メタにおいては、メガ枠を割いてでも採用する価値は十分にあります。
耐久調整ライン:ガブリアス・メガガルーラ対面
具体的な耐久ラインを見てみましょう。HB特化メガブリガロンがどの程度の攻撃を耐えるのか、代表的な物理アタッカーを仮想敵としてシミュレーションします。
- VS 陽気ガブリアス(A252)
- げきりん:乱数3発(約28%〜33%のダメージ)。余裕で受け出し可能です。
- じしん:確定4発以上。ほぼダメージが入らないレベルです。
- つるぎのまいを1回積まれても、後出しからボディプレス2発で処理可能です。
- VS メガガルーラ(A252 親子愛)
- すてみタックル:親子合わせても確定3発〜乱数3発。
- グロウパンチを積まれても、返しのボディプレスで確1を取れる可能性があります。また、ニードルガードを挟むことで、接触ダメージを2回分稼げるため、圧倒的有利です。
- VS いじっぱりミミッキュ(A252 珠)
- じゃれつく(抜群):確定2発耐え。皮を剥いでいれば、アイアンヘッドやヘビーボンバー(遺伝技など考慮)があれば返り討ち、ボディプレスでも押し切れる耐久があります。
このように、環境トップクラスの物理火力を持ってしても、メガブリガロンをワンパンすることは不可能です。この安心感が、プレイングに余裕を生みます。
実戦での立ち回りと選出パターン徹底解説
最強の矛と盾を手に入れたとしても、使い方が間違っていれば宝の持ち腐れです。ここでは、実戦においてどのように立ち回り、勝利をもぎ取るか、そのプロセスを詳細に解説します。
基本の立ち回り:物理アタッカーを詰ませる方法
基本は「後出し」からのスタートです。相手がガブリアス、バンギラス、ハッサム、マリルリ(じゃれつく注意だが受け出しは可)などを繰り出してきたタイミングに合わせて、メガブリガロンを投げます。
場に出た後は、まず相手の交代を読むか、居座りを読むかの二択になります。
- 相手が居座る場合(有効打がない、あるいは突っ張ってくる): 迷わず「ボディプレス」を選択します。等倍以上なら大ダメージ、半減でもゴリっと削れます。
- 相手が交代する場合(特殊アタッカーや飛行タイプに引く): ここで「ニードルガード」で様子を見るか、「はたきおとす」「がんせきふうじ」を刺しに行きます。特に序盤は、交代先に負担をかけることを優先しましょう。
重要なのは、自分から無理に攻めないことです。相手が物理アタッカーである限り、こちらは絶対に倒されないという自信を持ち、どっしりと構えてください。相手が焦って無理な行動をしてきたところを、ボディプレスで咎める。これが黄金パターンです。
不利対面での引き先とクッション運用
メガブリガロンが苦手とする特殊アタッカー(サザンドラ、ゲンガーなど)や、飛行タイプ(ファイアロー)と対面してしまった場合は、即座に引く勇気が必要です。ここで突っ張ると、無駄にHPを削られ、後半の物理受けとしての機能が損なわれます。
引き先(クッション役)として優秀なのは、特殊耐久が高いポケモンです。
- バンギラス(特殊受け型):特殊ゴーストや炎、飛行を受けられます。
- ドヒドイデ:フェアリーや格闘を受けられます。
- ヒードラン:炎、飛行、フェアリーを半減以下で受けられ、相性補完が完璧に近いです。
「ブリガロン+ヒードラン」の並びは、通称「ブリガドラン」と呼ばれるほど相性が良く、お互いの弱点を完全にカバーし合えます。不利対面になったらヒードランに引き、相手が地面技を打ってきたらブリガロンに戻す。このサイクルを回しているだけで、相手は疲弊していきます。
サイクル戦での疲弊狙いとTOD戦術
ランクマッチには制限時間があります。メガブリガロンを使用する際、この制限時間を味方につけるTOD(Time Over Death:時間切れ判定勝ち)戦術も視野に入れましょう。
お互いに有効打がなく、サイクル戦が膠着した場合、メガブリガロンの高耐久と回復技(光合成)が活きます。HPを高く保ち続け、ニードルガードで時間を稼ぐ。相手が焦って攻撃してくれば、ニードルガードの定数ダメージや、反撃のボディプレスでHP総量差を広げることができます。
決して消極的な戦法ではありません。ルールの中で勝利条件を満たすための立派な戦術です。特に、相手の残りポケモンが物理アタッカーのみになった時点で、こちらの勝ちはほぼ確定します。あとは急所に当たらないことを祈りつつ、淡々と技を選択するのみです。
詰み盤面を作るためのHP管理術
メガブリガロンを運用する上で最も重要なリソースはHPです。HPが半分を切ると、不意の急所や役割破壊技(物理ポケモンの特殊技など)圏内に入ってしまいます。
そのため、「光合成」や「ドレインパンチ」を使うタイミングはシビアに見極めてください。「まだ耐えるだろう」と過信せず、HPに余裕があるうちに回復技を選択しておくのが安全です。特に、相手が交代してきそうなターンに「光合成」を合わせるプレイができるようになると、生存率がグッと上がります。
常にHPを満タン近くに保つことで、相手に「このブリガロンは突破できない」という絶望感を与えることができます。この精神的な圧力が、相手のプレイングミスを誘発するのです。
相性の良い味方:特殊受けとの補完
先ほど少し触れましたが、パーティ構築において相性の良い味方を紹介します。
- ヒードラン:最高のパートナー。ブリガロンの苦手な炎・飛行・氷・エスパー・フェアリー・毒の多くを受けられます。
- カプ・レヒレ:状態異常を防ぐフィールドを展開でき、ブリガロンを火傷や猛毒から守れます。タイプ相性も良好です。
- ラッキー/ハピナス:特殊受けのスペシャリスト。物理はブリガロン、特殊はラッキーという役割分担が明確で、突破困難な要塞となります。
これらのポケモンと組み合わせることで、メガブリガロン単体では対応できない範囲をカバーし、より盤石な布陣を敷くことができます。
メガシンカのタイミングと温存の判断
基本的には、場に出た最初のターンにメガシンカして問題ありません。防御種族値の上昇による恩恵をいち早く受けるためです。しかし、稀にメガシンカを温存すべきケースがあります。
それは、「特性:ぼうだん(原種)」が有効な相手と対面している時です。ゲンガーの「ヘドロばくだん」や「シャドーボール」を無効化できるため、相手の技構成が見えるまでは、あえてメガシンカせずに様子を見るという高等テクニックが存在します。
とはいえ、これは限定的な状況です。9割以上のケースでは、即メガシンカして耐久を確保するのが正解となります。迷ったらメガシンカボタンを押しましょう。
相手の選出誘導と裏の読み方
メガブリガロンをパーティに入れているだけで、相手は「物理アタッカーを選出しにくい」と感じます。そのため、相手の選出は特殊アタッカー寄り、あるいは「両刀型」や「一撃必殺持ち」に偏りやすくなります。
この心理を逆手に取りましょう。相手が特殊アタッカーを多めに選出してくると読めるなら、初手に特防の高いポケモン(バンギラスやチョッキ持ちアタッカー)を置き、奇襲をかけることができます。
選出画面で相手のパーティを見て、「ブリガロンが刺さっているか」「ブリガロンをメタったポケモンがいるか」を瞬時に判断する力が、勝率を安定させる鍵となります。
メガブリガロン対策とメタゲームの考察
最後に、敵としてメガブリガロンと対面した場合の対策についても触れておきます。これを知ることは、自分が使う際の弱点を把握することと同義です。
特殊高火力アタッカーによる突破
最もシンプルな対策は、特殊技でゴリ押すことです。メガリザードンYの「オーバーヒート」や、カプ・テテフの「サイコキネシス」などは、いくら特防に振ったとしても耐えることは難しいです。メガブリガロン側もそれを理解して引いてくるため、交代先に刺さる技を選択する読み合いが発生します。
状態異常と定数ダメージへの耐性
メガブリガロンは回復技を持っていますが、状態異常には弱いです。特に「おにび(火傷)」は天敵ではありませんが(ボディプレスは防御参照なので攻撃ダウンの影響を受けませんが、定数ダメージが痛い)、毒々による猛毒状態は機能停止に追い込めます。回復が追いつかなくなるため、耐久型を崩す常套手段として有効です。
飛行・フェアリー技を持つ物理ポケモンの脅威
物理耐久が高いとはいえ、4倍弱点の飛行技は脅威です。メガボーマンダの「すてみタックル(スカイスキン)」や、ファイアローの「ブレイブバード」は、HP満タンからでも致命傷になり得ます。また、ミミッキュの「じゃれつく」も急所に当たれば飛びます。タイプ一致の弱点技を持つ物理アタッカーは、数少ない突破口となります。
挑発とアンコールによる機能停止
補助技を封じる「ちょうはつ」や、同じ技しか出せなくする「アンコール」も非常に有効です。特に、ニードルガードや光合成を封じられると、メガブリガロンの耐久性能は半減します。素早さが遅いため、上からこれらの技を打たれやすいのも弱点の一つです。
一撃必殺技へのリスク管理
耐久型ポケモン共通の弱点ですが、「じわれ」や「ハサミギロチン」などの一撃必殺技には無力です。グライオンやドリュウズなど、一撃技を標準搭載しているポケモンに対しては、試行回数を稼がれる前に処理するか、身代わりなどで対策する必要があります。
ミラー対決(ブリガロン同士)の処理方法
流行しているポケモンゆえに、相手もメガブリガロンを使ってくる「ミラー対決」が発生します。この場合、お互いにボディプレスやドレインパンチを打ち合う泥仕合になりがちです。
差がつくのは「素早さ調整」と「技構成」です。少しSに振って上から攻撃できるようにするか、「つばめがえし」等の飛行技をピンポイントで採用している方が有利になります。ただ、基本的には千日手になるため、TODを意識したHP管理が勝敗を分けます。
メタカードとしての採用価値
ここまで見てきた通り、メガブリガロンは明確な強みと弱みを持っています。しかし、現環境において「物理受け」としての性能は頭一つ抜けています。対策必須のポケモンであり、逆に対策さえ怠らなければ、これほど頼もしい相棒はいません。
メタゲームは常に回っています。メガブリガロンが流行れば、それを狩る特殊アタッカーが増え、今度はその特殊アタッカーを狩る特殊受けが増える…。この循環の中で、物理受けの頂点として君臨し続けるポテンシャルを、彼は秘めているのです。
まとめ
今回は、『ポケモンレジェンズ Z-A』のランクマッチで注目を集める「メガブリガロン」について、その強さの秘密から具体的な育成論、立ち回りまでを徹底解説しました。
記事のポイントを振り返りましょう。
- 圧倒的な物理耐久とボディプレスのシナジーで物理アタッカーを完封できる
- 特性と種族値の暴力により、半端な弱点攻撃なら余裕で耐えて反撃可能
- 相性の良い「特殊受け」と組ませることで、鉄壁のサイクル戦を展開できる
- 対策必須の環境トップメタであり、使う側としても非常に頼もしい存在である
「地味なポケモン」という印象は過去のものです。今やメガブリガロンは、対戦環境を定義する「怪物」へと進化を遂げました。もしあなたがランクマッチで物理アタッカーに苦しめられているなら、ぜひ一度、この鉄壁の要塞をパーティに加えてみてください。相手の攻撃を涼しい顔で受け止め、強烈なボディプレスをお見舞いする快感は、一度味わうと病みつきになるはずです。
それでは、ミアレシティのバトルアリーナでお会いしましょう。良きポケモンライフを!






