編集デスク ポケモンカードゲーム攻略ライターの橋本ユアです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、発売されたばかりの新弾「MEGAドリームex」の価格変動や、噂されている暴落情報の真偽が気になっていると思います。発売直後から「地獄のような相場」と囁かれる今作ですが、プレイヤーとしてもコレクターとしても、今動くべきか静観すべきかは非常に悩ましいポイントですよね。
この記事を読み終える頃には、MEGAドリームexの適正価格や、今本当に狙うべきカードについての疑問が解決しているはずです。
- MEGAドリームexの初動相場と暴落の原因
- 注目カードごとの詳細な価格推移と買取情報
- 暴落相場の中で唯一高騰の兆しを見せるカード
- 今こそ狙い目の「テラスタルフェスex」とリーリエの動向
それでは解説していきます。
MEGAドリームexの相場状況と暴落の背景
発売からわずか数日が経過した現在、ポケモンカードゲーム最新弾「MEGAドリームex」の市場は、多くの予想を裏切る波乱の展開を迎えています。まずは、なぜこれほどまでに相場が不安定になっているのか、その全体像と背景にある事情を深掘りしていきましょう。
ハイクラスパックならではの供給過多と期待値のズレ
毎年恒例のお祭りパックとも言えるハイクラスパックですが、今回は「MEGAドリームex」というタイトルが示す通り、メガシンカポケモンの復権に大きな期待が寄せられていました。しかし、蓋を開けてみると市場は「阿鼻叫喚」とも言える状況に陥っています。
最大の要因は、新レアリティである「TMA(テクニカルマシンエース)」の封入率に関する仕様です。発売前は封入率が低いのではないかと予想され、高額での取引が期待されていましたが、実際には「1ボックスに1枚確定」という、いわゆる「ばら撒き仕様」であることが判明しました。
この仕様が明らかになった瞬間、希少価値を前提に動いていた層がパニックに陥り、市場に大量の在庫が溢れかえる結果となりました。初動で高値掴みをしてしまった方にとっては、本当に耳の痛い話かもしれません。しかし、プレイヤー目線で見れば、強力なカードが手に入りやすくなったというポジティブな側面もあります。このように、視点によって評価が真っ二つに分かれるのが今回の特徴です。
シュリンク付きボックスとシングル価格の奇妙な乖離
ここで一つ、非常に不可解で不気味な現象が起きています。それは、中身のシングルカード価格がこれだけ崩壊しているにもかかわらず、未開封ボックス(シュリンク付き)の価格だけは高水準を維持しているという点です。
現在のボックス相場:約11,500円前後
通常、収録カードの期待値(EV値)が下がれば、それに連動してボックス価格も下落するのが市場の常です。しかし、現状ではボックス価格に大きな変化が見られません。これは「剥けば剥くほどアドバンテージが取れない(損をする)」という、開封勢にとっては冬の時代とも言える状況を示しています。
この乖離が何を意味するのか。一つは「未開封コレクション」としての需要、もう一つは、まだ見ぬ「エラーカード」や「極低確率のトップレア」への期待が、ボックス価格を支えている可能性があります。しかし、現状のシングル価格を見る限り、安易な開封は資産を減らす行為になりかねないため、私は強く推奨しません。
噂されるエラーカード騒動の真相
相場が荒れる中で、もう一つ気になる噂が飛び交っています。それが「エラーカード」の存在です。
一部のコレクターの間で、カードのレリーフ加工(表面の凹凸加工)がズレており、名前の下あたりに「中国語のような文字」が透けて見えているという報告が相次いでいるのです。これが単なる初期不良としての「粗悪品」なのか、それともコレクター心をくすぐる「魂のエラーカード」なのか、現時点では判断が分かれています。
過去には「Nの覚悟」や「ゾロアーク」などで同様のエラーが確認され、後に希少価値がついた事例も存在します。もしお手元に開封済みのカードがあるなら、一度ルーペなどで細部を確認してみる価値はあるかもしれません。もしこれが本物のエラーカテゴリとして確立されれば、暴落相場の中での数少ない希望の光となるでしょう。
注目カードの最新価格推移と詳細分析
それでは、現実を直視するために、具体的なカードごとの相場状況を見ていきましょう。発売2日目の夕方時点でのデータを基に、主要カードの動きを分析します。全体的に「右肩下がり」のトレンドですが、その中でも細かな動きの違いがあります。
看板ポケモンたちの苦戦と下落率
まずは今回のパッケージを飾るメガシンカポケモンたちの価格推移です。
| カード名 | 初動相場(概算) | 現在相場(2日目夕方) | 騰落状況 |
|---|---|---|---|
| メガカイリューEX SAR | 30,000円前後 | 27,000円前後 | 下落 |
| メガカイリューEX MUR | 77,000円前後 | 63,000円前後 | 大暴落 |
| メガカイリューEX MA | 2,500円前後 | 2,000円前後 | 下落 |
| メガゲンガーEX SAR | 69,000円前後 | 59,000円前後 | 大幅下落 |
| メガゲンガーEX MA | 3,500円前後 | 3,700円前後 | 微増 |
【メガカイリューEXの動向】 特に衝撃的なのが「メガカイリューEX MUR」の暴落ぶりです。半日で約14,000円も値を下げており、6万円台前半まで落ち込みました。唯一のMUR(メガウルトラレア)として期待されていましたが、市場の評価はシビアです。一方で、イラスト自体の評価は非常に高く、「最高の仕上がり」との声も多いため、底値を見極めれば絶好のコレクション対象になるでしょう。
【メガゲンガーEXの動向】 人気の高いゲンガーも、SARが6万円台を割り込みました。「まだ買い時ではない」と私は見ています。市場全体の供給過多が解消されるまでは、さらなる下落のリスクがあります。一方で、MA(メガアーツ)に関しては微増しており、このレアリティの中では異彩を放っています。封入率が高いはずのMAで価格が維持されているのは、純粋なプレイヤー需要やキャラクター人気が支えている証拠かもしれません。
人気ポケモン・サポートカードの市場評価
続いて、ピカチュウやサポートカードなどの動きを見ていきます。
| カード名 | 初動相場(概算) | 現在相場(2日目夕方) | 騰落状況 |
|---|---|---|---|
| ピカチュウEX AR | 28,000円前後 | 25,000円前後 | 下落 |
| ロケット団のミュウツーEX AR | 22,000円前後 | 17,000円前後 | 大幅下落 |
| メガリザードンX MA | 6,000円前後 | 5,000円前後 | 下落 |
| ヒスイのゾロアーク | 10,000円前後 | 8,600円前後 | 下落 |
| マリィのオーロンゲEX AR | 10,500円前後 | 8,800円前後 | 下落 |
| アナリ SAR | 11,000円前後 | 12,000円前後 | 上昇 |
【ピカチュウ・ミュウツーの苦戦】 「ピカチュウですら相場を維持できない」というのが、今回の過酷な現実を物語っています。特に「ロケット団のミュウツー」は2万円の大台を割り込みました。これは、同時期に話題となっている「ロケット団の栄光」に収録されているSARの方がイラスト人気が高いという、市場からの冷徹な審判が下された形と言えます。
【唯一の希望・アナリSAR】 全体が真っ赤な暴落相場の中で、唯一気を吐いているのが「アナリSAR」です。11,000円から12,000円へと、じわりと値を上げています。久しぶりの「女の子サポート」枠として、イラストの魅力やキャラクターへの期待値が純粋に評価されているようです。他のカードが軒並み下落する中でのこの逆行現象は、要注目ポイントです。
今後の相場予想と立ち回り方
現状のデータを踏まえて、私たちプレイヤーやコレクターはどう動くべきなのでしょうか。
MEGAドリームexは「様子見」が賢明
結論から申し上げますと、MEGAドリームexのシングルカード購入に関しては、まだ「待ち」の姿勢が正解だと考えます。
現在は、発売直後の大量開封による供給過多フェーズ(いわゆる「フラゲ・初動」の余波)にあります。市場には次から次へとカードが供給されており、需要が追いついていません。これを投資用語で「落ちてくるナイフ」と表現しますが、今手を出すと怪我をする可能性が高いです。
特に高額なSARやMURに関しては、相場が「焼け野原」となり、完全に底を打って安定するまで静観するのが、資産を守るための最善策です。欲しいカードがある気持ちは痛いほど分かりますが、焦りは禁物です。
今本当に狙うべきは「テラスタルフェスex」
世間の注目がMEGAドリームexに集まっている今だからこそ、冷静な視点を持つことが重要です。私が今、資金を投じるべきだと考えているのは、実は**「テラスタルフェスex」**です。
注目すべき3つの理由
- 市場価格の急落とバーゲンセール テラスタルフェスexの未開封ボックス相場は、先月の再販直前には約15,000円でしたが、現在は約13,000円前後まで下落しています。これを「人気が落ちた」と捉えるか、「安く買えるチャンス」と捉えるかで、将来の明暗が分かれます。
- 事実上の「絶版」に近い状況 「再販はまだあるだろう」という甘い考えは危険です。歴史を振り返ってください。去年のハイクラスパック「シャイニートレジャーex」も、次弾発売後はフェードアウトしていきました。さらに来年は「ポケカ30周年」という超特大イベントを控えています。メーカー側も過去のパックを生産している余裕はないはずです。
- 大衆心理の逆を行く 現在、多くの資金と関心はMEGAドリームexに流れています。テラスタルフェスexは一時的に忘れ去られている状態です。この「歪み」こそが最大の狙い目です。誰も見向きもしない時に仕込むのが、賢い収集家の鉄則です。
ブラッキーex SARのポテンシャル
テラスタルフェスexに収録されているトップレア、「ブラッキーex SAR」にも注目です。現在は素体美品で42,000円前後、PSA10で67,000円前後まで下落しています。
大量生産されて値崩れ必至のMEGAドリームexのカードと、既に供給が絞られ絶版に向かいつつあるブラッキー。どちらの希少価値が高くなるかは明白です。周りが新弾に浮かれている今こそ、誰にも邪魔されずに良質な個体を確保する絶好のタイミングではないでしょうか。
リーリエの決意SARと女の子サポートの行方
最後に、ポケカ相場を語る上で外せない「女の子サポート」、特に「リーリエの決意SAR」の現状について考察します。
暴落は止まらず、しかし底値感も
かつてのトップレアであった「リーリエの決意SAR」も、下落が止まらない状況が続いています。
- 9月5日時点:約176,000円
- 現在:PSA10で約78,000円
わずか2ヶ月強で約10万円もの価値が消し飛んだ計算になります。これは正常な調整というよりは、市場全体のパニック売りに近い状態です。「女の子サポートバブル」の崩壊とも囁かれていますが、私は逆にここがチャンスだと捉えています。
「腐ってもリーリエ」という真実
なぜなら、対象が「リーリエ」だからです。2023年のポケカバブルを牽引したのは、常に「がんばリーリエ」や「エクストラバトルの日リーリエ」でした。キャラクターとしての人気、ブランド力は他の追随を許しません。
17万円だったカードが7万円台で購入できる。これはリスクリワード(リスクとリターンの比率)で見れば、非常に魅力的な水準です。潜在的な需要は間違いなく存在するため、市場が落ち着きを取り戻したタイミングで、再評価されるポテンシャルを秘めています。
まとめ
今回は、波乱の展開を見せる「MEGAドリームex」の最新相場と、その裏にある狙い目の商品について解説しました。
発売直後の新弾に飛びつきたくなる気持ちをグッと抑え、市場全体を俯瞰してみると、意外な「お宝」が落ちていることに気づくはずです。
- MEGAドリームexは現在「落ちてくるナイフ」。購入は相場が安定するまで待つのが吉。
- 未開封ボックスとシングル価格の乖離が大きく、開封はリスクが高い。
- 注目が逸れている今こそ、「テラスタルフェスex」や「ブラッキー」が狙い目。
- 暴落中の「リーリエの決意」は、長期目線で見れば底値圏の可能性が高い。
相場は常に生き物です。今日の常識が明日には通用しなくなることもあります。しかし、確かな情報と冷静な判断があれば、この荒波も乗りこなせるはずです。皆さんのポケカライフがより充実したものになるよう、今後も有益な情報を発信していきます。






