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Nintendo Switch 2

【エアライダー】惜しい点まとめ|次回作に求める改善内容を徹底解説|星のカービィ

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編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、話題の新作『カービィのエアライダー』を購入しようか迷っている、あるいはプレイ中で「ここがもう少しこうなら…」というモヤモヤを感じていることだと思います。 特に、前作から22年ぶりの新作ということで期待値が高い分、実際のプレイフィールにおける「惜しい点」や、次回作に向けた「改善点」は気になるところでしょう。

この記事を読み終える頃には、本作の課題点とそれを補って余りある魅力、そして今後のシリーズに期待すべきポイントについての疑問が解決しているはずです。

この記事の要約
  • 初心者の参入障壁となるゲームスピードと情報量の多さ
  • ウエライドモード等における視認性の悪化と画面酔い
  • シティトライアルでの操作系統干渉によるストレス
  • 人気キャラクター解禁条件における過度な運要素

 

それでは解説していきます。

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現状の本作における惜しいポイント

慣れるまでの時間の長さと参入障壁の高さ

本作は発売からわずか数日で50時間以上プレイしてしまうほどの中毒性を持つ傑作ですが、手放しで万人におすすめできるかというと、少し躊躇してしまう部分があります。 その最大の要因が「慣れるまでのハードルの高さ」です。

操作自体はスティックとAボタン、時にYボタンのみという非常にシンプルな構成ですが、そのシンプルさとは裏腹に、プレイヤーが処理しなければならない情報量が膨大です。 具体的には以下の要素を瞬時に判断する必要があります。

  • 20種類以上のマシン特性
  • 16種類のコピー能力
  • 30種類以上のバトルアイテム
  • 40種類のシティトライアルイベント
  • 10種類のパワーアップアイテム
  • 18種類のコースギミック

これらを、本作特有の「高速ゲームスピード」の中で判断しなくてはなりません。 前作経験者であれば「これぞエアライド」と感じる部分ですが、完全な新規プレイヤーや、レースゲームに不慣れな層にとっては、何が起きているのか理解する前にゲームが終わってしまうという事態になりがちです。 「私には合わない」と序盤で投げてしまうプレイヤーが散見されるのも、この情報過多とスピード感のギャップが原因と言えるでしょう。

ウエライドモードにおける視認性の悪化

本作の目玉モードの一つである「ウエライド」。 上空からの固定視点でコンパクトなコースを周回するというコンセプト自体は、パーティーゲームとして非常に優秀です。 しかし、グラフィックの進化が裏目に出てしまっている部分が見受けられます。

Switch2(次世代機)の描画性能を活かしたリッチなエフェクトや演出が追加されたことで、画面が非常に賑やかになりました。 それは映像美としては素晴らしいのですが、ゲームプレイにおいては「自機の位置を見失う」という致命的な問題を引き起こしています。 特にオンライン対戦などで実力が拮抗し、複数のマシンが団子状態になった際、派手なエフェクトが重なると自分がどこを向いているのか、どちらへ進めばいいのかが瞬時に判断できなくなります。 その結果、意図しない逆走や壁への衝突を繰り返してしまい、ストレスを感じる場面が少なくありません。 カメラ設定で多少の調整は可能ですが、根本的な解決には至っていないのが現状です。

マシン乗り降りアクションの操作干渉

「シティトライアル」は本作のメインディッシュとも言えるモードであり、その中毒性は凄まじいものがあります。 今作から導入された「Yボタンによる即時マシン乗り換え」は、ゲームのテンポを上げる素晴らしい改善点です。 しかし、ここに操作上のジレンマが存在します。

Yボタンには「スペシャル技」の発動も割り当てられているため、状況によっては操作が競合してしまうのです。 具体的には、スペシャル技のゲージが溜まっている状態で目の前のマシンに乗り換えようとしてYボタンを押すと、乗り換えよりもスペシャル技の発動が優先されてしまうケースがあります。 コンマ1秒を争うシティトライアルの攻防において、乗り換えたい瞬間に技が暴発し、その隙にマシンを奪われたり攻撃を受けたりするのは非常に痛手です。 このボタン配置の重複は、プレイヤーの意図しない挙動を招く要因となっており、UIデザインとしての詰めが甘いと言わざるを得ません。

解禁条件における過度な運要素と難易度

やり込み要素として用意されている「クリアチェッカー」ですが、一部の報酬解禁条件が厳しすぎると感じます。 特にファンからの人気が高いキャラクターやカラーバリエーションの入手難易度が、プレイスキルではなく「運」に大きく左右される点は残念です。

例えば、「マホロア」の使用解禁条件。 「ウエライドでドリに乗り、同じライダーを2回弾き飛ばす」という条件ですが、これを狙って実行するのは至難の業です。 実力だけでなく、相手の動きや状況が噛み合わなければ達成できません。 また、「ダークドロッチェ」カラーの解禁条件である「エアライドでジェイミー(スペシャル敵キャラ)を倒す」というものも、そもそもジェイミーの出現率が極めて低く、「幻のポケモン」並みに出会えません。 50時間プレイしても自然には達成できず、特殊な設定(ゲームスピードを遅くする、周回数を増やす等)をしてようやく達成できるレベルです。 魅力的なコンテンツが用意されているにも関わらず、それを楽しむまでの道のりが理不尽な運要素で閉ざされているのは、非常にもったいないポイントです。

次回作に求める改善内容と要望

チュートリアルの更なる段階的な最適化

本作で追加された新モード「ロードトリップ」は、初心者の導線として非常に優秀な役割を果たしています。 しかし、次回作ではさらに一歩踏み込んだ、プレイヤーのスキルレベルに合わせた段階的なチュートリアルの実装を求めます。

現状のロードトリップはRPG形式で楽しみながら学べる良いシステムですが、そこから一気にオンライン対戦や通常のシティトライアルへ移行した際のギャップがまだ大きいです。 例えば、各テクニック(チャージダッシュ、クイックスピン、プッシュ等)ごとのミニゲーム形式の検定モードや、CPUの強さをより細かく設定できる練習モードがあれば、初心者が自信を持って対人戦へステップアップできるはずです。 また、マシンごとの特性を学ぶ際も、テキストでの説明だけでなく、実際にその特性を活かさないとクリアできない短いミッションを用意するなど、体験として体に覚えさせる工夫が欲しいところです。

視認性とエフェクトのバランス調整オプション

グラフィックの美しさとプレイのしやすさは、時にトレードオフの関係になります。 次回作では、設定画面において「エフェクトの強度」をプレイヤーが任意に調整できるオプションの実装を強く希望します。

特にウエライドや多人数でのバトルロイヤル時において、自機を目立たせるハイライト機能や、周囲のエフェクトを簡易表示にする「パフォーマンスモード」のような設定があれば、視認性の問題は大きく改善されるでしょう。 競技性を重視するプレイヤーにとっては、画面の豪華さよりも情報の明確さが優先されます。 マリオカートシリーズなどの他社レースゲームでも見られるような、プレイヤーの好みに合わせた視覚情報のカスタマイズ機能は、現代のゲームにおいて必須級の要素と言えます。

キーコンフィグの完全自由化

シティトライアルにおけるYボタンの干渉問題などを解決するためには、キーコンフィグ(ボタン配置設定)の完全な自由化が最も効果的です。 現状でも多少の変更は可能かもしれませんが、全てのアクションを任意のボタンに割り振れるようにすることで、プレイヤーそれぞれの手に馴染む操作環境を構築できます。

例えば、マシンの乗り降りをL/Rボタンに割り振ったり、スペシャル技を別のボタンに設定できれば、誤爆のストレスからは完全に解放されます。 特に本作のように使用するボタン数が少ないゲームこそ、一つ一つのボタンの役割が重要になるため、そこをユーザー側で最適化できる仕様は、次回作における必須の改善点と言えるでしょう。 プロコントローラーの背面ボタンなどにも対応できるようになれば、操作の快適性は劇的に向上します。

救済措置(アンロックキー等)の導入

クリアチェッカーの難易度が高いこと自体は、やり込み要素として否定しません。 しかし、どうしてもクリアできない、あるいは運要素が強すぎて時間がかかりすぎる項目のために、救済措置を用意すべきです。

例えば、ゲームプレイを通じて手に入る「グミ」やゲーム内通貨を大量に消費することで、任意のチェッカーを一つだけ強制的にクリア扱いにできる「ゴールデンハンマー」のようなアイテムの導入です(スマブラシリーズには存在するシステムです)。 これにより、どうしても解禁したいキャラクターがいるプレイヤーは、時間をかけてポイントを貯めることで確実に目当ての報酬を手にれることができます。 「プレイスキルで解決するか、時間とリソースで解決するか」という選択肢を提示することで、ライト層からヘビーユーザーまで、幅広い層がストレスなくコンテンツを消化できるようになるはずです。

それでも本作をプレイすべき圧倒的な魅力

ロードトリップモードの完成度

惜しい点を挙げてきましたが、それらを補って余りある魅力が本作にはあります。 特に新モード「ロードトリップ」は、単なるチュートリアルを超えた素晴らしいコンテンツです。

お題をクリアしながらマシンを強化し、ストーリーを進めていくRPG的な進行は、単調になりがちなレースゲームに明確な目的意識を与えてくれます。 最初は遅いマシンしか使えないことが、逆にゲームスピードへの適応を助け、徐々に高性能なマシンへとステップアップしていく過程で、自然とプレイヤーのスキルが向上していく設計は見事です。 また、特定のマシンが有利になるお題設定により、「食わず嫌い」していたマシンの意外な長所に気づける点も評価できます。 そして何より、後半に用意されたストーリー展開とムービーシーンは、往年のカービィファンであれば涙なしには見られないほどの「エモさ」が詰め込まれています。 このモードを遊ぶためだけに本作を購入しても損はないと言えるでしょう。

進化したシティトライアルの中毒性

前作で多くのプレイヤーを廃人にしたシティトライアルは、本作でさらなる進化を遂げています。 マップ上のギミック、イベント、アイテム配置のランダム性が強化されただけでなく、プレイするたびに地形や背景が微妙に変化する要素や、異空間「ポータル」への移動など、探索の飽きさせない工夫が随所に凝らされています。

さらに、ゲームスピードが早まったことで「5分間」という限られた時間の密度が圧倒的に濃くなりました。 一瞬の判断遅れが命取りになる緊張感と、強力なマシンを完成させた時の全能感。 これらがオンライン対戦によって、対人戦特有の駆け引きと融合し、無限に遊べるコンテンツへと昇華されています。 隠し要素として、シティトライアルのルール自体を根底から覆すようなサプライズも用意されており、開発陣の「遊び心」と「本気度」がひしひしと伝わってきます。

ギスギスしないオンライン環境の構築

対戦ゲームにおいて、オンラインの民度やストレスは重要な要素ですが、本作はその点においても非常に配慮されています。 ランクマッチの階級が色(オレンジ、レッド等)で表現され、明確な優劣が可視化されにくいデザインになっていることや、遊べば遊ぶほど積み上がる「世界勝利数」というポジティブな指標の採用など、敗北時の不快感を軽減する工夫がなされています。

また、「俺マシン」というカスタマイズ要素で作った愛機をオンラインで見せ合えるのも大きな楽しみです。 デカールやアクセサリーで装飾された個性豊かなマシンが入り乱れるレースは、勝敗を超えた「お祭り感」を演出してくれます。 殺伐としがちな対戦ゲームにおいて、ここまで平和的かつ熱狂できる環境を構築できているのは、カービィシリーズならではの強みと言えるでしょう。

歴代作品への愛に溢れたファンサービス

本作は、カービィシリーズの集大成とも言えるほどのファンサービスが詰め込まれています。 デデデ大王やメタナイトといった主要キャラはもちろん、ドロッチェ、タランザ、スージーといった通好みのキャラクターまで参戦しており、それぞれのスペシャル技も原作の動きをリスペクトした作りになっています。

特にBGMのアレンジは秀逸で、『スーパーデラックス』の「グルメレース」や『Wii』の「CROWNED」など、歴代の名曲がレース調にアレンジされて流れる瞬間は鳥肌ものです。 さらに、前作のコースがリメイクされて収録されている点も、古参ファンにはたまらないサプライズでしょう。 桜井政博氏が手掛けた初期シリーズの要素と、熊崎信也氏以降の近年のシリーズ要素が見事に融合しており、どの世代のファンがプレイしても「自分の知っているカービィ」に出会える、全方位に向けた愛を感じる作品に仕上がっています。

各モードのスペック比較

特徴 シティトライアル エアライド ウエライド
プレイ人数 最大16人 最大4人 最大4人
ゲーム性 探索・強化・バトル 周回レース 固定視点レース
初心者適正 ○(運要素あり) △(コース暗記必要) △(視認性注意)
戦略性 極めて高い ライン取り重要 瞬発力重要
主な新要素 地形変化・ポータル 新コース9種 派手な演出

まとめ

『カービィのエアライダー』は、前作の伝説的な面白さを継承しつつ、現代の技術とトレンドに合わせて正統進化した傑作です。 確かに、初心者を突き放しかねないゲームスピードの速さや、一部の視認性、UIの操作干渉といった「惜しい点」は存在します。 しかし、それらは豊富なチュートリアルモード「ロードトリップ」や、充実したオプション設定を駆使することで、ある程度は緩和可能です。

何より、一度操作に慣れてしまった後に訪れる「人馬一体」ならぬ「人マシン一体」の疾走感と、シティトライアルにおける濃密な駆け引きは、他のゲームでは味わえない唯一無二の体験です。 22年の時を経て復活したこのお祭りに参加しない手はありません。 アップデートや次回作でのさらなる改善に期待しつつ、まずは今の熱狂に身を投じてみてはいかがでしょうか。

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