編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、解禁されたばかりのランクマッチで「メガマフォクシー」が暴れている理由や、その具体的な使い方が気になっていると思います。
『ポケモンレジェンズ Z-A(PLZA)』の発売から数日が経ち、対戦環境(メタゲーム)も急速に固まりつつある今、カロス御三家の中でも頭一つ抜けた性能を誇るのがこのポケモンです。 特に新特性と素早さの仕様変更が追い風となり、対策必須の環境トップメタへと君臨しました。
この記事を読み終える頃には、メガマフォクシーを使ったランクマでの勝ちパターンと、相手にされた時の対策の疑問が解決しているはずです。
- 特性マジックガードによる定数ダメ無効が強力
- 素早さ種族値134からの超火力制圧
- 積み技とめいそうの相性が抜群に良い
- はがねタイプへの役割遂行速度が最速
それでは解説していきます。
ランクマ環境におけるメガマフォクシーの強さと立ち位置
『ポケモンレジェンズ Z-A』のランクマッチにおいて、なぜこれほどまでにメガマフォクシーが注目されているのか。 その理由は、単純な数値の高さだけでなく、今作の環境に適応した「独自の性能」にあります。
これまでのシリーズでは、どちらかと言えばマイナー寄りだったマフォクシーですが、メガシンカを得たことで評価は一変しました。 ここでは、その基本スペックと環境での立ち位置を深掘りしていきます。
通常種とメガシンカ後の種族値比較と考察
まずは、基礎となるステータス(種族値)の変化を見ていきましょう。 メガシンカによって、元々高かった特殊攻撃と素早さがさらに強化され、高速特殊アタッカーとしての完成形となりました。
| ステータス | 通常マフォクシー | メガマフォクシー | 増減 |
|---|---|---|---|
| HP | 75 | 75 | ±0 |
| 攻撃 | 69 | 69 | ±0 |
| 防御 | 72 | 82 | +10 |
| 特攻 | 114 | 154 | +40 |
| 特防 | 100 | 120 | +20 |
| 素早さ | 104 | 134 | +30 |
| 合計 | 534 | 634 | +100 |
特筆すべきは、素早さが「134」まで伸びた点です。 これは、環境に多い「130族(メガゲンガー、カプ・コケコ等の同速ライン)」を明確に上回る数値であり、 これによって「上から叩ける」範囲が劇的に広がりました。 また、特攻154という数値は、禁止伝説級に匹敵する火力指数を叩き出します。
防御面も微増しており、元々高めだった特防と合わせて、特殊技に対してはかなりの耐久力を発揮します。 「耐えて、抜いて、倒す」という、アタッカーの理想的な動きが可能になったのです。
新特性「マジックガード」がもたらす恩恵
メガマフォクシー最大の強化点と言えるのが、メガシンカで獲得した特性「マジックガード」です。 この特性は「攻撃技以外でのダメージを受けない」という効果を持ちます。 これがランクマ環境でどれほど凶悪か、具体例を挙げて解説します。
まず、「いのちのたま」を持てないメガ枠ではありますが、 ステロ(ステルスロック)やどくどく、やけど、あられ、すなあらし等のスリップダメージを一切受けません。 今作の環境では、カバルドンやバンギラスによる天候展開や、設置技を撒く戦術が流行していますが、 メガマフォクシーはそれらを完全に無視して場に出ることができます。
また、相手の「のろい」や「やどりぎのタネ」といった耐久型の削り戦術も無効化できるため、 受けループ(耐久ポケモンで固めた構築)に対しても滅法強いという特徴があります。 「魔法使い」のモチーフ通り、搦め手が一切通じない純粋な火力勝負を相手に強いることができるのです。
カロス地方の対戦環境における有利不利
『PLZA』の舞台であるミアレシティを中心とした環境では、はがねタイプやフェアリータイプが多く採用されています。 特に、メガクチートやギルガルド、クレッフィといった「はがね・フェアリー」複合のポケモンに対して、 メガマフォクシーの「ほのおタイプ」は攻撃・防御の両面で有利を取れます。
一方で、あくタイプやゴーストタイプの物理技には注意が必要です。 特に「ふいうち」を持つポケモン(キリキザンやメガアブソルなど)は天敵となります。 しかし、後述する補助技を駆使することで、これらの苦手な相手に対しても読み合いに持ち込むことが可能です。
【結論構成】エース運用型メガマフォクシー育成論
ここからは、実際に私がランクマッチで使用し、勝率8割超えを記録した「エース運用型」の具体的な育成論を紹介します。 メガマフォクシーの強みを最大限に活かすなら、この構成から始めることを強くおすすめします。
性格と努力値配分の最適解
性格:おくびょう(素早さ↑ 攻撃↓) 努力値:CS252 B4 実数値(メガ時):150-x-103-206-140-204
性格は「おくびょう」一択です。 前述した通り、激戦区である素早さ130族や、準速スカーフ持ちを抜くためには、素早さ補正が必須となります。 特に、同速対決やミラーマッチが発生しやすい環境初期において、最速を切るメリットはありません。
努力値は、特攻(C)と素早さ(S)に振り切る「ぶっぱ」配分が最も安定します。 余りの4は防御(B)に振ることで、先制技(かげうち、しんそく等)への乱数をわずかにずらすことができます。 奇をてらって耐久調整をするよりも、まずは上から高火力を押し付ける方が、このポケモンの役割には合致しています。
確定技と選択技の解説
技構成は、自身の役割遂行能力を高めるフルアタ(フルアタック)気味の構成か、 積み技を入れた抜きエース構成かの二択になりますが、今回は汎用性の高い構成を紹介します。
【確定技】
- マジカルフレイム(専用強化) 今作で威力が85に底上げされ、さらに「特攻確定ダウン」の効果を持つ専用技。 命中100で安定しており、撃ち合うだけで相手の火力を削げるため、特殊アタッカーとの対面で圧倒的に強くなります。 「だいもんじ」よりも命中安定を重視する場合、メインウェポンとして採用されます。
- サイコキネシス / サイコショック 一致エスパー技。 「サイコキネシス」は安定した火力が出ますが、特殊受け(ハピナス等)を意識するなら、防御でダメージ計算を行う「サイコショック」が優先されます。 環境に特殊受けが多い現在は、サイコショックの採用率が高まっています。
【選択技】 3. くさむすび / ソーラービーム 苦手なみずタイプ、いわタイプ、じめんタイプへの打点。 特に重量級の多いじめんタイプ(ラグラージ、カバルドン)には「くさむすび」が刺さります。 晴れパで運用する場合は、高威力のソーラービームも候補に入ります。
- めいそう / わるだくみ 崩し性能を高める積み技。 「めいそう」は特防も上がるため、特殊との撃ち合いにさらに強くなります。 「わるだくみ」は一気に特攻を2段階上げられるため、受け回し構築を強引に突破する際に重宝します。 個人的には、サイクル戦を意識するなら「めいそう」、対面性能重視なら「わるだくみ」を推奨します。
持ち物とテラスタイプの考察(PLZA環境仕様)
持ち物:マフォクシーナイト これは固定です。 メガシンカ枠を使用するため、他の持ち物は選択できません。 メガストーンを持たせることで、バトル開始直後から高い素早さを活かした展開が可能になります。 (※今作ではメガシンカしたターンからメガ後の素早さが適用される仕様のため、初手から動けます)
サブ要素:相性の良い味方のサポート メガマフォクシーは「ステルスロック」が痛手になりませんが、物理耐久は並程度です。 そのため、壁貼り(リフレクター)ができるサポート役や、 苦手な物理アタッカーを威嚇(いかく)で牽制できるポケモン(ランドロスやギャラドス)と組ませるのが定石です。
立ち回りの基本と注意すべき天敵
育成が終われば、次は実戦での立ち回りです。 高い素早さと火力を持ちますが、決して「脳死で技を撃っているだけで勝てる」ポケモンではありません。 相手の構築を見て、通せるかどうかを判断する選出眼が問われます。
序盤・中盤・終盤の動き方
【序盤:様子見と荒らし】 先発で出す場合は、相手の素早さを確認しつつ「マジカルフレイム」で負担をかけに行きます。 相手が物理アタッカーに交代してきそうな場面では、あえて「おにび」(技スペースがあれば)を撒くなどして、後続の負担を減らす動きも強力です。 基本的には、有利対面を作って相手のサイクルを崩壊させる「崩し役」を担います。
【中盤:有利対面の維持】 味方のとんぼがえりやボルトチェンジから、無償降臨を狙います。 特性「マジックガード」のおかげで、相手が設置したステロ等のダメージを受けずに着地できるのが最大の強みです。 ここで「わるだくみ」や「めいそう」を積む隙を作れれば、そのまま3タテコースが見えてきます。
【終盤:スイーパーとして】 相手のポケモンが疲弊した終盤、高速高火力で残党を狩り取る「スイーパー(掃除屋)」としての役割もこなせます。 HPが削れていても、先制技さえなければ上から縛れる範囲が広いため、最後まで勝ち筋を残せるポケモンです。
苦手なポケモンとその対策方法
最強クラスのメガマフォクシーにも、明確な天敵が存在します。 これらが相手のパーティにいる場合は、選出を控えるか、明確な回答を用意しておく必要があります。
1. バンギラス(メガ含む) タイプ相性で圧倒的に不利です。 特防が高く、すなあらしでさらに特防が上がるため、こちらの攻撃がほとんど通りません。 「きあいだま」を採用していればワンチャンありますが、命中不安のリスクが高すぎます。 対策としては、味方の格闘タイプ(メガルカリオ、ローブシン等)で処理するか、とんぼがえりで逃げるのが賢明です。
2. ゲッコウガ(へんげんじざい) カロス御三家の宿命的なライバル。 素早さ種族値122と、メガマフォクシー(134)より遅いものの、 「かげうち」や「みずしゅりけん」といった先制技を持っている可能性が高いです。 特に物理型のダストシュート採用個体などは一撃で倒されるリスクがあります。 スカーフ持ちの可能性も考慮し、対面させない立ち回りが重要です。
3. ヒードラン 特性「もらいび」で炎技を無効化され、エスパー技も半減されます。 こちらからの有効打がほとんどなく、相手からは「だいちのちから」で弱点を突かれます。 地面技(めざめるパワー地などがあれば別ですが)がない限り、完封される恐れがあります。
応用編:環境メタを意識した変化球ビルド
王道のエース型を紹介しましたが、ランクマ上位帯では対策が進んでいるため、 意表を突く型も開発されています。 ここでは、上級者向けの少し変わった、しかし刺さる時は劇的に刺さるビルドを紹介します。
耐久調整「おにび」起点作り型
性格:おくびょう 努力値:H204 B52 S252 技構成:マジカルフレイム / おにび / ちょうはつ / あさのひざし
アタッカーと思わせて、物理アタッカーを機能停止にする型です。 高い素早さからの「おにび」は、ガブリアスやメガガルーラといった物理エースに強烈に刺さります。 さらに「マジカルフレイム」で特攻も下げられるため、両刀アタッカーに対しても弱体化を狙えます。 回復技を入れることで場持ちを良くし、相手のダイマックス(※PLZAにダイマがあるかは不明ですが、強力な攻撃)ターンを枯らすような動きも可能です。
サイクル破壊「サイコフィールド」型
性格:ひかえめ(特攻↑ 攻撃↓) 努力値:CS252 ベース 技構成:ワイドフォース / サイコキネシス / ほのおのまい / トリックルーム(または守る) 味方:イエッサン(サイコメイカー)
ダブルバトルや、味方のサポートを前提とした超火力特化型です。 サイコフィールド下での「ワイドフォース」は、半減相手ですら消し飛ばすほどの火力を持ちます。 メガシンカ枠を消費してでも、瞬間火力を追求したいトレーナーにおすすめです。 特に受けループを絶対に許さない構成として、一部のランカーから注目されています。
メガマフォクシーと相性の良いパートナー
単体でも強いメガマフォクシーですが、チーム単位で補完を取ることで真価を発揮します。 構築を組む際に優先して採用したい、相性抜群のパートナーを3匹ピックアップしました。
サザンドラ
相性補完の代名詞「サザンガルド」ならぬ「サザンフォクシー」。 マフォクシーが苦手なゴースト、あくタイプをサザンドラが受け、 サザンドラが苦手なフェアリー、かくとうをマフォクシーが受けます。 サザンドラは「とんぼがえり」を使えるため、対面操作もしやすく、非常にサイクルの回しやすい組み合わせです。
マリルリ
マフォクシーの弱点である、みず、あく、ドラゴン技を半減以下で受けられます。 特に、マフォクシーが止まるバンギラスやサザンドラに対して、マリルリは圧倒的に強いです。 「ちからもち」による物理火力で、特殊主体のマフォクシーとは攻めのベクトルが異なるのも評価点。 相手の物理受けをマフォクシーで焼き、特殊受けをマリルリで殴るという役割分担が明確です。
ナットレイ
炎タイプとの相性が良いはがね・くさタイプ。 マフォクシーが苦手な水タイプや岩タイプを受け止め、逆にナットレイの4倍弱点である炎タイプをマフォクシーが受けます(特性でもらいび…はありませんが、半減で受けつつ起点にできます)。 ステルスロックや宿り木での削りサポートも、全抜きを狙うマフォクシーの射程圏内に入れる手助けとなります。
ダメージ計算:主要な仮想敵への確定数
最後に、実戦で役立つダメージ計算を載せておきます。 これを頭に入れておくだけで、強気に行ける場面と引くべき場面の判断が早くなります。 (※メガマフォクシー C特化 ランク補正なしで計算)
【攻撃面】
- H252 ギルガルド(シールドフォルム)
- マジカルフレイム:確定2発(52.0%〜62.2%)
- オーバーヒート(採用時):高乱数1発(87.5%〜)
- H4 メガルカリオ
- マジカルフレイム:確定1発(120%〜)
- サイコキネシス:確定1発(等倍でも十分落ちる)
- H252 フシギバナ(メガ含む)
- サイコショック:確定1発(特性あついしぼうを無視してエスパー技で突破可能)
- H252 カプ・レヒレ
- サイコキネシス:乱数2発(40.0%〜48.0%)※ステロ込みで確2
- くさむすび:確定2発(55%〜65%)
【防御面】
- A252 陽気ガブリアス
- じしん:確定1発(さすがに耐えません。おにびを入れるか引くかが必要)
- C252 臆病カプ・コケコ
- 10まんボルト:確定2発(65.0%〜78.0%)
- マジカルフレイムを入れた後なら確定耐えして返しで倒せます。
- A特化 ハッサム
- テクニシャン補正バレットパンチ:確定3発(35%〜42%)
- 余裕を持って耐えるので、後出しからでも処理可能です。
まとめ
今回の記事では、『ポケモンレジェンズ Z-A』で猛威を振るうメガマフォクシーについて、その強さの秘密と育成論を解説しました。 「魔女」の名にふさわしいトリッキーさと、圧倒的な破壊力を兼ね備えたこのポケモンは、使いこなせばランクマッチのレートを爆発的に上げるポテンシャルを秘めています。
- CSぶっぱの「おくびょう」型が基本にして最強
- 特性「マジックガード」を活かして定数ダメ構築をカモにする
- バンギラスや先制技持ちには引く勇気を持つ
- サザンドラやマリルリとの相性補完でサイクルを回す
特に、今作で強化された「素早さ134」というラインは、多くの強豪ポケモンを上から叩ける絶妙な数値です。 まだ対策が浸透しきっていない今のうちに、ぜひ育成してランクマで無双してみてください。 あなたのパーティの絶対的なエースとして、勝利をもたらしてくれるはずです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 次回の記事では、メガマフォクシー対策として数が増えている「とつげきチョッキ」持ちポケモンの考察を行う予定です。 それでは、良きポケモンライフを!






