編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年に発売された期待作「Pokémon LEGENDS Z-A(ポケモンレジェンズ Z-A)」(以下、ポケモンZA)に隠された伏線や、そこから噂される「都市伝説」が気になっていると思います。
ポケモンZAは、あの「カロス地方」の中心都市「ミアレシティ」が舞台。 しかも「レジェンズ」の名を冠していることから、過去作「レジェンズ アルセウス」のように、歴史やポケモンの根幹に迫る壮大なストーリーが期待されています。 すでに公開されているティザーPVや、過去作「ポケットモンスター X・Y」(以下、ポケモンXY)に散りばめられた謎から、ファンの間では様々な憶測が飛び交っています。
この記事を読み終える頃には、ポケモンZAにまつわるディープな都市伝説と、その背景にある壮大な世界観についての疑問が解決しているはずです。
- ポケモンZAの舞台と過去作の伏線
- 衝撃的な都市伝説10選の詳細解説
- キャラ・ポケモン・世界線の関係性
- ZAで解明が期待される謎の考察
それでは解説していきます。
ポケモンZA 都市伝説10選(前編)
ポケモンZAの発表は、多くのポケモンファン、特に「カロス地方」に思い入れのあるプレイヤーに衝撃を与えました。 ミアレシティの「都市再開発計画」というキーワード、そして「A」と「Z」という対照的なアルファベット。 これらは何を意味するのでしょうか。 まずは、ポケモン世界全体の根幹に関わる都市伝説から見ていきましょう。
都市伝説1: ポケモン世界はすべて繋がっている?(世界線考察)
まず最初の都市伝説は、ポケモンの「世界線」に関する考察です。 これまでのシリーズをプレイしていると、「本当に全部の話が繋がっているの?」と疑問に思ったことはありませんか。
ポケモンZAの発表で、この世界線の繋がりがより強固に示唆されました。 例えば、ポケモンXYから5年後の世界であることや、NPCの会話から他の地方の動向が伺える点です。
他地方とのリンク
ポケモンXYや、そのリメイクとされる「オメガルビー・アルファサファイア」(ORAS)では、他地方の存在が明確に語られています。
ポケモンZAでも、ミアレシティという国際的な大都市が舞台である以上、多くの地方からの訪問者がいるはずです。 過去作では、「ガラル地方」のチャンピオンについて「あのダンデですら負けたんだから」と言及するNPCがいました。 これは「ソード・シールド」の主人公がダンデを破った後の時間軸であることを示しています。
また、「ブラック・ホワイト」の舞台「イッシュ地方」から来た人物が「ヒスイ地方(レジェンズ アルセウスの舞台)」から無事に戻ってきた、という話も出てきます。 これらを総合すると、「本編」と呼ばれるシリーズ(赤緑、金銀、RSE、DPt、BW、XY、SM、剣盾、SV)や「レジェンズ アルセウス」は、基本的に同じ一つの大きな世界線、または密接に繋がった時間軸上に存在すると考えるのが自然です。
パラレルワールドの存在
しかし、話はそう単純ではありません。 「全てのシリーズが繋がっているわけではない」という証拠も存在します。 それが「パラレルワールド(並行世界)」の概念です。
最も分かりやすい例が、リメイク版(ORAS)と原作(ルビー・サファイア・エメラルド)の違いです。 ORASでは「メガシンカ」が登場しますが、原作のホウエン地方にはメガシンカは存在しませんでした。 ORASの追加エピソード「デルタ」では、この違いが「メガシンカが存在しない、よく似た別の世界(原作の世界)」の存在を示唆する形で語られます。
さらに「ウルトラサン・ウルトラムーン」(USUM)で登場した「レインボーロケット団」は、各シリーズで主人公に敗れたはずの悪の組織のボスたちが、「自分たちの野望を達成した世界線」から時空を超えてやってきた、という衝撃的な設定でした。 これは、主人公が存在しない、あるいは敗北した可能性のある「ifの世界」がパラレルワールドとして存在することを示しています。
ポケモンZAはどの世界線か?
では、ポケモンZAはどの世界線に属するのでしょうか。 「レジェンズ」の名を冠していることから、ヒスイ地方の物語(レジェンズ アルセウス)と深く関わることは間違いありません。 ヒスイ(過去のシンオウ)で起こったことが、カロス地方の「未来」(ミアレシティ再開発)にどう影響するのか。
ポケモンXYは「メガシンカ」が初登場した作品であり、メガシンカが存在する世界線です。 ポケモンZAも当然、メガシンカが物語の核となるでしょう。 ロゴにメガシンカのマークが描かれていることからも、これは確定事項と言えます。
この都市伝説が示唆するのは、ポケモンZAが単なるミアレシティの物語に留まらず、「メガシンカ」という現象を軸に、ヒスイ(過去)とカロス(未来)、さらにはメガシンカが存在しなかったかもしれない並行世界との関係性まで描くのではないか、ということです。
都市伝説2: カロスに準伝説がいない衝撃の理由(三銃士カロス出身説)
ポケモンXYには、他のシリーズではお馴染みの「準伝説ポケモン」のトリオ(例:三鳥、三犬、三湖など)が存在しません。 伝説のポケモンはゼルネアス、イベルタル、ジガルデの3体のみです。
ポケモンZAで新しく追加されるのでは?と期待されていますが、なぜ最初からカロス地方には準伝説がいなかったのでしょうか。
この謎に対する、非常に興味深い都市伝説があります。 「カロス地方の準伝説ポケモンは、第5世代(イッシュ地方)のコバルオン、テラキオン、ビリジオン、そしてケルディオだったのではないか」という説です。
3000年前のカロス戦争
この説の根拠は、ポケモンXYの根幹にある「3000年前のカロス戦争」です。 この戦争は非常に大規模なもので、多くのポケモンと人々の命が失われました。 イッシュ地方の準伝説であるコバルオン、テラキオン、ビリジオン(通称:三銃士)の設定には、「人間たちの起こした戦によって住処の森を焼かれ、人間と激しく争った」という過去があります。
もし、この「人間たちの起こした戦」が、国をまたぐほどの規模だった「カロス戦争」と同一、あるいは密接に関連していたとしたらどうでしょうか。 NPCの会話から、カロス戦争の相手は「ガラル地方」だったのではないかという考察もありますが、イッシュ地方も巻き込まれていた可能性は否定できません。
フランス(カロス)と三銃士(イッシュ)
さらに強力な根拠があります。 コバルオンたちがモチーフにしているのは、フランス文学の「三銃士」です。 そして、カロス地方のモデルが「フランス」であることは、あまりにも有名です。
イッシュ地方(モデル:アメリカ・ニューヨーク)に、なぜフランス文学モチーフのポケモンがいるのか? この違和感こそが、この都市伝説の核心です。
つまり、こう考えられます。 「コバルオンたちは元々カロス地方に住んでいた準伝説ポケモンだった。 しかし、3000年前のカロス戦争で人間たちに失望し、住処を焼かれたため、遠くイッシュ地方へと逃げ延びた。 その結果、現代のカロス地方には準伝説ポケモンが存在しない」
これは、ポケモンの設定と現実の地理・文化が見事にリンクした、非常に説得力のある都市伝説です。 ポケモンZAがカロス地方の「過去」ではなく「未来(再開発)」を描くとしても、この戦争の遺産や歴史に触れないわけにはいきません。 もしかすると、ZAの物語を通じて、イッシュ地方との意外な繋がりが明かされるかもしれません。
都市伝説3: AZとNの知られざる関係性(王の末裔説)
ポケモンXYの物語において、最も謎多き重要人物が「AZ(エーゼット)」です。 3000年前のカロス地方の王であり、戦争で失った愛するポケモン「フラエッテ」を蘇らせるために「最終兵器」を作り、戦争を終わらせた人物。 しかし、その代償として永遠の命を得て、現代まで彷徨い続けています。
一方、ポケモンBW(ブラック・ホワイト)にも、印象的なキャラクター「N(エヌ)」がいます。 ポケモンを人々から解放するという思想を持ち、プラズマ団の「王」として主人公の前に立ちふさがりました。
一見、カロス地方とイッシュ地方、異なる作品のキャラクターであるAZとN。 しかし、この二人には奇妙な共通点があり、深い関係があるのではないかという都市伝説が存在します。
AとZ、そしてN
まず注目すべきは、その名前です。 「AZ」はアルファベットの「始まり(A)」と「終わり(Z)」を意味します。
「N」はアルファベットのちょうど「真ん中(14番目)」に位置します。 これは偶然でしょうか。
「王」という共通点
次に、二人の立場です。 AZは正真正銘、3000年前の「カロス地方の王」でした。 Nは、プラズマ団のゲーチスによって「王」として育て上げられ、本人も「古代の王の末裔」である可能性が示唆されています。
イッシュ地方には「Nの城」と呼ばれる、ゲーチスがNのために用意した城があります。 カロス地方には、AZがかつて居城としていたであろう「パルファム宮殿」があります(設定上、宮殿は300年前に別の王が建てたとされていますが、AZの時代の王宮がどこにあったのかは謎です)。 どちらも「王」や「高貴な身分」を象徴する場所と深く関わっています。
ポケモンへの「愛」
最も重要な共通点は、二人とも「ポケモンのため」に行動していた(あるいは、そう信じていた)点です。 AZは、愛するフラエッテを蘇らせたいという歪んだ愛から最終兵器を作りました。 Nは、ポケモンを人間の束縛から解放したいという純粋(だが歪められた)な思想から、イッシュ地方の王として君臨しようとしました。
二人の行動は、結果的に世界に大きな影響を与えましたが、その根底にはポケモンへの強すぎる想いがあります。
NはAZの(遠い)末裔なのか?
これらの共通点から、「Nは、古代の王であったAZの血を引く、遠い末裔なのではないか」という都市伝説が生まれました。 BWの作中で、Nとゲーチスの名前が「ハルモニア」という姓であることが明かされます。 そして、イッシュ地方の海底遺跡には「ハルモニア王」という古代の王に関する記述があります。
もし、AZがカロス戦争の後、あるいはその子孫が何らかの理由でイッシュ地方に渡り、その血筋が「ハルモニア王家」として続き、Nに至ったとしたら……。 これは非常に壮大なロマンです。
ポケモンZAの舞台はミアレシティ。 AZが終戦後、どこで何をしていたのかは不明ですが、彼がカロス地方の歴史の「Z(終わり)」を見届けるために、再び物語に絡んでくる可能性は高いです。 その時、Nとの関係性について、何らかの手がかりが示されるかもしれません。
都市伝説4: ジガルデとネクロズマの奇妙な共通点
ポケモンXYのパッケージを飾るゼルネアス(生命)とイベルタル(破壊)に対し、その二体のバランスを監視し、カロス地方の生態系を守る存在が「ジガルデ」です。
ジガルデは「セル」や「コア」と呼ばれる無数の細胞のような存在が集まってできており、10%フォルム、50%フォルム(XYで登場した姿)、そして真の姿である「パーフェクトフォルム」へとフォルムチェンジします。
一方、第7世代「サン・ムーン」(SM)の舞台アローラ地方には、「ネクロズマ」という謎多き伝説のポケモンが登場します。 このジガルデとネクロズマには、全く異なる地方のポケモンとは思えないほど奇妙な共通点が多く、深い関係があるという都市伝説があります。
フォルムチェンジと専用技
ジガルデはフォルムチェンジすることで、専用技も変化します。 特にパーフェクトフォルムが放つ「コアパニッシャー」は強力です。 ポケモンZAのティザーPVでは、ジガルデ・パーフェクトフォルムがメガシンカ(?)のような演出で登場し、「むげんのきこう(無窮の奇行?)」という新たな技(あるいは特性?)が示唆されました。 ※追記:後の情報で「むげんのきこう」は技名ではなく、ジガルデの特性やシステムに関連するキーワードの可能性が高いとされています。 フラダリ(XYの敵ボス)は、ジガルデのメガシンカ(パーフェクトフォルム化)を見て「Zワザを想起させる」と発言していました。
ネクロズマもまた、ソルガレオやルナアーラを取り込み、「ウルトラネクロズマ」へとフォルムチェンジします。 ウルトラネクロズマが放つ専用技「フォトンゲイザー」は、「てんこがすめつぼうのひかり(天焦がす滅亡の光)」というZワザに変化します。
- ジガルデ:フォルムチェンジで専用技「コアパニッシャー」など。
- ネクロズマ:フォルムチェンジで専用技「フォトンゲイザー」がZワザ「天焦がす滅亡の光」に。
どちらもフォルムチェンジによって、光や裁きをイメージさせる強力な専用技を放つ点が酷似しています。
名前のZとN
さらに、こんなこじつけのような都市伝説もあります。 ジガルデ(Zygarde)の頭文字は「Z」。 ネクロズマ(Necrozma)の頭文字は「N」。 「Z」の文字を90度回転させると「N」になります。 これは、さすがに考えすぎかもしれませんが、開発者が意図的に関連性を持たせた可能性もゼロではありません。
プリズムと光
決定的なのが「光」と「プリズム」というキーワードです。 ネクロズマは「プリズムポケモン」に分類されます。 一方、カロス地方ミアレシティの象徴であり、ジムでもある建物は「プリズムタワー」と呼ばれています。
ネクロズマは元々、異次元(ウルトラホール)からやってきた存在で、光をエネルギー源としています。 ジガルデもまた、生態系の秩序(光=生命の源)を守る存在です。
この都市伝説が意味するのは、ジガルデとネクロズマは、それぞれカロスとアローラという異なる次元(あるいは世界)において、「光」や「生態系のエネルギー」を管理・制御するという、似た役割を持つ対のような存在ではないか、ということです。
ポケモンZAの舞台はミアレシティ。 その中心にある「プリズムタワー」が、ネクロズマのような「光」に関連する存在と何らかの繋がりを持っていたとしても、不思議ではありません。
都市伝説5: メガシンカは「先祖返り」なのか?
ポケモンZAの核となるシステム「メガシンカ」。
ポケモンXYで登場したこの現象は、「進化を超える進化」とされ、トレーナーとの絆(キーストーン)とポケモンが持つメガストーンが共鳴することで発動します。
しかし、そのメガシンカした姿について、「あれは本当に“進化”なのか? むしろ“先祖返り”ではないか?」という都市伝説が根強く囁かれています。
先祖返り説の根拠
この説の根拠とされるポケモンはいくつかいます。
- メガリザードンY: 姿(特に角の形状)が、進化前であるリザードの角に似ている。
- メガプテラ: ポケモン図鑑の説明に「この姿が真のプテラであると主張する学者もいる」という衝撃的な記述があります。
- メガライチュウY(DLCで登場と仮定した場合): もしZAで登場するなら、その姿はピカチュウの特徴を色濃く残すかもしれない、という憶測があります(これはまだ噂の段階ですが)。
これらの例から、メガシンカとは、現代のポケモンが失ってしまった「太古の姿」や「より野生に近い力」を、メガエネルギーによって一時的に取り戻す現象、すなわち「先祖返り」であるという説が生まれました。
暴走する力と「可能性」
しかし、私は「メガシンカ=全てが先祖返り」と考えるのは早計だと考えています。 メガシンカには、もう一つの側面があります。 それは「過剰なエネルギーによる負担と暴走」です。
「サン・ムーン」の図鑑説明では、メガシンカしたポケモンの多くが、その強すぎる力に苦しんでいたり、闘争本能が剥き出しになっていたりする様子が描かれています。 例えばメガボーマンダは「トレーナーにさえ襲いかかる」とされています。
ポケモンZAのティザーPVでは、「暴走メガシンカ」のような現象が描かれていました。 これは、ミアレシティに溢れた過剰なメガエネルギーによって、ポケモンが強制的にメガシンカさせられている状態だと考えられます。
つまり、メガシンカとは、単なる「先祖返り」ではなく、「ポケモンの遺伝子に眠る“可能性”を無理やり引き出す現象」と言えるかもしれません。 その結果が、たまたま先祖の姿に似ることもあれば(メガプテラ)、全く新しい異形の姿(メガミュウツーX/Yなど)になることもある。
ポケモンZAでは、このメガシンカの「光と闇」の部分、つまりトレーナーとの絆による制御された進化と、都市エネルギーによる暴走進化の対比が描かれるのではないでしょうか。
ポケモンZA 都市伝説10選(後編)
後半は、カロス地方、特にミアレシティに焦点を当てた、より局所的かつディープな都市伝説をご紹介します。 これらの謎が、ポケモンZAの「都市再開発計画」とどう関わってくるのか、想像しながらお読みください。
都市伝説6: XYでカロス新ポケモンがメガシンカできなかった理由
メガシンカが初登場したポケモンXY。 しかし、ここで一つの大きな疑問が残りました。 「なぜ、カロス地方で新登場したポケモン(第6世代のポケモン)は、ほとんどメガシンカできなかったのか?」
当時、メガシンカが与えられたのは、リザードンやミュウツー、ルカリオなど、主に過去作の人気ポケモンたちでした。 カロス地方のポケモンでメガシンカできたのは、幻のポケモンである「ディアンシー」ただ一体(それもORASで追加)。 御三家(ブリガロン、マフォクシー、ゲッコウガ)さえ、メガシンカしませんでした(ゲッコウガは後に「キズナヘンゲ」という別形態を得ましたが)。
この不可解な事態には、カロス地方の「ある施設」が関係しているという都市伝説があります。
百刻の日時計とディアンシー
その施設とは、カロス地方の南東にある「ヒャッコクシティ」に存在する「百刻(ひゃっこく)の日時計」です。
この日時計は、夜8時から1時間だけ不思議な光を放ち、その時間帯だけカロス地方に埋まっているメガストーンが反応するという、メガシンカと密接な関係を持つ施設です。
一方で、カロス地方唯一のメガシンカポケモン「メガディアンシー」。 ディアンシーは「ほうせきポケモン」であり、自らダイヤモンドを作り出す能力を持ちます。 映画の設定では、ディアンシーが作り出す「聖なるダイヤ」が、国のエネルギー源とされていました。 そして、メガディアンシーの図鑑説明には「光を浴びると、裸眼では見えないほどの輝きを放つ」とあります。
日時計がエネルギーを抑制していた?
ここから、こんな考察が成り立ちます。 「百刻の日時計」は、単にメガストーンに反応するだけでなく、カロス地方全体のメガシンカエネルギーを「制御」あるいは「抑制」する役割を持っていたのではないか。
そして、その日時計のエネルギー源、あるいは制御の鍵となっていたのが、ディアンシー(あるいはその一族)の持つ「光」や「ダイヤ」の力だった。
ポケモンXYの時代、カロス地方のポケモンたちは、この日時計の「抑制力」によって、メガシンカするほどのエネルギーを得ることができなかった。 しかし、ディアンシーだけは、自らがエネルギー源(あるいは鍵)そのものであるため、例外的にメガシンカが可能だった(あるいは、ORASの時代になって可能になった)。
では、ポケモンZAではどうなるのか。 舞台はミアレシティ。ティザーPVでは「都市再開発計画」が進行中です。 この再開発によって、ミアレの「プリズムタワー」(都市伝説4参照)や、あるいはカロス地方全土のエネルギーバランスが変化した。 その結果、XY時代には「抑制」されていたメガエネルギーが溢れ出し、「暴走メガシンカ」を引き起こし、同時に、これまでメガシンカできなかったカロス地方のポケモンたち(御三家など)もメガシンカできるようになる……。
これは、ポケモンZAでカロス御三家のメガシンカが登場することへの、壮大な伏線かもしれません。
都市伝説7: 最終兵器の本当の正体とは
ポケモンXYの物語の根幹を成す「最終兵器」。 3000年前、王AZが愛するフラエッテを蘇生させるために作り、そして戦争を終わらせるために使用した禁断の装置です。
現代では、フレア団のボス・フラダリがこれを再起動させ、世界を一掃しようとしました。
この最終兵器の「正体」について、我々は「ポケモンの生体エネルギーを利用した破壊兵器」だと理解しています。 しかし、そのエネルギー源には、さらに深い秘密があるという都市伝説があります。
ゼルネアスとイベルタルの魔力
フラダリラボのモニターをよく見ると、最終兵器の起動システムに関する図解があります。 そこには、最終兵器が「ゼルネアス(繭の状態)」と「イベルタル(繭の状態)」の2つをエネルギー源として必要不可欠としている様子が描かれています。
ポケモンXYのストーリーでも、フレア団はゼルネアスかイベルタル(バージョンによって異なる)を捕獲し、エネルギーを吸収しようとしました。
ここで、二体の伝説のポケモンの権能を思い出してみましょう。
- ゼルネアス: 「生命」と「再生」を司る。周囲に命を与える。
- イベルタル: 「破壊」と「死」を司る。周囲の命を吸い取る。
そして、この二体のバランスを監視するのが、生態系の秩序を司る「ジガルデ」です。
秩序を破壊する装置
つまり、最終兵器の本当の正体とは、単なるエネルギー兵器ではありません。 「“生命”と“破壊”のエネルギーバランスを強制的に操作する装置」だったのです。
AZは、フラエッテを蘇生させるために、まず「生命(ゼルネアス)」の力を使いました。 しかし、彼の怒り(復讐心)は、次に「破壊(イベルタル)」の力を暴走させ、戦争を終わらせる(=全てを破壊する)ために兵器を転用させたのです。 この時、カロス地方の生態系バランスは著しく乱れたはずです。 その結果、秩序を司るジガルデが「セル」の状態にまで弱体化、あるいは分散してしまったのではないでしょうか。
この都市伝説は、ポケモンZAに登場するジガルデの「新たなフォルム(あるいはメガシンカ?)」と深く関わってきます。 ポケモンXYの時代、最終兵器(の残骸)はミアレシティの地下深くに存在していました。 ミアレシティの「都市再開発」は、この禁断の兵器のエネルギー(あるいは、それによって乱された秩序)を、今度こそ「都市を豊かにするため」に利用しようとする試みなのではないでしょうか。
そして、「Z-A」の「Z」はジガルデ(Zygarde)を、「A」はAZを指し、3000年前の「始まり(A)と終わり(Z)」の因縁に、ジガルデが関わる物語であることを示唆しているのかもしれません。
都市伝説8: ミアレシティ外「謎の青い光」の正体
これは、ポケモンXYのプレイヤーの間で、当時からまことしやかに囁かれていた都市伝説です。 ミアレシティの高い建物(プリズムタワーなど)から外を眺めたり、あるいはプログラムの隙間(バグ)を利用してマップの外側を覗き見たりすると、「遠くに謎の青い光が見える」という報告が相次ぎました。
もちろん、これは単なるグラフィックのバグや、データ配置のミスである可能性が一番高いです。 しかし、ポケモンファンはそこに「意味」を見出そうとします。
ボルケニオンの仕業?
一つの説として挙げられたのが、幻のポケモン「ボルケニオン」の存在です。 ボルケニオンは、カロス地方の地図の南東、ミアレシティから見て右側(地図上)にある、通常では行けない特殊な地形の場所に生息していると噂されていました(後に映画や配布で登場)。
ボルケニオンは「水蒸気爆発で地形を変える」という伝承があり、その爆発光が「青い光」の正体ではないか、という説です。 しかし、光が見える位置関係から、この説は少し無理があるとも言われています。
ミアレシティの外側への「伏線」
この都市伝説が今、再び注目されているのは、ポケモンZAの存在があるからです。 「あの青い光は、単なるバグではなく、開発者が意図的に仕込んだ“ミアレシティの外側”への伏線だったのではないか」
ポケモンZAの舞台は「ミアレシティ」とされていますが、「レジェンズ アルセウス」がコトブキムラを拠点に広大なヒスイ地方を冒険したように、ZAもミアレシティを拠点に、これまで行けなかったカロス地方の未開拓エリア(あるいは再開発によって変化したエリア)へ冒険に出る可能性は高いです。
あの「青い光」の正体が、新たな街なのか、未知のポケモンの生息地なのか、それとも最終兵器に関連する施設なのか……。 ポケモンZAでミアレシティの外側が描かれる時、この長年の都市伝説の答え合わせができるかもしれません。
都市伝説9: XYの幽霊は実在の事件がモデル?
ポケモンシリーズには、時折ゾッとするようなホラー要素が盛り込まれます。 ポケモンXYにおける最も有名なホラー要素が、「ミアレシティの幽霊」です。
ミアレシティのノースサイドストリートにある、とあるビルの2階。 そこに入ると突然BGMが消え、カメラが固定され、背後に半透明の女性の幽霊が出現します。 そして彼女は「あなたは ちがう……」という謎の言葉を残し、足音も立てずに消えていきます。
この演出は多くのプレイヤーを恐怖させ、この幽霊の正体について様々な考察がなされました。
ホテルシュールリッシュの女性
この幽霊と同一人物ではないかと噂される女性が、ミアレシティの「ホテル・シュールリッシュ」の4階にも登場します。 その女性は部屋の壁際(エレベーターホール側)に立っており、話しかけると「黙れ エレベーターの音が 聞こえぬ」と、何かに聞き耳を立てている様子を見せます。
この二人の服装や髪型が似ていることから、「ビルで出現した幽霊は、ホテルで何かを待っている(あるいは探している)女性の“生霊”あるいは“地縛霊”ではないか」という都市伝説が生まれました。
彼女は一体、誰(何)を探しているのか。 「あなたは ちがう……」という言葉は、探している相手ではなかった、という意味。 エレベーターの音にこだわるのは、探している相手がエレベーターで逃げた(あるいは、やってくる)から?
本当にあった事件との関連性?
ここからさらに飛躍し、「これは、パリ(ミアレシティのモデル)で実際に起きた何らかの事件(例:失踪事件、殺人事件)がモデルになっているのではないか」と考察する人もいます。 もちろん、公式がそのようなことをする可能性は低いですが、そう思わせるほどの不気味さが、このイベントにはありました。
タクシー運転手の「ザック」が、まれに「勝手にタクシーに乗ってくる幽霊」の話をすることがあり、これも同一の幽霊ではないかとされています。 エレベーターやタクシー(乗り物)で、必死に「誰か」を探し続けている……。
ポケモンZAの舞台は、まさにこのミアレシティ。 「都市再開発」によって、あの幽霊が出たビルや、ホテル・シュールリッシュがどうなっているのか。 もし建物が取り壊されていなければ、あの幽霊はまだ「誰か」を探し続けているのでしょうか。 ZAで、このXY最大の謎に、何らかの回答が用意されているのか、注目が集まります。
都市伝説10: スターミーで宇宙と繋がる儀式
最後にご紹介するのは、ホラーともオカルトともつかない、非常に奇妙な都市伝説です。 これはポケモンXYではなく、その後の「Z(仮称)」、あるいはZAの伏線とされる「サン・ムーン」や「USUM」でのイベントに関連する……と思いきや、情報ソース①を再確認したところ、これは「Z(=ZA)」のサイドミッションとして語られています(情報ソース①は未来のZAをプレイしたかのような体裁のため)。
※注:これは提供された情報ソース①に基づく記述です。実際にはポケモンXYやSMにこのようなミッションはありません。ここでは「ポケモンZAで実装されるかもしれない、奇妙なサイドミッション」という体裁で、都市伝説として紹介します。
もし、ポケモンZAに「スターミー」に関するサイドミッションがあったら、という仮定の話です。 ミアレシティでスターミーを連れていると、謎の集会に強制的に参加させられるというのです。
謎のポケモン「スターミー」
スターミーは初代(赤緑)から登場している「なぞのポケモン」。 ヒトデマンから進化しますが、本当にヒトデなのか、何なのか、よく分からない存在です。
分類が「なぞのポケモン」であること、中央のコア(?)が赤く光ること、エスパータイプを持つことなどから、昔から「宇宙生物ではないか」と噂されていました。
スターミー様の集会
そのサイドミッションでは、集会に参加しているトレーナー全員がスターミーを連れており、「宇宙のスターミー様に呼びかけるのです」「スターミーと心を一つにすれば大丈夫」と、あやしい言葉をかけてきます。 そして、全員で「スター! スター!」と叫び出すというのです。
主人公も「スター」という選択肢しか選べず、ひたすら叫んでいると、ミアレの広場に流れ星が流れる。 そして中心人物の女性が「新たなスターミー様が地上にお越しになりましたよ」と微笑み、報酬を渡され「また1年後に」と言われる……。
これがもし本当にZAのミッションとして実装されたら、間違いなく1番ホラーな都市伝説です。 スターミーが宇宙と繋がっているという、初代からの都市伝説を、公式が半ばネタとして、あるいは本気で拾ってきたことになります。
メガシンカ(先祖返り?)したスターミーが、足が長くなり人間のような姿(宇宙人?)になる、という考察まで加わると、もう何が何だか分かりません。
しかし、ポケモンZAは「レジェンズ」です。 「レジェンズ アルセウス」がアルセウスという「宇宙(あるいは神)」の謎に迫ったように、ZAがスターミーという「宇宙」の謎に迫ったとしても、それは「レジェンズ」らしい展開と言えるのかもしれません。
まとめ
今回は、「ポケモンレジェンズ Z-A」に関連する、とんでもない都市伝説10選を徹底的に掘り下げてきました。
- 世界線の繋がり: ポケモン世界は繋がっており、ZAは「メガシンカ世界線」の未来を描く。
- カロス準伝説不在の謎: イッシュの三銃士は、元々カロス戦争を逃れたポケモンだった説。
- AZとNの関係: カロスの王AZとイッシュの王Nは、古代の王家で繋がる末裔説。
- ジガルデとネクロズマ: ZとN、プリズムタワーなど、「光」を司る対の存在説。
- メガシンカ=先祖返り説: プテラなどの図鑑説明が根拠。ZAの「暴走」にも関連か。
- カロス新ポケのメガシンカ: 日時計によるエネルギー抑制が、ZAの再開発で解放される説。
- 最終兵器の正体: ゼルネアスとイベルタル、生命と破壊のバランスを操作する装置。
- 謎の青い光: バグではなく、ZAで描かれるミアレシティ外への伏線説。
- ミアレの幽霊: XY最大のホラー。ZAの「再開発」で彼女の謎は解明されるか。
- スターミーと宇宙: 初代からの都市伝説が、ZAのサイドミッションで描かれる?
これらの都市伝説は、あくまでファンの考察の域を出ないものも含まれています。 しかし、過去作に散りばめられた多くの「伏線」が、ポケモンZAという一つの作品で繋がり、回収されるとしたら、これほど興奮することはありません。
「ミアレシティ都市再開発計画」という名目で、カロス地方の「過去(3000年前の戦争、AZ)」と「未来(新たなメガシンカ、都市の発展)」がどう交差するのか。
2025年の発売が、今から待ちきれませんね。 今後も新たな情報が出次第、このレビューで深掘りしていきます。






