編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年11月14日に発売が迫った『Call of Duty: Black Ops 7』(BO7)のなかでも、特に新しく発表された大規模PvEモード『ENDGAME(エンドゲーム)』が気になっていると思います。 「最大32人協力ってどういうこと?」「タルコフライクって聞いたけど、DMZと何が違うの?」そんな疑問が飛び交っていますね。 私自身、シリーズは全てやり込んできているので、この新モードには期待と少しの不安が入り混じっています。
この記事を読み終える頃には、『ENDGAME』の概要、システム、そして私なりの考察も含めた疑問が解決しているはずです。
- 最大32人で挑む大規模協力PvEモード
- キャンペーンクリア後にアンロックされるエピローグ的コンテンツ
- 装備や進捗を持ち帰る脱出(タルコフライク)要素
- 死亡で全てを失うハイリスク・ハイリターン仕様
それでは解説していきます。
Call of Duty: Black Ops 7 (BO7) とは? 発売日と基本情報
まずは『ENDGAME』の解説の前に、そもそも『Call of Duty: Black Ops 7』(BO7)がどのような作品なのか、基本情報をおさらいしておきましょう。 既に知っている方は、次のH2見出し「新モード『ENDGAME』とは?」まで読み飛ばしていただいても構いません。
BO7の発売日と対応プラットフォーム
『Call of Duty: Black Ops 7』は、2025年11月14日(金)に全世界同時発売予定です。 対応プラットフォームは以下の通り、現行世代機とPCがメインとなっています。
| プラットフォーム | 対応 |
|---|---|
| PlayStation 5 | 〇 |
| Xbox Series X/S | 〇 |
| PC (Steam / Battle.net) | 〇 |
| PlayStation 4 | 〇 |
| Xbox One | 〇 |
前世代機(PS4/Xbox One)にも対応しているのは、まだ移行できていないプレイヤーにとっては朗報ですね。 ただし、開発元であるTreyarch(トレイアーク)は、PS5やSeries X/S、ハイエンドPCでの体験を最適化していると公言しており、特に『ENDGAME』のような大規模モードでは、フレームレートや読み込み速度で差が出る可能性は考慮しておいた方が良いでしょう。
今作のキャンペーンモードの特徴(ENDGAMEへの導線)
Black Opsシリーズといえば、やはり重厚で謎に満ちたキャンペーン(ストーリーモード)が魅力です。 今作BO7でも、その期待は裏切られません。 冷戦時代と近未来が交錯する、ブラックオプスらしい陰謀渦巻く物語が展開されます。
今作の大きな特徴として、キャンペーンの一部のミッションでは、過去作以上に自由度の高い攻略ルートが用意されており、最大4人までのCo-op(協力プレイ)に対応している点が挙げられます。 これまでのCoDキャンペーンは基本的にソロプレイが前提でしたが、今作ではフレンドと一緒にストーリーを進めることが可能になりました。
そして、このキャンペーンモードのミッションを11個クリアすることが、今回特集する『ENDGAME』モードをアンロックするための条件となっています。 つまり、『ENDGAME』はキャンペーンの物語を経た後の「エピローグ(後日譚)」的な立ち位置のコンテンツとして設計されているのです。 キャンペーンで語られた物語の結末が、この『ENDGAME』にどう繋がっていくのか、非常に気になるところです。
マルチプレイヤーとゾンビモードの概要
もちろん、BO7にも伝統の「マルチプレイヤー(対人戦)」と「ゾンビモード」は搭載されています。
マルチプレイヤーは、BOシリーズの持ち味であるスピーディーな展開と、アグレッシブなマップデザインが特徴です。 ローンチ時には16マップ(うち12マップが完全新規、4マップがリメイク)が用意されると発表されており、やり込み要素も十分。 私も今からマルチでの撃ち合いが楽しみでなりません。
ゾンビモードも、Treyarch開発ということでファンの期待は最高潮に達しています。 今作はラウンドベースのクラシックなゾンビ体験と、前作『Black Ops Cold War』で好評だった「Outbreak(アウトブレイク)」のようなオープンワールド型ゾンビの両方の要素を取り入れた、ハイブリッドなモードになるという噂です。
しかし、今回のレビューの主役は、これら2つのモードとは全く異なる、第4のゲームモード『ENDGAME』です。
新モード『ENDGAME』とは? 最大32人協力PvEの全貌
お待たせしました。 いよいよBO7の目玉とも言える新モード『ENDGAME』の詳細に迫っていきます。 このモードは、一言で言えば**「最大32人参加型の大規模協力PvE脱出モード」**です。
PvE、つまりプレイヤー対AI(ボット)が基本であり、DMZのように他のプレイヤーに襲われる(PvP)心配は(今のところ)ないとされています。 DMZのPvP要素に疲弊していたプレイヤーにとっては、純粋に協力プレイと探索、アイテム収集に集中できるモードとして期待が高まります。
『ENDGAME』の基本ルールと目的(毒素発生源の停止)
『ENDGAME』の目的は、キャンペーン後の舞台となる広大なマップ「アバロン」全域に広がる「危険な毒素」の発生源を突き止め、それを止めることです。 プレイヤーは最大32人のオペレーターの一員として、この危険な任務に挑みます。
ゲームは、アバロンの様々なゾーンを攻略していく形で進行します。 各ゾーンには困難な目標や強力なAI兵士が待ち受けており、単純に敵を倒すだけではなく、情報を集めたり、特定の施設を制圧したりといったタスクをこなしていく必要があります。
最終的には「最終ゾーン」に突入し、毒素の発生源を無力化することが最大の目標となりますが、そこへたどり着くには、相応の準備と「戦闘レーティング」が必要になるとのことです。
ゲームの流れ:投下から脱出まで
『ENDGAME』の1マッチ(レイド)の基本的な流れは以下のようになると予想されます。
- ブリーフィングと準備: オペレーターを選択し、事前に構築したロードアウト(武器・装備)、そして後述する「アビリティ」を選択して出撃準備を整えます。
- マップへ投下: プレイヤーは空からアバロンのマップへ投下されます。 全員がウィングスーツを装備しており、これを使って広大なマップの任意の場所へ高速で降下・移動が可能です。
- ミッション遂行と探索: マップ上には様々な「アサインメント(任務)」や「アクティビティ(活動)」が点在しています。 タクティカルマップやHUD(ヘッドアップディスプレイ)でこれらの情報を見つけ、攻略していきます。 (例:コンボイから車両を盗む、敵の拠点を制圧して情報を得る、など)
- 戦闘と強化: 敵AI兵士との戦闘をこなし、目標を達成することで、経験値のような「レーティング」を獲得します。 これにより、マッチ中やマッチ間でキャラクターを強化していきます。
- 脱出(エキスフィル): マッチには制限時間があるとされています。 時間切れになる前に、マップ上に指定される「エキスフィルゾーン(脱出地点)」へ向かい、その周辺の敵を掃討して脱出ヘリを呼び、無事に乗り込む必要があります。
- リザルトと次への準備: 無事に脱出すれば、そのマッチで獲得した装備やアイテム、そして「戦闘レーティング」や「進捗」を維持したまま拠点に帰還できます。 しかし、脱出に失敗したり、戦闘で倒れてしまうと…(詳細は後述)。
この流れを見てピンと来た方も多いでしょう。 そう、これは『Escape from Tarkov』や、CoDシリーズの『DMZ』に代表される「脱出ゲーム(エクストラクションシューター)」の要素を色濃く反映しています。
キャンペーンミッション11個クリアがアンロック条件
前述の通り、『ENDGAME』はキャンペーンを11ミッションクリアするまでアンロックされません。 これは、開発陣が『ENDGAME』を単なるおまけモードではなく、キャンペーンの物語と深く結びついた「エピローグ」として位置づけている証拠でしょう。
この仕様は、賛否が分かれるかもしれません。 「マルチやゾンビ、ENDGAMEだけをすぐに遊びたい」というプレイヤーにとっては、キャンペーンのクリアが必須となるのは少々面倒に感じるかもしれません。
しかし、私個人としては、この仕様は歓迎しています。 キャンペーンの物語や世界観を理解した上で『ENDGAME』に臨むことで、なぜ我々がアバロンで戦うのか、敵は何者なのか、その動機付けがより強固になるはずです。 また、キャンペーンのCo-op機能を使ってフレンドと一緒にクリアすれば、そのまま自然な流れで『ENDGAME』の協力プレイに移行できるという導線も非常によく設計されていると感じます。
32人協力PvEの魅力と予想される役割分担
『ENDGAME』最大の魅力は、やはり「最大32人による協力PvE」という点です。 従来のCoDでは、ゾンビやCo-opミッションでも最大4人が基本でした。 32人という規模は、まるで『Warzone』のスクアッドが全て仲間になったかのような、壮大な共闘体験を期待させます。
ただし、32人が常に一かたまりで行動するとは考えにくいです。 広大なアバロンのマップに対し、おそらく4人1組のスクアッドが8チーム(4人 x 8 = 32人)同時に投下され、それぞれがマップの各所で異なるアサインメントを同時並行で進めていく形になるのではないでしょうか。
そして、特定の重要なミッションや、最終ゾーンへの突入といったクライマックスでは、32人が集結して大規模なボス戦や防衛戦に挑む…といった展開が待っているのかもしれません。
そうなると重要になるのが「役割分担(ロール)」です。 後述するアビリティやスキルツリーの存在も、この役割分担を意識したものになっていると考えられます。 火力で押し切るアタッカー、味方を回復・蘇生するメディック(サージョン)、弾薬補給や防衛設備を設置するサポート、敵の情報をいち早く察知する偵察役など、各々が得意分野を活かして協力し合うことが、高難易度のゾーンを攻略する鍵となりそうです。
『ENDGAME』の核心:アビリティとスキルツリー
『ENDGAME』が単なるDMZのPvE版と一線を画すのが、この「アビリティ」と「スキルツリー」システムです。 プレイヤーはオペレーターに固有のアビリティを持たせ、さらに「戦闘レーティング」を上げることでスキルをアンロックし、自分だけのビルドを構築していく楽しみがあります。
オペレーターとロードアウトの構築
まず、出撃前にベースとなる「オペレーター」を選択します。 これはマルチプレイヤーやWarzoneと共通のオペレーターだと思われます。 次に、持ち込む武器や装備で「ロードアウト」を構築します。 ここまでは従来通りですが、『ENDGAME』ではさらに「アビリティ」を選択します。
メジャーアビリティ(8種)の考察
出撃前に、強力な効果を持つ「メジャーアビリティ」を8種類の中から1つ選択します。 これは『Black Ops 3』や『4』のスペシャリストアビリティや、CoD:MW3(2023)の「フィールドアップグレード」に近いものかもしれません。
現時点で判明しているメジャーアビリティの具体的な内容はまだ少ないですが、以下のようなものが予想されます。
- 攻撃系: 一定時間、攻撃力を大幅に上げる、強力な爆発物を設置する、ミニガンのような重火器を呼び出す。
- 防御系: 自身や味方に一時的な追加アーマーを付与する、敵の攻撃を引き付けるデコイを展開する。
- サポート系: 広範囲の味方を瞬時に回復させる、ダウンした味方を遠隔で蘇生する。
- 偵察系: 一定時間、壁越しの敵をハイライト表示する、周辺の敵の動きをミニマップに表示する。
8種類という絶妙な数が、パーティ内でのアビリティの組み合わせを考える戦略性を生み出しそうです。
マイナーアビリティ(6種)の考察
メジャーアビリティとは別に、常時発動(パッシブ)型か、よりクールダウンの短い「マイナーアビリティ」を6種類の中から1つ選択します。 こちらは、より細かいプレイスタイルを決定づけるものになりそうです。
- リロード速度が常時10%アップする
- 移動時の足音が小さくなる
- 回復アイテムの使用速度が上がる
- 敵を倒すと少量の体力が回復する
- ウィングスーツの機動性が上がる
メジャーアビリティとのシナジーを考えて選択するのがセオリーとなりそうですね。 例えば、近接戦闘主体のロードアウトなら、体力回復やリロード速度アップのマイナーアビリティが有効でしょう。
戦闘レーティングとスキルツリー(ガンナー、サージョン等)
『ENDGAME』では、敵を倒したり目標を達成したりすることで「戦闘レーティング」が上昇します。 このレーティングが一定のマイルストーンに到達するたびに、プレイヤーは新しい「アップグレード(スキル)」を選択できます。
このスキルは、複数の「スキルトラック」から選択する形式のようです。 情報ソースによれば、以下のようなスキルトラック名が判明しています。
- ガンナー: 武器の扱いや火力に特化したスキルツリー
- サージョン: 回復や蘇生に特化したメディックスキルツリー
- デアデビル: 移動速度や機動性、リスクの高い行動(例:瀕死時に攻撃力アップなど)に特化したスキルツリー
- タクティシャン: 装備品(グレネードなど)や戦術に特化したスキルツリー
- バーサーカー: 近接戦闘や耐久力に特化したスキルツリー
- ブルドーザー: おそらく爆発物耐性や重火器、防衛に特化したスキルツリー
これらのスキルツリーから、自分のプレイスタイルやスクアッド内での役割に合わせてスキルを選択し、キャラクターを成長させていくのです。 これは従来のCoDにはなかった、RPG的な育成要素であり、やり込み派のプレイヤーにとってはたまらないシステムと言えるでしょう。
スキル振りの戦略:長期生存を目指す
情報によれば、『ENDGAME』は「長期的に生き残ることを重視している」とされています。 そのため、スキルツリーの選択も、単なる火力アップだけでなく、生存性を高めるものが重要になってくると予想されます。
例えば「サージョン」のスキルツリーは、一見地味かもしれませんが、高難易度のゾーンで味方が次々とダウンするような状況では、蘇生速度アップや回復効率アップのスキルがチームの生命線となります。 「デアデビル」の移動速度アップや、「ガンナー」のリロード速度アップなども、危険な状況から素早く離脱したり、敵のラッシュを効率よく捌いたりするために役立つでしょう。
自分の戦闘レーティングが上がるにつれて、どのスキルツリーを優先的に伸ばしていくか、プレイヤーの個性と戦略が問われることになりそうです。
リスクと報酬:『ENDGAME』の脱出(エキスフィル)システム
『ENDGAME』の最もスリリングな部分、それが「脱出(エキスフィル)」システムです。 このシステムが、本モードを「タルコフライク」たらしめている最大の要因です。
脱出(エキスフィル)の重要性:装備と進捗の維持
マッチ中にどれだけ素晴らしい武器や装備を手に入れても、どれだけ戦闘レーティングを上げても、無事に脱出できなければ意味がありません。 時間切れになる前にエキスフィルゾーンに到達し、脱出ヘリに乗り込むことで、初めてそのマッチで得た「戦闘レーティング」と「装備」を維持したまま持ち帰ることができます。
逆に言えば、良いアイテムを拾ったら、無理をせず早めに脱出する「チキンプレイ」も戦略の一つとなります。 「あと一つだけアサインメントをクリアしてから…」という欲が、全てを失う結果に繋がるかもしれません。
死亡のペナルティ:全てがリセットされる厳しさ
ここが最も重要なポイントです。 『ENDGAME』では、戦闘で倒れる(死亡する)と、そのマッチで得たもの、そしておそらく持ち込んだ装備のいくつか(あるいは全て)を失い、全てリセットされるとされています。
これは非常にシビアな仕様です。 DMZでは、死亡してもミッションの進捗や一部のアイテムは保持されることがありましたが、『ENDGAME』はもっと厳しいルールのようです。 まさにハイリスク・ハイリターン。 この緊張感が、PvEモードでありながら、PvPに匹敵するスリルを生み出すことでしょう。
フレンドがダウンした際に、助けに行けば自分も危険に晒される。 しかし、見捨てれば戦力がダウンし、脱出が困難になる…。 そんな究極の選択を常に迫られることになりそうです。 「サージョン」のスキルツリーの重要性が際立ちますね。
「タルコフライク」「DMZ」との比較と違い
このシステムを、他の脱出ゲームと比較してみましょう。
| 要素 | Escape from Tarkov | DMZ (MW2) | ENDGAME (BO7) (予想) |
|---|---|---|---|
| 敵 | AI + 他プレイヤー (PvEvP) | AI + 他プレイヤー (PvEvP) | AIのみ (PvE) |
| 死亡 | 持ち込んだ装備・アイテム全ロス | 保険武器はクールダウン、他ロスト | 全てリセット(詳細は要確認) |
| 育成 | スキル制(使用回数でレベルUP) | 武器レベル、ミッション進捗 | スキルツリー(レーティングで選択) |
| 規模 | 〜12人程度 | 〜最大66人(マップによる) | 最大32人(協力) |
| 目的 | アイテム漁りと脱出 | ミッション、アイテム収集、脱出 | 毒素発生源の停止(明確な目標) |
こうして比較すると、『ENDGAME』は「タルコフ」の緊張感と「DMZ」のミッションベースなゲーム性を引き継ぎつつ、PvP要素を排除し、代わりに32人の大規模協力とRPG的なスキルツリーという独自の進化を遂げようとしていることがわかります。
PvPが苦手だったけれど、DMZの探索やミッションは好きだった、というプレイヤー層にとっては、まさに理想的なゲームモードになる可能性を秘めています。
戦闘レーティング60到達という目標
情報ソースでは「戦闘レーティング60に到達できるかもしれません」という一文がありました。 これが何を意味するのかはまだ不明瞭です。 1マッチでの上限なのか、あるいはプレイヤーの総合的な進行度を示すランクなのか。
もし後者であれば、このレーティング60が、最終ゾーンへの挑戦権や、何らかの特別な報酬を得るための一つの大きな目標(マイルストーン)となっている可能性があります。 まずはこの「戦闘レーティング60」を目指して、アバロンでの戦いに身を投じることになりそうです。
『ENDGAME』の舞台:マップ「アバロン」と含まれるクラシックマップ
この大規模PvEの舞台となるのが、広大な新マップ「アバロン」です。 そして、このアバロンの中には、Black Opsシリーズファンにはお馴染みの「あのマップ」も含まれているという、嬉しいサプライズが発表されています。
広大なマップ「アバロン」の特徴
アバロンは、『ENDGAME』モード専用に設計された広大なマップです。 キャンペーンの舞台とも深く関わっており、毒素によって汚染されたエリア、AI兵士が守りを固める軍事施設、謎に満ちた研究所など、多様なロケーションが存在すると予想されます。
32人のプレイヤーが同時に探索・戦闘を行うのに十分な広さと、ウィングスーツでの高速移動を活かせるような高低差のある地形が特徴となるでしょう。
発見可能なアサインメントとアクティビティ(コンボイ襲撃など)
マップ「アバロン」には、様々な「アサインメント(任務)」と「アクティビティ(活動)」が散りばめられています。 これらは、マップの状況によって動的に生成される可能性もあります。
- アサインメント: 「最終ゾーン」の目標に繋がる重要なミッション。特定の情報を入手する、重要拠点を制圧するなど。
- アクティビティ: より小規模なタスク。コンボイから車両や物資を奪う、特定の高価値ターゲットを排除する、墜落したヘリの積荷を回収するなど。
これらのタスクをクリアすることで、戦闘レーティングや、より良い装備、アップグレードに必要なリソースなどを獲得していくことになります。 32人のプレイヤーが、これら無数のタスクにどう取り組んでいくのか、司令塔となるようなリーダーシップも重要になってくるかもしれません。
懐かしのクラシックマップ(WMD, Firing Range等)の登場
そして、BO7発表初期から噂されていた情報が、ここで伏線回収されました。 なんと、この広大なマップ「アバロン」の中に、Black Opsシリーズのクラシックマップがエリアとして組み込まれていることが判明しました。
情報によれば、以下のマップが含まれているようです。
- WMD (Black Ops 1)
- Firing Range (Black Ops 1)
- Hazard (Black Ops 1)
- Skyline (Black Ops 4 ※BO2のHighriseリメイク)
- Stakeout (Black Ops Cold War)
これらは単なるリメイクマップとしてマルチプレイヤーに追加されるのではなく、『ENDGAME』モードのマップ「アバロン」の一部として、シームレスに繋がっているとのことです。 古参ファンとしては、あの「Firing Range」の射撃場や、「WMD」の雪深い施設が、現代のグラフィックで、『ENDGAME』のゲームプレイにどう溶け込んでいるのか、想像するだけでワクワクします。 これらのクラシックマップは、高価値アイテムが眠っていたり、特殊なアサインメントが発生する「ホットスポット」になっている可能性が高いですね。
マップ探索とウィングスーツの活用
広大なアバロンを探索する上で欠かせないのが、全プレイヤー標準装備の「ウィングスーツ」です。 高い場所から飛び降りて滑空することで、長距離を素早く移動できます。 また、戦闘からの離脱や、敵の意表を突く高所からの奇襲など、戦術的な使い方も可能です。
アバロンのマップデザインも、このウィングスーツの存在を前提に作られているはずです。 「あそこの崖の上、ウィングスーツじゃないと行けない場所に何かありそうだ」といった探索要素もふんだんに盛り込まれていることでしょう。 「デアデビル」のスキルツリーには、このウィングスーツの性能を向上させるスキルが含まれているかもしれませんね。
『ENDGAME』攻略のポイントと期待(ライター考察)
さて、ここまで『ENDGAME』の詳細な情報と、そこから広がる考察をレビューしてきました。 最後に、ゲーム攻略ライターとしての視点から、この新モードへの期待と、今から考えておきたい攻略のポイントをまとめます。
協力プレイの重要性:フレンドは必須か?
まず間違いなく言えるのは、『ENDGAME』はソロプレイよりも協力プレイを前提としたモードであるということです。 特に「死亡で全てリセット」というシビアな仕様を考えると、ダウンした仲間を助け起こし、連携して敵の猛攻を凌ぐことが何よりも重要になります。
では、「一緒にやるフレンドがいないと楽しめないのか?」というと、おそらく「マッチメイキング」機能は用意されるはずです。 野良プレイヤーと自動的にスクアッドを組んで出撃すること自体は可能でしょう。
しかし、DMZの経験上、ボイスチャットやテキストチャットでの意思疎通が取れない野良チームでは、高難易度のミッションや脱出時の連携は非常に困難です。 『ENDGAME』を最大限楽しむためには、やはり気心の知れたフレンドとスクアッドを組むか、あるいはゲーム内で積極的にコミュニケーションを取り、信頼できる仲間を見つける努力が必要になるかもしれません。
幸い、今作はキャンペーンモードもCo-op対応です。 まずはキャンペーンを一緒にクリアする仲間を探し、その流れで『ENDGAME』に挑むのが、最もスムーズな道筋となりそうです。
PvE(対ボット)モードとしての難易度予想
PvPがないとはいえ、PvEモードだから簡単だろうと高を括っていると、痛い目を見ることになりそうです。 開発陣は「困難なゾーン」「危険な毒素」といった言葉を使っており、32人での協力を前提とした、歯ごたえのある難易度になっていると予想されます。
特に、ゲームが進み「最終ゾーン」に近づくにつれて、敵AIの数や質、攻撃の激しさは『ベテラン』や『リアル』難易度のキャンペーンミッションを彷彿とさせるものになるかもしれません。 スキルツリーやアビリティを駆使し、スクアッド全員で最適な戦略を練らなければ、あっという間に全滅し、全てを失うことになるでしょう。
マルチプレイヤーとの両立は可能か?
BO7には、魅力的なマルチプレイヤーとゾンビモードも存在します。 私のようなCoDプレイヤーにとって、悩ましいのが「時間の配分」です。
マルチプレイヤーでランクを上げたい。 ゾンビの謎解きも進めたい。 そして、『ENDGAME』で戦闘レーティングを上げ、アバロンの奥地を目指したい。
『ENDGAME』は、その育成要素と脱出の緊張感から、一度ハマると抜け出せない「沼」のような魅力を持っている可能性があります。 「今夜はマルチを2時間、そのあとENDGAMEに1レイドだけ…」と思って始めたら、脱出に失敗して装備を全て失い、それを取り返すためにムキになって朝までプレイしていた…なんてことも、あり得そうですね(笑)
各モードで武器レベルやバトルパスの進捗が共有されることを祈りつつ、発売後は睡眠時間をしっかり確保する計画を立てておく必要がありそうです。
今後のアップデートや展開への期待
『ENDGAME』は、ローンチ時のコンテンツというだけではなく、シーズンごとのアップデートで拡張されていくことが期待されます。 新しいゾーンの追加、新しいアビリティやスキルツリー、強力なボス敵、そして「アバロン」の物語の続きなど、長期的に遊べるモードとしてTreyarchが本気で育てていく覚悟を感じます。
DMZがベータ版として提供され、最終的に開発が停滞してしまった前例があるだけに、ファンとしては『ENDGAME』が「完成された一つのゲームモード」として、しっかりとサポートされ続けることを願っています。
まとめ
今回は、2025年11月14日発売の『Call of Duty: Black Ops 7』に搭載される、最大32人協力PvE脱出モード『ENDGAME』の詳細について、現時点で判明している情報と私なりの考察を交えてレビューしました。
- キャンペーンクリア後に解放される、物語と連動したエピローグ
- DMZやタルコフに似た脱出システムと、死亡による全リセットの緊張感
- PvPがなく、純粋な「32人協力PvE」に特化
- アビリティやスキルツリーによる、RPGのようなキャラクター育成要素
- 広大なマップ「アバロン」には、WMDやFiring Rangeなどのクラシックマップも内包
これまでのCoDにはなかった、全く新しい挑戦的なモードであることは間違いありません。 キャンペーンクリアという条件はありますが、それを乗り越えた先に待っている「32人で困難に挑む」という体験は、他では味わえないものになるでしょう。
私、桐谷シンジも、発売日にはまずキャンペーンを駆け抜け、アバロンの地で皆さんにお会いできることを楽しみにしています。 もしマップのどこかで私を見かけたら、手荒い歓迎はご勘弁を(笑)
それでは、また次回のレビューでお会いしましょう。







