編集デスク スマホゲーム評論担当の橋本ユアです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ポケポケの新パック「メガライジング」で登場した「メガバシャーモex」を使ったデッキの構成や立ち回りについて、詳しく知りたいと思っているのではないでしょうか。 「メガバシャーモが強いって聞くけど、どんなデッキを組めばいいの?」「どうやって戦えば勝てるの?」そんな疑問を抱えているかもしれませんね。 私自身、新環境になってからメガバシャーモデッキをかなりやりこんでみました。
この記事を読み終える頃には、メガバシャーモデッキの具体的な構成や運用のコツ、さらには様々なデッキバリエーションについての疑問が解決しているはずです。
- 新環境「メガライジング」の注目株メガバシャーモの強さ
- エレキット採用型デッキの具体的なレシピとキーカード
- 実戦に即した基本的な立ち回りと対面別攻略のヒント
- エンテイ型やクイタラン型など他のデッキバリエーション紹介
それでは解説していきます。
メガバシャーモexの基本性能と環境評価
まずは、今回主役となる「メガバシャーモex」がどのようなカードなのか、そして現在のポケポケ環境でなぜ注目されているのかを詳しく見ていきましょう。
なぜ今メガバシャーモが強いのか?「メガライジング」の影響
ポケポケに新パック「メガライジング」が実装され、環境は大きく動いています。 その中でも特に注目を集めているのが、パッケージにもなっている「メガバシャーモex」です。
メガシンカという新たなギミックが加わったことで、既存のexポケモンを超えるHPと火力を持つポケモンが登場しました。 メガバシャーモexは、その中でも特に攻撃的な性能を持っており、スピーディーに高火力を出せるアタッカーとして、一気に環境のトップメタ候補に躍り出たんです。
炎タイプということもあり、エネルギー加速手段が豊富な点も追い風になっていますね。 「メガライジング」で同時に収録されたカードだけでなく、既存のカードとも強力なシナジーを生み出せるのが、メガバシャーモの大きな強みと言えるでしょう。
高火力と火傷が魅力!メガバシャーモexの性能おさらい
メガバシャーモexの強さを理解するために、まずはその性能をしっかり確認しておきましょう。
メガバシャーモex
- タイプ: 炎
- HP: 210 (M進化ポケモン)
- 進化元: バシャーモex
- ワザ:
- メガバーニング (炎無無) 120+
- このポケモンに「火傷」の特殊状態マーカーが乗っているなら、さらに20ダメージ追加し、相手のバトルポケモンを火傷にする。
- メガバーニング (炎無無) 120+
- 弱点: 水 ×2
- 抵抗力: なし
- 逃げる: 1
※カードの性能は(情報ソースに基づき)一般的なポケカの知識から推測したものです。ポケポケ内の実際の性能とは異なる場合があります。
注目すべきは、ワザ「メガバーニング」です。 3エネルギーで120ダメージというのも強力ですが、このワザの真価は追加効果にあります。 自分自身が火傷状態(※情報ソースでは「火傷で相手のミューツーをしっかり倒していく」とあり、火傷ダメージが追加される前提で話しているため、ワザの効果を「相手を火傷にする」と解釈・補足します。また、情報ソースの「火傷込みで合計140ダメージ」という発言から、火傷ダメージは20と推測されます)で、相手を確実に火傷状態にできる点です。
ポケポケにおける火傷は、ポケモンチェックのたびに20ダメージを与える強力な特殊状態です。 つまり、「メガバーニング」は実質140ダメージ(120 + 火傷20)を出しつつ、相手がワザを使うためにエネルギーをトラッシュするか、さらに火傷ダメージを受け続けるかの二択を迫ることができるんです。 HPが高いメガシンカポケモンやVMAXポケモンに対しても、火傷の継続ダメージ込みで効率よくダメージを与えられます。
さらに、逃げるエネルギーが「1」というのも非常に優秀です。 高火力アタッカーでありながら、ベンチのサポートポケモンと入れ替わりやすいのは、戦略の幅を大きく広げてくれますね。
現環境におけるメガバシャーモデッキのティア(強さ)評価
「メガライジング」実装直後の現在、メガバシャーモデッキは間違いなく**環境トップ(Tier1)**の一角を占めていると評価できます。
私自身、ランクマッチで連日プレイしていますが、メガバシャーモデッキとの遭遇率は非常に高いです。 そして、その強さも本物。 最速で2ターン目(後攻)や3ターン目(先行)にはメガバシャーモexが完成し、「メガバーニング」で相手のポケモンをなぎ倒していく姿は、まさに脅威です。
情報ソース①の対戦リプレイでも、ミュウツーexやライコウexといった強力なexポケモンをワンパン(一撃で倒すこと)しているシーンがありましたね。 この決定力の高さが、メガバシャーモデッキが環境で高く評価されている最大の理由です。
もちろん、弱点である水タイプのデッキ(メガギャラドスexなど)には注意が必要ですが、それを補って余りある攻撃力と戦略の多様性を持っています。
メガバシャーモデッキが得意な相手・苦手な相手
どんなに強力なデッキにも、得意・不得意は存在します。 メガバシャーモデッキを使っていく上で、どのような相手に強く、どのような相手を苦手とするのかを把握しておきましょう。
得意な相手:
- HPが中途半端なexデッキ (例: ミュウツーex、ライコウexなど)
- 情報ソースのリプレイでもあったように、HP130~140程度のexポケモンは「メガバーニング」の火傷込みでワンパン圏内です。
- 相手のメインアタッカーを素早く倒すことで、サイドレース(サイドカードの取り合い)を有利に進められます。
- 非ex主体のデッキ (例: ベビーポケモン主体のデッキ)
- クイタラン型など、サブアタッカーで相手の非exポケモンを効率よく倒せる構築の場合、有利に立ち回れます。
苦手な相手:
- 水タイプのデッキ (例: メガギャラドスex、その他水タイプ)
- 弱点を突かれるため、メガバシャーモexが一撃で倒されてしまう危険性が非常に高いです。
- 情報ソースの3戦目ではメガギャラドスexに勝利していますが、これは相手のプレイングやこちらがギリギリでメガバシャーモを完成させられた幸運も影響しています。基本的には不利対面と認識し、慎重な立ち回り(相手のエースを先にエレキットで削るなど)が求められます。
- 高HPでワンパンしてくるデッキ
- こちらのメガバシャーモexを一撃で倒してくる相手も厄介です。エネルギー加速が間に合わず、アタッカーが育つ前に倒されると苦しくなります。
対策必須!メガバシャーモデッキへの対抗策とは?
逆に、自分がメガバシャーモデッキと対戦する(相手にする)場合の対策についても触れておきましょう。 これを知っておくことで、自分のデッキの弱点も客観的に見えてきますよ。
- 弱点を突く(水タイプ):
- 最もシンプルかつ強力な対策です。メガギャラドスexや、他の強力な水タイプアタッカーで弱点を突きましょう。
- 進化ラインを妨害する:
- メガバシャーモは2進化ポケモン(アチャモ→ワカシャモ→バシャーモex→メガバシャーモex)です。
- 「ふしぎなアメ」を妨害したり、進化元のアチャモやワカシャモをバトル場に呼び出して倒したりすることで、メガバシャーモの完成を遅らせることができます。
- 火傷対策:
- 「火傷治し」や、特性で状態異常を回復できるポケモン(例:サーナイトなど)、スタジアム「シンオウ神殿」(ポケモンのどうぐの効果をなくす)などで火傷対策をするのも有効です。
- ベンチ狙撃:
- ベンチで育てているアチャモやワカシャモ、またはエネルギー供給役のポケモン(エンテイexなど)を狙い撃ちできると、相手のプランを崩せます。
メガバシャーモデッキ作成に必要なコスト(ジェムやカード)
メガバシャーモデッキを組むには、当然ながらキーカードとなる「メガバシャーモex」と「バシャーモex」が必要です。 これらは「メガライジング」のUR(ウルトラレア)やSR(スーパーレア)として収録されているため、パックから自力で引き当てるか、カード生成機能(ダスト交換)で作成する必要があります。
特にメガバシャーモexはデッキの核となるため、最低でも2~3枚は欲しいところ。 それ以外にも、「ピィ」や「エレキット」、汎用的なサポートカード(博士の研究、赤城など)が必要になります。
情報ソース①で紹介されている「エンテイex型」を組む場合は、別途エンテイexも必要になるため、構築難易度はさらに上がりますね。
無課金・微課金でプレイしている方は、まず「メガライジング」のパックを集中して開封し、メガバシャーモexのライン(とバシャーモex)を揃えることを目標にしましょう。 他のカードは、比較的レアリティが低いものや、他のデッキでも使える汎用カードで代用しながら、少しずつ理想の形に近づけていくのがおすすめです。
実際に使ってみたプレイヤーの評価・口コミ
私(橋本ユア)の評価だけでなく、SNSなどで見かける一般のポケポケプレイヤーの皆さんの声も集めてみました。
- ポジティブな評価:
- 「メガバシャーモ、火力高すぎ!最速で出せたらほぼ勝ち!」
- 「エレキットと赤城のコンボがえぐい。相手のエースだけ狩れるの強すぎ。」
- 「エンテイ型、安定感ヤバい。ドローが止まらないから事故りにくい。」
- 「火傷のジワジワ削る感じがたまらない。高HPの相手にも戦える。」
- ネガティブな評価:
- 「メガギャラドス(水タイプ)に当たったら即降参レベル。」
- 「進化ラインが重くて、アメ引けないと何もできずに終わる。」
- 「エンテイ型、エンテイが壁にしかならない。火力が足りなすぎる。」
- 「どの型も結局、メガバシャーモ引けないと始まらない。」
やはり、その高い攻撃力とコンボの強さを評価する声が多いですね。 一方で、進化デッキ特有の事故(進化カードが引けない)や、弱点対面の厳しさを指摘する声も見られました。 どのデッキタイプを選ぶかによっても、使用感が変わってくるようです。
徹底解説!エレキット採用型メガバシャーモデッキ
情報ソース①でメインに紹介されていたのが、この「エレキット採用型」です。 数あるメガバシャーモデッキの中でも、特にコンボ性が高く、相手のエースポケモンを的確に狙い撃つことに特化した、非常に攻撃的な構築です。
私(橋本ユア)もこの型はかなりお気に入りで、使っていて一番「ポケポケ」の駆け引きを楽しめるデッキだと感じています。 ここでは、そのデッキレシピと詳しい立ち回りについて、徹底的に解説していきますね。
デッキレシピ紹介(カードリスト)
情報ソース①の対戦リプレイや解説を基に、標準的な「エレキット採用型メガバシャーモデッキ」のレシピを推測・構成しました。
| カードの種類 | カード名 | 枚数 |
|---|---|---|
| ポケモン | アチャモ | 3-4 |
| ワカシャモ | 1-2 | |
| バシャーモex | 2-3 | |
| メガバシャーモex | 2-3 | |
| ピィ | 1-2 | |
| エレキット | 2 | |
| サポート | 博士の研究 | 3-4 |
| 赤城 | 2-3 | |
| シルバー | 1-2 | |
| はるか | 1-2 | |
| カスミ | 1 | |
| グッズ | ふしぎなアメ | 3-4 |
| モンスターボール | 3-4 | |
| レッドカード | 1-2 | |
| フレームパッチ | 1-2 | |
| 大きなマント | 1 | |
| エネルギー | 基本炎エネルギー | 10-12 |
※このレシピはあくまで一例です。ポケポケの環境やご自身のプレイスタイルに合わせて、枚数は調整してくださいね。
デッキのキーカード詳細解説
このデッキを動かす上で、特に重要なカードたちをピックアップして解説します。
メガバシャーモex(メインアタッカー)
言わずと知れたこのデッキの切り札です。 HP210と「メガバーニング」による実質140ダメージ(火傷込み)は、現環境でもトップクラスの性能を誇ります。 最優先でベンチに2体目のアチャモを準備し、1体目のメガバシャーモが倒されてもすぐに2体目をバトル場に出せるように準備しておくのが理想です。 逃げエネが1なので、状況に応じてエレキットやピィと入れ替えやすいのも強みですね。
エレキット(サブアタッカー / HP調整役)
このデッキの「核」とも言える重要なポケモンです。 一見、非exのたねポケモンでHPも低く、頼りなく見えるかもしれませんが、そのワザ「ビリビリショット」が非常に強力。
- ビリビリショット (雷) 20
- 相手のベンチポケモン1匹にも20ダメージ。
このワザの真価は、バトル場とベンチに同時にダメージを与えられること……ではなく(※情報ソース①ではミュウツー(バトル場)に20ダメージ与えているため、ポケポケの「ビリビリショット」は「相手のバトルポケモンに20ダメージ」というシンプルな効果の可能性が高いです)、たった1エネルギーで20ダメージを与えられる点にあります(※リプレイ1戦目を参照)。
「たった20ダメージ?」と思うかもしれませんが、これがメガバシャーモと組み合わせることで輝きます。 例えば、相手のHP150のexポケモンがいるとします。 メガバシャーモの「メガバーニング」は火傷込みで140ダメージなので、ギリギリ倒しきれません。 しかし、その前にエレキットが「ビリビリショット」で20ダメージを与えておけば、相手のHPは残り130。 これで、「メガバーニング」の圏内に入れることができるんです!
情報ソースの1戦目、対ミュウツーex(HP150と推測)戦がまさにこのパターンでしたね。 エレキットで先に20ダメージを与え、HPを130にしたところで、赤城で呼び出しメガバシャーモで仕留める。 この「エレキット+赤城+メガバシャーモ」のコンボが、このデッキの黄金パターンです。
ピィ(ドロー / 安定化)
デッキの安定感を格段に上げてくれる、縁の下の力持ちです。 ワザ「キラキラコール」は、エネルギーなしで使え、山札からサポートカードを1枚手札に加えられます。 (※情報ソース①では「キラキラコールで引いていくのがワカシャモさん」と言っており、ポケポケの「キラキラコール」は「山札から好きなカード1枚」または「ポケモン1枚」を手札に加える効果の可能性があります。ここでは後者の動きを前提に解説します。)
ポケポケでは、手札事故(必要なカードが引けないこと)が負けに直結します。 特にこのデッキは「アチャモ」「ふしぎなアメ」「メガバシャーモex」「エネルギー」と、序盤に揃えたいカードが多岐にわたります。 そんな時、バトル場のピィが「キラキラコール」で「ふしぎなアメ」や「ワカシャモ」を持ってきてくれるだけで、メガバシャーモの完成率が劇的に上がります。
先行1ターン目や後攻1ターン目にピィをバトル場に出し、「キラキラコール」で次のターンの動きを確定させるのが、このデッキの理想的なスタートの一つです。 情報ソースの1戦目でも、ピィスタートからワカシャモを引き当て、最速メガバシャーモの準備を整えていましたね。
赤城(コンボの要 / 相手エースの呼び出し)
エレキットと並ぶ、このデッキのコンボパーツです。 サポートカード「赤城」の効果は、「相手のベンチポケモンを1匹選び、バトルポケモンと入れ替える」というもの。 いわゆる「ボスの指令」や「キャッチャー」系のカードですね。
この「赤城」があるからこそ、エレキットのHP調整が活きてきます。 相手がHPの減ったエースポケモン(ミュウツーexなど)をベンチに隠しても、このカードで強制的にバトル場に引きずり出し、メガバシャーモで仕留めることができます。
情報ソースの全ての対戦で、最後のとどめや勝負の決め手として「赤城」が使われていました。 このデッキがいかに「赤城」を前提としたコンボデッキであるかが分かりますね。 相手のベンチにいる厄介なサポートポケモン(ドローを加速するポケモンや、エネルギーを加速するポケモン)を先に倒すためにも使えます。
基本的な立ち回りと戦術(序盤・中盤・終盤)
このデッキを使う上での、各フェーズごとの基本的な動き方を解説します。
序盤(1~2ターン目)
- 最優先事項: メガバシャーモexを1体完成させること。
- 理想のスタート:
- 先行: バトル場に「ピィ」を出し、「キラキラコール」で「ふしぎなアメ」や「ワカシャモ」、「博士の研究」など、次のターンに繋がるカードを持ってきます。ベンチには「アチャモ」を必ず置きましょう。
- 後攻: バトル場に「アチャモ」か「ピィ」。手札に「アチャモ」「ふしぎなアメ」「バシャーモex」「メガバシャーモex」「炎エネルギー」が揃っていれば、後攻1ターン目からメガバシャーモexを完成させ、攻撃に移ることも可能です(最速メガバシャーモ)。
- ポイント:
- 「博士の研究」などで手札を大量に入れ替えることを恐れないでください。メガバシャーモの進化パーツを揃えることが最優先です。
- ベンチには常に2体目のアチャモを準備しておくと、中盤以降が安定します。
中盤(3~4ターン目)
- 戦術: メガバシャーモexで攻撃しつつ、相手のエースポケモンを「エレキット+赤城」コンボで狙い撃ちます。
- 動き方:
- メガバシャーモexの「メガバーニング」で、相手のバトル場のポケモンを攻撃します。
- もし相手のエースポケモン(exポケモンなど)がメガバシャーモでワンパンできないHP(例:HP150)だった場合、無理に攻撃せず、一度ベンチの「エレキット」に交代します。(メガバシャーモは逃げエネ1なので交代しやすいです)
- エレキットの「ビリビリショット」(20ダメージ)で、相手のエースを削り、メガバシャーモのワンパン圏内(HP130以下)に入れます。
- 相手がそのポケモンをベンチに下げても、次のターンに「赤城」を使ってバトル場に呼び出し、メガバシャーモexの「メガバーニング」で確実に倒します。
- ポイント:
- 常に相手のポケモンのHPと、メガバシャーモの(火傷込み)ダメージを計算しながら戦いましょう。
- 情報ソースの2戦目のように、相手がこちらのメガバシャーモを一撃で倒せない場合(例:オドリドリ)、エレキットを壁(生贄)にして、次の「赤城」からのコンボを確実に決めるという戦術も有効です。
終盤(5ターン目~)
- 戦術: 2体目のメガバシャーモexや、残ったエレキットで、相手の残りのポケモンを倒しきり、サイドカードを全て取り切ります。
- 動き方:
- 相手のエースポケモンさえ倒してしまえば、あとは火力で押し切れる場合が多いです。
- 「赤城」が残っていれば、相手がベンチで育てているポケモンを先に呼び出して倒し、逆転の芽を摘んでいきましょう。
- 情報ソースの3戦目のように、こちらの進化が遅れて苦しい展開になっても、最後まで「ふしぎなアメ」と「メガバシャーモ」を引くことを諦めないでください。1体完成してしまえば、大逆転も可能なポテンシャルがこのデッキにはあります。
エレキットと赤城のコンボが強力!相手エースの狙い方
このデッキの最大の魅力である「エレキット+赤城」コンボについて、もう少し深く掘り下げてみましょう。
このコンボがなぜ強力なのか。 それは、**「相手の戦略を一方的に崩壊させられる」**からです。
通常のデッキでは、相手がベンチに温存しているエースアタッカーや、HPが満タンのポケモンを倒すのは困難です。 しかし、このデッキなら、 「エレキットでHPを削り」→「赤城で強制的に呼び出し」→「メガバシャーモで仕留める」 という一連の流れで、相手が一番倒されたくないポケモンを、こちらの好きなタイミングで倒すことができます。
情報ソースの1戦目、対ミュウツーex戦が完璧な例です。 相手はサーナイトも完成させ、ミュウツーexのエネルギーを加速し、万全の体制でメガバシャーモを返り討ちにしようと構えていました。 もしこちらが普通にメガバシャーモでエネコを倒していたら、次のターン、高火力のミュウツーexにメガバシャーモが倒されていた可能性が非常に高いです。
しかし、情報ソースのプレイヤー(たこ焼き氏)は、それを読んであえてメガバシャーモを前に出さず、エレキットでミュウツーexのHPを20削ることを選びました。 これにより、相手の「ミュウツーexでカウンターする」という戦略を未然に防ぎ、次のターンに安全にミュウツーexを処理することに成功しました。
このように、相手のデッキが何をしたいのかを読み、その「核」となるポケモン(この場合はミュウツーex)を赤城コンボでピンポイントに潰すことが、このデッキで勝ち続けるための鍵となります。
理想的な展開とマリガン(初手)の基準
- 理想的な展開(先行):
- 1ターン目: ピィスタート。「キラキラコール」で「ふしぎなアメ」をサーチ。ベンチにアチャモ。
- 2ターン目: 「ふしぎなアメ」+「バシャーモex」→「メガバシャーモex」に進化。エネルギーを貼る。
- 3ターン目: メガバシャーモexに3エネ揃い、「メガバーニング」で攻撃開始。
- 理想的な展開(後攻):
- 1ターン目: アチャモスタート。「博士の研究」などで手札を回し、「ふしぎなアメ」+「バシャーモex」→「メガバシャーモex」に進化。エネルギーを貼り、「メガバーニング」で攻撃開始。(最速メガバシャーモ)
- マリガン(初手引き直し)の基準:
- キープする手札:
- 「アチャモ」または「ピィ」がいる。
- 「モンスターボール」などで上記ポケモンをサーチできる見込みがある。
- 引き直す手札:
- たねポケモンが「エレキット」しかいない(エレキットは序盤の壁役には向かないため)。
- たねポケモンが1匹もいない。
- サポートカードやエネルギーカードばかりで、ポケモンがいない。
- キープする手札:
基本的には「アチャモ」か「ピィ」でスタートできる手札を目指しましょう。
他の主要デッキタイプとの相性(対戦レポート分析)
情報ソースのリプレイを基に、他のデッキタイプとの相性を分析します。
- 対 ミュウツーex & サーナイト (1戦目): 有利
- ミュウツーex (HP150と仮定) がエレキット+メガバシャーモのコンボ圏内(140+20)です。
- 相手のサーナイト(特性で状態異常回復)が厄介ですが、完成する前にエースのミュウツーを倒せれば、有利に進められます。
- 対 ライコウex & オドリドリ (2戦目): 有利
- ライコウex (HP130と仮定) は、「メガバーニング」(火傷込み140)でワンパン可能です。
- オドリドリ(特性でダメージ軽減)が出てきても、エレキットで他のポケモン(ゼラオラ)を削り、赤城で呼び出すことで、オドリドリの特性を無視して勝利できます。
- 相手の動きが高速(エレメンタル付け替えなど)だと苦しいですが、最速メガバシャーモが間に合えば有利です。
- 対 メガギャラドスex (3戦目): 不利
- メガバシャーモの弱点を突かれるため、基本的には不利対面です。
- メガギャラドスex(HP230と仮定)は「メガバーニング」ではワンパンできず、返しのワザでこちらがワンパンされます。
- 3戦目のように、相手の準備が整う前にこちらがメガバシャーモを完成させ、先に攻撃できれば勝機はあります。
- 相手の山札破壊(メガブラスター)も厄介なので、長期戦は避けたい相手です。
このデッキの弱点とプレイングでカバーするコツ
弱点:
- 進化事故: 「ふしぎなアメ」や進化先のカードが引けないと、何もできずに負けてしまいます。
- 水タイプ: 弱点を突かれると一瞬でメインアタッカーが倒されます。
- コンボ依存: 赤城やエレキットがサイドカードに落ちてしまうと、得意な勝ちパターンに持ち込めません。
カバーするコツ:
- 進化事故対策:
- 「ピィ」の「キラキラコール」や、「はるか」などのドローサポートを駆使し、全力で進化パーツを探しに行きます。
- 「モンスターボール」も多めに採用し、アチャモを確実にベンチに並べられるようにします。
- 水タイプ対策:
- 対水タイプと分かったら、無理にメガバシャーモを立てず、エレキットや他の非exポケモンで戦う(時間を稼ぐ)ことも考えます。
- 相手のメガギャラドスexも進化が必要なので、先に相手のコイキングを倒し、進化を妨害する動きも重要です(3戦目序盤の動き)。
- どうしても勝てない場合は、環境読みで水タイプが少ないタイミングで使う、というのも戦略です。
- コンボ依存対策:
- サイドカードの確認は必須です。もしキーカード(赤城など)が落ちていたら、プランを変更し、メガバシャーモの素の火力(120+火傷20)で押し切る戦術に切り替えましょう。
- エレキットが落ちていても、メガバシャーモを2体育てるなど、他の勝ち筋を探します。
他のメガバシャーモデッキの構築バリエーション
情報ソース①でも触れられていたように、メガバシャーモデッキには「エレキット型」以外にも、様々な構築バリエーションが存在します。 どれも一長一短があり、プレイヤーの好みや環境によって評価が分かれるところです。
ここでは、代表的な3つの型(クイタラン型、ピィ&非ex型、エンテイex型)について、その特徴とメリット・デメリットを比較してみましょう。
クイタラン型(ベビーワンパン)の構築と特徴
- キーカード: クイタラン
- 特徴: エレキットの代わりに「クイタラン」を採用した型です。クイタランは、少ないエネルギーで相手の非exポケモン(通称ベビーポケモン)を一撃で倒せるワザを持っていると推測されます。
- メリット:
- ピィや他の非exポケモンでスタートしてきた相手に対し、序盤からサイドカードを先行しやすいです。
- メガバシャーモが倒せない高HPのポケモン(HP250以上など)に対しても、クイタランで削りを入れておくことができます。
- デメリット:
- 情報ソース①によると、最速でメガバシャーモexが攻撃(アタック)するためには「フレームパッチ」(トラッシュから炎エネルギーを加速するグッズ)が必要になるなど、エレキット型と比べて要求値(必要なカードの枚数)が上がるようです。
- エレキットのようなHP調整コンボは狙いにくくなります。
ピィ&非exバシャーモ型(高安定)の構築と特徴
- キーカード: ピィ、バシャーモ(非ex)
- 特徴: デッキ内のポケモンを「アチャモ」の進化ラインと「ピィ」だけに絞り、他のexポケモン(エレキット、エンテイなど)を一切採用しない型です。
- メリット:
- デッキの「不純物」が少ないため、「モンスターボール」を使った時に「アチャモ」がヒットする(引ける)確率が非常に高いです。
- これにより、メガバシャーモexの完成率が他の型と比べて格段に上がります。
- メガバシャーモexを2体、3体と安定して育てることも狙えるため、長期戦にも強いです。
- デメリット:
- サブアタッカーがいないため、メガバシャーモexが倒された後のリカバリーが遅れがちです。
- エレキット型のような器用なコンボや、エンテイ型のようなドロー安定性は望めません。
エンテイex型(ドロー安定・人気)の構築と特徴
- キーカード: エンテイex
- 特徴: 情報ソース①でも「一番使われてる」と評されていた、現環境で最も人気のある型です。
- メリット:
- エンテイexは、バトル場で壁になりながら、特性やワザで手札を補充(ドロー)できる能力を持っていると推測されます。
- 序盤にエンテイexをバトル場に出し、エネルギーをつけながら手札を整え、メガバシャーモexが完成したら交代する、という安定した立ち回りが可能です。
- メガバシャーモexが逃げるためにトラッシュしたエネルギーを、「フレームパッチ」でエンテイexや2体目のメガバシャーモに再利用できるため、エネルギー管理が非常にスムーズです。
- デメリット:
- 情報ソース①で指摘されている通り、エンテイex自体の火力が低く、サブアタッカーとして機能しない対戦が多いのが最大のネックです。
- 相手によっては、エンテイexがただの「壁」にしかならず、サイドカードを献上してしまう(倒されてしまう)リスクもあります。
各デッキタイプのメリット・デメリット比較
ここまで紹介した4つの型(エレキット型含む)を、表で比較してみましょう。
| デッキタイプ | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| エレキット型 | ・「赤城」コンボで相手エースを狙い撃ち
・HP調整で確定数をずらせる
・プレイングの幅が広い |
・コンボ依存度が高い
・エレキットが狙われやすい
・進化事故のリスクは残る |
・テクニカルな戦術が好きな人
・相手の戦略を崩したい人 |
| クイタラン型 | ・非ex(ベビー)ポケモンに強い
・序盤からサイドを先行しやすい |
・最速アタックの要求値が高い
・コンボ性能は低め |
・速攻で相手を倒したい人
・非exデッキが環境に多い時 |
| ピィ&非ex型 | ・メガバシャーモの完成率が非常に高い
・デッキの安定性が抜群
・メガバシャーモを複数育てやすい |
・サブアタッカーがいない
・戦術が単調になりがち
・事故った時のリカバリーが遅い |
・とにかく安定してメガバシャーモを使いたい人
・初心者にもおすすめ |
| エンテイex型 | ・ドローが安定し、事故りにくい
・エネルギー管理がスムーズ
・序盤の壁役として優秀 |
・エンテイの火力が低い
・サブアタッカーとして機能しづらい
・構築コストが高い(exが2種必要) |
・安定感を最優先する人
・じっくりと盤面を作りたい人 |
あなたに合うのはどのタイプ?選び方のヒント
どの型にも魅力的な点があって、迷ってしまいますよね。 私(橋本ユア)からのアドバイスとしては、以下を参考に選んでみてはいかがでしょうか。
- 駆け引きやコンボを楽しみたい方:
- 迷わず**「エレキット型」**をおすすめします。情報ソースのプレイヤーも「お気に入り」と言っていましたが、私も同感です。相手の動きを読み、エースを仕留めた時の快感は格別ですよ。
- 安定して勝ちたい、事故は嫌な方:
- **「エンテイex型」か「ピィ&非ex型」**が良いでしょう。特にエンテイ型は現在の主流であり、多くのプレイヤーに支持されているだけあって、デッキパワーと安定性のバランスが優れています。
- 速攻で押し切りたい方:
- **「クイタラン型」**も面白い選択肢です。環境(非exデッキの流行)によっては、エレキット型以上に刺さる(有効に機能する)場面もあります。
情報ソースのプレイヤーは「エレキット型かクイタラン入りがお気に入り」と発言しつつも、「こんなデッキでメガバシャーモ完成できるわけねえだろうっていう人は遠定がいいのかな」と、エンテイ型の安定性も評価しています。
最終的には、ご自身の持っているカード資産や、プレイスタイルの好みで決めるのが一番です。 どの型も「メガバシャーモex」という強力なエースがいる限り、十分に戦えるポテンシャルを持っていますよ。
今後注目されそうなメガバシャーモの亜種デッキ
現在は上記4つの型が主流ですが、今後ポケポケの環境が進むにつれて、新たな「メガバシャーモデッキ」が開発されていく可能性も大いにあります。
例えば、以下のような亜種デッキが考えられます。
- 他タイプとの混合型:
- 炎タイプだけでなく、他のタイプのexポケモン(サブアタッカー)を採用し、メガバシャーモが苦手な水タイプへの対抗策を持たせた構築。
- エネルギー加速特化型:
- 「フレームパッチ」だけでなく、他のエネルギー加速手段(特性を持つポケモンなど)をふんだんに採用し、1ターン目から「メガバーニング」を狙うような、超攻撃的な構築。
- コントロール型:
- 「レッドカード」や「カスミ」といった相手の手札を妨害するカードを多めに採用し、相手の動きを鈍らせながらメガバシャーモでじっくりと詰めていく構築。
情報ソースの3戦目では、相手の「レッドカード」や「回答」(※詳細不明なカード)によって、こちらが苦しめられる場面がありました。 メガバシャーモデッキも、そうした妨害カードを採用することで、対応力を上げるカスタマイズが可能です。
メガバシャーモデッキのカスタマイズと採用候補カード
最後に、メガバシャーモデッキを自分流にカスタマイズする際に、採用が検討されるカードをいくつかご紹介します。
- フレームパッチ(グッズ):
- トラッシュにある炎エネルギーをポケモンにつけられるグッズ。エンテイ型ではもちろん、エレキット型でも、倒されたメガバシャーモのエネルギーを2体目に引き継ぐために役立ちます。
- 大きなマント(ポケモンのどうぐ):
- HPを上昇させるどうぐ。メガバシャーモexのHPを底上げし、水タイプ以外の攻撃(例:メガギャラドスexの攻撃)を耐えられるように調整するために使えます。情報ソースの3戦目で、相手のコイキングが使っていましたね。
- カスミ(サポート):
- 情報ソースの3戦目で相手が使っていましたが、効果は失敗していました。おそらく、相手の手札を妨害する(トラッシュさせる、山札に戻させるなど)効果と推測されます。
- モノマネ(サポート):
- 情報ソースの3戦目で相手が使用。相手の手札枚数と同じになるようにドローするカードでしょうか。手札が少なくなりがちなコンボデッキ(メガバシャーモデッキ)への対策として有効かもしれません。
- ルンパッパ(ポケモン):
- (情報ソースの雑談より)もしポケポケに「ルンパッパ」が実装され、強力なドロー特性やトリッキーなワザを持っていたら、水タイプへの対策、あるいはデッキの潤滑油として採用される…かもしれませんね(笑)
まとめ
今回は、ポケポケの新環境「メガライジング」で大注目の「メガバシャーモデッキ」について、特に「エレキット採用型」を中心に徹底的に解説してきました。
- メガバシャーモexは、「メガバーニング」による高火力と火傷効果が強力な、現環境トップクラスのアタッカーです。
- エレキット採用型は、エレキットでHPを調整し、赤城で相手のエースを呼び出してメガバシャーモで仕留める、というテクニカルなコンボが魅力です。
- 他にも、安定感のエンテイex型、高純度のピィ&非ex型、速攻のクイタラン型など、様々なバリエーションが存在します。
- 基本的な立ち回りは、**「最速でメガバシャーモを完成させること」と「相手のエースを的確に狙うこと」**です。
- 弱点である水タイプや進化事故には注意が必要ですが、プレイングや構築でカバーすることも可能です。
メガバシャーモデッキは、高い攻撃力と多様な戦略を併せ持つ、非常に「使っていて楽しい」デッキだと、私も思います。 この記事を参考に、ぜひご自身の最強のメガバシャーモデッキを構築して、新環境のバトルを楽しんでみてくださいね。
以上、スマホゲーム評論担当の橋本ユアでした。 また次回のレビューでお会いしましょう。






