編集デスク スマホゲーム攻略ライターの橋本ユアです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきますね。
この記事を読んでいる方は、スマホ版ポケカアプリ、通称「ポケポケ」に新パック「メガライジング」が実装されて、環境がどう変わったのか、今どのデッキが強いのか、とても気になっていると思います。 私もさっそく新環境をやりこんでいますが、メガ進化の登場で環境のスピードやポケモンのHPラインがガラッと変わって、本当に面白いですよね。
この記事を読み終える頃には、メガライジング環境の最新最強デッキランキングと、それぞれのデッキの詳しい特徴や立ち回りについての疑問が解決しているはずです。
- メガライジング環境の最新Tierランキング
- Tier Sデッキ(メガチルタリス・メガアブソル)の徹底解説
- Tier Bデッキ(メガバシャーモ・スイクンゲッコウガなど)の詳細
- Tier Cデッキ(メガカイロス・メガデンリュウなど)の将来性
それでは解説していきます。
ポケポケ最新環境「メガライジング」の概要とTierランキング
まずは新しい環境がどういうものなのか、全体像から見ていきましょう。
新パック「メガライジング」が環境に与えた影響
今回の新パック「メガライジング」の最大の目玉は、なんといっても「メガ進化」ポケモンの本格参戦です。 これにより、環境にはいくつかの大きな変化が起きました。
- HPラインの大幅な上昇 メガ進化ポケモンは、軒並みHPが200を超えてきます(メガチルタリス190、メガギャラドス210、メガアブソル190など)。 これまでの環境の中心だったEXポケモン(HP140~160程度)と比べて、格段に耐久力が上がりました。 これにより、「一撃で倒す」ための要求ダメージが上がり、中途半端な火力では相手を倒しきれない場面が増えています。
- 環境の高速化と序盤の重要性 メガ進化は強力ですが、進化前のポケモンが倒されてしまうと元も子もありません。 そのため、いかに早く「たねポケモン」を並べ、メガ進化につなげるか、という序盤の展開力がこれまで以上に重要になりました。 また、相手のメガ進化を阻止するために、序盤から相手のたねポケモンを狙うデッキ(例えばTier Cのエビワラーなど)も研究されています。
- 「オドリドリ」の相対的な強化 高HPのメガ進化ポケモンが相手になると、こちらも高火力で対抗するか、あるいは別の戦略が必要になります。 そこで注目されているのが「オドリドリ」です。 オドリドリのワザ「あやかしのまい」は、相手のバトルポケモンにかかっている効果を計算せず、ベンチポケモン全員に30ダメージを与えます。 高HPのメガ進化ポケモンとの殴り合いを避け、ベンチの育っていないポケモンを狙撃してサイドを取る戦略が、新環境でも非常に強力に働いています。 そのため、「オドリドリ」をどう使うか、どう対策するかが環境の大きなカギになっていますね。
最新版!最強デッキTier表
それでは、私の方でまとめた「メガライジング」環境の最新Tier表(ティアひょう)をご紹介します。 大会での実績や、私自身がランクマッチ(ランダムマッチ)で対戦した感触、多くのプレイヤーさんからの情報を総合して作成しました。
| Tier | デッキ名 |
|---|---|
| Tier S | メガチルタリス(ジラーチ・ヤミラミ型など) |
| メガアブソル(オドリドリ・ピチュー型) | |
| Tier B | スイクンゲッコウガ(ギラティナ入り) |
| オドリドリゲッコウガ(スイクン入り水単) | |
| メガバシャーモ(エンテイ型) | |
| アクジキング(アーゴヨン入り) | |
| オドリドリレントラー(新レントラー入り) | |
| メガギャラドス(タマンタ型) | |
| ギラティナダークライ | |
| Tier C | メガデンリュウEX(オドリドリ型) |
| サンダーEX(新ピカチュウ型) | |
| メガカイロス(ピチュー型) | |
| エビワラーラムパルド |
Tier Sは現環境で頭一つ抜けているデッキ、Tier Bは環境の中心で活躍しているデッキ、Tier Cは特定のメタ(対策)や、今後の研究次第で可能性のあるデッキ、という位置づけです。
それでは、各Tierのデッキについて、詳しく見ていきましょう。
Tier S(最強デッキ)の解説
まずは、現環境の頂点に立つTier Sのデッキからです。 この2つのデッキは、パワー、安定感、環境への適応力、どれをとっても素晴らしく、対策必須の存在となっています。
【Tier S】メガチルタリス(ジラーチ・ヤミラミ型など)
現環境で「最強」の呼び声が最も高いのが、この「メガチルタリス」デッキです。 対応力と安定感が抜群で、型(タイプ)の豊富さも魅力ですね。
メガチルタリスの強みと特徴
メガチルタリスの強さは、そのワザ「ミストパージ」にあります。 「自分の場のたねポケモンの数×20ダメージ」を追加できるため、ベンチにたねポケモンを並べるだけで、簡単に100ダメージ以上(たね5体で110ダメージ)を出すことができます。 たった1エネルギーでこの火力を出せるのは破格の性能です。
さらに、特性「しんぴのまもり」により、相手のEXポケモンからワザのダメージや効果を受けません。 これは、環境に多い「ギラティナ」や「ダークライ」などのEXポケモンに対して非常に強く出られることを意味します。
HPも190と高く、メガ進化ポケモン同士の殴り合いにも十分対応できます。
主要なデッキタイプ(ジラーチ型、ギラティナ型、ベビィ型)
メガチルタリスは、組み合わせる「たねポケモン」によって、いくつかの型が存在します。
- ジラーチ・ヤミラミ型: 現在最も流行している型です。 「ジラーチ」(特性:ほしのみちびき)で好きなサポートを持ってきたり、「リーシャン」(ワザ:おだやかなねむり)で相手のグッズをロック(使用不可に)したりしながら戦います。 さらに「ヤミラミ」(ワザ:みだれひっかき)を採用し、オドリドリデッキへの対策も万全にしているのが特徴です。 「レッドカード」や「モノマネむすめ」などのサポートを駆使して相手の手札を妨害しつつ、リーシャンでグッズを止め、メガチルタリスで殴る…という、非常にいやらしい戦い方ができます。
- ギラティナ・イエッサン型: こちらは、メガチルタリスと「ギラティナEX」を組み合わせた「2-3進行」(たね2体、1進化3体のような展開)のデッキです。 ギラティナの高い火力(ドラゴンブレード:140)と、メガチルタリスの安定感(ミストパージ)を両立させています。 「イエッサン」(特性:こころくばり)を採用することで、メガチルタリスのHPを回復させ、耐久力をさらに高める動きも強力です。 ジラーチ型に比べると、たねポケモンの数が減るため「ミストパージ」の火力は少し落ちますが、ギラティナによる高打点で補う形ですね。
- ベビィ型: 「エレキッド」「ブビィ」「ピィ」といった、にげるエネルギーが0のベビィポケモンを大量に採用する型です。 状況に応じて様々なベビィポケモンを使い分けられる器用さが魅力です。 「ルチア」を2枚採用するなどして、確実にベビィポケモンを展開し、メガチルタリスの火力を安定させます。 ただし、環境が固まってくると、器用貧乏になってしまう可能性もあり、現在はジラーチ・ヤミラミ型に主流が移りつつある印象です。
メガチルタリスの弱点と対策
メガチルタリスはEXポケモンには無敵ですが、メガ進化ポケモンや非EXの進化ポケモン(例:ゲッコウガ、レントラー)からの攻撃は通常通り受けてしまいます。 また、「ミストパージ」の火力は自分の「たねポケモン」の数に依存するため、「さかき」や「むしょうスプレー」などでベンチのたねポケモンを狙われると火力が落ちてしまいます。
オドリドリデッキも、メガチルタリス本体を無視してベンチを攻撃してくるため、対策(ヤミラミなど)を怠ると厳しい戦いになります。
サンプルデッキレシピ(ジラーチ・ヤミラミ型)
メガチルタリスを使うなら、まずはこの型から触ってみるのがおすすめです。
| カード名 | 枚数 |
|---|---|
| メガチルタリス | 2 |
| チルタリス | 2 |
| チルット | 2 |
| ジラーチ | 2 |
| リーシャン | 2 |
| ヤミラミ | 1 |
| (その他たねポケモン:例) | (1) |
| ルチア | 2 |
| モノマネむすめ | 1 |
| レッドカード | 2 |
| まどわしの森 | 1 |
| (その他サポート・グッズ) | (4) |
※これはあくまで一例です。環境に合わせて調整してみてくださいね。
【Tier S】メガアブソル(オドリドリ・ピチュー型)
メガチルタリスと並んで環境トップに君臨するのが、この「メガアブソル」デッキです。 こちらはオドリドリとピチューを組み合わせた、攻撃的なデッキタイプですね。
メガアブソルの強みと特徴
メガアブソルの最大の強みは、ワザ「あくのはどう」です。 素のダメージは70ですが、「自分の手札にある『あかぎ』を1枚トラッシュするたび、70ダメージ追加」という強力な効果を持っています。 手札に「あかぎ」があれば、1エネルギーで140、210といった高火力を簡単に出すことができます。 メガチルタリスが苦手とするメガ進化ポケモン(HP210のメガギャラドスなど)も一撃で倒せるポテンシャルを持っています。
HPも190あり、耐久力も十分です。
オドリドリ・ピチュー型とのシナジー
メガアブソルは、その火力を出すために「あかぎ」を手札に抱える必要があります。 しかし、手札にカードを溜め込むと、相手の「レッドカード」などで流されてしまう危険がありますよね。
そこで活躍するのが「ピチュー」と「オドリドリ」です。
- ピチュー(ワザ:ぱちぱち): 後攻1ターン目からワザを使うことで、山札からエネルギーを2枚まで自分のポケモンにつけられます。 これにより、メガアブソルやオドリドリを高速で起動できます。
- オドリドリ(ワザ:あやかしのまい): メガアブソルが苦手とする「オドリドリミラー(お互いにオドリドリを使う対戦)」や、高HPのポケモンとの殴り合いを避けるためのサブアタッカーとして非常に優秀です。
このデッキは、ピチューでエネ加速し、オドリドリでベンチを狙いつつ、隙を見てメガアブソルが「あかぎ」を使って大ダメージを叩き込む、という多彩な攻め手を持っています。
メガアブソルの弱点と対策
メガアブソルの火力は「あかぎ」に依存しているため、手札に「あかぎ」がないと火力が出ません。 相手に「あかぎ」をトラッシュさせられたり、「レッドカード」で手札を流されたりすると動きが鈍くなります。
また、メガアブソル自身は「オドリドリ」に対する直接的な耐性はありません。 そのため、回復カード(「おねえさんのもてなし」や「タフネスマント」など)を多めに採用し、「あかぎ」をトラッシュできなかった場合のケアや、オドリドリのダメージを回復する動きが重要になります。
サンプルデッキレシピ(オドリドリ・ピチュー型)
環境初日から流行している、完成度の高い構築です。
| カード名 | 枚数 |
|---|---|
| メガアブソル | 2 |
| アブソル | 2 |
| オドリドリ | 2 |
| ピチュー | 2 |
| ダークライEX | 1 |
| (その他たねポケモン:例) | (1) |
| あかぎ | 2 |
| おねえさんのもてなし | 2 |
| タフネスマント | 2 |
| マーズ | 1 |
| (その他サポート・グッズ) | (3) |
Tier B(環境注目デッキ)の解説
続いて、Tier Bのデッキをご紹介します。 Tier Sの2強には一歩及びませんが、どれも非常に強力で、環境の中心を担うデッキたちです。
【Tier B】スイクンゲッコウガ(ギラティナ入り)
以前の環境から引き続き強力なのが、この「スイクンゲッコウガ」です。 メガライジングで「はるか」と「ゲッコウガEX」という新しいカードを得て、さらに強化されました。
スイクンゲッコウガの強みと安定感
このデッキの強みは、なんといっても「スイクン」のワザ「オーロラビーム」(80ダメージ+ベンチ狙撃20)と、「ゲッコウガ」のワザ「みずしゅりけん」(相手のポケモン1匹に90ダメージ)による、自在なダメージコントロールです。
メガ進化環境では、高HPのポケモンを無理にワンパン(一撃で倒すこと)しようとせず、スイクンで削り、ゲッコウガで仕留める、という動きが非常に強力です。
メガライジング環境での立ち位置
メガライジングで追加されたサポート「はるか」が、このデッキと非常に相性が良いです。 「はるか」は、山札からポケモンを2枚まで手札に加えることができます。 これにより、ゲッコウガへの進化ラインや、キーカードである「ギラティナEX」を安定して手札に持ってくることができるようになりました。
また、「タフネスマント」を採用することで、スイクンやゲッコウガのHPを160まで引き上げ、メガバシャーモやメガギャラドスの攻撃を1発耐えられるようにする構築が主流になっています。 環境に多い「オドリドリ」デッキに対しても、「スイクン」が特性「しんぴのまもり」(EXからダメージを受けない)を持っているため、有利に戦いやすいのも大きなポイントですね。
サンプルデッキレシピ
| カード名 | 枚数 |
|---|---|
| ゲッコウガEX | 1 |
| ゲッコウガ | 2 |
| ゲコガシラ | 3 |
| ケロマツ | 3 |
| スイクン | 2 |
| ギラティナEX | 1 |
| (その他たねポケモン) | (1) |
| はるか | 1 |
| タフネスマント | 2 |
| カイ | 1 |
| (その他サポート・グッズ) | (3) |
【Tier B】オドリドリゲッコウガ(スイクン入り水単)
こちらは、スイクンゲッコウガの「ギラティナEX」の枠を「オドリドリ」に変え、水単色に寄せた構築です。
オドリドリゲッコウガの強みと特徴
基本的な動きはスイクンゲッコウガと似ていますが、ギラティナの代わりに「オドリドリ」を採用することで、オドリドリデッキ同士の対戦(ミラーマッチ)や、高HPのメガ進化デッキに対して、より強く出られるようにしています。
「オドリドリ」でベンチを削り、「ゲッコウガ」の「みずしゅりけん」で仕留める、というコンセプトが非常に強力です。 また、「はるか」の登場により、オドリドリを2枚並べたり、ゲッコウガの進化ラインを揃えたりするのが格段に楽になりました。
従来の型との違いと強化ポイント
以前はオドリドリとゲッコウガを組み合わせる場合、雷エネルギーなども採用した混合デッキが主流でした。 しかし、現在は「スイクン」を採用した水単色型の方が、安定感とスイクンの対EX性能から評価されています。 新カードの「ケロマツ」(水単色で優秀な性能)の登場も追い風になっていますね。
サンプルデッキレシピ
| カード名 | 枚数 |
|---|---|
| ゲッコウガ | 3 |
| ゲコガシラ | 3 |
| ケロマツ | 3 |
| スイクン | 2 |
| オドリドリ | 2 |
| (その他たねポケモン) | (1) |
| はるか | 2 |
| (その他サポート・グッズ) | (4) |
【Tier B】メガバシャーモ(エンテイ型)
事前評価が非常に高かった「メガバシャーモ」です。 環境初期は少し苦戦していましたが、構築が洗練され、Tier B上位にくい込んできました。
メガバシャーモの強みと爆発力
メガバシャーモは、ワザ「バーニングブレイズ」(110ダメージ)と、特性「もうか」(HPが半分以下ならワザのダメージ+60)を持っています。 調整が難しいですが、特性が発動すれば1エネルギーで170ダメージという驚異的な火力を出すことができます。 相方として採用される「エンテイ」(ワザ:フレアストライク 110ダメージ)も強力で、デッキ全体の火力が非常に高いのが魅力です。
ゴツメ型から非ゴツメ型への移行
環境初期は、自分からダメージを受けて「もうか」を発動させるために「ゴツゴツメット」を採用する型が主流でした。 しかし、オドリドリデッキが流行したことで、「ゴツゴツメット」ではオドリドリに勝てない、という結論になりつつあります。
現在は、「ゴツゴツメット」を抜き、代わりに「ヒのバシャーモ」(特性:ブレイズキック)を採用したり、「なつめのめ」や「むしよけスプレー」といった入れ替えカードを増やしたりして、柔軟に戦える構築が評価されています。 エンテイでスタートし、相手を倒した後、メガバシャーモに入れ替えて戦う、といった動きが強力です。
サンプルデッキレシピ
| カード名 | 枚数 |
|---|---|
| メガバシャーモ | 2 |
| バシャーモ | 1 |
| ヒのバシャーモ | 1 |
| ワカシャモ | 2 |
| アチャモ | 2 |
| エンテイ | 2 |
| (その他たねポケモン) | (1) |
| なつめのめ | 1 |
| むしよけスプレー | 1 |
| (その他サポート・グッズ) | (7) |
【Tier B】アクジキング(アーゴヨン入り)
環境のメタ(対策)デッキとして、急浮上してきたのがこの「アクジキング」です。 少しクセのあるデッキですが、うまく使えればTier Sデッキも倒せるポテンシャルを持っています。
アクジキングが注目される理由(メタ性能)
アクジキングのワザ「くいちらかす」は、トラッシュにあるサポートの数だけダメージが上がります。 そして、このデッキが注目される最大の理由は、Tier Sの「メガチルタリス」と「メガアブソル」の両方に有利が取れる可能性がある点です。
さらに、相方となる「アーゴヨン」が、ワザ「ベノムシュート」でベンチの「オドリドリ」を狙撃できます。 つまり、「Tier Sの2強に強く、オドリドリにも勝てる」という、現環境で非常に立ち位置が良いデッキなんです。
立ち回りの難しさとプレイングのコツ
ただし、このデッキはプレイングが非常に難しいです。 序盤は「アーゴヨン」を立てることを最優先にしつつ、サポートをトラッシュに送る必要があります。 「アクジキング」をバトル場に出すタイミングも重要です。
「はるか」の登場で、アーゴヨンの進化ラインやアクジキング(ピン挿しの場合も多い)を持ってきやすくなったのは大きな強化ポイントですね。 以前からアクジキングを使いこなしていた方にとっては、今が活躍のチャンスかもしれません。
サンプルデッキレシピ
| カード名 | 枚数 |
|---|---|
| アクジキング | 1 |
| アーゴヨン | 2 |
| ベベノム | 2 |
| (その他たねポケモン) | (4) |
| はるか | 1 |
| (サポート多めの構築) | (10) |
【Tier B】オドリドリレントラー(新レントラー入り)
新カード「レントラー」を採用した、オドリドリデッキの派生型です。 安価に組める割に非常に強く、大会でも結果を残していますね。
オドリドリレントラーの強みと環境適性
このデッキの基本は「オドリドリ」+「ゼラオラEX」です。 そこに、相手のベンチを狙撃できる「レントラー」(3エネ120ダメージ狙撃)と、新カードの「レントラー」(2エネ110ダメージ)を加えた形です。 オドリドリで相手のベンチを削りつつ、レントラーの狙撃で厄介なポケモン(ゲッコウガなど)を倒す動きが強力です。
新レントラーの役割
新カードのレントラー(2エネ110ダメージ)は、エネルギーをトラッシュしないため、ワザを連発できるのが強みです。 特にオドリドリデッキ同士のミラーマッチになった場合、従来のレントラーはエネトラッシュが厳しかったのですが、新レントラーがいれば殴り勝つことができます。 「オドリドリに強いオドリドリデッキ」として、高い評価を得ています。 ただし、ドローソース(山札を引くカード)が少ないため、2進化のレントラーを安定して立てるのが少し難しいのが難点です。
サンプルデッキレシピ
| カード名 | 枚数 |
|---|---|
| レントラー(新) | 1 |
| レントラー(旧) | 1 |
| ルクシオ | 2 |
| コリンク | 2 |
| オドリドリ | 2 |
| ゼラオラEX | 2 |
| デンジ | 1 |
| (その他サポート・グッズ) | (9) |
【Tier B】メガギャラドス(タマンタ型)
事前評価ではTier Sとも言われていた「メガギャラドス」ですが、現在はTier Bに落ち着いています。
メガギャラドスの強みと課題
HP210という圧倒的な耐久力と、ワザ「ブラストガイザー」(4エネ140ダメージ)が強力です。 「タマンタ」(ワザ:いやしのはどう)でコイキング(HP30)を守りながら育てるのが主流の型ですね。 オドリドリ対策として「ケルディオ」や「ヒのスイ君」などを採用します。
事前評価と現状のギャップ
なぜ事前評価ほど活躍できていないかというと、理由はいくつかあります。
- 火力が環境と合っていない: 140ダメージという火力は、HP190のメガチルタリスやメガアブソルを一撃で倒せません。
- HP210が活かしきれない: 現環境は190ライン(メガチルタリスなど)を倒せるかどうかが重要で、HP190も210も、相手からの攻撃を耐える回数(確定数)が変わらない場面が多いです。
- 「カスミ」への依存: オドリドリデッキに勝つためには、サポートの「カスミのいかり」に頼る場面が多く、要求値(プレイングの難易度)が高くなりがちです。
決して弱いデッキではないのですが、現環境ではメガチルタリスなどを使った方が勝ちやすい、というのが正直なところかなと思います。
サンプルデッキレシピ
| カード名 | 枚数 |
|---|---|
| メガギャラドス | 2 |
| ギャラドス | 2 |
| コイキング | 3 |
| タマンタ | 2 |
| ケルディオ(またはヒのスイ君) | 1 |
| カスミのいかり | 1 |
| (その他サポート・グッズ) | (9) |
【Tier B】ギラティナダークライ
一時代を築いた王様、「ギラティナダークライ」ですが、メガライジング環境ではついにTier Bへと陥落しました。
ギラティナダークライの現状と環境の変化
メガ進化ポケモンの登場で、環境のHPラインが190~210になったことが最大の逆風です。 ギラティナの「ドラゴンブレード」(140ダメージ)では、メガ進化ポケモンを一撃で倒せません。 逆に、メガバシャーモやメガアブソルからはワンパンされてしまうため、非常に厳しい戦いを強いられます。
また、環境のスピードも上がっており、ギラティナやダークライがエネルギーを溜めている間に、相手の展開が完了してしまうことも多くなりました。
往年の王者の苦戦
もちろん、デッキパワーがなくなったわけではありません。 メガ進化が入っていないデッキ(例えばTier Bのレントラーやゲッコウガ)に対しては、まだまだ強く出られます。 今後は、環境のトップメタというよりも、「メガ進化デッキに強いデッキ」が出てきた際の、さらにそのメタ(対策の対策)として、愛用者が使い続けるデッキになっていくのかなと思います。
サンプルデッキレシピ
(従来の強力なリストをベースに、現環境に合わせて微調整するのが良いでしょう)
Tier C(今後の可能性・研究待ちデッキ)の解説
最後に、Tier Cのデッキたちです。 現時点ではTier SやBのデッキパワーに及びませんが、面白い性能を持っており、今後の研究や環境の変化次第で活躍の可能性があるデッキです。
【Tier C】メガデンリュウEX(オドリドリ型)
「メガデンリュウ」と「オドリドリ」「ゼラオラEX」を組み合わせたデッキです。 メガデンリュウは、ワザ「エグゾボルト」でベンチに60ダメージを飛ばせるため、オドリドリと合わせてベンチを狙撃する動きがコンセプトです。 相手のオドリドリの攻撃を受けながら、こちらはベンチを攻撃できるため、オドリドリデッキに対して耐性があるのではないかと注目されました。
しかし、現状では「それならレントラーで良いのでは?」「メガデンリュウでなくても勝てるのでは?」という評価になりがちで、このデッキならではの強みを見いだせていない印象です。 今後の構築研究に期待したいですね。
【Tier C】サンダーEX(新ピカチュウ型)
「サンダーEX」は、序盤にバトル場に出しておきたいポケモンです。 相方として「新ピカチュウ」と組み合わせた「2-2進行」が研究されていますが、まだ最適な構築が見つかっていません。
V-UNION(ブイズ)の特性を活かしたいところですが、序盤に出したいサンダーと、他の序盤に出したいV-UNIONポケモン(例えばビギニングボルトのサンダースなど)の役割が被ってしまい、構築が難しいのが現状です。 相性の良いカードの登場が待たれます。
【Tier C】メガカイロス(ピチュー型)
「メガカイロス」は、Tier Sの「メガアブソル」の弱点(草タイプ)をつけるため、環境に刺さっているポケモンです。 ワザ「ギロチンシザーズ」(150ダメージ)でアブソルを一撃で倒せます。 また、相方として採用される「セレヴィ」(ワザ:エナジープレス)も、メガバシャーモやメガギャラドス(コイキング)の弱点をつけるため、理論上は強力な組み合わせです。
ピチューでエネ加速し、後攻2ターン目から150ダメージを出す動きも可能です。 事前評価ほど弱くはなく、面白いデッキなのですが、いかんせん使用者が少なく、大会での結果もまだ出ていません。 メガアブソルやメガバシャーモが今後さらに増えるようなら、メタデッキとして活躍する日が来るかもしれません。
【Tier C】エビワラーラムパルド
「エビワラー」(1エネ50ダメージ)で、相手の「ルチア」から出てくるたねポケモン(チルット、ジラーチ、ベビィポケモンなど)を一撃で倒し、進化させずに勝とう、というコンセプトのデッキです。 「さかき」や「むしょうスプレー」も採用し、徹底的に相手のベンチを妨害します。
やっていることは面白いのですが、攻撃のダメージが低すぎること、相手がうまく進化できてしまうとパワー負けしてしまうことから、現環境ではかなり厳しいと言わざるを得ません。 ただ、エビワラー自体の性能は悪くないため、今後強力な「格闘タイプ」のメガ進化ポケモンが登場した際に、序盤のサポート役として採用される可能性はゼロではないと思います。
まとめ
今回は、ポケポケの新環境「メガライジング」の最新最強デッキランキングをTier表形式でご紹介しました。
現在の環境は、「メガチルタリス」と「メガアブソル」の2強(Tier S)が中心となっています。 それを「スイクンゲッコウガ」や「メガバシャーモ」などのTier Bデッキが追いかける構図ですね。 そして、高HPのメガ進化ポケモン対策として、「オドリドリ」が環境のキーカードとなっています。
どのデッキを使うか迷ったら、まずはTier Sの「メガチルタリス(ジラーチ・ヤミラミ型)」か「メガアブソル(オドリドリ型)」を使ってみるのがおすすめです。 もし、それらのデッキに勝ちたい!という場合は、Tier Bの「アクジキング」や「スイクンゲッコウガ」などで対策してみるのも面白いと思いますよ。
環境はまだ始まったばかりです。 これから新しい構築が開発されて、このTier表が大きく変わっていく可能性も十分にあります。 私も引き続き新環境をプレイして、皆さんのお役に立てる情報を発信していきますね。
ぜひ、このレビューを参考にして、メガライジング環境のポケポケを楽しんでください!






