ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は新作「ポケモンレジェンズ Z-A」に関して、ポケモンの育成や厳選のやり方、そしてどうすれば最強のポケモンやパーティを作れるのかが気になっていると思います。

ポケモンにはストーリーを楽しむ以外に、こだわりのポケモンを育ててバトルに挑むという、もう一つの奥深い楽しみ方があります。 しかし、専門用語が多くて何から手をつければいいのか分からない、という方も少なくないでしょう。
この記事を読み終える頃には、ポケモン育成・厳選の基本から応用、そして自分だけの最強パーティを組むまでの知識が身につき、レジェンズZ-Aの世界をさらに深く楽しむための疑問が解決しているはずです。
- ポケモン育成の基礎知識を完全網羅
- 初心者でも分かる厳選作業の具体的な手順
- レジェンズZ-A環境を想定した育成論
- ゼロから始める最強パーティの構築術
それでは解説していきます。

ポケモン育成の基礎知識|なぜ育成・厳選が必要なのか
まずは、ポケモン育成の基礎知識から解説していきます。 なぜ多くのトレーナーが時間と手間をかけてまで、ポケモンの育成や厳選を行うのでしょうか。 その理由と、育成に不可欠なポケモンの能力を決める要素について、初心者の方にも分かりやすく解説します。 ここを理解することが、最強のポケモントレーナーへの第一歩です。
ポケモン育成・厳選とは?その目的を解説
ポケモン育成・厳選とは、簡単に言えば「自分だけの理想のポケモンを育てること」です。 ストーリーをクリアするだけなら、道中で捕まえたポケモンをレベルアップさせるだけで十分かもしれません。 しかし、クリア後の高難易度コンテンツや、オンラインでの対人戦で勝利を目指す場合、話は大きく変わってきます。

同じ種類のポケモン、例えば同じリザードンでも、実は1匹1匹の能力には微妙な差があります。 この個性を最大限に引き出し、特定の役割に特化させて能力を伸ばす作業が「育成」です。 そして、その育成の土台となる、より優れた素質を持つポケモンを探し出す作業が「厳選」と呼ばれます。
目的は主に以下の2つです。
- 対戦で勝つため オンライン対戦では、世界中のプレイヤーが丹精込めて育てたポケモンたちがしのぎを削っています。 少しの能力差が勝敗を分けるシビアな世界であり、育成・厳選は勝利のための必須条件と言えるでしょう。
- こだわりの1匹を育てるため 単純に「好きなポケモンを最強にしたい」という愛情から育成に励むトレーナーも多くいます。 色違いのポケモンや、お気に入りのポケモンがバトルで活躍する姿を見るのは、何物にも代えがたい喜びです。
レジェンズZ-Aの舞台となるミアレシティで、どのようなバトルコンテンツが待っているかはまだ未知数ですが、こだわりのポケモンを育てておくことで、より深くゲームを楽しめることは間違いありません。
ポケモンの強さを決める6つの重要ステータス
ポケモンの能力は、主に6つのステータスで構成されています。 これらのステータスが、育成において非常に重要な役割を果たします。
ステータス | 概要 | 影響する要素 |
---|---|---|
HP | ポケモンの体力。ゼロになると「ひんし」状態になる。 | 耐久力。高いほど多くの攻撃に耐えられる。 |
こうげき | 物理技の威力に影響する。 | 「はたく」「じしん」などの物理技のダメージ量。 |
ぼうぎょ | 相手の物理技に対する耐久力。 | 物理技から受けるダメージの軽減量。 |
とくこう | 特殊技の威力に影響する。 | 「ひのこ」「なみのり」などの特殊技のダメージ量。 |
とくぼう | 相手の特殊技に対する耐久力。 | 特殊技から受けるダメージの軽減量。 |
すばやさ | 高いほど先に行動できる。 | バトルでの行動順。 |
物理アタッカーなら「こうげき」と「すばやさ」、耐久型のポケモンなら「HP」や「ぼうぎょ」「とくぼう」といったように、ポケモンの役割に合わせてどのステータスを伸ばすかが育成の鍵となります。
育成の重要用語①「種族値」とは?
「種族値」とは、ポケモンの種類ごとに設定されている基本的な能力値のことです。 例えば、カイリューは攻撃の種族値が非常に高いですが、ピカチュウは素早さの種族値が高い、といった特徴があります。 この種族値は、そのポケモンの得意なこと、不得意なことを示す設計図のようなもので、後から変更することはできません。

カイリューを特殊アタッカーとして育てるのが難しいのは、この「とくこう」の種族値が「こうげき」に比べて低く設定されているためです。 育成を始める際は、まずそのポケモンの種族値を確認し、どの能力を伸ばすのが最も効率的か、どのような役割に向いているかを考えるのが基本となります。 レジェンズZ-Aで新登場するポケモンがいれば、まずはその種族値をチェックすることが育成のスタートラインになるでしょう。
育成の重要用語②「個体値」とは?
「個体値」は、同じ種類のポケモンでも1匹1匹が持っている、生まれつきの才能を示す隠しステータスです。 HP・こうげき・ぼうぎょ・とくこう・とくぼう・すばやさの6つのステータスそれぞれに設定されており、0から31までの32段階で評価されます。 この数値が高いほど、そのステータスが最終的によく伸びます。 最高の「31」は「V」、「30」は「U」などと俗に呼ばれ、特に重要なステータスがVの個体を捕まえたり、タマゴから孵化させたりすることが「厳選」の主な目的の一つです。
ストーリークリア後に入手できる「ジャッジ機能」を使えば、手持ちのポケモンの個体値が大まかに分かります。 「さいこう」と表示されれば、そのステータスの個体値はV(31)ということです。 生まれつきの才能なので後から変更はできませんが、近年の作品では「すごいとっくん」というシステムがあり、「ぎんのおうかん」や「きんのおうかん」といった貴重なアイテムを使うことで、レベル50(または100)以上のポケモンの個体値を最大まで引き上げることが可能です。 これにより、厳選のハードルは昔に比べて大きく下がりました。
育成の重要用語③「努力値」とは?
「努力値」は、ポケモンがバトルで経験値を得る際に、同時に獲得できるボーナスポイントのようなものです。 どのポケモンを倒したかによって、もらえる努力値の種類(攻撃+1、素早さ+2など)が決まっています。 この努力値を特定のステータスに集中して振り分けることで、ポケモンの能力を後天的に大きく伸ばすことができます。
努力値には以下のルールがあります。
- 1匹のポケモンが獲得できる努力値の合計は「510」まで。
- 1つのステータスに振り分けられる努力値の上限は「252」まで。
- 努力値が「4」たまると、そのステータスの実数値が「1」上昇する(レベル50対戦の場合)。
つまり、2つのステータスを最大(252)まで伸ばし、残りを別のステータス(4)に振る、というのが最も一般的な努力値の振り方です。 「タウリン」などの栄養ドリンクを使えばバトルをせずとも努力値を振ることができ、特定の木の実を使えば振り間違えた努力値をリセットすることも可能です。 この努力値配分こそが、育成におけるトレーナーの腕の見せ所と言えるでしょう。
レジェンズシリーズにおける努力値システム
過去作「ポケモンレジェンズ アルセウス」では、従来の努力値システムとは異なり、「がんばレベル」という独自のシステムが採用されていました。 「ガンバリのすな」や「ガンバリのいし」といったアイテムを使うことで、各ステータスを0から10段階で強化するものでした。 レジェンズZ-Aでも、この「がんばレベル」や、それに類する新しい育成システムが導入される可能性は十分に考えられます。 もしそうなれば、野生のポケモンを倒して努力値を得るという手間がなくなり、アイテム収集が育成のメインになるかもしれません。
育成の重要用語④「性格」とは?
ポケモンには全25種類の「性格」があり、そのほとんどが特定のステータスを1.1倍に伸ばし、別のステータスを0.9倍に下げる効果を持っています。 例えば、「いじっぱり」という性格は、「こうげき」が上がりやすくなる代わりに「とくこう」が上がりにくくなります。 物理アタッカーにとっては、不要な「とくこう」を下げて、重要な「こうげき」を伸ばせるため、非常に理想的な性格と言えます。
せっかく個体値や努力値にこだわっても、性格補正がかかっていないと最終的な能力値に大きな差が生まれてしまいます。 野生で目当ての性格のポケモンを捕まえるのは大変ですが、「ミント」というアイテムを使えば、後から性格補正だけを理想のものに変更することができます。 これにより、性格の厳選も非常に楽になりました。
性格 | 上昇ステータス | 下降ステータス |
---|---|---|
さみしがり | こうげき | ぼうぎょ |
いじっぱり | こうげき | とくこう |
やんちゃ | こうげき | とくぼう |
ゆうかん | こうげき | すばやさ |
ずぶとい | ぼうぎょ | こうげき |
わんぱく | ぼうぎょ | とくこう |
のうてんき | ぼうぎょ | とくぼう |
のんき | ぼうぎょ | すばやさ |
ひかえめ | とくこう | こうげき |
おっとり | とくこう | ぼうぎょ |
うっかりや | とくこう | とくぼう |
れいせい | とくこう | すばやさ |
おだやか | とくぼう | こうげき |
おとなしい | とくぼう | ぼうぎょ |
しんちょう | とくぼう | とくこう |
なまいき | とくぼう | すばやさ |
おくびょう | すばやさ | こうげき |
せっかち | すばやさ | ぼうぎょ |
ようき | すばやさ | とくこう |
むじゃき | すばやさ | とくぼう |
※上記以外の性格はステータスに影響しません。 |
育成の重要用語⑤「特性」とは?
「特性」は、それぞれのポケモンが持つ特殊能力です。 バトル中に自動で効果を発揮するもの(例:サンダーの「プレッシャー」は相手のPP消費を増やす)や、特定の条件下で発動するもの(例:リザードンの「もうか」はHPが減ると炎技の威力が上がる)など、多種多様なものが存在します。
多くのポケモンは通常1~2種類の特性を持っており、さらに「夢特性(隠れ特性)」と呼ばれる、特別な方法でしか手に入らない珍しい特性を持つ個体もいます。 この夢特性が非常に強力な場合が多く、厳選の重要なターゲットとなります。 例えば、カイリューの夢特性「マルチスケイル」は、HPが満タンの時に受けるダメージを半減させるという破格の性能を誇ります。 「とくせいカプセル」で通常特性同士の変更、「とくせいパッチ」で通常特性から夢特性への変更が可能なので、捕まえたポケモンの特性が希望のものでなくても後から変えることができます。
【レジェンズZA】最強ポケモン育成・厳選の具体的な手順
さて、基礎知識を学んだところで、いよいよ実践編です。 ここでは、1匹のポケモンを捕獲してから、バトルで活躍できる状態になるまでの具体的な育成・厳選の手順を、順を追って詳しく解説していきます。 今回は、シリーズを通して強力なアタッカーとして知られる「カイリュー」を例に挙げて進めていきましょう。 この流れをマスターすれば、どんなポケモンでも育成できるようになります。
手順①:育成したいポケモンを捕獲する
まずは、育成の元となるポケモンを用意します。 カイリューの場合、ミニリュウやハクリューを捕まえて進化させるのが一般的です。 レジェンズZ-Aのどこで出現するかはまだ分かりませんが、特定のエリアで捕獲することになるでしょう。

この捕獲段階でも、厳選は始まっています。 可能であれば、以下の点を意識すると後の育成が楽になります。
- 高レベルの個体や進化後の個体を狙う レベル上げの手間が省けます。 過去作では、クリア後のエリアに進化後の強力なポケモン(通称「親分個体」など)が出現することがありました。 こうした個体は、通常の個体よりも個体値が高い傾向にあるため、狙い目です。
- 夢特性を狙う 夢特性を持つポケモンは、テラレイドバトルや大量発生など、特殊なエンカウントで出現することが多いです。 レジェンズZ-Aでも同様のシステムがあれば、積極的に挑戦しましょう。
- タマゴ孵化による厳選 もしレジェンズZ-Aに預かり屋(育て屋)とタマゴのシステムがあれば、孵化厳選が最も効率的な方法になる可能性があります。 特定のアイテムを持たせることで、親の個体値や性格、覚えている技などを子に遺伝させることができるため、理想の個体を生み出しやすいのが特徴です。
手順②:個体値を確認し「すごいとっくん」を行う
捕まえたポケモンの個体値を「ジャッジ機能」で確認します。 カイリューを物理アタッカーとして育てる場合、最低でも「こうげき」と「すばやさ」の個体値が「さいこう」であることが望ましいです。 また、耐久力も重要なので、「HP」「ぼうぎょ」「とくぼう」も高ければ高いほど良いでしょう。 特殊技を使わないので、「とくこう」の個体値は低くても問題ありません。
もし理想の個体値でなかった場合は、「すごいとっくん」で能力を最大まで引き上げます。 ミアレシティのどこかに、きっと特訓をしてくれるキャラクターがいるはずです。 「ぎんのおうかん」を1つ使えば、任意のステータス1つの個体値を最大にできます。 攻撃と素早さが最高ではないなら、ぎんのおうかんが2つ必要になります。 おうかんは貴重なアイテムなので、元々の個体値が高いポケモンを厳選できれば、その分だけアイテムを節約できるというわけです。
手順③:「ミント」で性格を最適化する
次に性格です。 カイリューを最速のアタッカーにしたいなら、素早さが1.1倍になる「ようき」(特攻↓)が最適です。 素早さを少し捨ててでも火力を最大限に高めたいなら、攻撃が1.1倍になる「いじっぱり」(特攻↓)が良いでしょう。 パーティの他のポケモンとの兼ね合いや、仮想敵に合わせて選びます。

捕まえたカイリューの性格が「ようき」や「いじっぱり」でなかった場合、「ようきミント」や「いじっぱりミント」といったアイテムを使いましょう。 これを使うことで、能力の上がり方だけを理想の性格のものに変更できます。 ミントは、ゲーム内のショップや、特定の場所で拾うことで入手できると思われます。
手順④:努力値を振り分ける
いよいよ努力値振りです。 ここが育成で最も個性が出るところであり、奥深いポイントです。
努力値振りの基本パターン
最もシンプルで強力なのが、伸ばしたい2つの能力に252ずつ振り、残りの4(実質6)をHPなどに振る、通称「ぶっぱ」と呼ばれる振り方です。 カイリューをアタッカーとして育成する場合、以下のようになります。
- 攻撃(A):252
- 素早さ(S):252
- HP(H):4
これで、攻撃と素早さが最大まで強化されたカイリューのベースが完成します。
努力値を振る具体的な方法
- 栄養ドリンクを使う(最も手軽) 「タウリン」(攻撃)、「インドメタシン」(素早さ)といった栄養ドリンクを1つ使うと、対応する努力値が10上がります。 お金はかかりますが、最も速く、正確に努力値を振れる方法です。 25個使って250まで上げ、残りは後述の「ハネ」で調整するのが一般的です。
- 野生ポケモンを倒して稼ぐ 「パワーリスト」(攻撃)や「パワーアンクル」(素早さ)といったアイテムをポケモンに持たせてから、特定の野生ポケモンを倒す方法です。 パワー系アイテムを持っていると、バトルで得られる努力値に+8のボーナスがつきます。 お金がない序盤はこちらがメインになります。 レジェンズZ-Aでどのポケモンがどの努力値を持っているかは、攻略サイトなどで確認することになるでしょう。
努力値の振り直し
もし旅の途中で使っていたポケモンを育成し直したい場合、レベル上げの過程で様々な努力値が中途半端に入ってしまっています。 その際は、まず努力値をリセットする効果のある木の実(例:「ザロクのみ」は防御の努力値を下げる)を使ったり、特定のNPCに頼んだりして、努力値を一度まっさらな状態に戻してから、改めて振り直しましょう。
手順⑤:特性を理想のものに変更する
特性が希望のものでない場合、アイテムを使って変更します。 カイリューの場合、通常特性の「せいしんりょく」も強力ですが、やはり夢特性「マルチスケイル」が非常に優秀です。 もし捕まえたカイリューの特性が「せいしんりょく」だった場合、非常に貴重なアイテム「とくせいパッチ」を使うことで「マルチスケイル」に変更できます。 通常特性が2種類あるポケモンで、もう片方の通常特性に変えたい場合は、「とくせいカプセル」を使います。 これらのアイテムは、高難易度のレイドバトルなどの報酬で手に入ることが多いです。
手順⑥:最適な技構成を考える
育成の方向性が決まったら、次は技構成です。 ポケモンの強さは、ステータスだけでなく覚えている技にも大きく左右されます。
技構成の基本
- タイプ一致技 自分のタイプと同じタイプの技を使うと、威力が1.5倍になります。 カイリューは「ドラゴン/ひこう」タイプなので、ドラゴンタイプの技とひこうタイプの技は最低1つずつは覚えさせたいところです。
- サブウェポン タイプ一致技だけでは、苦手なタイプのポケモンに対応できません。 例えば、カイリューのドラゴン技はフェアリータイプには効果がなく、ひこう技ははがねタイプやいわタイプに半減されてしまいます。 そこで、それらの弱点を突けるような、タイプが異なる攻撃技(サブウェポン)を覚えさせます。 カイリューなら「じしん」「ほのおのパンチ」「かみなりパンチ」などが候補になります。
- 補助技 攻撃技だけでなく、自分の能力を上げる「りゅうのまい」や、相手を妨害する「でんじは」のような補助技も非常に強力です。 パーティの戦術に合わせて、これらの技を組み込みます。
カイリューの技構成例
- 物理アタッカー型
- しんそく:先制で攻撃できる強力な技。
- げきりん/ドラゴンクロー:メインのドラゴンタイプ物理技。
- じしん:はがねタイプへの有効打。
- りゅうのまい:攻撃と素早さを同時に上げる最強クラスの積み技。
技は「わざマシン」を使ったり、レベルアップで覚えたり、特定のキャラクターに教えてもらったりして習得します。 過去作では忘れてしまった技を思い出させてくれる便利なキャラクターもいたので、レジェンズZ-Aでもミアレシティのどこかで出会えるでしょう。
手順⑦:レベルを最大まで上げ、持ち物を持たせる
育成の最終仕上げです。 「けいけんアメ」や「ふしぎなアメ」といったアイテムを使い、レベルを50、または100まで上げます。 対戦のルールにもよりますが、レベル50が基準になることが多いです。
そして最後に、ポケモンに「もちもの」を持たせます。 持ち物はバトル中に一度だけ効果を発揮したり、常に能力を補強したりと、戦術に大きな影響を与える重要な要素です。
おすすめの持ち物例
- いのちのたま:技の威力が1.3倍になる代わりに、攻撃するたびにHPが1/10減る。火力アップの定番。
- こだわりハチマキ:攻撃が1.5倍になるが、同じ技しか出せなくなる。一撃の重さを追求する場合に。
- ノーマルジュエル:一度だけノーマルタイプの技の威力を1.3倍にする。「しんそく」と相性抜群。
- ラムのみ:一度だけ状態異常を回復してくれる。鬼火や電磁波対策。
これで、1匹の最強ポケモンが完成です。 この一連の流れを、パーティに必要な他のポケモンにも同様に行っていきます。
ゼロから始める最強パーティの作り方
最高のポケモンを1匹育て上げたら、次はチーム、つまり「パーティ」を組んでみましょう。 ポケモンバトルは基本的に3対3(シングルバトル)や4対4(ダブルバトル)で行われるため、1匹だけが強くても勝つことはできません。 それぞれのポケモンの長所を活かし、短所を補い合えるようなバランスの取れたパーティ編成が勝利の鍵です。

パーティの役割分担を考える
パーティを組む上でまず考えたいのが、それぞれのポケモンにどのような役割を持たせるかです。 主に以下のような役割があります。
- 物理アタッカー 高い「こうげき」で攻めるポケモン。先ほどのカイリューなどが該当します。
- 特殊アタッカー 高い「とくこう」で攻めるポケモン。シャンデラやサーナイトなどが代表的です。 パーティには物理と特殊のアタッカーを両方入れておくと、相手の防御と特防のどちらか低い方を攻められるため、バランスが良くなります。
- 物理受け 高い「ぼうぎょ」で相手の物理アタッカーからの攻撃を受け止めるポケモン。クレベースやアーマーガアなど。
- 特殊受け 高い「とくぼう」で相手の特殊アタッカーからの攻撃を受け止めるポケモン。ハピナスやドヒドイデなど。
- サポート役 「ステルスロック」で相手の交代先にダメージを与えたり、「リフレクター」や「ひかりのかべ」で味方の耐久を上げたりと、味方を補助してバトルを有利に進めるポケモン。
これらの役割をバランス良く6匹のパーティに組み込むことが、構築の第一歩です。
タイプのバランスを意識する
パーティ全体のタイプのバランスも非常に重要です。 例えば、ほのおタイプのポケモンばかりでパーティを組んでしまうと、みずタイプの技で全員が弱点を突かれてしまい、簡単に負けてしまいます。 攻撃面では、様々なタイプの相手に弱点を突けるように技範囲を広くし、防御面では、特定のタイプに弱点が偏らないように組むのがセオリーです。
補完の取れたタイプ組み合わせ例
- みず・ほのお・くさ:御三家のタイプであり、互いの弱点を補い合える伝統的な組み合わせ。
- じめん・ひこう・はがね:じめん技をひこうで、でんき技をじめんで無効化するなど、耐性面で非常に優れた組み合わせ。
パーティを組んだら、一度紙に書き出して、弱点が一貫していないかを確認してみるのがおすすめです。
「メガシンカ」が環境に与える影響
レジェンズZ-Aの舞台がカロス地方のミアレシティであることから、第6世代の象徴であった「メガシンカ」の復活が濃厚視されています。 メガシンカは、バトル中に1度だけポケモンをさらに進化させ、能力を爆発的に上昇させるシステムです。 これが復活すれば、育成環境やパーティ構築に大きな影響を与えることは間違いありません。
メガシンカを考慮した育成のポイント
- メガストーンの奪い合い パーティにメガシンカできるポケモンは複数入れられますが、バトルでメガシンカできるのは1匹だけです。 誰をメガシンカさせるか、という選出が非常に重要になります。
- メガシンカ前の特性や素早さ メガシンカは、技を選択したターンに行われますが、そのターンの行動順はメガシンカ前の素早さで決まります。 例えば、メガシンカすると素早さが上がるポケモンでも、メガシンカするターンは遅いままなので注意が必要です。 また、メガシンカ前の特性を活かして行動してからメガシンカする、といった戦術も考えられます。
メガリザードンX・Y、メガルカリオ、メガガルーラなど、過去に猛威を振るったメガシンカポケモンたちが、レジェンズZ-Aのバトル環境の中心になるかもしれません。 今からどのポケモンがメガシンカするのかを復習しておくのも良いでしょう。
初心者におすすめのパーティ編成例
最後に、ここまでの内容を踏まえて、初心者でも扱いやすく、バランスの取れたパーティの組み方の一例を紹介します。 レジェンズZ-Aに登場するポケモンはまだ不明なため、シリーズで人気のポケモンを例に挙げます。
- 軸となるエースアタッカーを決める まずは、パーティの中心となる好きなポケモンや強力なポケモンを1匹決めます。 例:カイリュー(物理アタッカー)
- エースと相性の良いポケモンを加える カイリューはフェアリータイプが苦手なので、フェアリーに強いはがねタイプのポケモンを加えます。 例:サーフゴー(特殊アタッカー)
- 攻撃のタイプを補完する カイリューとサーフゴーでは、ほのおタイプへの打点が少し心許ないかもしれません。 そこで、みずタイプやじめんタイプのポケモンを加えます。 例:ガブリアス(物理アタッカー)
- 受けポケモンを加える ここまでアタッカーが多いので、相手の攻撃を受け止められる耐久型のポケモンを入れます。 物理と特殊の両方を見られるポケモンが便利です。 例:ヘイラッシャ(物理受け)
- サポート役・起点作りを入れる 先発で出して場を整えるサポート役がいると、後続のエースが動きやすくなります。 例:カバルドン(ステルスロック、あくびで起点作り)
- 全体のバランスを見て最後の1匹を決める 最後に、パーティ全体で重い(苦手な)相手を考え、それに対抗できるポケモンを加えます。 例えば、ここまでで相手のキノガッサが辛そうなら、キノコのほうしを無効にできるくさタイプのポケモンなどを入れます。 例:マスカーニャ(高速アタッカー)
これで、攻撃と防御、物理と特殊のバランスが取れたパーティの一例が完成しました。 もちろんこれは一例に過ぎません。 自分の好きなポケモンを軸に、試行錯誤しながら自分だけの最強パーティを見つけていくのが、ポケモン育成の最大の醍醐味です。
まとめ
今回は、「ポケモンレジェンズ Z-A」に向けて、ポケモンの育成・厳選の基本から、最強パーティの構築方法までを徹底的に解説しました。
- 育成の基礎:「種族値」「個体値」「努力値」「性格」「特性」といった要素を理解し、ポケモンの能力を最大限に引き出す。
- 厳選・育成の手順:捕獲→個体値確認(すごいとっくん)→性格変更(ミント)→努力値振り→特性変更→技構成→レベル上げ・持ち物という流れをマスターする。
- パーティ構築:役割分担とタイプのバランスを考え、メガシンカなどの環境要素も考慮しながら、自分だけのチームを作り上げる。
最初は覚えることが多くて大変に感じるかもしれませんが、1匹、また1匹と理想のポケモンが完成していく過程は、非常に達成感があります。 そして、その手塩にかけたポケモンたちがバトルで活躍した時の喜びは格別です。
この記事が、あなたが「ポケモンレジェンズ Z-A」の世界で、最強のポケモントレーナーを目指すための一助となれば幸いです。 ミアレシティであなただけの最高のパートナーと共に冒険できる日を楽しみにしています。