ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、キングダム覇道の対人攻城戦で「どうすれば格上の相手にも勝てるのか」「効率的な砦の攻め方や、知っておくべきテクニックはないか」といった点が気になっていることでしょう。 ただ闇雲に兵を突撃させるだけでは、手痛い返り討ちにあってしまうのがこのゲームの醍醐味であり、難しいところです。

ご安心ください。 この記事を読み終える頃には、攻城戦の基本的な考え方から、勝利を掴むための具体的なテクニック、さらには軍団全体の戦略に至るまで、あなたの疑問がスッキリ解決しているはずです。
- 攻城戦の勝敗を分ける基本システムの完全理解
- 数的有利を作る一点集中と陽動の極意
- 戦況を覆す重要施設とアイテムの戦略的活用
- 勝利後の領土拡大と軍団運営のヒント
それでは解説していきます。
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キングダム覇道の攻城戦|勝利のために知るべき基本戦術
キングダム覇道の華である攻城戦は、個々の部隊の強さだけでなく、軍団全体の戦術理解度と連携が問われる総力戦です。 まずは勝利の土台となる、攻城戦の基本的なルールと重要なシステムについて深く理解していきましょう。 ここを疎かにすると、どんなテクニックも宝の持ち腐れとなってしまいます。

攻城戦の基本的な流れと勝利条件
対人攻城戦は、宣戦布告から始まります。 軍団長や副団長が敵の城に宣戦布告を行うと、一定の準備期間を経て戦闘が開始されます。
攻城戦の流れ
- 宣戦布告: 攻撃目標となる敵拠点に宣戦布告します。
- 準備時間: 約3分間の準備時間が与えられます。この間に部隊の配置や兵種の確認、アイテムの準備などを行います。
- 戦闘開始: 準備時間が終了すると、いよいよ戦闘開始です。
- 勝敗決定: どちらかの勝利条件が満たされると、戦闘は終了します。
勝利条件は非常にシンプルで、以下の2つのうちどちらかを満たすことです。
- 縄文の陥落: 城の正面にある「縄文」の耐久値をゼロにする。
- 上臈の陥落: 城壁の上にある「上臈」の耐久値をゼロにする。
基本的には、耐久値が高い代わりに真正面から攻められる「縄文」を狙うか、城壁を迂回してはしご陣地などから奇襲をかける「上臈」を狙うか、この二択を相手の防衛状況を見ながら判断していくことになります。
最重要システム「種火」と「炎」の効果を理解する
攻城戦において、勝敗を直接左右すると言っても過言ではないのが「種火」と「炎」システムです。 これを理解し、活用できるかどうかで戦況は大きく変わります。
種火と炎状態
戦闘が始まると、マップの特定の場所に「種火」が出現します。 この種火を自軍の部隊が確保することで、「炎ゲージ」が上昇していきます。 ゲージが最大になると、軍団全体が「炎状態」となり、さらに炎状態で種火を確保し続けると「大炎状態」へと移行します。
炎・大炎状態のメリット
炎・大炎状態になると、軍団全体に強力なバフ(強化効果)が付与されます。 具体的には、部隊の攻撃力や防御力といった基礎能力が大幅に上昇します。 これにより、単純な兵力のぶつかり合いで圧倒的に有利な状況を作り出すことができます。
炎の盾
さらに特筆すべきは、「炎の盾」ゲージが付与される点です。 これは、部隊がダメージを受けた際に、兵力の代わりに減少するシールドのようなものです。 つまり、「炎の盾」がある限り、直接的な兵力損耗を抑えながら戦うことができるのです。 これにより、継戦能力が飛躍的に向上し、敵部隊との消耗戦を有利に進めることが可能になります。 攻城戦では、いかにこの「炎状態」を維持し、相手に「炎状態」を取らせないかが極めて重要です。
兵器の役割と効果的な使い方をマスターする
攻城戦では、武将の部隊だけでなく「兵器」の活用が不可欠です。 兵器は戦闘開始後、準備時間が完了次第、出陣させることができます。 それぞれに明確な役割があるため、戦況に応じた使い分けが求められます。
兵器の種類 | 主な役割 | 効果的な運用場面 |
---|---|---|
衝車(しょうしゃ) | 縄文へのダメージ効率が非常に高い | 縄文を力押しで突破する際に主戦力となる |
井闌(せいらん) | 城壁の上に部隊を送り込む | はしご陣地と連携し、上臈を奇襲する際に使用する |
投石(とうせき) | 敵の防衛施設(櫓など)に有効 | 縄文や上臈に近づく前に、厄介な防衛施設を破壊する |
どの兵器をどのタイミングで出陣させるかは、軍団の全体方針によって決まります。 例えば、「今回は縄文を全力で攻める」という方針であれば衝車を、「上臈を奇襲で落とす」のであれば井闌を優先的に準備するといった具合です。 兵器は非常に強力ですが、移動速度が遅く、敵部隊からの攻撃に弱いという弱点もあります。 必ず護衛の部隊を付けて、目的地に到達する前に破壊されないよう注意深く運用しましょう。
城郭施設の役割|詰所・本処の戦略的価値
城の周辺には、「詰所(つめしょ)」や「本処(ほんしょ)」といった重要な城郭施設が存在します。 これらは単なる障害物ではなく、破壊することで戦況を有利に進めることができる戦略目標です。
- 詰所・本処の機能: 防衛側は、これらの施設から部隊を出陣させることができます。つまり、敵の増援拠点として機能しています。
- 破壊するメリット: 詰所や本処を破壊することで、その場所から敵部隊が出陣できなくなります。これにより、敵の防衛戦力を削ぎ、前線を押し上げるための安全地帯を確保することができます。
特に、縄文や上臈へ向かう経路上にある詰所は、最優先で破壊すべき目標となります。 これを放置したまま攻城兵器を進軍させると、側面から敵の増援部隊に襲われ、大きな被害を受けてしまうでしょう。 攻城戦とは、単に城を攻めるだけでなく、こうした周辺施設をいかに制圧していくかという陣取り合戦の側面も持っているのです。
【キングダム覇道】対人攻城戦で勝つための応用テクニック集
基本的なシステムを理解したところで、いよいよ勝利を掴むための具体的なテクニックについて解説していきます。 これらのテクニックは、単体で使うのではなく、戦況に応じて複数組み合わせることで真価を発揮します。

【最重要】数的有利を作る「一点集中」と「集合指示」
攻城戦において最もシンプルかつ最も強力な戦術は、「数的有利」を作ることです。 たとえ個々の戦力で劣っていても、2対1、3対1の状況を作り出せば、格上の部隊を撃破することも不可能ではありません。
バラバラな進軍は厳禁
ありがちな敗戦パターンとして、各々がバラバラのタイミングで敵城に突撃し、待ち構えていた敵部隊に各個撃破されてしまうというものがあります。 これでは、せっかくの戦力を無駄に消耗するだけです。
指示アイコンの活用
そこで重要になるのが、軍団チャットや指示アイコン(剣のマークなど)による連携です。 軍団長や指揮官は、「この場所に集合」「この目標を攻撃」といった指示を明確に出し、全部隊が足並みを揃える必要があります。 マップの特定の地点に集合指示を出し、全部隊が揃ったのを確認してから一斉に目標へ向かう。 この「面」で攻める意識を持つだけで、部隊の生存率と攻撃効率は劇的に向上します。 相手が対応しきれないほどの物量で一点を突破する、これが攻城戦の基本にして極意です。
陽動と奇襲|縄文と上臈の二択で敵を揺さぶる
戦力が拮抗している、あるいは格上の相手と戦う際には、正面からのぶつかり合いだけでは勝てません。 そこで有効になるのが「陽動」と「奇襲」です。
陽動部隊の役割
例えば、軍団の主力を縄文前に集結させ、今にも総攻撃を仕掛けるように見せかけます。 これを見た防衛側は、慌てて縄文の守りを固めるでしょう。 これが「陽動」です。
奇襲部隊の実行
敵の防衛部隊が縄文に引きつけられている隙に、あらかじめ編成しておいた少数精鋭の別動隊(奇襲部隊)が、手薄になった城壁のはしご陣地から井闌を使って侵入し、「上臈」を攻撃します。 敵が奇襲に気づいて部隊を向けようとしても、陽動部隊が縄文にプレッシャーをかけ続けることで、その動きを阻害します。
このように、攻撃目標を一つに絞らせず、敵に「縄文を守るべきか、上臈を守るべきか」という厳しい二択を迫ることで、戦力を分散させ、勝機を見出すことができます。 この戦術を成功させるには、軍団内での綿密な打ち合わせと、役割分担が不可欠です。
敵部隊の迎撃と防衛のコツ
攻城戦は、ただ攻めるだけではありません。 城から出撃してくる敵の防衛部隊をいかに効率よく排除するかも重要です。
消耗を避ける立ち回り
敵の防衛部隊は、城や施設の近くで戦うため、劣勢になるとすぐに退却・回復してしまいます。 深追いして敵陣深くに入り込みすぎると、逆に敵の増援に囲まれて壊滅する危険があります。
釣り出して叩く
有効なのは、あえて少し前線を下げ、敵部隊を城から「釣り出す」動きです。 自軍の有利な射程や陣形に誘い込み、待ち構えていた味方部隊と一斉に集中攻撃を浴びせて殲滅します。 特に、厄介な範囲攻撃スキルを持つ武将などを優先的に狙うことで、その後の攻城をスムーズに進めることができます。 被害を受けた部隊は無理をせず、一度後方に下げて回復させるなど、兵力の温存を常に意識しましょう。
兵站を断つ!詰所・本処の優先的破壊
基本の章でも触れましたが、詰所や本処の破壊は、応用戦術においても極めて重要です。 主力が縄文や上臈に向かっている間に、機動力の高い部隊からなる「遊撃部隊」を編成し、敵の詰所を破壊して回る動きは非常に効果的です。
これにより、敵は増援のルートを断たれ、前線はじわじわと、しかし確実に崩壊していきます。 敵の主力がこちらの主力とぶつかっている間に、背後や側面からじわじわと城の機能を奪っていく。 この兵站攻撃が成功すれば、戦いの主導権を完全に握ることができるでしょう。
アイテム(即時帰還・短縮)の適切な使用タイミング
攻城戦では、「即時帰還」や各種「短縮」アイテムが勝敗を分ける切り札となり得ます。 しかし、これらは貴重なアイテムであるため、使いどころの見極めが肝心です。
効果的な使用タイミング
- 前線が崩壊しそうな時: 主力が壊滅し、戦線に大きな穴が空きそうな場面。即時帰還で素早く部隊を補充し、戦線を維持します。
- 最後の総攻撃を仕掛ける時: 敵城の耐久値が残りわずか。ここで一気に畳みかけるという場面で、壊滅したエース部隊を即座に復活させ、攻撃に参加させます。
- 重要な兵器が破壊された時: 縄文破壊の要である衝車が破壊された場合など、即座に兵器の準備を短縮し、再出撃させることで攻撃のテンポを維持します。
無計画な乱用は避け、「ここぞ」という勝負どころで使うことで、アイテムの効果を最大限に引き出すことができます。 戦況全体を俯瞰し、今がその「勝負どころ」なのかを冷静に判断する力が求められます。
事前準備が勝敗を分ける|部隊編成と兵力管理
最高の戦術も、それを実行する部隊がいなければ絵に描いた餅です。 攻城戦が始まる前の「事前準備」こそ、勝利への第一歩と言えるでしょう。
攻城戦に適した武将編成
武将には、それぞれ「攻城」や「破壊」といった、施設へのダメージを高める技能を持つ者がいます。 攻城部隊には、こうした技能を持つ武将を大将や副将に編成することで、効率よく城の耐久値を削ることができます。 一方で、敵部隊との戦闘が予想される遊撃部隊や防衛部隊には、対人戦闘に特化した武将を配置するなど、部隊ごとに役割を明確にした編成を心がけましょう。
兵力と負傷兵の管理
当たり前のことですが、兵士がいなければ戦うことはできません。 攻城戦の前には、必ず各部隊の兵士が最大まで補充されているかを確認しましょう。 また、直前の戦闘で発生した負傷兵がいる場合は、しっかりと治療しておくことも忘れてはいけません。 万全の状態で戦いに臨むことが、軍団員としての最低限の責務です。
攻城戦後の動きと軍団運営のヒント
見事、攻城戦に勝利したとしても、そこで終わりではありません。 勝利を次の戦略に繋げ、軍団をさらに発展させていくための動きが重要になります。

占領した拠点からの領土拡大戦略
新たに占領した城は、自軍の新たな前線基地となります。 ここを足がかりに、さらに奥地へと領土を拡大していきましょう。 特に、よりランクの高い城の周辺エリアは、高ランクの賊が出現しやすくなります。
高ランクの賊は討伐が難しい反面、得られる経験値や資源が非常に美味しいです。 軍団員が討伐しやすいよう、占領した城の周辺の賊を積極的に狩り、安全地帯を広げていくと良いでしょう。 これにより、軍団全体の戦力底上げに繋がります。
軍団レベルの効率的な上げ方と重要性
より高ランクの城(Cランク以上など)を占領するには、一定以上の「軍団レベル」が必要になります。 この軍団レベルは、賊を討伐するだけではなかなか上がりません。
最も効率的なのは、「軍団ミッション」を軍団員全員で協力して達成することです。 軍団ミッションには、特定の資源の採集や賊の討伐数など、様々な目標が設定されています。 アクティブな軍団員が多いほど、ミッションの達成速度は速まります。 軍団チャットで声を掛け合い、各自がどのミッションを担当するか分担するなど、組織的な動きが求められます。 軍団レベルが上がれば、占領できる城のランクが上がるだけでなく、軍団全体の強化にも繋がるため、積極的に取り組んでいきましょう。
資源管理と戦略的な「移転」の使いどころ
前線が遠くなるにつれて、部隊の移動時間が大きなロスになります。 そこで活用したいのが、自軍の主城を任意の場所へ移動させる「移転」です。 ただし、移転には専用のアイテムが必要であり、無制限に使えるわけではありません。
効果的な移転のタイミング
- 大規模な攻城戦の前: 次の目標となる敵城の近くに、軍団員が集団で移転する。これにより、部隊の到着時間を大幅に短縮し、素早い攻撃展開が可能になります。
- 新たな資源地帯への進出: 高レベルの資源地帯が解放された際に、採集効率を上げるために移転する。
無計画な単独移転は避け、軍団の方針に合わせて戦略的に実行することが、貴重なアイテムを無駄にしないコツです。
マップ情報の更新と索敵の重要性
キングダム覇道では、他プレイヤーの動きがリアルタイムでマップに反映されますが、稀に表示の遅延が発生することがあります。 マップ右下の更新ボタンを長押しすることで、表示をリフレッシュできるので、特に攻城戦の前など、重要な局面ではこまめに情報を更新する癖をつけると良いでしょう。
また、敵軍団の動向を探る「索敵」も重要です。 敵の主城が集まっているエリアや、アクティブなプレイヤーの数などを平時から把握しておくことで、いざという時の戦略立案に役立ちます。 戦争は、情報戦から始まっているのです。
まとめ
今回は、キングダム覇道の対人攻城戦におけるテクニックと戦術について、徹底的に解説してきました。
- 基本を制する: 「炎」システムや兵器、城郭施設の役割を正しく理解することが全ての土台となる。
- 連携こそ力: 個々の力よりも、「数的有利」を作り出すための軍団全体の連携が勝敗を分ける。
- 戦術で揺さぶる: 「陽動」と「奇襲」を使いこなし、敵に的を絞らせない柔軟な攻撃を仕掛ける。
- 準備を怠らない: 部隊編成や兵力管理といった事前準備が、実際の戦闘結果に大きく影響する。
攻城戦は、まさにキングダムの作中さながらの、知略と戦略がぶつかり合う総力戦です。 決して力押しだけでは勝てないからこそ、奥深く、面白いのです。
今回のレビューが、皆さんが中華の覇道を突き進む上での一助となれば幸いです。 また次回のレビューでお会いしましょう。