ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年10月にリリースが予定されている新作スマホゲーム「キングダム 覇道」が、コーエーテクモゲームスの「信長の野望 覇道」のシステムを丸パクリしているのではないか、という疑惑が気になっていると思います。 人気漫画「キングダム」を題材にした待望の新作だけに、期待と同時に不安の声がSNS上で渦巻いている状況ですね。

この記事を読み終える頃には、その「パクリ疑惑」の真相、両作品の具体的なシステムの違い、そして「キングダム 覇道」が本当に楽しめる作品なのかについての疑問が解決しているはずです。
- キングダム覇道と信長の野望覇道の開発元の関係性
- 炎上の核心となっている類似システムとその詳細
- キングダム覇道ならではの世界観を反映した独自要素
- 結局「パクリ」なのかゲーム評論家が徹底解説
それでは解説していきます。

炎上の真相:「キングダム 覇道」は「信長の野望 覇道」のパクリなのか?
待望の新作「キングダム 覇道」の発表に多くのファンが沸き立つ一方、そのゲーム内容が明らかになるにつれて「信長の野望 覇道のガワ変え(キャラクターや見た目だけを変えたもの)ではないか」という厳しい声が上がり始めました。 まずは、この炎上の背景と、両作品の基本的な情報から整理していきましょう。
そもそも「キングダム 覇道」とはどんなゲーム?
「キングダム 覇道」は、大人気漫画「キングダム」の世界を舞台にした、スマートフォン向けのMMO(大規模多人数同時参加型オンライン)戦略シミュレーションゲームです。 プレイヤーは春秋戦国時代の中国で、一人の君主として信や王騎、李牧といったおなじみの武将たちを率い、他のプレイヤーと協力・対立しながら中華統一を目指します。

開発は、「三國志」や「信長の野望」シリーズでおなじみのコーエーテクモゲームスが担当。 3Dで美麗に再現された広大な中国大陸のマップを舞台に、リアルタイムで部隊を動かし、領土の奪い合いや大規模な攻城戦を繰り広げるのが最大の特徴です。 CBT(クローズドβテスト)や開発レターから判明している情報では、キングダムならではの戦術や武将たちの連携が重要になる、非常に戦略性の高いゲームとして期待されています。
疑惑の元凶「信長の野望 覇道」のゲーム概要
一方で、比較対象となっている「信長の野望 覇道」は、同じくコーエーテクモゲームスが開発・運営するMMO戦略シミュレーションゲームです。 こちらは日本の戦国時代を舞台に、織田信長や武田信玄といった戦国大名を率いて天下統一を目指す内容となっています。

このゲームの核心も、一枚の広大なマップ上で、全プレイヤーがリアルタイムに領土を奪い合う点にあります。 プレイヤーは「軍団(ギルド)」に所属し、仲間と連携して城や砦を攻略。 シーズンごとにマップや勢力図がリセットされ、新たな環境で天下統一を目指すというサイクルが特徴で、長期的に遊べる戦略ゲームとして多くのプレイヤーに支持されています。
なぜパクリ疑惑が浮上したのか?SNSでの声
では、なぜ「キングダム 覇道」にパクリ疑惑が浮上したのでしょうか。 SNSやゲーム関連の掲示板で多く見られるのは、以下のような指摘です。
- 「マップの見た目や部隊の進軍方法が信長の野望 覇道とそっくり」
- 「資源を集めて施設を強化する流れが完全に一致している」
- 「軍団で協力して城を攻める攻城戦のシステムが同じっぽい」
- 「シーズン制っていうのも覇道シリーズのフォーマットそのもの」
- 「結局、武将がキングダムになっただけの信長の野望では?」
このように、ゲームの根幹をなすシステムやUI(ユーザーインターフェース)のデザインが酷似しているという点が、疑惑の大きな原因となっています。 特に「信長の野望 覇道」をプレイしているユーザーほど、その類似性を強く感じているようです。
開発元は同じコーエーテクモゲームスという事実
この疑惑を考察する上で最も重要な事実は、両作品の開発元が同じ「コーエーテクモゲームス」であるという点です。 同社内には「シブサワ・コウ」という歴史シミュレーションゲームを専門とするブランドがあり、「信長の野望」シリーズや「三國志」シリーズを手掛けてきました。
近年、このシブサワ・コウブランドは「覇道」と名の付くMMO戦略シミュレーションゲームをシリーズとして展開しています。 最初にリリースされたのが「三國志 覇道」、そして次に「信長の野望 覇道」、そして今回が「キングダム 覇道」となります。
つまり、「キングダム 覇道」は「信長の野望 覇道」のシステムを意図的に流用・発展させた、いわば「兄弟作品」や「シリーズ作品」と位置づけられているのです。 これは単なる「パクリ」や「ガワ変え」とは異なり、実績のある成功したゲームシステムをベースに、新しいIP(知的財産)の世界観を構築するという、ゲーム業界では一般的な開発手法の一つです。 とはいえ、プレイヤーが「手抜き」「使い回し」と感じるか、「安定した面白さ」と感じるかは、その出来次第と言えるでしょう。
ゲームシステム徹底比較!「キングダム 覇道」と「信長の野望 覇道」の類似点
「キングダム 覇道」が「覇道」シリーズの最新作であることは分かりました。 では、具体的にどの部分が似ているのでしょうか。 ここでは、両作品に共通する根幹システムを比較し、その類似点を深く掘り下げていきます。 「信長の野望 覇道」をプレイしたことがある方なら、「なるほど、あのシステムか」と納得できるはずです。

根幹システムは共通?シーズン制MMO戦略シミュレーション
両作品の最も大きな共通点は、「シーズン制」を採用したMMO戦略シミュレーションゲームであるという点です。
項目 | 内容 |
---|---|
MMO | 数千、数万のプレイヤーが同一のサーバー(マップ)で同時にプレイする。 |
戦略シミュレーション | 資源管理、内政、軍事、外交などを駆使して自勢力を拡大していく。 |
シーズン制 | 約3ヶ月を1シーズンとし、シーズン終了時に領土や武将レベルなどがリセットされ、新たな条件で再び中華(天下)統一を目指す。 |
このシーズン制により、新規プレイヤーが参入しやすくなる、勢力が固定化してマンネリになるのを防ぐ、といったメリットがあります。 「キングダム 覇道」でもこのシステムが採用されることで、「信長の野望 覇道」と同様に、長期的に緊張感のあるプレイが楽しめることが予想されます。
広大な一枚マップでのリアルタイムな領土の奪い合い
ゲームの舞台となるのは、サーバー内の全プレイヤーが共有する、継ぎ目のない広大な一枚の3Dマップです。 プレイヤーはマップ上に自分の本拠地を持ち、そこから部隊を出撃させて、周囲の土地(マス)を占領していくことで領土を広げます。
この領土を広げる行為がゲームの基本となります。 領土からは資源が産出され、その資源を使って本拠地の施設を強化したり、兵士を徴兵したりします。 また、他のプレイヤーの領土と隣接すれば、そこから攻撃を仕掛けて領土を奪うことも可能です。 全ての行動がリアルタイムで進行するため、常にマップの状況を把握し、迅速な判断を下す必要があります。 このスリリングな領土の奪い合いは、「覇道」シリーズの醍醐味であり、「キングダム 覇道」でも中心的な遊び方になることは間違いありません。
資源採集と内政(拠点強化)の流れ
勢力を拡大するための基本は、地道な資源収集と内政です。 これは両作品でほぼ共通のシステムとなっています。
- 資源地の占領: マップ上にある「木材」「石材」「鉄鉱」「兵糧」といった資源地を部隊で占領します。
- 資源の獲得: 占領した資源地のレベルに応じて、時間経過で資源が自動的に備蓄されます。
- 施設のレベルアップ: 集めた資源を消費して、本拠地内にある「市場」「農地」「兵舎」といった各種施設をレベルアップさせます。
- 国力強化: 施設のレベルが上がることで、資源の生産量が増えたり、より強力な兵士を徴兵できるようになったりと、自軍の総合的な国力が強化されます。
この「資源獲得→施設強化→国力増強」というサイクルは、戦略シミュレーションの王道であり、安定した面白さを提供します。 「キングダム 覇道」でも、まずはこの内政の基礎を固めることが、中華統一への第一歩となるでしょう。
部隊編成と兵科の相性
戦闘の主役となるのは、武将が率いる部隊です。 「信長の野望 覇道」では、大将1人と副将・与力からなる部隊を編成します。 武将には「騎馬」「弓」「足軽」といった兵科が設定されており、それぞれに三すくみの相性(例:騎馬は足軽に強く、弓に弱い)が存在します。
「キングダム 覇道」のCBTの情報を見る限り、同様に大将と副将で部隊を編成し、兵科の相性が戦闘に大きく影響するシステムが採用されているようです。 武将の組み合わせによって発動する「戦法(スキル)」の連鎖や、武将間の相性(連携)なども考慮する必要があり、奥深い編成の楽しみは健在と言えます。
大規模戦闘の華「攻城戦」の仕組み
「覇道」シリーズのクライマックスと言えるのが、軍団(ギルド)のメンバーと協力して挑む大規模な「攻城戦」です。 マップ上に点在する城や砦を攻略目標とし、数十人規模のプレイヤーがリアルタイムで連携して攻め落とします。

攻撃側は衝車や投石車といった兵器を駆使して城門や防衛施設を破壊し、防衛側は城の耐久度を維持しながら敵部隊を撃退します。 定められた時間内に城を陥落させられるかどうか、まさに軍団の総合力が試される瞬間です。 「キングダム 覇道」では、最大30人対30人の大規模な攻城戦が可能と発表されており、原作さながらの熱い集団戦が体験できることが期待されます。
UIデザインに見る共通点
最後に、最も「パクリ」と言われやすいのがUIデザインです。 画面下部に並ぶメニューアイコンの配置、マップ画面での情報表示、部隊編成画面の構成など、多くの点で「キングダム 覇道」は「信長の野望 覇道」のデザインを踏襲しています。
これは、シリーズ作品として操作感を統一し、既存プレイヤーがスムーズに移行できるようにするための意図的なデザインと考えられます。 初めてプレイするユーザーにとっても、洗練され、最適化されたUIであるため、メリットは大きいでしょう。 しかし、見た目の変化が少ないため、「使い回し」という印象を与えてしまうのも事実です。
これが違う!「キングダム 覇道」ならではの独自システムと魅力
ここまで「信長の野望 覇道」との類似点を解説してきましたが、「では、キングダムである意味はないのか?」と思う方もいるでしょう。 もちろん、そんなことはありません。 「キングダム 覇道」は、強力な原作の世界観をゲームシステムに落とし込むための、数多くの独自要素が盛り込まれています。 ここからは、その魅力的な違いについて詳しく見ていきましょう。

キングダムの世界観を再現する「武将」と「戦場」
最大の魅力は、やはり「キングダム」のキャラクターと世界観です。 「信長の野望」が武将の「統率」「武勇」「知略」「政治」といった能力値で個性を表現していたのに対し、「キングダム」ではよりキャラクターの特性に踏み込んだシステムが期待されます。
個性豊かな武将たちのスキルと連携
信のような「本能型」の武将、王翦や李牧のような「知略型」の武将、あるいは羌瘣のような個の武力が突出した武将など、原作でのキャラクター性が戦法やスキルに色濃く反映されるでしょう。 例えば、信の部隊は敵部隊を撃破するごとに攻撃力が上がる、王翦の部隊は罠や地形効果を巧みに利用できる、といった形です。 また、「飛信隊」のメンバーで部隊を組むと特殊な連携効果が発動するなど、原作ファンならニヤリとするような組み合わせの妙も楽しめそうです。
函谷関や山岳地帯など特徴的なマップギミック
「キングダム 覇道」のマップには、函谷関のような難攻不落の要塞や、山岳地帯、森などが3Dでリアルに再現されています。 開発レターによれば、「森に隠れてから奇襲する」といった、地形(血のり)を活かした戦術が重要になるとのこと。 これは、平地での大規模な会戦が中心だった「信長の野望 覇道」に比べ、より戦術の幅が広がることを意味します。 山民族の王である楊端和の部隊は山岳地帯で移動速度が上がるといった、特定の地形で真価を発揮する武将も登場するでしょう。
戦局を覆す独自システム「奉能」と「救援」
CBTや開発レターで明らかになった独自システムの中でも、特に注目すべきが「奉能(ほうのう)」と「救援」です。 これらは、戦闘の駆け引きをよりドラマチックにする要素です。
劣勢からの逆転を狙う「奉能」システム
「奉能」とは、戦闘中に敵を撃破したり、味方が撃破されたりすると発生する「瘴気エリア」で”種火”を獲得し、それを溜めることで発動する強力なバフ(強化効果)です。 発動すると「奉能大炎状態」となり、部隊のステータスが大幅に強化されます。 これは、原作で信が絶体絶命のピンチに陥った際に、仲間たちの想いを背負って覚醒するシーンを彷彿とさせます。 戦況が不利な時ほど発動しやすくなるのであれば、一発逆転を狙えるエキサイティングなシステムになりそうです。 王騎将軍の「皆の背には常にこの王騎がついてますよ」というカットインと共に発動する演出は、ファンにとって最高の瞬間となるでしょう。
仲間との連携が鍵となる「救援」システム
「救援」は、プレイヤーが任意に設定した武将を、戦況に応じて呼び出せるシステムです。 例えば、敵部隊との戦闘中に体力が減ってきた場面で、回復スキルを持つ河了貂を「救援」として呼び出し、部隊を立て直す、といった使い方が考えられます。 武将ごとに救援効果は異なり、呼び出せる条件も設定されているため、どのタイミングで、どの武将を呼ぶかという戦略的な判断が求められます。 軍団員同士で救援を要請しあうような仕組みがあれば、共闘感がさらに高まるでしょう。
より戦略性を高める「陣形」システム
部隊編成において、もう一つの独自要素が「陣形」です。 これは、9マスで表現された陣形図に武将を配置することで、部隊の能力を変化させたり、戦法の発動順をコントロールしたりできるシステムです。 例えば、防御に特化した「鶴翼の陣」や、一点突破に特化した「錐行の陣」など、状況に応じて陣形を切り替えることが勝利への鍵となります。
さらに、戦法の発動順を調整できる点が非常に重要です。 「防御力を下げてから、高威力の攻撃戦法を叩き込む」といったコンボを狙えるようになり、「信長の野望 覇道」以上に緻密な部隊構築が楽しめます。 どの武将をどの位置に配置し、どのような順番で戦法を発動させるか。 軍師としてのプレイヤーの腕の見せ所です。
武将たちの人間ドラマを追体験できるストーリー要素
「キングダム 覇道」では、MMOの要素だけでなく、原作のストーリーを追体験できるモードも搭載される可能性があります。 「三國志 覇道」には、メインストーリーを進める「主要任務」が存在しました。 同様に、信が初陣を飾る蛇甘平原の戦いや、馬陽防衛戦、そして函谷関の戦いなど、原作の熱いドラマを体験できるコンテンツが用意されることは十分に考えられます。 これにより、キングダムのファンは物語に没入しながらゲームの基本操作を学べ、MMO戦略ゲームが初めての人でも楽しみやすい作りになっていると期待できます。
結論:キングダム 覇道は「買い」か?プレイスタイル別おすすめ度
ここまでシステムを比較してきましたが、最終的にプレイヤーが気になるのは「このゲームは面白いのか?自分に合っているのか?」という点でしょう。 ゲーム評論家としての視点から、プレイスタイル別に本作のおすすめ度を解説します。
「信長の野望 覇道」プレイヤーは楽しめるのか?
おすすめ度:★★★★★(星5/5)
間違いなく楽しめます。 操作感やゲームの基本的な流れはほぼ同じであるため、チュートリアルを終えればすぐに最前線で活躍できるでしょう。 「覇道」の面白さの根幹である、軍団員との連携による領土拡大や攻城戦の駆け引きはそのままに、「奉能」「救援」「陣形」といった新システムが加わることで、新たな戦略の発見や研究が楽しめます。 舞台がキングダムに変わることで、武将の能力や戦法も一新されるため、新鮮な気持ちでMMO戦略シミュレーションの奥深さを味わえるはずです。 マンネリを感じていたプレイヤーにとっては、最高の刺激となるでしょう。
「キングダム」ファンは満足できるのか?
おすすめ度:★★★★☆(星4/5)
原作の世界観に浸れるという点で、非常に満足度の高い作品になる可能性を秘めています。 信や王騎、羌瘣といったお気に入りのキャラクターを自分の手で動かし、中華統一を目指す体験は格別です。 原作の戦いを再現したマップギミックや、武将たちの連携、そして「奉能」のような原作をリスペクトしたシステムは、ファンの心をくすぐる要素に満ちています。
ただし、注意点もあります。 このゲームのジャンルは、他のプレイヤーとの協力や競争が必須のMMOです。 一人でコツコツとストーリーだけを楽しみたい、というプレイスタイルの場合、ゲームの魅力を半分も味わえない可能性があります。 他のプレイヤーとのコミュニケーションや、時には理不尽な奇襲攻撃を受けることもあるという点を理解した上でプレイすることをおすすめします。
MMO戦略シミュレーション初心者へのおすすめポイント
おすすめ度:★★★★☆(星4/5)
「キングダムは好きだけど、この手のゲームは初めて」という方にも、本作は入門編としておすすめです。 開発レターで言及されているように、キャラクターによる助言機能や、分かりやすいチュートリアル(主要任務)が用意されることが予想されるため、ゲームのルールをスムーズに理解できます。 また、「覇道」シリーズのシステムは、長年のアップデートによって非常に洗練されており、初心者でも何から手をつければ良いかが分かりやすい構造になっています。
最初は強い軍団に所属し、先輩プレイヤーに教わりながら、まずは資源採集や内政、野盗の討伐といった基本的なプレイに慣れていくと良いでしょう。 自分のペースで少しずつ強くなり、いずれは軍団の中心メンバーとして攻城戦で活躍する、というステップアップの過程を楽しめるはずです。
事前登録情報とリリースに向けての期待
「キングダム 覇道」は現在、App StoreおよびGoogle Playで事前登録を受付中です。 登録者数に応じて、サービス開始時にガチャチケットやゲーム内通貨などの豪華な報酬が全プレイヤーに配布されます。 特に登録者10万人達成でSSR武将が確定で入手できる「特別登用札」がもらえるため、プレイを検討している方は必ず登録しておきましょう。
リリースは2025年10月予定。 「信長の野望 覇道」という成功した土台の上に、「キングダム」という魅力的な世界観がどのように融合し、化学反応を起こすのか。 一人のゲームファンとして、そしてキングダムファンとして、その登場を心から楽しみにしています。
まとめ
今回は、新作スマホゲーム「キングダム 覇道」が「信長の野望 覇道」のパクリではないかという疑惑について、両作品のシステムを徹底的に比較・解説しました。
本レビューの結論として、**「キングダム 覇道」はパクリではなく、成功した『覇道』シリーズのシステムをベースに、キングダムの世界観に合わせて正統進化させたシリーズ最新作」**と評価するのが最も適切です。
確かに、マップシステムやシーズン制、内政の流れといった根幹部分は酷似しています。 しかし、それは安定した面白さを保証する土台であり、その上に「奉能」「救援」「陣形」といった独自システムや、キングダムならではの武将、戦場ギミックといった魅力的な要素が上乗せされています。
これは、単なるガワ変えや手抜きではなく、IPの魅力を最大限に引き出すための、計算されたゲームデザインと言えるでしょう。
「信長の野望 覇道」のプレイヤーは新たな刺激を。 「キングダム」のファンは夢に見た中華統一への道を。 そして、MMO戦略シミュレーションの初心者には、その奥深い世界の扉を開くきっかけを。 「キングダム 覇道」は、それぞれのプレイヤーに新たな戦場と興奮を提供してくれる、期待の超大作です。
リリースされた際には、私も中華の大地で皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。