ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、待望のNintendo Switch 2(以下、スイッチ2)でリリースされると噂の「ストリートファイター6」について、その性能、特に先行しているPS5版と比較して入力遅延やグラフィックにどれほどの差があるのか、気になっていることでしょう。

「携帯モードで手軽に遊びたいけど、対戦の快適さはどうなの?」 「ガチでやるなら、やっぱりPS5版一択?」 そんな疑問が頭をよぎっているかもしれません。
この記事を読み終える頃には、あなたがどちらのハードでストリートファイター6をプレイすべきか、その答えが明確になっているはずです。
- 入力遅延はPS5版に僅かに劣るもオンラインは快適
- グラフィックはPS5版より簡略化されている部分が多い
- スイッチ2版限定のユニークなパーティーモードを搭載
- プレイスタイルによっておすすめのプラットフォームが異なる
それでは解説していきます。

ストリートファイター6 スイッチ2版とPS5版の基本スペック比較
まずは、両プラットフォームの基本的な違いを整理し、ストリートファイター6(以下、スト6)をプレイする上での前提となる知識を確認していきましょう。 ゲーム体験の差は、ハードウェアの性能差に起因する部分が大きいため、このセクションは非常に重要です。

まずは基本情報を整理|対応プラットフォームと価格
スト6は、2023年6月にPS5、PS4、Xbox Series X|S、そしてPC(Steam)向けに発売され、世界中で高い評価を受けている対戦格闘ゲームの金字塔です。 そして今回、任天堂の次世代機であるスイッチ2への対応が噂されています。
各プラットフォームの希望小売価格(通常版)は以下の通りです。
プラットフォーム | 価格(税込) | 備考 |
---|---|---|
PlayStation 5 | 7,990円 | パッケージ版 / ダウンロード版 |
Nintendo Switch 2 | 未定 | 発売が実現した場合の想定 |
PC (Steam) | 7,990円 | ダウンロード版のみ |
スイッチ2版の価格はまだ正式に発表されていませんが、他のプラットフォームと同程度になることが予想されます。 重要なのは、これらのプラットフォーム間でのクロスプレイに対応している点です。 つまり、スイッチ2のプレイヤーがPS5やPCのプレイヤーとオンラインで対戦することが可能であり、ハードの垣根を越えたコミュニティが形成されています。
グラフィック性能の理論値|スイッチ2とPS5の心臓部
ゲームのビジュアルを左右するのが、ハードウェアのグラフィック処理能力です。 PS5は、AMD製のカスタムチップ(Zen 2アーキテクチャのCPUとRDNA 2アーキテクチャのGPU)を搭載しており、最大4K解像度、120fpsの出力をサポートする非常に高性能な据え置き機です。 美麗なグラフィック、高速なロード、安定したパフォーマンスは、多くのAAAタイトルで証明されています。
一方、スイッチ2のスペックはまだ謎に包まれていますが、現行のNintendo Switchから大幅な性能向上が期待されています。 NVIDIA製のカスタムチップが採用されると見られており、DLSS(Deep Learning Super Sampling)のようなAIを活用したアップスケーリング技術に対応する可能性が高いです。 これにより、比較的低い消費電力でも高解像度な映像を生成できると期待されています。
しかし、携帯機としての側面も持つスイッチ2が、純粋な据え置き機であるPS5と同等のグラフィック性能を持つことは考えにくいでしょう。 スト6のような高いフレームレートが要求されるゲームでは、解像度やグラフィック設定を調整することで、パフォーマンスを確保するアプローチが取られるのが一般的です。 この根本的な性能差が、後述するグラフィックや解像度の違いに直結してきます。
携帯モードの有無が最大の違い
両プラットフォームの最も大きな違いは、やはり「携帯モード」の有無です。 PS5は自宅のテレビやモニターに接続してプレイする据え置き専用機です。 最高の環境でじっくりとゲームに没入するのに適しています。
対してスイッチ2は、テレビに接続する「TVモード」だけでなく、本体のディスプレイでいつでもどこでも遊べる「携帯モード」や「テーブルモード」を備えています。 この携帯性は、他のプラットフォームにはない絶対的なアドバンテージです。 例えば、リビングのテレビが使えない時でも自室でプレイしたり、外出先や旅行中にトレーニングモードでコンボ練習をしたり、友人の家に持ち寄って対戦会を開いたりといった、自由なプレイスタイルを実現します。
この「プレイスタイルの自由度」と「最高のパフォーマンス」、どちらを重視するかが、ハードウェア選択の大きな分かれ道となるでしょう。
【徹底比較】ストリートファイター6のグラフィックと解像度の違い
ここからは、ゲーマーが最も気になるであろうビジュアル面の違いを、より具体的に掘り下げていきます。 スト6はRE ENGINEを採用しており、キャラクターの筋肉の動きや汗、衣装の質感など、非常にリアルなグラフィックが魅力の一つです。 この美麗なビジュアルが、スイッチ2でどこまで再現されているのでしょうか。

解像度の違い|PS5の美麗グラフィックとスイッチ2の最適化
まず、画面の精細さを決める解像度についてです。 PS5版のスト6は、パフォーマンスを重視した設定でも非常に高解像度で、4K対応モニターに接続すれば、キャラクターの細部やステージの奥行きまでくっきりと表示されます。 特にキャラクターの入場シーンやクリティカルアーツの演出では、そのグラフィック性能がいかんなく発揮され、まるで映画のような迫力を味わえます。
スイッチ2版では、対戦中の安定した60FPSを最優先とするため、解像度はPS5版よりも低く設定されていると考えられます。 TVモードでは1080p、携帯モードでは720pがターゲットになると予想されますが、場面によっては動的に解像度を変動させる「可変解像度」技術が用いられる可能性が高いです。 実際にプレイすると、PS5版を見慣れた目には、キャラクターの輪郭やテクスチャに若干のぼやけや「モヤがかかった」ような印象を受けるかもしれません。 ただし、これはあくまで直接比較した場合の話です。 スイッチ2のディスプレイサイズでプレイする携帯モードであれば、その差はそれほど気にならないレベルに収まっているでしょう。
背景オブジェクトと観客の描写の差
対戦ステージの背景も、両者で顕著な差が見られるポイントです。 PS5版では、ステージ背景にいる観客が生き生きと動き回り、紙吹雪や桜吹雪といったオブジェクトがリアルタイムで舞い散るなど、臨場感を高めるための細かい演出が豊富に含まれています。
スイッチ2版では、処理負荷を軽減するために、これらの背景オブジェクトが簡略化されています。 例えば、以下のような違いが確認されています。
- 観客の数: PS5版では賑わっている観客席が、スイッチ2版では無人に近いほど少なくなっている。
- オブジェクトの挙動: PS5版で舞い散る紙吹雪や桜が、スイッチ2版では地面に落ちているだけで動かない、あるいはオブジェクト自体の数が少ない。
- 背景のディテール: 遠景の建物や装飾などが一部省略されている。
これらの違いは、対戦そのものに直接影響を与えるものではありません。 しかし、ゲームへの没入感や世界の空気感といった点では、PS5版に軍配が上がると言わざるを得ません。 カプコンの開発陣が、対戦の快適性をいかに重視し、そのためにグラフィック面で取捨選択を行ったかがうかがえます。
キャラクターモデルとエフェクトの比較
対戦の主役であるキャラクターモデルにも違いは見られます。 PS5版では、キャラクターの肌の質感、汗の表現、衣装の素材感まで精巧に作り込まれています。 ドライブインパクトやスーパーアーツといった派手な技を繰り出す際の光や炎のエフェクトも、非常にリッチで迫力があります。
スイッチ2版でも、キャラクターのモデリング自体は高品質ですが、PS5版と比較するとテクスチャの解像度がやや低く、全体的にのっぺりとした印象を受けることがあります。 特にキャラクターがアップになる勝利演出などでは、その差が分かりやすいかもしれません。 エフェクトに関しても、同様に簡略化されている部分があり、例えばドライブインパクト時のインクが飛び散る表現などが、PS5版に比べて少し控えめになっている可能性があります。 これも、安定したフレームレートを維持するための最適化の一環です。
グラフィック設定項目の違い
このグラフィックの差は、ゲーム内の設定項目からも見て取れます。 PS5版のグラフィック設定には、「ファイティンググラウンドの背景表示物の数」や「モーションブラー」といった、画質を細かく調整できる項目が存在します。 これにより、プレイヤーは自身の好みに合わせて画質とパフォーマンスのバランスを取ることができます。
一方、スイッチ2版ではこれらの詳細な設定項目は省略されており、「画面の明るさ」といった基本的な調整しか行えません。 これは、開発側がスイッチ2で安定動作する最適な設定をあらかじめ用意しているためであり、プレイヤー側でパフォーマンスを損なうような変更ができないようになっていると考えられます。 シンプルで分かりやすい反面、画質にこだわりたいプレイヤーにとっては物足りない部分かもしれません。
勝敗を分ける!入力遅延とフレームレートの詳細な違い
格闘ゲームにおいて、グラフィック以上にプレイヤーが気にするのが「入力遅延(インプットラグ)」と「フレームレート」です。 コンマ1秒の判断が勝敗を分ける世界では、これらの要素がゲームの快適性、ひいては競技性に直結します。 ここでは、技術的な検証データも交えながら、両プラットフォームのパフォーマンスを徹底的に比較します。

入力遅延の技術的な検証結果|オフラインでの比較
入力遅延とは、コントローラーのボタンを押してから、その操作が画面上のキャラクターの動きに反映されるまでの時間差のことです。 この遅延が少なければ少ないほど、プレイヤーは思った通りにキャラクターを操作できます。
ハイスピードカメラを用いた詳細な検証によると、オフライン環境での入力遅延にはプラットフォーム間で明確な序列が存在します。
プラットフォーム | 平均的な入力遅延(オフライン) | 備考 |
---|---|---|
PC (Steam) | 約3〜4フレーム | 240Hzモニター使用時。最も低遅延。 |
PlayStation 5 | 約4〜4.5フレーム | 120Hz/VRR設定時。PC版に迫る低遅延。 |
Nintendo Switch 2 | 約4〜5フレーム | 120Hz出力モード時。PS4 Proと同等レベル。 |
Nintendo Switch 2 | 約5〜6フレーム | 60Hz出力モード時。やや遅延が大きい。 |
※1フレーム = 約16.7ミリ秒
表を見てわかる通り、最も快適なのは高リフレッシュレートモニターを使用したPC版です。 そしてPS5版は、120Hz出力とVRR(可変リフレッシュレート)を有効にすることで、PC版に迫る非常に少ない遅延を実現しています。 スイッチ2版は、本体設定で120Hz出力を有効にすることで遅延を軽減できますが、それでもPS5版よりは0.5〜1フレームほど遅延が大きいという結果が出ています。
入力遅延軽減設定の有無
この差を生む一因として、PS5版には存在する「入力遅延の軽減」設定が、スイッチ2版にはないことが挙げられます。 この設定は、ゲームの垂直同期をオフにすることで、画面の書き換えタイミングを待たずに描画を行い、遅延を減少させる機能です(副作用としてティアリングと呼ばれる画面のズレが発生することがあります)。 スイッチ2版にこの機能がないため、常に垂直同期がオンの状態となり、その分遅延が大きくなっていると考えられます。 プロレベルのプレイヤーにとっては、この1フレームの差が勝敗を分けることもあり、シビアな環境を求めるならPS5版やPC版に分があると言えるでしょう。
オンライン対戦での入力遅延は驚きの結果に
オフラインではPS5版に軍配が上がりましたが、オンライン対戦では驚くべき結果が待っていました。 スト6は、オンライン対戦時のラグを吸収するために、オフライン時に意図的に数フレームの遅延(バッファ)を内包していると推測されています。 そしてオンライン対戦が始まると、そのバッファを解放することで、オフライン時とほとんど変わらない操作感を実現する、非常に優れたネットコードが実装されているのです。
そして、この仕組みはスイッチ2版でも同様に機能しています。 検証の結果、スイッチ2版のオンライン対戦時の入力遅延は、オフライン時とほぼ同等の4〜5フレームという、非常に優秀な数値を記録しました。 これは、他の多くの対戦ゲームのオンラインモードと比較しても驚異的な快適さです。 つまり、オンライン対戦をメインにプレイする場合、スイッチ2版とPS5版の体感的な差は、オフライン時ほど大きくはないということになります。 もちろん、元々の遅延が少ないPS5版の方が総合的に優れていることは間違いありませんが、「スイッチ2版だからオンライン対戦は不利」ということはなく、十分に快適な対戦が楽しめるレベルにあると言っていいでしょう。
フレームレートの比較|対戦モードとワールドツアー
フレームレートは、1秒間に何回画面を更新するかを示す数値(単位はfps)で、動きの滑らかさに直結します。 格闘ゲームでは、技の発生や硬直といったゲーム内の時間単位もフレームで管理されているため、安定して60fpsを維持することが絶対条件とされています。
この点において、カプコンは素晴らしい仕事を見せています。 PS5版、スイッチ2版ともに、通常の対戦モード(ファイティンググラウンド)では、安定して60fpsで動作します。 グラフィック面での最適化は、すべてこの安定した60fpsを達成するためのものと言っても過言ではありません。 これにより、どちらのプラットフォームでも公平で快適な対戦が保証されています。
しかし、一人用モードの「ワールドツアー」では状況が異なります。 ワールドツアーは、広大な3Dマップを自由に探索するモードであり、対戦時よりもはるかに高い処理負荷がかかります。
- PS5版: ワールドツアー中も、ほぼ60fpsを維持して快適にプレイできます。
- スイッチ2版: フィールド移動中は40〜50fps程度、そして敵とのバトルが始まると30fpsまで低下します。
この差は非常に大きく、PS5版やPC版でワールドツアーを体験したプレイヤーがスイッチ2版をプレイすると、バトル中のカクつきがかなり気になるはずです。 あくまで一人用モードであり、対戦の競技性には直接関係ない部分ではありますが、ワールドツアーを隅々まで楽しみたいと考えている方にとっては、見過ごせないデメリットとなるでしょう。
フレームレートの安定性について
もう一点、注意すべきはフレームレートの安定性です。 スイッチ2版では、長時間プレイしていると、稀に対戦中でも一瞬フレームレートが落ちる、いわゆる「処理落ち」が発生するとの報告があります。 これは、本体の発熱やメモリの使用状況などが影響している可能性が考えられます。 頻繁に起こるわけではないようですが、重要な局面で発生すると勝敗に影響しかねません。 この点も、ハードウェアの基礎体力が高いPS5版の方が、より安定していると言えるでしょう。 今後のアップデートで改善される可能性もありますが、現状ではそうしたリスクも念頭に置いておく必要があります。
ゲーム体験に関わるその他の重要な違い
グラフィックやパフォーマンス以外にも、両プラットフォームにはゲーム体験を左右する細かな違いが存在します。 コントローラーの選択肢からセーブデータの扱い、そしてスイッチ2版ならではの独自要素まで、購入前に知っておきたいポイントをまとめました。

コントローラーの互換性と注意点
格闘ゲームを本格的にプレイする上で、コントローラーは非常に重要な要素です。 特にアーケードコントローラー(アケコン)やレバーレスコントローラーに慣れているプレイヤーにとって、手持ちのデバイスが使えるかどうかは死活問題です。
PS5版
PS5版では、ソニーの公式ライセンス品をはじめ、多くのPS5対応アケコンが使用可能です。 また、PS4用のアケコンも多くが対応しており、選択肢は非常に豊富です。 パッド派のプレイヤーにとっても、純正のDualSenseコントローラーは評価が高く、快適なプレイが可能です。
スイッチ2版
スイッチ2版では、いくつかの注意点があります。 まず、現行のNintendo Switchに対応しているアケコンは、スイッチ2でも概ね使用可能なようです。 HORI社製品など、公式ライセンス品であれば問題なく動作する可能性が高いでしょう。
問題となるのは、PS用やPC用のアケコンをスイッチ2で使いたい場合です。 他機種のコントローラーを接続するための「コンバーター(変換器)」という製品がありますが、これがスイッチ2では正常に動作しないという報告が多数上がっています。 筆者が試したBrook社の有名なコンバーターも、スイッチ2では認識されませんでした。 つまり、PS5で使っている愛用のアケコンを、コンバーター経由でスイッチ2に流用することは、現時点では難しいと考えた方が良いでしょう。 このため、スイッチ2でアケコンを使いたい場合は、スイッチ対応の製品を別途用意する必要があります。 パッドでのプレイに関しては、純正のProコントローラーやJoy-Conで問題なく遊べますが、コマンド入力のしやすさなどは個人の好みや慣れが大きく影響します。
クロスセーブとアカウント連携について
近年、複数のプラットフォームでゲームをプレイする際に便利なのが「クロスセーブ」機能ですが、残念ながらスト6はクロスセーブに対応していません。 つまり、PS5版で上げたランクや獲得したキャラクターコスチュームなどを、スイッチ2版に引き継ぐことはできません。 スイッチ2版を始めると、また一からランクマッチを戦い、ゲーム内通貨を稼ぐ必要があります。
これは、各プラットフォームが独自のオンラインサービス(PlayStation Plus、Nintendo Switch Online)を介しているため、アカウントの完全な統合が難しいことが理由と考えられます。
リプレイ機能の活用
ただし、全く連携が取れないわけではありません。 スト6には、自分のプレイを見返せる「リプレイ」機能があります。 例えば、PS5版の自分のアカウントを、スイッチ2版のアカウントからフレンド登録(またはフォロー)することで、スイッチ2からPS5版のリプレイデータを閲覧することが可能です。 これにより、「外出先でスイッチ2を使って、昨夜のPS5での対戦内容を分析する」といった使い方ができます。 上達を目指すプレイヤーにとっては、非常に便利な活用法と言えるでしょう。
スイッチ2版だけの限定モードを紹介
スイッチ2版の大きな魅力として、家族や友人と気軽に楽しめる独自のパーティーモードが追加されています。 これらは、格闘ゲーム初心者でも直感的に楽しめるように作られています。
ジャイロバトル
Joy-Conのジャイロ機能を使った特殊なバトルモードです。 コントローラーを傾けることでキャラクターが移動し、振ることで攻撃を繰り出します。 複雑なコマンド入力は一切不要で、体を動かしながら直感的に対戦できるため、小さなお子さんやゲームに不慣れな人でも楽しめます。
カロリーコンテスト
60秒間、ひたすらJoy-Conを振って、その運動量をカロリー(※ゲーム内の仮想的な数値)として競うモードです。 対戦相手への攻撃も可能ですが、勝敗はあくまで「どれだけ動いたか」で決まります。 フィットネス感覚で楽しめる、ユニークなモードです。
これらのモードは、コアな対戦とは一線を画す、スイッチ2ならではの遊び方を提供してくれます。 パーティーゲームとしての側面を重視するなら、これらの限定モードは大きな魅力となるでしょう。
ロード時間の比較
PS5の大きな特徴の一つが、超高速なSSDによるロード時間の短縮です。 スト6においてもその恩恵は大きく、キャラクター選択から対戦開始までの待ち時間は非常に短く、ストレスフリーです。
スイッチ2も内蔵ストレージの速度は向上していますが、PS5のSSDには及ばないでしょう。 そのため、キャラクター選択画面やワールドツアーでのエリア移動など、様々な場面でPS5版よりも若干長いロード時間が発生することが予想されます。 数秒の違いではありますが、何度も繰り返されるロードだからこそ、快適性に差が生まれるポイントです。
結論:あなたに合ったストリートファイター6はどっち?
これまで様々な角度からPS5版とスイッチ2版を比較してきました。 これらの情報を元に、あなたがどちらのプラットフォームを選ぶべきか、プレイスタイル別の結論を提示します。
PS5版がおすすめな人
- 最高のグラフィックとパフォーマンスでプレイしたい人
- 入力遅延を1フレームでも少なくしたい競技志向のプレイヤー
- ワールドツアーモードを最高の環境でじっくり楽しみたい人
- 手持ちのPS5/PS4用アケコンを流用したい人
最高の環境でスト6の世界に没入し、オンラインの頂点を目指したいのであれば、PS5版が最適です。 安定したパフォーマンス、美麗なグラフィック、そして最小限の入力遅延は、あなたのプレイを最大限にサポートしてくれるでしょう。 自宅のゲーミング環境が整っている方には、迷わずPS5版をおすすめします。
スイッチ2版がおすすめな人
- 場所を選ばず、いつでもどこでもスト6をプレイしたい人
- 携帯モードでの手軽さや自由なプレイスタイルを重視する人
- 家族や友人とパーティーモードでワイワイ楽しみたい人
- 格闘ゲーム入門用として、まずは気軽に始めてみたい人
スイッチ2版最大の武器は、その圧倒的な「手軽さ」です。 グラフィックやオフラインでの入力遅延はPS5版に譲りますが、オンライン対戦は十分に快適です。 ベッドで寝転がりながらランクマッチをしたり、移動中にコンボ練習をしたりといったプレイスタイルはスイッチ2でしか実現できません。 また、限定のパーティーモードの存在も大きく、カジュアルな楽しみ方を求めるユーザーにとっては最高の選択肢となるでしょう。
PC(Steam)版という選択肢
もしあなたがゲーミングPCを所有しているなら、PC(Steam)版も非常に有力な選択肢です。 マシンスペックさえ許せば、最高のグラフィック設定と最低の入力遅延という、最も理想的な環境を構築できます。 MODを導入してユニークなカスタマイズを楽しむといった、PCならではの自由度の高さも魅力です。 ただし、安定したパフォーマンスを出すためには、ある程度のPC知識が必要になる点には注意が必要です。
まとめ
今回のレビューでは、「ストリートファイター6」のスイッチ2版とPS5版を徹底的に比較しました。
結論として、最高のパフォーマンスとグラフィックを求めるならPS5版、携帯性や手軽さ、カジュアルな楽しみ方を重視するならスイッチ2版がおすすめです。 スイッチ2版は、いくつかの点でパフォーマンスの制約があるものの、格闘ゲームの根幹である「安定した60fpsでの対戦」と「快適なオンライン対戦」という2つの重要課題をクリアしており、非常に完成度の高い移植であると言えます。
スイッチ2版の登場により、これまで格闘ゲームに触れてこなかった新しいプレイヤー層がスト6の世界に入ってくることは間違いありません。 ハードの垣根を越えたクロスプレイによって、コミュニティはさらに活性化し、対戦はより一層盛り上がることでしょう。
それぞれのプラットフォームに長所と短所があります。 ご自身のプレイスタイルやゲームに何を求めるかをじっくりと考え、最適な環境でスト6の世界に飛び込んでみてください。 どのプラットフォームを選んだとしても、そこには熱い戦いが待っています。