ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、先日ニンテンドーダイレクトで電撃発表された「バイオハザード9 レクイエム」と、前作「バイオハザード ヴィレッジ」の物語にどのような繋がりがあるのか、非常に気になっていることと思います。
ナンバリング最新作でありながら「9」を冠さないタイトル、新たな主人公、そして再びちらつくアンブレラの影。 謎が謎を呼ぶ展開に、考察が止まらない方も多いのではないでしょうか。

この記事を読み終える頃には、「バイオハザード9 レクイエム」と「バイオハザード ヴィレッジ」の物語の繋がり、そして今後のシリーズ展開に関するあなたの疑問が解決しているはずです。
- 電撃発表されたバイオハザード9 レクイエムの最新情報
- ウィンターズ家の物語が完結したヴィレッジの重要なおさらい
- レクイエムとヴィレッジの物語の繋がりに関する多角的な徹底考察
- 歴代キャラクターの登場可能性や黒幕の正体に関する予測
それでは解説していきます。

バイオハザード9 レクイエムとは?最新情報とゲーム概要
まずは、現在判明している「バイオハザード9 レクイエム(以下、レクイエム)」の情報を整理していきましょう。 長らく沈黙が守られてきましたが、ついにそのベールを脱いだシリーズ最新作。 その衝撃は今もゲーム業界を駆け巡っています。

2025年9月12日ニンテンドーダイレクトでの電撃発表
多くのゲーマーが度肝を抜かれたのは、2025年9月12日に配信された「Nintendo Direct」でのことでした。 完全新作タイトルが立て続けに発表される中、突如として映し出されたのは、紛れもない「バイオハザード」シリーズの最新映像。 それが「バイオハザード9 レクイエム」だったのです。
これまで、バイオハザードのナンバリング最新作はPlayStation陣営の発表会でお披露目されることが多かったため、任天堂の発表会でのサプライズ登場はまさに青天の霹靂でした。 発売延期や次世代機専用タイトルになるのでは、といった不穏な噂が流れていただけに、この電撃発表は世界中のファンを歓喜させました。
正式ナンバリングではない「9」としての位置づけ
本作は「バイオハザード9」と銘打たれてはいるものの、正式タイトルは「バイオハザード レクイエム」となっています。 これは「バイオハザード7 レジデント イービル」や「バイオハザード ヴィレッジ」が、それぞれタイトルロゴに「VII」「VIII」のローマ数字を隠していたのとは異なるアプローチです。
しかし、開発陣は本作がナンバリングシリーズの9作目に当たると認めており、「ヴィレッジ」で一つの区切りを迎えたウィンターズ家の物語に続く、新たなサーガの幕開けとして位置づけられていることは間違いありません。 「レクイエム(鎮魂歌)」という副題が何を意味するのか、物語を紐解く上で非常に重要な鍵となりそうです。
主人公は新キャラクター「グレイス・ワッシュクロフト」
「レクイエム」では、これまでの主人公たちとは異なる新たな人物、グレイス・ワッシュクロフトが物語の中心となります。 公開された情報によると、彼女はFBIの分析官という経歴を持つ女性です。
トレーラー映像では、過去の記憶のフラッシュバックに苦しむ様子や、廃墟と化したホテルを探索する姿が描かれており、彼女が事件の中心人物であることは明らかです。 謎の老人から「特別な子」と呼ばれる彼女が、一体どのような秘密を抱えているのか。 そして、なぜ彼女がこの過酷な事件に巻き込まれることになったのかが、物語の大きな軸となるでしょう。 彼女の母親であるアリッサの存在も、物語の鍵を握る重要人物として浮上しています。
物語の舞台は「レンウッドホテル」
本作の主要な舞台となるのは、「レンウッドホテル」という廃墟です。 トレーラーでは、グレイスが過去にこのホテルで母親のアリッサと共に過ごした記憶と、現代において廃墟となったホテルを訪れるシーンが交差するように描かれています。
かつては賑わいを見せていたであろうホテルは、現在では不気味な静寂に包まれ、「謎の変死事件」があった場所として警察によって封鎖されています。 ホテル内で発生した火災の跡や、盗撮されていた過去の痕跡など、この場所で起こった悲劇を予感させる描写が散見されます。 閉鎖された空間で展開されるサバイバルホラーという、シリーズの原点回帰を思わせる舞台設定に、多くのファンの期待が高まっています。
発売日と対応プラットフォーム
「バイオハザード9 レクイエム」の発売日は2026年2月27日と発表されました。
対応プラットフォームは、Nintendo Switch 2、PlayStation 5、Xbox Series X|S、そしてPC(Steam)となっており、主要な現行ハードで同時発売される予定です。 特に、Nintendo Switch 2でのローンチタイトルとしての展開は大きな話題を呼んでいます。
プラットフォーム | 発売日 | 特徴 |
---|---|---|
Nintendo Switch 2 | 2026年2月27日 | 携帯モードでのプレイが可能。同日に7と8も発売予定。 |
PlayStation 5 | 2026年2月27日 | レイトレーシング対応、4K/60fps以上の高画質。 |
Xbox Series X|S | 2026年2月27日 | 次世代機ならではの美麗なグラフィックと高速ロード。 |
PC (Steam) | 2026年2月27日 | 高スペックPCによる最高のゲーム体験が可能。 |
バイオハザード ヴィレッジの物語を徹底的におさらい
「レクイエム」と「ヴィレッジ」の繋がりを考察する前に、まずは前作「バイオハザード ヴィレッジ」の物語を正確に振り返っておく必要があります。 ここで描かれた出来事や残された謎が、「レクイエム」の伏線となっている可能性が非常に高いからです。

イーサン・ウィンターズの物語の終焉
「バイオハザード7」から続いた主人公、イーサン・ウィンターズの物語は、「ヴィレッジ」で悲劇的な結末を迎えました。 彼は菌類生命体「特異菌」の塊であり、一度はジャック・ベイカーによって殺害されながらも、特異菌の驚異的な再生能力によって生き長らえていたという衝撃の事実が明かされます。
最愛の娘ローズマリーを救うため、彼は最後の力を振り絞り、特異菌の根源である「菌根(メガミケテ)」を爆破。 自らの命と引き換えに、娘と世界を救い、その壮絶な物語に幕を下ろしました。 彼の死は、「レクイエム」が新たな主人公で始まる直接的な理由と言えるでしょう。 イーサンの自己犠牲は、シリーズの歴史に残る感動的なシーンとして、多くのプレイヤーの心に刻まれています。
成長したローズマリー・ウィンターズの登場
「ヴィレッジ」のエンディング、そしてその後のDLC「シャドウズ オブ ローズ」では、イーサンの娘、ローズマリー・ウィンターズが成長した姿で登場しました。 彼女は父イーサンと母ミアから特異菌の力を受け継いでおり、その能力ゆえに組織から監視される生活を送っています。
DLCでは、自らの忌まわしい能力を消し去るため、菌根の意識の世界へとダイブします。 その中で、父イーサンの意識の残滓に導かれ、自身の能力が呪いではなく、人々を救うための力であることを受け入れ、精神的な成長を遂げました。 「シャドウズ オブ ローズ」の最後で、彼女はクリス・レッドフィールドと思われる人物に呼び出され、新たな任務へ向かうことを示唆するシーンで物語は終わります。 ウィンターズ家の物語はイーサンの死で終わりましたが、ローズの物語はまだ始まったばかりなのです。
BSAAの闇とクリスの動向
シリーズの英雄、クリス・レッドフィールドは「ヴィレッジ」において、衝撃的な事実に直面します。 彼が所属する対バイオテロ組織「BSAA」が、兵士として人造B.O.W.(有機生命体兵器)を戦場に投入していたのです。
かつてのアンブレラ社と同じ過ちを繰り返すBSAAの姿に、クリスは強い憤りと不信感を抱き、エンディングではBSAA本部へ向かうことを決意します。 正義の組織であったはずのBSAAの腐敗。 この問題は「ヴィレッジ」では解決しておらず、今後のシリーズで描かれるべき最も大きなテーマの一つとして残されています。 クリスの次なる戦いは、外の脅威ではなく、内部の敵に向けられるのかもしれません。
ヴィレッジで残された謎と伏線
「ヴィレッジ」は多くの謎を残したまま終わっています。 これらが「レクイエム」で回収されるのか、注目すべきポイントです。
- BSAAの腐敗問題の行方: クリスはBSAAの闇を暴くことができるのか。組織内部の対立は避けられないでしょう。
- 成長したローズの今後の活躍: 彼女はクリスと共に戦うことになるのか。その特異な能力は、新たな脅威に対してどのように作用するのでしょうか。
- 「コネクション」の残党: 「7」から暗躍する謎の組織「コネクション」。その創始者ブランドン・ベイリーの存在も示唆されており、未だその全容は謎に包まれています。
- デュークの正体: 物語の随所でイーサンを助けた謎多き商人デューク。彼はエンディングでスペンサー卿を知っているかのような素振りを見せており、旧アンブレラとの繋がりが疑われます。
- 菌根(メガミケテ)の起源: 古代から存在したとされる特異菌の根源。ミランダが利用した村の菌根は破壊されましたが、他にも存在する可能性は否定できません。
これらの謎は、シリーズの世界観をさらに深める要素であり、「レクイエム」の物語を考察する上で欠かせないピースとなります。
バイオハザード9 レクイエムとビレッジの物語の繋がりを徹底考察
さて、ここからが本題です。 「レクイエム」と「ヴィレッジ」の間に、どのような物語上の繋がりが考えられるのか。 公開された情報を基に、深く掘り下げて考察していきましょう。

主人公グレイスはウィンターズ家と関係があるのか?
まず最も気になるのが、新主人公グレイスとウィンターズ家の関係性です。 現時点で直接的な繋がりを示す情報はありませんが、可能性はゼロではありません。
考察1:血縁関係や知人である可能性
グレイスがミアの親戚であったり、過去にウィンターズ夫妻と何らかの接点があったという可能性は考えられます。 しかし、物語の新鮮さを考慮すると、全くの無関係である可能性の方が高いでしょう。 バイオハザードシリーズは、ナンバリングごとに主人公を一新し、物語の途中で歴代キャラクターが合流するというパターンが多く見られます。 「レクイエム」もその形式を踏襲し、まずはグレイスという新たな視点から物語を描き、徐々にシリーズ全体の大きな流れに組み込んでいくのではないでしょうか。
考察2:「特別な力」を持つ者としての繋がり
直接的な関係はなくとも、「特異な能力を持つ」という点で、グレイスとローズは繋がっている可能性があります。 「レクイエム」のトレーラーで、謎の老人はグレイスを「特別な子」「他人とは違う」と評しています。 これは、ローズが特異菌の力を受け継いだ「特別な存在」であることと見事にシンクロします。 「レクイエム」の物語は、ローズとは異なる形で「特別な力」を持ってしまったグレイスの苦悩と戦いを描くものになるのかもしれません。
「特別な子」グレイスとローズの関連性
グレイスの「特別」が何を指すのか。 ここには複数の可能性が考えられます。
考察1:特異菌とは異なる新たな脅威の被験者
「ヴィレッジ」で菌類の物語に一つの区切りがついたことから、「レクイエム」ではt-ウイルスやG-ウイルスとも、特異菌とも異なる、全く新しいウイルスや寄生体がテーマとなる可能性があります。 グレイスはその新たな脅威に感染しながらも、何らかの理由で理性を保っている、いわば「シェリー・バーキン」や「ジル・バレンタイン(5以降)」のような存在なのかもしれません。 彼女の母親アリッサが「私の希望」と語っていることから、グレイスの体内に抗体が存在するなど、脅威を打ち破る鍵が隠されていると考えるのが自然です。
考察2:「デイライト」の遺伝による特異体質
情報ソースの一つに、非常に興味深い考察がありました。 それは、グレイスの母親アリッサが、かつてラクーンシティで開発されたt-ウイルス特効薬「デイライト」の影響を受けており、その効果が娘のグレイスに遺伝しているのではないか、という説です。 「デイライト」は、シリーズの外伝的作品「バイオハザード アウトブレイク」に登場した幻のワクチン。 もしこの説が正しければ、グレイスは先天的にウイルスへの強い耐性を持っており、それが彼女を「特別」たらしめている理由となります。 旧作の要素を拾い上げるこの考察は非常に魅力的であり、長年のファンにとっては胸が熱くなる展開です。
再び登場するアンブレラ社の影
「レクイエム」のトレーラーで最も衝撃的だったシーンの一つが、古びて傷だらけの「アンブレラ社」のロゴが登場する場面です。 ラクーンシティ崩壊と共に一度は滅びたはずの悪の企業。 その影が、なぜ今になって再び現れるのでしょうか。
考察1:旧アンブレラの残党による暗躍
「ヴィレッジ」の黒幕であったマザー・ミランダは、アンブレラ社の創設者の一人であるオズウェル・E・スペンサーに知識とエンブレムの着想を与えた人物でした。 また、商人デュークがスペンサー卿を知る人物であることも示唆されています。 これらの事実から、アンブレラの根源は我々が知る以上に深く、その残党や思想を受け継ぐ者たちが未だに世界のどこかで暗躍している可能性は十分に考えられます。 トレーラーに登場した謎の老人こそ、その残党のリーダー格、例えば「コネクション」の創始者ブランドン・ベイリーや、あるいは死んだはずのスペンサー卿本人(クローンや意識の移植など)であるという可能性も否定できません。
考察2:事件の舞台がアンブレラの旧施設
ロゴが古びていたことから、事件の舞台である「レンウッドホテル」や、グレイスが連れ去られた「ローズヒル療養所」と呼ばれる施設が、かつてのアンブレラの研究施設跡地である可能性も考えられます。 そこに残されたウイルスや研究データが、今回の事件の引き金になったのかもしれません。 シリーズの原点であるアンブレラ社が再び物語の核心に絡んでくることは、長年のファンにとって待望の展開と言えるでしょう。
BSAAの腐敗はレクイエムで描かれるのか?
「ヴィレッジ」で提示されたBSAAの腐敗問題。 これはクリス・レッドフィールド個人の問題に留まらず、シリーズの世界観を揺るがす大きな火種です。
考察1:クリス・レッドフィールドの登場とBSAAとの対立
もし「レクイエム」でこの問題が描かれるのであれば、クリスの登場はほぼ確実と見ていいでしょう。 彼はBSAAの闇を追う中で、グレイスが巻き込まれた事件にたどり着くのかもしれません。 そうなれば、物語は単なるサバイバルホラーに留まらず、組織間の対立を描くスパイアクションの側面も帯びてくる可能性があります。 敵はB.O.W.だけでなく、かつての仲間であったBSAAの兵士たち、という絶望的な状況も考えられます。
考察2:物語の黒幕がBSAA内部の人物
さらに踏み込んで、今回の事件そのものがBSAA内部の過激派によって引き起こされた、という可能性も考察できます。 B.O.W.を兵器として運用することに何の躊躇もない勢力が、新たなウイルスや被験者であるグレイスを利用しようと企んでいるのかもしれません。 そうなった場合、クリスは巨大な組織を敵に回し、孤独な戦いを強いられることになります。
考察:ウィンターズ・サーガの次なる展開とは
「レクイエム」は、イーサンの物語である「ウィンターズ・サーガ」の直接的な続きではないかもしれません。 しかし、そのテーマや残された謎を色濃く受け継ぐ物語になることは間違いないでしょう。
「ヴィレッジ」が「親子の愛」をテーマに描いたように、「レクイエム」もグレイスと母親アリッサの「母娘の愛」が物語の重要なテーマとなる可能性があります。 そして、その物語の先に、成長したローズの物語が待っている。 グレイスの物語とローズの物語がどこかで交差し、菌類(ヴィレッジ)と新たな脅威(レクイエム)の二つの流れが合流した時、バイオハザードの物語は新たなステージへと進むのではないでしょうか。 「レクイエム」は、次なる壮大なサーガへの重要な橋渡しとなる作品なのかもしれません。
ユーザーの関心が高いその他のトピック
「ヴィレッジ」との繋がり以外にも、「レクイエム」には気になるポイントが数多く存在します。 ここでは、特に多くのファンが関心を寄せているであろうトピックについて、さらに考察を深めていきましょう。

歴代キャラクターの登場可能性は?
バイオハザードシリーズの大きな魅力の一つは、魅力的な歴代キャラクターたちの存在です。 「レクイエム」に彼らが登場する可能性はあるのでしょうか。
- クリス・レッドフィールド: 可能性は非常に高いでしょう。前述の通り、BSAAの問題を追う中で物語に深く関わってくると思われます。
- ジル・バレンタイン: 「3」以降、ナンバリング作品での活躍から遠ざかっていますが、ファンからの待望論は常に根強くあります。BSAAの創設メンバーの一人として、クリスと共に組織の闇に立ち向かう展開も期待されます。
- レオン・S・ケネディ / クレア・レッドフィールド: 「ヴィレッジ」の物語とは直接的な接点が薄いため、登場の可能性は低いかもしれません。しかし、全く別の形で事件に関わってくるサプライズも期待したいところです。
- シェリー・バーキン: G-ウイルスの被験者でありながら克服した経験を持つ彼女は、「特別な力」を持つグレイスを理解できる数少ない存在かもしれません。エージェントとして成長した彼女の登場も十分に考えられます。
新たな敵クリーチャーと黒幕の正体は?
トレーラーでは、複数の新たなクリーチャーの姿が確認できました。
新たなクリーチャー
- 頭を打ち付ける女性クリーチャー: 鏡に自らの頭を激しく打ち付ける狂気的な姿が印象的です。リッカーのような、俊敏で強力な中ボスクラスの敵となる可能性があります。
- 白いローブの集団: ゆらゆらと不規則に歩く姿は、「4」のガナードや「ヴィレッジ」のモロアイカを彷彿とさせます。本作における基本的な雑魚敵となるでしょう。
- 巨大な人型クリーチャー: 体験版にも登場したとされる、日光に弱い性質を持つ巨大な敵。タイラントやネメシスのような、執拗にプレイヤーを追い詰める存在になりそうです。
黒幕の正体
トレーラーに登場したバイザーをつけた謎の老人が黒幕である可能性が高いですが、その正体については様々な憶測が飛び交っています。
- ブランドン・ベイリー説: 秘密結社「コネクション」の創始者。菌類研究の専門家であり、「ヴィレッジ」の物語とも繋がりが深い最有力候補の一人です。
- オズウェル・E・スペンサー説: 死んだはずのアンブレラ総帥。クローンや意識のデータ化など、バイオの世界では死からの復活も珍しくありません。アンブレラの影がちらつく以上、彼の再登場も十分に考えられます。
- 完全な新キャラクター説: ミスリードを誘う演出であり、全くの新キャラクターである可能性も高いでしょう。バイオハザードでは、トレーラーで黒幕と思わせておいて、実は序盤の中ボスだったという展開もよくあります。
なぜ「9」ではなく「レクイエム」なのか?タイトルの意味を考察
「レクイエム」は「鎮魂歌」を意味する言葉です。 このタイトルは、一体誰に、何に対して捧げられたものなのでしょうか。
- イーサン・ウィンターズへの鎮魂歌: 娘と世界のために命を落とした英雄イーサン。彼の死を悼み、その遺志を継ぐ物語であるという意味が込められているのかもしれません。
- ラクーンシティの悲劇への鎮魂歌: 物語にアンブレラが関わってくるのであれば、全ての元凶となったラクーンシティ事件の犠牲者たちへの鎮魂歌という意味合いも考えられます。長年の時を経て、事件の最後の謎が解き明かされるのかもしれません。
- 新たな犠牲者たちへの鎮魂歌: 「レクイエム」で描かれるであろう新たな悲劇。その犠牲者たちに向けた鎮魂歌であるという、直接的な意味も考えられます。
このタイトルに込められた本当の意味は、物語の結末で明らかになるはずです。
東京ゲームショウ2025でのプレイアブル出展に期待
「レクイエム」は、2025年9月に開催予定の「東京ゲームショウ2025」にて、世界初となるプレイアブル出展が予定されています。 ここでは、実際にゲームを操作し、その世界観や恐怖の一端を体験できる貴重な機会となるでしょう。
特に注目したいのは、Nintendo Switch 2版とPlayStation 5版の比較です。 プラットフォーム間のグラフィックやパフォーマンスの差を直接確認できるため、どちらのハードで購入するか迷っている方にとっては、重要な判断材料となります。 このイベントで新たな情報が公開されることも期待されており、発売に向けてファンの熱気は最高潮に達することでしょう。
まとめ
今回は、電撃発表された「バイオハザード9 レクイエム」と、前作「バイオハザード ヴィレッジ」の物語の繋がりについて、深く考察してきました。
- 「レクイエム」は、「ヴィレッジ」で一つの結末を迎えたウィンターズ家の物語を受け継ぎつつ、グレイスという新たな主人公を通して、シリーズの新たなサーガを紡ぎだす作品である。
- 「特別な子」と呼ばれるグレイスの謎、再び現れた「アンブレラ」の影、そして「BSAA」の腐敗問題など、「ヴィレッジ」で残された多くの謎や伏線が、「レクイエム」の物語の核心に深く関わってくる可能性が非常に高い。
- ウィンターズ家の物語が菌類との戦いであったのに対し、「レクイエム」ではウイルスやアンブレラといったシリーズの原点に回帰するテーマが描かれるかもしれない。
「レクイエム」は、単なる続編に留まらず、これまでのバイオハザードの歴史を総括し、未来へと繋ぐ重要な一作となるでしょう。 新たな主人公グレイスがどのような運命を辿るのか。 そして、クリスやローズといったキャラクターたちは、彼女の物語にどう関わってくるのか。 発売日である2026年2月27日が、今から待ちきれません。
今後も新たな情報が入り次第、レビューや考察を発信していきますので、ぜひチェックしてください。