ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年9月12日のニンテンドーダイレクトで電撃発表された「バイオハザード9 レクイエム」の最新トレイラーに登場した、謎の老人の正体が気になっていることと思います。 過去作の重要人物ではないか、全くの新キャラクターなのか、SNS上でも様々な憶測が飛び交っていますね。

この記事を読み終える頃には、予告動画の老人の正体に関する様々な考察や、過去作品との繋がりについての疑問が解決しているはずです。
- 予告動画で判明した老人の特徴
- 老人の正体に関する有力な考察
- 過去作品との関連性と伏線解説
- バイオハザード9の今後の展開予測
それでは解説していきます。

バイオハザード9 レクイエム|セカンドトレイラーで判明した新情報
まずは、多くのファンが度肝を抜かれたセカンドトレイラーで判明した、バイオハザード9 レクイエムの基本的な情報から整理していきましょう。 長年の沈黙を破り、ついにその姿を現した本作には、期待せざるを得ない要素が満載です。

2025年9月12日のニンテンドーダイレクトで電撃発表
多くのゲーマーが新たなSwitchの情報を待ち望んでいた「Nintendo Direct 2025.9.12」。 その中で、誰もが予想していなかったであろうサプライズが待っていました。 カプコンの完全新作、「バイオハザード9 レクイエム」の電撃発表です。 発売日は2026年2月27日、対応プラットフォームはSwitch 2、PlayStation 5、Xbox Series X|S、そしてPCと、現行の主要ハードを網羅する形での同時発売となります。
これまで技術的な制約からSwitchでの完全新作は難しいとされていただけに、この発表は業界全体に大きな衝撃を与えました。 発表直後から公式SNSは過去最大級の盛り上がりを見せ、まさに世界中のファンがこの瞬間を待ちわびていたことを証明しました。
舞台は地方都市の「レンウッドホテル」
物語の主要な舞台となるのは、「レンウッドホテル」という廃墟です。 トレイラーでは、レストランや惣菜屋が並ぶ、古びたレンガ作りの建物が印象的な地方都市の繁華街が映し出されていました。 幹線道路に面しているのか、車通りも多いようです。 主人公のグレイスは、このホテルの廃墟で過去の記憶と対峙することになります。
ガラスは割れ、至る所に黒焦げの跡がある内装は、過去に大規模な火災があったことを物語っています。 ここで起きたとされる「謎の変死事件」が、物語の引き金となることは間違いないでしょう。 隔離された山岳地帯の精神病院を彷彿とさせる「ローズヒル療養所」らしき洋館も登場しており、複数のロケーションを探索することになりそうです。
主人公はFBI分析官「グレイス・アッシュクロフト」
本作の主人公は、FBI分析官の「グレイス・アッシュクロフト」という女性です。 彼女は過去にレンウッドホテルで起きた事件の当事者であり、母である「アリッサ・アッシュクロフト」を亡くしています。 トレイラーでは、現代のグレイスが事件の真相を追う中で、過去の記憶がフラッシュバックし、母アリッサを操作するパートがあることも示唆されています。
なぜ彼女は8年の時を経て、忌まわしい記憶の残る場所へ再び足を踏み入れなければならなかったのか。 その理由こそが、本作の物語の核心に繋がっていくのでしょう。 銃の扱いに慣れていないような描写もあり、これまでのシリーズ主人公のような戦闘のプロフェッショナルではない、一般人に近い視点での恐怖が描かれるのかもしれません。
過去と現代が交錯するストーリー
本作のストーリーテリングで特徴的なのは、現代のグレイスの視点と、過去のアリッサの視点が交錯する点です。 現代のグレイスが廃墟となったホテルを探索すると、過去の出来事がフラッシュバックする。
そしてプレイヤーはアリッサとして、事件当時のホテルを追体験することになります。 過去の追体験で得た情報をもとに、現代で謎を解き明かしていく。 例えば、アリッサが絵画の裏に隠した書類ケースを、8年後にグレイスが発見するシーンがトレイラーにはありました。 このように、二つの時間軸が複雑に絡み合いながら、物語は進行していくようです。 この斬新なシステムが、どのようなゲーム体験を生み出すのか、今から楽しみでなりません。
予告動画の老人の正体は?過去作品の登場人物か徹底考察
さて、ここからが本題です。 セカンドトレイラーで最も多くのファンの注目を集め、様々な議論を巻き起こしている謎の老人。 彼の正体について、過去作品の伏線やシリーズの傾向から、深く考察していきましょう。

最も印象的な謎の老人|その特徴とは?
まずは、トレイラーから読み取れる老人の特徴を整理します。 短い登場シーンの中に、彼の異質さを物語るヒントがいくつも隠されていました。
研究用拡大鏡付きゴーグルを装着
老人の顔で最も特徴的なのは、目に装着された奇妙なバイザーです。 一見すると未来的なデバイスのようにも見えますが、よく見ると倍率の異なる複数のレンズが付いており、研究用の拡大鏡付きゴーグルに近いデザインをしています。 何かを詳細に観察・分析するための装置であると考えられます。 ファーストトレイラーでは暖炉のそばのサイドテーブルにこのバイザーが置かれており、今回のトレイラーで彼が装着している姿がはっきりと映し出されました。 このゴーグルが、彼の研究者としての一面や、マッドサイエンティストとしての狂気を象徴しているのかもしれません。
ネットリとした口調でグレイスに語りかける
「ずっと見させてもらったよ」「君は他人とは違う。特別な存在だ」 老人は、ねっとりとした不気味な口調でグレイスに語りかけます。 その声には、対象を支配し、弄ぶかのような歪んだ悦びが感じられます。 まるで『バイオハザード4』のサドラーのように、モニター越しや通信でプレイヤーにプレッシャーを与えてくるタイプの黒幕なのかもしれません。 彼の目的はグレイス自身にあるようで、彼女の持つ「特別」な力に強い関心を抱いていることが伺えます。
黒幕のような立ち位置
洋館風の建物のホールらしき場所で椅子に腰かけ、グレイスの行動を監視しているかのような描写から、彼が物語の黒幕、あるいはそれに近い重要なポジションのキャラクターであることはほぼ確実でしょう。 しかし、これまでのバイオハザードシリーズでは、トレイラー段階でラスボスがそのままの姿で登場することは稀でした。 この「いかにも黒幕」という演出自体が、我々プレイヤーに向けた壮大なミスリードである可能性も十分に考えられます。
老人の正体①:ブランドン・ベイリー説の検証
SNS上で最も有力視されている説の一つが、秘密結社「コネクション」の創始者、ブランドン・ベイリーではないかという説です。 この説がなぜ多くのファンに支持されているのか、その根拠と矛盾点を見ていきましょう。
なぜブランドン・ベイリー説が有力なのか?
ブランドン・ベイリーの名は、『バイオハザード7』のDLC「ドウターズ」に登場するファイルで初めて言及されました。 彼はルーカス・ベイカーに接触し、彼をコネクションのエージェントとして取り込んだ人物です。 そして、B.O.W.「エヴリン」を製造した組織のトップであることが示唆されています。 『バイオハザード ヴィレッジ』の黒幕であるマザー・ミランダとも旧知の仲であり、彼女の師であるオズウェル・E・スペンサーとも繋がりがありました。 つまり、ベイリーはアンブレラ創設以前から生物兵器研究に関わっていた、シリーズの根幹を揺るがす超重要人物なのです。 しかし、その姿はこれまで一切明かされていません。 満を持してナンバリング最新作でその姿を現すには、これ以上ないタイミングと言えるでしょう。
今回のトレイラー映像から見る否定的な意見
一方で、この老人がベイリーであるとするには、いくつかの疑問点も残ります。 情報ソースの書き起こしにもあるように、「ウェスカーのようなカリスマ的なオーラがない」「もっと大物感のある見た目であってほしかった」という意見は少なくありません。 世界を裏から操る秘密結社のトップにしては、トレイラーの老人はどこかみすぼらしく、マッドサイエンティストといった印象が強いです。 もちろん、これはあくまで主観的なイメージに過ぎませんが、長年その登場が待たれていたキャラクターだけに、ファンの抱く理想像とのギャップが否定的な意見に繋がっているのかもしれません。
老人の正体②:オズウェル・E・スペンサー説の可能性
次に考察するのは、全ての元凶とも言えるアンブレラの総帥、オズウェル・E・スペンサーではないかという説です。 今回のトレイラーで再びアンブレラのロゴが登場したことから、この説もにわかに信憑性を帯びてきました。
なぜスペンサー説が浮上したのか?
トレイラーの終盤、古びた金属に刻まれた傷だらけのアンブレラのロゴが映し出されます。 このロゴは、滅菌作戦で崩壊したラクーンシティの地下研究所の残骸か、あるいはその後に秘密裏に建設された施設の物かもしれません。 いずれにせよ、アンブレラの影がまだこの地に色濃く残っていることの証です。 となれば、その創設者であるスペンサーが再び物語に関わってくる可能性もゼロではない、と考えるファンがいるのも自然な流れでしょう。
スペンサーの最期と矛盾点
しかし、この説には大きな矛盾が伴います。 ご存知の通り、スペンサーは『バイオハザード5』の回想シーンで、アルバート・ウェスカーの手によって殺害されています。 当時でさえ生命維持装置なしでは生きられないほどの老いぼれでした。 仮にあの時殺されたのが影武者やクローンだったとしても、物語の時系列である2026年頃には、まともに動くことすらできない超高齢になっているはずです。 トレイラーの老人は不気味ながらも、自らの足で立ち、行動しているように見えます。 これらの点から、老人がスペンサー本人である可能性は極めて低いと言わざるを得ません。
老人の正体③:フードの男と同一人物説という大胆な考察
ここで、非常に興味深く、大胆な考察を一つ紹介します。 それは、この老人が、ファーストトレイラーから登場している「フードをかぶった謎の男」と同一人物ではないか、という説です。
フードの男の特徴と老人の対比
フードの男は、常にフードを深くかぶり、口元しか見せないミステリアスな存在です。 言葉を発さず、ホテルの支配人らしき人物を躊躇なく始末するなど、現場での実行役といった印象を受けます。 一方、老人はゴーグルで目元が特徴的であり、饒舌に語りかける黒幕的なポジションです。 一見すると、この二人は「実行役」と「司令塔」という対照的な役割を持つ、全くの別人に見えます。
過去作におけるラスボスの描かれ方
しかし、ここで思い出してほしいのが、近年のバイオハザード作品におけるラスボスの演出です。 『バイオハザード7』のエヴリンは、当初は無力な車椅子の老婆として登場しました。 『バイオハザード ヴィレッジ』のミランダは、村の預言者としてイーサンを導くフリをしていました。 このように、真の姿や正体を隠し、プレイヤーを欺く演出が多用されているのです。 リメイク作品である『RE:4』でサドラーがそのまま登場したのは、オリジナル版で既に正体が知られていたからです。 この傾向を踏まえると、いかにも黒幕然とした老人が、実は別の姿を持っている可能性は十分に考えられます。
ミスリードを誘う演出の可能性
フードの男と老人、両者ともに肌のシワが目立ち、年老いた印象を受けます。 もしかすると、フードの男が老人の若い頃の姿、あるいは擬態した姿なのかもしれません。 そして、我々が「黒幕」だと思っている老人は、実は『バイオハザード7』のジャックや『ヴィレッジ』のドミトレスク夫人のような、物語序盤でプレイヤーの前に立ちはだかる強敵の一人に過ぎないのかもしれません。 カプコンが仕掛けた巧みなミスリードである、という考察は、非常にスリリングで魅力的です。
筆者の見解:全くの新キャラクターである可能性
様々な説を検証してきましたが、私、桐谷シンジ個人の見解としては、「全くの新キャラクター」である可能性が最も高いと考えています。 もちろん、過去のキャラクターが登場すればファンは喜びますが、シリーズが新たなステージに進むためには、過去の遺産に頼らない、強烈な個性を持った新しい悪役の存在が必要不可欠です。 この老人が、ウェスカーやスペンサーに匹敵する、あるいはそれを超えるほどのインパクトを持った新キャラクターとして描かれることに、私は大きな期待を寄せています。
グレイス・アッシュクロフトの謎|特別な存在とは何か?
老人の正体と並んで、本作のもう一つの大きな謎が、主人公グレイス・アッシュクロフトの秘密です。 老人が語る「特別な存在」とは、一体何を意味するのでしょうか。

アリッサが語る「希望」の意味
トレイラーの中で、母アリッサは娘グレイスのことを「私の希望」と語っています。 これは単なる親子愛からくる言葉なのでしょうか。 それとも、彼女の身体に宿る、何らかの特異な能力や体質を指しているのでしょうか。 バイオハザードの世界において、「希望」という言葉は、しばしばウイルスの抗体や特効薬と結びつけて語られてきました。
特効薬「デイライト」との関連性
ここで注目したいのが、グレイスの母アリッサが『バイオハザード アウトブレイク』シリーズの主人公の一人、アリッサ・アシュクロフトと同一人物である可能性です。 (※苗字のスペルがAshcroftかAshcroftかで議論がありますが、本レビューでは関連性を重視します)
デイライトとは?
『アウトブレイク FILE2』に登場する「デイライト」は、T-ウイルスを完全に消滅させる効果を持つ画期的な特効薬です。 ラクーンシティからの脱出の際、このデイライトが市民にとっての文字通り「希望の光」となりました。 もし、本作のグレイスの母が『アウトブレイク』のアリッサであり、彼女がデイライトを投与されていたとしたら、その効果が娘であるグレイスに何らかの形で遺伝している可能性が考えられます。
グレイスに遺伝している可能性
デイライトの効能が遺伝することで、グレイスはT-ウイルス系列に対して極めて高い耐性を持つ、特別な体質になっているのかもしれません。 それこそが、母アリッサが彼女を「希望」と呼び、謎の組織(あるいは老人)が彼女を「特別な存在」として狙う理由なのではないでしょうか。
シェリー・バーキンとの共通点
ウイルスに感染しながらも、特効薬によって体内にウイルスを留め、超回復能力などの恩恵を得たキャラクターとして、シェリー・バーキンがいます。 彼女もまた、その特異な体質ゆえに、長年アメリカ政府の監視下に置かれていました。 グレイスもシェリーと同様に、ウイルスの被験者としての宿命を背負わされている可能性があります。 「運命からは逃れられない」というトレイラーのセリフは、まさに彼女の過酷な運命を示唆しているように思えます。
グレイスが手にする謎の武器
トレイラーの終盤、グレイスが構えるゴツい銃も気になります。 レンウッドホテル探索時にはごく普通の拳銃を構えていたため、これは物語の途中で入手する武器だと思われます。
マグナムではないかという考察
その形状から、シリーズおなじみの高火力武器であるマグナムではないか、という意見が多く見られます。 しかし、物語の序盤と思われる場面で、銃の扱いに不慣れなグレイスがこれほど強力な武器を手にしているのは、少々不自然な気もします。
特殊武器「カプセルシューター」の可能性
ここで再び『アウトブレイク』との繋がりを考えると、面白い可能性が浮上します。 同シリーズには、薬剤を射出する「カプセルシューター」というユニークな武器が登場しました。 もし、グレイスが手にする銃が、デイライトのような特殊な薬剤を撃ち出すための専用武器だとしたらどうでしょうか。 ウイルスに感染した敵を無力化したり、あるいは味方を治療したりといった、従来の武器とは一線を画す使い方ができるのかもしれません。 アウトブレイクとの繋がりを匂わせる、ファンにはたまらない演出と言えるでしょう。
新たなクリーチャーとアンブレラの影|ラクーンシティの悪夢は終わらない
バイオハザードの魅力は、謎に満ちたストーリーだけではありません。 プレイヤーに恐怖を与えるクリーチャーの存在も不可欠です。 今回のトレイラーでも、新たな悪夢の訪れを予感させる、いくつかの敵が登場しました。

登場が確認された新たな敵クリーチャー
わずか数秒の映像ですが、プレイヤーを執拗に追い詰めるであろう、新たなクリーチャーたちの姿が確認できます。
頭を打ち付ける女性クリーチャー
鏡に自らの頭を何度も叩きつけ、血まみれになっている女性。 髪をまとめている姿が印象的です。 専用の登場演出があることから、単なる雑魚敵ではなく、『RE:2』のリッカーや『RE:4』のチェーンソー男のような、手強い中ボス格のクリーチャーである可能性が高いです。 あるいは、『ヴィレッジ』のドミトレスク三姉妹のように、何度も戦うことになるしつこい敵なのかもしれません。
白いローブ姿のクリーチャー
ゆらゆらと不規則な動きで歩く、白いローブをまとった人物。 こちらは『RE:2』のゾンビや『ヴィレッジ』のモロアイカのような、基本的な雑魚敵ポジションでしょう。 しかし、その動きは『RE:4』のガナード(首折れ)にも似ており、見た目はサドラーに仕えていた白い女教徒を彷彿とさせます。 単純なゾンビではなく、ある程度の知性を持ち、集団で襲いかかってくる厄介な敵になりそうです。
再び現れたアンブレラのロゴ
そして、シリーズのファンならば誰もが反応してしまうであろう、あの忌まわしき傘のマーク。 ラクーンシティの悲劇から長い年月が経った今、なぜアンブレラの影が再びちらつくのでしょうか。
旧施設の再利用か、新たな秘密研究所か
トレイラーに映ったロゴは、新品ではなく、傷だらけで古びた金属に刻まれていました。 これは、ラクーンシティ滅菌作戦で破壊しきれなかった地下研究所の残骸なのか。 それとも、作戦後に何者かが秘密裏に建設し、長い間放置されていた施設なのか。 「滅菌作戦後すぐに作られた秘密研究所説」は、なぜ施設が古いのか、そしてなぜ今も残っているのかという二つの疑問に説明がつくため、有力な説と言えるでしょう。
ラクーンシティ封鎖との関連性
ラクーンシティが滅菌作戦後も長期間封鎖され続けている理由は、シリーズにおける大きな謎の一つです。 もし、今なおアンブレラの秘密研究施設が地下で稼働しているとしたら、政府が封鎖を解かない理由にもなります。 全ての始まりの地、ラクーンシティ。 その地下に眠るアンブレラの最後の遺産が、バイオハザード9でついに暴かれることになるのかもしれません。
バイオハザード9 レクイエムのプラットフォームとグラフィック論争
最後に、ゲームプレイそのものに関わる重要なトピック、対応プラットフォームとそれに伴うグラフィックの差について触れておきましょう。 本作の発表は、新たなゲーム体験への期待と共に、技術的な側面での大きな議論も巻き起こしています。


マルチプラットフォームでの同時発売が決定
前述の通り、本作はSwitch 2、PS5、Xbox Series X|S、PCという、現行の主要な家庭用ゲーム機とPCで同時発売されます。 これにより、非常に多くのユーザーが発売日当日から最新のバイオハザードを体験できることになります。 カプコンが「より多くのユーザーが同時体験できることに意義がある」と述べているように、これは市場戦略として非常に重要な判断です。
Switch 2版とPS5版のスペック比較
しかし、このマルチプラットフォーム展開は、特に性能差の大きいSwitch 2とPS5間でのグラフィック品質の差という問題を生み出しました。 公開されたトレイラー映像を比較すると、その差は歴然としています。
項目 | Switch 2版 (推定) | PS5版 (推定) |
---|---|---|
解像度 | 1080p / 30fps | 最大4K / 60fps (8K対応の可能性も) |
光源処理 | 陰影・反射の簡略化 | レイトレーシング対応 |
テクスチャ | 一部が簡略化 | 高精細なテクスチャ |
キャラクター描画 | 質感や色味に差が見られる | フォトリアルな表現 |
ロード速度 | SSD搭載で高速化 | 超高速SSDによるシームレスな体験 |
このスペック差は、特にホラーゲームの没入感において、無視できない影響を与える可能性があります。
グラフィック差はホラー体験に影響するか?
グラフィックがゲームの全てではありません。 しかし、バイオハザードのようなフォトリアルな世界観を特徴とするホラーゲームにおいて、グラフィックは雰囲気作りや没入感を高めるための極めて重要な要素です。
没入感を重視するならPS5版
光と影が織りなす不気味な空気感、クリーチャーの生々しい質感、細部まで作り込まれた廃墟のディテール。 これらを最高の品質で体験し、恐怖の世界にどっぷりと浸かりたいのであれば、PS5版(あるいは高性能なPC版)が最良の選択となるでしょう。 レイトレーシングによるリアルな光の反射は、暗闇の恐怖を一層引き立てるはずです。
携帯性を重視するならSwitch 2版
一方で、いつでもどこでも手軽にバイオハザードの世界にアクセスできる、という携帯性の価値は何物にも代えがたいものです。 外出先やベッドの中で、手軽に恐怖体験を味わいたいユーザーにとっては、Switch 2版が最適な選択肢となります。 グラフィック品質はPS5版に劣るものの、「遊べる」という事実そのものに大きな価値があります。
自分のプレイスタイルに合ったハードを選ぼう
結局のところ、どのハードで遊ぶべきかという問いに、唯一の正解はありません。 あなたがゲームに何を求めるかによって、最適な選択は変わってきます。 最高のグラフィックと没入感を求めるのか、それとも手軽さや携帯性を重視するのか。 幸いにも、今回は全てのユーザーに選択肢が与えられています。 自身のプレイスタイルをじっくりと考え、最高の恐怖体験に備えましょう。
まとめ
今回のレビューでは、電撃発表された「バイオハザード9 レクイエム」の最新トレイラー、特に謎の老人の正体を中心に、様々な角度から深く考察してきました。
- 予告動画の老人は、その正体を巡り「ブランドン・ベイリー説」「スペンサー説」「フードの男と同一人物説」など、様々な憶測が飛び交う、本作の鍵を握る人物。
- 主人公グレイスは、母アリッサから受け継いだであろう「特別な力」を持っており、それが物語の核心となる。
- ラクーンシティに再び現れたアンブレラの影と、新たなクリーチャーたちが、シリーズ原点回帰とも言える恐怖を予感させる。
- マルチプラットフォーム展開により、多くのユーザーが遊べる反面、Switch 2版とPS5版には明確なグラフィック差が存在する。
現時点では、老人の正体を始め、多くの謎がまだベールに包まれたままです。 しかし、散りばめられた伏線の数々は、我々ファンの考察を掻き立て、発売への期待を否応なく高めてくれます。 今後、東京ゲームショウ2025でのプレイアブル出展などで、さらなる新情報が公開されることでしょう。
シリーズの新たな一歩となる「バイオハザード9 レクイエム」。 その恐怖の扉が開かれる2026年2月27日を、心して待ちたいと思います。