ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年10月30日に発売が決定した「テイルズ オブ エクシリア リマスター」が、なぜ発表直後からファンの間で厳しい批判に晒され、炎上状態になっているのか、その具体的な理由が気になっていると思います。

長年のファン待望の発表だったはずが、なぜこれほどまでに落胆の声が広がってしまったのか。 その背景には、単純な作品選定の問題だけではない、シリーズが抱える根深い課題と、ファンとメーカー間の深刻なすれ違いが存在します。
この記事を読み終える頃には、今回の炎上の本質と、「テイルズ オブ」シリーズが今どのような状況に置かれているのか、その全ての疑問が解決しているはずです。
- 30周年記念への過度な期待と現実の乖離
- 繰り返されるリマスター商法への深刻な不満
- ファンが最も渇望する完全新作情報の欠如
- 情報リークによって失われたサプライズとお祭り感
それでは解説していきます。

テイルズ オブ エクシリア リマスターの発表内容とファンの初期反応
まずは今回の騒動の発端となった、「テイルズ オブ エクシリア リマスター」の発表内容と、それに対するファンのリアルな反応を整理していきましょう。 何が発表され、人々はどこに喜び、そしてどこに失望したのでしょうか。

発表された基本情報まとめ(発売日・対応ハード・価格)
2025年8月19日、多くのファンが固唾を飲んで見守る中、シリーズ30周年記念プロジェクトの一環として「テイルズ オブ エクシリア リマスター」が正式に発表されました。 まずは確定した基本情報を表で確認しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | テイルズ オブ エクシリア リマスター |
発売日 | 2025年10月30日 |
対応ハード | PlayStation 5, Steam, Xbox Series X |
価格 | 未定(※発表時点) |
ジャンル | 揺るぎなき信念のRPG |
CERO | 審査予定 |
発売日が約2ヶ月後というスピーディーな展開、そして現行の主要ハードを網羅するマルチプラットフォームでの展開は、素直に評価できるポイントです。 特に、携帯モードでも遊べるNintendo Switchに対応したことで、当時プレイできなかった層や、改めて手軽に楽しみたいファンにとっては朗報と言えるでしょう。
しかし、この対応ハードの中に「Nintendo Switch 2」の記載がなかったことに、一部のファンは疑問を呈しています。 もちろん、Switch 2には後方互換機能があるため、Switch版を購入すれば問題なくプレイは可能です。 ただ、せっかくの次世代機でありながら、その性能を活かした最適化版が用意されない点に、メーカー側の姿勢を訝しむ声が上がったのも事実です。 この小さな違和感が、後に続く大きな不満の火種の一つとなりました。
リマスター版の改善点と「リメイクではない」という限界
今回の発表では、本作が「リマスター」であることも明確にされました。 リメイク(作り直し)ではなく、あくまでオリジナル版を現代の環境で遊びやすくするための化粧直し、という位置づけです。 公式からは「より美しく、より遊びやすく」というキャッチコピーと共に、以下の改善点が挙げられています。

- グラフィックのHD化: キャラクターモデルや背景が、現代のディスプレイに合わせて高解像度化。
- UI(ユーザーインターフェース)の改善: メニュー画面や文字フォントが見やすく調整され、操作性が向上。
- システム面の調整: オリジナル版で煩雑だった部分の改善や、遊びやすさを向上させる機能の追加。
- オリジナル版DLCの多数収録: 当時有料だったコスチュームなどのダウンロードコンテンツが、あらかじめ収録されている可能性が高い。
これらの改善は、リマスター作品としては順当な内容であり、特にUIやシステムの改善はプレイフィールに直結するため、歓迎すべき点です。 オリジナル版をプレイしたファンであれば、グラフィックがどれだけ綺麗になっているのか、気になる部分でしょう。
しかし、重要なのはここからです。 本作はリマスターであるため、以下のような要素は含まれていません。
- 新規シナリオや追加エピソード: 物語の根幹に手は加えられていない。
- 新キャラクターや新ダンジョン: オリジナル版にはない新たな冒険はない。
- 戦闘システムの根本的な変更: バトルはあくまでオリジナル版の調整範囲に留まる。
つまり、一度物語をクリアしたファンにとっては、グラフィックが綺麗になった「同じゲーム」を再びプレイすることになります。 もちろん、思い出の作品を最新ハードで遊べること自体に価値はありますが、「新しい体験」を期待することはできないのです。 この「リマスター」と「リメイク」の明確な違いが、ファンの期待値との間に大きな溝を生む一因となりました。
発表直後のSNSやコメント欄のリアルな反応
発表直後、X(旧Twitter)やYouTubeのコメント欄は、まさに賛否両論、いや、むしろ「否」の声が渦巻く事態となりました。
肯定的な意見
- 「エクシリア大好きだったから素直に嬉しい!」
- 「当時PS3持ってなくて遊べなかったから、Switchで出るのはありがたい」
- 「ジュードとミラにまた会えるのが楽しみ」
このように、エクシリアという作品自体に強い思い入れがあるファンや、未プレイだったユーザーからは喜びの声が上がりました。 いのまたむつみ先生と藤島康介先生、二人のレジェンドがキャラクターデザインを手がけた本作の魅力が、色褪せていないことの証明でもあります。
否定的な意見
- 「30周年でこれだけ?」
- 「またリマスターか…新作はどうしたんだ」
- 「エクシリア2とセットじゃないのかよ」
- 「リーク通りで何の驚きもない」
- 「公式、ファンが何を見たいか本当にわかってない」
しかし、これらの喜びの声をかき消すほど、批判的な意見が殺到したのが現実です。 特に多かったのが、「30周年」という記念すべき節目に発表されたのが、完全新作ではなくリマスター作品であったことへの失望の声でした。 ファンの多くは、この日のために特別な発表があると信じて、期待に胸を膨らませていたのです。 その期待が大きければ大きいほど、リマスターのみという現実との落差は激しく、落胆の声となって噴出しました。
なぜ「またリマスターか」という声がこれほど上がるのか
「テイルズ オブ」シリーズのファンがリマスター作品に敏感になるのには、明確な理由があります。 近年のシリーズ展開を振り返ってみましょう。
- テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER (2019年): フルHD化に加え、当時海外版のみだった追加要素を収録。ファンから高く評価され、リマスターの成功例とされた。
- テイルズ オブ シンフォニア REMASTERED (2023年): ファンからの期待は高かったものの、フレームレートの問題や最適化不足が指摘され、品質面で厳しい評価を受けた。
- テイルズ オブ グレイセス エフ リマスター (2025年1月): 30周年リマスタープロジェクト第1弾として発売。
- テイルズ オブ エクシリア リマスター (2025年10月): プロジェクト第2弾として発表。
このように、完全新作である『アライズ』(2021年)を挟み、シリーズはリマスター作品を定期的にリリースしてきました。 『ヴェスペリア』の成功体験があっただけに、続く『シンフォニア』の出来栄えはファンを大きく落胆させ、「リマスター」という言葉自体に一抹の不安を抱かせるきっかけとなりました。
そして今回、『グレイセスF』に続いて『エクシリア』と、立て続けにリマスター作品が発表されたことで、ファンの間には「いつまでリマスターで繋ぐんだ」「開発は新作を作る気がないのか」という不満が鬱積していたのです。 そこに「30周年」という特別な期待が乗っかった結果、今回の爆発的な反発につながったと言えるでしょう。
なぜファンはここまで落胆したのか?炎上の根本理由を5つの視点で深掘り
表面的なファンの反応だけでなく、なぜこれほどまでに大きな騒動となったのか、その根底にある5つの理由を、ゲーム評論家としての視点から深く分析していきます。 これらは単一の問題ではなく、複雑に絡み合ってファンの感情を刺激しました。
【理由①】30周年という「特別」な節目への裏切り
今回の炎上における最大の要因は、間違いなく**「30周年」という言葉の重み**を、メーカー側が軽視した(あるいは、ファンとの認識にズレがあった)ことに尽きます。

ファンにとって、10周年、20周年、そして30周年という節目は、単なる通過点ではありません。 それは、長年シリーズを愛し、支え続けてきたことへの感謝が示されるべき「お祭り」であり、未来への新たなビジョンが提示される「特別な日」なのです。 過去には、『テイルズ オブ ジ アビス』(10周年記念作)や『テイルズ オブ エクシリア』(15周年記念作)など、周年の節目にはシリーズの歴史に残る意欲作がリリースされてきました。
だからこそ、ファンは30周年という大きな節目に、過去最大級の発表を期待していました。 それは、単なるリマスター作品の発表ではありません。 多くのファンが心の中で描いていたシナリオは、以下のようなものだったはずです。
- シナリオA: リマスター作品の発表で場を温め、最後に「そして…」という形で、待望の完全新作のティザー映像をサプライズ公開する。
- シナリオB: ファンの間でリメイクの要望が特に高い初期作品(デスティニーやエターニアなど)のフルリメイクを発表する。
- シナリオC: 30周年に向けた複数のプロジェクトを発表し、その中にリマスターも含まれている。
しかし、現実はリマスター作品1本の発表のみ。 そこにサプライズはなく、未来への展望も示されませんでした。 ファンからすれば、「30周年のお祝いが、ただの在庫整理なのか」「私たちの1年間は、この発表のためだけだったのか」という、裏切られたような感情を抱いても無理はありません。 この期待値と現実の巨大なギャップこそが、あらゆる批判の根源となっているのです。
【理由②】『アライズ』以降続く「完全新作」への渇望
2021年に発売された『テイルズ オブ アライズ』は、シリーズの新たな方向性を示し、国内外で非常に高い評価を受けました。 売上本数もシリーズ最速で300万本を突破するなど、商業的にも大成功を収めています。 この成功は、シリーズのファンに大きな喜びと、次なる作品への期待を抱かせました。
しかし、その『アライズ』発売から4年以上が経過しようとしている現在、完全新作に関する情報は一切明らかにされていません。 もちろん、現代のゲーム開発には膨大な時間とコストがかかることは、ファンも理解しています。 『アライズ』も前作から5年の歳月をかけて開発されました。
問題なのは、「開発が進んでいるのかどうか」すら分からない不透明な状況が続いていることです。 ファンが求めているのは、「今すぐ発売しろ」という無理な要求ではありません。 「現在、次なるマザーシップタイトルを鋭意開発中です」という一言や、一枚のコンセプトアート、あるいはタイトルロゴの発表だけでもいいのです。 そうした「希望の光」さえあれば、リマスター作品の発表も「新作までの繋ぎ」として、より温かく受け入れられたはずです。
情報が何もないままリマスター作品だけが提示され続ける状況は、ファンに「シリーズはもう新作を作る体力がないのではないか」「アライズで燃え尽きてしまったのではないか」という深刻な不安を抱かせます。 この新作への渇望と、それに応えない公式への不信感が、今回の炎上をより根深いものにしているのです。
【理由③】「またか…」繰り返されるリマスター商法への食傷
前述の通り、近年のシリーズはリマスター作品のリリースが続いています。 この戦略自体が、完全に悪というわけではありません。 過去の名作を現行機で遊べるようにすることは、新規ファンを獲得する上でも、IPの価値を維持する上でも重要です。

しかし、そのリマスター作品の「質」と「頻度」が問題でした。 特に2023年に発売された『テイルズ オブ シンフォニア REMASTERED』は、多くのファンにとって苦い記憶となっています。 ゲームキューブ版をベースにしているにも関わらず、フレームレートが30fpsに固定されていたり、最適化不足による細かな不具合が散見されたりと、そのクオリティは「手抜き」と批判されても仕方ないレベルでした。 ファンから絶大な人気を誇る作品だっただけに、その失望は大きく、メーカーへの信頼を著しく損なう結果となりました。
この一件により、ファンの間には「バンダイナムコのリマスターは信用できない」という不信感が植え付けられました。 そんな状況下で、30周年という大舞台で発表されたのが、またしてもリマスター作品だったのです。 これでは「品質の低い商品を連発して、安易に稼ごうとしているのではないか」と疑念を抱かれても仕方がありません。
ファンが望んでいるのは、単なる移植ではありません。 作品へのリスペクトが感じられる、丁寧な仕事です。 『シンフォニア』での失敗を払拭するような圧倒的なクオリティのリマスター、あるいはファンが長年待ち望んでいる『デスティニー2』や『リバース』といった、現代ではプレイが困難な作品の移植であれば、反応はまた違ったものになったでしょう。 しかし、現実はそうではありませんでした。 この繰り返されるリマスターへの食傷感と、品質への根強い不信が、批判的な意見に拍車をかけています。
【理由④】期待を煽るだけ煽ったプロモーションへの不信感
今回の発表に至るまでの公式のプロモーション手法も、ファンの怒りを増幅させる一因となりました。 公式は発表の数日前から、「リマスタープロジェクト次弾 今夏発表!」と大々的に告知し、カウントダウンを行うなど、ファンの期待感を高める演出を行いました。
このような「もったいぶった」告知は、通常、何か大きなサプライズがあることを示唆します。 ファンが「これはただのリマスター発表だけでは終わらないぞ」「きっと新作情報が隠されているに違いない」と期待するのは、ごく自然な心理です。
しかし、蓋を開けてみれば、発表されたのはリマスター1本のみ。 そこに隠し玉はありませんでした。 この結果は、ファンに「あれだけ大騒ぎして、たったこれだけ?」という、肩透かし感を抱かせました。 まるで、期待させておいて裏切るような、ファン心理を弄ぶかのようなやり方だと感じた人も少なくないでしょう。
もし、最初から「エクシリアのリマスターを発表します」と正直に告知していれば、ここまで大きな騒動にはならなかったかもしれません。 過剰な演出で期待のハードルを自ら上げておきながら、その期待を大きく下回る内容しか提示できなかった。 このプロモーションの失敗は、ファンとメーカーのコミュニケーション不全を象徴しており、不信感を決定的なものにしました。
【理由⑤】リーク通りの発表で失われた「お祭り感」
最後のダメ押しとなったのが、事前の情報リークの存在です。 実は、今回の正式発表の少し前に、バンダイナムコの欧州向けYouTubeチャンネルで、誤って『エクシリア』関連のサムネイルが公開されるという出来事がありました。 これにより、ファンの間では「次のリマスターはエクシリアでほぼ確定だろう」という空気が広がっていました。
その結果、正式発表はリーク情報を後追いで認めるだけの、何の驚きもない退屈なものになってしまいました。 前述の通り、ファンは30周年という節目に「お祭り」を期待していました。 お祭りに必要なのは、驚きと興奮、そして一体感です。 しかし、事前に答えが分かっている発表会に、興奮は生まれません。
リーク自体はメーカーの意図しない事故だったのかもしれません。 しかし、ファンからすれば、「情報管理すらまともにできないのか」という不信感につながります。 さらに、「リークでバレてしまったのだから、何か別のサプライズを用意しているはずだ」という、さらなる期待を生んでしまった側面もあります。 結果的に、このリークは発表の価値を大きく損ない、ファンが共有すべきだったはずの「お祭り感」を完全に奪い去ってしまったのです。
今後のテイルズ オブ シリーズとファンが本当に望むもの
今回の炎上騒動は、単に『エクシリア リマスター』という一本のソフトに対する評価ではありません。 それは、30年という長い歴史の中で積み重なってきた、ファンとメーカーの間の「期待」「信頼」「すれ違い」が、一気に噴出した結果と言えます。 では、この苦い経験を経て、シリーズとファンはどこへ向かうべきなのでしょうか。

この炎上からバンダイナムコが学ぶべきこと
メーカー側は、今回のファンの反応を真摯に受け止め、今後のシリーズ展開に活かしていく必要があります。 学ぶべき教訓は、主に以下の3点です。
- ファンの期待値の正確な把握: ファンが今、何を最も望んでいるのか。それはリマスターなのか、リメイクなのか、それとも完全新作なのか。周年記念のような特別なイベントでは、その期待値が最大化することを理解し、それに応える、あるいは上回るような発表を計画する必要があります。安易な期待の煽りは、信頼を失う諸刃の剣です。
- 透明性の高い情報公開: 完全新作の開発が長期化するのは、現代のゲーム業界では仕方のないことです。しかし、「何も言わない」のは最悪の選択です。開発中である旨を伝え、時には進捗を共有するなど、ファンを安心させ、共に待ってもらう姿勢が不可欠です。沈黙は、憶測と不安しか生みません。
- 「リマスター」への誠実な向き合い方: リマスター作品を出すのであれば、過去の作品へのリスペクトを込めた、丁寧な仕事が求められます。『シンフォニア』のような失敗を繰り返してはなりません。価格に見合った、あるいはそれ以上の価値を提供して初めて、ファンは納得するのです。
結論として『エクシリア リマスター』は”買い”なのか?
さて、ここまで炎上の背景を徹底的に解説してきましたが、最後に最も重要な問いに答えましょう。 結局のところ、『テイルズ オブ エクシリア リマスター』は購入する価値があるのでしょうか。 これは、あなたの状況によって答えが変わります。
オリジナル版未プレイの方へ
結論から言えば、「買い」です。 今回の炎上は、あくまでシリーズの展開やメーカーの姿勢に対するものであり、『テイルズ オブ エクシリア』という作品自体の評価を下げるものではありません。 ダブル主人公システム、スピーディで戦略的な戦闘、そして魅力的なキャラクターたちが織りなす物語は、今プレイしても十分に楽しめるクオリティを持っています。 HD化され、システムが遊びやすくなったリマスター版は、本作に触れる絶好の機会と言えるでしょう。 周囲の批判的な声に惑わされず、純粋な一本のRPGとして楽しんでみてください。
オリジナル版をやり込んだファンの方へ
こちらは少し判断が難しくなります。 「もう一度、あの感動を最新ハードで味わいたい」「ジュードとミラたちの旅路を綺麗なグラフィックで見たい」という強い思い入れがあるならば、購入する価値は十分にあります。 しかし、「何か新しい体験」を求めているのであれば、本作はリマスターであり、その期待に応えることはできません。 思い出は美しいままにしておく、という選択もまた一つです。 ご自身の懐具合と、作品への愛情を天秤にかけ、じっくりと検討することをおすすめします。
まとめ
今回は、「テイルズ オブ エクシリア リマスター」がなぜこれほどまでにファンから厳しい批判を受け、炎上状態となってしまったのか、その理由を多角的に深掘りしてきました。
炎上の本質は、単にリマスター作品が発表されたことへの不満ではありません。 それは、30周年という特別な節目への過剰な期待、完全新作への長年の渇望、繰り返されるリマスターへの不信感、そしてファン心理を無視したかのような公式のプロモーションといった、様々な要因が複雑に絡み合った結果でした。 ファンとメーカーの間にある、埋めがたい「温度差」とコミュニケーションの断絶が、今回の騒動の根底には流れています。
この一件は、シリーズにとって大きな痛手となったかもしれません。 しかし、これほどまでに厳しい声が上がるのは、それだけ多くのファンが「テイルズ オブ」シリーズを愛し、その未来に真剣に期待しているからこその裏返しでもあります。
この声を真摯に受け止め、バンダイナムコがファンとの信頼関係を再構築し、私たちの心を再び震わせるような、最高の「テイルズ オブ」を届けてくれる日が来ることを、一人のゲームファンとして、そして評論家として、心から願っています。