編集デスク スマホゲーム評論担当の橋本ユアです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
新パック「メガライジング」が実装されてから、ポケポケの環境も大きく変わりましたよね。 この記事を読んでいる方は、特に「メガチルタリスデッキが強すぎて勝てない!」「どうやって対策すればいいの?」と悩んでいるのではないでしょうか。 私も実際にランクマッチで何度も対戦しましたし、自分でもかなりやり込んでみましたが、このデッキは本当に強力ですよね。
この記事を読み終える頃には、メガチルタリスデッキの弱点や具体的な対策方法についての疑問が解決しているはずです。
- メガチルタリスデッキの強さの秘密
- 明確な弱点と具体的な対策カード
- メガチルタリスに有効なデッキタイプ
- 対メガチルタリス戦での理想的な立ち回り
それでは解説していきます。
まずは敵を知ることから!メガチルタリスデッキの強さを徹底解剖
対策を考える前に、まずは相手が「なぜ強いのか」をしっかり理解することが大切です。 私がこのデッキを分析した結果、その強さの秘密はメガチルタリス本体というよりも、むしろ周りを固めるサポートポケモンにあると感じています。
強さの秘密①:鉄壁のサブアタッカー「ギラティナEX」
このデッキの強さを支える最大の柱は、サブアタッカーとして採用されている「ギラティナEX」です。
ポケポケのルールでは、メガ進化ポケモンが倒されるとサイドを3枚取られてしまい、非常に不利になります(ルールによっては2枚ですが、ここでは仮に3枚とします)。 そのため、私は「メガ進化ポケモンから殴り始めるデッキは弱い」と常々思っています。 相手に先手を取られてメガ進化ポケモンが倒されてしまうと、一気に敗北が近づいてしまうからですね。
その点、このデッキはまずギラティナEXという強力なサブアタッカーで戦い始められるのが非常に優秀です。 ギラティナEXは「カオスインパクト」で大ダメージを与えられますし、HPも高い。
例えば、環境でよく見かける「メガバシャーモEX」デッキは、サブアタッカーとして「エンテイ」を採用することが多いですよね。 エンテイももちろん強いのですが、ギラティナEXのパワーと比べると、どうしても見劣りしてしまいます。 メガチルタリスデッキは、この「サブアタッカーの質」で他の多くのメガ進化デッキに対して有利に立ち回ることができるんです。 ギラティナEXが相手のポケモンを1体、2体と倒している間に、ベンチで安全にメガチルタリスを育てられる。 この動きが本当に強力ですね。
強さの秘密②:驚異の回復力「イエッサンEX」
そして、このデッキの強さを「異常」なレベルにまで高めているのが、「イエッサンEX」の存在です。
イエッサンEXは特性「こころくばり」を持っていて、自分の番にバトル場のポケモンのHPを「40」も回復できます。 この「40」という数値が絶妙なんです。
先ほどお話ししたギラティナEXの「カオスインパクト」は、使うと自身にも反動ダメージを受けてしまいます。 ですが、イエッサンEXがベンチにいれば、その反動ダメージを実質帳消しにできてしまうんです。 これにより、ギラティナEXの生存ターンが飛躍的に伸び、相手はギラティナEXを倒すためにより多くのリソースを割かなくてはなりません。
さらに、この回復能力は特定のデッキに対して「詰み」の状況を作り出せます。 例えば、環境でたまに見かける「オドリドリ」を使ったデッキ。 オドリドリのワザはダメージが「50」ですが、イエッサンEXがベンチに2体並んだらどうなるでしょうか。
毎ターン「80」回復できますよね。 相手の攻撃ダメージが50なので、実質ダメージは「-30」。 つまり、全く倒されなくなるんです。 仮にイエッサンEXが1体でも、毎ターン40回復されるので、実質10ダメージしか受けません。 こうなると、相手はジリ貧になってしまいます。
イエッサンEXは回復だけでなく、自身もワザで攻撃に参加できるため、本当に隙がないポケモンですね。
強さの秘密③:安定したデッキ構成と理想ムーブ
このデッキは、「ギラティナEXでスタートし、イエッサンEXで回復サポートをしながら、最後にメガチルタリスで詰める」という理想の動きが非常に強力です。
ですが、仮にその理想ムーブができなかったとしても、デッキパワーが落ちにくいのが素晴らしい点です。 例えば、イエッサンEXからスタートしても、回復しながら耐久してメガチルタリスの準備ができますし、ギラティナEXからスタートしてイエッサンEXが引けない展開でも、ギラティナEX自体のパワーで押し切れる場合があります。
さらに、細かい部分ですが「ゴツゴツメット」の採用も光っています。 これは、オドリドリデッキ対策になるのはもちろんですが、対「メガバシャーモEX」デッキにおいても非常に重要です。 メガバシャーモEXのHPは、特性込みで「270」になることが多いです。 メガチルタリスのワザ「メガハーモニー」は130ダメージなので、2回攻撃しても合計「260」ダメージ。 ギリギリ10足りないんですよね。
ですが、メガバシャーモEXがメガチルタリスを攻撃した際に「ゴツゴツメット」のダメージ「20」が入れば、次の「メガハーモニー」で倒せる圏内に入ります。 このように、環境デッキへの対策がしっかり練られている点も、このデッキが最強格と呼ばれる理由ですね。
メガチルタリスデッキの明確な弱点と対策の糸口
ここまで強さばかりを解説してきましたが、もちろん弱点もあります。 どんなに強いデッキにも、必ず攻めるべきポイントは存在するんです。 ここからは、私が見つけたメガチルタリスデッキの弱点を解説していきますね。
弱点①:準備に時間がかかる「メガ進化」の宿命
これはメガチルタリスデッキに限らず、全てのメガ進化デッキに共通する弱点です。 「チルット(たね)」→「チルタリスEX(1進化)」→「メガチルタリスEX(メガ進化)」と、場に出てからワザが使えるようになるまで最短でも2ターンかかります。
この「準備期間」こそが、私たちが攻め込む最大のチャンスです。 相手がベンチでチルットを育て始めたら、それが最優先のターゲットになります。 メガチルタリスに進化される前に倒してしまえば、相手の切り札を1枚奪ったことになりますからね。
弱点②:キーポケモンへの依存(システムポケモン)
先ほど、このデッキの強さは「ギラティナEX」と「イエッサンEX」にあるとお話ししました。 これは裏を返せば、この2体(あるいは進化元のチルット)にデッキが大きく依存しているということです。
特に「イエッサンEX」の「こころくばり」は、このデッキの耐久力を支える心臓部です。 もし、このイエッサンEXを機能停止させることができれば、デッキパワーは大幅にダウンします。 ギラティナEXは反動ダメージで自滅しやすくなりますし、メガチルタリスも回復なしで殴り合うことになり、一気に倒しやすくなります。
「チルット」や「イエッサンEX」といった、アタッカーではないシステムポケモン。 これらをいかに早く処理できるかが、対策の鍵になりますね。
弱点③:ギラティナEXの「悪タイプ」弱点
強力なサブアタッカーであるギラティナEXですが、タイプは「ドラゴン」です。 ポケポケにおいて、ドラゴンタイプの多くは「悪タイプ」が弱点になっています(※環境やカードによって異なる場合がありますが、ここでは一般的な弱点として解説します)。
もし、こちらが悪タイプの高火力アタッカーを採用していれば、ギラティナEXを通常よりも少ないエネルギーで、一撃で倒すことも夢ではありません。 相手の強力なサブアタッカーを早期に処理できれば、相手はメガチルタリスを急いで前に出さざるを得なくなり、こちらのペースに持ち込めます。 私が対戦した中では、「サザンドラ」や「メガアブソルEX」を使ったデッキがギラティナEXを素早く倒していて、非常に厄介だと感じました。
弱点④:メガチルタリス本体の「フェアリー」弱点
そして、大将であるメガチルタリスEX。 このポケモンもドラゴンタイプですので、多くの場合「フェアリータイプ」が弱点となります。
ポケポケの環境には、強力なフェアリータイプのポケモンも多数存在しますよね。 例えば「サーナイトEX」や「ニンフィア」系統のカードです。 これらのポケモンで弱点を突けば、HPが高いメガチルタリスEXであっても一撃で倒せる可能性が高まります。 相手のメインアタッカーを一撃で倒せれば、サイドレースで圧倒的に有利になりますね。
具体的な対策カードと採用すべきポケモン
弱点がわかったところで、次は「具体的にどのカードを使えば対策できるのか」を見ていきましょう。 皆さんのデッキにも採用できそうなカードがあるか、ぜひチェックしてみてくださいね。
対策カード①:特性を封じる「特性ロック」
これが最も効果的な対策の一つだと私は考えています。 相手の「イエッサンEX」の特性「こころくばり」を封じることができれば、あの驚異的な回復力が失われます。
ポケポケの環境で代表的な特性ロックカードといえば、「ダストダス」の特性「ダストオキシン」や、「ガラル マタドガス」の特性「かがくへんかガス」などが挙げられますね(※実装状況により異なります)。 特に「ダストダス」は、ポケモンのどうぐがついていれば働く特性なので、比較的どんなデッキにも採用しやすいのが魅力です。
イエッサンの回復を止めるだけで、ギラティナEXは反動ダメージで消耗しますし、メガチルタリスもゴリ押ししやすくなります。 「回復されるのが一番厄介!」と感じている方には、真っ先に試してほしい対策です。
対策カード②:ベンチを狙撃する「ベンチ狙撃」
弱点②でお話しした「システムポケモンを狙う」動きを具体的に行うためのカードです。
ボスの指令(赤木)
まずは定番の「ボスの指令」(ポケポケ内では「赤木」などの別名サポートの場合もありますね)です。 相手のベンチにいる「イエッサンEX」や「チルット」をバトル場に呼び出し、集中攻撃して倒します。 特にイエッサンEXはHPが高めなので、呼び出して一撃で倒せる高火力アタッカーと組み合わせるのが理想です。
エレキット
私が注目しているのは、動画の対戦でも見られた「エレキット」です。
エレキットのワザ「ビリビリショット」は、相手のベンチポケモン1体に「30」ダメージ(※カードによって効果は異なります)を与えられます。 これを毎ターンのように使うことで、HPの低い「チルット」を倒したり、ベンチの「イエッサンEX」をじわじわと削ったりできます。 イエッサンEXの「こころくばり」は「バトル場」のポケモンしか回復できません。 そのため、ベンチにいるイエッサンEX自身は回復できないんです。 この弱点を突けるエレキットは、非常に有効なメタカード(対策カード)と言えますね。
かがやくゲッコウガ
もしデッキに水エネルギーを採用できるなら、「かがやくゲッコウガ」も強力です。 特性「かくしふだ」で手札補充ができるだけでなく、ワザ「げっこうしゅりけん」で相手のベンチポケモン2体に90ダメージを与えられます。 これでチルットを一掃したり、イエッサンEXに大ダメージを与えたりできますね。
対策カード③:弱点を突く高火力アタッカー(悪・フェアリー)
弱点③・④でお話しした、タイプ弱点を突くアタッカーたちです。
悪タイプアタッカー(対ギラティナEX)
「サザンドラ」や「メガアブソルEX」、「ダークライEX」など、現環境で活躍している悪タイプのポケモンは多数います。 これらのポケモンをデッキに採用し、相手がギラティナEXを出してきたら、すかさず弱点を突いて倒しにいきましょう。 相手の計算を大きく崩すことができますよ。
フェアリータイプアタッカー(対メガチルタリスEX)
「サーナイトEX」は、自分の場のエネルギーの数だけダメージが上がる、非常に強力なフェアリーアタッカーです。 終盤になれば、メガチルタリスEXを一撃で倒す火力も十分に出せます。 他にも「ニンフィア」系統など、少ないエネルギーで効率よくダメージを出せるフェアリーポケモンも対策になりますね。
メガチルタリスデッキに有利なデッキタイプは?
「カード1枚の対策じゃなくて、デッキごと有利なものを使いたい!」という方もいらっしゃると思います。 そんな方のために、私が考える「対メガチルタリス」で有利に戦えるデッキタイプを3つご紹介しますね。
有利デッキ①:超高速アグロデッキ(例:ロストバレット系)
相手がメガチルタリスの準備を整える前に、速攻でサイドを取り切ってしまうデッキタイプです。 代表的なのは「ロストゾーン」を活用したデッキですね。
「ウッウ」の「おとぼけスピット」や、「ヤミラミ」の「ロストマイン」などで、1〜2ターン目から相手のポケモンを積極的に倒しにいきます。 特にヤミラミの「ロストマイン」は、ダメージカウンターをばらまけるので、HPの低い「チルット」を狙い撃ちにするのに最適です。
相手のイエッサンEXが回復を始める前に、回復が追いつかないほどの速度と手数で攻め立てることができれば、そのまま押し切ることが可能です。 「準備が遅い」というメガ進化デッキの根本的な弱点を突く、最もわかりやすい対策デッキと言えますね。
有利デッキ②:ベンチ狙撃特化デッキ(例:エレキット採用型)
先ほど「対策カード」でもご紹介した「エレキット」を軸にしたデッキです。 私が対戦した中では、「メガバシャーモEX」と「エレキット」を組み合わせたデッキが非常に強力でした。
序盤はエレキットの「ビリビリショット」で、相手のベンチにいる「チルット」や「イエッサンEX」を徹底的に攻撃します。 そうして相手のシステムポケモンを機能不全に陥らせたところで、準備万端の「メガバシャーモEX」でバトル場を一掃する。 この流れが本当に美しかったです。
イエッサンEXの「バトル場しか回復できない」という弱点を、これ以上なく的確に突いたデッキタイプですね。 メガチルタリス側としては、ベンチを回復する手段がないため、じわじわと追い詰められてしまいます。
有利デッキ③:悪タイプ軸デッキ(例:サザンドラ・メガアブソル)
サブアタッカーの「ギラティナEX」を早期に処理することに特化したデッキタイプです。 動画の対戦でも、「メガアブソルEX」と「サザンドラ」を組み合わせたデッキが登場しましたね。
ギラティナEXはHPが高いとはいえ、悪タイプで弱点を突けば一撃で倒すことも難しくありません。 相手の最初のアタッカーを素早く処理できれば、相手はメガチルタリスEXを急いでバトル場に出さざるを得なくなります。 そこを、こちらも「サザンドラ」のような高火力アタッカーで迎え撃ち、メガチルタリスEXとも互角以上に戦うことができれば、勝利は目前です。
実践編!対メガチルタリスデッキの立ち回り徹底ガイド
最後に、実際に対戦するときの「立ち回り」について、時間経過に沿って解説します。 どんなデッキを使っていても共通して意識すべきポイントですよ。
序盤(1〜2ターン目):とにかく相手の準備を妨害する
対戦が始まったら、まず相手のベンチをよく観察してください。 もし「チルット」が1体しかいなければ、それが最優先のターゲットです。 「ボスの指令」(赤木)などを使ってでも、メガチルタリスEXに進化される前に倒しましょう。
相手が「ギラティナEX」スタートで、「チルット」も「イエッサンEX」もベンチにいない場合。 この場合は、ギラティナEXを倒すための高火力アタッカーをこちらも準備します。 中途半端に攻撃しても、次のターンにイエッサンEXが出てくると回復されてしまうので注意が必要ですね。
可能であれば、1ターン目から「エレキット」や「ヤミラミ」などで、ベンチのシステムポケモンを削り始めるのが理想的な展開です。
中盤(3〜4ターン目):相手のキーポケモンを見極める
この時間帯になると、相手はギラティナEXで攻撃してきたり、イエッサンEXがベンチに並び始めたりします。 ここでの判断が勝敗を分けますね。
「ボスの指令」(赤木)を使うタイミングが非常に重要です。 相手のベンチにイエッサンEXが1体しかいないなら、最優先で呼び出して倒しましょう。 回復役さえいなくなれば、ギラティナEXは反動ダメージで消耗していきます。
もし、イエッサンEXが2体並んでしまった場合(毎ターン80回復される状況)。 こうなると、バトル場のポケモンを倒すのは非常に困難です。 「特性ロック」カードが手札にあるなら、迷わず使いましょう。 ない場合は、地道に「ボスの指令」(赤木)でイエッサンEXを1体ずつ確実に倒していくしかありません。 中途半端な攻撃は、全て回復の餌食になってしまいますよ。
終盤(5ターン目〜):メガチルタリスとの殴り合い
いよいよ相手の「メガチルタリスEX」がバトル場に出てきた場合。 ここからは真っ向からの殴り合いになります。
まず意識すべきは、相手の「ゴツゴツメット」です。 HPがギリギリのポケモンで攻撃すると、返しのダメージで倒されてしまう可能性があります。 HP管理には細心の注意を払いましょう。
そして、ベンチに「イエッサンEX」が残っているかどうか。 もし残っているなら、メガチルタリスEXを「一撃」で倒すことを目指してください。 ワザのダメージが130や150といった中途半端な数値だと、次のターンに40回復され、倒すために必要な攻撃回数が増えてしまいます。 フェアリー弱点を突くか、サーナイトEXのような超高火力で、一気にHPを削り切りましょう。
もし一撃で倒す手段がない場合は、先に「特性ロック」で回復を止めるか、「ボスの指令」(赤木)でイエッサンEXを処理してから、メガチルタリスEXに取り掛かる。 この順番を徹底してくださいね。
まとめ
今回は、ポケポケの新環境で猛威を振るう「メガチルタリスデッキ」の対策について、徹底的に解説させていただきました。
このデッキの強さの核は、「ギラティナEX」の攻撃性能と**「イエッサンEX」の回復性能**という、強力な2体のサポートポケモンにあることをご理解いただけたかと思います。
したがって、対策のポイントは以下の4つに集約されます。
- 速攻を仕掛ける(メガ進化の準備期間を突く)
- ベンチを狙撃する(チルット、イエッサンEXを狙う)
- 特性をロックする(イエッサンEXの回復を止める)
- 弱点タイプで攻める(悪タイプ、フェアリータイプ)
これらの対策を皆さんのデッキに組み込んで、ぜひメガチルタリスデッキへの雪辱を果たしてください。 この記事が、皆さんのポケポケライフの一助となれば幸いです。
それでは、また次回のレビューでお会いしましょう。 スマホゲーム評論担当の橋本ユアでした。






