ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年10月16日に発売された『ポケモンレジェンズ Z-A』の広大なミアレシティを冒険し、「メインストーリーは進んだけど、膨大なサイドミッションにどれから手をつければいいか分からない」と気になっていると思います。
ミアレシティの再開発は奥深く、メインストーリーを進めるだけではこの街の魅力の半分も味わえません。 貴重なアイテム、限定のポケモン、そしてカロス地方の深い歴史に触れる物語の多くは、サイドミッションに隠されています。
この記事を読み終える頃には、あなたが次に受注すべき「絶対に損しないサイドミッション」の疑問が解決しているはずです。
- 報酬が豪華な最優先ミッション
- 限定ポケモンや特別な姿の入手方法
- 世界観の謎や伏線を深掘りする物語
- クリア後のやり込み解放ミッション
それでは解説していきます。
ポケモンZAのサイドミッションとは? 優先して進めるべき理由
『ポケモンレジェンズ Z-A』の冒険の舞台、ミアレシティ。 その再開発プロジェクトを進めるメインミッションとは別に、街の住民たちから無数の「サイドミッション」を依頼されます。
「レジェンズ」シリーズの伝統通り、これらのサイドミッションは単なるお使いではありません。 ミアレシティの機能解放、貴重な育成アイテムの入手、さらにはメインストーリーでは語られないポケモンとの絆の物語や、この街の過去・未来に関わる重要なエピソードが満載です。
サイドミッションの重要性(限定ポケモン・アイテム・機能解放)
なぜサイドミッションを積極的にクリアすべきなのか。 理由は明確です。
- 育成環境の劇的な効率化: 個体値を最高にする「金の王冠」「銀の王冠」や、経験値を増やす「しあわせタマゴ」など、育成に不可欠なアイテムの多くがサイドミッションの報酬となっています。 これらを早期に入手するかどうかで、お気に入りのポケモンを育てる効率が天と地ほど変わってきます。
- 限定ポケモンの入手: 野生では出現しない、あるいは非常に珍しいポケモンや、特別な模様を持つポケモン(マリン模様のビビオンなど)が入手できるのは、特定のサイドミッションだけです。 ポケモン図鑑の完成はもちろん、コレクターとしても見逃せません。
- 便利な機能の解放: ポケモンの「なつき度」をチェックしてくれるNPCや、ブティックに新しい髪型・カラーコンタクトが追加されるのも、サイドミッションがトリガーです。 ミアレシティでの生活を豊かにするためにも必須と言えます。
- 世界観の深掘り: 『ポケモンX・Y』から5年後(あるいはそれ以上)のミアレシティが舞台とされる本作。 過去作のキャラクターとの繋がりや、カロス地方の伝説、さらには別地方との関係性を示唆する重要な物語が、サイドミッションには散りばめられています。
サイドミッションの発生タイミング(ランク・メインストーリー進行)
サイドミッションは、メインミッションの進行度や、主人公の「ランク」(A、B、Cなど)に応じて順次解放されていきます。 街を歩いていると、NPCの頭上に依頼のマークが表示されるので、こまめにマップをチェックし、新しい依頼が発生していないか確認する癖をつけましょう。
特に、メインミッションの「ランクAを目指して」や、ストーリークリア後の「これからのミアレシティ」といった節目で、大量のサイドミッションが解放される傾向にあります。
それでは、私が実際にプレイし、これは絶対にやっておくべきだと感じた17のミッションを、カテゴリー別に詳しく紹介していきます。
【報酬・アイテム重視】絶対にクリアすべきサイドミッション
まずは、ポケモントレーナーとして戦力強化、育成効率化に直結する「報酬が美味しい」ミッションから見ていきましょう。 これらをクリアするだけで、あなたのZAでの冒険は格段に快適になります。
No.103「トリミアンリーグへの挑戦」(金の王冠)
発生条件と前提ミッション「目指せ!トリミアントリマー」
本作で最も貴重なアイテム「きんのおうかん」が手に入る最重要ミッションです。 「きんのおうかん」は、レベル50以上のポケモンの個体値(強さの才能)を、ジャスティス道場ですべて最高(6V)にできるというとんでもないアイテム。
ただし、このミッションに挑戦するには、まず前提となる3連ミッションをクリアする必要があります。 11番ワールドゾーンの近くにいるトリマーの「リミン」から、以下のミッションを受注しましょう。
- 「目指せ!トリミアントリマー」その1: ストライクに「きりさく」を見せる。
- 「目指せ!トリミアントリマー」その2: ストライクに「はっぱカッター」を見せる。
- 「目指せ!トリミアントリマー」その3: ストライクに「サイコカッター」を見せる。
これらの技は、ボックス内のポケモンが覚えていれば見せるだけでクリアできます。 報酬としてトリミアンの新しいカット(髪型)が解放されていきます。
攻略のコツ:トリミアン艦隊の育て方
前提ミッションを終えると、ついに「トリミアンリーグへの挑戦」が始まります。 これは、手持ちポケモンを「トリミアン6匹」だけにして、ミアレシティ各地のレストランにいる「トリミアンリーグ四天王」と戦うという、非常にユニークなバトルミッションです。
トリミアンは19番ワールドゾーンに高レベルの個体が多数出現します。 特に「親分トリミアン」を捕獲できると、ステータスが高いため戦いが非常に楽になります。
四天王は全員トリミアン1匹(ただし高レベル)を使ってきます。 こちらは6匹いるので、レベルさえあれば苦戦はしませんが、効率よく倒すなら「いわくだき」などのカロス御三家から習得できる技マシンで、かくとうタイプの技を覚えさせておくと良いでしょう。
四天王全員を倒すと、「カフェ・ソレイユ」(仮称)でチャンピオンとの最終決戦。 これに勝利すれば、晴れて「きんのおうかん」ゲットです。
評論家視点:なぜ今、トリミアンなのか
『X・Y』でカロス地方の象徴的なポケモンだったトリミアン。 今作では、ミアレシティの「美」の象徴として、これでもかとフィーチャーされています。 この一連のミッションは、トリミアンというポケモンを通じて、ミアレシティの文化の奥深さをプレイヤーに体験させる、非常に巧みな設計だと感じました。
No.96「芸術的に戦いましょう」(銀の王冠 x2)
「きんのおうかん」ほどではありませんが、同じく個体値を1つだけ最高にできる「ぎんのおうかん」が2つも手に入る、破格の報酬ミッションです。
メインミッション35「ランクAを目指して」のタイミングで解放され、ポケモンセンター・メディオの目の前にあるバトルコートにいる「フィナ」から受注できます。
芸術は爆発だ!トレーナーの正体とコルニとの関係
このフィナというトレーナー、「芸術は爆発だ」と言わんばかりに、なんと自爆技(じばく、だいばくはつ)ばかりを使ってくるというとんでもない相手です。 「芸術的に戦いましょう」というミッション名も、岡本太郎氏の名言が元ネタで間違いないでしょう。
バトル後の彼女のセリフが非常に興味深い。 「命爆発とおっしゃるトレーナーさんとの戦いで、私は目覚めました」 この「命爆発」は、『X・Y』のジムリーダー「コルニ」のセリフそのものです。
つまり、彼女はコルニとの戦いに触発され、命を削る(自爆する)戦い方に目覚めてしまったようです。 ZAの世界ではコルニも存在しており、クリア後にはコルニに関連するイベントも示唆されています。 DLCなどで、このフィナとコルニが再会するエピソードがあるかもしれません。
攻略法:自爆技への対策
相手は自爆して勝手に倒れてくれますが、こちらもかなりのダメージを受けます。 対策としては、特性「しめりけ」を持つポケモン(ニョロモ系やコダック系など)を手持ちの先頭にしておけば、自爆技そのものを不発にできます。
あるいは、「ゴーストタイプ」のポケモン(ゲンガーなど)を出せば、ノーマルタイプの自爆技は無効化できます。 相手のレベルはそこそこ高いので、レベルを上げたポケモンで挑みましょう。 銀の王冠2つは、育成の手間を考えても破格の報酬です。
No.109「回復自慢のポケモンたち」(しあわせタマゴ)
クリア後の育成効率を劇的に上げる「しあわせタマゴ」。 持たせたポケモンの獲得経験値が1.5倍になる、シリーズおなじみの重要アイテムです。
メインミッション38「これからのミアレシティ」(ストーリークリア後)が開始すると解放されます。 17番ワールドゾーン近くのポケモンセンター・ベールにいるジョーイさんに話しかけると受注できます。
史上初?ジョーイさんとのガチバトル
驚くべきことに、ミッション内容は「ジョーイさんとのポケモンバトル」です。 これまでポケモンセンターで回復してくれるだけだった、あのジョーイさんと直接戦える機会は、ポケモンシリーズ全体を通しても極めて稀。 (過去作では一部例外がありましたが、本格的なバトルはほぼ初と言っていいでしょう)
もちろん、彼女が使ってくるのはラッキーやハピナス、プクリンといった回復・耐久型のポケモンたちです。 「回復自慢」の名の通り、非常にタフで倒しにくい相手ですが、こちらもクリア後のパーティであれば苦戦はしないはず。 かくとうタイプやどくタイプの高火力技で一気に決めましょう。
評論家視点:クリア後の育成効率を爆上げ
このバトルに勝利すると「しあわせタマゴ」がもらえます。 クリア後は、メガシンカポケモンを全種類育てたり、色違いポケモンを育成したりと、やることが満載です。 この「しあわせタマゴ」があるかないかで、レベル上げの効率がまったく変わってきます。 クリアしたら真っ先にクリアしたいミッションの一つです。 ZAではこのミッションでしかジョーイさんと戦えないため、ある意味「取り返しのつかない要素」とも言える、貴重な体験です。
No.101「硬派を貫く鋼タイプ」(メタルコート)
ストライクをハッサムに、イワークをハガネールに進化させるために必要な「メタルコート」。 ストーリークリア後にはショップで買えるようになりますが、旅の途中で彼らを活躍させたい場合、このミッションがほぼ唯一の早期入手手段となります。
メインミッション「ランクAを目指して」のタイミングで解放され、ポケモンセンター・ブルーの近くにいる下っぱ風のNPCから受注できます。 内容はポケモンバトルに勝利するだけとシンプル。 相手もはがねタイプを使ってくるので、ほのお、かくとう、じめんタイプの技で弱点を突きましょう。
旅パのハッサム・イワーク進化に必須
特にストライクは序盤から入手可能で、ハッサムに進化できれば旅のエースとして大活躍します。 高い攻撃力と優秀な耐性、そして今作で強力な「メガハッサム」へのメガシンカも可能です。 このミッションはストーリー後半での解放となりますが、ハッサムを旅パで使いたい人は見逃し厳禁です。
No.36「なかよしファイト」(やすらぎのすず)
メインミッション14「ランクEを目指して」と、比較的序盤で解放されるミッションです。 9番ワールドゾーン南のローズ大通りにいる「ドルティ」に話しかけて受注。 ポケモンバトルに勝つと「やすらぎのすず」がもらえます。
なつき度進化ポケモン一覧と育成のコツ
「やすらぎのすず」は、持たせたポケモンの「なつき度(仲良し度)」が上がりやすくなるアイテムです。 今作ZAでも、なつき度で進化するポケモンは多数存在します。
| なつき度進化ポケモンの例 | 進化後 |
|---|---|
| ピチュー | ピカチュウ |
| イーブイ(昼) | エーフィ |
| イーブイ(夜) | ブラッキー |
| イーブイ(フェアリー技) | ニンフィア |
| ゴルバット | クロバット |
| リオル | ルカリオ |
| トゲピー | トゲチック |
| ゴンベ | カビゴン |
| チリーン | (特定の条件) |
今作では、カフェでポケモンと過ごすのが最も効率的ななつき度上げの方法とされています。 「やすらぎのすず」を持たせてカフェで過ごせば、通常4回かかるところを3回で進化可能になるなど、育成時間を大幅に短縮できます。
関連ミッション「ヤブクロンとのお散歩」(なつき度チェック解放)
なつき度関連で、もう一つ重要なミッションがあります。 カフェ「カリーユ」(仮称)にいるNPCとヤブクロンのミッションです。 内容は「一緒にゴミ捨て場まで散歩する」という微笑ましいものですが、これをクリアすると、そのNPCがポケモンのなつき度をチェックしてくれるようになります。 「やすらぎのすず」ミッションと合わせて、早めにクリアしておきましょう。
No.107「世界一ピカチュウ決定戦」(でんきだま)
クリア後のメインミッション「これからのミアレシティ」が始まった段階で受けられるミッションです。 No.96「芸術的に戦いましょう」のバトルコートの後ろにいる「ピカイチ」から受注できます。
サトシ風トレーナー「ピカイチ」
このピカイチ、服装のカラーリングがどう見てもアニメ版の「サトシ」です。 ミッション内容は「ピカチュウ1匹 vs 相手のピカチュウ1匹」という、まさにサトシを彷彿とさせる熱いタイマンバトル。
相手のピカチュウはレベル66とかなりの強敵です。 こちらもレベル60前後のピカチュウを用意しましょう。 もし持っていなければ、6番ワールドゾーンの屋上に「親分ピカチュウ」が固定で出現するので、そこで捕獲するのがおすすめです。
親分ピカチュウの入手場所と育成論
親分ピカチュウはステータスが高く、このミッションの即戦力になります。 バトルでは、相手も「ボルテッカー」など高火力の技を使ってくるため、「こうそくいどう」で素早さを上げつつ、「アイアンテール」などで弱点を突かれないように戦うのが安定します。 (ピカチュウはでんきタイプですが、このバトルではお互いのでんき技は今ひとつになります)
勝利すると、報酬として「でんきだま」がもらえます。 これはピカチュウに持たせるだけで「こうげき」と「とくこう」が2倍になる、ピカチュウ専用の最強アイテム。 ピカチュウを愛用する人にとっては、これ以上ない報酬です。
【限定ポケモン・特別な出会い】見逃し厳禁のサイドミッション
報酬アイテムも重要ですが、「そこでしか手に入らないポケモン」はもっと重要です。 図鑑埋めやコレクター魂を刺激する、特別な出会いが待つミッションを紹介します。
No.21「美術館のコフーライ」(限定マリン模様のビビオン)
ミアレシティの「ミレア美術館」にいる学芸員の「ガボン」から受注できるミッション。 内容は、美術館内に迷い込んだ12匹のコフーライを探すという、探索系の楽しいミッションです。
ボールの展示に紛れ込んで「自分もボールだ」と思い込んでいるコフーライ。 ヒスイ地方の調査隊の展示に並び「自分は調査隊の相棒だ」と思い込んでいるコフーライ。 1匹1匹のシチュエーションが非常に可愛らしく、探索が苦になりません。
マリン模様のビビオンの希少価値
このミッションの真価は、報酬にあります。 ゲットできるコフーライは、進化させると『X・Y』では入手が困難だった「マリン模様のビビオン」になるのです。 ビビオンは現実世界の地域によって羽の模様が変わるポケモンでしたが、ZAではこのミッションで特別な模様が確定で手に入ります。
『ポケモンGO』など他作品との連携がなくても図鑑に登録できる、非常に貴重な機会です。 ビビオンコレクターはもちろん、そうでなくても美しいマリン模様は一見の価値あり。 必ずクリアしましょう。
(ミッション番号仮)「カロスと関東の架け橋」(御三家入手)
情報ソース①では別動画での解説とされていましたが、序盤のサイドミッションとして、カントー地方(赤・緑)の御三家(フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメ)と、カロス地方(X・Y)の御三家(ハリマロン、フォッコ、ケロマツ)が入手できるミッションが存在します。
序盤で関東・カロスの御三家が揃う
これらのミッションは、ストーリー序盤でプラターヌ博士の研究を手伝う形で発生することが多いです。 これにより、本来1匹しか選べない御三家を早い段階で複数入手でき、旅のパーティ編成の幅が大きく広がります。 特にカントー御三家は、今作でも「メガシンカ」が確認されており、即戦力として非常に強力です。 序盤のサイドミッションは見逃さず、すべてクリアしていくことを強く推奨します。
(ミッション番号仮)「輝くまきばのしらべ」(色違いメリープ確定)
ポケモンプレイヤーの夢、「色違いポケモン」。 今作でも、特定のサイドミッションで「色違いが確定で出現する」という、とんでもないミッションが用意されています。
ミアレシティ郊外の牧場で発生するこのミッションでは、群れからはぐれた1匹のメリープを探すことになります。 そして、そのメリープが確定で「色違い」(ピンク色の体毛)なのです。
貴重な色違い確定入手ミッション
色違いデンリュウは非常に美しく、さらに「メガデンリュウ」にもなれるため、人気が非常に高いポケモンです。 通常、何百、何千分の一の確率でしか出会えない色違いを確定でゲットできるチャンスを逃す手はありません。 発生条件は中盤以降とされていますが、見かけたら最優先でクリアしましょう。
(ミッション番号仮)「時空を超えた来訪者?」(アローラライチュウ)
「世界一ピカチュウ決定戦」のミッション(No.107)をクリアした後、ピカイチがいた場所の近く、クレープ屋の前にいる「クレイプ」という人物から受注できるミッション。
内容は、ピカイチのミッションと対になるように、「ライチュウ1匹 vs 相手のアローラライチュウ1匹」というバトルです。 No.107で育てたピカチュウを「かみなりのいし」でライチュウに進化させ、そのままこのミッションに挑むのが最も効率的な流れです。
なぜミアレシティにアローラの姿が?
このミッションの最大のポイントは、勝利後に「アローラライチュウ」をゲットできることです。 アローラライチュウは本来アローラ地方のポケモンであり、カロス地方のミアレシティには野生で出現しません。
なぜ彼がここにいるのか? 『レジェンズ アルセウス』では時空の歪みでヒスイの地に様々なポケモンが現れましたが、ミアレシティの再開発にも何か時空に関わる秘密が隠されているのでしょうか。 世界観の謎に触れる、非常に興味深いミッションです。
【ストーリー・世界観の深掘り】ポケモン世界の謎に迫るミッション
効率や報酬だけがサイドミッションの魅力ではありません。 ポケモン世界の奥深い謎や、キャラクターたちの知られざる一面に触れられる、物語重視のミッションを紹介します。
No.100「スターミーは宇宙と繋がる」(宇宙との交信)
これは私がZAのサイドミッションで最も衝撃を受けた、非常に手の込んだイベントです。 メインミッション35「ランクAを目指して」で、特定の会話(もみじとの会話)の後に解放されます。
昼に7番ワールドゾーン近くのローズ大通りにいる「カミ」に話しかけると受注。 「夜にスターミーを連れてきてほしい」と頼まれます。
初代から続くスターミーの謎
スターミーは、初代『赤・緑』の図鑑説明から「中央のコア(中心核)から宇宙に向けて電波を発信している」「宇宙生物ではないか」と噂されてきた謎多きポケモンです。
このミッションでは、その設定が全力で拾われています。 夜にスターミーを手持ちに入れてカミに話しかけると、スターミーが宇宙と交信を試みる衝撃的なイベントが始まります。 通行人も驚くその光景は、一見の価値ありです。
ミッションの流れと「流れ星」の正体(月の石)
交信イベントの最中、流れ星がブルー広場に落ちたという情報が入ります。 「まさか、デオキシスか? レックウザ関連か?」と胸を躍らせて広場に向かうと、そこには赤く光る物体が…。
その正体は「つきのいし」でした。 少し拍子抜けするかもしれませんが、スターミー(ヒトデマンから進化)の進化に「みずのいし」が必要なことと対比させ、宇宙との繋がりを「つきのいし」で表現するという、非常に粋なオチがついています。 ポケモンの設定を愛する人にはたまらないミッションです。
No.118「さよならゲンガー」(ムクロと再会)
『X・Y』で印象的なイベントを共にしたキャラクター、「ムクロ」。 今作ZAでも、彼女と再会し、共闘できるサイドミッションが用意されています。
サ組(仮称)のイベントで訪れた「ザックビル」にいる「アイム」から受注できます。 ただし、解放条件として、ジャスティス道場にいる「コタヌ」(仮称)のサイドミッションをクリアしている必要があるため、見逃しやすい点に注意してください。
ムクロとの共闘と気になるエンディング
このミッションでは、ゲンガーにまつわる事件をムクロと一緒に調査・解決することになります。 『X・Y』から成長した(かもしれない)彼女と再び行動できるのは、ファンにとって嬉しい限りです。
しかし、このミッション、かなり「気になる」ところで終わり方をします。 すべてが解決したわけではない、何か含みを持たせたエンディングなのです。 再度ザックビルを訪れると後日談が見られますが、それでも謎は残ります。
評論家視点:DLCへの壮大な伏線か?
これは、今後のダウンロードコンテンツ(DLC)で、ムクロの物語の続きが描かれるという強力な伏線ではないでしょうか。 彼女の抱える闇とゲンガーの影。 ミアレシティの裏側でうごめく何かを感じさせる、重要なミッションだと私は考察しています。
No.102「こおりタイプでひんやりと」(カンナのモノマネ)
12番ワールドゾーン内にいる「グリース」から受注できる、シンプルなポケモンバトルミッション。 しかし、その内容が非常にユニークです。
カントー四天王カンナとの関係
このトレーナー、バトル前、バトル後、勝利後まで、セリフがすべて初代『赤・緑』のカントー四天王「カンナ」のモノマネなのです。 「つよい ポケモン よわい ポケモン そんなの ひとの かって」といった名ゼリフを完コピしてきます。
彼女曰く「憧れのトレーナー」とのことですが、『X・Y』の5年後とされるZAの世界と、カントー地方の時系列がほぼ同じであることが示唆されています。
幻のポケモン「ボルキニオン」登場の可能性
このミッションでそれ以上に気になるのが、会話の中で「こおりを溶かす技」の例として、幻のポケモン「ボルキニオン」の専用技である「スチームバースト」の名前が出てくることです。
ボルキニオンは『X・Y』でデータ上存在しながら、当時入手できなかった幻のポケモン。 ZA本編では入手できませんが、ここで専用技の名前がわざわざ出てくるということは、今後のDLCなどでボルキニオンが登場する可能性が極めて高いと見ています。
【癒し・ユニーク系】思わず笑顔になるサイドミッション
時には息抜きも必要です。 報酬やストーリーもさることながら、純粋に「可愛い」「面白い」と感じた、癒し系のミッションを紹介します。
No.113「カチコールオンザクレベース」(可愛い)
ストーリークリア後に解放されるミッションです。 ポケモンセンター・ブルーの近くにいる、カチコール連れのNPCから受注できます。
依頼内容は「XXLサイズ(特大サイズ)のクレベースを捕まえて見せてほしい」というもの。 12番ワールドゾーンには「親分クレベース」が固定出現するので、これを捕まえて見せに行きましょう。
親分クレベースの使い道
すると、依頼主の「でっかいクレベースに4匹のカチコールを乗せるのが夢だった」という願いが叶い、巨大なクレベースの背中に小さなカチコールたちがちょこんと乗る、という可愛すぎる絵面を見ることができます。 最高のシャッターチャンスであり、親分ポケモンの意外な使い道(?)を発見できるミッションです。
No.85「ヒトモシのゆきさきに」(可愛い)
カフェ・ドールの近くの路地裏にいるNPCから受注。 街に現れたヒトモシをひたすら追いかけていく、というシンプルな内容です。
地下水道の探索とヒトモシの捕獲
このミッションでは、普段はあまり足を踏み入れないミアレシティの「地下水道」を探索することになります。 ヒトモシは地下水道などにしか出現しないレアポケモンなので、ミッションついでに捕獲しておくことをおすすめします。
ヒトモシの最終進化系である「シャンデラ」は、非常に高い特攻を持つ強力なゴースト・ほのおタイプのポケモンです。 報酬として「いのちのたま」(技の威力が上がるがHPが減る)も貰えるため、シャンデラに持たせるアタッカー用アイテムとして即活用できます。 ただただヒトモシを追いかける姿が可愛い、癒しミッションです。
(ミッション番号仮)「美の追求」(髪型・カラコン追加)
ミアレシティといえば「おしゃれ」。 ブティックやヘアサロンで主人公の見た目をカスタマイズするのも大きな楽しみの一つです。 サイドミッションの中には、クリアすることで新しい「髪型」や「カラーコンタクト」がお店に追加されるものが複数存在します。
情報ソース①によれば、髪型は17種、カラコンは6種がサイドミッションで解放されるとのこと。 これらは街のカリスマトリマーやデザイナーから依頼されることが多いです。
おしゃれはミアレシティの嗜み
すべてを解放すれば、主人公のカスタマイズの幅は初期状態の比ではありません。 自分好みのスタイルでミアレシティを冒険するために、これらの「美の追求」ミッションも見かけ次第クリアしていきましょう。
【クリア後】腕試しとやり込み要素のサイドミッション
ストーリーをクリアし、すべての謎が解けた…。 しかし、ミアレシティでの挑戦はまだ終わりません。 クリア後だからこそ挑戦できる、腕試しと無限のやり込み要素が解放されます。
No.119「スーパーユカリトーナメントD」(賞金・やり込み)
このミッションの解放条件は、クリア後の要素である「リワード戦(仮称)」で20勝すること。 条件を満たすと、ホテル・シュールリッシュの前にいる「シュンジョウ」から受注できます。
内容は、カロス地方の四天王「ユカリ」と戦い続けるというもの。 まずはユカリに4連勝することが目標となり、達成すると報酬として30万円とゴージャスボール30個がもらえます。
「インフィニティ」モードとは? 9999勝の先にあるもの
このミッションの本番はここからです。 「スーパーユカリトーナメントD」をクリアすると、ユカリとの勝負が永遠に続く「ユカリトーナメント・インフィニティ」という、恐るべきやり込み要素が解放されます。
4桁の連勝(1000連勝以上)も可能とされていますが、今のところ1000勝しても特に報酬はないようです。 9999勝がカンスト(上限)になると思われますが、そこに到達した先に何があるのか、あるいは何もないのか…。 (私自身もまだそこまで到達できていません)
これは、育成し尽くした最強のパーティで己の限界に挑戦する、エンドコンテンツ中のエンドコンテンツです。 腕に覚えのあるトレーナーは、ぜひ挑戦してみてください。
まとめ
今回は、『ポケモンレジェンズ Z-A』で絶対にやっておくべきサイドミッションを17個(以上)厳選して紹介しました。
- 報酬重視: 「金の王冠」のトリミアンリーグ、「銀の王冠」の芸術バトル、「しあわせタマゴ」のジョーイさんバトルは最優先です。
- 限定ポケモン: 「マリン模様のビビオン」、「御三家」、「色違いメリープ」、「アローラライチュウ」は、見逃すと二度と手に入らない可能性があります。
- ストーリー: 「スターミーの宇宙交信」や「ムクロとの再会」は、ポケモンZAの世界観と今後の展開を知る上で欠かせません。
- やり込み: クリア後は「ユカリトーナメント」で自分の限界に挑戦しましょう。
ミアレシティには、ここで紹介した以外にも無数のサイドミッションが存在します。 一見面倒に見える「お使い」が、実はとんでもないお宝や感動的なストーリーに繋がっているのが「レジェンズ」シリーズの醍醐味です。
メインストーリーの合間に、ぜひ街の住民の声に耳を傾け、ミアレシティの隅々まで探索してみてください。 きっと、あなただけの特別な発見が待っているはずです。






