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Nintendo Switch

【レジェンズZA】従来ファンから批判殺到|色違いポケモンの価値が急落してヌルゲー化した実態

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ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、2025年10月16日に発売された待望の新作「ポケモンレジェンズ Z-A」(以下、レジェンズZA)が、なぜ従来ファンからこれほどまでに厳しい批判を浴びているのか、特に「色違いポケモンの価値が毀損した」という噂の真相が気になっていると思います。

私自身、発売日から約25時間、メインミッションを一通りクリアするまでやり込みました。 結論から申し上げます。 本作は「色違い厳選の自動化」という、シリーズの根幹を揺るがすシステム変更により、従来のポケモンの「やり込み」の価値観を根底から覆してしまいました。 結果として、Amazonレビューは星3.2(2025年10月26日時点)と低迷しており、SNS上でも賛否両論……いや、「否」の意見が渦巻いています。

この記事を読み終える頃には、レジェンズZAで何が起こったのか、そして従来ファンがなぜ怒っているのか、その実態についての疑問が解決しているはずです。

この記事の要約
  • 色違い厳選の「自動化」という衝撃の仕様
  • 自動化がもたらした従来の価値の完全な毀損
  • 「ヌルゲー化」に対する従来ファンの痛烈な批判
  • ゲームシステム全体の完成度の低さが不満に拍車

 

それでは解説していきます。

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レジェンズZA最大の問題点「色違い厳選の自動化」という禁断の果実

本作の評価を決定的に下げ、従来ファンからの批判が殺到している最大の要因。 それは、これまでポケモントレーナーたちの多大な努力と時間の結晶であった「色違いポケモン」の厳選が、実質的に「自動化」できてしまうシステムが導入されたことにあります。

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批判殺到の引き金となった「自動厳選」の仕組み

本作「レジェンズZA」は、ミアレシティでの都市開発と調査をテーマにしています。 問題のシステムは、その「都市開発」の一環として解放される「オートリサーチドローン」という機能です。

これは、特定のエリア(ワイルドエリア)に設置することで、プレイヤーがゲームをプレイしていないオフライン(スリープ)中や、他のエリアを探索している間も、自動でポケモンを調査・捕獲してくれるというものです。 一見すると、多忙な現代人に向けた便利な機能のように聞こえます。

しかし、問題はこのドローンの「アップグレード」にあります。 ゲーム中盤以降、特定の高難易度ミッションをクリアし、膨大なリソースを投入することで、このドローンに「色違いポケモン自動追跡・捕獲機能」を追加できてしまうのです。

一度この機能を解放すると、プレイヤーはもはや何もする必要がありません。 ドローンを特定のワイルドエリアに放ち、数時間(あるいは一晩)放置するだけ。 すると、翌朝ゲームを起動した時には、自動で捕獲された色違いポケモンがボックスに転送されている、というわけです。 もちろん、ドローンのバッテリー(ゲーム内アイテムで回復)や捕獲成功率といった制限はありますが、従来の手法に比べれば、これは「労力ゼロ」に等しいと言えます。

なぜ色違いポケモンの価値が急落したのか

ポケモンシリーズにおける「色違いポケモン」とは、一体何だったのでしょうか。 それは、通常のプレイでは滅多に出会うことのない、文字通り「希少な」存在でした。

従来の「色違い厳選」という文化

過去作において、色違いポケモンを入手する方法は、極めて地道な作業の繰り返しでした。

  • 野生遭遇(リセット): 伝説のポケモンなど、固定シンボルの前でセーブ&ロードを何百回、何千回と繰り返す。
  • 国際孵化: 異なる国籍のポケモンを育て屋に預け、ひたすらタマゴを割り続ける。
  • 大量発生(SVなど): 特定のポケモンの大量発生を利用し、効率よく遭遇数を稼ぐ。

これらの方法は、いずれも膨大な「時間」と「忍耐力」、そして「運」を必要としました。 1匹の色違いポケモンに出会うために、数十時間、時には数百時間を費やすことも珍しくありませんでした。

だからこそ、手に入れた時の喜びは格別でした。 その輝くポケモンは、プレイヤーが費やした努力の「証」であり、「勲章」だったのです。 他のプレイヤーに自慢できる、明確なステータスでした。 交換(トレード)においても、色違いポケモンは極めて高い価値を持っていました。

自動化がもたらした「価値の暴落」

しかし、レジェンズZAの「オートリサーチドローン」は、このすべてを過去のものにしました。 「時間」も「忍耐力」も「運」も必要ありません。 必要なのは、ゲーム内リソース(それすらも時間経過で回復可能)だけです。

これまで何百時間もかけて集めてきたトレーナーたちの努力は、一体何だったのか。 寝る間も惜しんでタマゴを割り続けたあの情熱は、ボタン一つで代行されてしまうものだったのか。

SNS上では、発売からわずか数日で色違いポケモンでボックスを埋め尽くした画像が溢れかえりました。 もはや、レジェンズZAにおいて色違いポケモンは「希少な存在」ではなく、「時間さえかければ誰でも自動で手に入るアイテム」に成り下がったのです。 これは、収集型RPGとしてのポケモンの根幹を揺るがす、致命的な仕様変更と言わざるを得ません。

「ヌルゲー化」と嘆く従来ファンの声

この仕様変更に対し、シリーズを長く愛してきたファンからは、当然ながら批判と落胆の声が殺到しています。

  • 「色違い自動化はさすがにやりすぎ。ポケモンの醍醐味が一つ消えた」
  • 「寝てる間に色違いが手に入るゲームのどこが面白いんだ?」
  • 「今まで必死に厳選してたのが馬鹿みたいだ。過去作のデータも色褪せて見える」
  • 「これはもう『ヌルゲー』ですらない。ゲームですらない、ただの放置収集アプリだ」
  • 「レジェンズアルセウスの『光るお守り+大量発生』ですら賛否あったのに、自動化は完全に一線を越えた」

これらの声は、単なる「懐古主義者」の嘆きではありません。 ゲームにおける「達成感」や「希少価値」という、やり込み要素の根幹が破壊されたことへの正当な怒りです。

開発陣の意図はどこに?ライト層への配慮が裏目に

なぜ、開発陣はこれほど過激な仕様変更に踏み切ったのでしょうか。 私なりに推察するに、いくつかの理由が考えられます。

  1. ライト層・多忙な社会人への配慮: 従来の厳選は、時間的余裕のある学生や一部のコアゲーマーにしか許されないコンテンツでした。 多忙な社会人や、そこまで時間を割けないライト層にも色違いポケモンを手に入れる喜びを味わってほしい、という配慮があったのかもしれません。
  2. ゲーム内コンテンツの消費促進: 色違いポケモンが簡単に入手できれば、プレイヤーは次の目標(例:対戦、図鑑完成、他のやり込み)に早く移ることができます。 ゲーム全体のテンポを上げ、コンテンツの消費を促す狙いがあった可能性もあります。
  3. 「レジェンズ」シリーズとしての差別化: 本編とは異なる「レジェンズ」シリーズとして、従来の常識を打ち破る新しい試み(挑戦)であった、という見方です。

しかし、これらすべての意図が真実だったとしても、結果は最悪の方向に出ました。 ライト層への配慮は、従来のファンの努力を踏みにじる結果となり、ゲームテンポの向上は、最も時間のかかる(しかし、それが故に価値のあった)やり込み要素を消滅させました。

「レジェンズアルセウス」が、従来のシステムを大胆に見直しつつも、「ポケモンを捕獲する楽しさ」という原点を研ぎ澄ませて高い評価を得たのとは対照的です。 レジェンズZAは、ポケモンの「収集する価値」という柱を、自らへし折ってしまったのです。

評価が分かれる「レジェンズZA」のゲームシステム

もちろん、本作のすべてが悪いわけではありません。 色違い自動化という最大の問題点を除けば、評価できる試みも存在します。 ……ただし、それらの多くもまた、粗削りな部分が目立つ結果となっています。

賛否両論のリアルタイムバトル

本作は、レジェンズシリーズとして、コマンドバトルではなく「リアルタイムバトル」を本格的に採用しています。 これは、従来のポケモンとは全く異なる戦闘体験を提供します。

評価できる点:新たな戦略性

従来のターン制コマンドバトルとは異なり、相手も自分もリアルタイムで技を選択し、攻撃を繰り出します。 これにより、スピーディーで緊張感のある戦闘が楽しめます。 技にはリキャストタイム(再使用までの待ち時間)が設定されており、「同じ技でごり押し」ができません。 そのため、タイプの異なる技や、遠距離・近距離の技をバランスよく覚えさせる戦略が必要になります。 この新しい戦闘システム自体は、挑戦として評価したいところです。

問題点:ストレスの多い操作性と仕様

しかし、このリアルタイムバトルは、多くの問題点を抱えています。

  1. ロックオンの不便さ: 相手に攻撃するには、ZLボタンでロックオンし「続ける」必要があります。 これが非常に面倒で、戦闘中の操作を著しく煩雑にしています。
  2. 交代時の確定ダメージ: 敵を倒しても戦闘は止まらず、シームレスに次のポケモンが出てきます。 慌ててこちらも交代するわけですが、交代したポケモンはすぐに行動できず、必ず1発、下手をすれば2発の攻撃を受けてから行動開始となります。 これにより、タイプ相性で有利なポケモンを出したはずが、役割を果たす前に倒されるという理不尽な事態が頻発します。 これはポケモンの戦略性の根幹である「交代」を否定する、致命的な欠陥です。
  3. テンポの悪さ: 技を出す際、ポケモンが技の有効範囲まで「とことこ歩いてから」攻撃します。 リアルタイムバトルを謳う割に、この移動が非常に遅く、爽快感がありません。

リアルタイムバトルという試みは良いのですが、アクションゲームとしての調整が甘すぎると言わざるを得ません。

復活した「メガ進化」は高評価

一方で、明確に評価できる点もあります。 それは、XYで登場し、長らく本編から姿を消していた「メガ進化」の復活です。

ミアレシティが舞台ということもあり、メガ進化はストーリーにも深く関わってきます。 暴走するメガ進化ポケモンとのボス戦は迫力があり、過去作のメガ進化ポケモンはもちろん、多数の「新規メガ進化ポケモン」が追加されたことは、ファンにとって最大の喜びでしょう。 「このポケモンがメガ進化するのか!」という驚きは、本作随一のワクワクする瞬間でした。 XYからウルトラサン・ムーンまでのファンにとっては、これだけでもプレイする価値があるかもしれません。

XYファン必見のストーリー展開

本作は「ポケットモンスター XY」の5年後のミアレシティが舞台です。 そのため、XYの登場人物たちが成長した姿で登場し、彼らと共に新たな物語を体験できます。 個人的には、本作はXYの「真の完結編」とも言える内容だと感じました。 XYをプレイしたことがある人にとっては、感情移入できる要素が多く、特に推奨できます。

ただし、裏を返せば、XYを未プレイの人にとっては、ストーリーの魅力は半減してしまうでしょう。 これは続編としての宿命かもしれませんが、新規プレイヤーへの配慮がやや不足している印象も受けます。

ポケモンとの「共闘感」という新たな試み

レジェンズアルセウス同様、トレーナー自身もアクションを行います。 ボス戦では、トレーナーが回避行動を取りながら、ポケモンに指示を出して共闘します。 「ポケモンと一緒に戦っている」という感覚は、他の作品にはない本作独自の魅力です。

また、街の探索ではポケモンを「連れ歩き」し、障害物を壊したりアイテムを拾ったりと、常に行動を共にします。 本作は(後述する問題点もありますが)徒歩での移動が基本となるため、連れ歩きとの相性は良く、「一緒に冒険している感」は強く味わえます。

色違い問題だけじゃない「レジェンズZA」の深刻な欠点

さて、話を戻しましょう。 本作の問題は、「色違い厳選の自動化」という核心的な欠陥だけにとどまりません。 ゲームの土台となる部分、つまり冒険の舞台や操作性にも、多くの深刻な問題を抱えています。 むしろ、これらの基本的な部分の出来が悪いからこそ、色違い自動化という「手抜き」仕様が一層目立ってしまったとも言えます。

冒険感が皆無の「単調なマップ」

レジェンズZAの冒険は、すべて「ミアレシティ」という一つの大都市で完結します。 これまでのポケモンのように、様々な町を巡り、雪山や火山、広大な海を冒険することはありません。

もちろん、ミアレシティの中に「ワイルドエリア」と呼ばれるポケモンが出現する区画が存在し、砂漠や雪原といった環境が「再現」されてはいます。 しかし、これらはあくまで街の中に作られた「公園」や「ビオトープ」のようなもので、非常に狭いです。 雄大な自然の中でポケモンが生息している、という生態系を感じることはできません。

冒険の大半は、似たような景色の「街中」をうろうろするだけです。 どこへ行っても見慣れた建物ばかりで、探索する意欲が湧きません。 ポケモンというゲームの楽しみの半分は、「未知の場所へ冒険し、そこで新たなポケモンに出会うこと」にあるはずです。 その根本的な楽しさが、本作ではごっそり抜け落ちています。

過去最高レベルの「移動ストレス」

マップが単調なだけならまだしも、その移動が苦痛でしかありません。 ミアレシティは入り組んだ構造をしており、目的地が屋根の上などに設定されていることが多いです。 そこへたどり着くには、どこにあるか分からない階段や、意味不明なアスレチックのような足場を延々と登る必要があります。

さらに、本作は基本的に「徒歩」での移動が強制されます。 ポケモンに乗って空を飛び、面倒なアスレチックを無視することもできません。 マップを見ても、高低差が分かりにくく、どこから目的地に行けるのかが非常に不親切です。

プレイ時間の25時間のうち、体感で5時間くらいは「道に迷ってイライラしていた」時間でした。 ポケモンでこれほど道に迷い、移動にストレスを感じたのは初めての体験です。

ステルス要素の「劣悪な捕獲体験」

レジェンズアルセウスの評価点であった「ステルスアクションによる捕獲」も、本作では改悪されています。

問題は、ワイルドエリアの「狭さ」です。 あんなに狭い「公園」のような場所に、ポケモンが密集しています。 隠れながら目当てのポケモンに近づこうとしても、すぐに見つかり、周囲のポケモンから集中砲火を浴びます。 もはやステルス(隠密)は不可能です。

そして、戦闘(リアルタイムバトル)になれば、近くにいた無関係のポケモンまで乱入してきます。 ただでさえ操作性が悪いリアルタイムバトルが、多対一の乱戦になるのです。 何が起こっているか分からず、トレーナーもダメージを受け、ボールを投げる隙もありません。 これは「過去最高にイライラするポケモン捕獲」だと断言できます。

さらに、朝や夜に時間が切り替わると、戦闘が強制終了するという謎の仕様まであります。 夕方にレアなポケモンを見つけても、「もうすぐ夜になるから戦闘はやめておこう」と諦めざるを得ないのです。 なぜ、ここまでプレイヤーにストレスを与える仕様にしたのか、理解に苦しみます。

出来の悪いボス戦のアクション

ポケモンとの共闘感は良い、と先述しました。 しかし、ボス戦のアクション部分の「出来」は非常に悪いです。

問題は「視認性」です。 巨大なボスポケモン、自分のポケモン、そして仲間トレーナーのポケモンや技のエフェクトが入り乱れ、画面がごちゃごちゃします。 その結果、ボスの攻撃モーションが全く見えません。 「よく分からないけど攻撃を食らった」という状況が頻発します。

アクションゲームの面白さは、「敵の動きを見切り、避けて、反撃する」ことにあります。 その大前提である「敵の動きを見る」ことができないのですから、面白いわけがありません。 ただ、わちゃわちゃしているだけです。

加えて、攻撃するたびにロックオンが外れたり、ダッシュが止まったりと、操作性も劣悪です。 アクションゲームを作りたいのか、ポケモンをさせたいのか、どっちつかずの中途半端なシステムになっています。

メガストーン配布問題

細かい点ですが、これも従来のファンを軽視した仕様です。 本作の戦闘の要であるメガ進化に必要な「メガストーン」の一部が、あろうことか「ランクマッチ(ネット対戦)の報酬」や「後日配布」になっているのです。

メガ進化なしでは、今作の戦闘は難しく、タイプの役割を果たしづらくなります。 それなのに、なぜその必須アイテムをオンライン必須にしたり、発売日組がすぐに入手できないようにしたりするのでしょうか。 好きなポケモンで冒険したい、というトレーナーの当然の気持ちを無視した、悪質な延命措置(あるいはオンライン加入促進)と批判されても仕方ありません。

従来ファンは「レジェンズZA」を買うべきか?

ここまで、本作の最大の問題点である「色違い自動化」と、ゲームシステム全体の多くの欠点をレビューしてきました。 これらを踏まえて、本作は「買い」なのでしょうか。

従来の「ポケモン」とは完全に別物

まず大前提として、本作はレジェンズシリーズであり、従来のコマンドバトルを期待している人には絶対に向いていません。 アクションが苦手な人も同様です。 そして、初めての試みが多いせいか、ゲーム全体の完成度は、過去のポケモン作品の中でもかなり低い部類に入ります。 レジェンズアルセウスよりも、はるかに荒が目立ちます。

色違いの価値観をリセットできるか

しかし、最大の分岐点はそこではありません。 あなたが、これまでポケモンで培ってきた「色違いポケモンの価値観」を、すべて捨て去ることができるか。 これに尽きます。

もし、あなたが過去に何十時間もかけて色違いポケモンを厳選した経験があり、その努力と達成感に価値を感じているならば、本作をプレイすると深い絶望と怒りを覚える可能性が非常に高いです。 自分が苦労して手に入れた「宝物」が、本作では自動販売機でジュースを買うかのように量産されている現実を、受け入れなければなりません。

総評:ポケモン愛が試される「問題作」

私自身の最終的な評価は、70点未満です。 これは「ポケモンが好き」という前提があってのギリギリの点数です。 もし、ポケモンというキャラクターや世界観に愛着がなければ、凡ゲー、あるいは操作性とシステムの悪さから「クソゲー」と評価する人も出てくるでしょう。

ポケモンは最強の「キャラゲー」です。 メガ進化する推しポケモンが見たい、XYの彼らに再会したい。 そうした「キャラクター愛」が、システムの不備やストレスを上回るのであれば、本作はギリギリ楽しめるかもしれません。

しかし、コンテンツ人気に胡坐をかき、ゲームの根幹である「やり込みの価値」を開発陣自らが破壊したことは、断じて許されるべきではありません。 新しい挑戦(リアルタイムバトル)自体は評価しますが、それとこれとは話が別です。

「色違い厳選の自動化」は、ポケモンというゲームの寿命を、そしてファンが築き上げてきた文化を、大きく縮める愚策であったと断じざるを得ません。 購入を検討されている方は、この「実態」を十分に理解した上で、慎重に判断されることを強く推奨します。

まとめ

今回のレビューでは、「ポケモンレジェンズ Z-A」がなぜ従来ファンから批判殺到しているのか、その実態を忖度なしで解説しました。

最大の問題は、オフライン放置で色違いポケモンが自動で捕獲できてしまう「オートリサーチドローン」機能の導入です。 これにより、従来の「色違い厳選」という文化と、それに伴う希少価値、そしてプレイヤーの努力の証という価値観が完全に崩壊しました。

さらに、冒険感のない単調なマップ、ストレスフルな移動、視認性が悪く操作性も劣悪なリアルタイムバトルやボス戦、ステルスの意味がない捕獲システムなど、ゲームの根幹部分の完成度も著しく低い状態です。

メガ進化の復活やXYの5年後というストーリーは魅力的ですが、それらを帳消しにするほどの致命的な欠陥、特に「やり込み要素の価値の毀損」を抱えた「問題作」であると言えます。 ポケモンが好きだからこそ、今回の仕様には強く苦言を呈したいと思います。

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