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Nintendo Switch

【レジェンズZA】海外で先にプレイできるのはなぜ?不正フラゲ事情を徹底解説|ポケモン

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ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、2025年10月16日に発売を控えた待望の新作「ポケモンレジェンズ Z-A」について、なぜか海外のプレイヤーが先にプレイしているかのような動画がYouTubeなどで出回っていることに疑問を感じているのではないでしょうか。 「もしかして海外では先行販売されているの?」、「不正な方法でフライングゲット(フラゲ)されたものが出回っているの?」といった不安や興味が尽きないと思います。

この記事を読み終える頃には、なぜ海外で先行プレイ動画が出回るのか、そのカラクリとゲーム業界の裏事情、そして我々ファンがどう向き合うべきかについての疑問が解決しているはずです。

この記事の要約
  • 海外の先行プレイ動画の正体
  • 発売前にソフトが出回る流通の仕組み
  • 不正なフラゲやリークに伴う法的リスク
  • メーカー側の対策と私たちにできること

 

それでは解説していきます。

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【レジェンズZA】海外の先行プレイ動画が出回るカラクリ

多くのファンが発売を心待ちにしている「ポケモンレジェンズ Z-A」。 しかし、発売日が近づくにつれて、SNSや動画サイトでは海外ユーザーによる先行プレイと思わしき情報が後を絶ちません。 なぜ、このような事態が起こるのでしょうか。 その背景には、ゲーム業界の流通システムと、一部の不正行為が複雑に絡み合っています。 このセクションでは、その謎を一つずつ解き明かしていきます。

結論:先行プレイ動画のほとんどは「不正なリーク」

まず結論からお伝えすると、皆さんが目にする発売日前のプレイ動画のほとんどは、公式に許可されたものではなく、「不正なリーク」によるものです。 「リーク」とは、本来公開されるべきではない機密情報が、何らかの形で外部に漏洩してしまうことを指します。

ゲームメーカーが、雑誌のレビュアーや一部の著名なインフルエンサーに対して、情報解禁日を設けた上でレビュー用のソフトを事前に提供することはあります。 しかし、これらは厳格な契約のもとで行われ、指定された日時より前に情報を公開することは固く禁じられています。 もし破れば、今後の取引停止や多額の損害賠償問題に発展する可能性が極めて高いです。

したがって、発売日の数週間も前から出回っているようなプレイ動画は、公式な先行プレイではなく、何らかの非正規なルートで入手されたソフトが元になっていると考えるのが妥当です。 これらは、ゲームを楽しみにしているファンにとっては「ネタバレ」という形で楽しみを奪い、メーカーにとっては深刻な経済的損失とブランドイメージの低下に繋がる、非常に悪質な行為なのです。

なぜ発売前にソフトが出回るのか?流通の仕組みを解説

では、なぜ発売日よりも前にゲームソフトが市場に出回ってしまうのでしょうか。 その原因は、ゲームソフトが工場で生産されてから、私たちの手元に届くまでの「流通過程」に隠されています。

一般的なゲームソフト(パッケージ版)の流通フローは以下のようになっています。

  1. ゲームメーカー/パブリッシャー: ゲームの開発・企画・販売元。
  2. 製造工場: パッケージやゲームカードを物理的に生産。
  3. 一次問屋(卸売業者): メーカーから商品を大量に仕入れ、二次問屋や小売店に卸す。
  4. 二次問屋: 一次問屋から仕入れ、さらに小規模な小売店に卸す。
  5. 小売店: 家電量販店、ゲーム専門店、オンラインストアなど、実際に消費者に販売する店舗。
  6. 消費者(プレイヤー): 私たち。

この流れの中で、メーカーは全世界で同時に発売日を迎えられるよう、各国の小売店に発売日の数日前〜数週間前には商品が到着するように発送スケジュールを組みます。 ここに「フラゲ」が発生する隙が生まれるのです。

フライングゲット(フラゲ)が発生する主な原因

  • 一部小売店による発売日遵守義務の違反: 本来、小売店はメーカーとの契約で「発売日前の販売」を固く禁じられています。 しかし、特に海外の一部の地域や個人経営の小規模な店舗では、このルールが徹底されず、入荷後すぐに商品を陳列・販売してしまうケースがあります。 他店より早く販売することで、話題性を集め、売上を伸ばそうという狙いです。
  • 輸送・倉庫管理段階での横流し: 非常に稀ですが、輸送を担う業者や倉庫の従業員が、商品を不正に抜き取り、ブラックマーケットに流すという犯罪行為も可能性としてはゼロではありません。
  • ECサイトの配送ミス: オンラインで予約した場合、店舗側が発売日に届くように発送日を調整します。 しかし、配送業者の都合や設定ミスにより、意図せず発売日より前に商品が届いてしまうことがあります。 これは悪意のないケースですが、結果としてフラゲに繋がります。

特に、規制が比較的緩い国や地域では、組織的にフラゲが行われることもあり、そうして不正に市場に出回ったソフトが、世界中のリーク情報の発信源となってしまうのです。

パッケージ版だけじゃない!ダウンロード版のリーク手口

近年、ゲーム販売の主流となりつつあるダウンロード版も、リークの危険性と無縁ではありません。 むしろ、より早く、大規模な情報漏洩に繋がる可能性があります。

多くのプラットフォームでは、発売日の数日前から「あらかじめダウンロード」という機能が提供されています。 これは、発売日当日にすぐプレイできるよう、事前にゲームデータを本体にダウンロードしておける便利な仕組みです。 しかし、この「事前にサーバー上にアップロードされたデータ」が、ハッカーたちの標的となることがあります。

高度な技術を持つハッカーが、プラットフォームのサーバーに不正アクセスし、暗号化されているゲームデータを盗み出すのです。 そして、その暗号を解読(クラッキング)することで、発売前のゲームをプレイ可能な状態にしてしまいます。

この手口によるリークは、パッケージ版の物理的な流通を待つ必要がないため、最も早く情報が出回る原因となります。 場合によっては、発売日の数週間以上も前に、ゲームの全容が明らかになってしまうことさえあるのです。 ゲームの根幹に関わるストーリーや登場キャラクター、システムの詳細などが白日の下に晒されるため、メーカーが受けるダメージは計り知れません。

リークの温床となる「エミュレータ」と「ROM吸い出し」

不正に入手したゲームソフトを、どのようにしてPC上でプレイし、録画・配信しているのでしょうか。 そこで使われるのが「エミュレータ」と「ROM吸い出し」という技術です。

エミュレータとは?

エミュレータ(Emulator)とは、特定のハードウェア(例えばNintendo Switch)の機能を、PCなどの異なる環境で擬似的に再現するためのソフトウェアです。 これを使えば、本来は専用のゲーム機でしか遊べないゲームを、PC上で動作させることが可能になります。 エミュレータ自体は、古いゲームを保存する目的などで開発されており、ソフトウェアそのものが違法というわけではありません。

ROM吸い出しとは?

ROM吸い出しとは、ゲームカードやディスクに記録されているゲームデータ(ROMイメージ)を、特殊な機器を使ってPCで扱えるファイル形式にコピーする行為を指します。 このコピーされたデータが、いわゆる「ROMファイル」と呼ばれるものです。

問題は、これら二つの技術が悪用されるケースです。 フラゲで不正に入手した「ポケモンレジェンズ Z-A」のゲームカードを、特殊な機器で「吸い出し」てROMファイルを作成。 そのROMファイルをPC上のNintendo Switchエミュレータで読み込ませることで、発売日前にPCでゲームをプレイし、その様子を録画して世界中に発信することが可能になってしまうのです。

この「ROM吸い出し」行為は、後述するように日本の法律では明確に違法とされており、決して許されるものではありません。

公式が認める「先行プレイ」との違いとは?

ここで、不正なリークと、公式に許可された「先行プレイ」との違いを明確にしておきましょう。 混同されがちですが、両者は全くの別物です。

比較項目 不正なリーク 公式な先行プレイ
情報源 流通段階での盗難、ハッキング、フラゲ品など メーカーから正式に提供されたレビュー用ソフト
目的 承認欲求、広告収入、愉快犯的な動機 ゲームのプロモーション、レビュー記事の作成
情報公開 ゲリラ的に、無秩序に公開される メーカーが指定した「情報解禁日」以降に公開
内容の制約 なし(エンディングまで公開されることも) ネタバレに関するガイドラインが設けられることが多い
法的・倫理的側面 違法・非倫理的 合法的・契約に基づいた正当な行為
メーカーとの関係 敵対的(法的措置の対象) 協力的(パートナーシップ)

公式な先行プレイを行うメディアやインフルエンサーは、メーカーとの信頼関係のもとに活動しています。 彼らは、ファンにゲームの魅力を伝えるという重要な役割を担っており、そのために厳しいルールを守っています。 一方で、リークを行う者は、メーカーやファンの想いを踏みにじり、自己の利益や欲求を満たすためだけに行動していると言えるでしょう。 我々ゲーマーは、この二つを明確に区別し、リーク情報に安易に飛びつかないリテラシーが求められます。

【レジェンズZA】不正フラゲやリークのリスクと対策

発売前のゲーム情報、特に待望の新作に関するリークは、多くの人の注目を集めます。 しかし、その情報に触れること、そして情報を拡散させることには、様々なリスクが伴います。 また、メーカー側もこの問題に対して、年々厳しい対策を講じています。 このセクションでは、リーク情報がもたらすリスクと、メーカーや我々ファンができる対策について深く掘り下げていきます。

視聴者側のリスク:ネタバレとデマ情報に注意

リーク情報に触れることで、視聴者側が被る最大のリスクは、何と言っても「ネタバレ」です。 「ポケモンレジェンズ Z-A」で描かれるであろう壮大なストーリー、新たに進化したメガシンカポケモン、驚きのシステム。 これらは、本来発売日に自分自身でプレイして、初めて体験する感動があるはずです。

リークは、その新鮮な驚きや感動を無慈悲に奪い去ります。 一度知ってしまった情報は、もう知らない状態には戻れません。 SNSで何気なくタイムラインを眺めていたら、意図せず最終ボスの姿や物語の結末を目にしてしまった、という悲劇は後を絶ちません。

SNSでの自衛策

このような悲劇を避けるためには、積極的な自衛策が必要です。 発売日が近づいてきたら、以下のような対策を検討しましょう。

  • キーワードミュート: X(旧Twitter)などのSNSには、特定の単語を含む投稿を非表示にするミュート機能があります。 「レジェンズZA」「Z-A」「ポケモン ネタバレ」や、登場が噂されるポケモンの名前などを、発売日までミュート設定しておくことを強く推奨します。
  • 関連アカウントのフォロー解除/ミュート: ポケモン関連の情報を発信するアカウントの中には、リーク情報を扱うものも存在します。 一時的にフォローを外したり、アカウントごとミュートしたりするのも有効です。
  • YouTubeやまとめサイトの閲覧を控える: これらのプラットフォームは、アルゴリズムによって関連動画や記事が次々と表示されるため、ネタバレの温床になりやすいです。 特にサムネイルやタイトルでネタバレを踏んでしまうケースが多いため、意識的に閲覧を控えるのが賢明です。

また、リーク情報には、注目を集めるために意図的に流された「デマ」や、開発段階の未確定情報が含まれていることも少なくありません。 不確かな情報に一喜一憂させられ、結果的に公式発表と全く違う内容だった、ということも十分にあり得ます。 リーク情報は、百害あって一利なしと心得るべきです。

不正に入手・プレイする側の法的リスク

リーク情報を視聴するだけでなく、自らが不正な行為に手を染めることのリスクは、計り知れないほど大きいものです。 軽い気持ちで行った行為が、人生を左右するほどの深刻な事態に発展する可能性があります。

著作権法違反

ゲームソフトは、プログラム、音楽、映像、シナリオなど、多くの要素から構成される「著作物」です。 これを著作権者に無断でコピーし、インターネット上にアップロードする行為は、著作権(公衆送信権)の侵害にあたり、明確な法律違反です。

  • 違法アップロード: 10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金(またはその両方)
  • 違法ダウンロード: 違法にアップロードされたものと知りながらダウンロードした場合、2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金(またはその両方)

技術的保護手段の回避(アクセスコントロールの解除)

さらに、2012年の著作権法改正により、ゲームソフトに施されているコピーガードなどの「技術的保護手段」を解除(回避)してデータを複製する行為(いわゆる「ROM吸い出し」)は、たとえ個人的な利用目的であっても違法となりました。 つまり、「自分で買ったソフトを吸い出してエミュレータで遊ぶ」という行為も、現在の日本の法律では認められていません。

フラゲで入手したソフトを吸い出してネットに公開する行為は、これらの法律に抵触する極めて悪質な犯罪行為であり、発覚した場合は厳しい法的措置が取られることになります。

メーカー側の対策と近年の動向

ゲームメーカー、特に任天堂や株式会社ポケモンは、自社の知的財産を守るため、リークに対して非常に厳しい姿勢で臨んでいます。 過去には、リークを行った人物を特定し、刑事告訴や損害賠償請求に踏み切った事例がいくつも存在します。

『ポケットモンスター ソード・シールド』の事例

2019年に発売された『ソード・シールド』では、発売前に未公開のポケモンなどが掲載された公式ガイドブックの内容がリークされました。 調査の結果、印刷を請け負っていた会社の従業員が、ガイドブックを不正に撮影し、インターネット上に公開していたことが判明。 株式会社ポケモンは、この従業員とその友人を相手取り、損害賠償を求める訴訟を提起しました。

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の事例

2022年の『スカーレット・バイオレット』では、発売の約1週間前からゲームのROMデータがネット上に出回り、多くの情報がリークされました。 任天堂は、このリークに関与したとされる複数の人物に対して法的措置を取り、リーク情報を拡散していたWebサイトやSNSアカウントの閉鎖を求めるなど、断固たる対応を取りました。

これらの事例からわかるように、メーカー側は泣き寝入りするのではなく、専門のチームを組織し、デジタル・フォレンジック(デジタルデータの証拠保全・解析)などの技術を駆使して、リーク元の特定に全力を注いでいます。 匿名だからバレないだろうという考えは、もはや通用しないのです。

なぜリークはなくならないのか?その背景を考察

これほどまでにリスクがあり、メーカーも対策を強化しているにもかかわらず、なぜリークはなくならないのでしょうか。 その背景には、いくつかの複雑な要因があります。

  1. 承認欲求とインプレッション稼ぎ: 誰よりも早く情報を手に入れ、それを公開することで、多くの注目を集めたいという承認欲求が大きな動機の一つです。 YouTubeの再生回数やSNSの「いいね」の数は、直接的・間接的に金銭的な利益に繋がるため、リスクを冒してでもリークを行う者が後を絶ちません。
  2. グローバル化と法の壁: インターネットによって、情報は瞬時に国境を越えます。 リークの発信元が海外である場合、日本の法律で裁くことが困難なケースも多く、対策が追いつかないのが現状です。 発信者を特定できたとしても、国ごとの法制度の違いが障壁となります。
  3. ファンの「知りたい」という需要: 悲しい現実ですが、リーク情報に需要があることも事実です。 発売を待ちきれないファンが、ついリーク情報を検索してしまったり、見てしまったりすることが、リークを行う者たちを助長する一因となっています。 需要がある限り、供給はなくならないのです。

私たちファンにできること

では、愛するポケモンというコンテンツを守り、健全に楽しむために、私たちファンに何ができるのでしょうか。 答えはシンプルです。

  • リーク情報を見ない: 最も重要なことです。 もし意図せず目にしてしまっても、それ以上深追いしないようにしましょう。
  • リーク情報を拡散しない: リーク情報について言及したり、リツイートしたりする行為は、さらなる被害の拡大に繋

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サブカルチャー情報を総合的に発信しています。主にポケモンGOの攻略情報、おすすめゲームソフトの紹介、雑誌・漫画のサブスクリプションの情報を取り扱います。
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