ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ポケモンレジェンズZ-Aのミアレ図鑑を完成させると、どんな報酬がもらえるのか、あるいは図鑑を埋めるメリットについて気になっていると思います。 ポケモンシリーズの伝統とも言える図鑑完成は、多くのトレーナーにとって大きな目標の一つですよね。 今作ではその努力がどう報われるのか、徹底的にやり込んだ私だからこそお伝えできる情報があります。

この記事を読み終える頃には、ミアレ図鑑完成の報酬と、コンプリートを目指す真の価値についての疑問が解決しているはずです。
- ミアレ図鑑完成の直接的な報酬は存在しない
- 真の報酬は「もみじリサーチ」と連動
- 最大のメリットは「ひかるおまもり」による色違い厳選
- 図鑑完成は全てのやり込み要素のスタートライン
それでは解説していきます。


ミアレ図鑑完成の報酬は?発売一週間の最速検証結果
多くのトレーナーが血眼になってポケモンを捕まえ、進化させ、ようやくたどり着く「図鑑完成」という頂き。 今作『ポケモンレジェンズZ-A』の舞台、ミアレシティとその周辺に生息するポケモンたちを記録した「ミアレ図鑑」。 これを完成させた時、一体何が起こるのか。 さっそく結論からお伝えしていきましょう。

結論:ミアレ図鑑をコンプリートしても直接的な報酬はない
驚かれるかもしれませんが、これが現実です。 ミアレ図鑑に登録される全230匹のポケモンをすべて捕まえ、「捕まえた数230」の表示が輝いたその瞬間、特別なイベントが発生したり、伝説のアイテムが手に入ったりすることはありませんでした。

私も最後の1匹、リザードンを進化させた瞬間は固唾を飲んで見守りましたが、画面には図鑑完成の通知が表示されただけで、その後は何事もなかったかのようにミアレシティの日常が流れるだけでした。 この仕様には、正直なところ少し肩透かしを食らった気分です。
博士や研究所での追加イベントも発生しない
シリーズの伝統として、図鑑が完成したらポケモン博士に報告に行くのがお決まりでしたよね。 そこで特別な言葉をかけてもらったり、記念のアイテムをもらえたりするのを期待して、私もすぐに研究所へ向かいました。 しかし、博士ポジションの人物に話しかけても、特別な会話イベントは発生しませんでした。 何度か話しかけてみましたが、いつも通りの当たり障りのない会話が繰り返されるだけ。 ミアレシティの再開発を指揮する中枢の人物たちも、図鑑完成については特に言及してくれませんでした。 これは、今作のゲームデザインが、従来のポケモンシリーズとは異なる方向性を示していることの表れと言えるでしょう。
なぜ報酬がない?過去作との比較と開発意図の考察
では、なぜ今作では図鑑完成に対する直接的な報酬が用意されていないのでしょうか。 これはあくまで私の推測ですが、開発陣の意図として「図鑑完成をゴールではなく、通過点として位置づけている」からだと考えられます。
過去のシリーズでは、図鑑完成はクリア後の一大コンテンツであり、大きな達成感と共にゲームの区切りとなる要素でした。 しかし、『レジェンズ』シリーズでは、ポケモンを「捕まえる」こと以上に、「生態を調査し、タスクをこなす」ことに重きが置かれています。 つまり、ただ捕まえて終わりではなく、そこからが本当のスタートだということです。 この思想の違いが、報酬体系にも影響を与えているのではないでしょうか。
レジェンズ アルセウスとの違いは?
ここで前作『Pokémon LEGENDS アルセウス』を思い出してみましょう。 ヒスイ図鑑を完成させると、なんと創造神アルセウスと出会うという、この上ない壮大な報酬が待っていました。 これは、ヒスイ地方の謎を解き明かし、すべてのポケモンと出会うという物語の根幹に関わる重要なイベントでした。
一方、今作のZAでは、物語の核心は「ミアレシティの都市開発計画」と「メガシンカの謎」にあります。 図鑑の完成が、必ずしも物語のクライマックスに直結するわけではないのかもしれません。 アルセウスのような「図鑑完成がトリガーとなる伝説のポケモン」が存在しない代わりに、別の形でトレーナーの努力を評価するシステムが導入されているのです。
本編シリーズ(SVなど)との比較は?
シリーズ名 | 図鑑完成の主な報酬 | 特徴 |
---|---|---|
ポケモン スカーレット・バイオレット | ひかるおまもり、賞状 | 色違い厳選に必須のアイテムが報酬。達成の証として賞状ももらえる。 |
ポケモン ソード・シールド | ひかるおまもり、賞状 | 同上。エキスパンションパスの図鑑完成でも別途報酬がある。 |
Pokémon LEGENDS アルセウス | 創造神アルセウスとの謁見 | 物語の核心に触れる、ゲーム最大のイベントが発生する。 |
Pokémon LEGENDS Z-A | 直接的な報酬なし | 図鑑完成自体は通過点。「もみじリサーチ」との連動が重要。 |
このように比較してみると、ZAの仕様が非常にユニークであることがわかります。 本編シリーズが「アイテム」で報い、アルセウスが「物語」で報いたのに対し、ZAは「次のステップへの解放」で報いるという、新しい形を提示しているのです。
ミアレ図鑑をコンプリートする真のメリット
直接的な報酬がないと聞いて、図鑑を埋めるモチベーションが下がってしまった方もいるかもしれません。 しかし、それは早計です。 ミアレ図鑑の完成は、直接的な報酬がない代わりに、それを遥かに凌駕するほどの間接的なメリット、つまり『レジェンズZ-A』をしゃぶり尽くすための「入場券」を手に入れることに等しいのです。
メリット1:やり込み最強アイテム「ひかるおまもり」入手の前提条件
これこそが、ミアレ図鑑を完成させる最大の目的と言っても過言ではありません。 今作には「もみじリサーチ」という、いわゆる図鑑タスクのようなシステムが存在します。 各ポケモンに設定されたリサーチタスクをクリアしていくことでポイントが貯まり、リサーチレベルが上がっていく仕組みです。

そして、この**もみじリサーチのレベルをMAXにするための条件の一つが、「ミアレ図鑑の完成」**なのです。 図鑑を完成させていないと、リサーチレベルに上限が設けられており、最高レベルまで到達できません。 そして、見事リサーチレベルをMAXにした暁に手に入るのが、ポケモンファンにはおなじみの超重要アイテム「ひかるおまもり」です。
メリット2:色違いポケモンの厳選効率が劇的に向上
「ひかるおまもり」の効果は絶大です。 これを持っているだけで、野生のポケモンやタマゴから生まれるポケモンが色違いである確率が大幅にアップします。 具体的には、通常約1/4096と言われる確率が、約3倍の1/1365にまで跳ね上がります。 (※確率は過去シリーズを参考にしています)

さらに、今作でも健在の「大量発生」や「大大大発生」といったシステムと組み合わせることで、その確率はさらに上昇します。 お気に入りのポケモンの色違いを探す旅は、この「ひかるおまもり」を手に入れてからが本番です。 図鑑完成は、輝くポケモンたちとの出会いのための、最も重要で不可欠な準備なのです。
メリット3:全てのメガシンカポケモンを解放する鍵
今作の目玉である「メガシンカ」。
ストーリー中にもいくつかのメガストーンは手に入りますが、すべてのポケモンのメガストーンを手に入れるためには、さまざまな条件をクリアする必要があります。 その中には、「特定のポケモンを図鑑に登録していること」が条件となっているものが多数存在します。
例えば、高難易度のトレーナーが繰り出してくるメガシンカポケモンに勝利することでメガストーンがもらえる、といったイベントがあります。 しかし、そのトレーナーと戦うためには、ミアレ図鑑の完成度が一定以上に達している必要があるのです。 つまり、図鑑を完成させることは、ミアレシティに存在する全てのメガシンカの可能性を解き放つための鍵となります。 最強のメガシンカポケモンを育成し、バトルで活躍させたいのであれば、図鑑完成は避けては通れない道です。
メリット4:ゲームの世界観を100%楽しむ達成感
アイテムや効率だけがゲームのすべてではありません。 ミアレシティという一つの都市、カロス地方という一つの地域に、どんなポケモンが、どこで、どのように息づいているのか。 それを自分の足で探し、自分の目で見つけ、記録していく行為そのものに、大きな価値があります。
普段は立ち寄らないような路地裏、見過ごしてしまいがちな水辺、特定の時間にしか現れないポケモン。 図鑑を埋める旅は、あなたをミアレシティの隅々まで導いてくれます。 開発者が作り込んだ美しい街並みや自然を味わい尽くし、すべてのポケモンと出会った時に得られる達成感と、ゲームの世界への没入感は、何物にも代えがたい報酬と言えるでしょう。
メリット5:隠されたサイドストーリーやNPCとの会話が変化する可能性
これはまだ検証段階ですが、図鑑の完成度がNPC(街の住人)の会話内容や、発生するサイドミッションに影響を与える可能性があります。 ポケモンシリーズでは昔から、図鑑の完成度に応じてキャラクターの反応が変わるといった細かな演出が施されてきました。
例えば、「図鑑が完成したんだって?すごいじゃないか!」と褒めてくれるNPCが現れたり、図鑑完成者だけが受けられる特別な依頼が発生したりするかもしれません。 私がプレイした範囲では、カントー御三家(フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメ)のうち1匹をもらえるサイドミッションがありましたが、これも図鑑の進行度と関連している可能性があります。 こうした小さな発見を積み重ねていくのも、やり込みの醍醐味の一つです。
効率的なミアレ図鑑の埋め方
図鑑完成のメリットは理解できたけれど、230匹はなかなかの道のり…。 そう感じる方も多いでしょう。 そこで、ゲーム評論家として数々のポケモンをやり込んできた私が、効率的にミアレ図鑑を完成させるためのコツを伝授します。 やみくもにプレイするよりも、ポイントを押さえることで格段にスムーズに進めることができますよ。
まずはストーリークリアを最優先
何よりもまず、メインストーリーを最後までクリアしましょう。 ストーリーを進めることで、行動範囲が広がり、新しいポケモンが生息するエリアに行けるようになります。 また、ライド機能が強化されたり、便利な道具が手に入ったりと、ポケモン捕獲の効率自体が上がっていきます。
序盤から図鑑完成にこだわりすぎると、まだ行けないエリアのポケモンが埋まらずに足踏みしてしまい、かえって時間がかかってしまいます。 まずは物語を楽しみ、エンディングを迎える。 本格的な図鑑埋めは、それからでも決して遅くはありません。
「もみじリサーチ」のタスクを意識してプレイする
図鑑をただ「捕まえる」だけで埋めていくのは非常にもったいないです。 先述した「もみじリサーチ」の存在を常に意識しましょう。
例えば、ピカチュウのリサーチタスクに「きのみを食べているところを捕まえる」「10まんボルトを使わせる」といったものがあったとします。 ただボールを投げて捕まえるだけでなく、これらのタスクを同時にこなしていくことで、図鑑が埋まると同時にリサーチレベルも上がっていきます。 リサーチレベルが上がれば、新たな道具のレシピがもらえたり、ポケモンの捕獲率が上がったりと、さらに探索が快適になります。 まさに一石二鳥なので、手当たり次第に捕まえるのではなく、「タスクをクリアしながら捕まえる」という意識を持つことが重要です。
通信交換でしか手に入らないポケモン一覧
ポケモンシリーズの伝統、通信交換。 今作でも、一人でプレイしているだけでは絶対に入手できないポケモンが存在します。 代表的なのは、通信交換によって進化するポケモンたちです。
- ゴーリキー → カイリキー
- ゴースト → ゲンガー
- ユンゲラー → フーディン
- ペロッパフ(においぶくろを持たせて交換) → ペロリーム
- シュシュプ(しんかのきせきを持たせて交換)→ フレフワン
これらのポケモンは、友達と協力したり、オンライン通信を利用したりして入手する必要があります。 特にペロリームやフレフワンのように、特定のアイテムを持たせて交換する必要があるポケモンは忘れがちなので注意しましょう。 図鑑完成の終盤でこれらのポケモンが残っていると、探すのに苦労することになります。 早めにリストアップしておき、交換の準備を進めておくのが得策です。
特殊な進化条件を持つポケモンたち
通信交換以外にも、特殊な条件で進化するポケモンは数多く存在します。 レベルを上げるだけでは進化しない彼らは、図鑑埋めの壁となりがちです。 ここでいくつか例を挙げておきましょう。
- イーブイ:特定のなつき度や時間帯、覚えている技のタイプによって様々な姿に進化します。フェアリータイプの技を覚えてなつかせればニンフィアに、といった具合です。全種類の進化形を集めるのはなかなかの労力です。
- マーイーカ → カラマネロ:ゲーム機本体を逆さまにしながらレベルアップさせるという、ユニークな進化方法です。これを知らないと永遠に進化させることはできません。
- チゴラス → ガチゴラス:朝・昼の時間帯にレベルアップさせる必要があります。夜にいくらレベルを上げても進化しません。
- アマルス → アマルルガ:チゴラスとは逆に、夜の時間帯にレベルアップさせる必要があります。
これらの情報は、ゲーム内のヒントだけでは気づきにくいものもあります。 どうしても進化方法がわからない場合は、一度立ち止まって情報を集めてみるのも一つの手です。
特定のエリア・天候・時間帯限定のレアポケモン
ミアレシティとその周辺には、特定の条件でしか姿を現さないレアなポケモンたちがいます。 彼らとの出会いは、図鑑完成への大きな関門であり、同時に最高の喜びでもあります。
時間帯限定ポケモン
朝、昼、夜で出現するポケモンがガラリと変わるエリアがあります。 例えば、夜の森でしか現れないゴーストタイプのポケモンや、朝日と共に活動を始める鳥ポケモンなどがいます。 ゲーム内の時間をこまめにチェックし、様々な時間帯に同じ場所を訪れてみましょう。
天候限定ポケモン
雨が降っている時にしか現れないヌメラ、強風の日に空を舞うオンバットなど、天候によって出現率が変動したり、そもそも出現しなかったりするポケモンもいます。 天気予報をチェックするような感覚で、ミアレシティの空模様にも気を配ることが大切です。
特定の場所限定ポケモン
見つけにくい場所も要注意です。 ミアレの地下道や、特定のビルの中、あるいは釣りでしか出現しないポケモンなど、特定の場所にしかいないポケモンもいます。 「このエリアはもう全部捕まえたはず」と思っても、意外な場所に見逃しがいるかもしれません。 探偵になった気分で、あらゆる場所をくまなく探索してみましょう。
大量発生・大大大発生を積極的に活用しよう
図鑑埋めの最大の味方、それが「大量発生」と、今作から追加された(と予想される)「大大大発生」です。 マップを開いたときに特定のポケモンのアイコンが表示されていたら、それが大量発生の合図。 その場所へ行くと、特定のポケモンが数十匹単位で出現します。
これは、普段はなかなか出会えないレアなポケモンを捕まえる絶好のチャンスです。 さらに、「もみじリサーチ」の「〇匹捕まえる」といったタスクを一気に消化することもできます。 そして何より、大量発生中は色違いポケモンの出現率が通常よりも高くなっています。 「ひかるおまもり」入手前でも、大量発生を狙えば色違いとの遭遇は夢ではありません。 マップはこまめに確認し、大量発生の報告を見つけたら、他の何を差し置いても駆けつけることをお勧めします。
まとめ
今回のレビューでは、『ポケモンレジェンズZ-A』におけるミアレ図鑑完成の報酬と、その真のメリットについて徹底的に解説しました。 最後に、今回の内容をもう一度おさらいしておきましょう。
- ミアレ図鑑を230匹コンプリートしても、直接的な報酬や記念イベントは発生しない。
- 図鑑完成はゴールではなく、全てのやり込み要素を解放するための「通過点」である。
- 最大のメリットは、「もみじリサーチ」をコンプリートすることで手に入る「ひかるおまもり」。
- 「ひかるおまもり」は色違いポケモンの出現率を劇的に上げるため、厳選には必須のアイテム。
- 図鑑を完成させる過程で、ゲームの世界を隅々まで楽しむことができ、メガシンカの可能性も広がる。
直接的な報酬がないと聞くと、一見すると努力が無駄になるように感じるかもしれません。 しかし、その先にある「色違い厳選」や「最強のポケモン育成」といった、無限に広がるポケモンの世界への扉を開くためには、図鑑完成は絶対に欠かせないステップです。 それはまるで、壮大な冒険に出るための準備運動のようなもの。
まだ図鑑の完成まで道半ばという方も、ぜひ諦めずに一匹一匹のポケモンと向き合ってみてください。 その道のりの先には、きっとあなただけの特別なポケモンとの出会いが待っているはずです。 このレビューが、あなたのミアレシティでの冒険の一助となれば幸いです。