ゲーム評論家の桐谷シンジです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年10月16日に発売されたばかりの『ポケモン レジェンズ Z-A』で復活した「メガシンカ」について、特にどのポケモンが強いのか、そのランキングが気になっているのではないでしょうか。 今作ではカロス地方が舞台ということもあり、数多くのポケモンがメガシンカを獲得しました。 どのポケモンを育成し、誰に貴重なメガストーンを使うべきか、悩んでいる方も多いと思います。

この記事を読み終える頃には、レジェンズ Z-Aにおけるメガシンカポケモンの強さランキングと、それぞれの特徴についての疑問が解決しているはずです。
- 全メガシンカポケモンの種族値合計ランキング
- 対戦環境を想定したTier形式での強さ徹底解説
- 新規・既存メガシンカポケモンの特徴と育成考察
- メガシンカの解放条件とメガストーンの入手方法
それでは解説していきます。

ポケモンレジェンズZA|メガシンカ種族値合計ランキングTOP20
まずは純粋なポテンシャルの指標となる、種族値の合計値に基づいたランキングから見ていきましょう。
合計値が高いからといって必ずしも強いわけではありませんが、そのポケモンがどれほどの能力を秘めているかを知る重要なデータです。 ここでは、規格外の力を持つメガジガルデを含めた、上位20体をリストアップしました。
順位 | ポケモン名 | 合計種族値 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | メガジガルデ | 778 | 216 | 70 | 91 | 216 | 85 | 100 |
2位 | メガバンギラス | 700 | 100 | 164 | 150 | 95 | 120 | 71 |
2位 | メガボーマンダ | 700 | 95 | 145 | 130 | 120 | 90 | 120 |
2位 | メガメタグロス | 700 | 80 | 145 | 150 | 105 | 110 | 110 |
2位 | メガガブリアス | 700 | 108 | 170 | 115 | 120 | 95 | 92 |
6位 | メガカイリュー | 680 | 91 | 124 | 115 | 145 | 125 | 100 |
7位 | メガリザードンX | 634 | 78 | 130 | 111 | 130 | 85 | 100 |
7位 | メガリザードンY | 634 | 78 | 104 | 78 | 159 | 115 | 100 |
9位 | メガフシギバナ | 625 | 80 | 100 | 123 | 122 | 120 | 80 |
9位 | メガメガニウム | 625 | 80 | 92 | 115 | 143 | 115 | 80 |
11位 | メガボスゴドラ | 630 | 70 | 140 | 230 | 60 | 80 | 50 |
12位 | メガカメックス | 630 | 79 | 103 | 120 | 135 | 115 | 78 |
13位 | メガヘラクロス | 600 | 80 | 185 | 115 | 40 | 105 | 75 |
14位 | メガギャラドス | 640 | 95 | 155 | 109 | 70 | 130 | 81 |
15位 | メガルカリオ | 625 | 70 | 145 | 88 | 140 | 70 | 112 |
16位 | メガサーナイト | 618 | 68 | 85 | 65 | 165 | 135 | 100 |
17位 | メガエルレイド | 618 | 68 | 165 | 95 | 65 | 115 | 110 |
18位 | メガデンリュウ | 610 | 90 | 95 | 105 | 165 | 110 | 45 |
19位 | メガハガネール | 610 | 75 | 125 | 230 | 55 | 95 | 30 |
20位 | メガシャンデラ | 610 | 60 | 75 | 110 | 175 | 110 | 90 |
(※注)メガブリガロン、メガマフォクシーは現在データが判明していないため、ランキングから除外しています。
【Tier別】ポケモンレジェンズZA 最強メガシンカ解説
種族値合計だけでは測れないのがポケモンの奥深さです。 ここからは、実際の対戦環境を想定し、特性やタイプ、役割遂行能力などを総合的に評価したTierランキング形式で、最強のメガシンカポケモンたちを徹底解説していきます。
Tier EX (禁止級・規格外)
もはや強さの次元が異なり、通常の対戦ルールでは使用禁止となる可能性が極めて高いポケモンです。 ストーリー攻略においては、最強の切り札となるでしょう。
メガジガルデ
合計種族値: 778 (216-70-91-216-85-100) タイプ: ドラゴン / じめん 特性:

合計種族値778という、他のメガシンカポケモンを遥かに凌駕する圧倒的な数値を誇ります。 特筆すべきはHPと特攻で、どちらも216という前代未聞の高さです。 HP216は、ハピナスやラッキーに次ぐ全ポケモン中でもトップクラスの耐久力を意味し、並大抵の攻撃ではびくともしません。
一方で、攻撃は70と低く、防御・特防も数値ほど高くはないため、弱点を突かれると脆さを見せる可能性も秘めています。 しかし、特攻216から放たれるタイプ一致の「だいちのちから」や「りゅうのはどう」は、半減タイプであろうと受けきることはほぼ不可能です。 素早さも100と激戦区のラインを確保しており、まさに「規格外」という言葉がふさわしい伝説のポケモンです。 その圧倒的すぎる性能から、ランクバトルなどの対人戦ではまず使用禁止となるでしょう。
Tier S+ (環境を定義する最強格)
環境の頂点に君臨し、対策必須となるポケモンたちです。 パーティ構築の軸となるほどのパワーを秘めています。
メガボーマンダ
合計種族値: 700 (95-145-130-120-90-120) タイプ: ドラゴン / ひこう 特性: スカイスキン

圧倒的な攻撃性能と高速性、そして優秀な耐久を兼ね備えた、非の打ちどころがない最強のメガシンカポケモンの一角です。 メガシンカすることで防御が大きく上昇し、並大抵の物理攻撃ではびくともしません。
真価は特性「スカイスキン」にあります。 これにより、ノーマルタイプの技がひこうタイプになり、威力が1.2倍になります。 特に「すてみタックル」や「おんがえし」は、タイプ一致の超高火力技として相手に襲い掛かります。 「りゅうのまい」で攻撃と素早さを一段階上げれば、もはや誰にも止められない全抜きエースの完成です。 レジェンズZ-Aでもその強さは健在で、間違いなく環境のトップに君臨するでしょう。
メガメタグロス
合計種族値: 700 (80-145-150-105-110-110) タイプ: はがね / エスパー 特性: かたいツメ

メガシンカにより、元々高かった能力がさらに向上し、攻守に優れた高速物理アタッカーへと変貌します。 特に素早さが70から110へと大幅にアップするのが最大の魅力です。 これにより、多くの中速ポケモンを上から叩けるようになります。
特性「かたいツメ」は、接触技の威力を1.3倍にする強力なものです。 タイプ一致の「アイアンヘッド」「しねんのずつき」はもちろん、サブウェポンとして採用される「アームハンマー」や「れいとうパンチ」の威力も底上げされ、攻撃範囲と決定力に磨きがかかります。 耐性も非常に優秀で、多くのタイプを半減以下に抑えることができるため、繰り出し性能も抜群です。 安定した強さを誇る、信頼性の高いメガシンカポケモンと言えるでしょう。
Tier S (環境トップクラス)
S+ランクには一歩劣るものの、非常に高いポテンシャルを持ち、環境の中心となるポケモンたちです。
メガガブリアス
合計種族値: 700 (108-170-115-120-95-92) タイプ: ドラゴン / じめん 特性: すなのちから

メガシンカすることで攻撃・特攻が大幅に上昇し、超高火力の二刀流アタッカーとなります。 攻撃種族値170から放たれる「げきりん」や「じしん」は絶大な威力を誇ります。 一方で、メガシンカすると素早さが102から92に下がってしまうのが唯一の欠点です。 しかし、そのデメリットを補って余りある火力が魅力であり、天候が「すなあらし」の状態であれば特性「すなのちから」で、じめん・いわ・はがねタイプの技の威力が1.3倍になります。 天候パーティのエースとして採用すれば、その破壊力はS+ランクにも匹敵するでしょう。
メガリザードンY
合計種族値: 634 (78-104-78-159-115-100) タイプ: ほのお / ひこう 特性: ひでり

メガシンカと同時に天候を「ひでり」(晴れ)状態にする特性が最大の特徴です。 これにより、自身のほのおタイプの技の威力が1.5倍になります。 特攻種族値159から放たれる、天候補正のかかった「かえんほうしゃ」や「だいもんじ」は、半減タイプでも受けきるのは困難です。 さらに、ソーラービームを溜めなしで撃てるようになるため、弱点であるみずタイプへの強力な対抗手段も持ち合わせています。 晴れパーティの始動役兼特殊エースとして、圧倒的な制圧力を誇ります。
メガゲンガー
合計種族値: 605 (60-65-80-170-95-130) タイプ: ゴースト / どく 特性: かげふみ
メガシンカすることで、相手のポケモンを交代できなくする凶悪な特性「かげふみ」を得ます。 これにより、「ほろびのうた」や「みちづれ」といったコンボが非常に決まりやすくなります。 特攻170、素早さ130という高い数値から、高火力の特殊技で相手を縛りながら倒す動きが強力です。 耐久力は低いものの、それを補って余りある唯一無二の性能を持っており、相手のパーティを機能不全に陥れることができるトリッキーかつ強力なメガシンカポケモンです。
メガルカリオ
合計種族値: 625 (70-145-88-140-70-112) タイプ: かくとう / はがね 特性: てきおうりょく
特性「てきおうりょく」は、タイプ一致技の威力が1.5倍から2倍になるという、攻撃に特化した非常に強力なものです。 物理型・特殊型のどちらでも育成可能で、物理なら攻撃145からの「インファイト」や「バレットパンチ」、特殊なら特攻140からの「はどうだん」や「ラスターカノン」がメインウェポンとなります。 技範囲も広く、先制技も覚えるため、高い対応力と突破力を兼ね備えています。 メガシンカ前の特性「せいしんりょく」で「ねこだまし」を無効にできるのも地味ながら優秀な点です。
Tier A (環境で活躍できる強力なポケモン)
環境トップには及ばないものの、特定の役割において非常に強力な性能を発揮するポケモンたちです。 パーティの補完として採用することで、真価を発揮します。
メガバンギラス
合計種族値: 700 (100-164-150-95-120-71) タイプ: いわ / あく 特性: すなおこし
種族値合計は700とS+ランクに匹敵しますが、弱点が多いことと素早さが低いことからこの位置に。 しかし、その圧倒的な数値と、天候を「すなあらし」にする特性「すなおこし」による特殊耐久1.5倍(いわタイプ)は健在です。 「りゅうのまい」を積むことができれば、物理アタッカーとして驚異的な突破力を発揮します。 砂パーティのエースとして、今作でもその重戦車のような活躍が期待できます。
メガリザードンX
合計種族値: 634 (78-130-111-130-85-100) タイプ: ほのお / ドラゴン 特性: かたいツメ
メガシンカすることで、ほのお・ドラゴンという優秀な複合タイプに変化します。 特性「かたいツメ」により接触技の威力が1.3倍になり、攻撃・特攻ともに130という高い数値を持つため、物理型・特殊型・二刀流と育成の幅が広いのが魅力です。 物理型なら「フレアドライブ」「ドラゴンクロー」、特殊型なら「かえんほうしゃ」「りゅうのはどう」が強力。 「りゅうのまい」を積んで全抜きを狙う型が特に強力で、多くのポケモンを相手にできるポテンシャルを秘めています。
メガハッサム
合計種族値: 600 (70-150-140-65-100-75) タイプ: むし / はがね 特性: テクニシャン
弱点がほのおタイプのみという非常に優秀な耐性を持ちます。 メガシンカすることで攻防ともに強化され、特に攻撃150・防御140という数値は目を見張るものがあります。 特性「テクニシャン」は、威力60以下の技の威力を1.5倍にする効果があり、タイプ一致の先制技「バレットパンチ」が超火力技へと変貌します。 「つるぎのまい」で攻撃を上げれば、その制圧力はさらに増します。 対フェアリータイプへの強力な駒として、多くのパーティで活躍が見込めるでしょう。
メガサーナイト
合計種族値: 618 (68-85-65-165-135-100) タイプ: エスパー / フェアリー 特性: フェアリースキン
メガボーマンダの「スカイスキン」のフェアリータイプ版である「フェアリースキン」を持ちます。 これにより、ノーマルタイプの技がフェアリータイプとなり威力が1.2倍になります。 特攻165から放たれるスキン適用の「ハイパーボイス」は、みがわりを貫通する全体攻撃技として猛威を振るいます。 特殊耐久も高く、ドラゴンタイプの技を無効化できるため、対ドラゴン性能は随一です。 美しい見た目と裏腹に、その火力は超一級品の特殊アタッカーです。
新規メガシンカポケモンの注目株
レジェンズZ-Aで新たに追加されたメガシンカの中から、特に環境に影響を与えそうな注目ポケモンをピックアップします。
メガドリュウズ
合計種族値: 608 (110-165-100-65-65-103) タイプ: はがね / じめん 特性: (不明) ※すなかき、かたやぶりからの変化が予想される
元々強力なポケモンでしたが、メガシンカを得てさらなる高みへ。 攻撃が165と大幅に強化され、素早さも103と激戦区を上回る数値になりました。 特性はまだ不明ですが、仮に「すなのちから」や「かたいツメ」のような攻撃的な特性を得た場合、その突破力はメガガブリアスにも匹敵する可能性があります。 でんきタイプを無効にできる耐性も優秀で、今後の研究が待たれる期待の一体です。
メガシャンデラ
合計種族値: 610 (60-75-110-175-110-90) タイプ: ゴースト / ほのお 特性: (不明) ※もらいび、すりぬけからの変化が予想される
特攻が175という、メガフーディンやメガゲンガーに並ぶほどの驚異的な数値に到達しました。 耐久面も並以上に強化され、素早さも90と決して遅くはありません。 ゴーストとほのおという攻撃範囲の広さが魅力で、多くの相手に等倍以上のダメージを与えることができます。 特性次第ではTier Sクラスに食い込むポテンシャルを秘めた、超火力の特殊アタッカーです。
メガゲッコウガ
合計種族値: 630 (72-125-77-133-81-142) タイプ: みず / あく 特性: (不明) ※へんげんじざいからの変化が予想される
元々「へんげんじざい」という強力な特性で一時代を築いたポケモン。 メガシンカにより全体的な能力が向上し、特に素早さは142とトップクラスの速さになりました。 特性がどのようなものになるかが最大の焦点です。 もし「へんげんじざい」を維持、あるいはさらに強化したような特性(例えば、技を出す前にタイプが変わるなど)を得た場合、再び環境を席巻することは間違いないでしょう。 攻撃と特攻が両方とも高いため、物理・特殊・二刀流と型が読まれにくいのも強みです。
ポケモンレジェンズZA|メガシンカの基本情報
ここでは、レジェンズZ-Aにおけるメガシンカのシステムについて、基本的な情報をおさらいしておきましょう。 シリーズ初心者の方や、久しぶりにポケモンをプレイする方はぜひ確認してください。
メガシンカの解放条件とやり方
ストーリー進行で解放
レジェンズZ-Aでのメガシンカは、メインストーリーのミッション「暴走メガアブソル」をクリアすることで解放されます。 このミッションをクリアすると、バトル中にメガシンカが使用可能になり、戦略の幅が大きく広がります。 まずはストーリーを進めて、メガシンカの力を手に入れることが最優先となります。
メガストーンを持たせてバトル中に進化
メガシンカさせるには、各ポケモンに対応した「メガストーン」を持たせる必要があります。 メガストーンを持たせた状態でバトルに臨み、メガシンカエネルギーが最大まで溜まると、Rスティックを押し込むことでメガシンカが発動します。 エネルギーは、攻撃したりダメージを受けたりすることで溜まっていきます。 一度のバトルでメガシンカできるのは一体だけなので、どのタイミングでどのポケモンをメガシンカさせるかが、勝利の鍵を握ります。
メガストーンの入手方法
貴重なメガストーンは、主に以下の3つの方法で入手できます。
1. 「いしや」で購入
ミアレシティなどにある「いしや」で、一部のメガストーンが販売されています。 ただし、価格は50,000円から100,000円と非常に高額です。 特に御三家(リザードン、カメックスなど)やガブリアスのメガストーンは高価なので、計画的にお金を集める必要があります。
2. メガカケラと交換
フィールドで入手できる「メガカケラ」を集めて、クエーサー社内の研究員に渡すことで、様々なメガストーンと交換してもらえます。 交換に必要なメガカケラの数は、ポケモンのレア度によって異なり、180個から360個と幅があります。 根気強くカケラを集めることが、多くのメガシンカポケモンを育成する近道となります。
3. 暴走メガシンカポケモンを鎮める
ストーリー上で、野生のポケモンが突如メガシンカして暴走する事件が発生します。 この「暴走メガシンカポケモン」をバトルで鎮める(倒すまたは捕獲する)ことで、そのポケモンに対応したメガストーンを入手できます。 ストーリー攻略と戦力強化を同時に進められる重要なイベントです。
まとめ
今回は『ポケモン レジェンズ Z-A』に登場するメガシンカポケモンたちを、種族値ランキングとTierランキング形式で徹底解説しました。
圧倒的な力を持つメガジガルデを筆頭に、種族値合計700を誇るメガバンギラスやメガガブリアス、そして強力な特性を持つメガボーマンダやメガメタグロスが環境の中心となるでしょう。
しかし、ポケモンバトルの面白さは、単純な強さだけでなく、パーティの組み合わせや戦略によって、どのポケモンにも活躍のチャンスがあるところです。 今回紹介したTier A以下のポケモンたちも、使い方次第ではTier S+のポケモンを打ち破るポテンシャルを秘めています。
また、メガブリガロンやメガマフォクシー、DLCで登場予定のメガライチュウなど、まだ見ぬ強豪たちが控えているのも、レジェンズZ-Aの楽しみの一つです。
ぜひこのレビューを参考にして、あなただけの最強のパーティを構築し、カロス地方での新たな冒険を楽しんでください。 今後の環境の変化や新しい発見があれば、また改めてレビューをお届けしたいと思います。