編集デスク ゲーム攻略ライターの桐谷シンジです。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、追加DLC「M次元ラッシュ」で実装されると噂の「新メガシンカZ」の正体が気になっていると思います。 発売から1ヶ月が経過し、対戦環境も煮詰まってきた『ポケモンレジェンズ Z-A』ですが、ここに来て海外コミュニティを中心に衝撃的なリーク情報が駆け巡りました。特に注目すべきは、既存のメガシンカとは異なる「Z形態」の存在です。
この記事を読み終える頃には、メガルカリオZとメガアブソルZの全貌と、今後の対戦環境に与える影響についての疑問が解決しているはずです。
- メガルカリオZは「かくとう・ドラゴン」タイプに変化
- メガアブソルZは「あく・フェアリー」の複合タイプ
- ガブリアスZやゴルーグなど他ポケモンの詳細も判明
- 伝説ポケモンのダークライやゼラオラにもメガシンカの噂
それでは解説していきます。
追加DLC「M次元ラッシュ」と新形態「メガシンカZ」の噂
海外リークの発端と信憑性について
『Pokémon LEGENDS Z-A』の発売から早1ヶ月。カロス地方の開拓も進み、ランクマッチ「Z-A Battle Club」での熱戦が繰り広げられる中、突如として浮上したのが追加DLC「M次元ラッシュ」に関するリーク情報です。
事の発端は、海外の動画投稿サイトや掲示板で話題となった、ある「不正改造(ハック)」画像でした。ランクマッチのプロフィール画面に、本来存在しないはずの「色違いレックウザ」を設定しているプレイヤーが目撃されたのです。いわゆる「ゴースト・イン・ザ・マシーン」と呼ばれるこの現象は、内部データにアクセスできるハッカーによるものと推測されています。
これまでも、公式発表前に「メガチリーン」や「メガセグレイブ」の存在を的中させてきたリーク筋からの情報だけに、今回の「メガシンカZ」に関する情報も多くのトレーナーが固唾を呑んで見守っています。特に、既存のメガシンカを持つポケモンたちに、カロス地方の伝説に深く関わる「Z」の力を宿した別フォルムが用意されているという情報は、対戦環境を根底から覆す可能性を秘めています。
既存メガシンカとの違いとは
従来の『ポケットモンスター X・Y』で登場したメガシンカは、ポケモンの潜在能力を引き出す進化でした。しかし、今回噂されている「メガシンカZ」は、そのコンセプトが根本的に異なると言われています。
リーク情報によると、対象となるのは以下のポケモンたちです。
- 既存メガ持ちのZ化
- ガブリアス、ルカリオ、アブソル
- 新規メガシンカ
- 第4世代: ムクホーク、ドクロッグ
- 第5世代: ゴルーグ
- 第6世代: ニャオニクス
- 第7世代: グソクムシャ
- 第9世代: ラウドボーン、キラフロル、シャリタツ、セグレイブ(公式発表済)
- 伝説・幻枠
- ヒードラン、ダークライ、マギアナ、ゼラオラ
合計22体にも及ぶリストが挙がっていますが、最も注目すべきは「既存のメガシンカを持つポケモンが、全く異なる姿とタイプに変化する」という点でしょう。これはリザードンやミュウツーに見られた「X・Y」の分岐進化に近い概念ですが、「Z」という名を冠する以上、ジガルデやカロスの歴史、あるいは最終兵器のエネルギーと密接に関わっている可能性があります。
メガルカリオZの衝撃|波動から本能へ
鋼を捨てた「闘・竜」の破壊神
今回判明した情報の中で、最も衝撃的だったのがメガルカリオZのタイプ変更です。 従来のメガルカリオは「かくとう・はがね」タイプであり、適応力による高火力と、鋼タイプ由来の耐性の多さが魅力でした。しかし、リークされたメガルカリオZのタイプは**「かくとう・ドラゴン」**です。
デザインに関しても詳細な記述があり、これまでの青黒いクールな体色から一変し、体が紫色に変化。さらに、全身が金色の毛で覆われ、まるでスーパーサイヤ人のようなオーラを纏っているとのこと。 「波動の勇者」として理性的だったルカリオが、Zの力を受けたことで理性を失い、闘争本能むき出しのバーサーカーへと変貌した姿が想像できます。
予想される種族値と特性の考察
タイプが「かくとう・ドラゴン」になることで、最大の武器であった「はがねタイプ」の耐性を失うことになります。これは対戦面でどのような影響を及ぼすのでしょうか。現在のメガルカリオの種族値と比較しながら考察してみましょう。
【従来のメガルカリオ 種族値】
- HP: 70
- 攻撃: 145
- 防御: 88
- 特攻: 140
- 特防: 70
- 素早さ: 112
- 合計: 625
- 特性: てきおうりょく
鋼タイプを失うということは、フェアリー、ドラゴン、こおり、エスパーといったメジャーな弱点が一気に増えることを意味します。特にフェアリー4倍弱点は致命的です。 このデメリットを補うために、メガルカリオZは「耐久を捨てて火力と素早さに特化した配分」になると予想されます。
【メガルカリオZ 種族値予想】
- HP: 70
- 攻撃: 165 (+20)
- 防御: 68 (-20)
- 特攻: 150 (+10)
- 特防: 60 (-10)
- 素早さ: 132 (+20)
- 合計: 645 (Zパワーによる微増を想定)
もし攻撃種族値が160を超え、特性がこれまでの「てきおうりょく」から、火力をさらに増強する「かたいツメ」や、あるいはドラゴン技を強化する新規特性に変更された場合、その破壊力は計り知れません。 リーク情報にあった「げきりん」や「りゅうせいぐん」を習得した場合、両刀アタッカーとしての範囲も広がります。
運用方法と対策のシミュレーション
「かくとう・ドラゴン」という複合タイプは、コライドンやジャラランガと同じ構成です。攻撃範囲としては非常に優秀で、鋼タイプで止まらないドラゴン技、フェアリー以外には等倍以上を取りやすい格闘技の組み合わせは強力無比です。
想定される技構成:
- インファイト / りゅうせいぐん / しんそく / バレットパンチ(対フェアリー用)
鋼タイプではなくなるため、「バレットパンチ」のタイプ一致補正が消えるのは痛手ですが、それを補って余りある攻撃性能が期待できます。 一方で、ハバタクカミやテツノブジンといった高速フェアリータイプとの対面は絶望的になります。これまでの「鋼があるからフェアリーに後出しできる」というルカリオの強みが消滅するため、死に出しやボルトチェンジ等での有利対面操作が必須となるでしょう。 まさに「やられる前にやる」を体現した、玄人好みの性能になりそうです。
メガアブソルZ|黒き翼の救済者
「悪・フェアリー」という究極の複合タイプ
ルカリオと並んで注目を集めているのが、アブソルのZ形態です。 通常のアブソルといえば、「災いを告げるポケモン」として知られ、白い体毛と翼のような意匠が特徴でした。メガシンカするとその翼が大きくなり、まさに「天使」のような見た目になります。
しかし、リークされたメガアブソルZの姿は真逆です。 **「黒いモチーフがメインとなり、漆黒の翼が生える」とのこと。 そしてタイプは、全ポケモントレーナーが一度は夢見たであろう「あく・フェアリー」**の複合タイプになると噂されています。
環境トップメタへの回答となるか
「あく・フェアリー」というタイプ構成は、第8世代のオーロンゲのみが持つ固有タイプでした。このタイプの優秀さは、以下の耐性にあります。
- 無効: ドラゴン、エスパー
- 半減: あく、ゴースト
- 弱点: フェアリー、どく、はがね
特筆すべきは、ドラゴンとエスパーの2タイプを無効化できる点です。 現在のZ-A環境でも猛威を振るっているドラパルトや、伝説のドラゴンたちに対して、一方的に強く出ることができます。さらに、悪タイプでありながら、本来苦手な「むし」や「かくとう」が等倍になり、弱点がマイナー寄りな「どく・はがね」と「フェアリー」のみになるのは驚異的です。
リーク情報にある「最悪を超えて希望をもたらす救済者」という設定も興味深いです。 カロス地方における「Y(破壊)」と「X(再生)」の対立構造の中で、アブソルZは中立、あるいは調停者としての役割を持つのかもしれません。
マジックミラーを超える特性の可能性
既存のメガアブソルの特性は「マジックミラー」でした。状態異常技やステロを跳ね返す強力な特性ですが、アブソル自体の耐久の低さと噛み合わず、評価はそこまで高くありませんでした。
メガアブソルZが「黒い翼」を持つ攻撃的なフォルムであるならば、特性もより攻撃的、あるいは場を制圧するものに変わる可能性があります。
【特性予想】
- フェアリースキン: 自身のノーマル技がフェアリータイプになり、威力が上がる。
- アブソルは「おんがえし」や「フェイント」など優秀なノーマル技を覚えるため、これらがタイプ一致の高火力フェアリー技に化ければ、対ドラゴン性能は極限まで高まります。
- ふかしのこぶし(または類似効果): 守るを貫通する。
- 「救済者」として、相手の防御を許さない設定とマッチします。
これまでのアブソルは「ふいうち」頼みの読み合いキャラでしたが、Z形態になることで、環境のトップメタであるドラゴンやゴーストを狩る「スレイヤー」としての地位を確立するかもしれません。
その他のリーク情報まとめ|ガブリアスZ・ゴルーグ・伝説
メガガブリアスZ:ジェット機化と浮遊の噂
王者ガブリアスのZ形態についても詳細が出ています。 既存のメガガブリアスは、攻撃力が大幅に上がる代わりに素早さが下がり(102→92)、使い勝手が悪くなるという悲しみを背負っていました。
リークによると、メガガブリアスZは**「背中のヒレがジェット機のようになる」**とのデザイン情報があります。 これは、ポケモン図鑑の説明にある「音速で飛ぶ」という設定をメガシンカで具現化したものと考えられます。
注目ポイント:
- 特性「ふゆう」の可能性: 常に浮いているデザインになるため、地面タイプでありながら地面技を透かせる「ふゆう」を得る可能性があります。もし実現すれば、弱点が「こおり・ドラゴン・フェアリー」のみとなり、対地面性能が飛躍的に向上します。
- 素早さの改善: ジェット機モチーフであれば、ネックだった素早さダウンが解消され、元の102族、あるいはそれ以上の高速アタッカーになることが期待できます。
メガゴルーグ:封印解除によるタイプ変化
第5世代のゴースト・地面タイプ、ゴルーグにもメガシンカの噂があります。 その姿は**「粘土の体が砕け散り、中からゴーストエネルギーが漏れ出す」**という、まさに封印解除状態。
しかし、驚くべきはそのタイプ変更です。 噂では**「じめん・ひこう」**タイプになるとのこと。 「ゴーストエネルギーが漏れ出しているのに、ゴーストタイプが消える」という謎の設定ですが、ランドロスやグライオンと同じ優秀なタイプ構成になります。 特性が「ノーガード」から変化するのか、あるいは「スカイスキン」のような飛行技強化特性を得るのかで評価が大きく分かれそうです。
メガダークライ・メガヒードラン・メガゼラオラ
伝説・幻のポケモンたちにもメガシンカの波が押し寄せています。
- メガダークライ:
- タイプ:あく(変更なし)
- デザイン:よりガッシリとした体型になり、影のようなケープを纏う。
- 考察:専用技「ダークホール」の命中率が全盛期に戻るような特性補正があれば、再び悪夢を見せる最強のポケモンになるでしょう。
- メガヒードラン:
- タイプ:ほのお・はがね(推定)
- デザイン:全身が鋼鉄のプレートアーマーで覆われ、隙間から溶岩が滴る。
- 考察:まさに動く要塞。ただでさえ優秀な耐性と耐久がさらに強化されれば、突破不可能な壁として立ちはだかる可能性があります。
- メガゼラオラ:
- タイプ:でんき(変更なし)
- デザイン:毛深いファイターのような姿。両手と尻尾が常にプラズマで輝く。
- 考察:ゼラオラは元々素早いポケモンですが、メガシンカで火力が底上げされれば、カプ・コケコを超える電気物理アタッカーとしての地位を築けるはずです。
なぜ「彼」はいないのか?|メガフライゴンの不在
ここまで22体もの新メガシンカ情報を紹介してきましたが、古参トレーナーなら誰もが気になっている「あるポケモン」の名前がありません。
そう、フライゴンです。
『オメガルビー・アルファサファイア』の時代から、ガブリアスとの差別化に苦しみ、メガシンカを熱望され続けてきたフライゴン。今回のリーク情報にも、その名前は見当たりませんでした。 さらに追い打ちをかけるように、ガブリアスには「Z形態」という新たな力が与えられようとしています。
もしこのリークが真実であれば、フライゴンは「メガシンカをもらえなかった」だけでなく、「ライバルがさらに遠くへ行ってしまった」という二重の悲劇を味わうことになります。 しかし、まだ希望は捨てきれません。公式発表があるまでは、隠し玉として「メガフライゴンZ」が用意されている可能性を信じたいところです。虫・ドラゴンタイプへの変化など、独自の進化を遂げる未来を願ってやみません。
まとめ
今回は、海外で話題となっている『ポケモンレジェンズ Z-A』のDLC「M次元ラッシュ」に関連する新メガシンカZのリーク情報を深掘りしました。
これらが全て実装されれば、現在の対戦環境は劇的に変化するでしょう。特にタイプ相性を根底から覆すメガルカリオZやメガアブソルZの存在は、パーティ構築の常識を変えるインパクトを持っています。
- メガルカリオZ: 鋼を捨て、火力特化の「闘・竜」へ。フェアリー環境への逆張りとなるか。
- メガアブソルZ: 待望の「悪・フェアリー」。対ドラゴンの切り札として期待大。
- メガガブリアスZ: 素早さを取り戻し、空を飛ぶ最強の地面枠へ。
- メガゴルーグ: 中身が溢れ出し、まさかの「地面・飛行」タイプへ。
12月10日の配信予定日、そして直近の公式トレーラーでの答え合わせが待ちきれません。 あなたはどのメガシンカを使ってみたいですか?私はやはり、黒き翼を広げたメガアブソルZで戦場を舞ってみたいですね。
今後も新しい情報が入り次第、最速で考察記事をアップしていきますので、ぜひチェックしてください。 それでは、良きカロスライフを!






